MORNING FLIGHT (THREE BLIND MICE)

福 村 博 (1973/9/22)

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【パーソネル】

福村 博 (tb) 向井滋春 (tb) 田村 博 (p) 岡田 勉 (b) 守 新司 (ds)
【収録曲】

(01-02) MORNING FLIGHT / IMAGINATION, OPUS 1
(03-05) WINTER SONG / COUSIN MARY / SOLDIER IN THE RAIN
【解説】 ( 2024年05月05日更新 / 連載 1,580回 )

 滋賀県に行って来ました。 昔の国名で言うと、近江や。 ということで、( 前回 の粗筋 ) 大宮に泊まって、晩飯を食った。 「近江」 の名前の由来は、京都に近い “江” ということなんだと思われますが、 え【江】 の解説 : 海や湖沼の陸地に入り込んでいる所。入り江。古くは、広く海・川・堀などをいった。 いいっすよね、入り江。 イリエワニとか、棲息していそうで。 イリエワニが棲息していそうだと、いいか? そう言われて、冷静に考えてみると、イリエワニが棲息していたところで、メリットよりもデメリットのほうが多そうな気もするんっすが、 鰐皮の財布の原材料が簡単に手に入りそう。 バナナワニ園の見世物に使えそう。 メリットとして思い付くのはこの2つ。 鰐皮の財布って、どんな種類のワニでもいいのか、その辺の事情はよく分からないんっすが、 クロコダイルと呼べるのは4種類のワニ革だけさて、クロコダイル=ワニ革と思われている方も多いのではないでしょうか? え、ちゃうん? 実は製品として使用されているクロコダイルはワニ革の中でも4種類のみとなります。 え、そうなん? で、その4種類のうちのひとつが、スモールクロコダイル(イリエワニ)。 おお、いきなり! 4番目くらいに出て来てくれないと、もしくは、イリエワニは鰐皮の財布の材料にはならない。 使えねぇ! そういう結果になってくれないと、行数を稼げないじゃん…。 原稿を書く立場からすると、使えねぇ! そんな結果になってしまいましたが、とりあえず入り江にイリエワニが棲息してくれていると、鰐皮の財布の原材料が簡単に手に入る。 この点に関してはクリア。 で、もうひとつ。 熱川バナナワニ園 。 ここに バナナワニ園のワニ・16種 が掲載されておりますが、ヨウスコウワニ、ミシシッピーワニ、メガネカイマン、クチヒロカイマン、ブラジルカイマン、コビトカイマン。 いませんな。 もしかして? ナイルワニ、ガテマラワニ、シャムワニ、イリエワニ 。 あ、いた! ま、そりゃそうっすよね。 鰐皮の財布の原材料の代表格で、ワニにはぜんぜん詳しくない僕でも名前を知っているようなメジャーなワニが、天下の熱川バナナワニ園にいない筈がないっすよね。 でもまあ、全16種類のうち、10番目に出て来てくれたので、それなりに文字数を稼ぐことは出来たんっすが、すでに飼われているということは、イリエワニは、間に合ってます。 そう、お断りされちゃう可能性も…。 バナナワニ園の見世物に使えそう。 メリットの2つめ、ピンチ!

 じゃ、別府はどうっすかね? 別にバナナを見世物として提供するワケではないので、熱川のバナナワニ園に拘る必要はないんっすよね。 別府の地獄巡りのひとつに、 “地獄” としての魅力・迫力に欠けるため、とりあえずワニを目玉にしよう。 そんな戦略を取っているところがあったと思うんっすが、別名・ワニ地獄 。 これでググれば出てくる筈です。 鬼山地獄 。 出ました。 創始者である宇都宮則綱が、大正12年にマレーシアから購入して飼育を始めました。飼育しているワニは、クロコダイル科(イリエワニ、ナイルワニなど17種)・アリゲーター科(メガネカイマン、ミシシッピーワニなど8種)の約80頭です。 あ、いた! いきなり、いた! 別府でも、イリエワニは、間に合ってます。 そう、お断りされちゃう可能性が…。 ま、ワニ園から 「余ってるイリエワニ、いませんか?」 という問い合わせがくる頻度は、数年に1度程度だと思われるので、大人しく東京クロコダイルに売りつけるほうが堅実かと思いますが、で、入り江ではない “江” 。 古くは、広く海・川・堀などをいった。。 この、 “など” の中には当然、広い湖なんかも含まれると思うんっすが、京都に近い “江” = 琵琶湖。 この “琵琶湖” の名前の由来は、湖の形が楽器の琵琶に似ているからだと思うんっすが、航空写真も、Google Earth もなかった昔の人、よく、琵琶湖が楽器の琵琶の形をしているって、分かりましたな。 琵琶湖 その呼称の由来 。 このネタだけで、本を1冊書いちゃった人がいるみたいなんっすが、(前略) さらには楽器の琵琶の形をしていることに気づかれることは、古代には考えにくく、うんぬん。 へくとぱすかる さん も、そう書いておりますが、そうっすよね。 この話は今回の前座で使っちゃうのは勿体ないので、近い将来、書くネタが思い付かなかった時に活用させて頂くとして、京都に近い “江” = 近江。 じゃ、埼玉県の “大宮” の名前の由来はというと、大きな神社 = 宮があったから。 単純っす。 果たして、その “大きな宮” とは? その謎に迫るべく、行って来ました。 いや、2024年04月07日、草津温泉に行ける範囲で、どこか桜がちょうど見頃になってそうなところを探したところ、 大宮公園 というのが見つかったんっすが、小っちゃい動物園あるよ!氷川神社も近いから参拝するといいかも! そんなレポートが寄せられておりますな。 この “氷川神社” というのがどうやら “大宮” の名前の由来となった “大きな宮” であるらしいんっすが、小っちゃい動物園のほかに、歴史・民族系の博物館もあるみたいだし、いいかも? 大宮と言えば 鉄道博物館 が有名なんっすが、ここは前にも行ったことがあるし、大宮公園とは方向が違うので、今回はパス。 大宮公園へは大宮駅から東武アーバンパークラインというのに乗って、2つめの 「大宮公園駅」というところで降りて、そこから歩いて10分ほど。 ひとつ手前の 「北大宮」 という駅からも歩いていけるみたいなので、そこで降りて大宮公園で桜を愛でて、氷川神社にお参りして、北上して歴史・民族系の博物館を覗いて、大宮公園駅から東武アーパーに乗って、大宮駅に戻る。 そんなプランを立ててみました。 ということで、


< 大宮公園・氷川神社 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 北大宮駅に、キタ〜〜〜〜〜! さいたま市はとっても都会なんっすが、とってもアーバンなラインで一駅離れたこの辺りは、静かな住宅街といった感じでありますな。 で、そこから歩いて5分ほどで公園の端っこに到着しました。 おお、めっちゃ桜、咲いてるぅ♪ ここ、 日本さくら名所100選 というのに選ばれているみたいなんっすが、それだけのことはあるな…と。 桜の種類 : ソメイヨシノ、ヤエザクラ、シダレサクラ、サトザクラほか、本数 : 約1200本。 おお、凄ぇぇぇ! ハリセンボンとか、1000本ノックとか、千手観音とか、1000というのは、ひとつの区切りの数字っすからね。 それを超えてきたのは立派やな…と。 ちなみにハリセンボンには “針” が350本くらいしかないそうで、経歴詐称もいいところなんっすが、でもまあ、デイヴィッド・サンボーンは3本っすからね。 それの116.667倍くらいだから、ま、いっかぁ…と。 ちなみに、カニの仲間のトゲハリセンボンというヤツは “針” が1426本あるそうなんっすが、そんなカニ、食うのがめっちゃ面倒そうっすよね。 毛ガニでも毛がチクチクして、ウザかったのに。 そもそもカニって、そんなに好きではなかったりするのに、おまけにチクチクするとか、嫌がらせかよ! …ということで、続いては氷川神社。 氷川と言えば神社よりも、きよしのイメージが強かったりするんっすが、ズン、ズンズン、ズンドコ、きよし! 芸名の 「氷川」 は、所属事務所の長良プロダクションがあった東京都港区赤坂6丁目にある氷川神社、「きよし」 は氷川の本名である 「山田清志」 に由来する。 山田清志、ダサっ! 激ダサっ! 氷川を名乗って大正解なんっすが、大宮の氷川神社に由来するのかと思ったらそうではなく、赤坂にある氷川神社なんっすな。 東京都・埼玉県近辺に約280社ある氷川神社の総本社が大宮にある氷川神社ということらしいんっすが、えーと、 これ 。 “武蔵一宮” っすか。 カッコええ! 一宮と言えば、愛知県に一宮市というのがあるんっすが、一宮にイチっぽい宮とか、あったか? …と言われると、ないような気が。 んーと、 真清田神社 。 あ、僕が知らなかっただけで立派な神社、あるじゃん! 「ますみだ神社」 と読むみたいなんっすが、濃尾平野の豊穣と人々の安寧と良縁を見守り続けて二千六百五十年。 え? 歴史、凄くね? 2650年前って、縄文時代とかじゃないっすか? えーと、縄文時代 。 1万6000±850年前。 あ、ぜんぜん違いますな。 神武天皇が即位したのが紀元前660年2月11日らしいので、2024+660 = 2684年。 その辺りに創建されたんっすな。 で、一宮の次が、二宮。 金次郎で有名っすな。 で、その次が三宮。 森雄二とサザンクロスの 「三の宮ブルース」 で有名っすな。 三宮と言えば、神戸イチの繁華街なんっすが、一宮と二宮金次郎を差し置いて、何で3番手の神社が? えーと、三宮の歴史 。 やっぱ、誰もが “さしおいて” って、思いますよね。 で、中身に関しては、今回のネタと何の関係もないので割愛して。

 で、 “武蔵一宮” 。 高校の時の同級生に、「武蔵」のことを 「たけぞう」 と読んだヤツがいましたが、ああん、台無し! が、よくよく考えると、知らなければ絶対、武蔵 (むさし) とは読めませんよね。 たけぞう、やむなし…。 で、一宮だけあって、なかなか立派な宮だったんっすが、実は三宮なんじゃね? そういう説もあるようで、でも、三宮だと、泣いて別れなければならないじゃん! そういう意見も根強くて、じゃ、間を取って、二宮ということで。 二宮だと、金次郎じゃん! そういう意見も根強くて、じゃ、一宮で、いっかぁ…と。 今のところ、そっちのほうで落ち着いている模様です。 で、ここ、見えている範囲だと、 言うほど “大宮” か? …といった感じで、さほど大きな宮とは思えなかったりするんっすが、日本一長い参道がある神社なんだそうで。 ソースは ここ敷地面積は約3万坪と広大な氷川神社。 おお、広いじゃん。 立派に “大宮” 、してんじゃん。 ま、3万坪と言われても、ぜんぜんピンとこないんっすが、3万坪ってどれくらいの広さでしょうか? 何メーター×何メーターなどで教えてください正方形だと 314.92m×314.92m。 グリコ1粒×グリコ1粒強って感じ? そこまで広くはないような? 1×1=1粒っすからね。 ま、足せば2粒にはなるんっすが、氷川神社に続く氷川参道は、「さいたま新都心」駅から徒歩10分ほどの場所にある「一の鳥居」から、氷川神社の境内手前にある「三の鳥居」まで約2kmあり、日本で一番長い参道と言われています。 へぇ〜。 なかなか立派ではあるんっすが、桑名にも 「伊勢の国一の鳥居」 とか、あるから! 笹みどりが万感の思いを抱いてくぐったから! 「七里の渡し」 参照だから! 桑名・初恋・城下町だから! 「七里の渡し」 は宿場町の構成要素のような気がするんっすが、それは3番の歌詞に出てくるから! 桑名・浮世絵・宿場町だから! 浮世絵で、ウキエさんもウキウキだから! またしても対抗心を燃やしてしまいましたが、で、この氷川神社にはですね、


< 大宮公園・氷川神社 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ふくろ絵馬 なんてのがありました。 なるほど。 絵馬をそのまま吊すと、個人の欲望が衆目の元に晒されちゃいますからね。 カラフルな袋に入れれば、見た目も可愛いし、いいかも? この後、この方式が全国の神社に広がっていく予感がありますが、京都の 安井金比羅宮 だけは、今後も絵馬を衆目の元に晒し続けて欲しいな…っと。 ということで、氷川神社はおしまい。 再び大宮公園に戻って、北上を続けると、大きな池がありました。 桜がとっても綺麗でした。 ということで、大宮公園はおしまい。 続いて、公園の北のほうにある 埼玉県立歴史と民俗の博物館 を覗いてみることにしました。 9時の開館直後に行ったので、館内はガラガラ。 展示室の隅っこに学芸員? …が、ひっそりと潜んでいたりするので、妙に緊張します。 撮影禁止の表示があるもの以外、基本、バンバン写真を撮っていいみたいで、有り難い限りなんっすが、果たしてどのようなものが展示されているのかというと、


< 埼玉県立歴史と民俗の博物館 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 まずは屋外の昭和レトロなエリア。 ここは無料(ただ)です。 土管と一発、やってみようよ〜♪ 昭和の時代を生きた人じゃないと分からないかも知れませんが、 これ 。 何と言う歌なのかと思ったら、「どか〜ん」というタイトルだったんっすな。 で、えっ? どかんと景気よく? どかんと一発じゃなくて? 歌詞を見たら最後のほうに一発だけ、「どかんと一発」 というフレーズが出てくるみたいなんっすが、そこも 「どかんと景気よく」 と歌っているような? このCM は、ちゃんと 「一発」 になっているんっすが、おお、渋谷凪咲じゃん。 NMB48 feat.吉本新喜劇 に出てましたよね。 いくつか上がっていた動画が消されちゃったみたいなんっすが、中国人が bilibili 、いや、何でもないっす。 で、有料エリアに入ると、中には縄文人? …だったり、銅鐸だったり、人骨だったり、お馬のひんべえだったり。 これ、マジで本物なんっすかね? 常設展だけなら観覧料300円だし、言うて埼玉だし、思ってたよりも地味な雰囲気の博物館だったし、本物なのは縄文人くらいで、後はパチモンなんちゃうん? そんな疑いの目で見てしまうんっすが、で、次。


< 埼玉県立歴史と民俗の博物館 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 (写真・いちばん上) 。 埴輪シリーズの続き。 僕は高校生の頃、『おーい!はに丸』 にハマって、桑名駅前のパルの1階? …にあったシルバー模型で 「走る土偶」 というのを見つけて、思わず買ってしまったりしたんっすが、チョロQみたいに後ろに引っ張ると、ぴゅーって走るんっすよね、土偶が。 それ、土偶じゃん! 埴輪じゃないじゃん! そう、思われるかも知れませんが、「走る埴輪」 というのは売ってなかったから、しょうがないじゃん! …と、それくらい、埴輪には思い入れがあったりするんっすが、ま、土偶で妥協しちゃったくらいだから、全然なんっすけどね。 が、この埴輪はツッコミ役、もしくはナチス式敬礼みたいで、いいな♪ …っと。 調べて見たら、 本家 とは左右が逆なんっすけど。 で、(写真・上から2番目) 。 馬鹿でかい墓石みたいなのが展示されていたんっすが、 “日本一大きい板碑” らしいっす。 板碑って、何や? …というのが謎だったんっすが、 これ 。 “いたひ” じゃなくて、 “いたび” って読むんっすな。 日本最大の青石塔婆である野上下郷石塔婆。 あ、これじゃん! これ、博物館にあったやつじゃん! ということは、博物館にあったのは、やっぱ、パチモンなんっすかね? ま、所詮は300円だし…。 あ、でも、(写真・ちょうど真ん中)の “昭和最新式パソコン” は本物だと思うし! で、後は特別展。 この原稿がアップされるのは5月5日になると思うんっすが、令和6年3月16日(土)から5月6日(祝)まで、『鉢形城主・北条氏邦』 というのをやってますぜ。 残り、あとわずか。 急げぇぇぇぇぇ! 個人的にはまったく興味のない企画だったんっすが、特別展示は基本、写真撮影禁止だし。 が、入ってみたら、今回の目玉である小鹿野町両神薄に所在する法養寺薬師堂の木造日光菩薩・月光菩薩立像木造十二神将立像は撮影オーケー。 おおっ♪ 十二神将、すべて激写させて頂きましたぜ。 個人的なお気に入りは (写真・いちばん下) 。 おお、これは、サタデー・ナイト・フィーバー ! ということで、博物館はおしまい。 今回、時間の都合で行けなかったんっすが、少し足を延ばせば 盆栽美術館 というのもあるみたいだし、観光地・大宮、あなどりがたし。 …とまあそんなこんなで、この続きはまた、次回☆

 ということで、今日は福村博っす。 何となく名前は聞いたことがあるような気がするんっすが、演奏を聞くのは初めてだったりするような気がします。 えーと、 福村博 。 1949年2月21日生まれということは、今年で御年75歳。 福村は、ニューイングランド音楽院でアメリカ留学していた時期を除き、1970年代のほとんどを渡辺貞夫と共に演奏した。 1973年にスタジオ・レコーディングやライブ・リリースのため、向井滋春をサイドマンとして含む自身のクインテットを率いた。彼はネイティブ・サンのメンバーを務めたほか、本田竹広、ギル・エヴァンス、土岐英史らと共に仕事してきた。 へぇ〜。 本田竹広、聞いたことありますぜ。 高校生くらいの頃、 『おーい!はに丸』 に夢中だった少年が、ふとしたきっかけでジャズに興味を持つようになり、初めて買った…だか、2枚目だか、3枚目だかに買ったジャズのアルバムが本田竹広の何かだったような? 昔はもっと難しい漢字の本田竹曠とかいう表記だったと記憶しておりますが、ホンダくんに興味を持ったワケではなく、 好きなスタンダードがたくさん入っているのを適当に選んだものだと記憶しております。 その後、渡辺貞夫のアルバムも何枚か買ったんっすが、福村博も入っていたんっすかね? で、今日はそんなヒロシくんの 『モーニング・フライト』 を取り上げてみたいと思うんっすが、1973年にスタジオ・レコーディングやライブ・リリースのため、向井滋春をサイドマンとして含む自身のクインテットを率いた。 このスタジオ・レコーディングのほうが、これなのではなかろうかと。 ライブのほうの これ も手に入れたんっすが、ジャケットの顔はデカければデカいほど、書きやすい。 そんな個人的な理由により、顔がデカいほうを選びました。 トロンボーン2本の2管クインテットって、どうよ? …というのがちょっと心配ではあるんっすが、果たして? ということで、では演奏を聞いてみることにしましょう。

 まずは、アルバム・タイトル曲の 「モーニング・フライト」 。 向井滋春のオリジナルみたいっす。 向井 滋春(むかい しげはる、1949年1月21日 - )は、日本のジャズ・トロンボーン奏者。 ヒロシくんと、ほぼ同い年なんっすな。 今回はちゃんとCDで買ったので、いや、今までは闇ルートから手に入れていたとか、そういうことではなく、ダウンロード販売だったり、 TSUTAYA DISCAS だったり。 子供の頃、魔法少女ララベルの敵役の ビスカス高林 がわりと好きだったので、ディスカスにもちょっぴり親近感を抱いていたりするんっすが、中身の円盤だけを送ってくるので、ライナーノートを読めなかったりするんっすよね。 今回のこれはちゃんとCDで買ったので、ライナーノートを引用することが出来て、楽なんっすが、いソノてルヲが書いてるんっすな。 街に珍しいポスターがはり出された。 トロムボーンの福村博の渡米留学を記念する為のコンサートのPRで、福村博なんてミュージシァン、知ってる奴は知ってるが、知らねェ奴は全然知らねェーって位の著名度を誇るトロムボーン吹きだ。 そのポスターだからジャズに関心の無い人はどんどん見すごしてゆく。 1973年の暑い夏の午後だ。 なかなか味のある文章っすな。 さすがは、いソノくん。 で、以下は面倒なので省略しますが、米国ではジャズ史上に残る底音二重奏のJ&Kが有名だが、うんぬん。 あ、J.J.ジョンソンと、カイ・ウィンディング。 トロンボーン2本の2管クインテットって、どうよ? …というのがちょっと心配ではあるんっすが、…とか書いてしまったんっすが、よくよく考えたら、ど定番なフォーマットっすよね。 何も恐れることはなかったんっすが、で、「モーニング・フライト」。 向井滋春のオリジナル。 AB型のブルージィなミディアム作品。 トップの向井のソロはよくコントロールされ、見事なテクニックを見せる。 トラディショナルなモダン派で非常に好感の持てるスタイルだ。 中間部の田村のピアノは曲趣にあわせた小気味良いスイングを示し、ソロを福村にわたす。 この人のプレイは “豪快” と言う言葉がぴったりである。 そう、いソノ先生がおっしゃられているような演奏が展開されております。 ミディアム・テンポで、ちょっぴりモーダルな、なかなかの佳曲だったりするんっすが、トロムボーン2本のハモり具合が、なかなかに絶妙であるな…と。 ソロ先発は向井滋春。 よくコントロールされ、見事なテクニックを見せ、トラディショナルなモダン派で非常に好感の持てるスタイルであるな…と。 続くピアノの田村博は、もうひとりのヒロシとして、世界広しと言えども、これほど小気味良いスイングを示すヒロシは田村博だけであるな…と。 それをうけたアナザー・ヒロシが豪快なソロを聞かせて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 至極真っ当なモダン・ジャズで、いやあ、よかったっす。

 で、次。 「イマジネーション・オパス・ワン」 は福村博のオリジナル。 この曲は福村のトロムボーン・ソロのためのバラードで、どこかで聞いた事のあるスタンダード・ナンバーを吹いているような気易さが身上だ…と。 つまり、いソノ先生は、スタンダード・ナンバーのパクリじゃね? そういうことをおっしゃりたいんっすな。 よく、このような作品を作曲した時、よく出る気負いがなくリラックスして吹いているのがとても良い。 つまり、いソノ先生は、演奏そのものは悪くない。 そういうことをおっしゃっておられるんっすな。 曲はパクリで、演奏はお気楽で、何よりだよね。 そう、皮肉を込めて、おっしゃっておられるんっすな。 聞いてみたら、言うほど、どこかで聞いた事のあるスタンダード・ナンバーというワケではなく、ちゃんとした、オリジナリティに溢れたオパス(作品)に仕上がっていたんっすが、演奏のほうも言うほど、お気楽一辺倒ではなく、生きていくことの苦しみのようなものを感じさせるし。 要するに、暗くて重いんっすが、苦楽を共にしてこそのクラーク・テリーだよね…と。 ここでいきなりクラーク・テリーの名前が出て来ましたが、いソノ先生の逸話に こんなの が。 オスカー・ピーターソンと仲が良いことを何かとひけらかす気障な語り口のいけ好かないおじさんで、「テリーズ・ブルース」というピーターソンの自作曲を自分に捧げたものだと言い張っていたが、本当はクラーク・テリーに捧げた曲である。 なるほど、テリーだから、てルヲに捧げられたと勘違いしちゃったんっすな。 …とか言ってるうちに、福村ヒロシの長いソロが終わって、田村ヒロシのピアノ・ソロが始まりました。 高校3年の時にジャズに入って未だ3年であり、ハード・バップ・ジャズが好きで、好きなピアニストとしても、レイ・ブライアント、ウイントン・ケリー、エロール・ガーナー等の名前をあげてはいるが、彼のピアノは、すでに若いながらも自分のものを持っており、その新鮮でナウな感覚と、スケール豊かな演奏は、このLPでも全曲にソロのスペースを与えられており、新人中の逸材である。 そう、いソノ先生が褒めておられますが、え、マジ? とても二十歳そこそことは思えないような円熟したプレイを聞かせてくれていて、これは確かに半端ない逸材であるな…と。 続いてトロムボーンのソロが出てくるんっすが、これが福村博なのか、向井滋春なのか、もしかしたら、最初に出て来たほうが向井だったんじゃね? …とか、詳しく書いてくれないと、よく分からなくて困るんっすが、福村のトロムボーン・ソロのためのバラードと書いてあったので、向井くんはお休みなのかも知れず、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 バラードで13分05秒というのは、正直、ちょっとダレる感もあるんっすが、中間部分で田村ヒロシくんが頑張ってくれたので、耐えられたな…っと。

 で、次。 「ウインター・ソング」 。 英国のバリトン奏者、ジョン・サーマンのオリジナルだそうっす。 ベースとハイ・ハットのシャッフルでイントロを奏し、トロムボーン・デュオでテーマ提示。 ソロ・オーダーは福村・向井・田村の順であるそうっす。 こうして、ちゃんと書いてくれると有り難いんっすが、アップ・テムポのチョッピィな曲だけに、二人のフレーズは必然的に似てくるが、福村のスラーの使い方など堂に入っているっす。 で、この曲での田村のピアノは抜群であるっす。 チョッピィな曲…というのが、よく分からなかったんっすが、実際に聞いてみたら、なるほど。 これはチョッピィな曲でありますな。 新鮮なカタクチイワシの頭と内臓を取り除き、たっぷりの塩で漬けたものを熟成・発酵させ、オリーブオイルに漬けたものっぽいというか。 それはアンチョビな曲だから、ちょっと違うような気もするんっすが、ファンキーなようで、モーダルでもあり、とにかくカッコいい曲だったりして、僕のチョッピィ感を覆された思いがしました。 先発の福村クンのソロはモーダルでカッコよくて、でもって、スラーの使い方が堂に入っているな…と。 続く向井くんのソロも、ん? ピアノじゃね? 気付かないうちに、どこかでスイッチしていたんっすかね? 改めて最初から聞き直してみたら、あ! 5分22秒くらい。 ここで人が変わってますな。 いや、そうでもない? これだから、同じ楽器2本の組み合わせは…。トロンボーンって、特に音色に違いが出にくいような気がするし、ま、いずれにしろ、その後に出てくる田村のピアノは抜群であるな…っと。 とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、チョッピィでした。

 で、次。 「カズン・マリー」 。 ジョン・コルトレーンが従姉妹のマリーに捧げた、こじんまりとしたナンバーでありまして、当時のトレーンのジャズ感覚がよく出ているっす。 ピアノのイントロのあと、トロムボーンによるテーマ、ソロ・オーダーは前と同じ。 この曲では福村と向井のソロ受け渡しの切れ目が注意して聞いていないとわからぬ。 あ、いソノ先生をしても、やっぱり! で、岡田のウォーキングがピアノ・ソロのバックで好演っす。 ここで初めて、岡田勉の名前が出て来ましたな。 ベース弾きっすよね。 頑張ってピアノを弾いてる後ろで、ウロウロすんな! …って、いや、ウォーキングって、そういう意味じゃなくて。 聞いてみたら確かに、なかなかのウォーキングぶりだったんっすが、ウォーキングというか、ベース・ランニングというか。 いいっすよね。 これぞジャズって感じ? ベースがいないと、ジャズは始まりませんよね。 ま、いなけりゃいないで、そのまま何事も無く進んでいくような気もするんっすけど。 が、ピアノレスという形態はあっても、ベースレスというのはあまり聞かないので、クリープのないコーヒーみたいになっちゃう可能性も? で、演奏のほうは、トロムボーン・ソロの第2弾。 2人が入り乱れて、激しいチェイスが展開されて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、熱かったっす。

ということで、ラストっす。 全5曲というのは、最後までダレなくていいっすな。 で、最後に演奏されるのは、アルバム中唯一のポピュラー作品である 「ソルジャー・イン・ザ・レイン」 。 映画音楽の巨匠の作曲になる旋律。 “雨の中の兵隊” でメロディーを聞けばすぐ思い出す作品である。 そう、いソノ先生は書いておられますが、メロディーを聞いても、よく分かりませんでした。 物静かなバラードで、生きていくことの苦しみのようなものを感じさせます。 暗くて重いっす。 雨の中の兵隊っすからね。 やりきれないっス。 …と思ったら、どうやらコメディ映画だったみたいなんっすが、こゝではミュートをつけたアンサンブルとソロを聞かせるなどリラックスした演奏。 いソノ先生、こういう暗いのでも寛げるんっすな。 流石っす。 ソロ・オーダーに関しては詳しく書かれていないので不明なんっすが、前半のトロムボーン二人は福村 → 向井か、向井 → 福村か、そのどちらかだと思います。 で、田村くんのピアノがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、今日のところは以上っす。

【総合評価】 いやあ、よかったっす。 バラード2曲がちょっダレるんっすが、それ以外は曲、演奏とも完璧で、これぞモダン・ジャズって感じで、オススメ☆ ちなみに、いソノ先生の感想はというと、このアルバムを聞いて全体の印象は、トロムボーンという楽器は超モダンにむかないと言う結論であった…って、そんなぁ…。


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