ANOTHER DIMENSION (ATLANTIC)

CHARLES BELL (1962/3/9,10)

ANOTHER DIMENSION


【パーソネル】

BILL SMITH (g) CHARLES BELL (p)
RON CARTER (b) ALLEN BLAIRMAN (ds)
【収録曲】

(01-04) THEME / BASS LINE / DJANGO / OLEO
(05-07) SATAN SAID / PORTRAIT OF AUNT MARY / MY FAVORITE THINGS

【解説】 ( 2013年08月11日更新 / 連載 1,088回 )

 オカマを掘られました。 交差点で信号待ちで止まっていたら、後ろからズドーン! あああああ、新車がぁぁぁぁぁ! 去年の10月頃、6年間乗っていたカローラフィルダーとお別れして、スズキのエブリィになったんですよね、僕の社有車。 ウチの会社も業績が今ひとつ芳しくないらしく、軽自動車しか賄えなくなった模様でありますが、 「ターボ付きなら」 という条件で、妥協しました。 で、届きました。 ほれ 。 …って、これ 「みんなのたあ坊」 付きやん! そんなボケを期待していたのにスゲェ普通のクルマが来てしまったので、うちの総務には心底ガッカリしてしまったんですが、ま、こんなマイナーなキャラに期待するほうが間違っているのかも知れませんけど。 サンリオキャラ総選挙 でも26位に留まったみたいだしー。 ハンギョドンよりも下っすなぁ。 ま、それはいいとして、ワゴンではなくてバンが来ちゃったのは心の底からガックリだったんですが、総務の田中部長から 「ひとついいグレードにしたから。」 と言われて、めっちゃ期待してたのにぃ…。 サンリオのキャラで言うと、100位の 「ロビーラビット」 から、98位の 「どんじゃらほい」 になった程度のランクアップでありました。 これやります宣言、 60位以内なら 村おこしをします。 目標をめっちゃ低く設定したのに、それすら駄目だったんですなぁ、 どんじゃらほい 。 何だかあまりにも不憫なんですが、 60位以内なら だちょみと結婚します宣言の 「だちょのすけ」 も95位に終わってしまって、だちょみ、断腸の思い。 もう、団長さんと結婚するぅ!

 とまあそんなことで、オカマを掘られました。 8ヶ月くらい乗っているので、もう新車とは言えないかも知れませんが、今までぶつけたり擦ったりすることもなく、綺麗なカラダで貞操を保ってきたのにぃぃぃ。 「ドンっ!」 と、結構な衝撃があったので、かなりの損傷が予感されたんですが、クルマから降りて確認したら思ったよりもぜんぜん大したことなくて、何だかちょっとガッカリしました。 で、ぶつけて来たのはどんなヤツなのかと思ったら、近くの土建屋のオッサンで、これまたガックリ。 相手が若いギャルだったりしたら、ま、僕もそれなりに紳士的な態度で臨むつもりだったんですが、誠意さえ見せて頂ければ、それ以上は何も求めませんからね。 具体的には、誠意 = パンツ。 そう思って頂ければいいんですが、あと、太股とかもいいっすよねー。 大丈夫っすかぁ? 怪我してませんかぁ? 脚のこのあたりとか強打してませんかぁ? そう、相手を気遣ってナデナデしたりして、被害者なのに真摯な態度で臨む、とっても紳士なシンジ君 (仮名)。 そんなキャラとして生きていく覚悟は出来ているんですが、太股のためなら仮の名前だって名乗っちゃうぜぇ! …と、そんな思いが相手の顔を見た瞬間に吹っ飛んでしまったんですが、オッサン相手では掘られ損もいいところ。 ちなみに被害状況は こんな感じ でありました。 ぶつけて来たクルマのほうは こう なりました。 プラコップにストローさして、飲みながら前方不注意してんじゃねーよ! ちなみにオッサンの言い分によると、一度はちゃんと止まったんだけど、車間距離が空き過ぎていたので詰めようとして、ドンっ! そういう状況だったようですが、交差点で右折しようとして、ハンドルを右に切っていた模様です。 なるほど、それでオッサン車の前の左側と、さばクン車の後ろの右側がぶつかっているんですな。 つまりまあ、オッサンが全面的に悪いっ! そういうことでいいのではなかろうかと。 オッサン車のニッサン車(?)も保険には入っているようなので、あとはまあ、そっちのほうで、よきに計らって頂くものとして。 代車のレンタカーもそっちのほうで何とかしてくれるみたいなので、この際、カウンタックでも借りちゃいますかね? ま、代車で事故った際の修理費は自分持ちみたいなので、やめておいたほうが賢明かとは思うんですけど。

 いずれにしろ、代わりのクルマは次の日にならないと無理っぽいので、とりあえずは傷物エブリィに乗って帰ることにしたんですが、右後のウインカーが死んじゃった以外、走行に影響は無さそうだしー。 ただ、この 「方向が指示出来ない」 というのが僕にとってはけっこう苦痛でありまして、普段から馬鹿にしていたんですよね、ウインカーを出さずに曲がったり、車線変更したりするヤツ。 このド素人め! …みたいな。 それが今回、こんなふうに自分に降りかかってくるとは思ってもみなかったんですが、ま、対処法がまったく無いというワケではないんですけど。

  (対策その1) 手信号で乗り切る。

 昔、自動車学校で習いましたよね。運転席の窓を開けて、右手を真っ直ぐ横に伸ばすと右折、90度上にカクっと曲げると左折の合図でしたっけ? えーと、 これ っすな。 自転車でも右左折する時に手信号を出さないと安全運転義務違反に問われる恐れがあるようですが、片手運転は駄目っ!…と言われたりもするし、なかなか難しいものがありますなぁ。 この矛盾点を解消するために フラッシャー付自転車 というのが登場したんですが、あれ、めっちゃ高かったんすよね、確か。 4〜5万円したんでしたっけ? さば兄は長男特権で買って貰えたのに、僕は次男虐待で相手にされず、随分と悔しい思いをしたんですが、そんな無念な思いが蘇る手信号とか、やってられるかぁ!! ということで、

  (対策その2) 左折だけで乗り切る。

 右折の合図が出来ないなら、左折すればいいんじゃない? そういうマリー・アントワネットな方法論でありますが、あの有名な 「パンがなければ、お菓子を食べればいいじゃない?」 という発言、実はルイ16世の叔母のヴィクトワール王女が言ったという説もあるようですな。 正式名称、マリー・ルイーズ・テレーズ・ヴィクトワール・ド・フランス。 何かこう、いかにも正統的なフランスの王女やな。 そんな気にさせられるお名前なんですが、あるいは、 「この発言をしたのはマリーたんがまだ幼女の頃だった説」 というのもあるようです。 幼女の発言だとすれば、むしろ微笑ましく思えてくるんですが、

  →
 ↑

こう右折する替わりに

 ←
↓ ↑
 → →

こう3回左折しても結果は同じなので、右になど曲がれなくても、ぜんぜん大丈夫。 もしかしてこれは、右傾化への道を突き進む安倍政権への警鐘なのではないか? そんなふうには少しも思わないんですが、ま、今回の事故の原因が、土建屋のオッサンが右に進もうとした事にあるのは確かなんですけど。 で、右に曲がれなくても大丈夫と言えば、昔、そんなラジコンカーがありましたなぁ。 おそらく、さば兄が家のお金をくすねて買ったんだと思うんですが、さすがに大金をちょろまかすのは両親に悪いとでも思ったのか、良心の呵責に負けて、スゲェ安物で妥協した産物が、 こんなの 。  このメーカーのものなのかどうかはサダカでありませんが、 「2段スピード切替えスイッチ付」 とか、そんなハイテクなマシンでは無かったような? ラジコンでギアを切り替えるんですかね? そこまでするのなら、どうしてその努力を 「右に曲がるスイッチ付」 のほうに振り向けなかったのか、不思議でならないんですが、左に曲がれさえすれば上等。 そんなふうに思われていたんですかね? いずれにしろ、倫理観が希薄な長男が横領を繰り返して欲しいものを手に入れまくっているのに対して、清廉な次男は 「ドラえもん」 の単行本を買うくらいのお金しかくすねることが出来ずに、常に我慢を強いられてきました。 長男の悪事は恐らく親にバレバレだったものと思われるんですが、抜け目のない次男のほうは完璧でした。 ロクに小遣いも渡してないのに、漫画を何冊も机の引き出しに隠し持っていて、おかしい。 もしかして、万引きしたんじゃね? そんなふうに親から疑われたりしても癪なので、ちゃんと偽装工作を施しました。 お友達のふるたクンが、タダで 「ドラえもん」 をくれた〜。わーい♪ そんなストーリーを完結させるために、裏表紙に 「ふるた」 と名前を書きました。 無論、ちゃんと自分のものとは筆跡を変えて、ふるたクンっぽい感じで。 お陰で、家の金を盗んだ上に、嘘までついた罪で、こっぴどく叱られる羽目になったんですが、叱る以前に漫画くらい普通に買えるだけのお小遣い、ちゃんとよこせって!!

 コドモの頃の思い出が蘇って、今さらながらにムカついて来ちゃいましたが、とまあそんなこんなで、代車が到着。 こんなん でした。 代わり映えしねぇぇぇぇ! クルマ屋さんが変に気を遣って、 「やっぱり荷物がたくさん載せられる、同じような軽のバンがいいっすよね?」 とか言って、勝手にコイツを選んでくれたんですが、どうせ保険屋さんがお金を出してくれるんだから、スケールスピード時速160キロ、画期的な高速走行!!レース・カーに乗ってる気分の 「ポルシェ935ターボ」 でもよかったのにぃ。 ま、軽バンのお手軽さに慣れてしまったお陰で、 「ま、いっかぁ」 と、敢えて不満は述べなかったんですが、見た目的にはエブリィとまったく同じでありますな。 恐らく関係者も代車だとは気付かずに、ぶつけられたクルマがもう直っちゃったんだと思っているに違いありませんが、ま、いずれにしろ、むち打ちにもならなかったし、こうして何とか1回分のネタも賄うことが出来たし、その点では、ま、よかったんじゃなかろうかと。 エブリィたん、意外と後ろからの攻撃には強いことも分かったしー。 ただ、自分から前にぶつかっちゃった場合はヤバそうなんですが、 こんな試験映像 もあったりします。 ヒィィィィィィィィ。。。。 ちなみに、ワゴンRに真横からぶつけられると こうなる 模様です。 ヒィィィィィィィィ。。。。 やだ、やだ! 横からもヤダぁぁぁぁぁ!! で、 これ を見る限りでは、ホンダNBOXならぜんぜんマシっぽい? ワゴンRではグキっと直角に折れて窓ガラスを突き破っていた頭部が、45度くらいで何とかなってますもんね。 ま、ぶつけてきた相手の気合いがたまたま不足していただけなのかも知れませんが、世の中、どんな気合い満々なヤツが走り回っているか、分かったもんじゃありませんからね。 クルマ選びというと、見た目とか、走りとか、内装とか、燃費とか、そんなものに目を奪われがちなんですが、安全性についても考慮する必要があるな。 そんなふうに思った次第でありますが、とまあそんなことで次回の買い換え時には走攻守が揃った装甲車で、ヨロシク!

 ということで、今日はチャールズ・ベルなんっすが、いやあ、暑いっすなぁ。 昨日 (8月10日) の桑名の最高気温は39.2℃で、自己ベストを更新♪ それでも全国では8位にしかなれなくて、大会のレベル、高過ぎぃ。。。 14時くらいまでは6位につけていたんですが、その後、多治見に抜かれちゃったのが何とも悔しいっす。 高知県の江川崎と甲府で40.7℃っすか。 どうせなら40.9℃超えで、多治見と熊谷を黙らせて欲しかったところですが、ま、記録更新は今日に期待ということで。 桑名も朝からしっかり暑いっす。 9時19分現在、部屋の温度計は35.9℃。 さすがにこれは冷房を入れないと、真面目に原稿を書く気にはなれないんですが、ま、最初からあまりそんな気はないので、別にいいんですけどね。 とまあそんなことで、チャールズ・ベル。 またしても謎のピアニストの登場です。 いつぞや、うちの会社の創立記念で名古屋に行った際、帰りにタワーレコードを覗いて、この 『アナザー・ディメンション』 というアルバムを見つけたので、とりあえず押さえておいたんですが、チャールズ・ベル・アンド・ザ・コンテンポラリー・ジャズ・カルテットというのが正式なグループ名であるようです。 総勢で4名なので、ベルたそ+ザ・コンテンポラリー・ジャズが3名。 そういう構成になるんじゃないかと思われますが、楽器で言うとピアノ・トリオ+ギター。 個人的に余計としか思えないギターはビル・スミスという人が担当していて、よく分からなくて、期待薄。 サイドマンの中では唯一、ロン・カーターが著名だったりするんですが、この盆栽男がベースを弾いていたところでさほどソソられるものはないし、クソ暑くてまったくヤル気がでないし、とまあそんなことで、適当に片付けてしまいましょう。

 で、1曲目。 「テーマ」 。 ベルのオリジナルなんですが、ヤル気の感じられないタイトルでありますな。 が、演奏そのものからは、ヤル気のみなぎりが感じ取れる仕様となっておりまして、ピアノとギターの絡みによるテーマは、シンプルながら、わりと前衛風? さすがは、ザ・コンテンポラリーなジャズ。 そう言っていいと思うんですが、ところでコンテンポラリーって、どういう意味でしたっけ? テングサ (天草) などの紅藻類の粘液質を凍結・乾燥したもので、不当な金銭を要求される? …って、それは、寒天ボラれる。 1kgで5000円くらいしますからね、寒天。 ま、4gで4個の寒天ゼリーを作れるみたいなので、ボラれるという程でもないんですが、からすみ=ボラの卵巣の塩漬けのほうが、ボラれた感は大きいかと。 で、演奏のほうはというと、テーマに続いてベルのソロが登場します。 ファンキー、ブルージー、ブルンジ人。 そういった物とは無縁のスタイルで、新しい時代の息吹を感じさせるじょー。 そう、矢吹ジョーも言っておりましたが、で、続くビル・スミスのギター・ソロも、以下同文。 ギターのほうがより一層コンテンポラリーだったりするので、好き嫌いの評価が分かれるかとは思いますが、個人的には、まあ、カントリーなダサダサ系よりはいくぶんマシかと。 で、以下、ベースとドラムスのちょっとした絡みがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 なかなか新鮮なプレイであったな。 そのように評価していいのではないか? そんなふうに思えなくもありません。

 で、次。 これまたベルたそのオリジナルで、 「ベース・ライン」 。 タイトルの通り、ベースの線を前面に押し出したナンバーで、必然的にロン・カーターが前のほうに押し出されてくることになります。 正直ちょっと迷惑な気もするんですが、ピアノ・ベース・ギターの三位一体なインタープレイはそれなりに斬新な響きだし、でもやっぱり無駄に小難しいし、というか、ベースはさほど前には出て来なくて、ギターのほうが目立っているような気もするんですが、終盤にはタイコの人も4バースで絡んで来たりして、でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、続いてはジョン・ルイスの 「ジャンゴ」 っすか。保守派の僕としては、お馴染みのナンバーが登場して、ほっと一息つける感じなんですが、コンテンポラリー・ジャズ・カルテット、略して C.J.Q. は、 M.J.Q. =モダン・ジャズ・カルテットの発展系と捉えることも出来るようで、その意味では甚だ興味深い選曲であると言えるのではなかろうかと。 演奏そのものはわりとオーソドックスで、ピアノ、ギター、ベース、ドラムスが四位一体となって、なかなか奥の深い世界を構築するシナチク。 そんな仕上がりとなっていたりします。 で、次。 「オレオ」 。 お馴染み、ロリンズのオリジナルでありますが、ベルのピアノ、ビルのギター、共に頑張りまくっていて、何より。 で、続いてはチャールズ・ベルのオリジナルで、 「サタン・セッド」 。 急速超の小難しい系のナンバーでありまして、ベルとビルの超絶的なプレイを堪能することが出来て、スゲぇぇぇぇぇぇ! が、聞いて楽しいかと言われると、それとこれとは話が別で、少なくとも気温38℃超えの環境でこの音の洪水に耐えるのは拷問以外の何物でも無く、で、何でもいいけど今日の桑名の気温は今ひとつ伸び悩んでおりますなぁ。 14時現在で38.5℃って、ベスト10にかすりもしないレベル。 著しくヤル気を削がれてしまったので、残り2曲は今まで以上に適当に流すとして。

 ということで、次。  「ポートレート・オブ・アウント・マリー」 。 オレオの次はマリーっすか。 クッキーとビスケット、好きっすなー。 マリーとか、クソ暑い時に食いたくない菓子ベスト7位くらいにランクされるんですが、曲そのものはベルのオリジナルで、僕の持ってるCDには 「メリーおばさんの肖像」 という日本名が書かれております。 “MARY” なのにメリーなんすかね? コルトレーンが従姉妹に捧げた、こぢんまりとした小品 “Cousin Mary” は 「カズン・マリー」 っすよね? ま、 「め」 でも 「ま」 でも、どっちでもいいんですが、マンマは食べ物だし、メンマだって食べ物だしー。 で、曲のほうはというと、複数のメロディー・ラインが平行して進行してゆく構成をとっていて、ベルならではの個性的な書法の特徴がいっそう出ているように思う。 そう岡崎正通クンが書いているようなアレでありまして、クラシックっぽいというか、室内楽風というか、ジョン・ルイスに通じる学究肌のキャラだったりする模様です。 そう書くと、何だか無駄に小難しそうなんですが、旋律そのものはちっとも戦慄的ではない、三立の源氏パイ。 そんな仕上がりで、ほのぼのとノスタルジックだったりして、ベルとビルが互いに気持ちを高めていきながら興奮へと上り詰めていく様は、なかなか。 ま、長すぎて中盤以降はダレちゃいますが、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 で、ラストっす。  「マイ・フェイバリット・ソングス」 。 お馴染みだし、演奏もオーソドックスだし、最後にアルバムの印象を好転させるには好都合な仕上がりだったりして、とまあそんなこんなで、今日は以上っす。

【総合評価】 初めて聞いた時は、小難しくて、面白くねぇぇぇ。 そんな失敗ムード全開だったんですが、改めて聞き直した結果、うーん、まあまあ? ハード・バップとは一線を画した斬新なスタイルは玄人筋からのウケがよさそうだし、超保守派の僕でも何とかギリギリ耐えられないこともない範疇には収まっているし、オススメ♪ …はしませんが、ま、それなりっす。


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