AFTER THE RAIN (VERVE)

JOHN MCLAUGHLIN (1994/12/4,8)

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【パーソネル】

JOHN MCLAUGHLIN (g) JOEY DEFRANCESCO (org) ELVIN JONES (ds)
【収録曲】

(01-03) TAKE THE COLTRANE / MY FAVORITE THINGS / SING ME SOFTLY OF THE BLUES
(04-06) ENCUENTROS / NAIMA / TONES FOR ELVIN JONES
(07-09) CRESCENT / AFRO BLUE / AFTER THE RAIN
【解説】 ( 2024年12月29日更新 / 連載 1,612回 )

 僕のお金を、しょうもないことに使ってくれたな…と。 そう、思わずにはいられませんが、何の話かと言うと、クラウドファンディング。 この制度もすっかり定着しましたな。 一昔前、クラウドファンディングっぽいものと言えば、眞木蔵人・ファイティング原田くらいしかなかったんっすが、今では 「クラファン」 という略称で通じちゃうくらいメジャーになりました。 ちなみに、眞木 蔵人(まき くろうど、1972年10月3日 - )は、日本の男性俳優、ラッパー、プロサーファー。マイク眞木を父親、前田美波里を母親とする芸能夫婦のもとに生まれた。 これ、アカンやつっすよね。 何がアカンって、眞木の 「眞」 の字。 これをパソコンで書こうとすると、眞子様で変換してから、子様をけなさければならなくて、面倒なんじゃあああああ! ネオ眞治 も同罪なんっすが、これはもう、廣貫堂が悪いとしか。 一方、 眞木蔵人のほうはというと、これはもう、親父の マイク眞木 が悪いとしか。 若い頃、爽やかな顔してんじゃねぇよ! そう、難癖を付けたくなっちゃうんっすが、本名は眞木 壮一郎(まき そういちろう)。真木と表記される場合もあるが、正確には眞木である。 正確には眞木なら、これはもう、先祖が悪いとしか言えないんっすが、で、一方、ファイティング原田元WBA世界フライ級王者。元WBA・WBC世界バンタム級統一王者。 いいっすよね、バンタム級。 ライト級だと電球みたいだし、フライ級だと海老フライとか、牡蠣フライとか、イカリングフライみたいで、ちょっとアレなんっすが、バンタム級。 バンタムって、何や? 坂東タム三郎( ← 坂東玉三郎のパチモン)の略? …と思ったら、そうではなく、「バンタム」 とは、小型種のニワトリ(チャボなど)の呼称に由来する。 え、ダサっ…。 あ、でも、鶏口となるも牛後となるなかれ。 そんな諺もありますよね。 牛後にならなかったら、「午後の紅茶」 が飲めないじゃん。 そう、不満に思う人がいるかも知れませんが、午後(ごご)じゃなくて、牛後(ぎゅうご)なので、大丈夫。 午後ティーだろうが、牛乳だろうが、何だって飲めます。 で、鶏口となるも牛後となるなかれ。 略して 鶏口牛後 。 つまりまあ、バンタム級のチャンピオンは「鶏口」のトップなので、それを目指す価値は十分にあると言えそうなんっすが、 で、クラウドファンディング。 僕が初めてこの言葉を知ったのは、 これ 。 ぶっちゃけ、僕は当時、クラファンというのが何なのか、よく分かっていなかったんっすが、分からないなりに投資した記憶があります。 返礼品として映画の台本? …のようなものを貰った記憶が。 物理的にも中身的にも薄っぺらで、映画の出来が懸念されたんっすが、案の定…。 僕のお金は恐らく、監督・脚本の秦建日子 (敬称略) が、海津温泉 に行くのに使われたのではなかろうかと。 有意義に活用して頂いて、何より。

 で、後は 「はまぐり犬」 の、桑名水郷花火大会で2尺玉を打ち上げるヤツとか。 んーと、これ っすな。 目標金額は500,000円。 んーと、いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、ごじゅうまん。 それだけあれば2尺玉を一発、打ち上げられるんっすな。 意外とリーズナブルなような? …と思ったら。 一番大きい2尺玉を上げるのにはこのプロジェクトだけだと200万円くらいは必要だワン。だから200万円までは全て桑名水郷花火大会に協賛するワン。 いちいち、ワンワン、うるせえんじゃああああ! ぶっちゃけ、僕はこの犬キャラの野郎に否定的だったりするんっすが、2尺玉1発で200万。 クラファンの目標金額は50万。 ということは、150万は自腹を切ってくれるんっすかね? だとすれば、ちょっとだけ見直さなければなりませんが、最終的に2,844,000円も集まったんっすな。 はまぐり犬、自腹切らなくて、いいじゃん。 じゃ、見直す必要ないじゃん。 ちなみに僕も、この犬キャラの野郎には否定的なんっすが、桑名の花火を盛り上げたいという思いは同じなので、出資しました。 返礼品として 「はまぐり犬&くはないなクリアファイル2枚組」 を貰った記憶があるので、1000円コース? ショボいっすな。 ちなみに349人で2,844,000円なので、お一人様平均8,148円。 みんな、気前いいんっすな。 で、この犬キャラの野郎、クラファンの大成功に、すっかり味を占めたのか、第2弾として、こんなの を。 みんなと一緒に遊びたいわぁぁん!! 別に、こんな犬キャラの野郎と遊びたくないし…。 犬、嫌いだし…。 コイツに限らず 「ワンワンとあそぼう!」 とも、遊びたくなかったりするし…。 ナガシマスパーランドに登場しなくっていいし…。 ナガシマスパーランドに 『西部警察』 が登場した時も見に行かなかったし。  あ、こうして見ると、ちょっと面白そうじゃん。 せっかくだから、見に行けばよかったかな? …と、今さらながら後悔しているんっすが、で、はまぐり犬クラファン第2弾。 30万円達成で、「頭」 が実態化、+20万円で胴体が生えると。 さらに+20万円で前足が生えて、計100万円で後足まで生えると。 生えなくていいし! 頭もいらないし! 逆に20万円しか集まらなくて、前足だけになったりしたら、オモロイかも? そんな気がしたので、このプロジェクトに出資するのは見合わせることにしたんっすが、最終的に222人で1,471,500円も集まっちゃったんっすな。 さすがに花火大会よりは低調だった模様っすが、お一人様平均6,628円。 世の中には物好きな人がいるんっすなぁ…。 で、はまぐり犬が実態化した成果は こちら 。 この前足で、20万? 貴重なお金を、しょうもないことに使ってくれましたなぁ…。 ま、僕のお金じゃないので、別にどうだっていいんっすけど。

 とまあそんなことで、( 前回 までの粗筋) 竹原の 「憧憬の路」 を見に行った。 駅に降り立った時、あまりの人のいなさと、商店街の後片付けムードと、今にも雨が降り出しそうな曇天の相乗効果で、これ、ちゃんと開催されるんか? …と、不安になってしまったんっすが、会場のほうは、けっこうな人出でありました。


< 憧憬の路 2024 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 うん、いいじゃん♪ ぶっちゃけ、あまり書くことはなかったりするんっすが、普通に、いいじゃん。


< 憧憬の路 2024 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 今回、この クラファン に出資させて頂いたんっすが、支援者は157人。 エエぇぇぇ…。 はまぐり犬の着ぐるみ以下なのは、関係者としてはショックでしょうが、あ、でも、金額は200万円超えたし! 前足、10組作れるし! そう考えると、200万円がめっちゃショボく思えてしまうんっすが、で、このクラファン、リターンでちょっと迷いました。 日本酒は飲まないし、竹原の有名アニメ作品 「たまゆら」 のはってはがせるシールブックをお届け! これ、ちょっと気になったんっすが、へぇ、「たまゆら」、好きなんだぁ。 女子高生、好きなん? そんなふうに思われたりしても癪だし。 個人的には 桜田麻音 推しなんっすが、篠田こまち も好きだし! で、お好み焼きほり川 ほぼろ応援コース。 おお! 今回、諸般の事情でここでお好み焼きを食べることが出来ないんっすが、自宅で食べられるやん♪ が、こいうのって、ちゃんと “地元” で食べないと、負けっていう気がするんっすよね。 何でもお金で解決するのって、先生、よくないと思うんだ。 そう、僕の心の中の “先生” も諭してくれたので、じゃあ、違うので。 レインボー食品瀬戸内特産応援コース。 いいっすよね、レインボー。 インドの山奥で修行 してそうで。 で、その成果がカレーに結実した模様なんっすが、広島名産かきカレー 中辛・甘口。 うわ、また余計な “具” を…。 この牡蠣って、牡蠣フライになってトッピングされているワケじゃないっすよね? 牡蠣はフライがフライ級のチャンピオンなんっすが、それ以外は…。 で、結局、超無難そうなアヲハタフルーツ大満足コースというのにしました。 アオハタのジャムなんか、うちの近所のスーパーでも普通に買えるんっすが、アヲハタ株式会社 (あをはた、英: AOHATA Corporation)は、広島県竹原市に本社を置く食品会社。 “地元” から届けられるジャムは一味違うのではなかろうかと。 ちなみに、アオハタじゃなくて、アヲハタなんっすな。 さっき、間違えて書いてしまったんっすが、中島董商店創業者である中島董一郎が、イギリス滞在時に、ロンドンのテムズ川でのケンブリッジとオックスフォード大学の伝統のボートレースのフェアプレーに感動して、両校の青い旗に強い印象を受けた。帰国直後の1918年(大正7年)に「アオハタ」を商標登録したが、「オ」は頭が出てバランスが悪いと感じ、1928年に「アヲハタ」 で再出願した。 へぇ〜。 アオハタ。 別に、頭が出てバランスが悪いとは感じないんっすが、董一郎クンのこだわりなら、他人がとやかく言う筋合いはないっすよね。 ちなみに 中島董商店 というのはキユーピー・アヲハタグループの源流・中核企業なんだそうで。 キューピーではなくて、キユーピー株式会社なんっすな。  ドルーピー みたいなイントネーションで発音するんっすかね? ドルーピー(むっつりわんくん)。 そんな別名があるのを初めて知りましたが、「ドルーピー (Droopy Dog) 」というキャラクター名は、正確には「チャンピオン誕生(1949年)」以降に付けられたもので、初期の作品ではその都度異なる名前であり、日本名ではむっつりワンくんかワンくんとも呼ばれていた。 ま、確かに、むっつりしたワンくんではあるんっすけど。

 僕がこのクラファンに出資した時は、既に目標の\1,000,000を超えていて、次の目標である\1,500,000に向けて邁進しているところだったんっすが、150万円達成で、ももねこ様ライトアップなので♪ ももねこ様というのは、 これ 。 僕はイヌ嫌い兼ネコ好きなので、基本、ねこキャラには評価が甘かったりするんっすが、はまぐり犬よりも断然、くわにゃん 派。 そのくわどーが は、どっかの犬キャラの野郎と違って、ちゃんと桑名のPRに尽力してくれてますよね。 個人的には この回 に出てくる在良(ザイラ)がけっこう好きだったりするんっすが、このシリーズ、めっちゃ気になるところで終わっていて、4年くらい更新がなかったりするんっすよね。 で、ももねこ様。 ねこキャラが好きな僕なんっすが、ぶっちゃけ、これは別にどうでもいいような? が、皆様のおかげをもちまして、セカンドゴールである「150万円」を達成することができました! ご支援いただき、誠にありがとうございます。 西方寺 普明閣をももねこ様カラーにライトアップいたしますので、ぜひ、見に来てください! その成果が (写真・ちょうど真ん中) なんっすが、僕の貴重な1万円が、こんな悪趣味なライトアップに…。 こんなもんに本当に50万円も掛かったんっすかね? 50万円と言えば、前足2.5組相当っすぜ? ま、そんなものに使われるよりはマシか。 そんな気がしないでもないんっすが、こんなん、投光器にピンク色のセロハン貼っただけちゃうん? あ、でも、ピンクのライトアップは ピンクリボン月間 との絡みもあるんっすよね? 乳が守られるなら、1万円くらい安い物なんっすが、とまあそんなこんなで、「憧憬の路」 は以上っす。

 会場のすぐ近くの宿 に戻って、夕食の時間になったので、道を挟んだ反対側の建物に行こうとしたら、いつの間にか、雨が。 夕食の時間が後半しか空いてなくて、結果オーライなんっすが、20周年記念で花火打上げも! これは見られなくなっちゃったんっすけど。 でもまあ、フィナーレとして、竹原中学校で約70発の花火打上げも予定されています。(27日20時〜) あまり大した花火でもなさそうだし。 …と思ったら、ホテルのレストランの係のお姉さんが、「あ、ここ(廊下)からも、花火が見えますよ! よかったら皆さん、どうぞ!」 と、お誘いしてくれたので、無事に見ることが出来て、よかったっす。 で、翌朝。 朝飯は早い部のほうがよかったんっすが、8時30分からの部しか空きがなくて、うーん…。 最終日は 大久野島 へ行く予定なんっすが、竹原から忠海へ向かう電車? 汽車? …の出発時刻が9時45分。 それを逃すと11時17分まで次の電車? 汽車? …が来ないので、逃すわけにはいかないんっすよね。 駅の近くのスーパーに寄って、ウサギの餌を仕入れてから電車? 汽車? …に乗るつもりだったんっすが、朝飯を30分で片付けて、何とかギリギリ。 それだと忙(せわ)しないので、朝飯を食う前に、早朝の散策を兼ねて、買い出しに行くことにしました。 藤三・竹原ショッピングセンター。 朝8:00から営業してくれて、ありがとう♪ これからも倒産しないで頑張って頂きたいんっすが、藤三(とうさん)ではなく、藤三(ふじさん)と読むみたいなので、大丈夫かとは思うんっすけど。 トーサンのピーナッツチョコのトーサンは、倒産しちゃったみたいっすけど。 んーと、ここ 参照。 ピーナッツチョコではなく、ライスチョコについて書かれているんっすが、東京産業株式会社というメーカーが昭和25年にイタリアのチョコ菓子からヒントを得て造販売していて、東京産業はのちにトーサンと改称したのですが 「トーサンです」 と取り引き先などに電話すると 「倒産ですか?」 と聞き直してくる事も度々あったのと昭和62年、設備投資の問題で実際に倒産する憂き目を。 東(とう) チョコと再度改称して復活。 あ、復活したんっすな。 こういうタイプのピーナッツチョコ 、大好きなんっすよね。 おお、だいたい40%増量、凄ぇぇぇ! 鼻血が出るほど食べられそうなんっすが、チョコレートが安っぽいので、たくさん食べても、あまり鼻血は出なさそうな気はします。 ピーナッツぎっしりなので、カロリーは半端なさそうなんっすけど。 で、早朝の竹原は


< アフター・ザ・憧憬の路 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 昨夜とは打って変わって、閑散としておりました。 雨は夜のうちに止む予想だったんっすが、まだ小雨が降ってました。 で、みんなの心を灯してくれた灯りの竹が、打ち捨てられてるぅ…。 何か、きのこたけのこ戦争 に負けた 「たけのこ軍」 の兵士の遺体みたいで、心が痛いっす…。 ま、僕は「きのこ派」 なので、ざまぁ! そんな気がしないでもないんっすが、諸行無常、驕るたけのこは久しからず。 寂寥感が半端ありません。 で、ニッポニアホテル竹原製塩町の、僕が泊まったほうではない建物の前には、可愛い 「うさちゃん帽」 が…。 大切にしていたのに、落としちゃったんっすかね? 持ち主の幼女はギャン泣きしているに違いありません。 ま、落としたのが幼男だったら、男の癖に、うさちゃん帽なんか、被るな! そう、諭したくなっちゃうんっすが、最近、この手の発言は叩かれる元なので、小さめのフォントで、見にくい黄色で書いておきますけど。 道の上に落ちていたのを、誰かが拾って、この場所に置いてくれたんだと思いますが、落とした幼女が近所の在住で、この後、ここを通りかかって、「あ、うさちゃん、いたぁぁぁ♪」 と、笑顔を取り戻してくれるのを願わずにはいられません。 で、うさちゃんの餌 、無事にゲット♪ 藤三・竹原ショッピングセンターまでの往復はちょっと大変だったんっすが、これで準備万端。 待ってろ、ウサギ。 腹一杯、餌を食わせてやるから! …ということで、この続きはまた、来年。 皆さま、よいお年を☆

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 …と、その前に、後半を片付けなければならないんっすが、今日は、んーと、ジョン・マクラフリンっす。 いいっすよね、マクラフリン。 漢字で書くと、枕不倫。 このところ、色んな人の不倫が話題なんっすが、 枕不倫なら プリン不倫 とは違って、大阪のオバチャンの反発も、さほどではないのではなかろうかと。 プリンはあかんけど、枕なら、ええ。 倫理観が今ひとつよく分からないんっすが、変態性癖がアカンのであって、そこは割と、はっきりしているような? ゼリーじゃなくてプリンなら、透明じゃない分、モザイクのようなものである気がしないでもないんっすが、隠せばエエちゅうもんでもないっすからね。 いずれにしろ、「プリンプリン物語」 は、風評被害もいいところなんっすが、で、マクラフリン。 名前はよく知っているんっすが、今までマトモに演奏を聞いたことはなく、素性に関してもよく知らなかったりするんっすが、ジョン・マクラフリン (John McLaughlin、1942年1月4日 - )は、イングランド・ヨークシャー・ドンカスター出身のジャズ・ロックギタリスト。 超絶技巧で知られ、ジャズをはじめ、インド音楽やフラメンコ、クラシックなどの要素も広く取り込んでいる。 あ、イングランド出身なんっすな。 ハイッ! ジョン・マクラフリンは1942年イングランド生まれ。 前回の アッティラ・ゾラー と比べると、あまり知られてませんよね。 で、(中略) 彼はウィリアムスの紹介で知り合ったマイルス・デイヴィスのセッションにも度々参加し、『イン・ア・サイレント・ウェイ』(1969年)、彼の名をタイトルにした曲を収録した『ビッチェズ・ブリュー』(1970年)、『ジャック・ジョンソン』(1971年)、『オン・ザ・コーナー』(1972年)、『ビッグ・ファン』(1974年)等のアルバムにクレジットされている。 ここのところが、いちばん重要な経歴と言えるのではなかろうかと。 僕はマイルスに関しては素人なので、この時期のアルバムは、あまり好んで愛聴してなかったりするんっすが、で、その後、インド音楽に傾倒して、1971年にマハヴィシュヌ・オーケストラを結成した…と。  この辺りの演奏も聞いたことがないし、あまり聞く気がしなかったりするんっすが、今日はそんなマクラフリンの 『アフター・ザ・レイン』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 1994年録音、「コルトレーン・トリビュート」 という副題が付けられているように、コルトレーンに敬意を表した作品となっております。 お馴染みのナンバーばかりなので、マクラフリン初心者には、とっつきやすいかな? …と。 コルトレーン縁(ゆかり)のドラマー、エルビン・ジョーンズの他、ジョーイ・デフランセスコというオルガン奏者が入っているんっすが、んーと、この人 。 あ、51歳という若さでお亡くなりになられたんっすな…。 謹んでご冥福をお祈りして、で、演奏を聞いてみることにしましょう。

 まずは1曲目、 「テイク・ザ・コルトレーン」 。 トレーン、縁(ゆかり)のナンバーの中でも、群を抜いて抜群にダサいナンバーを持ってきましたな。 デューク・エリントンとの共演盤に入っている奴で、作曲したのもエリントン。 超有名な 「A列車で行こう」(テイク・ジ・Aトレイン) をもじった曲名はお洒落なんっすが、曲そのものはシンプルにダサいっす。 が、アドリブの素材としては悪くなかったようで、演奏のほうは、なかなか。 オルガン主導で単純明快なテーマが演奏された後、マクラフリンのソロが登場。 ぽわーんとした音色ながら、そのフレージングはさすが、超絶技巧で知られるだけのことはあるな…と。 で、続いてデフランセスコのソロがフィーチャーされるんっすが、この人のオルガンはソウル臭が希薄で、モードに目覚めた以降のラリー・ヤングを彷彿させるものがありますな。 “オルガンのコルトレーン” の異名を持つ人。 ギターとエルビンとの絡みは、グラント・グリーンの 『トーキン・アバウト』 っぽくて、たまらんっ♪ (前略)えーと、まずは 「トーキン・アバウト・J.C. 」 でありますか。ここでいう “J.C.” というのは無論、 “ジャンボ串カツ” の略ではなくて、うんぬん。 そんなことが書かれているところを見ると、当時はまだ 「JK(女子高生)」「JC(女子中学生)」という略称は一般的ではなかったみたいですな。 とか言ってるうちに、デフランセスコのオルガンはどんどん過激になって、ラリー・ヤングよりも更にフリーな感じになっちゃうんっすが、その直後、何ともお間抜けなテーマに戻って、おしまい。 そもそも、エリントンとコルトレーンという組み合わせ自体に無理があるんっすが、その無理難題さをうまく克服した演奏であったな…と。

 で、次。 「マイ・フェイバリット・シングス」 。 ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』(1959年)からのナンバーで、ジャズ・ファンの間ではコルトレーンが何度も取り上げた事で、それ以外の人には 「そうだ 京都、行こう」 で有名な1曲。 2024年秋は 「宇治篇」 っすか。 ん? 声の人、変わった? 新ナレーターに柄本佑 初代・長塚京三が激励 。 5年ほど前に変わったみたいなんっすが、何か、慣れねぇ…。 やっぱ、初代のほうがよかったっすな。 恋は遠い日の花火ではない の人っすよね? 「やめろよ。」 そうそう、この声。 で、「私のお気に入り」。 これ、グラント・グリーンも演ってましたっけ? イントロのオルガンとエルビンの絡みを聞いたら、何か蘇って来たんっすが、んーと、 これ 。 あ、 『マタドール』 でしたか。 マッコイのピアノっすな。 オルガン、関係ないじゃん! でもまあ、グリーンとエルビンは合ってたから、いいじゃん! で、このマッコイをオルガンに置き換えたのが、このマクラフリンのバージョンなんっすが、ギターの音色はこっちのほうが、ぽわーんとしてますな。 ギター → オルガン → ギターの順でテーマを弾いて、で、ソロ先発はデフランセスコ。 なかなか名前が覚えられなくて、毎回コピペに頼ってしまうんっすが、この人、いいっすな。 オルガンとか、ダセぇ…。 そう、思い込んで敬遠している人は、是非ともこの人のプレイを聞いて頂きたいんっすが、で、続いてマクラフリンのソロが登場。 こちらも普通に、いいと思います。 わりとフレージングはぶっ飛んでいるんっすが、そこまで難解ではないし、保守派の僕でも耐えられるレベル。 でもって、ギター → オルガン → ギターの順でテーマを再現して、最後、マクラフリンがはっちゃけて、収拾が付かなくなって、フェードアウトして、おしまい。 グラント・グリーンとはまた一味違って、これはこれで、アレでありました。

 で、次。 「シング・ミー・ソフトリー・オブ・ザ・ブルース」 。 これはアレっすよね。 カーラ・ブレイの 「ブルースをそっと歌って」 。 アート・ファーマーの これ は知ってるんっすが、また随分と古いネタが…。 で、コルトレーンのイメージはまったくなかったりするんっすが、コルトレーンだって、ブルースをそっと歌って欲しい気分の時があるだろうし、別にいいじゃん! で、これはアレっす。 ブルースというか、バラード。 アーシーだったり、泥臭かったりすることは皆無なので、都会派アーバンな僕の趣向にもマッチするんっすが、曲そのものは、あまりピンと来なくて、やっぱコルトレーン、関係ないじゃん…。 そんな気がしないでもありません。ブルースというか、バラード…と思っていたら、普通にブルースだったし。  で、次。 「エンクエントロス」 。 これも聞いたことがない気がするんっすが、マクラフリンのオリジナルみたいなので、当然かと。 作曲家としての実力は如何ほどのものか。 乞うご期待! …なんっすが、聞いてみたらモンゴウイカと同じくらい、イカしてました。 つかみどころのない所が、イカっぽいな…と。 つかみ取りで歓声 。 いや、意外と普通につかめてますな。 あ、でも、これはスルメイカだから! モンゴウイカだと、また話が違うから! で、ギターのソロは普通に超絶技巧で、続く何とかというオルガンの人は、オルガンのコルトレーンっぽくて、背後ではエルビンがアオリイカよろしく煽りまくって、でもって、つかみどころのないテーマに戻って、おしまい。

 で、次。 「ナイーマ」 。 コルトレーンが最初の妻に捧げた超有名なバラードっすよね。 2番目の奥さんのアリスと一緒に演奏しているバージョンもあったりするんっすが、前の奥さんに捧げた曲を演奏するなんて、無いまぁ…。 心中、複雑なモノがありそうなんっすが、マクラフリンの一味にとっては、所詮は他人事なので、お気楽なのではなかろうかと。 しみじみとしたバラードに仕上がっているんっすが、マクラフリンのギターからはトレーンの持つ独特のスピリチュアルさはあまり感じられず、そこはオルガンの人のほうが適任っぽいな…と。 で、次。 「トーンズ・フォー・エルビン・ジョーンズ」 。 マクラフリンがエルビンに捧げたナンバーかと思われますが、さほどドラムスが前面に押し出されているワケではなく、普通にギターとオルガンが前に出ております。 が、影ながらエルビンのドラムスは絶妙で、巧妙で、戒名。 唯一無二、一石二鳥、朝三暮四。 何となく、数字が出てくる四字熟語を並べてみたんっすが、 ドラえもんと学ぶ四字熟語の本 。 この四字熟語から学べる教訓は、猿はアホ。 その一言に尽きるんっすが、とか言ってるうちに、演奏のほうはおしまい。 で、次。 「クレッセント」 。 おお♪ 個人的にコルトレーンでいちばん好きなアルバムが これ なんっすが、中でもタイトル曲が絶品。 これを取り上げるとは、マクラフリン、分かってるじゃん♪ オリジナルはスピリチュアルの極みと言った感じなんっすが、ここでのマクラフリンは、まあまあいい線、いってるかも? ギターとテナーサックスでは、楽器の性格が違いますからね。 どう足掻いても “完コピ” は無理なので、自分の土俵で勝負するしか。 個人的にはここでも、何とかという人のオルガンに惹かれてしまうんっすが、んーと、 ジョーイ・デフランセスコ。 よし、覚えた。 んーと、何とかという人、よし、忘れた。 ということで、次。 「アフロ・ブルー」 。 これ、コルトレーンのオリジナルだと思い込んでいたんっすが、違うんっすな。 Wikipedia を見ると、Mongo Santamaria の名前がクレジットされています。 なるほど、言われてみれば確かに、如何にもモンゴっぽい、モンゴウイカのような仕上がりのような? で、演奏のほうはマクラフリンの超絶技巧なソロを堪能出来て、凄いぞ…っと。

 で、ラストっす。 アルバム・タイトルにもなっている 「アフター・ザ・レイン」 。 雨上がりの霊園のようなスピリチュアルな雰囲気のバラードで、オリジナルは これ 。 疾風怒濤なヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ演奏の後に、オマケのように付け足されたスタジオ録音なんっすが、その “嵐の後の静けさ” が、しみじみと心に染みる、そういうアレでありました。 ここでのマクラフリンのバージョンは、そんな僕たちの心の中の思い出を壊すことなく、そっとトリビュートしている感が秀逸で、とまあそんなこんなで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 ラリー・ヤング好きなら、間違いなく楽しめるであろう1枚。 個人的にはリーダーのマクラフリンより、オルガンの何とかという人のほうが気に入ってしまったんっすが、同時にエルビン・ジョーンズの凄みも再認識させられて、とまあそんなこんなで、皆さま、よいお年を☆


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