GYPSY CRY (EMBRYO)

ATTILA ZOLLER (1970)

GYPSY CRY ←click!!
@
【パーソネル】

ATTILA ZOLLER (g) LEW TABAKIN (tarogato) <#2,3,7,8> HERBIE HANCOCK (p,el-p)
VICTOR GASKIN (b) <#1-3,8> REGGIE WORKMAN (b) <#1,4,6,7,9> SONNY BROWN (ds)
【収録曲】

(01-03) WILD WILD WES / ANOTHER KIND OF LOVE / HORNS
(04-05) MEET IN BERLIN / THE BIRDS AND THE BEES
(06-09) ALICIA'S LULLABY / AT TWILIGHT / GYPSY CRY / SWEET HUSTLER
【解説】 ( 2024年12月22日更新 / 連載 1,611回 )

 竹林の七賢。 中国の晉代に、俗世間をさけて竹林に集まり、酒を飲み琴をひき、清談をした七人の隠者。 “七賢” というから、どれだけ賢いのかと思ったら、ただ遊んでいるだけじゃん…。 ま、あまりにも賢すぎて、真面目に働くのがアホらしくなって、世捨て人みたいになっちゃったのかも知れませんが、何の役にも立たない、ただの変わり者としか。 世間では 「へんちくりんの七賢」 と陰口をたたかれていたに違いありませんが、7人が7人とも、揃いも揃ってチビだったら 「ちんちくりんの七賢」 とか。 揃いも揃ってアホだったら 「ぱーちくりんの七賢」 とか。 もはや、パーなのか、賢いのか、よく分かりませんが、ちなみに7人の内訳は次の通り。  阮籍(げんせき)・?康(けいこう)・山濤(さんとう)・向秀(しょうしゅう)・劉伶(りゅうれい)・阮咸(げんかん)・王戎(おうじゅう)。 誰一人として覚えられる気がしないし、漢字で書ける気がしねぇ…。 けい康(けいこう)に至っては「?康」と表示されちゃうし。 唯一、可能性があるとすれば向秀(しょうしゅう)なんっすが、「正面の舞の海平さん」と覚えておけば、何とか。 あれ? 舞の海って、舞の海有平糖だっけ? …と、変な覚え方をしちゃっているとアウトなんっすけど。 そんな、小学校の運動会の参加賞で貰えるような飴じゃなくて! 有平糖とか、貰ってもぜんぜん嬉しくないので、運動会にはあまり参加したくなかったんっすが、運動、さっぱりだし。 音痴(←歌がヘタ)、運動音痴(←スポーツはさっぱり)、方向音痴(←道に迷う)の “三痴” をすべて兼ね備えているんっすが、あ、でも、痴女は好きだし! 奥様は魔女、奥様は痴女、奥様のパンツは群青。 この三択なら断然、痴女っすよね。 群青色のパンツとか、ぜんぜんソソられないし。 「群青色のパンツ」 で画像検索したら、パンツではない、ズボンのほうのパンツしか出て来なくて、ガッカリなんっすが、あ、でも、ちゃんとしたパンツもあったから。 ほれ。 ニューネイビー/アーテジアンブルー/ブルーパラダイスの3枚組? あ、もしかして、群青色 = ネイビー? …と思ったら、そうではなく、群青色 = ウルトラマリンなんだそうっすが、英語だと無駄にカッコいいっすな。 奥様のパンツはウルトラマリン。 ちょっといいかも?

 で、「竹林の七賢」 の内訳。 覚えられないし、漢字で書けないし。 僕が通っていた四日市の海星高校の社会科の授業は当時、日本史か世界史、どちらかの選択制だったんっすが、僕は世界史を選びました。 “日本” とか、クソ狭い範囲じゃなくて、もっとワールド・ワイドな “世界” に目を向けようよ! そんな高い志(こころざし)があったワケではなく、日本史は漢字を思えなければならないのが嫌だったからなんっすが、讒謗律(ザンボウリツ)とか、書けるかぁぁぁぁ! その点、カタカナを覚えるのは得意でしたからね。 マルクス・アウレリウス・アントニヌスとか、余裕。 1人で3人分あるみたいで、お買い得感がありますよね。 最後、「アントニウス」と言いそうになっちゃうのが、ちょっと罠(わな)なんっすが、あと、ジブラルタ生命は絶対、ジブラルタル生命って、言いそうになっちゃうし。 とまあそんなこんなで、世界史、余裕じゃん♪ …と思っていたら、ある日突然、中国人が出て来て、愕然としてしまったんっすが、何故、漢民族なのに、名前が漢字なんやぁぁぁぁぁ! 漢民族は満州に滅ぼされろ! そう、思わずにはいられませんが、ヌルハチホンタイジ。 この2人が僕の中国史におけるソウル・フレンドでありました。 あと、耶律阿保機(やりつあぼき)は、漢字でも許せるかな? …と。 あと、朝鮮半島。 コイツらも漢字が出て来て、世界史を学ぶ上ではネックでしたな。 ま、国の名前で言うと、馬韓、弁韓、辰韓。 この3つは好きだったんっすけど。 いやん、ばかん、べんかん、しんかん♪ 語呂がいいっすよね。

 とまあそんなこんなで、「竹」というと、竹林の七賢なイメージなんっすが、( 前回 までの粗筋) 「etSETOra」 に乗って、尾道から竹原に移動した。 もともと、竹の原っぱだったから 「竹原」 という名前になったのか、「竹原」 という名前だから、竹で町おこしをしているのか。 ちなみに僕が住んでいる桑名も 「竹」 とか 「たけのこ」 は、まあまあだったり。  ご当地ゆるキャラ、たけ太郎 もいるし。 今、ググって、初めてこんなキャラがいるのを知ったんっすが、店長の近藤直正(敬称略) が、頑張って考えたんっすかね? ま、よく頑張ったね…としか。 「訳あり朝堀たけのこ」 に、どんな訳があるのか、明記されてない気がするのがちょっとアレなんっすが、まさか、夜に掘ったとか? 近藤直正に限って、そんなことはないと信じておりますが、実は竹の子供ではなかったりするとか? 何か、複雑な家庭の事情が秘められているとか? で、 桑名バンブー焼きそば なんてのもあったりするんっすが、食べへんかったんかい! ま、市民からはまったく認知も評価もされてない “ご当地グルメ” なので、しょうがないっすが、あ、でも、鉄板ナポリタンに、タケコノが入っていたんっすな。 よかったじゃん! そういえば、これまた “でっち上げご当地グルメ” である 「桑名カレー」 にも、タケノコが入ってますよね。 桑名市長おすすめ。 その、おすすめした水谷元元桑名市長は、もう…。 あ、 水谷元(みずたに・げん) 元(もと)桑名市長なので、念のため。 それはそうと、バンブー焼きそばって、何や? イクラちゃんの回し者か? …と思ったら、竹 = 英語で bamboo なんっすな。 バンブー。 何故かバンドに大人気。 武富士バンブー かつて存在した、日本の実業団女子バレーボールチーム。 名前、ダサっ! 武富士 → 竹 → バンブーなんでしょうが、英語にすると、ダサっ! 奥様のパンツはバンブー。 まったくソソられませんな。 「竹パンツ」 で画像検索したら、パンツではない、ズボンのほうのパンツしか出て来なくて、ガッカリなんっすが、あ、でも、 竹布のインナーが持つパワー メンズ・ボクサーパンツの種類 というのも出て来たから!

 で、竹原なんっすが、当然、「竹」推しっす。 ご当地キャラは かぐやパンダ 。 竹取物語 → かぐや姫。 その発想でしょうな。 何故、パンダなのかは不明。 あ、パンダの好物は笹 → かぐやパンダ。 そういう発想っすかね? 笹と竹って、同じ? 違う? 竹と笹の違いについて 。 先生のいうことを鵜呑みにしないという姿勢、関心です。もちろん、間違う先生が悪いという事ではありません。 いや、間違う先生、悪いやろ? 危うく、中学生Y.Rが、中学生にもなって、竹と笹の違いも分からない中学生になるところだったんっすが、さて、竹と笹ですが、どちらもイネ科タケ亜科です。 あ、イネ科なんっすな。 これからの時期、秋田によく出没するヤツっすよね。 泣く子はイネ科? 悪い子はイネ科? イネ科の植物は花粉症の原因になるので、泣きたくなるし、悪い子扱いされるのも、しょうがないっすが、で、成長の初期には、節に稈鞘とよばれる特殊な葉 (タケノコの皮) をつけます。茎が伸びた後、この特殊な葉が落ちるものをタケ類、長く残っているものをササ類と言います。 ふーん。 タケノコの皮が落ちるのが竹で、落ちないのが笹なんっすな。 仲間ではあるが、別人…というか、別竹というか、別笹。 で、パンダは竹を食うのか、食わないのか。 パンダが食べているのは竹?それとも笹? そんなパンダがいつも食べているのは、実は「竹」! マジか? お金が勿体なくて、「松」には手を出せなかったのか? 鰻の成瀬の うな重 だと、松と竹では400円違いますからな。 パンダにこの差は大きいかも? パンダは、パンだけ食ってればエエんや! そんな暴論を吐く人がいるかも知れませんが、パンダだって、たまには鰻、食べたいし! いや、普段、笹しか食ってないのに、急に鰻なんか食べたら、藤子不二雄のどっちかみたいに鼻血を出しちゃいそうなんっすが、で、普段、笹しか食ってない。 そんなふうに思っていたのに、パンダがいつも食べているのは、実は「竹」! マジか? 日本の動物園で暮らしているパンダは、竹の中でもモウソウチクという種類をよく食べているのだとか。  それ、現実の話なんっすか? 妄想じゃなくて。 ちなみにモウソウチクというのは妄想竹ではなく、孟宗竹。 あ、こんなところに、 瀬古利彦 のライバルである 宋兄弟 が! 僕は当然、地元のヒーローである瀬古利彦を応援していたので、宋兄弟なんか、パンダに食われてしまえ! …という心境なんっすが、よくよく考えたら、孟宗竹。 宗猛(そう たけし)、字が違うじゃん。 宗茂(そう しげる)は、かすりもしないし。 とまあそんなこんなで、竹原市。 ここで行われる最大の “竹イベント” である 憧憬の路 。 行って来ました。

 毎年、10月最後の土日に開催されるっぽいので、日程が確定していない時点で27日(日)の宿を押さえておいたんっすが、んーと、 ここ 。 いちばんいい部屋っすぜ。 VMGプレミア<檜風呂付> っすぜ。 【平日限定特集】オールインクルーシブプランをお得に満喫!フリードリンク&料理アップグレード<2食付>っすぜ。 お値段、何と 64,545円っ! …のところ、Yahoo!トラベルで何故だかめっちゃお値打ちになっていて、25,800円引きの 38,745円(消費税・サービス料込)! うぉぉぉぉぉ! この地図 でいうと、胡堂、何て読むか分からないので、とりあえず胡瓜(きゅうり)で変換して、瓜を消して、堂を付けたところから、竹原市歴史民俗資料館〜竹鶴酒造〜旧笠井邸。 この通りが「憧憬の路」の主要な会場となるんっすが、 C KIKKO(旧水出邸)というところに泊まれば、まさにど真ん中。 僕が泊まったのは B MOSO(旧水儀旅館)なんっすが、そこから歩いて1分くらいでメイン会場に辿り着くことが出来ます。 当初、夕食時間をいちばん早い17時30分からにして、その後、ゆっくり散策するつもりだったんっすが、チェックインの時点で、既に17時30分からの部は埋まっていて、夕食は19時30分から。 が、結果的にこれが功を奏しました。 この日は空模様が怪しくて、遅い時間になるほど、降水確率が高くなる予想だったんっすが、雨が降り始める前に、少しでも散策出来れば…。 チェックインを担当してくれたお兄さんいわく、「憧憬の路は20年くらい前からやってるんですけど、今まで一度も雨に降られたことがないんっすよ! 奇跡を信じましょう!」 おお、マジっすか。 「憧憬の路 雨」 でググったら、こんなん 出たんっすが、お兄さん、その言葉、信じていいんっすよね? 自分の発言に責任を取って、ちゃんと雨乞いしてくれるんっすよね? いや、雨乞いしたらアカンっすな。 ちゃんとテルテル坊主、吊してくれるんっすよね? んなことで、今にも泣き出しそうな空の下、日が暮れる少し前の時間から散策開始〜。


< 竹原散策 (暗くなる前) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 たけはら町並み保存地区 (重要伝統的建造物群保存地区)平安時代、京都・下鴨神社の荘園として栄えた歴史から、「安芸の小京都」と呼ばれる竹原。 ほぉ。下鴨神社の荘園だったんっすか。 神社って、荘園なんか持って、いいもんなんっすかね? んーと、荘園 。 日本の荘園(しょうえん)とは、古代・中世(8世紀から16世紀)に存在し、権門(中央の貴族(公家、武家の棟梁)・寺社(寺院、神社)など)が国家から領有支配が認められ収入を得た農地とその周辺の山野を含む私的な土地を指す。 あ、寺社(寺院、神社)って書いてありますな。 公家とか武家しか持てないものだと思ってました。 神社が持っていいものだとは知りませんでした。 ま、知らなくて当然なんっすけどね。 高校の社会科の選択は 「世界史」 だし! ということは当然、荘園 (西欧) についてはよく知ってる筈なんっすが、中世封建社会で領主の経営する私有地。中世前期の古典荘園は領主が農奴を移籍する直営形態が多かったが、後期になると三圃制の普及など生産力の向上に伴い、領主が農奴保有地から地代を取る純粋荘園という形態に移行した。貨幣経済の浸透に伴い荘園制が姿を消し、封建社会は崩壊したんっすよね。 常識じゃん! 世界史なのに漢字ばっかりで、覚えにくいこと、この上ないんっすが、で、荘園(日本)。 下鴨神社って、遠く離れた安芸国まで開墾しちゃっていたんっすな。 んーと、下鴨神社。 ここの近くの 鴨川デルタ で、鳶(とんび)にサンドイッチをさらわれた、苦い記憶があるんっすが、で、下鴨神社の創祀。 当神社の正確な創祀は不明ですが、崇神天皇の7年(BC90)に神社の瑞垣の修造がおこなわれたという記録があるため、それ以前の古い時代からお祀りされていたと考えられます。 ほぉ、崇神天皇っすか。 何か、触らぬ神に祟りなしっぽい天皇っすよね。 で、平安時代末期になりますと全国に60余箇所もの荘園、御廚が寄進され神社を支えました…と。 その1つが竹原だったみたいなんっすが、製塩地として飛躍的に発展した江戸時代、豊かな経済力を背景に頼春水・春風・杏坪の兄弟、また、頼山陽ら、多くの優秀な学者を輩出しました。 頼山陽は、何か聞いたことがあるような気がするんっすが、頼春水・春風・杏坪の兄弟。 そんな兄弟は、知りません。 らい はるみず? はるかぜ? あんつぼ? あ、しゅんすい、しゅんぷう、きょうへい…っすか。 らい・きょうへい。 無駄にカッコいいじゃん! 奥様のパンツは頼杏坪。 これは別に、さほどソソられないんっすけど。

 で、(写真・上から2枚目)「ほり川」 、やっぱ、並んでますな。 ぶっちゃけ、広島風のお好み焼き、略して 「広島焼き」 って、食べる前は期待度マックスなんっすが、いざ実際に食べてみると、何かちょっと、微妙? そんな結果に終わることが少なくないんっすが、この店はマジで美味かったんっすよね。 『たまゆら』 に出てくる 「ほぼろ」 というお好み焼き屋のモデルなんっすが、(写真・いちばん下) の 「茶房ゆかり」 も、何かのモデルになってましたよね。 「ゆかり」 というと、名古屋近隣の住民は 万角のゆかり を想像するのではなかろうかと。 名古屋人はこれを絶賛して、何かあると手土産にコイツを持ってきやがるんっすが、個人的には、ちょっと…。 海老の味がするんじゃぁぁぁぁ! “海老の殻の味” が苦手な僕は、エビ系のスナックだと、「かっぱえびせん」 みたいに、えび味3%、かっぱ味97%くらいの割合がベストなんっすが、で、名古屋近隣以外の住民だと、「ゆかり」 というと、 赤しそのふりかけ を頭に浮かべるのではなかろうかと。 これは好きなので、どんどん手土産に持って来て貰って大丈夫なんっすが、広島菜の ひろし も、一度食べてみたかったり。 で、えーと、『たまゆら』 初めての竹原・憧憬の路 探訪編 。 お、ご当地萌えキャラ月野香紅夜、可愛ぇぇ♪ つきのか・べにや? 何故、そんなベニア板みたいな名前? …と思ったら、あ、月野香紅夜(つきの・かぐや) って読むんっすな、多分。 最近はあまり活動が見られず商店街にポスターがあるだけという話も。 勿体ねぇ…。 どうやら、竹景(ちかげ)、香紅夜(かぐや)、風華(ふうか) の三姉妹らしいんっすが、少なくとも桑名の 「たけ太郎」 よりは、ぜんぜん可愛いので、頑張って頂きたいな♪ …と。

 で、竹原は 『たまゆら』 だけでなく、 『マッサン』 の聖地でもあります。 マッサンとリタの銅像の横には、こんな言葉が。 よいウヰスキーづくりにはトリックはない。 おお、カッコええ♪ Mr.マリックに聞かせてやりたいんっすが、マリックのマジックには、トリックありまくりっすからね。 ま、それで “よいマジック” になるんだったら、全然いいんっすけど。 で、最後に 「竹の茶屋いっぷく」 の鬼瓦そば 。 「瓦そば」 と言えば山口県は下関辺りのご当地グルメで、地元で食ったら正直、ちょっと微妙だったんっすが、何故だか竹原にも。 あ、でも、ただの 「瓦そば」じゃないから! 「鬼瓦そば」 だから!  鬼瓦で焼いてるワケではなく、「瓦そば」 が鬼の顔になっているみたいなんっすが、2人前で注文しないと、鬼の顔にはならないみたいなので、僕には無縁な食い物であるな…と。 とまあそんなこんなで、 「憧憬の路」 の本編まで辿り着けませんでしたが、この続きはまた、次回☆

@

 んなことで、今日はアッティラ・ゾラーっす。 超有名っすよね。 恐らく、日本でいちばん、生まれた年と、うまれた国が知れ渡っているジャズマンなのではなかろうかと。 んーと、 これ 。 ま、ラズウェル細木の漫画に出てくるのは知ってても、その中身まで覚えている人はあまり多くないかも知れませんが、あ、寺! そら、行くぞ、鮒(ふな)、ハングリー精神で。 そう、暗記しておくといいのではなかろうかと。 あ、寺! そら(アッティラ・ゾラー)、行くぞ、鮒(1927)。 で、ハンガリー生まれということはアレっすかね。 もしかして、フン族の末裔? んーと、ハンガリーの国名 。 「ハンガリー」 の語源として一般に認められているのは、俗説にある「フン族」ではなく、7世紀のテュルク系のオノグル (Onogur) という語であり、10本の矢(10部族)を意味する。 え、そうなん? フン族って、動物のウンコみたいで、可愛い♪ …と思って贔屓にしていたのに、ハンガリー人がフン族の末裔じゃないなら、応援する意味はないっすな。 が、フン族でいちばん有名な王様って、アッティラ っすよね。 同じ名を持つアッティラ・ゾラーはやっぱ、フン族の末裔なんじゃね? そんな気がするんっすが、それはそうと最近、『ラズウェル細木の酔いどれ自伝 夕暮れて酒とマンガと人生と』 という本を手に入れたんっすが、そこに こんな写真 が。 エエぇぇぇ…、パリッコって、こんな顔やったん? もっとこう、「雪の宿」 から、白い甘い部分を取り除いたような顔だとばかり…。 それはパリッコじゃなくて、 ぱりんこ なので、違って当然なんっすが、エエぇぇぇ…、ラズウェル細木って、こんな顔やったん? もっと違う顔を想像していたんっすが、どんな顔なのかというと、当然、漫画に出てくるラズウェル細木みたいな顔。 何だか、岐阜県の輪之内町にある 「寅ちゃんラーメン」 の店主が、看板の顔とぜんぜん違っていたのと同じくらい、ガッカリなんっすが、ん? このオッサン? 僕が30年くらい前に店で見た、看板の顔とは似ても似つかぬオッサンは、店主ではなかったとか? 今まで誤解していて、スマンかった。 そう、謝らなければなりませんが、ラズウェル細木がこんな顔で、あのジャズ漫画を書いていたというのは、ちょっと意外…。 逆に、ラズウェル細木がこんな顔で 『酒のほそ道』 を書いていたというのは、何か納得なんっすが、とまあそんなこんなで、今日はアッティラ・ゾラーの 『ジプシー・クライ』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 1970年の録音。 そもそも、アテ・ゾラがどういうキャラなのか、まったくもって不明なので、そんな中身なのか、まったく見当が付かないんっすが、サイドマンに着目してみると、何と言ってもハービー・ハンコック。 生ピとエレピの “二刀流” っぽいんっすが、後、ルー・タバキンが入っているんっすな。 秋吉敏子の旦那兼、名前がちょっとタマ○ンっぽい。 その2点で日本では有名なんっすが、ここでは (tarogato) という謎の楽器を演奏している模様。 太郎瓦当? んーと、ターロガトー (ハンガリー語: tarogato) はハンガリーの大衆音楽で使われる木管楽器。 あ、なるほど。 アテ・ゾラの母国に敬意を表したという形になりますか。 見た目はほぼクラリネットなんっすが、どんな音色なのか、ちょっと楽しみ♪ んなことで、では、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目。 「ワイルド・ワイルド・ウエス」 「野生の野生のボロ布」 っすか。 僕らの業界でウエスといえば、真っ先に これ が頭に浮かぶんっすが、メリヤスというのが何か、安っぽくていいっすよね。 ウエスとか、安っぽくてナンボだし。 家庭からでる古着(Tシャツ等)が原材料なので、ワンチャン、女子児童や女子生徒が家で部屋着にしていたTシャツが混入している可能性も。 ※古着を洗浄してからウエスに加工をするため…って、余計なこと、すな! そう、言いたくなってしまいますが、ここで言うウエスというのは、そんな変態工員向けのアイテムではなく、恐らくウエス・モンゴメリーの事ではなかろうかと。 ウエスとハンガリー人との間に、交流があったのかどうかは知りませんが、ポップで能天気なテーマ部で聞かれるオクターブ奏法は、まさにウエス、高須クリニック。 そんな感じ。 それ、 イエス じゃん! そんな気がしないでもないんっすが、それはそうと、アッティラ・ゾラー。 もっと小難しいキャラなのかと思ったら、全然っすな。 イージーリスニング路線のウエスみたいで、めっちゃ聞きやすくて、エエやん♪ 続いて出てくるエレピの人も、なかなか頑張ってくれているんっすが、誰なのかと思ったら、ハービー・ハンコック。 そうでした。 すっかり忘れてました。 流石といった感じなんっすが、でもって、ポップなテーマに戻って、おしまい。 2分43秒という短いプチ小品なんっすが、ま、軽く挨拶代わりという事で。

 で、次。 「アナザー・カインド・オブ・ラブ」 「愛の別の種類」 っすか。 愛には色んな形があるんっすが、パンツしか愛せない男とか。 僕は違うんっすけどね。 普通にTシャツとかも愛せるし。 で、これはアレっす。 哀愁ジプシーみたいな雰囲気。 冒頭、ギターの無伴奏ソロが何とも物悲しいんっすが、その後、リズムと謎の管楽器が入って来て、何とも言えない、いい雰囲気に。 あ! これが噂のターロガトーっすか。 音色的にはクラリネットというより、ソプラノ・サックスに近い感じで、都会派アーバンな哀愁味があって、エエやん♪ で、その後、ギター、タローガトーの順でソロがフィーチャーされるんっすが、ゾラーもタ○キンも、どちらもいい出来で、いいと思います。 で、いい感じのテーマに戻って、おしまい。 いやあ、よかったっす。 で、次。 「ホーンズ」 。 ホーンと言えば、例のエピソードを蒸し返すしかないんっすが、昔、僕がまだ岐阜支店に勤務してたころ、某現場で配管の保温をする工事の監督業務に携わったことがあるんっすよね。 で、材料検収の写真を撮るのに、筒状の材料の名前がよく分からなかったので、職人のオッサンに 「これ、何て言う名前なんっすか?」 と尋ねたところ、「ほーんとう」 という返答が。 「ほーん」と思って、黒板に 「ホーン筒」 と書いたところ、職人のオッサンに黒板と黒板消しチョークを奪われて、黙って 「保温筒」 と書き直されてしまったんっすが、で、ここで言う 「ホーンズ」 というのはアレっす。 ターロガトーの事だと思われます。 1本しかないのに、複数形なのはちょっと変なんっすが、でも、ホーンの音、聞こえるし! 作風は前曲同様、哀愁路線で、出だしはゆったり、バラード風。 その後、ギターとドラムスが入って来て、ミディアム・テンポに転じて、いい感じになります。 ソロはタ○キン、 ゾラーの順。 どちらもいい出来で、いいと思います。 で、いい感じのテーマに戻って、おしまい。 いやあ、よかったっす。

 …と、ここまで、思いもよらない出来のよさで、ちょっとビビってしまったんっすが、でも大丈夫。 ここで一端、破綻します。 「ミート・イン・ベルリン」 。 ここでいきなり、超フリーな前衛派に豹変。 アップ・テンポで、パット・マルティーノを彷彿させる狂気に満ちたギター・プレイがぶちかまされて、で、続くハービーのソロもトチ狂っていて、で、その後、ベースのソロが出てきて、地味に落ち着きを取り戻して、でもって、テーマに戻って、おしまい。 突然の “嵐” 、何やったんや? で、次。 「ザ・バーズ・アンド・ザ・ビーズ」 「鳥と蜜蜂」 っすかね? honeybeeが蜜蜂なので、beeは、ただの蜂なのかも知れませんが、ゾラー君は再び、哀愁ジプシー路線に回帰します。 冒頭、ギターの無伴奏ソロが何とも物悲しいんっすが、その後、リズムが入って来て、何とも言えない、いい雰囲気に。 哀愁味を帯びた佳曲で、これぞ、ザ・日本人好み。 そんな感じのナンバーっすな。 続くギター・ソロもいい感じに歌っているし、続くハービーのエレピも、すっかり正気に戻っているし、で、いい感じのテーマに戻って、おしまい。 いやあ、よかったっす。

 で、次。 「アリシアズ・ララバイ」 。 ララバイと言えば、あのエピソードを蒸し返すしかないんっすが、小学生の頃、クラスのみんなで合唱をするイベントがあったんっすよね。 何を歌ったのかというと、岩崎宏美の 「聖母たちのララバイ」 。 歌詞カードが配布されたんっすが、最後の “決め” の、いつも私は〜、あなたを遠くで〜、見つめている、聖母〜♪ …の部分。 これ、聖母と書いて 「ララバイ」 って読むんだよね。 みんなはアホやから「せいぼ〜♪」とか歌っちゃうだろうけど。 年末のお歳暮やないんやから! で、その部分になって、意気揚々と 「ら…」 と歌おうとしたら、みんなが声を揃えて、マドンナ〜♪ 幸い、僕の歌声は極めて小さかったので、僕の 「ら…」は、誰にも聞かれなかったと思うんっすが、 最初からカタカナで書いておけって! で、「アリシアの子守歌」。 これはアレっす。 哀愁ジプシー路線。 冒頭、ギターの無伴奏ソロが何とも物悲しいんっすが、その後、リズムが入って来て、何とも言えない、いい雰囲気に。 わりと最後までバラードを貫いているんっすが、ハービーのエレピ・ソロが、北方領土のイメージキャラクター、エリカ だピィ! お気に入りスポットは国後島の材木岩、択捉島のラッキベツの滝って、マニアック過ぎなんっすが、ちゃんとエリカちゃん動画、見てるか、プーチン(敬称略)!? で、その後、いい感じのギターのソロがあって、いい感じのテーマに戻って、おしまい。 ちゃんと聞いたか、プーチン!?

 で、次。 「アット・トワイライト」 。 夕暮れ時を思わせる哀愁味を帯びたナンバーっす。 最初から何度も 「哀愁味」 と書いているんっすが、「あいしゅうみ」で変換しようとすると、「愛臭味」 って出ちゃうんっすよね。 臭(くさ)いものフェチって一定数、存在するので、言いたいことはワカランでもないんっすが、久々、ターロガトーの音も聞けて、よかったな♪ …と。 で、次。 アルバム・タイトル曲の 「ジプシー・クライ」 。 これはもう、哀愁ジプシー路線であるに違いないんっすが、ターロガトーが主導する物悲しいテーマは、期待通りの出来映え。 が、その後、何かちょっと、スラブの民族音楽? …っぽくなって、で、ソロ・パートはちょっとフリーが入っていて、素直には楽しめなかったりするんっすが、ま、ドラマチックな展開ではあるな…と。 んなことで、ラストっす。 「スイート・ハスラー」 。 ハスラーって、 こいつ でしたっけ? いや、そいつはハンバーグラー。 最後の 「ラー」 しか合ってないんっすが、で、演奏のほうはというと、ちょっぴりミステリアスなバラード風。 しみじみとしたギターと、きらびやかなエレピとのコントラストが対比的で、ソロ・パートはそこそこ小難しかったりするんっすが、耐えられない程ではなく、でもって、テーマに戻って、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 ラズウェル細木の漫画に名前が出て来なかったら、恐らく、一生聞くことがなかったであろう1枚。 で、聞いてみたら、思わぬ拾いものでありました。 ぶっちゃけハービーは、それ目当てで聞く程のものではなかったりするんっすが、フン族の末裔のアッティラくんが、普通にイケてます。 タ○キンくんのターロガトーもいい味を出しているし、たまにフリーに走っちゃったりするのもご愛敬で、フンフンフン♪


INDEX
BACK NEXT