THE MUSIC FROM “THE CONNECTION” (BLUE NOTE)

FREDDIE REDD (1960/2/15)

THE MUSIC FROM THE CONNECTION


【パーソネル】

JACKIE McLEAN (as) FREDDIE REDD (p)
MICHAEL MATTOS (b) LARRY RITCHIE (ds)
【収録曲】

(01-03) WHO KILLED COCK ROBIN / WIGGLIN' / MUSIC FOREVER
(04-05) TIME TO SMILE / THEME FOR SISTER-SALVATION
(06-07) JIM DUNN'S DILEMMA / O.D.
【解説】 ( 2013年07月07日更新 / 連載 1,083回 )

 小暑っすな。 みんな、暑中見舞いは書いたかな? 年賀状と比べるとぜんぜん普及してないこの風習、キャンディーズのおかげで知名度だけは高くなったんですが、実際に書いたことがある人はあまりいないんじゃなかろうかと。 ちなみに暑中見舞いというのはクソ熱い最中(さなか)であれば、いつでも出していいのかというと、そうではなく、ちゃんと出す期間が決められております。 いつ書けばいいのかというと、暑中っちゅね。 そう具志堅用高が言っておりましたが、正解っ! じゃ、いつが暑中なのかというと、小暑あるいは大暑から立秋までの間。 そういう、やや適当な定義があるようですが、夏の土用の期間を暑中と呼ぶという話もあって、この2つは類似であってイコールでは無く、ルイージであってマリオでは無い。 そういう関係にあるようですが、とにかくまあ、クソ熱い最中は暑中であって、ただし立秋を過ぎると残暑ということになって、で、今年の小暑はいつなのかというと、7月7日。 1988年から2023年まで7月7日なんだそうで、2024年以降は年を4で割った余りの数字が「0」の年は7月6日で、それ以外の年は7月7日。 そのパターンが2051年まで続きます。 詳しくは Wikipedia 参照。 何だか、血液型A型の几帳面人間にも納得のいく規則性があって、気分スッキリ♪ ただ、2103年と2107年だけ例外的に7月8日になって何だか不愉快なんですが、おっさん(03)と女(07)、せんだみつおゲームで、ナハナハ(78)♪ そう覚えるしかありませんよね。 で、大暑のほうはどうなのかというと、 こう 。 小暑と似たようなパターンなんですが、この先、2199年くらいまでは例外ぽいのがなくて、それはそれでちょっと嫌。 で、暑中の終わりの立秋はというと、 こう なります。 またパターンが違うんですな。 何が何だかよく分からんのですが、とりあえず暦の上では今年の夏って、 8月6日には終わっちゃうんですなー。 マジかよ!?

 そうと分かれば、こんな1円の得にもならない原稿を書いている場合ではなくて、早急に夏のレジャー計画を立てなければならないんですが、今年の 「海の日」 絡みの3連休は 7月13〜15日っすよね。 去年もそうだったんですが、早過ぎぃ。。。 とても梅雨が明けているとは思えなくて、遊びに行く気になれないんですが、で、7月の最終土曜日は 桑名水郷花火大会 っす。 おお、今年も2尺玉16発を含む、約1万発を打ち上げ予定っすか。 そのうち、約18分間の 「NTT超特大仕掛け」 で、2尺玉15発、尺玉64発、計7000発が打ち上げられる模様です。 去年は2尺玉15発、尺玉65発、計8000発だったらしいので、微妙にスケールダウン? ま、関係者の談として、演出では玉数勝負を避け、少し迫力をアップに・・。 そんな話が漏れ聞こえてきたりもしているので、それに期待するとして。 どうやって迫力を高めるつもりなんすかね? 花火の中に薄力粉を仕込むとか? 今年は浴衣ギャルと一緒に鑑賞。 そんな予定はみじんもなかったりするんですが、万一の事態に備えて、一応は予定を空けておくことにして。 で、8月の第1週の土曜と日曜は 石取祭 でありますな。 今年は浴衣ギャルと一緒に…、以下同文。 ということで、暑中の間のお出掛けは自粛して、残暑になってからのプランを組むことにしたんですが、どうせならどこかで花火の撮影をしてみたいところっすな。 一度くらいは8月15日の諏訪湖の花火を見てみたいと思っているんですが、宿がぜんぜん空いてないんですよね。 2人1室でもかなり厳しいのに、お一人様となると、なおさら。 試しに見てみたら、2013年7月6日7:51現在、 民宿あひる というところに1室空きがあったんですけど。 お値段は和室8畳/バス・トイレ無/朝食なし・夕食なしで、167,200円っ! 翌日の8月16日なら3,990円で泊まれるのに、足下を見てぼったくるにも程があるっ! お2人様なら RAKO華乃井ホテル の 「訳あり→花火が見える宴会場に宿泊!」 というプランにも空きがあるんですが、こちらは 315,000円っすか。 広さが50平米あって、15人まではいけるようなので、人数さえ集めればお一人様あたり 21,000円。 おお、わりと妥当。 洋宴会場の絨毯の上に自力で布団と敷いて寝るシステムのようですが、それはそれで楽しいかも? 人が集まるようであれば 『塩サバ通信・残暑オフ会@諏訪湖の花火をみる集い』 の会場として押さえておくんですが、集客力は皆無だったりしますからね、僕。 スケベ本の処分に困って家の庭で燃やそうとした時もうまく灰にはなってくれなくて、焼却力も今ひとつだったりしたし、うーん。。。

 ということで、諏訪は諦めて、他を当たってみることにしました。 日程的にはお盆休みをうまく絡めたいところなんですが、今年の暦はですね、

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 こうなっております。 赤いところがウチの会社のお休み。 去年の夏は土建屋のワガママに泣かされたんですが ( ← この辺り 参照 )、今年は今のところ8月は大した仕事の予定もなく、12日もしくは16日、あるいは両方とも、有給休暇を取る気、満々。 8月10〜17日に開催される花火大会であれば何とでも対応可能なんですが、甲信越、北陸、近畿辺りで適当なのをいくつか当たってみたところ、

 8月10日(土)  飯綱火まつり  ふくろい遠州の花火  按針祭海の花火大会
 8月11日(日)  三国花火大会
 8月13日(火)  飛騨金山花火大会  おおの城まつり 大花火大会
 8月14日(水)  安曇野花火  焼津海上花火大会  南丹市 やぎの花火大会
 8月15日(木)  南部の火祭り  佐久千曲川大花火大会  ろうかく湖とうろう流しと花火大会  越前市サマーフェスティバル 花火大会  ドッコイセ福知山花火大会
 8月16日(金)  飯田時又灯ろう流し  敦賀市とうろう流しと大花火大会  宮津燈籠流し花火大会

こういったところが無難なのではなかろうかと。家から近すぎるところと、去年の秋に行ったばかりの和歌山県は除外させて頂いたんですが、その他、諏訪湖はメインの花火以外の日にも サマーナイトファイヤーフェスティバル というのをやってたりします。 800発とシケシケもいいところなんですが、民宿あひる換算だと、15日が 167,200円÷40,000発=4.18円、16日なら 3,990円÷800発=4.98円。 コスパ的には、ま、同レベルと言えるのではなかろうかと。 その他、この手の “玉数ではなくて日数で勝負路線” だと、 片山津温泉納涼花火まつり城崎温泉 夏物語 夢花火 なんかがあったりするんですが、観光がメインで、花火はオマケだと割り切ってしまえば、こういうのもアリかも? お盆だからなのか、とうろう、もしくは灯ろう、あるいは燈籠を流すところがいくつかあるんですが、写真を撮ろうとする人にとって、灯ろうというのはかなりソソられるものがあったりします。 上記候補のうち、福知山の 「ドッコイセ」 は名前があまりにもダサ過ぎるので真っ先に落とすとして、 「やぎの花火」 というのもちょっとアレっすよね。 「ろうかく湖」 というのも 「牢獄」 みたいでどうかと思うし、で、周辺観光だとか、交通の便だとか、近くの宿だとか、そういった点を総合的に勘案した結果、今年の夏は宮津燈籠流し花火大会に決定♪ 最後まで城崎とどっちにするか悩んだんですが、所詮は200発のシケシケ花火ですからね。 情緒ある町並みを歩いて、外湯巡りをして、湯上がりにソフトクリームを食べて、スマートボールで遊んで、ちょっとした花火を楽しむ。 浴衣ぎゃると一緒なら、最高だぜ、城崎っ♪ …なんでしょうが、お一人様にはあまり優しくなさそうな雰囲気が。 城崎温泉一人旅。 何だか語呂だけは無駄にいいんですけどね。 で、一方の宮津はというと、宿事情はこっちも微妙。 灯ろうが流れる様や、花火が打ち上がる様子を間近で見るなら宮津駅前がベストなんですが、お一人様でも泊めてくれるところは見当たりませんでした。 お隣の天橋立付近ならいくつかあったんですが、 オーベルジュ天橋立 だとか、 橋立ベイホテル だとか。 どちらも夕食がフランス料理なのが個人的には何か嫌だったりするんですが、ま、素泊まりプランにして、どこかへ食いに行けばいいだけの話なんですけど。 場所的には前者のほうが天橋立駅のすぐ近くなので、便利。 宮津の花火は天橋立の海水浴場からでも見えるらしいので、ま、それでもいいかぁ。 そんな気はするんですが、ただこの宿は部屋がショボそうなんですよね。 ツインの部屋で 8uしかないようで、シケたビジネスホテルのシングル以下。 一方、後者のほうは駅からかなり離れていて、バスに乗らなければ何ともならなくて、不便な立地。 ただ、リッチな雰囲気は味わえそうで、お一人様でも デラックスツインのお部屋 が確保出来たりします。 34.5u+バルコニー 6uで、眺望は海側っ♪ バルコニーだけで、どこぞのツインの3/4の面積がありますな。 ま、その分、夕食なしのプランでも 21,500円くらいになっちゃうんですが、バルコニーから海が見えるというのはソソられるものがあります。 花火が見えるのかどうかは正直、ちょっと微妙なところだったりするんですが、とりあえずこの部屋、確保っ!

 でもやっぱり、何となく気持ち的にしっくり来ないので、キャンセルっ! かと言って、他によさげな代替宿も無かったりするんですけどね。 天橋立の駅とは反対側の、傘松公園のケーブルカーの駅がある辺りに、いくつか民宿やら民宿に毛が生えたような旅館やらがあるんですが、クチコミを見る限り、部屋の壁が薄くて隣の声が丸聞こえだったり、便所が共同だったりするようで、居住環境があまり芳しくは無さそうで、うーん。。。 こうなったらやっぱり、城崎温泉にしちゃおうか? そう思い悩んだりもしたんですが、ある日のこと、楽天トラベルの 「チェックイン 8月16日、大人1人・1部屋、京都府 > 天橋立・宮津・舞鶴」 のページを、いつ見てもぜんぜん代わり映えしねーな。 そう思いながら眺めていたら、ん!? 何か、代わり映えのする宿があったような? 慌ててチェックすると、 「余花の宿 花笑舞」 という宿に空きがあると考えても、あながち間違いではなさそうな雰囲気が? 場所的にはケーブルカーの駅からわりと近い天橋立の対岸のほうで、花火の鑑賞にもさほど問題は無さそうな気がしないでもありません。 料理が小洒落たフランス料理風なのはちょっとどうかと思うんですが、お部屋はモダンな和洋折衷っちゅね。 by 具志堅用高な感じで、悪くはなさそうです。 海側2部屋と山側2部屋、どれでも好きなところを選べて、お値段のほうは1泊2食付きで 17,800円〜19,800円。 海側だと 2,000円高くなるんですが、この差額なら断然、海っしょ? 木花 (このはな) 海側の静かなお部屋です。淡いオレンジと白を基調にした、栗田半島を真正面に潮風の穏やかなお部屋です。 もしくは、紫草 (むらさきぐさ) 海側の静かなお部屋です。ブルーと白を基調に、窓からは遠く冠島を見渡す、波音とウミネコの鳴き声がさわやかなお部屋です。 そういう2つのタイプがあって、どっちにしようか悩んだんですが、悩んでいるうちに誰かに横取りされちゃうと嫌なので、とりあえず 「紫草」 のほうを押さえておきました。 波音とウミネコの鳴き声って、あまり静かなお部屋ではないような気もするんですが、 「木花」 のほうは栗田半島を真正面…というところが何となく、 「美味しんぼ」 の栗田さんを彷彿させるので却下。 選ぶなら断然、冠二郎っぽい冠島っしょ? ただ、花火を見るにはどっちのほうがよかったのか、今の段階では何とも言えなかったりするんですが、ちなみに位置関係としては こんな感じ になろうかと。 で、花火の打ち上がる場所は ここ 。 これを見る限りでは栗田さんのほうがよかったような? もしかして、早まっちゃったとか? でもまあ、 「橋立ベイホテル」 よりはマシっすよね? 確かに天橋立は一望出来そうなロケーションなんですが、宮津の花火に関しては出っ張った陸地の部分に阻害されて、かなり高く上がったヤツしか見えなさそう。 その点、 「花笑舞」 なら遮るものは何ひとつないので、大丈夫。 部屋からは綺麗に見えなかったとしても、ちょっと外に出れば大丈夫だと思うし、いやあ、なかなかいい宿を確保出来ましたな。 土曜日はお一人様は泊めて貰えなさそうな雰囲気なんですが、ちょうどいい具合に、お盆から微妙に外れた平日の扱いになっているみたいで、ラッキーでありました。

 で、この宿はですね、僕が1部屋押さえた瞬間、楽天トラベルでの取扱は残室が0になりました。 2人1室でも駄目。 じゃらん は2人ならOK。 部屋は海側の 「木花」 か、山側の 「君影草」 、どちらかになります。 オフィシャルサイト も2人なら大丈夫。 「じゃらん」 と同じ扱いになるようです。 で、僕が調べた限りではもうひとつ、 日本海トラベル というところからも予約が出来るんですが、ここも残室は海×1、山×1という状況。 山側に限り、お一人様でも何とかなりそうな気配が感じられるんですが、となると、海側の部屋に1人で泊まれるプランは楽天だけの扱いだったんですかね? だとすれば、裏の事情はよく分からんのですが、めっちゃラッキー♪ が、間違えだったという可能性も捨てきれず、変な一人客に貴重な海側客室を取られてしまって、慌ててこの日の楽天の扱いを停止した。 そんな気配も感じ取れます。 1週間くらいずっとチェックを入れていたのに、この宿が前面に出て来たのはほんの一瞬だけでしたからね。 宿か楽天かのどちらかのミスであって、僕には何の責任もないんですが、疎まれるでしょうなぁ、多分。 もしかしたら当日、そんな予約は入ってないと宿泊を拒否されちゃうかも知れません。 楽天の予約受付メールが届いているからと言って、決して楽天的にはなれないんですが、最悪の場合は共同便所の民宿の薄い壁の部屋に泊まるしかありませんな。

  アミューズ…シェフからの一品
  前菜盛り合せ…五種類の前菜
  旬菜…地魚のお造りカルパッチョ仕立て
  スープ
  お魚料理
  お口直しのシャーベット
  お肉料理
  デザート
  自家製バケット
  珈琲

この、けっこうソソられる献立一例も諦めなければなりませんが、スーパーにしがき府中店で、蕎麦がきでも買って食べますかね? 「お肉料理」 の前に 「お口直しのシャーベット」 が出てくるところを見ると、相当にお口を穢される 「お魚料理」 が出てくるのかも知れなくて、あるいはやめておいて正解だったりするかも知れませんが、ただディナーが蕎麦がきとなると、せめてランチは贅沢に、宮津ならではのものを押さえておきたいところでありますな。 この地は何年か前に訪れたことがあって、その際は舞鶴で 「岩がき丼」 を食べて、宮津で 「いわし寿司」 を買って、引揚記念館の駐車場で食べた。 そんな思い出があったりするんですが、 ここ 参照。 最後のほうの総合評価のところです。 この時に寿司を買ったシーサイドマートミップルが宮津の花火鑑賞には最適のスポッとのようですが、となると混雑は必至だし、今回はまた違ったものを食べてみたいところだし、で、色々と調べてみた結果、宮津には こんなグルメ があることが判明しました。 ほぉ、 「カレー焼きそば」 っすかぁ。 普通に美味しそう♪ 昼に焼きそば、夜に蕎麦がきって、それはちょっとどうかという気もするんですが、なら蕎麦がきのほうをやめればいいだけだし、そもそもスーパーにそんなものが売っているとは思えないし、個人的には好きでもなんでもなかったりするしー。 スーパーの名前が 「にしがき」 で無ければ、ぜったい候補には挙がらない食い物なんですが、その点、カレー焼きそばは違います。 カレー、美味ぇ♪ 焼きそばも美味ぇ♪ で、その2つが合わさったカレー焼きそばは、2倍美味ぇ♪ …と、そんな単純な計算にはならないと思われるんですが、少なくとも 「焼きサバ焼きそば」 といったワケのわからん具材でせっかくの焼きそばが台無しになることはなく、普通にカレー味の焼きそば。 そういった仕上がりになっているものと思われ、無難無難アンド無難。 そう考えていいのではなかろうかと。 ちなみに宮津のカレー焼きそばには大きく分けて2つの系列があるみたいですな。 スパイすガールズ が作った このガイド が分かりやすいんですが、ウェットとドライの2種類。 ウェットのほうはカレーラーメンにしか見えなくて、焼きそば感が極めて希薄なので、個人的にはドライな店を選んで食べに行きたいところなんですが、何でもいいけど、スパイすガールズの6人、好きな食べ物はブロッコリー、トマト、明太子、しゃけフレーク、うどん、ヨーグルトって、カレー焼きそば好きは一人もおらんのかいっ! カレー派?焼きそば派? そんな質問でも焼きそば派は1人しかいないし、子供の頃にカレー焼きそば屋さんになりたいという夢を持ってたギャルも皆無だし、で、個人的には焼きそば派で、しま三毛好き、腰が低いブルー (2号) が、いちばんタイプかな? そんなふうに思ったりもするんですが、あ、でもトマトはそんなに好きではないし、うーん。。。 ま、何かと微妙なガールズ達ではありますが、2ちゃんねるには

  (´;ω;`)「オールチェンジで」 スパイすガールズ結成  佛大生、宮津のカレー焼きそば応援

 そんなスレが立てられていて、さすがにそれはちょっと可哀想かと。 先ほど紹介した ここ にも4人ほど顔が出ておりますが、ま、普通に可愛いじゃん♪ で、このサイトには 関西における代表的なご当地グルメ (B級グルメ) の紹介 というページもあるんですが、三重県のこのチョイスは、ねーわ。 四日市のトンテキと、亀山のみそ焼きうどんが無くて、しぐれ肉巻きおにぎりがあるって、さすがの桑名人の僕でも、これはねーわ。 で、今回、隙があれば兵庫県にも足を延ばしてみようかと思っているんですが、明石焼きと、出石皿そば。 この2つは気になります。 リストには入ってないんですが、京都の網野の 「ばら寿司」 なんてのも。 丹後ばらずし食べ歩き 。 こんなサイトもあるんですな。 個人的には 豪商 稲葉本家 の 「ばら寿司定食」 というのが気になるんですが、もしかしたらこの豪商が遠い先祖だったりするのかも知れない稲葉分家のサバくんも、ばら寿司 (サバ入り) を食べたら、めっちゃ金持ちになれるんでしょうか? ま、金持ちは無理だとしても、ばら寿司マップ持参で、あんこ or きなこのぼたもちを1つサービスしてくれるみたいなんですが、あ、でもよく見たら平成25年7月21日までじゃん! でもまあ、ばら寿司ってけっこう腹だけは膨れるような気がするので、金持ちは諦めて、腹持ちで我慢することにして、でもって、今日のお話は、おしまい♪

 ということで、今日はフレディ・レッドっす。 わりかし有名そうな 『ザ・ミュージック・フロム・ザ・コネクション』 。 今まで取り上げられて来なかったのが不思議なんですが、あまりにもクソ面倒そうなジャケットが重荷になっていたんでしょうな。 今回、 「ぜんぜん似てねーよ!」 という文句は言うな! そういった条件の元で解禁に踏み切ることにしたんですが、麻薬中毒患者を扱った舞台劇なんですよね、ジャック・ゲルバー作の 『ザ・コネクション』 。 その音楽をフレディ・レッドが担当し、レッド本人や、麻薬中毒者=ジャンキー役としてジャッキー・マクリーンが演奏家兼役者として出演した模様でありますが、で、ヒロイン役は酒井法子っすかね? 生憎、このアルバムでシャブピーさんの歌声を聞くことは出来ないんですが、マクリーン節が存分に味わえる1枚として、その筋の人たちの間では、けっこう有名。 で、今日は前半が無駄に長過ぎたので、さっそく本題に入ろうかと思うんですが、まずはこの劇でいちばん有名なナンバー、 「フー・キルド・クック・ロビン」 。 日本語にすると、 「誰が殺したクック・ロビン」 。 日本では 『パタリロ!』 であまりにも有名なんですが、元はマザーグースらしいっすな。 詳しくは Wikipedia 参照。 何かスゲぇ、嫌。 こまどり姉妹、可哀想。。。 で、ヤク中劇にどうしてコマドリが登場するのかというと、メロディの持つリズムが “Who Killed Cock Robin?” という言葉に似ているから。 そういう謂われがあるようなんですが、曲および演奏はというと、普通に明るく正しいハードバップ風だったりして、 「だんだんと混乱の様相を見せ始める舞台の緊張感を、この曲を挿入するとこで和らげようと思ったんだ」 とフレディは語っている。 そういう意図で挿入されたものであるようです。 テーマから先発ソロまでの流れはマクリーンの独壇場といった感じで、直情径行な熱いプレイを存分に満喫することが出来て、何より。 1960年2月の録音ということは、彼のキャリアで言うと 『スイング・スワング・スインギン』 が吹き込まれた、ちょっと後。 ソ連で言うとコスイギンが第一副首相に就任した頃。 そんなスインギンでコスイギンな時代であるわけですが、で、地味にフレディ・レッドのソロもフィーチャーされたりして、でもって、テーマに戻って、おしまい。 アルバムの冒頭を飾るに相応しい、外連味のない素直な出来であったな。 そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、次。 ジャンキー浮浪者のサムくんが休憩時間に客席に下りて、面白い話を聞かせてやるから、ハイになるための金をくれ。 そう言って観客に金をねだり、しゃべり終わって横になり、ミュージシャン達に演奏してくれとせがむ。 そんなシーンがあるそうですが、それに応えて始まるのが 「ウィグリン」 という曲。 マイナーとメジャーが交替で登場する、ミディアム・テンポのブルースで、ユーモラスな中に悲しさもある曲なんだ。 そういう意図で作られたものであるようですが、ジャズと人生を体現したような、なかなか奥の深い世界が展開されております。 こういうの、マクリーンは得意っすよね。 で、日本人はこういうのが大好きです。 やや、ぶっきらぼうな感じのする吹きっぷりなんですが、黒棒と同じくらい味わい深くて、で、続くレッドのピアノもブルーな味があって、情熱の赤、哀愁の青、今混ぜながら、夢の世界へ、ああ、ここから先は〜♪ by 桑名正博。 何でもいいけど 「セクシャルバイオレットNo.1」 って、 「性的暴力第1号」 と間違われてもやむを得ないタイトルだったりするんですが、とまあそんなこんなで、終盤にはマイク・マトスという人のベース・ソロもフィーチャーされたりして、でもって、テーマに戻って、おしまい。 普通によかった。 そう評価していい出来だと思います。

 で、次。 第1幕最後の曲は、アーニーの発作的な感情の爆発をきっかけに始まる。彼は挫折したサックス奏者で、楽器は質に入っている。辺りをうろつきながら時折マウスピースを吹き鳴らすアーニーに、仲間たちはイライラさせられる。 「告白」 したいことがあると言いながら。彼はリーチに嫌みをぶつける。お返しにリーチもアーニーを馬鹿扱いし、ミュージシャン気取りの彼をあざ笑う。その場面をとりなすのが 「ミュージック・フォーエヴァー」 だ。 ほうほう、なるほど。 「アーニーがとんだ思い違いをしているのは確かだけど、彼が心から音楽を愛しているのも事実だってことを表現した曲なんだ」 とフレディは言う。 これまた深いっすな。 深いけど、決して不快ではないフカヒレの姿煮。 そんな感じだったりして、ま、値段が無駄にクソ高いわりに、さほど美味しいものではないような気がするんですけどね、フカのヒレ。 豚のヒレのほうがよっぽどマシだと思うんですが、で、演奏のほうはというと、急速調っす。 マクリーン。熱いっす。 今日の桑名も暑いっす。 でもまあ、室温は32.8℃なので、群馬県の館林の住民に比べればぜんぜんマシだとは思うんですが、で、続くレッドのソロはアレですな。 よく、モンク風のプレイがうんぬんと言われたりするようですが、確かにこの場ではそんな雰囲気が漂っていたりして、流麗なマクリーンとの対比が堆肥臭さを漂わせてくれております。 で、終盤は、コードを使ったさらに強力なアタックでものすごい盛り上がりを見せ、次に単音を生かしたメロディー・ラインを奏でる。 リズム・セクションは、この世のものとも思われない熱狂ぶりでドライブする。 …という、そういう展開になったりします。 ま、アイラー・ギトラーの原文ライナーは、ちょっと大袈裟過ぎる気もするんですが、中の袈裟ダッシュくらいは盛り上がっているのも確かでありまして、よかったんじゃないか。 そんなふうに思ったりもします。

 で、次。 ヤクの売人が登場して、ジャンキー達は大盛り上がり。 一人ずつ順番に風呂場に駆け込んで、ファイトぉ、一発♪ そんな場面で演奏されるのが、 「タイム・トゥ・スマイル」 。 ヤク中くんが注射器を片手に恍惚とした笑みを浮かべている様子が浮かんでくる、秀逸なタイトルだと思います。 「緊張からの開放感を観客にも味わってもらいたくて、ゆったりしたテンポとシンプルなメロディをもつ曲にしたんだ。」 フレディはそう語っている。 いろいろ考えて曲を作っているものなんですなぁ。 ま、何にも考えずに思い付きだけでやってる人もいるんでしょうが、フレディ・レッドはああ見えて、意外と思慮深いタイプであるようです。 毛深いタイプよりは見た目的にむさ苦しくはなくて、何より。 で、演奏のほうはというと、マクリーンののびやかな吹きっぷりが、うーん、まあまあ。 レッド本人のピアノは適度にアーシーで、悪くないと思います。 で、次。 2人の警官から職務質問されそうになったヤクの売人は、その場から逃げ出すために、何も知らない救世軍の老婦人の手をつかんでリーチの家まで連れてきてしまう。 全員がハイになった中を、彼女は目を丸くして所在なげに歩き回る。以下略。 そんなシーンで演奏されるのが 「テーマ・フォー・シスター・サルヴェーション」 。 救世軍の老婦人というのが “SISTER-SALVATION” なんでしょうな、多分。 教会でウロウロしているオバサンのことを、姉妹でもないのにシスターと言ったりしますからね。 で、演奏のほうはというと、マーチ風のリズムが印象的だったりするんですが、これは恐らく、所在なげに歩き回る様子を表現したものなのではなかろうかと。 そのわりにはちょっぴりウキウキしていたりもするんですが、その後、一転してバラード風のしみじみとしたパートが出て来たりもします。 これは恐らく、しかし婦人が個人的な悩みを話し始めると、ジャンキーたちは彼女をからかったことをひどく後悔する。一同の気持ちを代弁するように、悲しくも美しいメロディをバラード・テンポで奏でる。 そんなシーンだと思うんですが、観客もシーンとしちゃう名場面でありますな。 ま、その後、何事もなかったかのように、ウキウキ・モードに戻ったりもするんですが、陰と陽が織りなす複雑な人間ドラマに乾杯♪

 ジム・ダンは茫然としている。ジェイバードとカメラマンの1人はハイになってぐったりしている。リーチが読んだはずの女性たちは結局、姿を見せずじまいだった。リーチがフレディに演奏してくれと言うと、グループは 「ジム・ダンズ・ジレンマ」 をやり始める。 …というのが次のナンバーです。 マイナーのテーマを持つ、速いテンポの曲だ。両手を駆使して、不安な雰囲気を巧みに表現するレッドのソロが特に素晴らしい。 そういうアレであるようですが、マイナーのテーマは日本人にウケがよさそうで、アイラ・ギトラーには特に素晴らしくはない扱いをされちゃってるマクリーンも、普通によかったりします。 で、次。 リーチは1本目の注射を打ってからずっと時々思い出したように、ハイになれないと文句を言い続けている。カルテットが演奏を再開する中、ヤクの売人は仕方なく、もう一包みのヘロインをリーチに渡す。 結果、 「O.D.」 っすか。 「過剰摂取」 を意味する略語なんだそうで、 “Over Dose” だか、何だか。 結果、リーチは舞台の上でぶっ倒れる次第でありますが、薬物は控えめに。 いや、禁止薬物は微量でも駄目だと思うんですけど。 で、演奏のほうはというと、冒頭からのマクリーンの音の外しっぷりが、いかにもラリラリだったりするんですが、途中で立ち直って、何とか最後までは持ち堪えてくれてます。 パーカーの 「ラバーマン」 みたいに、マジでやばそうな雰囲気ではなく、どちらかというと、ただハイになっているだけな感じだったりはするんですが、ここから更に度を超すと廃人になったり、燃え尽きて灰になっちゃったりするのは必至だし、とまあそんなこんなで、今日のところは以上です。

【総合評価】 『ザ・コネクション』 と言えば、もう1枚アルバムが出ていて、過去にもここで取り上げたことがあります。 これ 。 どうせ、同じパタリロの話しか書いてないに違いないので、敢えて最後までこの点には触れずにいたんですが、何でもいいけどこれ、改行がなくて読みにくいっすな。 曲順を含めてすべて同じナンバーだし、録音年も近いし、比較をせずにはいられませんが、ハワード・マギー&ティナ・ブルックス VS ジャッキー・マクリーン。 ま、いい勝負っすかね? あっちのほうの総合評価は、全体的にいうと「まあまあやん。」 そういう結論だった模様ですが、で、こっちのほうはというと、うーん、まずまず? マクリーンはけっこう頑張ってくれていると思うんですが、この手のファンキー・チューンは2管編成のほうがいいような気がするし、あるいは3管でも悪くないかも知れないし、いっそのこと、マギー、マクリーン、ブルックスの3人でもう1枚作って貰えませんかね? そんな気もする、ちょっぴり惜しい、そこそこの佳作。 そういった1枚なのでありました。


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