昔は好きだったのに、ある出来事がきっかけで、嫌悪に転じたものがあります。 『平家物語』 の冒頭の一節。 有名っすよね。 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 ここまではいいっす。 ああ、祇園精舎の鐘の音は、諸行無常の響きなんだなぁ。 素直に受け入れることが出来ます。 問題は次。 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。 この一節に憧れて、京都のお寺に行ったんっすよね。 沙羅双樹の花が咲く庭を、期間限定で公開! …みたいな。 そこで、非常に不快な思いをしました。 チケットもぎり係の兄ちゃんが、めっちゃデブだったんっすよね。 ま、別にそれはいいんっすが、体躯だけでなく、態度もデカかった…と。 その話を書くにあたって、ここで一曲、歌を披露する予定だったんっすが、何の歌だったか、忘れてしまいました。 忘れてしまいたいことが〜、今の私には多過ぎる〜♪ いや、円広志の 『夢想花』 じゃなくて。 円広志のことを一発屋と思っている人がいるかも知れませんが、違うから! ま、確かに自分で歌ってヒットしたのはこの1曲なんっすが、森昌子の 『越冬つばめ』 もあるから! この作曲の篠原義彦って、円広志の本名だから! ヒットはしなかったけど、自分で歌った 『ふれあいのまち』 もあるから! これ、寝屋川市民の心のソウル魂だから! ま、僕が歌いたかったのは、このどれでもないんっすが、ま、そっちのほうは思い出したらまた歌うとして。 で、沙羅双樹の花を見に、京都の寺へ行ったら、そこのチケットもぎり係が、テラ感じの悪いヤツだった…と。 ギガ感じ悪いの1024倍、メガ感じ悪いの1048576倍だから、相当っすよね。 おまけに沙羅双樹の花は何か地味だったし、庭そのものも大したことなかったし、殿様商売かよ! …と。 殿様商売が許されるのは 桑名の殿様 と、殿様キングスだけなんじゃぁぁぁ! 殿様キングスは殿様商売だけじゃなく、キングス商売も出来るから強いんっすが、桑名界隈でキングス商売をしているキング観光も、桑名駅前のパチンコ屋、通称 “ビルキン” は潰れちゃいましたな。 家の近くのエアポート777、旧・ エバーランド も更地になっちゃったし。 しぐれ城から258号をちょっと走り…って、その目印の 「しぐれ城」 がなくなってしまったんっすが、そう考えると 『塩サバ通信』 を開設した1997年って、めっちゃ昔なんっすな。 エバーランドは全然、 “永遠の土地” ではなかったんっすが、その正体は、\ラブホテル ]スーパー ^神社 _ 火葬場 `パチンコ屋。 当時、Zaurusで原稿を書いて、塩サバ2号にメールで送って、htmlに直してアップロードして貰っていたんっすが、その過程で@ABCDが、文字化けしちゃってますな。 \、]、^、_、`。 漢字テストに出題されたりしたら、書けない漢字ばっか…。 そんなエバーランドも更地になってしまったんっすが、更地と言えば、沙羅双樹、沙羅と言えば、高梨沙羅。 昔の田舎臭くて、芋っぽい見た目だった頃は、めっちゃタイプだったんっすが、すっかり垢抜けて、ケバくなってしまった今は、応援する気が失せてしまいました。 最近は今ひとつ成績も振るわない模様でありますが、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす…。
とまあそんなことで、冒頭の一節を諳んじると、寺でのテラ不快な思いが蘇るようになってしまったんっすが、『平家物語』 関連の京都の寺と言えば、 六波羅蜜寺 とか。 ここ、寺そのものは地味なんっすが、 寺宝 が凄いっす。 個人的に仏像って、観音系とか、如来系とか、菩薩系はあまり好きではなくて、 “天の部” LOVE♪ …だったりするんっすが、多聞天、広目天、持国天、いいっすな。 そして何より、増長天。 得意になって思い上がって、調子に乗ってる感が、たまらんっ♪ で、ここには、いわゆる “仏像” ではない、 “生身の人間像” の傑作もあります。 六波羅蜜寺公認 空也上人立像 ポリストーン製塗装済完成品 。 これの本物があります。 これ、口から出ている “南無阿弥陀仏” 、6体の阿弥陀仏の部分は “仏像” と言っていいと思うんっすが、本体の部分は “生身の人間像” っすよね。 空也クン、猫背じゃん! …というのがちょっと気になるんっすが、何と言うか、阿弥陀仏を口から吐きやすい腰の屈め方が、この角度だったんでしょうな。 真っ直ぐに背筋を伸ばしてゲロを吐く人って、いませんもんね。 ゲロと阿弥陀仏を一緒にすんな! …と、仏界からクレームを付けられそうなんっすが、で、この精密なフィギュアが税込価格:9,800円って、以外とお値打ち? …と思ってしまったんっすが、連続写真? …の最後に1枚。 ちっちゃ! “手乗り空也”やん! それにしても、 関連商品ラインアップ。 ポリストーン製塗装済完成品 法隆寺公認 国宝・百済観音フィギュア…は、そんなに欲しくないんっすが、遮光器土偶と、象に乗ってる像と、岡本太郎 傑作選。 欲しい! 欲し過ぎる! 太郎は1個800円(税抜)で、お値打ちなんっすが、それでも5個揃えれば4,000円(税抜)だし、もうちょっとお金を足せば デジタルガレージキット 映像研には手を出すな!浅草みどり 金森さやか 水崎ツバメ ウォーターライン版 が買えるし、うーん。 悩みますなぁ。
で、六波羅蜜寺の寺宝の “生身の人間像” の、もうひとつの傑作が 平清盛坐像 。 経巻を手にしたその風姿は平家物語に描かれている清盛の傲慢さは全くなく、仏者としての気品を覚える。 そういうアレなんっすが、なかなか清々(きよきよ)しい清盛像であるな…と。 で、『平家物語』 関連の京都の寺、パート2。 個人的なお薦めは 祇王寺 。 挿絵とあらすじで楽しむお伽草子 第7話 祇王 。 (前略) 四人の尼たちは一心に後世を願って念仏を唱えて暮らしました。その甲斐あって、最後には四人そろって極楽往生を遂げたということです。南無阿弥陀仏。 おお、よかった! これで、空也上人の口から吐き出された阿弥陀仏(6体)も報われて、成仏したに違いありませんが、で、もうひとつ。 京都とは関係ないんっすが、個人的に好きな 『平家物語』 のエピソードのひとつに、 「俊寛のみ赦されず」 というのがあります。 ぶっちゃけ、マイナーっすよね。 僕も大人になるまで知らなかったんっすが、香川県高松市にかつて存在した 高松平家物語歴史館 で知りました。 階段の手前に祇王のような? おおっ! こんなの、いたんっすな。 すっかり見落としておりました。 ちなみに、僕のレポは ここ を参照。 おおっ、これはもしかして、蝋人形でみた “「清盛の孫、摂政・基房を辱める」” ではないか? で、こっちは 「俊寛のみ赦されず」 !? その程度しか触れられていない、実にどうでもいいエピソードだったりするんっすが、で、僕がいちばん好きな 『平家物語』 のストーリーは、ここでも触れられている「敦盛の最期」。 何か、リンクが貼られておりましたな。 えーと、 これ 。 埼玉県の熊谷市に行こうと思う。 そういう話で、実際、この後、この地を訪れることになるんっすが、そこのところは割愛して。 で、( 前回 までの粗筋 ) 草津温泉に泊まって湯畑を散策した。 翌日、西の河原露天風呂を “独泉” した。 が、その帰り、滑ってコケた。 痛いやんけ! 今、思い出しても無念でありますが、でもまあ、今となってはそれも、いい思い出かな? …と。
で、2泊3日の旅も、いよいよ最終版。 最後の目的地が熊谷だったんっすが、その理由は後述。 行きは高崎駅から特急「草津・四万」に乗ったんっすが、帰りは適当な便が無かったので、 バス で軽井沢まで。 2024年4月時点では交通系ICカードが使えなくて、バスを降りる時に運賃箱に現金を入れるのが面倒そう。 …と懸念していたんっすが、草津温泉のバスセンターの窓口で乗車券を買うことが出来ました。 他人様のサイトからの借り物なんっすが、 こんなやつ 。 窓口のオッサンが 「ちょっと大きいんですけど…。」 と、照れながら渡してくれたんっすが、 マジ、デカい…。 何か無駄に邪魔くさいんっすが、これ、途中下車出来るようになっているんっすな。 写真は軽井沢から草津温泉方面の乗車券なんっすが、反対方向の場合、例えば、途中の「白糸の滝」で降りるのであれば、草津温泉から白糸の滝までの分を切り取って渡して、次に「旧軽井沢」で降りるなら、白糸の滝から旧軽井沢の分を渡す…みたいな。 へぇ〜。 草軽交通って、ただの臭くて軽いヤツやん。 …と、内心ちょっと馬鹿にしていたんっすが、やるやん! 今回、 白糸の滝 に寄ろうか、やめようか、悩んだ結果、時間の都合とかもあってパスしたんっすが、こういうシステムならプランに組み込んでもよかったかも? ちなみにこの日、白糸の滝で降りる人は誰もいなかったんっすが、ここから乗ってくる人は結構いました。 で、旧軽井沢で降りる人も結構いました。 でもって、軽井沢駅前に到着〜。 お一人様でネット予約出来る、いい感じの店があれば、ここで昼飯を食ってもよかったんっすが、見つからなかったので、新幹線に乗って熊谷まで行って、そこで昼飯を食うことにしました。 こちらのほうも、お一人様でネット予約出来る店は極めて些少で、選択肢がほとんどなかったんっすが、とりあえず ここ を押さえました。 こんなお手軽そうな店、別に予約しなくてもいいじゃん。 そう、思われるかも知れませんが、予約しておかないと、一人で店に入る勇気が湧いてこないので、しょうがないじゃん! 予約さえしておけば、お断りされて無駄に高いプライドを傷つけられる心配ないので、一歩前に進むことが出来るんっすよね。 が、ぶっちゃけ、今回に限って言えば、わざわざ予約する必要はなかったな…と。 コック帽を被った店長らしきお兄さんに 「あ…あの、予約したサバくん(仮名)っすけど…」 と告げると、「ああ!」 と、事態を把握して、店員のおばちゃんに 「こちら、予約のお客様」 と、伝えてくれたんっすが、おばちゃんのほうは、あまりよく分かっていなかったようで、「予約? 今からですか?」 いや、今から予約を入れたいワケじゃなくて、既に予約を入れてしまったお客様なんっすけど…。 「あ、じゃあ、こちらの席に…」 と言いかけて、「あ、やっぱりこちらで。」 お一人様用の席を案内してくれました。 特に予約席としてキープされていなかった模様でありますが、ま、すぐに座れれば、別にどこでもいいんっすけど…。 事前にメニューを申告しない、 “席だけ予約” だったんっすが、事前に注文するものは心に決めてました。 「あ…、じゃ、このハンバーグのセットで…。」 熊谷と言えば、ハンバーグだよね。 熊谷に来てハンバーグを食わないなんて、桑名に来て、焼き蛤を食わないのと同じくらい、愚行だよね。 …というワケではぜんぜん無かったりするんっすが、熊谷駅の近くで、お一人様でネット予約出来る店で、いちばん無難なメニューがハンバーグだったんだから、しょうがないじゃん! パンランチ 1,133円というのがあって、一瞬、
パンチラに見えて、思わず頼みそうになっちゃったんっすが、パンチラでも、パンツラインでもなくて、パンランチ。 パンかぁ…。 パスタランチ 1,133円というのもあったんっすが、個人的にパスタって、そんなに好きではなかったりするんっすよね。 口の周りがケチャップまみれになって、何だか、はしたないし。 となると、ハンバーグランチ 1,373円か、ステーキランチ 1,760円か。 ステーキランチが 2,970円くらいだったら、それなりに肉質に期待が持てそうなんっすが、これくらいのお値打ち価格だと、硬くて噛み切れない恐れがありますよね。 その点、 1,373円のハンバーグなら、硬くて噛み切れない恐れはないな…と。 そう、冷静に判断して、事前に心の中で決めていたハンバーグだったんっすが、
熊谷桜堤 。ここがちょうど見頃になりそうだったので、来てみたんっすが、いやあ、凄いっすな。 最寄り駅から徒歩5分、アクセス抜群!400年以上続く桜の名所です。平成2年に「さくら名所100選」に選定され、約2kmにわたって500本程のソメイヨシノが咲き誇り、手に取る高さで桜の花と一緒に写真が撮れます。 まさに、おっしゃる通り。 熊谷駅から徒歩5分で、アクセス抜群っした。 約2kmにわたって500本程のソメイヨシノが咲き誇ってました。 菜の花とのコラボも、凄ぇぇぇぇ! 前に熊谷に来た時は、自衛隊基地のさくら祭りだけ見て、立ち去ってしまったんっすが、こんな 凄いところがあったんっすな。 で、帰りの新幹線まで、まだかなり時間があったので、
万平公園 にも寄ってみました。 ここもなかなか、よかったっす。 荒川の旧堤外地が残る桜の名所だったっす。 遊具も充実していましたっす。 桜も枝垂れていたっす。 でもって、駅に戻って、熊谷次郎直実像を激写。 前回、熊谷駅の北口には熊谷次郎直実の銅像があるようなので、是非ともチェックしなければなりませんが、うんぬん。 そんなふうに書いておきながら、すっかり忘れていたんっすよね。 熊谷に来て熊谷次郎直実の銅像を見ないなんて、桑名に来て 本多忠勝の像 を見ないで帰るようなものなので、今回、借りを返すことが出来て、よかったな♪ …と。 で、お土産に 五家宝 を買って帰りました。 これ、美味いのか? …と言われると、微妙。 じゃ、不味いのかと言われると、決して不味くはありません。 ま、美味くもないんっすけど。 甘さ控えめで、ダイレクトに “きな粉” の風味を感じられるような? で、これ、味がどうのこうのというより、食感が独特。 ぬちぬちするぅ。 うん、ぬちぬちするね。 まさに 「ぬちぬちする」 としか言いようがないんっすが、他に類をみない独特の菓子なので、これからも大切に守り続けて頂けたら…と。 夏の最高気温ランキングでは、桑名市と “勝ち負け” になることも多い熊谷。 多治見に負けるのは何か悔しいんっすが、熊谷とか越谷に負けるのは、ま、ガヤガヤしているから、しゃあないかぁ。 そんなふうに思えたりするので、この夏も “頂点” 目指して、共に頑張ろう! …とエールを送っておいて、2024年春の 「桜旅」 は、おしまい☆
ということで、後半っす。 前回から始まったソプラノサックス(外人編)は、 1回で終わるものと思われていたんっすが、 “新種” が発見されました。 「ジャズ ソプラノ・サックス」 でググってみたら、ジョージ・ハワードというキャラが。 で、 『アティテュード・アジャストメント』 というCDが、とってもお安く売られていたので、駄目モトで買ってみました。 いくらだったのかというと、¥2(税込)。 ま、配送料・手数料で¥450取られたんっすが、それにしても…。 不憫過ぎるんっすが、で、このジョージくんの素性はと言うと。 ジョージ・ハワード(英語: George Howard、1956年9月15日 - 1998年3月20日)は、アメリカ人のサクソフォーン奏者。ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ。1979年に初アルバムをリリースした。1998年に41歳でなくなった。 エエぇぇぇ…。 めっちゃ早死にじゃん…。 僕が高校生の頃に作った歌に 「42歳で他界」 というのがあるんっすが、よ〜んじゅう〜にさいで他界したの〜 すこし〜早過ぎたかしら〜 へ〜いき〜んじゅみょうは80歳〜 もう少し〜生きたかったのに〜♪ 1番の歌詞はこんな感じ。 で、2番はありません。 シンプルっす。 で、ジョージくん、42歳で他界した人よりも1年早く他界しちゃったんっすな。 で、お亡くなりになって、再評価されたというワケでもなく、¥2で投げ売り。 今回、このコーナーで取り上げることにより、全世界で総勢5人くらいには名前が知られることになると思うので、せめてもの餞(はなむけ)になるといいんっすが、ま、今週もぜんぜんヤル気はなかったりするんっすけど。 パーソネルを拾い出した時点で、精魂共に尽き果ててしまったんっすが、中身のほうはというと、フュージョン系というか、スムーズ・ジャズというか、時にはヒップホップだったりとか。 王道とはかけ離れたスタイルなんっすが、何も “王道” だけが偉いワケではないっすからね。 殿様道とか、キングス道とか、いろんな道があって、しかるべきだと思います。 んなことで、では、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。
まずは1曲目、ジョージ・ハワードと、レイ・ヘイデンという、プロデューサーとして参加している人との共作で、 「ウォッチ・ユア・バック」 。 翻訳ソフトに掛けたら 「気をつけてください」 という訳語が出て来たんっすが、へぇ〜。 「鉄板・イズ・ベリー・ちんちん。 ウォッチ・ユア・バック!」 とか、使うんっすかね? 三重弁の ちんちん を知ってるとは、なかなか通な外人さん店員なんっすが、「ウォッチ・ユア・バック!」 と言われても、「えっ?」 と、自分の鞄を見てしまいそう。 いや、バックとバッグは、ちゃうがな! …と、突っ込まれて、いや、英語、難しいっす…。 で、演奏のほうはというと、いきなりギャル系のボーカルが出てきて、そこにソプラノ・サックスが絡むという、お洒落な仕上がり。 エレベが効いたメロウなファンクって感じ? 『松尾潔のメロウな夜』 みたいな? いや、番宣でしか聞いたことがなかったんっすが、ジャニーズ問題で、山下達郎がどうのこうの。 そんな話題に潔が絡んで来て、ああ、あのメロウな! …みたいな。 番組、打ち切られたみたいっすけどね。 が、メロウに罪はなく、無論、今井メロにも罪はなく、あ、こういうのもいいかも? …と、素直に楽しむことが出来ました。 スムーズ・ジャズが好きで何が悪い 。 いや、何も悪くないっす。 不快で挑戦的でより極端なジャズの形態より、全然いいと思います。 ジョージくん、しっかりソプラノのソロも披露してくれているし。 とってもムーディなんっすが、ま、右から来たものが左へ受け流される感じで、あまり心に残らないのも確かなんっすけど。
で、次。 「ベスト・フレンド」 。 ジョージ・ハワードと、ジョージ・デュークという、プロデューサーとして参加している人との共作なんっすが、いきなり「いやぁ♪」 と、若いギャルの吐息? …みたいなのが聞こえてきて、ドギマギしてしまうドギーマンとマギー司郎。 そういったアレでありますな。 その後、ちょっぴりラップが登場したりもするんっすが、その後はソプラノと何かの楽器のユニゾンでテーマが演奏されて、そこにキーボードの透明な音色が絡んで。 続いて、お兄さん系の歌が出て来て、再びラップが始まって。 そういえばこれ、ちゃんと物理媒体のCDで買ったので、 英語の歌詞と、その日本語訳が書かれたものが付いているんっすが、ベスト・フレンドの破局を歌ったものであるらしく、友情というのは壊れやすいものであるな…っと。 で、次。 「ワン・ラスト・タイム」 。 ジョージ・デュークのオリジナルっす。 フランク・ザッパのバンドを皮切りにMPSからソロ・デビュー、以後ジャズ界とR&B界を自由に行き来する売れっ子プロデューサー。 そういうキャラらしいんっすが、大宮エリアで高い評判の熟女キャバクラ? それは 「熟れっ娘(うれっこ)」 。 30〜50代の色艶やかな女性たちが勢ぞろいしているキャバクラです。 うぉぉぉぉ! 果たしてそれを “娘” と称していいのか? …という根源的な疑問がないワケではないんっすが、「熟れっ子」 だと、 バナナ界のセレブ になっちゃうし! で、曲のほうはというと、さすがは売れっ子が手掛けただけに、売れ筋路線。 デュークのほうのジョージが弾いてるものと思われるキーボードに、ハワードのほうのジョージのソプラノが絡む。 そういう構図でありますな。 ゆったりとしたバラード調のナンバーで、ジャンルとしては、これぞスムーズ・ジャズの王道。 めっちゃケニー・Gっぽいというか、グローバー・ワシントンJr. っぽいというか。 スムーズ・ジャズが好きで何が悪い! 熟女好きで何が悪い! いや、ぜんぜん悪くないと思います。 少なくとも世間的には、幼女好きに比べて、遙かに風当たりは強くないのではなかろうかと。
で、次。 「ダイアンズ・ブルース」 。 ジョージ・ハワードのオリジナルっす。 ダイアンと言えば三重県の北の山のほうに大安町(だいあんちょう)というのがあり、今は周辺の町と合併して 「いなべ市」 になっているんっすが、その大安のイメージでありますな。 大安のブルースかぁ…。 今ひとつソソられるものがないんっすが、曲のほうは普通にいい出来でありました。 で、演奏のほうはソプラノのソロをたっぷり聞けて、よかったな…っと。 で、次。 「アワ・ラブ」 。 作曲者として David Pack, Michael McDonald 2人の名前がクレジットされています。 今まで何度も語ってきたネタなんっすが、子供の頃、近所の「一号館」というスーパーで 「粟おこし」 というお菓子を見つけて、栗のおこしかぁ。 いいじゃん♪ …と思って、買って食べてみたら、栗なんかどこにも入ってないくて、詐欺じゃん! …と思ってよく見たら、「栗(くり)おこし」 じゃなくて、 「粟(あわ)おこし」 だった。 そんな苦い経験があるので、僕はぜんぜん 「粟(あわ)・ラブ」 ではなかったりするんっすが、よくよく考えてみたら、おこしに栗(くり)が入っていたところで、そんなに嬉しくなないな…と。 所詮は 「おこし」 だし。 おこしで町おこしとか、絶対に無理だと思います。 お菓子のおこしで町おこし。 おこしやす! 語呂はめっちゃいいんっすけどね。 で、この 「アワ・ラブ」 は、粟(あわ)のマイナス・イメージを払拭するのに十分な佳曲だったりして、これはもう、ケニー・Gであるな! …と。 それがジョージ・ハワードにとって、褒め言葉になるのかどうかは、ともかくとして。
で、次。 アルバムタイトル曲の 「アティテュード・アジャストメント」 。 ハワードとデューク、2人のジョージの共作っす。 タイトルがカッコいいっすよね。 意味はよく分からんのっすけど。 翻訳ソフトに掛けてみたら 「気分転換」 と出たんっすが、なるほど。 で、演奏のほうは、始まった…と思ったら、すぐに終わってしまって、ん? ん? 注意書きを見たら、本CDの6曲目「アティテュード・アジャストメント」には、冒頭に約6秒ほどのインターリュードが含まれておりますが、うんぬん。 あ、実質、全9曲ということっすかぁ。 ちょっと儲けた気分♪ 世間的には、ちょっと損した気分なんでしょうが、曲解説を書かなければならない身としては、ちょっとだけ手間が省けました。 もう、7〜10曲目も、全部 「インターリュード」 で、いいんじゃね? そんな気がするんっすが、そういうワケにもいかず、で、「気分転換」 。 これはアレっす。 純然たるヒップ・ホップ。 それにしても驚かされるのは「6」(本稿の表記では「7」) の仕上がりだ。 こんなにハネっかえったものを、いまや安泰巨匠ノリになっているジョージ・デュークがお茶目に作るとは。 そう、日本語ライナーで佐藤英輔クンが書いておりますが、なんにせよ、ヒップホップをうまく処理したこの闊達な曲の出来には満足しているのであろう、今回のタイトル・トラックとなるとともに、以下、後述。
で、次。 「レッツ・アンワインド」 。 このアルバムのプロデューサーの1人、レイ・ヘイデンが書いたナンバーで、歌入りで、メロウで、R&Bっぽい仕上がりであるな…っと。 もみじ饅頭! …って、それは B&B 。 馬鹿にしようと思ったら、普通にめっちゃ面白かったんっすが、で、演奏のほうはアレっす。 ジョナサン・バトラーがフィーチャーされてます。 すでに何枚ものアルバムを発表している南アフリカ出身の在英ヴォーカリスト/ギタリストで (中略) ギターのプレイに重ねるユニゾン・ヴォイスは彼の得意技だ…ぞっと。 おお、ジョージ・ベンソンっぽい! で、次。 「アイ・アポロジャイズ」 。 作者のところに3名ほど名前が書かれていて面倒なので、割愛するとして、演奏のほうはアレっす。 歌入りで、メロウで、スムーズ・ジャズの王道であるな…と。 で、次。 「ア・ホール・ロッタ・ドラム・イン・ミー」 。 作者のところに2名ほど名前が書かれていて面倒なので、割愛するとして、演奏のほうはアレっす。 こちらも割愛します。 んなことで、ラストっす。 「アジャステッド・アティテュード」 。 ん? どこかで見たような? …と思ったら、アレでした。 (「アティテュード・アジャストメント」が)今回のタイトル・トラックとなるとともに、違うバージョンが 「アジャステッド・アティテュード」 として収録された。 そういうアレでありました。 ということで、おしまい。
【総合評価】 スムーズ・ジャズが好きで何が悪い! …と、開き直って聞く分には、非常に良好な作品でありました。 ぶっちゃけ、似たような雰囲気の曲ばかりなので、終盤はちょっとダレてしまいましたが、\2の元は十分に取れたぞ♪ …っと。