BARBARA CARROLL (BLUE NOTE)

BARBARA CARROLL (1976/5/25〜28)

BARBARA CARROLL


【パーソネル】

BARBARA CARROLL (p) CHUCK DOMANICO (b) COLIN BAILEY (ds)
DENNIS BUDIMIR (g) <#6> VICTOR FELDMAN (perc) <#2>
【収録曲】

(01-03) IN SOME OTHER WORLD / AT SEVENTEEN / I CAN'T GET STARTED
(04-06) BEAUBLES , BANGLES AND BEADS / FEELINGS / BLUES FOR ARTIE
(07-09) PRELUDE TO A KISS / SEND IN THE CLOWNS (From "A Little Night Music") / IT NEVER ENTERED MY MIND
【解説】 ( 2013年07月21日更新 / 連載 1,085回 )

 塩サバ物産(仮名)、創立なん周年目か記念、おめでとうございます。 どうやら7月20日あたりが創立記念日であるらしく、毎年この日は、永年勤続表彰の人だけが出ればエエねん。 そういう行事が開催されるのが慣わしだったりするんですが、中途半端に高級っぽい中華料理を食わされるンですよね、毎回。 フカヒレとか、別に無くてエエねん! 永年勤続表彰をされる度にそう思ってしまうんですが、無駄に高いわりに対して美味くないんですよね、フカのヒレ。 フカなんて、さっさと絶滅危惧種に認定されて、フカを食うのは不可。 そんな時代になっちゃえばいいと思うんですが、ちなみに僕が次に永年勤続で表彰されるのは、再来年っすかね? 記念品で旅行券を貰えるのはちょっと嬉しかったりするんですが、ちなみに前回は築城基地の航空祭と絡めて、別府のほうに遊びに行ったりしました。懐かしいっすなぁ。その時の話が この辺り にあるんですが、2010年ということは、次回の表彰はやはり 2015年ということになりますな。 あと2年もフカヒレを食えないのかと思うと、何だかせいせいしますが、とまあそんなことで、今年の創立記念日は僕にとっては何の関係もねーな。 そう油断して、安心しきっていたら、何故だか全員参加のお達しが。 しかも土曜日かいっ! 年明けの最初の出勤日に全社員が集う 「初出式」 というのが今年は執り行われなかったので、その代替ということなのかも知れませんが、余計なことをやらせたら、彼の右に出る者は右大臣くらいだったりしますからね、うちの社長。 ま、おそらく特別ボーナスのようなもの、最悪でも 「寸志」 くらいは出されるものと思われるので、タダ飯+お小遣い+交通費支給+お土産で、ぎりぎり何とか許せないこともないレベル。 お土産として、ジャズのCDを7枚くら頂ければ、一生ついていきますぜ、社長っ! そんな気分になるかもしれませんが、いや、さすがに一生は無理っすか。 坂本一生が売れている間はついていきますぜ! それくらいが妥当かも知れませんが、ついていくのを今すぐやめたとしても、誰からも文句は出ないと思うので、めっちゃ気が楽。 今は便利屋をやってるみたいですけどね、旧芸名、新加勢大周くん。 いいですよね、便利屋。めっちゃ便利で。 僕のかわりに創立記念行事に出席して、食べ物をパックに詰めて持って帰ってきてくれる仕事を引き受けて頂けると非常に嬉しいんですが、ま、その報酬が 「寸志」 と同レベルだったりすると、ちょっと嫌なんですけど。

 仕方が無いので行事には自力で参加することにしようと思いますが、初出式の代替プランという位置付けなら、中華ではなくて立食のバイキングでしょうな、多分。 バイキングってあまり好きではなくて、個人的には、ハイキング>バイキング>バイキンマン>配筋屋。 そういう位置付けだったりするんですが、食って腹が痛くなったりしない分だけ、バイ菌よりはマシというレベル。 配筋屋がバイ菌以下の扱いというのは、さすがにちょっと気の毒な気もするんですが、いずれにしろ、しょうもない催しのおかげで貴重な土曜日がほぼ1日潰れてしまって、原稿書きにも悪影響が及ぶことは必至。 今週は特に書くネタがないというのに、時間さえも奪われてしまって、どうしてくれる!? 仕方が無いので、あと1ヶ月弱に迫った僕の個人的な夏のレジャー計画について、適当に触れてお茶を濁そうと思うんですが、 ここ にも書いた通り、宮津だとか、天橋立だとか、丹後半島だとか、城崎温泉だとか、その辺りに行ってみようと、そんなふうに思ったりしております。 城崎のあたりには今から8年くらい前に会社の慰安旅行で行ったことがあるんですが、とにかくクソ遠かった。 そんな印象しかありません。 京都の清水寺あたりを観光して、昼飯に豆腐田楽だかを食って、あとはひたすらバスに乗って移動という、そういう行程だったと記憶しているんですが、城崎のあたりについた頃にはすでに日が暮れて、何とも陰気くさい雰囲気になってしまっておりました。 城崎温泉そのものではなく、そこから更に北上した日和山温泉というところに泊まったんですが、おそらく ここ だったのではなかったかと。 ちょっぴり前田敦子の物まね芸人、もしくは寸又峡温泉に立て籠もった犯人っぽいネーミングなんですが、キンタロー。でも金嬉老でもなく、金波楼。 朝、露天風呂から眺めた海が絶景だったと記憶しているんですが、で、翌日は近接する 城崎マリンワールド に行ったりしました。 何やら無駄に縦方向に長い水槽があったのと、トドがダイビングしていたのと、釣堀があったのと、そこで釣った鰺を天麩羅にしてくれる 「アジバー」 があったのと、岩場にエチゼンクラゲの死体が打ち上げられていた記憶があるんですが、ついでに何故だか長縄クンの顔が浮かんで来ちゃったりもしました。 前夜、大阪営業所の吉田クンが 「日本ブレイク工業」 を熱唱していたのは、この時ではなかったかと思うんですが、となると、このコーナーでもネタにしている筈です。 探してみましょう。 「日本ブレイク工業 城崎 長縄 パーソネル」 。 そんなキーワードでググってみれば、きっとヒットするんじゃないかと思うんですが、 「パーソネル」 というのが “jazz giant” に絞り込むための魔法の合言葉だったりします。 で、その結果、うーん…。 何故だか 「神動画 無修正 無料動画集 柚木ティナ 及川奈央」 というのが引っ掛かったんですが、どう考えても不健全なサイトであるに違いないので、ここをチェックするには夜になってからのお楽しみということにして、で、お探しのページを見つけることは出来なくて、もしかして日本ブレイク工業はこの時ではなくて、有馬温泉に行った時でしたっけ?

 で、キーワードを 「日本ブレイク工業 パーソネル」 に変更した結果、ありました。 ほれ 。 おお、やはり城崎でしたか。 僕の記憶に間違いはなかったようですが、会社そのものもブレイクしちゃったのか、ブレイク工業のオフィシャルHPが何やら怪しげな通販サイトになっちゃってますな。 何でもいいけど 「…」 が多過ぎて、あまり真面目に読み直す気にはなれないんですが、エチゼンクラゲの死体は登場しておりませんな。 トドのダイビングも話としては登場するんですが、画像は無し。 今回、諸般の事情により城崎温泉にお泊まりするのはやめにしたんですが、写真を撮るにはなかなか面白そうなスポットなので、ちょっと足を延ばしてみようかな? そんなふうに思ったりもしております。 ダイブアドベンチャー という新しいアトラクションも出来たみたいだしー。 ただこれ、お一人様で参加するのは相当に勇気がいりそうですよね。 小心者の僕にはとても出来そうもありません。 が、せっかくのチャンスなので勇気を振り絞って、近くを歩いている幼女を誘拐して、一緒に遊ぼうか? そう覚悟を決めたんですが、 ここ を見て、あ、やっぱり、やーめたっと。 誘拐した幼女の料金は自分でお小遣いから出して貰うとして、僕の分の500円は自腹を切らなければならず、その上での公開羞恥プレイというのは、さすがにちょっと。。。 大人しく セイウチのパンツ でもこっそり盗撮して、それで無聊を慰めようかと思うんですが、あとはえーと、ペンギン兄弟の名前が決まったようですな。 ほれ 。 体が大きいから 「ビック」 って、その後、成長がピタッと止まって、ちっちゃいおっさんみたいなペンギンになったら、どうするんでしょうな? 去年の9月は暑くて、夏みたいだったから 「なつ」 というのも発想があまりにも安易だし、オスのペンギンに付ける名前ではないような? 普通に 「ナツオ」 でよかったのにー。 あるいは 「ナッツ」 とか。 隠語でキ○タマのことを 「ナッツ」 といったりするので、オスにはぴったりですよね。 そもそも名前を付けたユイカちゃんは自分がイカなんだから、 カミナリイカの赤ちゃん の名付け親になったほうがよかったような? ま、 『塩サバ通信』 などという水産系の名称を名乗っている以上、水族館は外せませんよね。 実はサカナって、見るのも食べるのも、そんなに好きではなかったりするんですが、どうして 『鶏モモ通信』 にしなかったのか、今さらながらちょっぴり後悔しております。 ま、鶏のモモ焼きは食べたらめっちゃ美味しいんですが、見たところでさほど面白くないところがネックではあるんですけど。 見て楽しいのは断然、 『白パンツ通信』 、略して “パン通” なんですが、舐めるだけならともかく、食べるのはちょっと抵抗があるし、この2つを両立させるのって、なかなか難しいものがありますなぁ。。。

 とまあそれはさておいて、城崎の近くの観光地となると、あとは 『玄武洞』 くらいっすか。 昭和のほ→むぺ→じ感が半端無かったりするんですが、since.2000.5.22で、カウンタなんか付けちゃったりして、ダサっ! まだ変なMIDIがならないだけマシなんですが、それはそうと 『石の博物館』 って、鉱物が好物な人にとっては、たまらんスポットでありますな。 個人的には鉱物って、ま、汚物よりはマシ。 その程度にしか思っていないので、さほどソソられるものはないんですが、お手軽な暇潰しスポットとしては悪くないかと。 ただここ、交通の便が非常によくないんですよね。 城崎は無駄にクソ遠かったイメージしかないし、お盆休みの終盤で渋滞も懸念されるので鉄道とバスで行こうと思っているんですが、玄武洞行きのバスは こんな状況 。 JR玄武洞駅前から渡し船という手もあるようですが、玄武洞駅に止まる電車だか汽車だかの本数もショボイし、船は救命胴衣の着用が義務みたいだし、何だか面倒そうなわりに、さほど得られるものは多くなさそうな気もするので、今回はパスっすかねー? コウノトリの郷公園 も同様。 とりたてて、トリが好きというワケではないですからね。鶏のモモを焼いたのは結構好きなんですけど。 となると、 出石 にまで足を延ばすというのが得策かも知れませんが、但馬の小京都。悪くないっすよね。 但馬ならタージマハルがあるかも知れないし、もし無かったとしても、出石には 「皿そば」 というキラーコンテンツがあるし、食い物だけが目当てでも行く価値はあるような? そもそも 「出石皿そば」 というのはどういう蕎麦なのか、名前だけはよく聞くんですが、その実態はよく知らなかったりするので、調べてみました。 出石皿そば共同組合のサイトに詳しく書かれておりますな。 ほれ 。 信州上田の仙石クンが連れてきたそば職人がルーツなんですな。 千石イエスが大好きな僕としては、何となく親近感を持ってしまうんですが、で、皿そばのスタイルは こんな感じ 。 皿に蕎麦を盛るんですな。 皿そばだから当然だし、特に不満はありません。 5皿で1セットというのも、ま、無難なところかと。 問題なのは、出石皿そばならではの多彩な薬味。 ここのところなんですが、とろろと玉子は必ず付いてくるようです。うーん。。。 苦手なんですよね、とろろ。 トロトロしているところが、どうも嫌。 で、生卵も苦手です。 特に 「からざ」 が最悪。 あんなん、痰をすすってるようなもんやん! 丹後で痰ならまだしも、但馬で痰では語呂もよくないし、うーん。。。 出石皿そばを頼んで、とろろも玉子も残すというのは何だか気が引けるし、とろろと玉子なしの普通の蕎麦もあるんでしょうが、それだとわざわざ出石まで行く意味はないし、うーん。。。 豊岡駅からバスで30分と、微妙に交通の便が悪くて行程を立てにくかったりするし、今回、出石は諦めて、秋に伊豆市に行くという方向で進めてみようかと思うんですが、…と、ここまで書いたところで時間切れになったので、伊豆の話はまた、いずれ。

 ということで今日はバーバラ・キャロルなんですが、行ってきましたぜ、創立記念行事。 昼の12時開始で、14時半に終了。 まさかその後、飲みに行くとは言わんやろうと楽観していたんですが、甘かったっす。 3時前からやってる店を見つけて、7時過ぎまで飲んでおりました。 結果、思った以上に1日が潰れてしまったんですが、でもまあ、配布された 「業績奨励金」 とやらが思った以上に高額だったので、ま、いっかぁ♪ …と。 2万円くらいの宿に2泊して、岐阜羽島と天橋立の間を新幹線と特急で往復して、名古屋と熱海の間を新幹線で往復して、伊豆で3万円くらいの宿に2泊しても、お釣りで 「うまい棒」 が数百本は買えるレベル。 昨日の2次会の費用も10万円ほど、ぽーんと出してくれたし、塩サバ物産(仮名)の社長の平井哲くん(本名)、めっちゃ太っ腹やんっ♪ これが倒産直前の自暴自棄だったとは思いたくないんですが、とまあそんなこんなで、バーバラ・キャロルの 『バーバラ・キャロル』 。 昨日の帰りも名駅のタワーレコードを覗いて来たんですが、閉店時間が気になってあまりゆっくり選ぶことが出来ず、適当に5枚ほど買って帰ってきたんですが、このバーバラたんは前回、監理技術者講習で名古屋にいった際にじっくりと吟味して購入して参りました。 時間が足りなくなるのは想定していたので、先週のうちにジャケ絵を片付けておいたんですが、酷ぇぇぇ。 何だか、某町の上水道課のスズキ君みたいになっちゃいましたが、一応は美人ピアニストという扱いらしいのに、画力が無さ過ぎて申し訳ない限り。 ま、元々のジャケットのセンスも今ひとつだったりするんですけどね。 丸刈り謝罪に近いような超短髪だったりするしー。 ピアニストだからというだけの理由で買ったので、あまり中身までは吟味しなかったんですが、録音年はわりと新しめで、1976年。 ブルーノート盤なんですが、コアなファンの間では甚だ評判がよろしくなかったりする “BNLA” のシリーズです。 最近、999円の廉価版で大量にCD化されているんですが、正直、微妙なのが多いです。 で、このバーバラたんが何者なのかという点については、恐らく、バーバパパの親戚筋なんじゃないか? その程度の知識しか持ち合わせていなかったんですが、岡崎正通クンの書いた日本語ライナーによって、その正体が判明しました。 バーバラ・キャロルはビ・バップの時代からニューヨークでプレイをおこなっていたベテラン・ピアニストである。 今日のジャズ界では女性ピアニストの存在は珍しいものではないけれども、まだ女性がバップを弾くことそのものが好奇の目で見られていた時代から、彼女は第一線でプレイを続けてきた。 ほぉ。 ポッと出の新人というワケではないんですな。 となると、そこそこのお年であるものと思われ、スズキ君に似ちゃったのも、それほど失礼ではなかったような気もするんですが、解説を見た限りでは 1976年モノながら、純粋なジャズ・ピアノ・アルバムと言っていい出来みたいだし、その点ではちょっぴり期待していいかも知れませんが、とまあそんなことで、演奏を聞いてみることにしましょう。

まずはバーバラのオリジナル、 「イン・サム・アザー・ワールド」 。 ほの暗い情感を持っているワルツ曲で、リリカルな彼女のセンスが良く出ている美しいナンバー。 そう、岡崎クンが評しているんですが、これがまた抜群にいい感じの仕上がり具合だったりします。 エバンスとはちょっと違うし、その亜流のドン・フリードマン系でもないし、それなりのお年ながらもギャルっぽさが感じられたりして、素直な気持ちで楽しめる、オーソドックスな小品。 そういったところではないでしょうか。 とまあ、そんなことで、おしまい。 で、続いてはしみじみとした無伴奏ソロのバラードでありますな。 …と思わせておいて、実はこれが1曲目の中間部だったりするんですが、静謐パートを挟んで、で、最後にテンポがちょっと速くなって、ほの暗い情感を持っているワルツのテーマが再登場して、今度こそ本当に、おしまい。 ということで、次です。  「アット・セブンティーン」 。 シンガー・ソングライター、ジャニス・イアンが書いて歌った75年のヒット曲で、 「17歳の頃」 という日本名が付いている模様です。 ググってみたら、ありました。 これ 。 どこかで聞いたことがあるような気がしないでもありませんな。 ジャニス、いやぁん♪ 何となく、ついつい書きたくなってしまうんですが、いいですなぁ、17歳。 ばりばり現役女子高生っすなぁ。 ただ、広島の高等専修学校の女子生徒(16歳)とかを見ると、もうちょっと純情そうな女子中学生とか、更にイノセントな幼女とかに向かっていきそうになるんですが、で、バーバラ版の 「17歳の頃」 はというと、汚れのない白いパンツのようなバラード。 …と思ったら、途中から快活な軽ボッサ風になったりするんですが、背後ではこっそり、ビクター・フェルドマンが打楽器を叩いたりしている模様です。 選曲といい、演奏といい、ややコマーシャル過ぎる嫌いはあるんですが、変に小難しかったりするよりはぜんぜんマシだし、ま、たまにはこういうのもいいんじゃないっすかぁ?

 で、次。  「アイ・キャント・ゲット・スターティッド」 。 「言い出しかねて」 という邦題で知られる、お馴染みの歌物ナンバーっすな。 キャロルならきっと、小粋なナンバーに仕上げてくれているものと期待されるんですが、何ともオーソドックスなバラードとして展開されておりますな。 タイプでいうと、ハンク・ジョーンズとか、あの手の感じ。 よく、 「趣味がいい」 と形容されるタイプっすよね。 趣味のいいパンツを履いてそうなおばさまですからね、バーバラ。 途中から次第にテンポが速くなっていって、ベース弾きのチャック・ドマニコとやらもそれなりに奮闘してくれてたりして、でもって、スローなテーマに戻って、おしまい。 悪くはなかったと思います。 で、続いては 「バブルス・バングレス・アンド・ビーズ」 。 正確には何と発音するのかよく分からなくて、直訳すると 「子供だまし、腕輪、およびビーズ」 となったりするんですが、 「ビーズと腕輪」 という端的な邦題が付けられたりしております。 子供だまし、どこにいっちゃったんですかね? 騙されて城崎マリンワールドに連れて行かれたとか? で、 「坊主と腕輪」 なら、何となく数珠っぽいイメージが浮かんだりするんですが、 「ビーズと腕輪」 では、どんな話になるのか想像も付かず、ちなみに曲そのものはロシアの作曲家、アレクサンドル・ボロディンのメロディーをロバート・ライトとジョージ・フォレストがポップス化したもので、ミュージカル 「キスメット」 で使われた。 そういうアレであるようです。 有名ですよね、キスメット。 畳めるヘルメットっすよね? …って、それはタタメットなんですが、で、演奏のほうはというと、じみじみバラード調。 アルバム全体として、やや単調になりつつある気がしないでもないんですが、ま、どうせ途中からアップ・テンポに転じるものと思われるので、心配はいらないかと。 とか思っていたら案の定だったんですが、で、これ、どこかで聞いたことがあるような気がするメロディでありますな。 そらなりに有名処である模様ですが、スインギーなキャロルの弾きっぷりが心地よくて、ベース弾きのドマニコとやらもけっこう頑張ってくれていて、ま、よかったんじゃなかろうかと。

 ということで、次。  「フィーリング」 。 ブラジル人シンガー、モーリス・アルバートが書いた74年の作品だそうです。 ただ、一度だけの、戯れだと、知っていたわ〜、もう、逢えないこと、知ってたけど、許したの〜 (中略) フィーリング、うぉううぉううぉう、フィーリング、うぉううぉううぉう、フィーリング、泣かないわ〜♪ 昔、ハイ・ファイ・セットも歌っていた有名なアレっすよね。 で、これをバーバラは無伴奏ソロでやっていて、今ひとつ地味だったりはするんですが、それなりにしみじみとしていて、うーん、まずまず。 出だし、エレピっぽい響きだったりするあたりが、いかにも70年代風なんですが、すぐにアコピっぽい響きに転じるので、さほど問題はありません。 で、最後にまたちょっとだけ電気仕掛けっぽくなったりもするんですが、あまり深くは追求せずに、次。  「ブルース・フォー・アーティ」 。 バーバラのオリジナルで、ゲストにギターのデニス・バディマーとやらが入っていたりして、白人ギャルなりに、そこそこブルージーな世界が展開されたりしております。 で、以下、エリントン・ナンバーの 「プレリュード・トゥ・ア・キス」 、 『リトル・ナイト・ミュージック』 のためにスティーブン・ソンドハイムが作曲した 「センド・イン・ザ・クラウンズ」 や、ソロ・ピアノで演じられるリチャード・ロジャースの 「イット・ネバー・エンタード・マイ・マインド」 と、いずれも名曲ばかりが続く。 そんなメロディの数々を、まるで慈しむかのように美しく弾きあげてゆるバーバラ・キャロル。 彼女の趣味のよいピアノ・タッチの魅力が充分に発揮されている演奏ばかりが並んでいる。 そう、岡崎クンが褒めている通りの演奏が披露されていて、とまあそんなことで、今日は以上っす。

【総合評価】 途中からテンポが速くなるバージョンを含めて、ややバラードが多すぎる、大杉漣。 そんな嫌いが無いわけではないんですが、全般的に手堅く、無難にまとまっておりました。 特に冒頭の自作曲は必聴。 かといって、決して 「1曲目だけ」 の1枚というワケではなく、万遍なくそこそこだったりしていて、まずまず。 さほど個性が強いタイプでは無さそうですが、コーセー化粧品はよく似合いそうだし、高校生の頃に思いを馳せたナンバーもキュートだし、ベタ過ぎる選曲が混在するのもご愛敬だし、根菜好きの人には、お薦め♪


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