自動給水装置が壊れました。 えーと、 前回 参照。 某町営住宅の自動給水装置が水漏れした…と。 オリフィスという謎の部品が腐って折れていて、ついでにCPUエラーとかも出ていて、とても僕の手には負えないので、年明けにメーカーの人に来て貰って、何とかして貰うことにした…と。 それまで、無事に持ちこたえることを祈るしかありませんなぁ。 で、お正月に広島へ遊びに行っていたら、某役場から電話が掛かってきて、それに気付かずにいたら、会社の営業担当者からメールが入っていて、どうやら自動給水装置から水漏れしているっぽい…と。 ヤベっ! が、よくよく見ると、どうやら別の現場の自動給水装置らしく、とりあえず、よかったな♪ …と。 が、よくよく考えてみると、それはそれでアカンような気がしないでもないんですが、「とりあえず1台運転にしてもらいました。週明けの対応お願いします。」 という話なので、とりあえず、週明けに何とかすることにした…と。 ということで、行ってみました。 どこから水漏れしているのか、すぐに分かるやろか? …というのが、ちょっと心配だったんっすが、案ずるよりも産むが易しというか、一目瞭然というか。 試しに止めてあったほうの号機を運転してみたところ、ポンプの出口の配管のフランジの下のところから、勢いよく、水が、びや〜〜〜〜〜〜! …っと。 水漏れとか言う、生易しいレベルじゃねぇ! 噴出でありますな、こりゃ。 水圧が 0.6MPaくらいありますからね。 それだと、ぜんぜん大したことないように思えてしまうかも知れませんが、言い換えると、6.0kgf/cm2くらい。 それでも、あまり大したことないように思えてしまうかも知れませんが、言い換えると、60mAqくらい。“Aq” というのは Aqua=水 の略なんっすが、日本語で言うと、水柱メートル。 早い話、60mAqの水圧の水道管が破裂すると、60メートルくらいの水柱が立ち上ることになるんっすが、おおっ、めっちゃ大したことあるやん! これでようやく、納得して頂けましたかね? 何でもいいけど、M(メガ)を付けないと実用的でなく、M(メガ)を付けると、あまり大したことがない圧力であるように思われる “Pa(パスカル)” という単位って、ちょっと、どうよ? そんな気がしないでもないんっすが、アライグマ1頭分の圧力 = 1Ra(ラスカル)とか、そんな新しい単位を考えたほうがいいんじゃないっすかね? 6.23Ra (ラスカル) = アライグマ6.23頭分かぁ。 けっこう、凄くね? そんなふうに、感覚的に何となく分かって、イケると思うんっすけどね。
そして数日後。 正規の部品が届きました。 悪いのは1号機なんだけど、2号機のパッキンも同じように劣化しているかも知れないので、ついでに替えちゃいますかぁ? で、点検の際、球型ゴムフレキ管 ( こんなの ) も、経年によって劣化しているかも知れないので、取替を推奨します。 …みたいな報告書を出してあったので、この際だから、コイツもいっちゃいますかぁ? …と。 で、現場に行って、松小クン (仮名) の仕事ぶりをチェックさせて頂くことにしたんっすが、恐らく、その辺でゴム板を買ってきて、適当に切って穴を開けただけのパッキン (仮) が使われているに違いないので、そいつは悔い改めてやらなければ。 …とか思っていたんっすが、見てみると、普通のJIS10Kのパッキンが使ってありました。 普通のパッキンとは違う特殊なサイズのような気がするので、メーカーに頼まないと…。 そんなふうに思い込んでいたんっすが、その辺で普通に売ってる市販のパッキンを買ってくればよかったのかぁ! またひとつ、賢くなりましたな。 で、錆びてボロボロになっていたボルトも、新しいステンレス製に替えられていたし、無論、水漏れもピタッと止まっているし、松小クン (仮名)、完璧やん! 「仮に直した」 とは言えないようなクオリティの高さで、ぶっちゃけ、僕が下手に手を加えないほうがいいような気もするんっすが、純正品を取り寄せてしまった以上、それに替えておかないと、役場に示しが付きません。 で、とりあえず、手付かずの号機のほうから替えてみることにしました。 フランジを外してみたところ、フランジはぜんぜん劣化してなくて、そのまま普通に使える状態であることが判明したんっすが、こっちも替えましょう! …と提案して、見積書を出して、それでオーケーを出されてしまった以上、それを替えておかないと、役場に示しが…。 で、パッキンとボルトを新しいのにして、いざ締め付けようとしたところ、ここで問題が発覚。 純正品として取り寄せたボルトは、何故か既設品よりも 5oほど長くて、上の2本は大丈夫なんっすが、下の2本は脚の部分に当たっちゃうような?
これはもう、何事もなかった事にして、その場から立ち去るしかないような気がするんっすが、そういうワケにもいかず、めっちゃ焦って、一度ボルトを緩めて、また組み直して、ガンガンガンガン! 思いきりボルトを締めて、で、恐る恐るポンプを回してみたところ、またしても、ポタポタポタポタ…と。 こりゃ、何度、同じ事をやっても、結果は同じっすな! 僕が思うに、下2本のボルトが脚に当たっているのに、無理矢理ガンガンと締め付けた結果、フランジが変形して、下に隙間が出来ちゃったんじゃね? …と。 だとすれば、これはもう、再起不能っすな。 が、僕のせいではありません。 みんな、長いボルトをよこしやがった、荏原製作所が悪いんや! …と、怒りの実名報道は、不可避なんっすが、この惨状、一体どうしてくれるんや? が、そこで諦めないのが、エンジニアの心意気。 というか、何とかしないと、おうちに帰れなくなっちゃうんっすが、最後のあがきで、締め付ける順番を変えてみることにしました。 今までは球型ゴムフレキ管のボルトを締めてから、問題のフランジ。 そういう順序でやっていたんっすが、それを逆にしてみたら、どうなるか? もしかしたら、どうにもならないかも知れませんが、とりあえず、何かはやってみなければならないので、試してみる価値はありますよね。 で、結果、水漏れがピタッと、止まったぁぁぁぁ! …ような気がしないでもなく、ま、少なくとも、看過出来るレベルには到達したような? 少し気持ちに余裕が出来たので、状況を観察してみることにしたんっすが、どうやら、元々の配管が真っ直ぐなってないみたいなんっすよね。 微妙に 「く」 の字になっているというか、 「く」 の字を反時計回りに90度寝かせた形になっているというか。 先に球型ゴムフレキ管のほうを固定してしまうと、そっちに引っ張られて、問題のフランジが斜めになってしまって、下に隙間が空くのではないか? 先にフランジのほうから締めれば、その隙間がなくなって、で、その後に球型ゴムフレキ管を付けてやれば、多少の隙間はゴムで吸収されちゃうんじゃね? …と。 その為の球型ゴムフレキ管やろ。 しっかりしろ!
で、結果、水漏れは止まった…ような気がしないでもなく、で、続いては、もう1台のほうでありますな。 球型ゴムフレキ管は替えなければアカンとして、問題はフランジのほうのボルトとパッキン。 ボルトのほうは純正品は長くて2本分は使えないし、パッキンも純正品が、ただのペラペラのゴム板に穴を開けただけのものであるのに対して、松小クン (仮名)が調達してくれたのは、 AVパッキン というタイプ。 こっちのほうが絶対に、漏れませんやん! 純正品が必ずイケてるワケでは、ぜんぜん無いな。 そう、思い知らされた次第でありますが、とまあそんなことで、さ、不純異性交遊に走ろうっと♪
ということで、今日はケニー・ドーハムっす。 日本での知名度や人気は、かなり上位にランクインするに違いないんっすが、本場アメリカでは、不人気っぽそうなキャラっすよね。 地味で、華がなさ過ぎて。 日本人は哀愁重視、アメリカンは脳天気こそ、正義。 価値観が違うバチカンで痴漢。 そんな感じなんっすが、バチカンで痴漢。 神を恐れぬ不逞な行為でありますな。 「このバカチンが!」 と、バチカンの神に叱られるに違いありませんが、めっちゃウザいキャラっすよね、武田鉄矢。 その昔、『中1コース』 だかに、説教を垂れまくる連載があったっすが、 「みんなで集まれば何とかなる」 みたいな、甘い考えて生きていてはイカン! …みたいな、偉そうな事を抜かしてやがりました。 でもアナタは、海援隊というバンドを組んでましたよね? そう、中学生に突っ込まれて、アレは 「みんなで集まれば何とかなる」 みたいな、安易な考えて結成したんじゃないんだ! そう、ブチ切れておりましたな。 痛いところを突かれると、逆ギレする。 世間でよく見掛ける、糞ウザいタイプの典型でありますな。 とまあそれはそうと、ドーハムくん。 リーダー作がたくさん残されているところを見ると、本場アメリカでも、さほど不人気というワケではないのかも知れませんが、僕の手持ちの在庫もたくさんあるので、新規に購入しなくても、ネタに困ることはありません。 そんな中、今回は 『ショウボート』 という1枚を取り上げてみたいと思います。 ぶっちゃけ、僕はこのアルバムがあまり好きではないんっすが、ジャケット絵師の立場からすると、大いにソソられるものがあり、で、改めて聞き直してみたところ、忌避するほど悪いというワケでもないな。 そういったアレであることが判明したので、ま、コレで、いっかぁ…と。 1960年録音のタイム盤で、地味なテナー奏者、ジミー・ヒースと組んだオーソドックスな2管クインテット。 最近、お亡くなりになったみたいなんっすが、 ほれ 。 え、Little Giant? ソレってジョニー・グリフィンなんじゃ? そんな気がしないでもないんっすが、テナー奏者というより、作曲家で編曲家。 こっちのほうの功績が多大だったりしますよね。 が、このアルバムは全曲、ジェローム・カーンの 『ショウボート』 というミュージカルのナンバーで構成されていて、この人を入れた意味、ないじゃん…と。 “ジミ・ヒー・ハーモニー” とでも言うべく、独特のアレンジもあまり聞かれなかったりするし。 が、リズム・セクションはケニー・ドリュー、ジミー・ギャリソン、アート・テイラーと、なかなか手堅いところをきっちり押さえていて、特にドーハムとドリューの “ケニー D” コンビは、大いに期待が持たれるんっすが、ということで、では、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。
まずは1曲目、 「ホワイ・ドゥ・アイ・ラブ・ユー?」 ショウボートに戻ったゲイロードを迎えてマグノリアが彼と歌うナンバー。 ここでは快適なスインガーになっている。 そう、日本語ライナーで青木啓クンが書いておりますが、ミュージカルの中身を知らないと、まったくピンと来ませんな。 ま、単純に演奏を楽しむ分には、曲の詳細など、あまり関係なかったりするんっすが、ドリューが弾くピアノのイントロがブルージーで、めっちゃいい感じ。 続いてテーマが出てくるんっすが、トランペットのワンホーンによるもので、で、そのままドーハムのソロへと流れていきます。 何と言うか、ペーソスに富んだ一兵卒って感じ? 哀愁味があって、あ、いい趣味やな…と。 ま、悪くはないな…と。 で、続いてジミー・ヒースのソロが登場。 この人のプレイは教科書的というか、きっちりしている分、やや面白みに欠けると感じる人がいるかも知れなくて、で、ここではサイドマン参加というのもあってか、かなり控え目だったりするんっすが、適度にブルージーで、悪くはないな…と。 続くドリューはめっちゃいい感じだし、で、テーマの再現部では2管の絡みもあったりして、提示部とはちょっと趣を変えて、とまあそんなこんなで、おしまい。 何か、あっさりとした解説になっちゃいましたが、演奏のほうもあっさりしているので、ま、分相応かな? …と。 で、次。 「ノーバディ・エルス・バット・ミー」 。 オリジナルにはなかったナンバーで、1946年のリバイバル上演に際して新たに書き加えられた。 そういうアレみたいっす。 で、演奏のほうはというと、グルーヴィーなプレイで、特にドリューのソロが光っている。 そういったアレみたいっす。 AA形式のテーマは最初の “A” がドーハム、次の “A” がヒースと吹き分けられていて、で、ソロ先発はドーハム。 ゆったりとしたテンポで 「静かなる」 ソロを堪能することが出来るな…と。 続くヒースは、けっこう頑張ってくれていると思います。 時折、テーマのメロディを引用しつつ、飲尿に走ったりすることもなく、いい感じに自分の仕事をやり遂げていて、で、ソロの最後を飾るのはドリューのピアノ。 青木クンが褒めているだけのことはあって、光っているな…と。 で、2管が絡むテーマに戻って、おしまい。
で、次。 「キャント・ヘルプ・ラヴィン・ダット・マン」 。 ジュリーが歌う恋のナンバー。 その役を演じたヘレン・モーガンの持ち歌として有名。 ドーハムの美しいトーンと歌心がモノを言う。 そういったアレみたいなんっすが、そんなワケあらへんやろ〜。 歌心は、モノを言わへんやろ〜。 歌心がモノを言うたら、えーと…。 この先のネタは、大木こだま・ひびきに考えて貰うとして、いや、これが、そんなワケあるんっすよね。 歌心がめっちゃモノを言ってるんっすよね。 テーマから最初のソロまで、ドーハムのワン・ホーン・カルテットという形になるんっすが、もう、歌心がモノを言いまくる珠玉のバラード。 後半に出てくるジミー・ヒースは、ちょっと余計だったんじゃね? そう、言いたくなるくらい、ぴったりハマっているんっすが、続くドリューのソロは短いながらも、すごく珠玉で、たまらんっ♪ アート・テイラーのタイコも地味にビシッと決まっていて、このリズム・セクションは至高でありますな。 ベースのジミー・ギャリソンはコルトレーン・カルテットのイメージが強過ぎるんっすが、変にオムやアセンションに走ることなく、堅実なサポートに従事していて、分を弁えているな…と。 とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 「メイク・ビリーブ」 。 物語の前半でマグノリアとゲイロードがデュオする恋の歌。 そういうアレなんだそうっすが、ゲイロードという名前は、何となくレイザーラモンHGが浮かんでしまって、今ひとつロマンチックじゃないっすよね。 あのハードゲイの芸は最初、「よしもと新喜劇」でやっていたんっすが、何故だか大ブレイクしましたよね。 フォー! 相方のレイザーラモンRGのほうは 「超音波攻撃」 みたいなつまらない持ちネタしかなかったのに、今でもまあまあ、生き残ってますよね。 で、一方、マグノリアとゲイロードのコンビによる 「メイク・ビリーブ」 はというと、ホットな快演で、うんぬん。 そんなふうに書かれておりますが、 「よしもと新喜劇」 では個人的に、カラダの一部が Hot! Hot!! アレが好きでしたな。 んーと、 これ 。 冷静になって見直してみると、かなりアレだったりするんっすが、もしかして 「フォー!」 って、HGじゃなくて、藤井隆が元祖? で、演奏のほうは、言うほどホットではなく、まあまあ、いつもの感じっすかね? ヒースのたくましいソロ、ジャンピーなドリュー、そしてドーハムとテイラーの4小節チェイスの盛り上げに楽しいスリルがある。 どういうアレだったりして、でもって、テーマに戻って、おしまい。
で、次。 「オール・マン・リバー」 。 ミュージカル 『ショウボート』 の中で、いちばん有名な歌ではないかと思うんっすが、何か糞ダサくて、個人的には、ちょっと…。 ちなみに、オールド・マン・リバー、すなわち 「おっさん川」 、もしくは、 「爺さん川」 というのは、ミシシッピ川のことなんだそうで。 日本では 「母なる川」 とか言ったりするんっすが、アメリカではオッサンなんっすな。 ミシシッピ川はジャズ発祥の地と言われるニューオリンズを流れているんでしたっけ? 桑名…というか、長島にも揖斐川・長良川・木曽川という、大きな川が流れていて、その様子がニューオリンズに似ているような気がしないでもない。 そんな理由で、 ジャズドリーム長島 というアウトレットモールが作られたりしたんっすが、この 「おっさん川」 の歌は、どうしてもあまり好きになれず、んーと、黒人水夫ジョーが歌う辛い人生のナンバーっすか。 そのわりには脳天気な曲調だったりするんっすが、ここではヴァースは原曲通りだが、コーラスはアップ・テンポにして存分にスイングする…と。 言われてみれば確かに、そんなアレンジが施されているんっすが、テンポを速くしたところで、曲調が糞ダサいという事実に変わりはなく、が、アドリブに入ってしまえば、そういうのはあまり気にしなくてもよくて、そういうところがジャズのいいところっすよね。 ドーハム、ドリューと続くソロは、どちらの普通に楽しめるな…と。 んなことで、ラストっす。 「ビル」 。 酒場でジュリーが歌うナンバー。 そういったアレなんっすが、酒場で歌うのは普通、 「酒場でDABADA」 やろ? そんな気もするんっすが、んーと、 これ 。 よく考えたら、これを歌っているのも “ジュリー” っすよね。 おお、カッコええ。 というか、めっちゃセクシー♪ で、馬鹿にしてやろうと思っていたんっすが、普通にめっちゃええ歌やんけ! それに対して 「ビル」 のほうはというと、何と言うか、ペーソスに富んだ一兵卒って感じ? 哀愁味があって、あ、いい趣味やな…と。 つまりまあ、1曲目と同じような作風だったりするんっすが、2管の絡みが小粋なテーマに続いて、ヒース、ドーハム、ドリューの順で各自の卓越したソロが披露されて、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、今日のところは、以上っす。
【総合評価】 カッコよさとか、セクシーさとか、そういった世界とは無縁なんっすが、これはこれで、意外と悪くなかったな…と。 良くも悪くも、 「四畳半的」 と形容されるドーハム “らしさ” が横溢していて、人生に疲れた時、ふと聞き直したくなるような、そんな1枚なのでありました。