SPIRITMAN (SMOKE SESSIONS RECORDS)

STEVE TURRE (2014/6/1)

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【パーソネル】

STEVE TURRE (tb,conch) BRUCE WILLIAMS (ss,as) XAVIER DAVIS (p)
GERALD CANNON (b) WILLIE JONES III (ds) CHEMBO CORNIEL (congas) <#9>
【収録曲】

(01-04) BU / LOVER MAN / FUNKY THING / TRAYVON'S BLUES
(05-07)  IT'S TOO LATE NOW / WITH A SONG IN MY HEART / 'S WONDERFUL
(08-10) PEACE / NANGADEF / SPIRITMAN - ALL BLUES
【解説】 ( 2024年02月25日更新 / 連載 1,572回 )

 衝撃の新事実。 ヴィップス ヴェポラッブは、ヴィップス ヴェポラップでは、なかった! いや、 前回 、風邪をひいて、喉が痛い。 そんな話を書いたんっすが、その際に真っ先に頭に浮かんだのがこの薬だったんっすよね。 僕が子供の頃に突如、彗星のように現れて、テレビでコマーシャルが流れまくってました。 何と言っても “塗る風邪薬” というコンセプトが新しくて、画期的で、斬新で、今までその発想はなかったな…と。 が、それと同時に、んなもん、効くんか? …と、子供心にもちょっぴり懐疑的だったり。 半信半疑と言うか、もう少し正確に言うなら、30%信70%疑くらいと言うか。 「盗人にも三分の理」 と諺があるので、100%疑うわけではないっすが、ぶっちゃけ、怪しいな…と。 何でもいいけど 「盗人にも三分の理」 って、ちょっと盗人に寛容過ぎやしませんかね?  「村八分」 を食らった人は二分しか許されていないのに、盗人は三分。 1.5倍も、甘いっすよね。 元日本ハムの多田野数人なんか、ちょっと こんな疑惑 があっただけで、人格を完全否定されるような扱いだったんっすが、数人 (かずひと) よりも盗人 (ぬすびと) のほうが許される社会には疑問を呈さずにはいられません。 そもそも、盗人にどんな “理” があるのかというと、 これ 。 泥棒にも多少は同情する予知ありと大目に見る的な意味と勘違いして覚えていたのですが、うんぬん。 え? 違うん? ざっと読んでみたところ、盗人に三分の理なんか、あるかい! そういう意味合いであるらしく、それならまあ、納得なんっすが、ということで、塗る風邪薬。 今回、風邪をひいて、喉が痛くなって、ふと疑問に思ったんっすが、喉って、2種類ありますよね? 息を吸ったり吐いたりする、呼吸器としての喉と、飲み食いする消化器としての喉。 風邪をひいて痛くなるのは、どっちのほうの喉なのかというと、呼吸器のほうの喉なんじゃね? 何となくそんな気がするんっすが、となると、喉が痛いときに、のど飴やトローチを舐めるのって、あまり意味がないような? 薬効成分は、消化器のほうの喉にしか届かないような? それならむしろ、塗る風邪薬のほうが効果的なような? あれは塗られた箇所に何らかの効果があるのではなく、蒸発した薬効成分を口や鼻から吸いこむことによって、呼吸器のほうの喉に作用するんっすよね? 理に叶ってるじゃん。 三分くらいしか信用しなくて、申し訳なかった。 そんな反省の気持ちがまったくないワケではないっすが、 子供心にふと疑問に思っただけなので、ま、しょうがないな…と。

 あ、でも喉が痛い時って、唾を飲み込んだだけでも痛かったりしますよね? 逆に、息を吸うだけで痛かったりすることはなく、ということは、呼吸器ではなく、消化器のほうの喉が痛いんじゃね? そんな気もしてきました。 そもそも喉って、何や? どこからどこまでが喉なんや? そんな根源的な疑問も。 喉のことは耳鼻咽喉科に聞け。 耳鼻咽喉科の中でも耳や鼻の専門家ではダメで、咽喉の専門家に聞くのが得策かと思われるんっすが、いいっすよね、 “いんこう” 。 たまに高校野球で甲子園にでたりする、いなべ総合学園。 あそこは昔、員弁 (いなべ) 高校という名前だったんっすよね。 通称 「員高 (いんこう) 」 。 誰もが心の中で、淫行っぽいな…。 そう、思っていたに違いありませんが、咽喉科というのも何か、淫行っぽいな…と。 ということで、 のどの病気 。 のど(喉)は、口の奥にある、鼻腔より下から食道・気管よりも上の部分のことです。咽頭(いんとう)と喉頭(こうとう)の二つから構成されるため、医学的には「咽喉(いんこう)」と呼びます。 へぇ〜。 一言で 「喉が痛い」 と言っても、それが喉頭なのか、咽頭なのかで、話しが違ってきそうなんっすが、喉の痛みで真っ先に思い浮かぶのは 「扁桃腺が腫れる」 という症状。 辛いっすよね。 変な父さんが禿げるのとはワケが違います。 禿げるのも本人としては辛いでしょうが、変な父さんとか、所詮は他人事だし。 で、 急性扁桃炎 。 戸塚耳鼻咽喉科クリニックから、海老名こじろう耳鼻咽喉科のサイトに変わりましたが、戸塚って何か、戸塚ヨットスクールの 戸塚宏 の顔が浮かんでしまって、イメージがあまりよろしくないっすよね。 私が直す! いいじゃん♪ そう、思われるかも知れませんが、ヒロシくんが直してくれるのは家庭内暴力とか、校内暴力とか、非行とか、不良とか、そういったジャンルであって、喉の痛みとかはあまり治してくれないような? むしろ、ヨットから海に突き落とされて、風邪が悪化しちゃいそうな? 適材適所、餅は餅屋、蛇 (じゃ) の道は蛇 (へび) 。 扁桃炎はヒロシくんじゃなくて、 「こじろう」 がいいかな? …と。 ただ、海老名なんっすよね。 個人的に海老って、海老フライか、エビ天か、エビカツか、エビ寄せフライ以外はあまり好きではなく、こじろうくんの居住地の海老名が、海老の塩焼きだったりすると、ちょっとアレなんっすが、で、扁桃腺って、どこにあるのかと思ったら、 ここ 。 中咽頭の辺り? この辺りは空気も、飲み物も、食べ物も、どれも共通して通過しそうな感じなので、この辺りの痛みには塗る風邪薬でも、トローチでも、ハレナースでも、それなりに効果がありそうなんっすが、ハレーヌとか、ハレナインとか、ハレマヘンとかではなくて、ハレナース。 ちょっと微妙な気がしないでもありませんが、どんな薬なのかと思ったら、 これ 。 あ、僕がこの前、買って飲んだ、龍角散ダイレクトみたいなもん? 別に茄子のエキスが入っているワケではなさそうなので、茄子汁ブシャーな心配はなさそう。

 で、アレっすよね。 自分で服用するのであれば、喉の痛みさえ治癒するのであれば、別に飲み薬でも、塗り薬でも、貼り薬でも、 「のどぬ〜る」 でも、別に何だっていいんっすが、あ、 「のどぬ〜る」 はちょっと嫌かも? 喉に直接、塗るんっすよね? どうやって塗るのかと思ったら、麺棒で。 エエぇぇぇ…。 僕は胃カメラを飲んだことはないんっすが、まったく飲む気がしなくて、胃カメラか、イカ飯、どちらかを選べと言われたら、迷わず後者を選びます。 ぶっちゃけ、イカ飯もそんなに好きではなかったりするんっすが、でもまあ、胃カメラよりはマシやろ…と。 毎年の健康診断ではイカ飯という選択肢はなく、胃カメラか、バリウム、どちらかを強要される事になるんっすが、あ、じゃあ、バリウムで…。 胃カメラも飲めないのに、太くて長くて不味そうな麺棒なんか飲めるかぁぁぁぁ! そう、声を大にして言いたいんっすが、あ、麺棒じゃなくて、綿棒っすか。 それでも十分に嫌なんっすが、えーと、 こんなの 。 うわ、のどちんこ、めっちゃ腫れてるやん! で、これ、不味そう…。 めっちゃ、イソジンうがい薬みたいな味がしそう…。 で、綿棒、長っ! 名古屋の近くに 「長久手 (ながくて) 」 という街があって、長くて、何なんや? 長くて細いんか? 長くて太いんか? どっちや? ああん!? そう、因縁を付けたくなるんっすが、長くて細いっすな、こりゃ。 長くて太いよりはマシかも知れませんが、こんなもん喉に突っ込んだら、オエッとなっちゃいそう。 で、その後、 「ううぅぅぅ…」 と、嗚咽を漏らしそう。 自分で服用する分には、「のどぬ〜る」 以外にして頂きたいと思いますが、一方、幼女に処方するのであれば、塗る風邪薬、一択やな…と。

 ダイレクトではない、顆粒ではない、粉状の普通の 「龍角散」 。 アレは幼女 には嫌がられます。 というか、大人でも嫌っす。 幼女にアレを無理やり飲ませようとすれば、激しく抵抗されて、泣かれちゃうにちがいなくて、特殊な性癖の持ち主でないと、ちょっと辛いと思います。 龍角散ダイレクトとか、ハレナースとかは、大人なら美味しく頂けそうなんっすが、幼女にはどうっすかね?  トピックトローチ とかのほうが喜びそうっすよね。 フルーツミント味とか、ヨーグルト味とか書いてあって、美味しそう。 見た目も フエラムネ みたいで、喜ばれそう。 あ、でもこのトローチのほうは、音は出ないんっすよね?  「ああん、笛が吹けない〜。ふぇ〜。」  幼女に泣かれちゃいそう…。  「あ、でも、甘くて美味しいから。 ちゃんとナメナメしようね。」 「うんっ♪」  いやぁ、いいっすなあ、素直な幼女。 が、美味し過ぎるというのも罠だったり。  「ああん、美味ちい♪ おじちゃん、もういっこ、頂戴っ♪ 」 「おじさんじゃなくて、お兄さんって言え!」 「ふ…ふぇ〜。」 「あ、ゴメン! もういっこ、あげるから!」 「わ〜い、やったぁ♪」 「アカン! 使用間隔、2時間や!」  幼女のママに叱られたりして、特殊な性癖の持ち主でないと、ちょっと楽しめないかと。 特段、美味しくもなければ、不味くもない、普通の飲み薬とかだと、ぜんぜん面白みがないし、やっぱ、ママのいないところでこっそり、塗る風邪薬プレイやな! …と。 Wikipedia を見ても、外用薬であるため、内服薬の服用が困難な幼児(ただし、生後6ヵ月以上)や高齢者にも比較的容易に使用できる …って書いてあるし。 高齢者は、ま、自分で勝手に好きにすればいいと思うんっすが、幼女の場合、診察の段階から始めるのがいいのではないかと。 まずは これ を買って。 41点セットっすかぁ。 ま、ぶっちゃけ、聴診器さえあれば、後は別にどうでもいいんっすが、注射器はこんなオモチャみたいなのじゃなくて、 これ を流用すればいいし。 いや、さすがにこれは、ちょっと洒落にならないので、 こっち にしておきますか。 70代以上 男性、何に使ったんや? …というのが、ちょっと気になるんっすが、高齢者は、自分で勝手に好きにすればいいと突き放してしまった以上、あまり文句は言えません。 pinkboxsterさん 男性 50代は、コスプレ用に購入良くも悪くも普通に注射器です! …との事で、ま、普通に楽しめそうではあるんっすが、で、41点セットのうちのひとつであるところの聴診器。 これ、胸に当てるところがプラスチックっぽい? だとすれば、ちょっと今ひとつかも? 金属の無機質で冷たい触感で、ビクッとなっちゃうところが、聴診器プレイの醍醐味やろ? そう、声を大にして言いたいっす。  「あ、ゴメン。冷たかった? じゃ、お手手で “さすさす” して、温めてあげるね♪」 そこまでが1セットやろ? …と。

 で、慎重に聴診した結果、どうやら風邪らしいという診断を下して、次のステップへ。  「あ、風邪だねー。 風 (かぜ) に邪 (よこしま) って書いて、風邪。 おじさん、いや、お兄さん、邪 (よこしま) な気持ちなど、みじんもなかったりするし、縦縞のユニフォームの阪神タイガースのファンだったりするんだけど、ここはひとつ、ちゃんと治療をしないと。」 「ふ…ふぇ?」 「お薬を処方しないと。」 「おくすり、嫌〜!」 「大丈夫。 苦くないからね〜。 飲まなくていいからね〜。 おじさん、いや、お兄さんは若い頃、野茂英雄に似てるって言われたことがあるんだけど、野茂だけど、飲まない、飲みます、飲む時、飲めば、飲もうの五段活用で、あ、野茂だけど飲まなくて大丈夫だよ。 このヴィップス ヴェポラップを取り出して、こうして胸に塗り塗りして、塗り塗り塗り塗り、塗り塗り塗り塗り、ハァハァ… 」 「おじさん、それ、ヴィップス ヴェポラップじゃない!」 「え…、えっ?」 「ヴィップス ヴェポラップじゃなくて、ヴィップス ヴェポラッブ! Wikipediaにも、ちゃんと書いてあるし! 」 「え…、えっ?」  しばしばヴェポラップ(半濁音)と呼ばれるが、正しくはヴェポラッブ(濁音)である。 マジやんけ! 今の今まで、ヴェポラップ(半濁音)だと思い込んでいました。 Google で 「びっくすぺぽ」 まで入力すると、勝手に 「ビッスクベポラップ」 と補完されるので、日本人の99%以上の人が、ヴェポラップ(半濁音)だと思っているに違いありませんが、 「ヴィックスヴェポラップ 死亡」 という恐ろしい予測変換も。 マジすか? 死んじゃった人とか、いるんっすか? 塗る風邪薬なのに、間違えて飲んじゃったとか? あれだけ、野茂だけど、飲まなくていいって忠告したのに。 あるいは、ヴェポラップを肛門に塗布しちゃったとか? 僕は子供の頃、ぎょう虫が湧いたのが原因なのかどうかは分かりませんが、突如として肛門の痒みに襲われて、ヴィックスヴェポラップではないんっすが、アンメルツヨコヨコを肛門に塗布したことがあります。 痒み、一瞬で消えちゃいましたぜ。 その変わり、激しい傷みという強烈な副作用に苦しむ羽目になったんっすが、いやあ、良薬は口に苦し‥と言うか、良薬は肛門に痛し‥と言うか。 いや、使い方を間違っただけなんっすけど。  ニューアンメルツヨコヨコA 。   次の部位には使用しないこと (1)目の周囲,粘膜等 (2)湿疹,かぶれ,傷口 もしかして肛門って、粘膜だったりするとか? 肛門って粘膜なんですよね。意外にこれ知られてないんですけど。 小泉進次郎も元・環境大臣なんだから、そこはちゃんと教えておいてくれないと! もしかしたらそれは厚生労働大臣の仕事だったりするのかも知れませんが、そういう縦割り行政の弊害は、ちゃんと是正していかないと! ちなみに、ヴィックスヴェポラッブの使用上の注意。 目の周囲、口腔、鼻腔、傷口などの粘膜等には使用しないでください。 肛門はエエんか? それとも、粘膜等に含まれるのか、何ともグレーゾーンだったりするんっすが、適度な刺激で便秘の解消に効果があるような気がしないでもなかったり。 自分の体を使って人体実験する気はありませんけどね。 別に便秘で困っているワケでもないし。 困っている人が自己責任で試す分には、別に止めはしないので、勝手に好きにすればいいと思うんっすが、デリケートな部位であるのは間違いないので、あまり過度に刺激を与えないほうが得策かと。 肛門に扇子を刺すのは、止めたほうがいい。 常識コモンセンス) なので、覚えておいてね♪

 ということで、今日はスティーブ・トゥーレっす。 謎キャラっす。 誰や? …と聞かれても、トゥーレや。 …としか答えられないんっすが、 スティーヴ・トゥーレの名を知るJ.J.ジョンソン亡き後、最高のトロンボーン奏者のひとりに数えられる実力者。アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズやローランド・カーク、ウディ・ショウのバンド等で活躍してきた。 へぇ〜。 2017年2月13日の時点で、スティーヴ・トゥーレは現在68歳。 ということは、1981年10月21日の時点で16歳だったと思われる松本伊代と比較して、うーん、わからん…。 計算、苦手なんっすよね。 比べる意味もないし。 伊代は伊代、トゥーレはトゥーレ。 それでいいじゃん! 難しく考えるより、それぞれが生まれた年を調べれば、それで問題は解決するんっすが、Stephen Johnson Turre (born September 12, 1948, in Omaha, Nebraska) is an American jazz trombonist and a pioneer of using seashells as instruments, a composer, arranger, and educator at the collegiate-conservatory level.  スティーブン・ジョンソン・ターレ (ネブラスカとしてオマハで1948年9月12日誕生します) は、大学の温室レベルで機器、作曲者、編曲者、および教師として貝殻を使うアメリカのジャズトロンボーン奏者とパイオニアです。 へぇ〜。 大学の温室レベルって、凄いじゃん。 温かそうじゃん。 および教師として貝殻を使う…というのが、意味不明なんっすが、一方、松本 伊代(まつもと いよ、1965年6月21日 - )は、日本の歌手、タレント。本名:小園 伊代(こぞの いよ、旧姓:松本)。 東京都大田区出身。 トゥーレより、ぜんぜん若いじゃん。 が、僕より3つくらい上じゃん。 本名:小園 伊代ということは、ヒロミが、小園ヒロミとかなんっすかね? ヒロミ(1965年2月13日 - )は、日本のお笑いタレント、司会者、実業家、レーサー、YouTuber。本名は小園 浩己(こぞの ひろみ)。 おお。  伊代ちゃんと同い年なんっすな。 実家は工務店を営んでいた。少年時代は照れ屋でおとなしく優しい性格だったが、兄が不良だったこともあり、中高校生当時は暴走族 「八王子スペクター」 の一員となり、八王子を拠点に活動していた。 おお、これは! 戸塚ヨットスクールにぶち込んで、更生させないと! そんなとこに入れなくても、立派に勝手に更生しちゃった模様なんっすが、それにしても八王子スペクターって…。 ダサっ! 桑名にあった暴走族 「呪魔会(のろまかい)」 を見習え! そう、言いたくなっちゃいますよね。 ま、ヒロミのことはどうでもよく、松本伊代もどうでもよく、スティーブ・トゥーレ。 どういう経緯で僕がこの人を知ったのか、まったく記憶になかったりするんっすが、いつの間にか手元に 『ウディズ・ディライト』 というアルバムの音源があって、試しに聞いてみたら、中身のほうも悪くなかったので、今週はこれでいっかぁ…と。 ジャケ絵を書くのも、そんなに面倒ではなさそうだし。 が、ジョン・ファディス、ウォレス・ルーニー、クラウディオ・ロディティなど5人のトランペッターが参加しての充実のレコーディングである。トランペッター同士の共演はないものの、彼らが張り切ったプレイで個性を競い合うところが聴きもの。 誰がどの曲で吹いているのか分からないし、調べるのも面倒な話だし、じゃ、他のアルバムを探してみるかぁ…と。 結果、この 『スピリットマン』 というのが見つかったんっすが、今週はこれでいっかぁ…と。 ジャケ絵を書くのも、そんなに面倒ではなさそうだし。 めっちゃ怪しげではあるんっすけどね。 ジャケットの裏面では、めっちゃホラ貝を吹いていたりするんっすが、なるほど。 および教師として貝殻を使う。 こいつのの意味が分かりました。 こっち だと、パーソネルの持ち楽器の記載が (Trombone, Conch [Shells] ) となっているんっすが、Conchって、何や? …と思ったら、ホラ貝。 で、Shellsは、貝殻。 変な楽器を演奏する人って、それだけでインパクトがあるので楽しみなんっすが、んなことで、じゃ、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、トゥーレのオリジナルで、 「ブー」 。 高木ブーではなく、アート・ブレイキーに捧げたものらしいんっすが、なるほど、ブレイキーの「ブー」かぁ。 …と思ったら、そうではなく、ブレイキーのムスリム名であるブハイナから取ったものなんだそうで。 力強いピアノのイントロに続いて、ソプラノサックスとトロンボーンのユニゾンで、ちょっぴりジャズ・メッセンジャーズっぽいテーマが演奏されるんっすが、この2本の管楽器の組み合わせは、ちょっと異色っすよね。 ちなみにピアノはゼヴィア・デイビス、ソプラノはブルース・ウィリアムスという人らしいっす。 その素性は寡聞にしてよく知らんのっすが、期待の新人だったり、遅れてきた中年だったり、円熟したオッサンだったり、その何れかに該当するのではなかろうかと。 テーマに続いては、トゥーレのソロ。 既に大ベテランの域に達している、リーダーのトゥーレのトロンボーンは端正かつ流麗。ほのぼのとしたトロンボーン独特の音色を活かしつつ、ブルージーにファンキーに、多彩なナンバーを吹き分けつつ、朗々とアドリブを唄い上げる。絶妙の余裕を持たせた、溜めの効いたアドリブ展開は 「匠の域」 の技である。 そう、違うアルバムのレビューで、ジャズ喫茶『松和』のマスターが書いていたんっすが、このアルバムに関しても、ま、似たようなものであると評価していいのではなかろうかと。 続くソプラノのソロは、ちょっと上ずった感が無きにしもあらずなんっすが、ま、元々そういった音域の楽器だし。 続くピアノのソロは落ち着いていて、いい感じだったりして、でもって、テーマに戻って、おしまい。 言うほど高木ブーっぽくはなくて、よかったな♪ …っと。

 で、次。 「ラバーマン」 。 超お馴染みの歌物スタンダード・ナンバーなんっすが、ミディアム・ファストで、スインギーな感じに仕上げちゃっているのが、ちょっと斬新。 テーマ部はボントロとソプラノが、交代でメロディを吹く感じだったりするんっすが、それも何だか目新しいな…っと。 で、ソロ先発はトゥーレ。 端正かつ流麗。ほのぼのとしたトロンボーン独特の音色を活かしつつ、ブルージーにファンキーに、うんぬん。 前曲と同様っす。 続くピアノのソロは落ち着いていて、いい感じだったりするんっすが、えーと、何とかデイビス。 この人 っすかぁ。 born 1971 in Grand Rapids, Michigan。 僕より3つほど年下っすな。 どうやら、期待の若手だった模様でありますが、若手の人は苦手を克服して、より一層、ビッグになって頂きたいな…と。 ちなみに僕は魚貝類の類いがちょっと苦手だったりするんっすが、それを克服する気はまったくありません。 嫌いなものは嫌いなまま、ひっそりと歳を重ねていこうと思ってます。 で、続いて再びトロンボーンが登場。 ミュートを付けて 「アルフィーのテーマ」 らしきものを引用したり、ベースのピチカートと絡んだりして、で、ソプラノによるテーマに戻って、そこにボントロが加わって、2管による絶妙なハモリを聞かせて、でもって、おしまい。 なかなか凝った 「ゴム男」 であったな…と。 いや、そっちのラバーではないような気もするんっすけど。

 で、次。 トゥーレのオリジナルで、 「ファンキー・シング」 。 タイトルの通り、とってもファンキーな寝具だったりするんっすが、こんな感じ っすかね?  ファンキーと、ファンシーと、ナンシーは、違うなっしー。 そう、梨の妖精に言われちゃいそうなんっすが、トロンボーンとアルトサックスの2管? ファンキーというか、ちょっぴりファンクなムードだったりもするんっすが、で、ソロ先発はトゥーレのトロンボーン。 “いなたい” 感じで、いいな♪ …っと。 PUNPEE 「いなたい」 の意味を語る 。 無論、褒め言葉のつもりなんっすが、で、続いてはアルト(?)のソロっすかね? ソプラノほどではないんっすが、ちょっと上ずった感があって、個人的にはちょっとアレなんっすが、楽器を吹けないヤツが偉そうに言うな! …と言われると、すいません。 謝るしかなくて、で、続くピアノのソロはファンキーでいい感じだったりして、でもって、ファンクなテーマに戻って、おしまい。 概ね、よかったな…と。 で、次。 「トライヴォンズ・ブルース」 。 ゆったりとしたグルーヴィなナンバーっす。 いいと思います。 ここでのトゥーレのソロはトロンボーンらしさ、ばりばり全開で、好き嫌いの評価が分かれそうなんっすが、で、続いてアルトのソロっすかね? 僕も次第に慣れてきたのか、それなりにいい感じに楽しむことが出来るんっすが、ベタなブルース・フィーリングが横溢しちゃっているので、ここも評価が分かれるところではなかろうかと。 で、グルーヴなテーマに戻って、で、最後、ん? この謎の音色はもしかして、ホラ貝? さほど、 “らしく” はなかったりするんっすが、よく分からなくて、とりあえず、おしまい。

 で、次。 「イッツ・トゥ・レイト・ナウ」 。 遅過ぎた…。 そんな、哀しいバラードでありますな。 んーと、これ 。 いいっすな。 個人的に好きな曲なんっすが、ここでのトゥーレはテーマをトロンボーンのワンホーンで、しみじみと吹いております。 この楽器の持ち味がよく発揮されていて、秀逸っす。 そういえばこれ、カーティス・フラーのバージョンを聞いたことがあったような気がするんっすが、んーと、 これ っすか。 おお、めっちゃ初期の原稿。 ラストの「遅すぎる 」はいいですね。溢れる歌心って感じ。クラークの「後ろ髪ひかれるタッチ」がタマラ ン。 そんなことが書かれております。 ところどころ、意図不明な半角スペースが入ったりしているんっすが、当時の僕は Zaurus で原稿を書いて、それをメールで送って、送られた塩サバ2号が html に直して、ftpでアップロードする。 そういった経緯を辿っていたので、その過程で余計な半角スペースが入ってしまったのではなかろうかと。 ちなみに最近、前半の原稿は平日に合間を見て、スマホで書いていたりするんっすが、いきなり変な日本語が出て来たりしたら、それは恐らく、予期せぬ予測変換によるものなので、気にするな! …と。 で、トゥーレ版の演奏はというと、ボントロのソロに続いて、何とかという人のアルト・ソロが登場。 悪くないと思います。 で、続いて出てくる何とかデイビスのピアノが、タマラ ン。 逸材っすな。 イッツ・逸材。 日本語訳:それは逸材です。 そんな感じ。 で、続いて出てくる謎の音色は、もしかして、ホラ貝? が、やっぱりあまりよく分からなくて、で、最後にベースのピチカート・ソロが地味にフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 やや、長過ぎた…。 そんな気がしないでもないんっすが、ま、概ね、良かったな…と。

 で、次。 「ウィズ・ア・ソング・イン・マイ・ハート」 。 歌物スタンダードが続きます。 アップ・テンポの軽やかな演奏で、いいと思います。 で、次。 「ス・ワンダフル」 。 歌物スタンダードが続きます。 ミディアム・ファストの軽やかな演奏で、いいと思います。 で、次。 「ピース」 。 ホレス・シルバー作の名バラードっすな。 個人的に好きな曲なので、嬉しいな…っと。 ピースというとどうしても、空耳の これ を思い出してしまうんっすが、あ、1本目の 「スワンよしお」 は関係ないっす。  2本目の「ナス」も違います。 3本目でドカンとくるのが、構成としては最高なんっすが、 無駄にいい歌だったりしますよね、ミッシェル・ポルナレフの「哀しみの終るとき」。 ちなみに、この刷毛プレイのお姉さん、こっち では黒ギャルの役をやっているようで、いや、凄ぇな! …と。  真面目系ギャルと仲が良さそうなのが微笑ましいんっすが、で、「ピース」。 テーマ部はホラ貝とソプラノのハモり? トロンボーンには聞こえなかったりするんっすが、謎っすな。 で、ソロ先発はピアノの人。 秀逸っす。 で、次に出てくる管楽器のソロは、んーと、ミュート・トロンボーンっすかね? ダークな雰囲気が ダーク広和 であるな…っと。 で、次に出てくる管楽器のソロは、ソプラノ? 超低音から、高音へ。 そのコントラストが鮮やかなんっすが、都会派アーバンでお洒落な響きが、いいな♪ …っと。 で、最後、ベースのピチカート・ソロが地味にフィーチャーされて、でもって、謎楽器2本のテーマに戻って、おしまい。

 で、次。 「ナンガデフ」 。 トゥーレのオリジナルっす。 これまた謎楽器2本のユニゾンでテーマが演奏されるんっすが、アップ・テンポで調子がよくて、ちょっぴりエキゾチックな雰囲気もあって、いいな♪ …っと。 ソロ1人目は普通にトロンボーンなんっすが、ほのぼのとしたトロンボーン独特の音色を活かしつつ、ブルージーにファンキーに、うんぬん。 いいと思います。 で、続いてはソプラノのソロ。 都会派アーバンでお洒落な響きが、いいな♪ …っと。 続いて、ピアノの人が出て来て、いい感じのソロを聞かせてくれて、最後にちょっぴりコンガの人が出て来て、でもって、テーマに戻って、おしまい。 んなことで、ラストっす。 「スピリットマン − オール・ブルース」 。 前半はオリジナルのアルバム・タイトル曲。 名前の通り、スピリチュアルな雰囲気だったりするんっすが、あ、これは、間違いなくホラ貝でありますな。 で、途中からマイルス・デイビス作の 「オール・ブルース」 に転じるんっすが、ホラ貝は継続。 ソプラノ・サックスとの絡みが非常に興味深く、ま、こんな “外連(ケレン)” も、たまにはいいかな? …と。 ソプラノの人は、途中でホラ貝が消えてくれて、そこから俄然、調子が出て、いい感じのソロを聞かせてくれで、その後、今度はホラ貝の人が全面に出て来て、ちょっと微妙な感じになって、とまあそんなこんなで、今日のところは以上っす。

【総合評価】 全10曲は、ちょっと多過ぎぃ…。 全部で70分超えは、ちょっと長過ぎぃ…。 期待のホラ貝は、正直、微妙…。 いくつかマイナス・ポイントもあるんっすが、本職のトロンボーンでは十分に実力を発揮しているし、ピアノの人は頑張っているし、ソプラノとアルトの人も途中から慣れてきたし、ま、ネタ用にはいいんじゃね? そんな1枚でありました。


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