暑いっすなー。　今年の東海地方は梅雨入りが異常に早くて、 5月28日。　五月って、五月晴れ、もしくは五月みどりの季節なのに、もう梅雨なんかに入っちゃっていいのか？　そう懸念していたら案の定、まともに雨が降ったのは梅雨入りしたと見られる当日くらいで、その後はしばらく好天が続きました。　梅雨入り判定士の先走り感が半端無かったんですが、別に誰も梅雨入りしたって宣言はしてないじゃん。　梅雨入りしたとみられるかと思ったら、ちょっとみられなかっただけじゃん。　そう開き直られると確かにその通りだし、「梅雨入りしたとみられるのと、パンツを見られるのでは、どっちがいいんじゃぁぁぁ！」 と、ワケの分からん逆ギレをされたりしても嫌なので、この問題にはあまり深く踏み込まないことにして。　ま、実際、６月半ば頃からは普通に雨も降るようになって、それなりに梅雨らしくなったので、さほど実害も無かったワケだしー。　で、この調子なら水不足のほうも解消しそう？　そんなふうに思っていたら、いきなり雨が降らなくなって、で、 7月8日には梅雨明けっすか。早っ！　今年の 「海の日」 絡みの３連休は 7月13〜15日って、早過ぎぃ。。。　とても梅雨が明けているとは思えなくて、遊びに行く気になれない。　そんな持論を展開した僕の立場を考えたことがあるのか！？　そう、梅雨明け判定士に文句を言いたくなっちゃうんですが、ま、この週末は天気が今ひとつっぽいので、ヤメておいて正解だったかとは思うんですけど。　で、梅雨があけたと見られると同時に、気温のほうも、ガンガン、ズンズン、グイグイ、上昇♪ by 今井メロ。　 そういう状況だったんですが、今年の桑名は世間の流れからちょっぴり取り残されちゃったような？　7月7日の最高気温ランキングは

１位	三重・尾鷲	37.0
２位	茨城・笠間	36.2
３位	岐阜・多治見	36.1
４位	埼玉・越谷	35.9
５位	埼玉・鳩山	35.8

　こんな感じ。桑名は10位にも食い込めませんでした。　多治見がしれっと３位に入っているのが気に食わんのですが、こいつと越谷以外、わりと珍しい観測地点が上位を占めております。　尾鷲なんて、降水量以外には何の取り柄もない土地柄なのにー。　ま、脚の骨を折って入院していた時にお世話になった看護婦さんが尾鷲出身だと言っていたので、ぜんぜん悪い印象は無かったりするんですが、ちなみに最近の尾鷲って、年間降水量日本一では無かったりするみたいですな。　１位が鹿児島県・屋久島で、年平均の降水量が 4477.2ミリ。屋久杉で有名なところですよね。雨が降ると杉がよく育つ。そういうことなんでしょう。　で、２位が宮崎県・えびの。　えびの高原豚で有名なところです。　 雨が降ると海老がよく育つ。そういうことなんでしょう。　いや、もしかしたらよく育つのは海老ではなくて豚なのかも知れませんが、で、第３位が高知県・魚梁瀬。　何が有名なのかはよく分からんのですが、梁（やな）で鮎とかを捕獲してそうな土地柄でありますな。　となると、大雨は大敵ですよね。　川が増水 → 鮎雑炊、販売中止。　そういう流れになりそうで心配なんですが、ここまでが年間4000ミリ超え。　で、尾鷲はというと、3848.8ミリで、第４位となっております。　昔は測候所の数が少なかったので、日本一の地位を保つことが出来たんですが、最近は、雨がめっちゃ降るだす。　そういうところにもアメダスが出来たので、ランクが下がった模様です。　ワールドカップで優勝しているので、メダル獲得は余裕。　そう思われていたのに、オリンピックには次元の違う選手がわんさかと出てきて、チョー予選落ちしちゃった今井メロ。　そういった心境でありましょうか？　いや、尾鷲くんは一応は４位に食い込んでいるので、皆川賢太郎くらいの価値はあると言えるかも知れませんけど。　で、越谷は、熊谷と並ぶ、埼玉の２大暑い 「がや」 なので分かるとして、鳩山というのは初めて目にした気がします。　最高気温ダービーのダークホースと言える存在でありますが、調べてみたら2011年7月16日、２ちゃんねるに 【頭がポッポするお】 鳩山茹だる…３８・３度　さいたま。　そんなスレが立っているので、昔からそれなりに実力はあったみたいですけど。　で、翌日はというと、

１位	山梨・勝沼	38.6
２位	山梨・甲府	38.2
３位	群馬・館林	37.8
４位	岐阜・多治見	37.5
５位	山梨・古関	37.3

　こうなりました。桑名は10位にも食い込めませんでした。多治見がしれっと４位に入っているのが気に食わんのですが、本命が上位に顔を揃えて、超安泰なレース結果でありますな。　波乱と言えば熊谷くん、まさかの失速＆新参の古関ちゃん、大健闘。　その２点でありますが、ま、熊谷くんは前日も着外だったし、彼の時代は終わったと言えるのではなかろうかと。　で、古関はアレっすよね。　ダルビッシュ、古関美保とアツアツ自主トレが報じられ激怒。　この話題でアツアツになっちゃったのではなかろうかと。　 2011年1月頃の話なので、今さら感が半端無かったりはするんですけど。　で、この日３位に食い込んだ館林は、一部のマニアから 「ズル林」 呼ばわりさせていたりするんですが、何でもアメダスの設置場所がセコいんだそうで。　セコいと言えば、桑名は瀬古利彦の出身地だったりするので、あまりこの話題に触れて欲しくないところではあるんですが、 こんな検証図 まで出来ていたりします。　多治見のアメダスも似たような状況だという話もあったりして、負けて悔しいから言うワケではあるんですが、ズルダスで１位になったところで、それで何の意味があるのか！？　そう思わずにはいられませんが、ちなみに桑名のアメダスがあるのは桑名市江場字正金縄というところ。　地名が微妙に長縄っぽいところが、ちょっと嫌ですよね。　江場ポンプ場、通称 「エバぽん」 の中にあるそうですが、わりとサバ家の近所っすな。　エンジン駆動のポンプが配備されているのかどうかは知りませんが、もしあるのなら排気管の出口をアメダスのほうに向ける改修工事が早急に必要であるものと思われます。　ガスタービンエンジンなら尚更です。　廃熱はなるべく有効的に活用しなければなりません。　ただ、排水機場のポンプというのは大雨が降った時にしか回らないのが難点だったりするんですが、そういう日は気温もぜんぜん高くないに違いないので、うーん。。。　ズルをするなら、もうちょっと他の手を考えなければなりませんが、で、 7月9日のランキングはこうなりました。

１位	山梨・勝沼	39.1
２位	岐阜・多治見	38.8
３位	山梨・甲府	38.2
４位	静岡・天竜	37.9
５位	愛知・豊田	37.7

　勝沼、連覇達成っ！　しかも39度超えっ！　気温が体温を超えれば必要十分に暑いと思うんですが、正直、38度台ではあまりインパクトがなかったりしますからね。　多治見が２位まで順位を上げてきたのは猛烈に気に食わんのですが、ま、39度まではいかなかったようなので、ぎりぎり許せるレベル。　ちなみに “うながっぱ” が出てくるのは38度を超えた時でしたか。　中の人…なのか、中の河童なのかは知りませんが、嫌がらせとしか思えない出動条件っすな。　キャラデザインはやなせたかしって、多治見のくせに生意気だし、で、天竜というのもわりと上位に食い込むキャラだったりしますよね。　天竜川下りで水しぶきが懸かって、涼しそうなイメージがあるんですが、駄目なんすかね？　天龍源一郎っぽい、ウザ熱さだったりするとか？　とまあ、そんなこんなで、次。

１位	山梨・勝沼	39.2
２位	山梨・甲府	38.7
２位	群馬・館林	38.7
４位	岐阜・多治見	38.5
５位	埼玉・鳩山	38.1

　勝沼、３連覇っ！　ズル林＆ぽっぽ、復活っ！　多治見、ちょっぴり後退っ♪　ちなみにこの日、桑名は 37.7度で、９位に入りました。　頑張れ、江場字正金縄。　もう一息っ！　そして 7月11日。

１位	群馬・館林	39.5
２位	山梨・勝沼	39.3
３位	山梨・甲府	38.6
４位	三重・桑名	38.5
５位	岐阜・多治見	38.4

　桑名、４位入賞、キタァァァァァ！　多治見に勝ったぁぁぁぁぁ♪　…と、ローカルで盛り上がっている裏で、こっそり館林が勝沼の４連覇を阻止しておりますな。　勝沼くんが１日0.1度ずつ、地道に努力して気温を上げてきたというのに、前日比＋0.8度とは、一体どんなズルをしてくれたのやら。　いずれにしろ、この２強があまりにも強すぎて、金や銀のメダルには手が届きそうにもないんですが、３位の甲府とは0.1度差って、惜しいぃぃぃぃぃ！　多治見など、もはや敵ではないので、これからは３位を目指して頑張って行きたいと思うんですが、待ってろよ、甲府っ！　信玄餅など、この安永餅様が成敗してくれるっ！　…と、意気込んで迎えた 7月12日。

１位	山梨・勝沼	39.1
２位	山梨・甲府	38.9
３位	静岡・川根本町	38.5
４位	三重・桑名	38.4
５位	三重・粥見	38.2

　駄目かぁぁぁぁぁ。　館林がコケて、今期初の表彰台は目前だったんですが、川根本町などという伏兵に足下をすくわれてしまいました。　んなとこ、大井川鐵道のＳＬが走ってるようなド田舎ちゃうんかい？　ま、桑名も養老鉄道線＆三岐鉄道北勢線などというローカル線が走っているので、あまり人のことは言えないんですが、三重の粥見といい、山奥でも無駄に熱くなったりすることがあるんですなぁ。　ま、この２人が頑張ってくれたお陰で、多治見が６位にまで落ちたのは、ざまあ見ろなんですが、勝沼・甲府の甲斐連合と比べて、あまりにも不甲斐ないっすよね、多治見。　だいたいコイツ、ちょっと昼間に暑いからって、今まで調子に乗り過ぎていたんですよね。　千葉の銚子とか、そこそこ暑いのにぜんぜん調子には乗ってなくて、好感度が高いのにー。　そもそも気温って、最高値ばかりがちやほやされる傾向があるんですが、不快の指標は、そこじゃないやろ？　そんな気がするんですよね。　いくら昼間が無駄にクソ暑かったとしても、夜になって涼しくなるのであれば、生活していく上では、ぜんぜんマシだったりします。　盆地なんて、熱しやすくて冷めやすい奴らばかりなので、日が落ちてからはけっこう過ごしやすいんとちゃいまっか？　実際、夜の９時から１２時あたりの気温のランキングを見ると、館林も勝沼も甲府もすっかり息を潜めていて、目に付くのは名古屋だとか、岐阜だとか、大垣だとか、津だとか、その辺りばかり。　桑名だって、夜の時間だけ見れば１位や２位になってたりするし、舐めんなよ！　で、調べてみたら こんなランキング が見つかりました。　ああああ、平均気温、名古屋に0.1度だけ負けて、全国２位。　惜しいぃぃぃぃぃ！　悔しいですぅ！　金がいいですぅ！ by 田島寧子。　懐かしい名前っすなぁ。　津と同じというのも何だか悔しいんですが、この夏の津の夜は半端無く温度が高いみたいですからね。　何でもいいけど平均気温の上位８位入賞って、見事に東海３県ばかりでありますなぁ。　そんな中、多治見くんは１１位っすかぁ。　ま、頑張ったんじゃないっすかぁ？　で、多治見と桑名の１日の気温の変化を比べてみた結果が これ です。

　多治見、夜の８時には気温が３０度を切ってるじゃん。　こっちは夜中の０時台まで３０度をキープしてるんっすけど？　２２時から次の日の朝７時くらいまで気温が２８度以下って、夜はエアコン要らないじゃん。　最低気温が２３度って、ぜんぜん熱帯夜じゃないじゃん。　これで自称 「暑さ日本一っ！」 って、片腹痛いっすなー。　これを読んでる多治見人は悔しくて、夜、寝られないに違いありませんが、ま、桑名人の場合は普通に、あまりにも夜が暑すぎて、ぜんぜん寝られなかったりするんですけどー。　あまりにも寝苦しくて、全身の毛、剃ったろかい？　そんな衝動に駆られたりもするんですが、この時期、毛なんて不要っすよね、いや、マジな話。　とまあそんなことで、不毛な争いの話は、おしまい。

　ということで、今日はマーシャル・ソラールなんですが、それはそうと、これを書いてる今日 （7月13日） は、何だか涼しいっすなー。　１０時頃にざーっと雨が降って、その後もずっと曇っているせいもあるんでしょうが、今シーズン初めてエアコンを付けましたからねー。　会社から家に帰って、部屋の温度を見ると35.8度だったりする毎日が続いていたんですが、今まで扇風機だけで耐えてきました。　が、暑い部屋で原稿書きに熱中するあまり、熱中症になったりしても嫌なので、素直に文明の利器に頼るとして。　ま、今日は普通に外の気温も低いし、原稿書きにぜんぜん熱中などしてなくて、むしろ、嫌々だったりするので、さほど冷房の必要は感じないんですが、室温28.1度って、快適すぎる〜♪　むしろ、ちょっと寒く感じてしまう程なんですが、夜中の気温はエアコンなしでも27度くらいの筈なのに、何がどう違うんですかね？　とまあそれはそうと、ソラールなんすが、どうやら仏人みたいっすな、このオッサン。　フランス人って、仏教徒でもないのに日本人から仏人呼ばわりされたりして、ムカついたりしたいのかちょっと心配だったりするんですが、普通、ふつふつと怒りが湧き上がりますよね、仏人とか言われたら。　で、僕はこの人についてはまったく何も知らないし、この人のアルバムが欲しいと思ったことなど一度も無かったりするんですが、何故だか手元に 『アット・ニューポート '６３』 というアルバムがあったりします。　『THE PERFECT JAZZ COLLECTION 25 ORIGINAL ALBUMS』 というボックス・セットに紛れ込んでいたからなんですが、ＣＤ25枚組で 5,634円っ！　１枚当たり 225円36銭っ♪　レビューには１枚180円 と書いてあったりするので、あるいはちょっぴり値上がりしたのかも知れませんが、もしかして、アベノミクスの負の側面がこんなところにも？　ま、円安で得をする人と損する人が出てくるのは当然で、経済は持ちつ持たれつですからなぁ。　信玄餅と安永餅、互いに協力して多治見を蹴落とすことが出来ればいいと思うんですが、例え１枚225円超えだとしても、それでも破格の安値だしー。　ぶっちゃけ、僕クラスのコレクターともなると、半分以上は既に持っているアルバムだったりするんですが、それを踏まえても、まだお得。　で、こうして、今まで聞く気にもなれなかったアーティストの演奏に触れる機会を与えられるというのも、余禄としては大きいし、後は重複したアルバムをギャルに進呈して、 「ああん、サバくん、ありがとぉ♪」 と言って頂ければ、本望。　ということで、希望者がおられましたら申し出て貰うとして、では１曲目から聞いてみることに致しましょう。

　まずは歌物ナンバーの 「ポインシアナ」 。　大阪の若妻のテーマ曲ですよね。　確かアーマッド・ジャマルの同名アルバムのところにそんな話を書いた気がするんですが、 ここ っすか。　どこにあるのか探すのが面倒だと思うので、とっても親切な僕が引用させて頂くことにしますが、「ポインシアナ」 。　これはアレです。　関西地方の若妻が、道で汚いものを拾って、お口の中に入れようとしている幼女をたしなめる歌っすよね？　「そんなババちいの、ポインしやな！」　改めて書いてみて、１年に２回もやるようなネタでは無かったことが判明したんですが、後悔先に立たず、覆水盆に返らず、腹水たまるとヤバす。　何事も無かったかのように、さらっと先に進めるしかありませんが、で、これはアレです。 『アット・ニューポート '６３』 というタイトルからも分かるように、1963年に開催されたニューポート・ジャズ・フェスティバルでの実況盤です。　いや、多分。　ジャズフェスと言えば去年の夏は八ヶ岳に行ったんですが、あれ、今年も開催されるんすかね？　で、調べてみました。ありました。 これ 。　僕は日本のジャズ事情には、ウトナイ湖と同じくらい疎かったりするんですが、なかなかの面子であると言えるのではないでしょうか。　で、63年のニューポートのマーシャル・ソラールはというと、わりと目玉だったりする参加者だったりするのかも？　そう考えてもあながち間違いではなさそうな雰囲気が感じられたりもするんですが、この実況盤のジャケットには 「ファースト・アメリカン・レコーディング！　ヨーロッパズ・グレイテスト・ジャズ・ピアニスト！」　そんな文句が踊っていたりします。　真面目に書くのが面倒なので、今回は雰囲気だけで誤魔化しておいたんですが、ジャケット右側の真ん中付近には、デューク・エリントンとディジー・ガレスピーが、何やらソラールを褒め讃えてるっぽいコメントまで掲載されております。　となると、会場を埋め尽くした観客たちも、さぞや熱狂に包まれたものと思われるんですが、アルバム上ではＭＣや歓声もなく、いきなり演奏から始まるという構成。　ベースがテディ・コティック、ドラムスがポール・モチアンというトリオなんですが、ソラールくんのピアノのスタイルは、エバンス風？　無駄に凝ったアレンジが施されているあたり、前述のジャマルを彷彿させるものもあったりして、ぶっちゃけ、個人的な期待度はほぼ皆無だったんですが、意外と悪くありません。　仏人のやるジャズって、ひたすら小粋さとエスプリだけが勝負。　そんなイメージがあったんですが、適度な小難しさとシニカルさも兼ね備えているカネゴン。　そういった仕上がりだったりして、いやあ、人種だけで偏見を持ってはいけませんなぁ。　あだ名が 「変なケン」 だからと言って、ケンちゃんに偏見を持ったりするのもよくないしー。　ま、変なケンちゃんは偏見なしに変なんだという気もするんですが、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。　歓声ワーワー、口笛ヒューヒューで、観客のみんなもけっこう盛り上がっているみたいで、何より。

　で、次。　 「クラウズ」 。　またの名を 「ニュアージ」 と言ったりするようですが、日本語では 「雲」 。　ジャンゴ・ラインハルトの代表曲でありますな。　わりと地味な感じのＭＣに続いて登場するテーマは、しみじみとしたバラードでありますな。　これを書いている7月13日現在、今日も桑名は曇っていて、気温のほうも今ひとつ盛り上がりに欠けるんですが、この時期、曇というのは有り難いものでありますなぁ。　そう、しみじみ感慨に耽っているうちに、演奏のほうは終わってしまったんですが、とうことで、３曲目。　 「スーツ・プアー・ウネ・フリセ」 。　微妙に仏語っぽさが漂っていて、正しい読み方が不明だったりするんですが、ソラールくんのオリジナルである模様です。　ＭＣも本人が担当していそうな気配が窺えるんですが、僕のヒアリング能力を総動員した結果、 「すいっぷぉぇん・ふぇいっ」 とか言ってるっぽい？　出だし、急速調で派手派手なんですが、テーマに入ると次第に落ち着きを取り戻して、その実態は哀愁味を帯びた、なかなかの佳曲だったりしております。　雰囲気としてはエバンスの前衛系互換＠ドン・フリードマンっぽい？　どうやら僕が勝手に頭の中に描いていた保守派路線とはちょっと違っているようですが、かと言って、小難し過ぎてついていけない程では無くて、とか言ってるうちに演奏のほうは…、なかなか終わりませんな。　11分55秒もあるので相当に 「とか言って」 ないと、なかなか終わってはくれないんですが、その無駄に長い演奏の間、様々な感情の起伏が入り乱れたりして、うーん。。。　この先もこの調子で頑張ってくれちゃうと、ちょっとアレなんですが、でも大丈夫。　さすがに演ってる本人もちょっと疲れた＆飽きたのか、この先しばらくは小粋なスタンダード・ナンバーが続くことになります。　 「ステラ・バイ・スターライト」 、 「ホワット・イズ・ディス・シングス・コールド・ラブ」 、 「ラウンド・ミッドナイト」 という流れなんですが、いずれも甘さだけに流されたりしない、確固たる意思を感じさせるプレイが展開されております。　ま、ぶっちゃけ、ついていけない事もない範囲で、適度にプチ小難しかったりするワケなんですが、で、続いては 「バップリシティ」 っすか。　「ぽっぽシティ」 なら鳩山なんでしょうが、バップリな街というのはどこなんでしょうな？　作曲者としては “C.Henry” という名前がクレジットされていて、で、グーグルで “Boplicity” を調べようとすると、勝手に “Doplicity” に置き換えられちゃうんですが、二枚舌、二心、欺瞞。　そういった意味の単語みたいなんですけど。　で、ＭＣでは 「アナザー・クラシック・モダンジャズ」 みたいな紹介がされていたりして、でもって、曲のほうはというと、微妙に、ティー・フォー・トゥ風？　もしくは、痛風？　で、演奏のほうはわりとオーソドックスで、途中、あまりにも地味にベースの人がフィーチャーされていたりして、で、餅餡くんがそれなりに頑張ってくれていたりして、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。

　で、残すところ、あと５曲でありますかぁ。　…と、いささか、うんざりした気分になってしまったんですが、よく見たら最後の４つはＣＤのオマケでありますな。　「ファイン・アンド・ダンディ」 ×１、 「アイ・ガット・リズム」 ×３といった構成で、別テイクの２つ以外に簡単に触れてみたところで、別に罰は当たらないと思うんですが、触れなかったところで誰からも文句は来ないと思うので、無視します。　ということで、ラスト。　 「オール・ゴッズ・チルン・ガット・リズム」 。　「神の子はみな踊る」 などという邦題があったりする曲なんですが、 「亀の子はみなタワシ」 。　誰でも１度くらいは言いたくなっちゃいますよね。　仏の顔も３度まで。　２度くらいまでなら、しょうもないネタでも仏様は笑って許してくれるような気がするんですが、仏人はどうなんすかね？　で、演奏のほうはというと、急速調で派手派手。　そういうアレだったりするんですが、とまあそんなことで、今日は以上っす。

【総合評価】　１曲目から、３曲目が始まって 2分30秒くらいまでの間。　それがこのライブ・パフォーマンスの山場でありましたな、個人的な意見としては。　ま、全般的にもぜんぜん悪くはないと思うので、１枚 225円36銭なら、ぜんぜんアリでしょう。　奈良漬けなら 125円でも高いと思ってしまうんですが、漬物に喩えるなら、鉄砲漬け。　そんな味わいだったりするので、ま、ウリ好きなら、いいかも？