JUST BE THERE (STEEPLE CHASE)

HOWARD McGHEE (1976/12/9)

JUST BE THERE


【パーソネル】

HOWARD McGHEE (tp) PER GOLDSCHMIDT (bs)
HORACE PARLAN (p) MADS VINDING (b) KENNY CLARKE (ds)
【収録曲】

(01-03) JAZZ EXCHANGE / YOU'RE SOMETHING ELSE / WEE DOT
(04-05) INTO IT / JUST BY THERE
【解説】 ( 2014年01月05日更新 / 連載 1,105回 )

 のんほほほほほほーい♪ ということで、行ってきました、 のんほいパーク 。 あ、皆さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 去年の年末はシューマッハは死にかけるわ、大瀧詠一は死ぬわで、大変でしたなぁ。 個人的にシューマイと真っ裸 (まっぱ) は好きでも、シューマッハには何の思い入れもなかったりするんですが、スキーでコケて、岩で頭を強打というのが何とも…。 僕もスキーでコケて、そこそこの重傷を負ったことがあるんですが、左下腿骨骨折くらいで済んだのはラッキーだったと言えるかも知れません。 で、一方、大瀧詠一のほうは思い入れありまくり。 僕が生まれて初めてカラオケで歌ったのが 「恋するカレン」 でしたからね。 会社の慰安旅行で京都に行った時の事なんですが、太田ヒロミさんに 「あんた、珍しい歌うたうなぁ。」 と言われて、以来、封印しました。 今度は 「雨のウェンズデイ」 にでもチャレンジしてみようかと思っていた矢先の訃報で、途方に暮れている次第でありますが、 「そして僕は途方に暮れる」 。 あれはカラオケで歌っては駄目っすな。 もうすぐ雨のハイウェイ、輝いた季節は〜、君の瞳に何を〜、うつすのか〜♪ あのサビの部分だけはいいんですが、終わり方が何とも中途半端で、盛り下がること必至。 とまあそれはそうと、のんほい。 今年の正月休みは無駄に長くて暇だし、新年早々、このコーナーで書くネタはないし、新しく買ったカメラの試し撮りもしてみたいし、というので、1月3日にプチ旅に出掛けることにしました。 帰省ラッシュの渋滞に巻き込まれるのが嫌で鉄道を利用することにしたんですが、被写体としてはお花とか、お鳥とか、その辺りが無難なのではなかろうかと。 で、最初に候補に挙がったのが 掛川花鳥園 。 かちょぉぉぉぉぉぉぉ♪ そんな書き出しで原稿を始めることが出来るし、いいかも? そんな気がしたんですが、やめました。 いや、何となく。 で、その代わりに候補にあがったのが 「のんほい」 だったんですが、植物園と動物園のほかに、ちょっとした博物館やら遊園地まであるようで、お花とお鳥のほかに、お象とか、おライオンとかも見れそうで、お得そう。 アクセス的にも豊橋駅のお隣の二川駅から徒歩6分と、お手軽。 とまあそんなことで、行ってきました。

 桑名駅から近鉄に乗って名古屋に出て、そこから新幹線に乗ろうと思ったら、何やら改札の前が大変な人だかり。 さすがは帰省ラッシュ、パねぇ! …とか思っていたら、東京駅と品川駅の間で発生した建物火災の影響で、新幹線が運転を見合わせているという事実が発覚。 マジっすか? んなもん、東京と品川の間だけ運休にして、名古屋と品川の間で往復させればいいと思うんですが、駄目なんすかね? それが無理なら、せめて豊橋まででも。 そっから先はどうなろうと知ったこっちゃないんですが、そんなささやかな望みさえ叶えられそうにない空気が漂っていたので、諦めて東海道線で行くことにしました。 ちょうどいい具合に特別快速に乗ることが出来たので、1時間弱で豊橋に到着。 ちなみに新幹線だと30分弱なんですが、お手軽ですなぁ、豊橋。 ヤマサのちくわ を買いに行きたくなるのも、よく分かります。 ちくわの里 なんてのもあるんですな。 チワワよりもチクワのほうが好きな僕としては、ちょっとソソられるものがあったりするんですが、ま、それは今後の課題ということにして。 で、豊橋駅で普通に乗り換えて、5分ほどで二川駅に到着。 お子様連れのほかに、女子中学生とかもけっこう多かったんですが、若い女性に大ヒット中だったりするんですかね、のんほい。 駅からの道にはシマウマの像やら、象の像やらが飾られていて、行楽ムードが増加。 造花でないナマの花も植えられていたりいます。 歩いて6分ほどで東門に到着。 料金のことはぜんぜん気にしていなかったんですが、大人600円と、たいへんお値打ち。 植物園、動物園、博物館でそれぞれ別途に料金を徴収されて、共通券を買うとちょっぴりお安くなる。 そういうシステムなのかと思ったら、全部ひっくるめて、このお値段でした。 小中学生は100えん♪ さすがに遊園地の乗り物は別途料金なんですが、女子中学生のデートスポットとしては最適でありますな。 お嬢ちゃん、入場料は僕が出してあげるから、今度一緒に遊ぼうかぁ? そんな誘いに賛同して頂ける中学生がおられましたら、ご連絡のほど、よろしく☆ 女子小学生もしくは幼女でも、ぜんぜんオーケーっす。 とまあそんなことで、まずは適当にその辺を散策。


< のんほいパーク (その辺編) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 かざぐるまがカラカラと回っていたり、池があったり、噴水があったり、水路があったり、大花壇があったりして、普通の公園としても、そこそこのんほい。 かなり広いです。 幼女なら途中で 「ふぇぇ。。。」 とか言って、ぐずり出すレベル。 そんな幼女をなだめる用途で、土・日・祝日と一部特別日には園内バスが走っています。1日券は小学生以上が200円。幼女は無料。 もし有料なら、ぐずった幼女に自腹でバス代を出させようかと思っていたんですが、大丈夫でした。 のんちゃん号(赤)、ほいくん号(緑)、レックス号(青)の3台がある模様です。 のんちゃん&ほいくんで、のんほい♪ レックス号の仲間はずれ感が半端ありませんが、とまあそんなことで、続いては動物園です。


< のんほいパーク (動物園編その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 動物園という隔離されたエリアがあるワケではなく、適当に歩いていると、唐突に動物が出没する感じなんですが、園内マップは こちら 。 パンフレット無しで適当に歩いた結果、アフリカ園やカバ舎あたりを見逃してしまった事が判明したんですが、オーストラリア園も身に覚え無し。 ま、こっちのほうはワラビーとかワラルーとか、そんな奴らしかいないようなので、ま、山菜蕎麦でも代用出来るかと。 ちなみに蕨市のマスコットは ワラビー なんですな。 市制施行30周年記念ワラビーと市制施行50周年記念ワラビー。 ちょっと変色した程度で、20年経ってもほとんど進化しなかった模様。 さすがは進化から取り残された有袋類でありますなぁ。 レジ袋がいらないことくらいで、ほとんど何のメリットもなかったりしますもんね、有袋類。 で、見逃した動物以外はちゃんと押さえることが出来たんですが、 (写真・いちばん上) は、何らかの動物です。 何か、1ヶ所だけ離れたエリアに棲息していて、マップを見てもこいつの正体がよく分からなかったりするんですが、後ろのほうに見えている無駄に立派な建造物は “のんほいパーク展望塔” 、通称 “のんほいタワー” 。 1階と最上階がレストランになっている模様です。 こういうところのエレベータに一人で乗り込むのは非常に勇気がいるので、パス。 駅からのんほいに至る道の途中の国道1号線に架かる歩道橋に設置されたエレベータでさえ、怖じ気づいて自力で歩いて上がったんですが、女子中学生の集団と同じ密室に隔離というのは、さすがに…。 ということで、 (写真・上から2番目) 。 今度買った “D7100” というカメラには “1.3倍クロック” という、撮像素子の一部を使って焦点距離を1.3倍に伸ばす機能が付いているんですが、85oのレンズだと35mm版換算で約2倍の170o相当。 覗き好きには嬉しい機能なんですが、サルの子供、可愛いっすなぁ。 で、真ん中のボス猿っぽい奴、貫禄がありますなぁ。 甚六さんよりも貫禄があります。 右も左も自分のアレなんっすかね? 手当たり次第、イッツ、ワイルド♪ で、 (写真・いちばん真ん中) は、象だぞう。 ウンコ中の姿を盗撮するとは、趣味が悪いにもほどがありますが、股間にたいへん不適切なモノが写ってしまったような気がしないでもないので、念のためにモザイクを入れておきました。 ウンコのほうにはモザイクを入れなくてもいいのか? そう思われる方がいるかも知れませんが、ミートボールだと言い張れば納得して貰えそうなので、ま、いっかぁ。 そういう判断に基づいて、無修正にしました。 で、 (写真・下から2番目) は、サル系の親子。 子ザル、悟りを開いたような顔をしておりますな。 で、 (写真・いちばん下) は、ヤギヒロシです。 こいつだけ何故だかフルネームが掲載されておりました。 ほれ 。 で、見物客なら漏れなく、「ヒロシwwwwwww」 と、馬鹿にされておりました。 名前だけでウケを取れるとは、さすがですなぁ、ヒロシ。 で、何故だか感極まったような表情をしておりましたが、フレーメン反応っていう奴? 近くにメス山羊たんはいなくて、隣の折にロバがいただけなんですが、種を超えた愛に目覚めてしたったとか? ウマとロバならラバが生まれるんですが、この愛の結末はいったいどうなるんでしょうな? ヒロシとロバで、広場?


< のんほいパーク (動物園編その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、次。 またしても種の壁を越えた純愛行動でありますが、 (写真・いちばん上) は、 “ふれあい広場” での一コマ。 隣のエリアに隔離されていたミニブタくんが、係のお姉さんによって広場のほうに連れてこられたんですが、即座に羊たんに近づいていって、バックからクンクン。 「あ、いけないわ、ブタさん。私にはオットセイという夫が…。」 「フガフガ♪」  そんな台詞が聞こえてきそうで、ワクワクしながら事のなりゆきを見守っていたところ、羊たんは平然とウンコをしてその場を立ち去っていきました。 で、ミニブタくんはそんな羊にはまったく目もくれず、残されたウンコに近づいて、モグモグと…。 お目当てはそっちかいっ! 象さんのミートボールのほうが、もっとボリュームあるでー。 そう教えてあげたい気持ちで一杯でありましたが、今、この原稿をお弁当のイシイのミートボールを食べながら読んでいる人がいるとすれば、申し訳ない限り。 豚肉の生姜焼きとかを食べている人にとっても、決して喜ばしい状況ではありませんが、ということで、話題を変えましょう。 (写真・上から2番目) 。 これまた、あまり適切ではない状況であるものと思われるので、念のために股間にモザイクを入れておきましたが、いやあ、刺激が強すぎますなぁ、動物園は。 幼女をタダで入場させていいのか、ちょっと心配になっちゃいますが、大丈夫です。残りの3枚は健全です。 動物園ゾーンには大沢池というのがあって、野良の野鳥がたくさん飛来している模様ですが、かもね、かもね、カモかもね、癖になっちゃうかもね♪ カモメかもねと思われる鳥はいなかったんですが、カモ系、多数。 いいカモですな、こりゃ。 ということで、動物園は以上です。

 続いては自然史博物館。 外から見ると こんな感じ 。 お子様向けの子供だましの博物館なのかと思ったら、何の何の。 無駄に立派だったのでちょっとビビったんですが、これだけでも十分に単独でやっていけるレベル。 桑名市博物館 の17倍くらいはイケてます。 ま、無料 (ただ) だから、文句は言えないね。 そんな代物だったりしますからね、桑名市博物館。 「博物」 と大きくでたわりには桑名藩と萬古焼関係って、凄ぇ知識の範囲が狭かったりするし。 せいぜい郷土資料館といった感じなんですが、ま、行ったことはないんですけど。 近くの 石取会館 と組ませても、 マルマン でアイス饅頭でも食わなければ、やってられなかったりするんですが、とまあそれはそうと、のんほい。


< のんほいパーク (恐竜ランド&自然史博物館) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 そとには屋外展示として “恐竜ランド” というのがあって、10体ほどの恐竜の実物大の模型が。 凄ぇぇぇぇ。 少なくとも 関ヶ原ウォーランド よりは凄ぇぇぇぇぇ。 うぉぉぉぉぉ! そんな感動の声がちっとも聞こえて来なかったりしますからね、ウォーランド。 小学校の社会見学でも、場所的に思いきり離れている 明治村 と無理やりにペアを組まされたくらい。 ちなみにこの実物大模型、 「のぼっては、いけません。」 という注意看板が立っているんですが、誰も守ってなんかいません。 登るなというのが無理だよね、のぼるくん。 そう、友達に同意を求める小学生の声が聞こえてきそうですが、トリケラトプスとか、フリークライミングの練習用の壁みたいに、ホールドに最適なボコボコまでちゃんと付けられているしー。 お陰で、幼女にまで登攀される始末でありますが、3本の角が無駄に座り心地のよさを高めているし、登られてナンボですな、こりゃ。 が、中には上から転落すると左下腿骨骨折くらいはやむなし。 それくらいデカイのもあるので、けっこうなデンジャラス・ゾーンだったりするんですが、で、博物館の中はというと、詳しくは ここ を見て貰うとして。 大型映像 は別料金で、大人600円、小人200円と、ちょっぴりお高かったりするんですが、これでも見せておかないと、幼女が即座にゴネちゃうほど、その他の展示内容は、けっこうお堅いものだったりします。 隕石とか、お触りオーケーなので、鉱物が好物な人には楽しめるかも知れませんが、他には恐竜の骨格標本だとか、化石だとか。 恐竜の骨のうち、 エドモントサウルス だけは90%本物らしいんですが、そうとも知らずに適当に流してきちゃいました。 一応、写真は撮ったんですが、えーと、 これ っすか。 スキーでコケると、ここがポキっと折れちゃうんだよね。 …って、骨を見るとそこにばかり目がいくようになってしまったんですが、とまあそんなことで、博物館は以上です。


< のんほいパーク (植物園編) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、続いては植物園。 今回はお花の写真を撮るのを主目的にしていたので、時間の配分を考えて、博物館は軽く流したんですが、この方針はちょっと失敗でした。 思ったほどには見応えがなかったんですよね、お花エリア。 季節がら、屋外エリアがさっぱりというのもあるんですが、温室も思ってたほど広くはなかったっす。 滝があったり、川が流れていたりして、工夫の跡は随所に見られて、ヨイショっと。 そんな感じではあったんですが、とまあそんなことで、おしまい。 のんほいパークの散策の足跡は、こんな感じになりました。

  【のんほいパークの歩行軌跡】 (←Click Here!!)

 途中、動物園の部のデータが丸っと消えてしまっていて、今ひとつ信頼性がないんですが、駅からの往復を含めると、歩行距離は4キロちょっとっすかね? 終盤は幼女じゃなくてもゴネたくなるくらい、ちょっと疲れました。 で、新しい “D7100” の試し撮りの成果の程は、うーん、まあまあ? 1.3倍クロップはとても便利なんですが、思ってたより、シャキッとした出来にはならなくて、うーん…。 今度は 「シャキッとコーン」 を被写体に、もっとシャキッとした写真が撮れないか試してみようと思うんですが、で、帰りの時点では既に新幹線も復活しておりました。 13時45分発の 「こだま」 が16時10分くらいにやって来ました。 豊橋駅は空いていたんですが、到着した名古屋駅がけっこうカオス。 僕の場合、被害は最小限で済んだんですが、車内に何時間もカンズメになった人もいただろうし、いやあ、お疲れさまっす。 とまあそんなことで、のんほいパーク。 思ってた以上に充実しておりまして、暇潰しには最適で、のんほほほほほほーい♪

 ということで、今日はハワード・マギーです。 新年早々、地味なのを持って来ましたなぁ。 “マギー四天王” の一人ではあるんですが、残る3つはマギー司郎と、マギー憲司と、マギーブイヨン。 マジシャンの師匠と、弟子と、出汁。 その中にあって、ジャズ・トランペッターのハワード・マギーだけ浮いちゃってますが、これだけマギーが後ろに来ちゃってるし。 ハワードは破門にして、残った3人で “世界3大マギー” にしたほうがいいような気がするんですが、このネタ以外に特に書くことがなかったりするんですよね、この人の場合。 僕の過去ネタを読み返しても、100%マギー司郎が登場しているに違いありませんが、今日はそんなマギーくんの 『ジャスト・ビー・ゼア』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 輸入盤CDなので、お決まりのライナーノート丸写しテクが使えなくて、この先の展開が非常に心配だったりするんですが、とりあえずメンバー紹介から始めると、パー・ゴールドシュミットとか言う、素性のよく分からないバリトン・サックス奏者が入っていたりします。 ググってみたら、 こんなページ が引っ掛かったんですが、延々と検便ネタが続いて、肝心のゴールドシュミット君がぜんぜん登場しなくて、ムカつくこと、この上なし。 ようやく後半になって名前が出てくるんですが、テナーのパー・ゴールドシュミット(?)は、正しい読み方も素性もよく分からんのですが、恐らくヨーロッパ系の兄ちゃん、もしくはヨーロッパ系のおっさんであるものとおもわれます。 そう書かれているだけで、結局、素性に関する事は何も分かりませんでした。 唯一、バリトン以外にテナーも吹くらしいという事が判明したのが成果と言えるかも知れませんが、さほどメジャーなキャラであるとは思えません。 が、リズム・セクションのほうは大丈夫です。 ピアノがホレス・パーラン、ベースがマッズ・ヴィンディングで、ドラムスがケニー・クラーク。 アイドリース・シュリーマンの 『バーズ・グラス』 と60%くらい被っていたりするんですが、レーベルも同じステープル・チェイスだし、よくよく見ると録音年月日も、たったの1日の違い。 ほぼ姉妹盤であるな。 そのように判断していいのではないかと思うんですが、とまあそんなことで、では演奏を聞いてみることにしましょう。

 1曲目、 「ジャズ・エクスチェンジ」 。 マギーくんのオリジナルです。 何だか、いきなりな感じで始まるんですが、ビ・バップ的な荒削り感満載で、ん? …と、ちょっと不安になっちゃう立ち上がりでありますな。 2管のユニゾンもラフな出来で、ケニー・クラークのタイコも野卑で粗雑。 こりゃ、やらかしちゃいましたか? で、ソロ先発はパーランでありますな。 昔に比べると黒っぽさが希薄になって、灰色っぽい感じになってますが、プレイそのものは概ね良好。 続くマギーのトランペットはちょっぴりヘロヘロしておりますが、この人はもともとこんなキャラだったりするし、ケニー・ドーハムが大丈夫な人であれば、ま、許容の範囲内かと。 で、その後、マッズ・ヴィンディングのテクニシャンなベースがフィーチャーされることになるんですが、この人、何者でしたっけ? わりと新しい系で名前を目にしたことがあるような気がするんですが、デンマーク人であるようですな。 デンマークと言えば安城に 「デンパーク」 というのがあって、今回の行き先の候補にも挙がっていたんですが、アクセスが今ひとつっぽいので、やめました。 基本、お花しか見るものが無さそうなので、のんほいにしておいて正解だったかも知れませんが、とまあ、そんなデンマーク人が無駄に頑張ってくれたのに続いて、謎のサックス奏者、パー・ゴールドシュミットくん登場。 出来としては、まあまあ? 適度にワイルドで、悪くはないと思うんですが、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 アルバムのオープニングとしては、うーん、まあまあ?

 ということで、次です。 これまたマギーくんのオリジナルで、 「ユー・アー・サムシング・エルス」 。 「君って、何かエロい」 。 そういった意味ではないかと思われますが、イントロからテーマに掛けてはマギーのワン・ホーン・カルテットとなっております。 微妙にラテンっぽいイントロから一転、テンポが遅くなって、バラードっぽいテーマがムーディに奏でられる。 そんな仕上がりだったりするんですが、なかなかいい雰囲気でありますな。 ちょっぴりエロかったりもするんですが、マギーのちょっとしたソロに続いて、ホレス・パーランのリリカルなピアノが登場します。 極めて短い、ほんのちょっとしたプチ・ソロなんですが、なかなか。 で、バリサクの人が出て来てテーマの一節を吹いて、それをトランペットの人が受け継いで、でもって、おしまい。 …とか思っていたら、ここからが本格的なトランペットのソロだったりするんですが、その後、デンマークの人のベースがフィーチャーされて、バリサクの人もソロも出て来て、何やかんやで、7分17秒。 サクっと終わって次の曲に行こうと思っていたんですが、思いのほか粘られてしまいました。 ま、出来としてはなかなか良好だったりして、とまあそんなこんなで、次。  「ウィー・ドット」 。 J.J.ジョンソンのわりと有名なバップ調の軽快なナンバーっすな。 シンプルなテーマを軽く2管のユニゾンで吹いた後、トランペット、バリサク、ピアノの順で各自の良好なソロが披露され、その後、マギーが再び登場して、けっこう頑張ってくれて、以下、ドラムスとベースの人もフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ケレン味のないオーソドックスな仕上がりでありました。

 ということで、次。 「ユー・アー・サムシング・エルス」 の別テイク。 こういう、小さな親切、大きなお世話的な構成は厳に慎んで頂きたいところでありますが、で、続いては 「ジャズ・エクスチェンジ」 の別テイク。 長かった正月休みも今日で終わってしまって、ブルーな気分でいつもと同様にヤル気がない僕は、これで完全に意欲を削がれてしまいましたが、ということで、次。 マギーのオリジナルで、 「イントゥ・イット」 。 「淫蕩な伊藤」 。 そういった意味ではないかと思われますが、そういえばサッカー・ワールドカップの日本代表のキャンプ地がイトゥに決まったそうですな。 ハトヤか? 電話は4126(ヨイフロ)か? 恐らく日本人全員が同じことを思ったに違いありませんが、伊東で淫蕩プレイとか、楽しそうですなぁ。 「淫蕩温泉」 とか、すけべビデオのタイトルにありそうなんですが、不倫モノでしょうな、多分。 「ああん、駄目ぇ、アタシには夫が、ヒロシにはヨットが…」 みたいな。 友情出演:戸塚宏っすか。 そんな友情は出来ればやめて欲しいところなんですが、で、曲のほうはというと、なかなかいい感じの仕上がりだったりします。 マギーが主、ゴールドシュミットが従。 そういった関係でテーマが演奏されて、で、トランペットが先、バリトンサックスが次。 そういった順序で各自のソロが披露されます。 ホレパーのピアノも登場します。 黒っぽさはないんですが、なかなかいい感じです。 で、以下、マギーが再登場して、タイコとベースがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、よかったっす。

 ということで、ラスト。 アルバム・タイトル曲の 「ジャスト・ビー・ゼア」 はマギーのオリジナル。 これもまた、なかなかの佳曲でありますな。 トランペットのワン・ホーンで始まって、途中からバリサクが地味に絡んでくる形でテーマが演奏され、でもって、ソロ先発はパーランのピアノっすか。 空を飛ぶ〜、風を切る〜、長島スパーラン♪ パーランという字を見ると、頭の中にこの歌が頭に浮かんでくるんですが、世の中にはそんなものは浮かんでこない人のほうが多くて、恐らく大した共感は得られないものと思われますが、で、以下、マギー、ゴールドなんとか、デンマーク人と、各自のそこそこなソロがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、今日のところは、おしまい。

【総合評価】 1曲目の出だしで、この先、いったいどうなることかと思いましたが、その後、持ち直しましたなぁ。 …という、この 「総合評価」 ではわりとよく見られる展開になった1枚でありました。 途中に出てくる別テイクと、デンマーク人の頻出ぶりはやや余計でありますが、やや長めの演奏が多くて、ソロは聞き応えがあります。 5曲中80%を占めるオリジナルの出来もよくて、 “マギー四天王” として十分にやっていけそうな手応えを感じさせてくれて、のんほほほほほほーい♪


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