WITHOUT A SONG (BLUE NOTE)

FREDDIE HUBBARD (1969/12)

WITHOUT A SONG


【パーソネル】

FREDDIE HUBBARD (tp) ROLAND HANNA (p)
RON CARTER (b) LOUIS HAYES (ds)
【収録曲】

(01-03) WITHOUT A SONG / THE THINGS WE DID LAST SUMMER / A NIGHT IN TUNISIA
(04-05) BLUES BY FIVE / BODY AND SOUL
(06-07) SPACE TRACK / HUB-TONES
【解説】 ( 2014年01月12日更新 / 連載 1,106回 )

 “★さばめーる★” が届きました。 トップページ で食堂のオバハンが箸でつまんでいる塩サバ。 その辺りをクリックするとメールフォームが開くという、そういう仕掛けになっているんですが、ごく稀に、思い出したかのようにメールが届くことがあります。年に2〜3通ほど。 大抵は論評に値しない干瓢のような内容なので、チラ見してゴミ箱に捨てて、それで終わりなんですが、トン汁ほどにも論じる点が無かったりしますからね、干瓢。 「間氷期には干瓢を食おう」 とか、そんなネタしか思い浮かばなかったりするし。 せっかく氷河期が一休みしてくれたんだから、もっといいもん食えよ! そう思わずにはいられませんが、例えばえーと、切り干し大根だとか。 ま、切り干し大根なんて、 「刈り干し切り唄」 を歌う時くらいにしか食いたくならない食材だったりするんですが、で、誰からメールが届いたのかというと、ヒロシ。 僕が個人的によく知っているヒロシは世の中に2人ほどいるんですが、1人はエンジン屋のヒロシ。 略してエンヒロ。 もう1人は電気屋の毛深いマヒナスターズなヒロシ。 略して電ヒロ、もしくは毛深マヒヒロ。 どうしてマヒナスターズなのかというと、名前がズバリ 「わだひろし」 だからなんですが、いずれも仕事上でちょっとした付き合いがある程度のヒロシだったりするので、わざわざ“さばメール” など送ってくるとは思えなくて、となると、うーん…、もしかして、ヤツっすかね?

 ヤツの名前は、ヤギ。 ヤギからメールを送りつけられる心当たりがあるのかというと、大アリなんですよね、これが。 オオアリクイから来る心当たりは大ナシで、ふなっしーからも、ないなっしー。 が、ヤギからだったら、あり得るよね。 そう、アリエール (←洗剤) も言っておりましたが、で、ヤギがメールで何を言ってくるのかというと、これはもう、文句か、クレームか、苦情。 その何れかであるに違いありません。 ムンクがフレーメンな九条ネギ。 そんなワケの分からないことは、さすがのヤギでも言ってこないと思うんですが、先週、ヤギのフレーメンなヒロシを、本ヤギの許可無しに勝手に登場させちゃったんですよね。 この辺り 。 バレやしないと高をくくって恥ずかしい写真を載せたんですが、もしかして、バレた? かつて、長縄所長代理 (←肩書は当時) の悪口を書いた時も、即座に本人にバレたし、OLさんが長縄所長代理 (←肩書は当時) の悪口を言っていたという話しを書いた時は、 仕事中に携帯に電話が掛かってきて、 「消して下さい!」 と、文句を言われてしまいました。 長縄クンがOLさんから悪口を言われるような言動を取ったばかりに、とんだとばっちりでありましたが、で、メールでの苦情やクレームで言うと、 「善幸丸事件」 という、大きな問題が発生したこともあります。 このコーナー 、よく見ると第2回だけ無かったりするんですが、かつてはここに、ある写真が掲載されていたんですよね。 何が写っていたのかというと、善幸丸。 とある特殊な任務を担っている一隻の船であります。

 「うんこ船・第五善幸丸」 それが記事のタイトルだったんですが、ウンコを積んで海に捨てにいく船が停泊していたんですよね。 揖斐川と長良川の間を走る中堤道路が近鉄名古屋線とJR関西線の鉄橋の下をくぐる、そのすぐ手前のところに。 うんこネタは小学生の少年少女に非常にウケがよかったりするので、純真な子供たちの心を満たすべく、早速ネタにさせて頂くことにしたんですが、しばらくして、僕のところに苦情とクレームのメールが届きました。 どうやら、善幸丸という船の所有者らしいんですが、 “うんこ船” を直ちに削除しろと。 でなければ、名誉棄損で、法的な手段に訴えるぞ! …と。 キミが乗っている善幸丸ではなくて、実際にウンコを運んでいる善幸丸の話なんだから、別にいいじゃん。 そんな気はするんですが、文句を言うなら僕ではなく、うんこ船に善幸丸という名前を付けた人に言うのが筋だと思うしー。 邪魔なウンコを始末するという善行を通じて、みんなを幸せにしたい。 ウンコと 「ぜんこう」 で、語呂もいい。 そんな意味を込めてのネーミングだったと思うんですが、クレームを付けられるような名前を付けてくれたばかりに、とんだとばっちりでありますな。 ま、面倒なことになっても嫌なので、消しちゃったんですけどね。 近年は海洋へのウンコの投棄が国際的に問題になって、揖斐川の善幸丸も姿を消してしまったんですが、在りし日の勇士を皆様にお見せすることが出来ないのは、痛恨の極みであると言わざるを得ません。

 とまあ、あの時の同じように、アヘ顔の写真を直ちに削除しろと。 でなければ、名誉棄損で、法的な手段に訴えるぞ! …と。 そう、ヤギヒロシが文句を言ってきたのかと思ったら、ヤギとは違うヒロシでありました。 となると、アレっすかね? 戸塚宏? 前回はこちらのほうのヒロシも、「ああん、駄目ぇ、アタシには夫が、ヒロシにはヨットが…」 というので、 「淫蕩温泉」 に友情出演して頂いたんですが、このヒロシも一筋縄では長縄だったりするんですよね。 かつて、ヒロシくんの事を 「カッパ頭に、カエル顔」 と書いて、名誉棄損で訴えられていた人がいました。 裁判の結果がどうなったのか知りませんが、もし有罪になったとすれば、世の中、本当のことを言ったり書いたりするのも、駄目だということになっちゃいますよね。 ヒロシくんの顔が両生類に酷似していたばかりに、とんだとばっちりでありますが、幸いなことに “さばメール” はヨットスクールではないところから送られたヒロシでありました。 中身のほうも文句やクレームではなく、硝酸ミコナゾールも真っ青な賞賛っぷりでありまして、新年早々、さば君は大いに気をよくした次第でありますが、ご本人からメール引用の許可が得られましたので、ここでお披露目させて頂きたいと思います。

[お 名 前] 桑名が郷里のジャズ好きヒロシ
[メ ー ル] hiroshi-totuka@watashiga-naosu.com
[ 性 別 ] 男
[一言めっせーじ]
お初です。
塩サバさんは、わが故郷、桑名が生んだ大天才です。最近、クールジャパン機構社長に就任した、テーラー太田の倅と並び桑名の誇りです。
ラズウェルさんより軽妙で面白く、私がレコード業界人であればジャズCDのライナーノートを依頼したいくらいだし、絵もそれなりに味があり
ジャケットデザインもお願いしたい。 デビット・ストーン・マーチンも超えている。
文章も寺島も小川も後藤も今は亡き油井大先生をも完全に超えている。大絶賛!

 あ、賞賛ではなくて、絶賛でしたか。 テーラー太田の倅とか、デビット・ストーン・マーチンとか、いくつかよく分からん名前が出てくるんですが、 こういうジャケット のデザインを担当した人なんですな、テーラー太田の倅ではないほう。 太田というと、カバ好きの人という印象しかなかったりするんですが、ビリー・ホリディの名唱で名高い 「アイ・カバー・ザ・ウォーターフロント」 を詠み込んだ一句、「あ、いる、カバだ。」 太田、ふらっと動物園。 あれは名作でありましたなぁ。 で、文章も寺島も小川も後藤も今は亡き油井大先生をも完全に超えている。 そんな有り難い評価を頂きましたが、いやいやいや。 後藤誠クンとか、岡崎正通クンとか、いつも本人に無断で勝手にライナーノートを引用させて立場からすると、恐れ多い限りです。 でもまあ、寺島靖国くらいは…。 いや、無論、僕は寺島ヤックンも大尊敬しているんですが、 「靖国万歳!」 と礼賛して、中国や韓国の反感を招いたりするのもアレなので、あまり靖国問題には触れないでおこうと思うんですが、で、ヒロシくんのメール、略してヒロメールの続きには、こんなのが書かれておりました。

話題転換、さて本題です。下記の曲ステキ!

  http://www.youtube.com/watch?v=HOcQrpf6z-E ( ← クリックすると“YouTube”に飛びます。)
 
 正直、僕には何がステキなのかよく分からなくて、再生開始から36秒くらいで、そっ閉じしちゃったんですが、メールの続編に、お勧めしたご当地ソング 「ああロマンスの国夢の国」 如何だったでしょうか。 そんなことが書かれていたので、慌てて今、聞き直しているところだったりするんですが、御当地ソングだったんすかぁ。 歌詞が今ひとつ聴き取りにくいんですが、伊勢大橋の〜北をゆく〜♪ そんな一節が出て来たりして、ステキ! で、この続報によって、テーラー太田の倅というのがどうやら、ヒロシの中学時代の同級生らしいというのが判明したんですが、他には中川ベーカリーの店主だとか、例の桑名城 「新之助貝新」 ( ← しぐれ城?) のご令嬢だとか、寺町通りの花屋 「花甚」 の店主だとか、ガソリンスタンド 「ナヤデン」 の二男だとか、 「フードセンターキクヤ」 の長女だとかがいたそうですが、何てローカルな! ちなみにご出身は中央町の青木記念病院の近所なんだそうです。 おおっ! 僕が左下腿骨骨折で入院して1ヶ月近くを過ごした、第2の故郷とも言える青木メモリアル・ホスピタルのご近所さんでしたかぁ。 何だか、ただならぬ縁を感じてしまいますなぁ。 で、ヒロシの真の狙いはヒロメールで 「ロマンスの国夢の国」 を広めることではなく、ところで、大絶賛したお礼にジャケットの絵をサイン入りで頂きたい。是非、額装してリスニングルームに飾りたい。 そういうところにあるようなんですが、お安いご用です。 今すぐにというワケにはいきませんが、暇を見て送付させて頂きたいと思いますので、気長にお待ちの程を。 いつになるかは分かりませんが、ま、年内には何とかしようと思っております。 で、ネタに困っている窮状をしつこく訴えたからか、気を遣ってサード・メールでは、何やら替え歌のようなものを書いてくれました。

ネタになるかどうかは分かりませんが、牛若丸の節で歌ってみてくださいな。

  桑名は伊勢の橋の上
  2台の衛生車の運ちゃんが
  長いホースを振りかざし
  揖斐川めがけてババ落とす

牛若丸の節と言われても、ぜんぜんピンと来ないんですが、 これ っすかね? 桑名は伊勢の橋の上〜、2台の衛生車の運ちゃんが〜♪ 歌ってみましたぜ! 何だか微妙に、うんこ船・第五善幸丸リスペクトな歌詞だったりするんですが、さすがに橋の上から川への放棄というのは、ちょっとどうかと思うんですけど。 やっぱりウンコはちゃんと船で運搬して、伊勢湾の向こうのほうに捨てて欲しいと思うんですが、桑名の海は〜ウンコ色やね〜、ウンコをみんな、ここに捨てに来るから〜♪ 「悲しい色やね」 の節で歌ってみてくださいな。 ちなみにあの歌の 「ほー・みたい」 の後の歌詞、 “大阪ベーブ・ルース” という、関西の強打者のことだと思っていた小学生が全国に800万人強はいたに違いありませんが、 「ルパンルパーン♪」 と同じくらい勘違いしやすい事象ですよね。 ちなみにこのヒロシ、渋谷にある某・文化的なムラにお勤めの定年間近のオッサンのようなんですが、いい歳こいて “ババねた” とは…。 そう言えば “バーバパパ” って、関西ではほぼ “ウンコ親父” だよね。 そんな事実に気付いたりもしたんですが、とまあ、そんなヒロシに騙されて、いや、そんなヒロシに助けられ、今週も何とか1本でっち上げることが出来ました。 今後も頑張って、ヒロシにヒーローになって欲しいところなんですが、頑張りすぎてヒロシ、疲労死ということになっても困るので、ま、そこそこの線で、ヨロシク☆

 ということで、今日はフレディ・ハバードなんですが、来週以降、何も書くことを思い付きません。 ネタを提供して頂いた人には謝礼としてジャケ絵原画を進呈したいと思いますので、みんな、さばめーる、ヨロシク☆ で、さばと言えばサバ専門の飲食店 「SABAR(サバー)」 というのが大阪にオープンしたみたいですな。 ここ ? SABAR女子会プランのデザートが 「ゴマサバになりたかったサンデー」 というのは、ちょっとどうかという気もするんですが、サバ好きの女子が増えるのは喜ばしい限り。 “jazz giant 連載 1,111回記念オフ会” は、ここで開催するのがいいかも知れませんな。 大阪の福島駅とか、とても人が集まるとは思えないんですけど。 ま、横浜だろうが、大宮だろうが、どこでやっても人が集まるとは思えないですが、仕方が無いので善幸丸に電球をぶら下げて、イカでも集めますかね? とまあそれはそうと、フレディ・ハバード。有名ですよね。日本での人気もかなり上位にランクされるものと思われますが、今日はそんなフレ・ハバの 『ウィズアウト・ア・ソング』 という1枚を紹介したいと思います。 ネタ用に“Amazon”で仕入れたんですが、チョイスのポイントはずばり、書くのが簡単そうなジャケット。 それに尽きます。 中身の出来など知ったことではないんですが、1969年のヨーロッパでのライブを収録した甚六さん。 そういうアレだったりするようです。 これらの演奏が録音されたのは 1969年の暮れ、当時のブルーノート・レコードが企画した “ジャズ・ウェイヴ・ツアー” の一環として、メンバーたちがヨーロッパをまわったときのことだった。 それらのステージの中からロンドン(@F)、ブリストル(ABC)、そしてドイツ(DE)でのライブからピックアップされた演奏が、ここに収められている。 by 岡崎正通。 あ、マサミチみちみち、ウンコ垂れて〜♪ …の岡崎クン、いつもお世話になっております。 後半の解説はマサっちだけが頼りなので、力を貸して頂きたいと思うんですが、力を借りると言えば昔、 「借力」 というのにハマったことがありましたなぁ。 前にも書いたことがあるような気もするんですが、見なかったことにして、来週は借力ネタにしますかね? ということで、とりあえず こいつ をポチったんですが、懐かしいですなぁ、力抜山。 で、これ、マサっちも書いている通り、ワン・ホーンなのが貴重だったりするんですが、で、サイドマンにも中堅処を揃えておりますな。ロン・カーターは中堅よりも上と言ってよくて、ルイス・ヘイズはまさしく中堅。 で、ピアノのローランド・ハナは、ハワード・マギーがマギー司郎ねたしか書くことがないのと同様、ローランド・ゴリラとハナ肇に話を振るしかないんですが、とまあそんなことで、では1曲目から聞いてみることにしましょう。

 まずはアルバムのタイトルにもなっている 「ウィズアウト・ア・ソング」 。 この曲はヴィンセント・ユーマンスが1926年、 『グレイト・デイ』 というミュージカルのために書いたもの。 “歌丸こそが人生、歌丸なくして笑点は無意味” という歌丸賛歌であるが、その内容は、まさにここでのフレディの演奏にぴったり当てはまる。 by 岡崎マサっち (一部改変) 。 そういうアレのようですが、演奏のほうはというと、ただひたすら勢いだけで押し切る押切もえ。 そんな感じだったりします。 燃えてるぜ、ファイアー! よくも悪くもライブらしいワイルドさに溢れまくっておりまして、ルイス・ヘイズのタイコも、ほぼ自棄くそレベル。 中間部で聞かれるローランド・ハナ肇のソロは、クラシックな香りと前衛っぽさが同居していて、甚だナハナハ。 終盤は無伴奏ソロになったりもして、無駄にフィーチャーされることになるんですが、でもって、テーマに戻って、おしまい。 …と思わせておいて、ここからがなかなか、しつこかったりするんですが、でもって、今度こそ本当におしまい。 11分を超える長い演奏のわりには、書くことがほとんどなかったんですが、ま、いいんじゃないっすか?

 で、次。  「ザ・シングス・ウィ・ディッド・ラスト・サマー」 。 僕の持ってるCDでは 「過ぎし夏の想い出」 などというポエマーな日本名が付けられておりますが、 「去年の夏」 というシンプルな邦題のほうが有名ではなかろうかと。 ラブリィ&キュートな旋律を持ったナンバーで、さば君的フェイバリット・ソングのひとつだったりするんですが、歌詞の内容が色んな意味でポエムなことでも知られております。 詳しくは ここ 。 あ、最近はこの日本名のほうがメジャーだったりするんですかね? 何だかこう、中学生のデートかよっ! …と言いたくなるような、微笑ましくも羨ましい情景だったりするんですが、秋の訪れと共に2人の関係は駄目になっちゃったんですな。 何でや? ベルを鳴らすゲームで、僕のちょっとカッコいいところも見せたりしたのがアカンかったんか!? ま、多分、そういうところが原因なんだと思われますが、ちょっとアホそうですもんね、この彼氏。 で、フレ・ハバはこのロマンチックな佳曲をしみじみと歌い上げてくれているんですが、ちょっぴりアート・ファーマー的な知的さを感じさせたりして、ステキ! 11分を超える演奏で、ぶっちゃけ、途中でちょっと飽きたりもするんですが、ロー・ハナのピアノ・ソロも顔からすると無駄なくらいにロマンチックだったりするし、ま、いいんじゃないっすか?

 ということで、3曲目。  「ア・ナイト・イン・チュニジア」 。 並び建つ、内藤医院、忠実屋。 関サバ師匠の句だったと思うんですが、いやあ、名作でありますなぁ。 ジャズ俳句って、異常にレベルが高かったっすよね。 都々逸のほうの企画は失敗に終わりましたけど。 7・7・7・5というリズムは、なかなか秀逸なんですけどね。 犬は喜び、庭駆け回り、猫はコタツで、丸くなる…とか。 で、演奏のほうはというと、ひたすら派手。 タイコとピアノのイントロに続いて、フレディ本人によるものと思われるMCがあって、テーマを合奏。 そういう流れだったりするんですが、トランペットのワン・ホーンで 「チュニ夜」 というのは、ちょっと珍しいかも? ちなみに 「チュニ夜」 で画像検索すると、フリフリのギャル服の写真がたくさん出て来たりするんですが、冬の夜メルヘン柄チュニック。 どうやらこれが引っ掛かってる模様。 チュニックって言うんっすか、こういうの。 中肉のオッサンにはちょっと似合いそうにないんですが、で、ソロ先発はロー・ハナのピアノ。 けっこうアグレッシブで、前衛的な全英オープン。 そういったアレだったりするんですが、で、続いてフレ・ハバ君が登場。 初っ端から全開バリバリ状態で、バリバリと元気にラッパを吹きまくり。 中間部ではルイス・ヘイズのタイコが大きくフィーチャーされて、家具が大きくファニチャーされて、先生がティーチャー。 何でもいいけどティーチャーってティーと茶で、どっちも茶だったりしますよね。 …と、どうでもいい事を書いてもまだ続いているほど、無駄に長いソロだったりするんですが、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 1曲目同様、エンディングが無駄にしつこかったりもするんですが、最後までハイ・テンションで、ステキ!

 で、次。  「ブルース・バイ・ファイブ」 。 レッド・ガーランドのオリジナルで、マイルスの 『クッキン』 でも取り上げられたナンバーです。 テーマを聞けば、「ああ、アレかぁ。」 と、納得出来るのではなかろうかと。 シンプルなブルースで、曲そのものとしては、さほど見るべきものは無いんですが、アドリブの出発点としては、こういうのもアリかと。 で、次。 歌物ナンバーの 「ボディ・アンド・ソウル」 。 フレディの大好きだったナンバーで、63年にインパルスへ吹き込んだアルバムのタイトルになっていたことからも、いかに彼がこの曲を愛し、自信を持ってプレイしているかが分かるだろう。 そう、日本語ライナーにも書かれておりますが、こういうのって1回辺り、おいくら万円くらい頂けるものなんすかね? ヒロシくんではありませんが、僕にもこういうお仕事、回ってきませんかね? 500円くらい貰えるのであれば、引き受けてもいいかなと思うんですが、ま、銭金 (ぜにかね) が無理なら、ゼニガメの現物支給でもいいんっすけど。 で、ここでのフレディは、単なるバラードというよりも (中略) 最高だ。 そういったプレイを展開しておしまして、ステキ! とにかくまあ、思い入れ過多とも思えるドラマチックな展開に、ドイツ人の観客も思わず都々逸を詠んでしまったのではないかと思われますが、太股素敵な、レディ・ガガがが、電気あんまで、イガガガガ。 頭に 「ふ・れ・で・い」 の4文字を詠み込んでみました。 日本語になってないじゃないか! そう思われるかも知れませんが、所詮はドイツ人が作った都々逸なのでお目に見て貰うとして。 ま、レディ・ガガガガなら大目に見てくれると思うんですけどね、 こんな感じ で。

 ということで、次。  「スペース・トラック」 。 69年のアトランティック盤 『ブラック・エンジェル』 のトップに入っていたフレディ自身のオリジナルで、ぐっとフリーな構成を持っているだけに、彼の奔放さがいっそうよく表れたトラックになっている。 そう、岡崎クンは評しておりますが、いいですよね、ブラック・エンジェル。 真夜中に、街をぶらつく、園児いる。 すぐに一句詠めちゃいます。 折り込み都々逸よりも、こっちのほうが遙かに楽なんですが、そんなことより補導しろよ! そう思わずにはいられません。 奔放にも程がある園児なんですが、演奏そのものも、かなりフリー。 もう、フリチンで街をブラブラする園児レベル。 園児の癖にブラブラって、生意気だぞ! そう思わずにはいられませんが、ということで、次。 こんな適当なレビューでは、ゼニガメ1匹貰えそうにありませんが、アルバムの最後を飾るのは、これまたフレディのオリジナルで、 「ハブ・トーンズ」 。 ブルーノート盤のアルバム・タイトルにもなってる奴ですな。 ここではさらにテンポを速めて、自由にブルース・ソロを吹きまくっている。ライヴ・ステージのエンディングを飾るにふさわしい、エキサイティングなトラックである。 とまあ、そんな演奏が繰り広げられて、今日のところは、おしまい。

【総合評価】 全7曲。 最後を除けば、すべて10分前後の長尺物で、真面目に最後まで付き合うには、かなりの体力が必要になろうかと。 ということで、適当に流しておいたんですが、とにかく気合いと勢いと根性だけの69分40秒でありました。 自棄クソ気味な気分の時には、いいかもー?


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