YESTERDAY , TODAY & TOMORROW VOL.1 (BLUE NOTE)

GENE HARRIS (1973/6/14,15)

YESTERDAY , TODAY & TOMORROW VOL.1


【パーソネル】

GENE HARRIS (p) JOHN HATTON (b,el-b) CARL BURNETT (ds,perc)
【収録曲】

(01-03) ON GREEN DOLPHIN STREET / HYMN TO FREEDOM / TRIESTE
(04-05) LOVE FOR SALE / SOMETHING
【解説】 ( 2013年07月28日更新 / 連載 1,086回 )

 いやあ、 桑名水郷花火大会 が 近付いてきましたなぁ。 ま、これがアップされる頃には既に終わっているものと思われ、いやあ、桑名水郷花火大会が遠ざかりましたなぁ。 そういった状況になっているものと思われますが、ま、来年あたり、行ってみようかな? そう思っている人の参考になるかも知れないし、来週の 石取祭 にもある程度は応用が利くだろうし、とまあそんなことで今週は、地元民がオススメする 『桑名の夏の楽しみかた』 。 そんなテーマでお届けしたいと思います。 とりあえず花火を中心に話を進めて、行き詰った時点で鼻血とか切れ痔とかにまで広げて、急場を凌ぐキューバ人。 そういった展開に持っていこうと思うんですが、カストロ議長ならきっとなんとかしてくれるよね? とまあそんなことで、花火大会。 花火大会と言えば、場所取り。 2ちゃんねるの 『東海地方の花火大会情報』 というスレを見たら、1週間前の時点で、さっき桑名の河川敷通ったら、もう最前列は場所取りされてた。 そんな書き込みがあって、茫然としました。 マジかよ!? だとすれば、完全に出遅れましたなぁ。。。 ま、情報の出所が出所だけに、田所博士並の信頼度しかなかったりするんですが、いや、僕は 「日本沈没」 を読んだことがないので、田所博士がどういうキャラなのか、よく分かってなかったりするんですけど。

 いずれにしろ、自分の目で確認しないことには何とも言えないので、会社の帰りに覗いてみることにしました。 結果、場所取りの形跡、皆無っ! やっぱりガセでしたかぁ。 ただ、事前の場所取り禁止という通達が出ていて、シートは撤去する旨の看板も立っておりましたので、強権が発動されたという可能性も完全には捨てきれません。 強いですからね、強権。 狂犬ハチ公と同じくらいアレだったりするんですが、実際のところ、数日後には、今日桑名行ってきたけど、結構撤去されてたね。前日くらいが勝負じゃないのかな。 そんな書き込みがあったりしました。 強権さえ発動させれば、鉄橋だって撤去しちゃうお上のことなので、シートくらいは楽勝かもしれません。 担当者がシートに恨みを持っている奴だったりするかも知れないしー。 何故、シートが嫌いなのかというと、子供の頃、親に 「ファーブル昆虫記」 を頼んだら、 「シートン動物記」 を買ってこられたという苦い思い出があるからなんですが、シートン憎けりゃ、シートも憎し、ん〜。 「憎し、ん〜」 って、んなもん、肉親を憎めよ! そんな気がしないでもないんですが、この悲惨な幼児体験のおかげで、ひねくれた性格の公務員になっちゃった気持ちも分からなくはなくて、で、没収品は観光協会で保管する旨の記載もある以上、撤去されたほうとしても文句は言えないし、とまあそんなこんなで、勝負の時の 「前日」 がやってきました。 観光協会の人なんて、定時になったらさっさと帰っちゃうに違いなくて、午後5時を過ぎたらもう、やりたい放題なのではなかろうかと。 ただ、諸般の事情により、僕は8時過ぎにしか現場に行けないので、出来ることなら今日は係の人に3時間だけ残業して貰って、そこら中のシートを頑張って撤去しまくって貰って、ああ、今日はとってもよく働いたなぁ。 家に帰って、ビール飲むぞぉ♪ そんな清々しい気分で現場から立ち去って頂けると、この上なく好都合だったりするんですが、いいですなぁ、働いた後のビール。 どんどん飲んで下さいね。どんどん飲んで、ベロベロに酔っ払って、明日は昼過ぎまで、ゆっくり寝ていて下さいねー。

 ということで会社からの帰り道、8時過ぎに現場到着〜。 おお、なかなか賑わっておりますな。 最前列はぼちぼち、テープで場所を取られつつありますが、まだまだ余裕。 普段は午後5時に閉鎖される 住吉浦休憩施設 の駐車場も開放されていたし、これはもう、場所取りが黙認されたものと判断しても、あながち大きな間違いではないと言っていいのではなかろうかと。 とりあえず僕は自分さえ好位置をキープすることが出来れば、あとはどうなろうと知ったことではないので、1メートルほどの小さなシートだけを用意していたんですが、これでもう安心。 2時間後くらいに再出陣して、他人用の大きめのシートを敷く段取りになっていたりするんですが、そっちはまあ、最前列でなくてもぜんぜん問題無いので、気楽なものです。 僕が帰宅した一瞬の隙を狙って、シートを撤去されちゃったんじゃないか? それだけが心配なんですが、もしかしたら税金を使って 「深夜撤去隊」 のバイトを雇ってたりするかも知れないしー。 で、10時頃、 「絶対に場所取り隊」 を結成し、再度、現場に赴くことにしたんですが、いや、我ながらクソ恥ずかしいネーミングだとは思うんですけど。 「渡り廊下走り隊7」 とか、未だに活動を続けていたりするのは、ちょっと感慨深いものがあったりするんですが、で、現場にはですね、パトカーが止まっていたりして、ちょっと焦りました。 本気と書いて、本気 (マジ) で強権を発動する気なのかも知れませんが、しばらく様子を窺っていると、どうやら路上駐車を諫めるのが目的のようで、場所取りそのものは見逃してくれそうな気配。 おひとり様特別シートも無事だったし、で、最前列にはまだまだ余裕がありました。 午後8時からほとんど増えてない感じぃ? わざわざ会社の帰りに寄る必要な無かったような気もするんですが、ま、様子を確認出来ただけでも意義はあったと思うんですけど。

 で、もうひとつ心配なのは、天気。 予報を見る限り、当日、雨に祟られる心配はなさそうなんですが、前の日に揖斐川町でけっこう強い雨が降ったっぽいんですよね。 桑名の花火が開催されるのは揖斐川が長良川と合流して、揖斐・長良川となったあたり。 揖斐川が増水しているから今年の花火大会は中止して、揖斐川雑炊祭りに変更っ! そんなことになったら、目も当てられません。 あまり好きじゃないんですよね、雑炊。 しかも具が揖斐川となると、モロコとかが炊き込まれていそうだしー。 川魚の苦手なんですよね、何だか苦くて。 現地では僕が帰った後に杉本哲太が率いる 「哲太撤退隊」 とかが来て、すぐに撤退しているかも知れなくて、ま、それは特に害は無さそうなので別にいいんですが、近くの高校の野球部のコーチが、僕が敷いたシートの上でシートノックをしてたりするかも知れないし、こんなことなら場所取りシートはやめて、便座シートにしておくべきでしたなぁ。 ま、そうしたところで何がどうなるというワケでもないんですけど。 まだ、ベンザブロックで便座をブロックしたほうがマシっすかね? いや、それもまったく何の意味もないんですけど。 とまあそんなこんなで、大会当日になりました。 朝の時点で天気のほうは、まったく問題無し。 7時ちょうどに何発か花火が上がる音がしたんですが、これは 「やるでー!」 という合図。 増水のほうも大丈夫だったみたいです。 ま、冷静に考えてみれば、たとえ揖斐川町で1時間に50mmの雨が降ったとしても、揖斐川の水位は5センチ上がるだけですもんね。 もしかしたらその計算は間違っているのかも知れませんが、何はともあれ何ともなさそうで、何より。 で、 天気予報は21時まで、ずーっと晴。 最高気温は33℃くらいのようで、まずまず。 このコーナーで、クソ暑ぃぃぃ! そんな話を書いてた頃がこの夏の気温のピークで、その後はクーラー無しでも余裕で過ごせるような日が続いているんですよね。 風速は1m/sのようで、綺麗に煙が流れてくれないかも知れませんが、コンディションとしては、まずまずではなかろうかと。 ただ、気になる点が1点。 例の掲示板に朝6時の時点で、 地元民だけど、桑名の場所取りガムテープ撤去されてるよ。 そんな情報が。 いつの時点での話なのかは分からんのですが、ちょっと不吉な予感が。 哲太か? 杉本哲太が撤退する際に腹いせでテープを剥いでいったのか!?

 真偽のほどを見定めるべく、10時前に状況を確認してきました。 で、その結果はというと、 ほれ 。 哲太、恐れずに足らずっ! というか、思ってたよりもぜんぜん余裕っな。 最前列はさすがに空きが無かったんですが、2列目以降でよければ、当日の午前中でも余裕でなんとかなりそうなレベル。 もしかして桑名の花火大会って、ぜんぜん大したことなかったりするとか? 逆の意味でちょっと心配になって来たんですが、ちなみに “場所取り隊” が押さえたのは、 ここ 。 左側の青いのが僕専用のスペースです。 上に置いてあるのはホームセンターで買って来た、水を入れるタイプの重しっす。 要が済めば中身を捨てて小さく折り畳んで持ち帰れるので、便利。 万一、頭上から花火の燃えかすが降ってきて、服に引火して火だるまになった場合には消火用としても利用出来るし、ただ、勿体なくて2個しか買えなかったので、残りの 「きかんしゃトーマス」 のほうは水を入れたペットボトルを流用。 ガムテープで貼り付けている人が多いんですが、路面が凸凹していて粘着性が今ひとつだったりするので、風が吹いて飛ばされたとしても、文句は言えなかったりします。 過去の経験から 「重し方式」 が最良という結論が得られたんですが、ここでひとつ、ちょっと不思議な事が。  “場所取り隊” は仕事っぷりが極めて粗雑で、シートの上に重しを適当に置いただけで、その場から立ち去ったんですが、いつの間にやら何箇所か、ガムテープで留めてくれてあるんですよね。 あまりにも適当でヒラヒラしているのを見るに見かねて、近くの人が処置を施してくれたんでしょうか? 剥がされるのを覚悟で、シートの敷き逃げを強行したんですが、まさかこんな親切にして貰えるとは♪ もし近隣の人が若いギャルだったりしたら、丁重にお礼を言わなければなりませんが、右側の三脚が立ててあるブルーシートからは、濃厚なオッサン臭が漂っているので、後ろの席の人に期待♪ …ということで。

 とまあそんなことで、桑名の花火の場所取り必勝法が何となく見えてきました。 何日も前からシートで場所取りをしても、剥がし隊の餌食になるだけなので、まったくの無駄。 最前列をキープするなら、前日の夜10時頃がベスト。 遠くからわざわざ桑名まで遠征してくれる人がいるとするなら、当日にお泊まりするよりも前泊をお薦めしたいと思います。 7月最後の週末は鈴鹿サーキットの8時間耐久ロードレース、通称 「8耐」 と重なるたい。 そういう状況だったりするので、土曜の夜の桑名のホテルはまず空いてなかったりします。 が、金曜日なら余裕。  この中 から好きなところを選んで 下さいね。 桑名駅近くのホテルなら、晩飯を食ったり酒を飲んだりした後、お散歩がてら場所取りに行けるのではなかろうかと。 車で来るなら 「桑名シティホテル」 が古くてボロくて、宿の出来そのものはあまり期待出来そうにはないんですが、広い平面駐車場があるので便利かと思われます。チェックアウト後も車を止めさせて貰えるかどうかはサダカではありませんが、ま、その時はその時だしー。 所詮は他人事なので、けっこう適当なんですが、で、このリストに載っていない地元民ならではの宿泊情報となると、 四日市屋旅館 がいいかも? 名前からして桑名にあるとは思われてないところが穴場ではなかろうかと。 宿的には多くのものを期待出来そうにはないんですが、場所的な利便性は抜群。 石取祭にも対応可。 ま、その日に空いているかどうかはサダカではないし、僕の知ったことではないんですが、で、前日になんか泊まれねーよ! そういう人はですね、ま、名古屋で探して貰うのが無難ではなかろうかと。 JRでも近鉄でもそこそこ便数はあるし、12時頃までに桑名駅に辿り着ければ何とかなるし、時間や金銭に余裕があるようであれば、前の日に桑名に泊まって、夜のうちに場所取りして、土曜日は名古屋に泊まるというのがベストなんですけどね。 そうすれば翌日、 「豊田おいでんまつり」 の花火だとか、蒲郡の花火だとかに行くことも可能かと。

 で、せっかく桑名まで来るんだったら、周辺の観光もして頂きたいところなんですが、お薦めとしてはやはり、 ナガシマスパーランド のジャンボ海水プールでありましょう。 東京とかでの知名度は皆無に等しいものがあるようですが、今シーズンは ブーメランツイスト なるものも登場したようで、打倒・東京サマーランドで、GO! 遊園地部門のほうは正直、富士急ハイランドには負けてるかなという気がするんですが、奈良ドリームランドには勝ってると思うし、 ハイ > スパ > サマー > ドリーム。 そういったランキングになるんじゃないかと思うんですが、プール+遊園地、さらには ジャズドリームアンパンマン 。 総合力で行けば、花火大会のついでという扱いでは、あまりにも勿体ないと思います。 金曜日は会社を休んで、昼頃に桑名に着いて、アンパンマンとアウトレットを堪能。 晩飯はジャズドリームで済ませて、 オートレストラン長島 で天然温泉を満喫し、桑名の宿にチェックイン。( ← 「四日市屋」 推奨。) お散歩がてら周囲を徘徊して花火の場所取りを断行し、宿に戻って疲れ果てて、爆睡。 翌日、朝イチで長島スパーランドに向かい、プールと遊園地でたっぷり遊んで、 「湯あみの島」 で温泉と歌謡ショウを堪能。 ちなみに今年の今頃は佐々木新一ショーをやってるみたいです。 わっ、めっちゃ地味っ! ま、来年度に期待♪ …ということで、ちなみにショウの開演時間は2回目が15時半からなんですな。

  08:30〜12:30 プール
  12:30〜14:30 遊園地
  14:30〜15:30 温 泉
  15:30〜16:30 歌謡ショウ

駆け足なんですが、こういうプランでどうよ? で、17時頃のバスに乗って桑名駅に戻って、そこから歩いて花火大会の会場に行けば、まずまず適当なんじゃないかと思うんですが、で、花火が終わった後は、各自で考えて何とでもして貰うとして。 そんなオトナの男の一人旅、来年の夏にどうっすか? きっと、この上なく空しくなるでしょうなぁ。。。 で、もし、ぷーるとゆうえんち、いってみたいのぉ♪ はなびとあんぱんまんも、みたいのぉ♪ でも、一人じゃちょっと心細いのぉ。。。 そんな一人旅の幼女がおられましたら、お気軽に声を掛けてくださいね。 (1) スパーランドとアンパンマンの子供料金は自分でお小遣いから出す。 (2) 温泉は男風呂に入る。 たった2つだけの条件で快く引率者を務めさせて頂きたいと思いますので、そんなことで来年の夏は桑名に、ヨ・ロ・シ・ク!

 ということで、今日はジーン・ハリスっす。 先週、名古屋に行った際、タワーレコードに寄って買って来た 『イエスタデイ・トゥディ・アンド・トゥモロウ・Vol.1』 というアルバムを紹介したいと思うんですが、昨日、今日、明日〜♪ 谷村新司が歌ってましたよね。 『三都物語』 でしたっけ? 三都主アレサンドロに捧げた歌ではなかったかと思うんですが、で、このジーン・ハリスというのは、アレっす。 ザ・スリー・サウンズのおっさん。 そうではないジーン・ハリスというオッサンもジャズの世界でピアノを弾いていたりして、ちょっと話がややこしいんですが、ま、日本人でいうと 「佐藤ヒロシ」 みたいな、ありきたりな名前だったりしますからね、ジーン・ハリス。 で、いつも書いているんですが、このスリー・サウンズという3人組は、日本では今ひとつ不人気だったりします。 哀愁味が皆無で、おちゃらけ風味のジーン・ハリスのピアノが日本人の心に今ひとつ響かないのが敗因なんですが、僕もコイツらは今ひとつ好きになれません。 大抵3人仲良く顔を揃えていて、ジャケ絵を書くのがクソ面倒なのがアレなんですが、とまあそういうことで、ソロ活動に転じたジーン・ハリス単品であれば、さほど嫌悪感を持たずに済むかな? …と。 で、この 『昨日、今日、明日・第1集』 は、小6くらいの少年がジャケットを飾っております。 花火大会に備えて先週のうちに絵を片付けた結果、何とも微妙な仕上がりになってしまったんですが、ちなみに第2集のほうは少年が成長してオトナになって、軍隊だか警察だかっぽい制服を着ているバージョンだったりします。 ブルーノートの恥部と言える “BNLAシリーズ” としては、わりと頑張ったと評価していいのではなかろうかと。 モデルは恐らくハリス本人ではないかと思われるんですが、だとすれば、けっこう可愛い顔だったりするのが、ちょっと意外。 何が彼をして、むさ苦しいオッサンへと変貌させたのか、時の流れの非情さを感じずにはいられませんが、ま、そんなこんなで、では演奏を聞いてみることにしましょう。

 1曲目、 「オン・グリーン・ドルフィン・ストリート」 。 このアルバムのコンセプトはジーンくんの過去と現在、そして未来。 そういったところにあるようですが、この第1集では主に過去と現在の姿が衆目の元にさらされるという、そういうシステムの模様です。 過去と言えばスリー・サウンズ時代だったりするワケですが、この曲は 『ムーズ』 というアルバムで取り上げられてましたよね。 今ひとつ趣味がよろしくないとは言え、珍しく3人が顔を揃えていないジャケットなので、僕もこうして取り上げる気になった模様ですが、過去と現在でハリスがどのように変わったのか、それを聴き比べるのが今回の主眼であると言えるのではなかろうかと。 かと言って、昔の演奏をわざわざ聴き直すほど僕も暇ではないので、記憶だけで何とか乗り切ろうと思っているんですが、何と言うか、根はあんまり変わってねーな。 それが僕の日直としての率直な感想というか、拙速な浣腸というか、でもまあ、何だか無駄にスローだったような気がする昔のバージョンと比べると、素直にスインギーな仕上がりだったりして、そこのところに成長の証が感じられる明石焼き好きのアンドレ・アガシ。 ま、そういった感じなのではなかろうかと。 端から真面目に解説する気はねーな。 そんな空気を感じ取って頂けたら幸いなんですが、無駄な陽気さ、ノリの軽さといったこの人の持ち味はしっかりと継承されていて、ま、いいんじゃないっすかね?

 ということで、次です。  「ヒム・トゥ・フリーダム」 。 「自由への賛歌」 などという邦題が付いていて、参加者一同、ジーン・ハリスがトチ狂って、フリージャズに食指を伸ばしたんじゃないかと危惧しているかも知れませんが、でも大丈夫。 これはアレです。 オスカー・ピーターソンのオリジナル。 わりと最近、ここで取り上げたアルバムに入っていたような記憶があるんですが、 これ っすな。 ああ、セコカンっ! そろそろ、この勉強ネタを再開しなければならないなと思いつつ、面倒なのでずーっと放置していたんですが、試験日はいつでしたっけ? そろそろ、マジで何とかしないとヤバいんですが、でもまあ、勉強をするもしないも、試験に参加するもしないも自由だし、とまあそんなことで、「自由への賛歌」。 多分に宗教がかった作風なんですが、ハリスの作風にはよくマッチしていて、トシちゃんしている、よっちゃんイカ。 そんな仕上がりだったりしております。 たのきんトリオの中では永遠の3番手だったんですが、今ごろ何をしてるんっすかね? イカ釣り職人? とか言ってるうちに演奏は終わってしまって、で、次です。  「トリエステ」 。 アントニオ・カルロス・ジョビンのボサノヴァ曲っすな。 なかなかいい感じに仕上がっていて、オススメ♪ 正直、軽い出来ではあるんですが、軽石なんてヤツは軽くてナンボだったりしますからね。 軽くない軽石なんて、重石(おもし)にしかならねぇ! ま、重石は重石で役に立つ場面もあるので、適材は適所、ベンジャミンは便所。 そういうことではないかと思うんですが、後半は無駄に思えるくらい、めっちゃ盛り上がっていたりして、何より。

 で、次。  「ラブ・フォー・セール」 。 1曲目同様、 『ムーズ』 でも取り上げられていたナンバーで、無駄に凝ったアレンジも基本的に昔のバージョンを踏襲しているんですが、この新しいほうのバージョンは、ベースのジョン・ハットンのプレイが、明らかにやり過ぎぃ。。。 ウッド・ベースをギターのように抱えて演奏したかと思うと、くるくる回しながらプレイしてみたりと、ド派手なパフォーマンスを演じて話題を集めていった。 そういう、スベリ芸が持ち味のキャラのようですが、ここではエレベを弾いてるんですかね? 何だかめっちゃ変な音になっていて、聞いているほうが思わず赤面しちゃう海綿体の武田鉄矢。 そんな仕上がりになっちゃってます。 あ、武田鉄矢は海綿体じゃなくて、海援隊でしたか。 いずれにしろ、それに触発されちゃったのか、ハリスくんもあり得な くらいノリノリだったりして、終盤には 「マンテカ」 まで飛び出すってか? そんな展開になっちゃったりするんですが、さっきのが9分02秒で、今度のが9分07秒。頑張ってくれている努力は認めていいと思うんですが、そのおかげで全部で5曲しか入ってなくて、解説する身としては、ちょっぴり楽だったりするしー。 とまあそんなことで、ラストっす。 ビートルズ・ナンバーの 「サムシング」 。 ジャズ・マニアという人種はビートルズを不当に過小評価したがる傾向があって、かく言う僕もバリバリ同感なんですが、ジャズマンがビートルズの曲をやるのって、何だか安っぽいような気が。 ま、ジーン・ハリスなんてチープなキャラには、けっこうお似合いだったりするんですが、歌そのものの出来はぜんぜん悪くなかったりしますからね。 ビートルズの中では永遠の3番手だったジョージ・ハリスンにしては、何でハリスンなんや? ハリスでエエやん! ん〜♪ 日本人としてはどうしてもそう感じてしまうんですが、その点、ジーンはちゃんと空気を読んで、ジーン・ハリスンでは無かったりしますよね。 で、このハリス・プレイズ・ハリスンの結果はどうなのかというと、ギターみたいなエレベ(?)のおかげもあって、随分とロックな仕上がりだったりするんですが、ま、これはこれで、有りスン。 とまあそんなことで、今日は以上っす。

【総合評価】 いや、やっぱり無しスンっすか? …って、最後の 「サムシング」 の話なんですが、こいつさえ除外してやれば、後はまずまずオーソドックスなジャズ・ピアノだし、良くも悪くもジーン・ハリスの個性は嫌になるくらい発揮されているし、ま、たまにはこういうのも有りスン?


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