SEPTEMBER SONG (JUBILEE)

DOROTHY DONEGAN (1955)

SEPTEMBER SONG


【パーソネル】

DOROTHY DONEGAN (p) 不明 (b) 不明 (ds)
【収録曲】

(01-03) I CAN'T GIVE YOU ANYTHING BUT LOVE / SEPTEMBER SONG / UP A LAZY RIVER
(04-05) HAPPINESS IS A THING CALLED JOE / ST.LOUIS BLUES
(06-08) LOVE FOR SALE / TENDERLY 〜 STELLA BY STARLIGHT / LULLABY OF BIRDLAND
(09-10) DANCING ON THE CEILING / I GET A KICK OUT OF YOU
【解説】 ( 2013年08月04日更新 / 連載 1,087回 )

 桑名水郷花火大会 でしたなぁ。 場所取りの経緯は ここ を参照して貰うとして、たゆまぬ努力の甲斐あって、今年は無事に最前列を確保することが出来ました。 (ただし、特別に招待された人は除く) …ということになるんですが、ウザイっすよね、ただし君。 こいつのせいで、いつも騙された気分になっちゃいます。 今すぐ 「たかし」 に改名しろ! そう思わずにはいられませんが、たかし、特別に招待された人は除く。 ま、改名したところで何の解決にもならない気はするんですが、ちなみに観覧場所の断面図はこんな感じになっていたりします。

観覧場所断面図

 花火を見るために作られた堤防ではないので仕方がないんですが、後ろに行くほど川が見えにくくなっちゃうのがネックでありますな。 花火は基本、上のほうに上がるので、大勢に影響はないと言えなくもないんですが、桑名の花火は川面が明るく照らされて、船がシルエットで浮かび上がる。 それ込みで、ナンボだったりしますからねー。 頑張って最前列を確保する意義はそこにあるワケですが、前の日の夜の10時に場所取りとか、無理っ! そういう人は金銭面で頑張るしかありません。 一口1万円の協賛金を払うと、招待券を2枚ほど貰えるようです。 あるいは、 烏骨鶏本舗 でお買い物をしたりすると、何かの拍子で招待券を貰えたりすることもあるんですが、貰えなかったりすることもあるし、貰えなくても文句は言えないので、烏骨鶏だけを頼りにするのはちょっと滑稽かも? まだ ソシアルスナックしじみ の常連になるほうが可能性としては高いかも知れませんが、 ぼったくってテラ銭を稼ぎまくっているのか、毎年協賛の花火を上げているんですよね、ここ。 いずれにしろ、堤防の向こう側まで飛び越えるのは、陸上競技の障害競走が大の苦手だった僕にはちょっとハードルが高かったんですが、今年度はその障壁が取り除かれた模様でありまして、 この地図 の緑色に塗られて斜線が入っているところ。 僕は赤緑色弱なので、果たしてこれが本当に緑色なのかどうかは責任が持てないんですが、この部分が一般に開放されるようになったみたいです。 司会のお姉さんが客をそちらに誘導しようと頑張っておりましたが、午後7時過ぎの時点で、まだ若干の空きがあった模様。 僕の家は地図で言うと下のほうなので、そこまで歩いていくのは遠いし、堤防の内側でも打ち上げ場所からの距離は遠くなるので、 「さば席」 のほうが好ポジションだとは思うんですが、とまあそんなことで、だんだん日が暮れてきて、打ち上げの時間が近づいてきました。 で、始まりました。


< 桑名水郷花火大会 2013 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ま、出だしはこんなところ。 桑名の花火は最近になって、わりと全国的にも有名になってきている模様なんですが、NTN超特大仕掛だけが特出している、超一発屋なプログラム。 開始から40分間くらいは極めて地味だったりするので、まったりとした気分で、のんびりと眺めて下さい。 ま、一応は、昔ならこれが唯一のウリだった2尺玉1発もあがったりするので、最初から多くを期待さえしなければ、それなりに楽しめるのではなかろうかと。 後ろのほうにいた幼女なんかは、超シケた花火でも 「きれぇぇぇ〜♪」 とか言って喜んでいて、こんな純真な気持ちをいつまでも忘れたくないものでありますなぁ。 で、これも一応は桑名の花火のウリのひとつである水中スターマイン。 こいつも写真で見ると、なかなか綺麗。 多重露出のマジックで、実際はこんなに重なって炸裂するワケではないんですが、空に打ち上がらない分だけ距離が近いので、けっこう迫力があります。 一度だけ烏骨鶏の恩恵で特別招待席で見たことがあるんですが、ほんの20mくらい前に出ただけで、水中スターマインの迫力は約1.2倍増(当社比)だったりしました。 船の上で見ている人は、恐らく死にかけているものと思われるんですが、今から思えば、中学生の頃に赤須賀の漁師の息子とお友達になっておくんでしたなぁ。 そういうツテでもないと、なかなか船からは見られないんですよね。 もし、これを読んでいる人の中に、赤須賀の漁師の娘 (幼女〜高1くらいまで) がおられましたら、今からでも遅くはありません。 僕がお友達になってあげてもいいかな? そんなふうに思ったりもしているんですが、ま、この際だから57歳くらいまで年齢制限を上げて、逆にハードルを下げるにヤブサカではなかったりするんですけどね。 最悪、おっさんでもいい。 そんな気さえしちゃうんですが、とまあそんなこんなで、いよいよ本日のクライマックスっす。


< 桑名水郷花火大会 2013 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 NTN超特大仕掛ぇぇぇぇぇ! このプログラムは今から6年ほど前だかに突然始まって、初めて見た時は心の底からびっくりしました。 マジかよ!? いや、まさか桑名の花火がここまで進歩するとは、思ってもみなかったんですが、ま、次の年は取りやめになっちゃったんですけどね。 唯一、僕が特別観覧席で見たのがこの時だったんですが、スペシャル企画はないし、途中でザーッと雨は降ってくるして、うーん。。。 で、翌年から無事に復活して、以後、毎年のように進化を続けているんですが、スペック的には去年で頂点を極めちゃったようで、今年はまあ、前年並み。 そういったところに落ち着きました。 約18分間で、2尺玉15発・1尺玉64発・総数7,000発だそうです。 2尺玉は去年と同じ、総数では1000発減ってしまいました。 大丈夫か、今年のNTN? 正直、去年の時点で既に初めてみた時の驚きやら、感動やらは薄れてしまったんですよね。 どういう展開になるのか分かっちゃっているので、ま、確かに凄いとは思うんだけど、何と言うか、ま、慣れちゃったというか。 道の駅で売ってる飛騨牛の串焼きも、初めて食べた時は 「めっちゃ、うめぇぇぇぇ!」 と心の底から感動したんですが、2回目に食ったらそれ程でもなかったりするし、航空祭のブルーインパルスも 「めっちゃ、凄ぇぇぇぇぇ!」 という思いが次第に薄れてきちゃっているし、山羊なんかも初めてみた時は 「めぇぇぇぇぇぇ!」 と鳴いていたのが、これはまあ、今でもそれほど変わらなかったりするんですが、とまあそんなこんなで、今年はあまり多くは期待せずに、静かに事の推移を見守ることにしました。 その結果、やっぱり凄ぇぇぇぇぇぇぇ!! この迫力は写真ではぜんぜん伝わらないので、他人様の撮った動画で見て頂こうかと思いますが、えーと、 これ とか。 冒頭のシーンが会場の雰囲気をよく伝えていて、秀逸なんですが、船、けっこう揺れてますなー。 こんな状況でビールなんか飲んだりしたら、ゲロゲロになりそうです。 傍目で見ているほどラクな環境では無いのかも知れません。 で、花火の映像が始まると、 「おぉぉ、スゲっ!」 とか 「チョー綺麗っ!」 といった声がウザ過ぎたりするんですが、動画撮影はこれがあるから嫌なんですよね。 自分の声が入ってたりすると、もう死にたくなるレベルなんですが、あー、5分41秒の 「今のタマ、チョーいいっ!」 で、僕の我慢も限界に達しました。 もし、自分が動画を撮ってるすぐ近くにこんなヤツがいたら、チョー腸炎ビブリオの刑に処してやりたいレベル。 もういいっ! 他の動画にするっ! 約18分間、完全ノーカット映像で見せられるのも大変だと思うので、 最後の締め を。

 動画では迫力が3分の1くらいしか伝わらないので、来年は是非、ナマで体感して頂きたいと思いますが、ま、ぶっちゃけ特大大仕掛け以外は、特小プチ仕掛け程度だったりするし、あまり期待を膨らませ過ぎると、思ってた程でもなかった。 そんな落胆を味わうことになるので、和菓子で言えば、落雁レベル。 そんなふうに思って頂ければ適切なのではなかろうかと。 で、僕はと言うと、終わった瞬間、ボーゼンとして、何だか気が抜けたみたいになっちゃいました。 お盆休みに宮津の花火大会に行く予定にしてたんですが、どうでもよくなっちゃいました。 ここ に書いた通り 「余花の宿 花笑舞」 というところを押さえて、海の向こうのほうに上がる花火を眺めようかと思っていたんですが、目の前で大玉がバカスカと炸裂する衝撃を味わってしまった以上、そんなソフトなプレイでは到底満足出来ない、そんなカラダになっちゃったような? そもそも、この宿の料理は小洒落たギャル向けっぽい雰囲気で場違いな感じがしていたし、宮津の花火に魅力を感じなくなってしまった以上、ここに拘る理由は何もありません。 ということで、えーい、キャンセルしてやるぅ! もともと何かの間違いで予約が取れちゃったような感じだったし、取りやめて貰ったほうが宿のほうとしても本望なのではなかろうかと。 いいですよね、本望。 えーと、んーと…、語尾に 「〜もう」 が付く言葉として 「陰毛」 しか頭に浮かんで来なかったので、ここはボケを入れずに先に進みたいと思いますが、とまあそんなこんなで結局のところ、城崎温泉に泊まることにしようかな? …と。 で、適当な宿を押さえて、鉄道の切符も天橋立駅まで買っていたのを城崎温泉行きに変更したんですが、何日か経過して、桑名の花火の余韻も薄れてくると、やっぱり宮津の花火も捨てがたいよな? そんな思いが募って来ました。 迷えるお年頃ですからね、僕。 四十にして惑わず。 そんな 「不惑」 を半分ほど過ぎているんですが、冷やし中華にマヨネーズを入れようかどうか、いつもマヨで迷ったりします。 川崎麻世も今年で五十だし、いくつになっても迷っちゃうのはしょうがないよねー? 麻世と字面が似ている麻生クンなんかも、しょっちゅう迷走したりしてるしー。

 で、調べてみるとどうやら、宮津の花火は有料観覧席があるようです。大人2,000円と、まずまず妥当な価格。 有料席なら見え具合もそれなりに優良であるに違いなく、ちょっとは期待が持てそうなんですが、問題は宿でありますな。 宮津駅の近くで押さえることが出来ればいいんですが、何ヶ月も前からチェックしているものの、花火の日のお一人様など端から相手にはしてくれなくて、で、隣の駅の天橋立ならいくつか空きはあったんですが、風呂とか、部屋とか、飯とか、何だか今ひとつピンと来ないな。 そんな贅沢を抜かしているうちに、どんどん空きが無くなっていっちゃいました。 宮津まで遠征するとなると2食付きのプランは厳しくなっちゃうんですが、何とか 「料理旅館 坂本家」 というところを確保。 場所はキャンセルしちゃった 「花笑舞」 と似たようなものなんですが、天橋立行きの遊覧船乗り場がすぐ近くなので、それなりに便利かと。 以前にチェックした際、じゃらんや楽天には2食付きのプランしかなく、その食い物の内容が、オサカナがあまり好きではない僕にとってソソられるものではなく、部屋や風呂なんかもショぼそうなので敬遠していたんですが、いつの間にやら阪急交通社のサイトに 「素泊まりプラン」 が出ているのを発見。 他に適当な宿もなさそうなので、この際、部屋やら風呂やらは諦めて、半ば諦めムードで坂本クンを押さえることにしたんですが、花火大会の日には宮津行きの臨時の船もたくさん出るみたいなので、何とか身動きは取れそうだしー。 素泊まりだから時間の制約を受けずに自由に動けるし、便所は共同みたいだし、宿の女将と旦那は何だか売れない演歌歌手とそのマネージャーみたいな感じだったりするんですが、ま、いっかぁ。。。

 とまあ、今ひとつ気乗りのしない宿選びになってしまったんですが、とか思っていたら、スゲぇいいもんを発見してしまいました。 ほれ 。 ちゃんとリンク先が見れるかどうかはサダカでありませんが、宮津燈籠流し花火大会 鑑賞船。 おおっ♪ 天橋立桟橋発着と、一の宮桟橋発着の2つのパターンがあるんですが、一の宮桟橋なら坂本クンから歩いてすぐ。 船やぁぁぁ! 子供の頃から憧れていた 「船の上から花火を見る」 という夢が、遂に叶うぅぅぅ! 赤須賀の漁師の息子のお友達とか、最初からいらんかったんや! この鑑賞船に乗るなら坂本家の素泊まりがベストであるに違いなくて、「花笑舞」とか、最初からいらんかったんや! 演歌歌手っぽい坂本の女将、最高っ♪ とまあそんなことで、喜び勇んで鑑賞船の申し込みをしようとしたところ、お申し込みは2人以上からって、マジかよ? 赤須賀の漁師で無くても、ギャルでなくても、58歳以上のオッサンでもいいので、一緒に乗ってくれるお友達が欲しいですなぁ。。。

 とまあ、そんな展開が話のオチとしてはよかったんですが、普通に申し込めてしまいましたぜ、鑑賞船。 完勝っすな、こりゃ。 果たして揺れる船の上から綺麗な写真が撮れるのか、その点に関しては悲観的にならずにはいられませんが、動画にしておいたほうがまだ無難っすかね?  近くに 「今のタマ、チョーいいっ!」 なヤツがいたりすると、最悪なんですけど。 とまあそんなことで、今年のお盆が俄然、楽しみになってきたんですが、ちなみに2泊3日の予定となっておりまして、2泊目はずーっと前から 「間人の宿 炭平」 を押さえてあります。 女将さんらしき人がちょっぴり蛭子能収っぽいのが気になりますが、お部屋は全室オーシャンビュー、男では裸のオッサンをビュー放題♪ それはぜんぜん嬉しくないんですが、 「千雫の湯」 には海が見える露天風呂と、ジャズが流れる内湯があるみたいで、めっちゃ楽しみ♪ お食事は、ま、恐らく、海を眺めながら、雲丹。 そんな感じになっちゃうんでしょうが、 夏の食材 はアカウニ、岩ガキ、トリ貝、サザエみたいですからね。 貝類の類いが苦手な僕としては、まったくソソられるものがないんですが、とろける厳選和牛プランというのにしておいたので、貝類些少、牛類過多。 そういう構成だったらいいな♪ そんなふうに期待しております。 ま、ウニや貝の類いも基本的には食わず嫌いなだけだったりするので、食ってみたら意外と大丈夫だったりするかも知れないしー。 ちなみに間人と言えば、何といっても間人ガニが有名っすよね。 カニがさほど好きではない僕としては、間人ガニが出て来ない季節のほうが嬉しかったりするんですが、ただ、夏にはワタリガニが味噌汁になって出てくるという噂が。 カニは具として入っているだけで、味噌は普通の味噌の味噌汁なんすよね? カニ味噌の汁じゃないっすよね? カニの中でも特に味噌が駄目だったりして、甲羅に酒を入れて、味噌とグチャグチャに混ぜちゃう甲羅酒とか、狂気の沙汰。 まだコカコーラを酒で割ったコーラ酒のほうがマシだと思うんですが、いずれにしろ、わざわざ丹後半島くんだりまで渡って頂くには及びませんので、そのおつもりで。 どうぞ、鳥取のあたりでゆっくり休んでて下さいね。 ワタリガニが不渡りになることを祈りつつ、今日の話はおしまい。

 ということで、今日はドロシー・ドネガンっす。 ギャル系のピアノ弾きらしいということ以外、その素性は謎に包まれているんですが、店でこの 『セプテンバー・ソング』 というアルバムを見掛けたので、とりあえずネタ用に押さえておきました。 ジャズ名盤 999 BEST&MORE の一員で、ま、ハズしたところで被害は最小限で済むしー。 で、買ってみて、高井信成クンが書いた日本語ライナーを読んだ結果、ジャズ・ピアノの神様アート・テイタムの弟子で、多彩なジャズ・スタイルがミックスされたきらびやかな個性で魅了する女流ジャズ・ピアニスト、ドロシー・ドネガン。 どうやら、そういうキャラであるようなんですが、で、このジュビリー盤には2つの種類のジャケットが存在するようです。  蓮の葉が浮かぶ池のジャケットがファースト・プレスで番号は JLP-1013、紅葉につつまれる 「もみじのドネガン」 が、セカンド・プレスで番号は JGM-1013である。 そういうことになっているようですが、肛門部が切れて出血している 「切れ痔のドネガン」 というのはさすがになくて、で、今回のCDでは 「もみじ」 のほうが採用されてます。 蓮の葉が浮かぶ池のほうが書くのが楽そうなのに、余計なことをしやがって! そう思わずにはいられませんが、そういう私情を抜きにしても、何かちょっとキモイっすよね、これ。 世間の評判は決して悪くはないようなんですが、ま、顔がぜんぜん似なくても、何とか葉っぱでごまかせそうなところは評価していいと思うんですけど。 で、これ、普通のピアノ・トリオのフォーマットなんですが、ベーシストとドラマーは不明。 サイドマンにも一応それなりの人権が与えられるジャズの世界では珍しいんですが、よっぽど無名な人だったのか、あるいは何らかのオトナの事情が働いたのか。 その真相は紅葉の影に隠れてよく見えないんですが、とりあえずまあ、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 1曲目、 「アイ・キャント・ギブ・ユー・エニシング・バット・ラブ」 。 日本名 「捧ぐるは愛のみ」 でありますな。 その昔、某・一番弟子のギャルに 「棒ぐるは愛のみ」 って何? そう聞かれたのを、ふと思い出しましたが、ボーグルソンとか、そんな名前のピッチャーはいましたけどね。 で、演奏のほうはと言うと、何とも小粋でスインギーだったりするんですが、喩えて言うなら、オスカー・ピーターソンっぽい陽性系のキャラ? 妖精と呼べるようなお年ではないと思うんですが、1922年生まれということは、録音当時33歳くらい。 もし、ぽっくりお亡くなりになってしまったら、夭逝といってもいい年齢なんですが、とりあえず1998年までは生き存えた模様です。 「生き存える (いきながらえる) 」 って、こんな字を書くんですなー。 今まで、いき…、ぞん、える? そんなふうに呼んでしまっていたんですが、とまあそんなことで、次。  「セプテンバー・ソング」 。 セプテンバーというのは月の名前の中でも群を抜いて抜群に語呂がよかったりするんですが、そのお陰で日本の歌謡曲にもよく登場しますよね。 竹内まりやの 「September」 とか、一風堂の 「すみれ September Love」 とか。 一風堂って腹話術だけでなく、歌まで歌っていたんですな。 …って、それは一風堂ではなくて、いっこく堂。 で、演奏のほうはというと、ピアノの無伴奏ソロによるバラードっすかね? ドロシーの弾きっぷりは 「たそがれ戦隊 ノスタルG」 といった風情で、ま、悪くはないんじゃなかろうかと。 で、日本語ライナーを見ると、どうやら最後の箇所でラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が登場したりするようですが、いいっすよね、ラフマニノフ。 漢字にすると 「裸婦魔任廼腐」 というレディースの露出系暴走族の名前みたいになって。

 で、次。  「アップ・ア・レイジー・リバー」 。 レイジーという単語を見ると、どうしても頭の中に 「切れ痔」 が浮かんできてしまうんですが、 「切れ痔川で、あっぷあっぷ」 。 溺れかけてる? 「スターダスト」 でお馴染みのホーギー・カーマイケルが作った曲のようで、で、演奏のほうはというと、何とも言えずに、レトロ調。 こういうの、何て言うんでしたっけ? ストライド・ピアノ? もしくはブギウギ? いずれにしろ、古き良きアメリカを彷彿させる作風でありまして、ま、ノスタルジーに浸りたい向きにはいいんじゃないっすかね? で、次。  「ハピネス・イズ・ア・シング・コールド・ジョー」 。 日本語にすると、「幸せはジョーと呼ばれるものだじょー」 とか、そんな感じになるんじゃないかと思うんですが、ハロルド・アーレンが書いた曲である模様です。 で、演奏はというと、お静かレトロ系っすかぁ。 大トロよりも中トロ派の僕にとって、レトロというのはネギトロよりもちょっと下で、スカトロよりはぜんぜんマシ。 そういった位置付けだったりするんですが、ちなみにお茶漬けの位置付けは、しぐれ>>>梅>>>鮭だったりします。 桑名の殿さんなら当然、しぐれで茶茶漬けっすけよねー。 僕は別に殿様ではないので、しぐれ茶漬けなんか食ったことはないんですが、とまあそんなこんなで5曲目です。  「セント・ルイス・ブルース」 。 “ブルースの父” 、もしくは “便所の神様” と呼ばれるW.C.ハンディが書いた代表作でありまして、都会派アーバン・ギャルのウケが非常に芳しくない、ダサダサの十万石饅頭。 そんな感じのアレだったりするんですが、で、また、ドロシーちゃんのプレイがコテコテのブギウギだったりします。 日本の歌謡曲の世界では、それなりに人気があったりするんですけどね、ブギ。 笠置シズ子だとか、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドだとか。 あと、ぜんぜん関係無いんですが 「ぶりっこ ROCK'N ROLL」 を歌っていた 「紅麗威甦」 とかいう奴らもいたような気がするんですが、で、演奏のほうはというと、若い…と言い切るにはやや語弊がある33歳という 「そこそこ」 なギャルが、昔懐かしいブギウギを演奏。 そんなコンセプトに共感出来るのであれば、ま、いいんじゃないっすかぁ?

 とまあ、解説が投げやりになって来ちゃいましたが、残りあと5曲です。 さ、頑張りましょう。 で、後半1曲目は 「ラブ・フォー・セール」 。 前回 のジーン・ハリスも取り上げていた、コール・ポーター作のコールガールの歌っす。 ピチピチではなく、33歳くらいのガールを彷彿させる歌詞だったりするんですが、興味のある人は 「ぶりっこROCK'N ROLL 歌詞」 で、ググって貰うとして。 いや、そっちはどうでもいいですか。 で、演奏のほうはというと、ジーン・ハリスと比べると癖のないアレンジで、賑やかで景気がよさそうなプレイが展開されていて、何より。 で、次。 歌物スタンダードのメドレーで、 「テンダリー 〜 ステラ・バイ・スターライト」 。 無伴奏ソロによるバラードで、何より。 で、以下、 「ララバイ・オブ・バードランド」 「ダンシング・オン・ザ・シーリング」 「アイ・ゲット・ア・キック・アウト・オブ・ユー」 と、超有名なものから、そうでないものまで、趣味のよいスタンダードがそれなりに演奏されていて、でもって、おしまい♪

【総合評価】 アート・テイタムの弟子だと言われると、心の底から納得のいく、そんなギャル系ピアニストの1枚でありましたなぁ。 …と、そんな感想を抱かせる作品でありました。 極度の懐古主義は、ちょっとどうかという気もするんですが、スインギーなナンバーはけっこうウキウキだったりするので、トータルすると、うーん、まあまあ?


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