THE NEW THING & THE BLUE THING (ATLANTIC)

TED CURSON (1965/3/25,29)

THE NEW THING & THE BLUE THING


【パーソネル】

TED CURSON (tp) BILL BARRON (ts)
GEORGES ARVANITAS (p) <except #5> HERB BUSHLER (b) DICK BERK (ds)
【収録曲】

(01-03) STRAIGHT ICE / STAR EYES / TED'S TEMPO
(04-06) NUBLU / REAVA'S WALTZ / ELEPHANT WALK
【解説】 ( 2014年03月02日更新 / 連載 1,112回 )

 小牧基地の航空祭に行ってきました。 先週、このコーナーの更新をサボって、何をしているのかと思ったら、そんなところで遊んでいたんですな。 怪しからん話です。 ちなみに 「けしからん」 という言葉の語源は 「罌粟刈らん」 から来ているそうですな。 ヘロインの材料になる罌粟(ケシ)を刈らずに放置するとは、けしからん! …みたいな。 春に種を撒くと初夏に花が咲いて、その後に立派な実が成ります。 夏のヘロインに〜 (チャンス、チャンス) きっとなれ〜る♪ by 河合奈保子。 そういう、けしからん奈保子は厳正に処分しなければなりませんが、とまあそれはそうと、航空祭。 小牧に行くのは、えーと、 この時 以来っすか。 いつもはだいたい秋頃に行われるんですが、今年は何故だかこの時期にずれて、土曜・日曜の2日開催。 名前も 「航空祭」 ではなく 「オープンベース」 となっておりました。 今年はもしかしたらブルーインパルスが飛ぶかも? そんな根も葉もない噂が飛び交っていたりもしたんですが、練習中に事故ってしまって、どっちにしろ駄目でしたな。 で、例年にも増して飛行展示はショボかったんですが、食い物系の屋台が無駄に充実しているし、プチB−1グランプリの会場で、余興で飛行機が飛んだりもする。 そんなふうに割り切ってしまえば、それなりに楽しかったりします。

 とまあそんなことで、前回と同様、6時45分頃に桑名を出発して、7時30分過ぎに味美駅近くの駐車場に到着。 前にも書きましたが 「あじみ」 では無くて 「あじよし」 。 『日ペンの美子ちゃん』 って、みこちゃん? よしこちゃん? そう悩んだことを思い出せば、それほど難読ではなかったりするんですが、ひとつ名古屋寄りの 「味鋺駅」 よりはマシですよね。 「あじわん」 ではなくて、 「あじま」 。 そんな読み方じゃ、味−1 (あじわん) グランプリを開催出来ないじゃん! そう、お嘆きの住民も多いと聞いておりますが、 「あじま」 は 「あじま」 で、ちょっとアメマみたいで、なかなか味があるとは思うんですけどね。 で、前回は味美駅前にクルマを止めて、即座に名鉄小牧線で牛山駅に向かったんですが、今回は自転車で行ってみることにしました。 張り切って開門ダッシュして最前列を確保するほどの航空祭でもないので、近くの喫茶店でモーニングを食べてから出発することにしたんですが、調べてみると近くに 「望月」 という店があるっぽいので、そこに行ってみようかと。 恐らく、餅好きの望月さんが経営しているんだと思うんですが、意外にもマスターは愛想が悪い。 そんなクチコミをどこかで目にしたような気がします。 意外にも…って、餅が好きなことと、愛想とは 直接的には何の関係もないので、別に不思議ではないんですが、様子を窺っていると中から人が出て来て、何やらごそごそと作業を始めました。 なるほど、確かに愛想が悪そうなオッサンですな。 ま、別にそれはいいんですが、店を開こうという気概が微塵も窺えません。 しばらく待ってみたんですが、一向に埒が明かないので、諦めて他をあたってみることにしました。 線路を渡って駅の反対側に歩いていったところ、 「喫茶・洋子」 というのを発見。 しばらく洋子の様子を窺ってみたいんですが、大丈夫そうだったので、入店。 めちゃめちゃ愛想のいいオバチャンでありました。 モーニングは温泉玉子 or ゆで玉子にトースト、サラダ、バナナと、極めてシンプル。 岐阜の喫茶店みたいに茶碗蒸しが付いてきたりはしないんですが、愛想がいいのが何よりなので、まったく問題は無し。 唯一欠点を挙げるとするなら、便所の水が変な色をしている事くらいなんですが、何と言うか、「ブルーレット置くだけ」 の赤褐色バージョンというか、「スカーレット置くだけ」 というか。 何かちょっと嫌だったんですが、気分がブルーになるほどの事でもなく、赤褐色な気分で店を後にして、とまあそんなことで、8時30分頃、基地に向かって、ケッタでGO!

 で、到着〜。軌跡としては、こんな感じです。

  【味美駅から小牧基地への道】 (←Click Here!!)

 距離にして3.3キロ、時間にして20分弱。 お手軽なサイクリングっすな。 ほぼ1直線なので分かりやすいんですが、前半は微妙な登り坂がダラダラと続くので、日頃、ダラダラとした自堕落な生活を送っている人だと、ちょっとバテます。 ま、その分、帰り道は楽なので、ここは耐えるしかありませんが、とまあそんなこんなで、オープニングフライト、開始〜。

< 小牧基地航空祭 (飛行展示編−その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 今回、新しく買った Nikon D7100 の航空祭デビューなので、その実力の程を試すという意味もあったんですが、本能を解き放て。 そんなことをしたら、盗撮目的にしか使えなくなっちゃうんですが、使用頻度の高い中央部15点にはクロスタイプセンサーを採用。中央1点のフォーカスポイントはf/8まで対応し…うんぬん。 ほぉ。 これはつまり、70-300mm f/4.5-5.6G といった安ズームレンズでも、普通に1.4倍のテレコンが使えるというワケっすよね? 蓮根、テレコン、オスマン・サンコン。 “世界3コン” のひとつに数えられ、レンズの焦点距離を伸ばすことが出来る便利なテレコンは、長島スパーランドのテレコンバット好きの人にも高く評価されているんですが、開放絞り値が2倍になっちゃうのが欠点。 テレ端のf/5.6が倍率ドン! 更に倍!…で、f/8になっちゃいます。 f/5.6の倍でf/8になっちゃうところが不可解なんですが、フォーカスポイントがf/8まで対応ということは、テレコンを付けてもオートフォーカスが可能姉妹なワケっすよね? これは本能を解き放てますなぁ。 ワクワクしながら試してみたんですが、結論から先に言ってしまうと、かなり微妙。 被写体にもよるんでしょうが、飛んでいる飛行機やヘリだとピンとが迷いまくり。 飛び物では空中浮遊している麻原彰晃くらいにしか使えないかも? 絞首刑にしても宙に浮いちゃうから、助かっちゃうんですよね、あのオッサン。 ま、そんな奇跡を起こせるのなら見世物要員として活かしておいていいような気もするんですが、で、テレコンの使用例は (写真・上から2番目) 。 APS-C機だと35mm判換算で1.5倍、それがテレコンで1.4倍になるので、300mmのレンズが630mm相当になります。 が、ヘリのローターの “回ってる感” を出すのにシャッター速度を遅くしたのもあって、微妙にブレちゃいました。 オートフォーカスは稀に使えることもあるというレベルだったりするし、実用性としては、うーん。。。

 それより、使えるヤツだと感じられたのは (写真・ちょうど真ん中) 。 かっぱっぱ、ルンパッパ、かっぱ黄桜、かっぱっぱ、ボンピリピン、飲んじゃった〜、ちょっといい気持ち〜 飲める、飲める、飲める、飲める、いける、ける、ける、ケロップ機能…ではなくて、クロップ機能。 撮像素子の一部を使うことによって、より望遠な撮影が出来るという、そういうアレであります。 D7100には “1.3倍クロップ” という機能があって、テレコンの1.4倍には微妙に負けちゃいますが、35mm判換算で1.5倍の1.3倍で、約2倍。 APS-C機が、4/3(フォーザーズ)に化けるイメージでありますな。 70−300mmのショぼいズームが 140-600mmになっちゃうという、スグレもの。 これならオートフォーカスもばっちりだし、いーける、ける、ける、クロップ♪

< 小牧基地航空祭 (地上展示編) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、続いては地上展示。 空いていて、ゆっくり堪能出来るのが小牧のいいところなんですが、これ用にもう1台、 Nikon1 V1 を持っていきました。 レンズは新たに手に入れた 1 NIKKOR VR 6.7-13mm f/3.5-5.6 っすぜ。 本体より余裕で高いっすぜ。 冬のボーナス、趣味の世界につぎ込みましたぜ! 35mm判換算で18-35mm相当。 広角〜標準域はこれでバッチリっすぜ! でないと (写真・ちょうど真ん中) とか (写真・下から2番目) とか、こういうのしか撮れなくなっちゃいますからね。 ま、これはこれで個人的には好きなんですが、ということで、次。

< 小牧基地航空祭 (会場徘徊編) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 続いては装備品展示やら、アトラクションやらの状況。 お子様向けにエアー遊具も用意されておりますが、個人的な注目ポイントは “縄ばしご登り” 。 (写真・ちょうど真ん中) っすな。 これだとちょっと分かりにくいんですが、かなり高いところまで登らされることになります。 2,011年版だと、こんな感じ。 半端無いっすな! 僕は極度の高所恐怖症で、建物の壁に付いてる猿梯子とか、絶対に駄目なんですが、あんなもん、人間が登るもんじゃねぇぇぇぇ! サルじゃなくて人間が登るんだから、ちゃんと人間梯子にしろって! そう思わずにはいられませんが、あれは目の前が壁だから、少しは恐怖感が緩和されるような気がするんですが、この縄ばしご登り、目の前がスケスケやんっ! 何とか頑張って上まで登ったものの、怖くて下りられなくなった子供のところに隊員が駆けつけて、素早くレスキュー。 そういう出し物だと聞いていたので、めっちゃ楽しみにしていたんですが、 「ふぇぇぇぇぇ。。。」 とか半泣きになってる幼女たん、待ってろよ! 屈強なお兄さんがすぐに助けに行くから! 僕は怖いから嫌なんだけど、下でカメラを構えて待っててあげるから! が、今年は会場が変わったみたいで、そこまで高くはなくて、幼女もわりと普通に自力でロープで下りてきたりして、うーん。。。 もっと、真性の純サルにしか登れないような難易度マックスの縄ばしごにしろって! そう思わずにはいられませんでしたが、で、 (写真・下の2枚) は化学防護服装着状況であります。 マネキンが2体あって、 「無駄にイケメンやな。」 とか思いながら背が高いほうの写真を撮って、もうひとつの人形も撮ろうと思ったら、いきなり動き出したので、ビビりました。 生きとったんかいっ! 「やるな!」 と思いつつ、敬意を表して左手を挙げたところ、ニカっと笑って挨拶を返してくれて、なかなかいいヤツでありました。 マネキンの振りをして幼女をおびき寄せて、近寄ってきたところでヒョイと抱き上げたりもするようで、先生、俺、来年はここで化学防護服を着るよ! そう宣言したい気持ちで一杯でありますが、とまあそんなことで、続いては昼飯タイム。

 東松島から来た屋台の焼き牡蠣が大人気で、10時半頃には早々と売り切れちゃったようですが、残ったホタテにも長蛇の列が。 ま、魚介類の類いがぜんぜん好きではない僕にとってはどうでもいい話なんですが、その他の屋台はあまり待たずに買うことが出来て、とっても快適。 便所待ちも数分程度だったりするし、ヲタではない普通の一般の人たちには安心。 とまあそんなことで、事前の調査によりアタリを付けておいた これ を確保。 シシ汁♪ 見た目、不味そうですな。 この 6.7-13mm、食べ物の撮影には不向きのようでありますが、レンズ同様、この汁物もけっこうなお値段でしたぜ。 350円くらい? ま、普通に美味しかったんですが、特別にシシっぽさが感じられるワケでもないし、普通に安い豚汁にさいておいたほうがよかったような気も。 で、続いては これ 。 明宝フランクと豚のねぎま串。 見た目、不味そうっすな。 明宝フランクは、豚肉本来の風味を味わっていただきたい。 そんな思いから、ケチャップやカラシを付けてくれないのが不満なんですが、食ってみると確かに、豚さん、今日もありがとう。 そんな気分になったりします。 肉肉しくて、美味ちい♪ で、ねぎま串のほうも普通に美味しかったっす。 ねぎさんにも、労いの言葉を掛けてあげたいところでありますが、で、後は何を食いますかね? どうせなら、ちょっと珍しいものがいいんですが、とか思いながら2ちゃんねるの航空祭スレッドをチェックしていたら、こんな書き込みが。 台湾ラーメンならぬ、台湾焼きそばが美味かった。 ほぉ。 これはチャレンジしてみる価値がありそうですな。 ということで、買ってみました。 ほれ 。 相変わらず、ちっとも美味しそうには見えなかったりするんですが、台湾ラーメンだと丼の底に沈んでしまって回収困難に陥って、もういいっ! こんなクズ肉、別に食いたくなんかねぇ! そんな荒んだ気分になっちゃう現況の挽肉が、たっぷりと乗っております。 それ以外にはニンニクの芽くらいしか具が無かったりするんですが、少なくとも、ちょっと珍しいものがいい。 そんな欲求を満たすには必要十分でありまして、いやあ、なかなか役に立つ情報でありましたな。 後から見たら、コーチン入り塩焼きソバうまかったわ。 そんな書き込みもあったりして、そちらも非常に気になるんですが、少なくともプーチン入り塩焼きソバよりは、大丈夫そう? とまあそんなこんなで、食いもの関係に関しては、満足♪

< 小牧基地航空祭 (飛行展示編−その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、昼からの部です。 一応、F-15も飛んでくれたんですが、メインは災害派遣デモっす。 原発事故でも大活躍した、チヌークによるバケツ水ぶちまき演技も披露されました。 フクシマでは命を賭けて頑張ってくれたにも関わらず 「焼け石に水」 とか 「二階から目薬」 とか言われて、無念だったに違いありませんが、ま、ナマで見てもぶっちゃけ、あまり効果がありそうには思えなかったりするんですけど。 飛沫を被ってビショビショになる。 そんな噂を聞いていたので楽しみにしていたんですが、この日はあまり風がなかったからなのか、水を被って 「ふぇぇぇぇぇ。。。」 と半泣きになっている幼女の姿が見られずに、ちょっと残念。 で、後は消防ヘリがそれなりに飛んだり、消防車が放水したりして、火消し系の活躍が目立ちました。 炎上しても何とかしてくれそうで、心強い限りでありますが、とまあそんなことで、基地内で歩き回った軌跡はこんな感じ。


  【小牧基地での徘徊状況】 (←Click Here!!)

 距離にして3.15キロ。 まあまあの運動になりましたな。 ま、その分、色々と食いまくったので、カロリーベースでは蓄えが増えたに違いありませんが、帰りに犬山城に寄って、そこでもそこそこ歩いたので、ま、ぼちぼち。 とりあえず1回分のネタにはなったし、気分展開にもなったし、ま、本能を完全に解き放すところまでは生きませんでしたが、本能は1ヶ月後に京都に行って、本能寺で解き放すことにして。 しょぼいらしいですけどね、本能寺。 とまあそんなことで、しょぼいけど消防は頑張った小牧基地航空祭は、おしまい♪

 ということで、今日はテッド・カーソンっす。 あまり書くことはありませんな。 チャールス・ミンガスの 『ミンガス・プレゼンツ・ミンガス』 におけるエリック・ドルフィーとの熱い絡みで、一躍名を馳せた。 そんな経歴と、お決まりの定番ネタ、カーソンって、夜なべをして手袋を編んでくれた人だよね? …って、そりゃ、カーサンやがな。 そんなボケくらしか思い付かなかったりするんですが、前衛的なスタイルと、個性的過ぎる横長な顔面。 この2点からしてギャルの受けは期待が持てそうにもないので、後半はザクッと片付けておこうと思うんですが、とまあそんなことで、 『ザ・ニュー・シング・アンド・ザ・ブルー・シング』 。 前衛的でニューなシングと、伝統に則したブルースなシング。 その2面性を表したタイトルなのではないか。 そんなふうに思われたりするんですが、ビル・バロンジョルジュ・アルバニタが賛歌していたりして、かなり微妙。 いや、アルバニたんのほうは無問題なんですが、バロンたんのほうが大問題。 どんなスタイルの持ち主でも、黒人系のテナーであれば大抵は受け入れることが出来る。 そんな深い懐の持ち主である僕でも、どうにも意味不明だったりするんですよね、この人。 ブッカー・アービンのほうがまだマシに思えちゃうくらいだから相当なんですが、カーソンとは60年に双頭コンボを結成しちゃったほど、相当に親密な間柄だったりするんですな。 ま、自分のリーダー作ではないから、あまり出しゃばらずに脇役に徹してくれることに期待するしかありませんが、とまあそんなことで、では演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずはカーソンのオリジナルで、 「ストレイト・アイス」 。 6曲中、5曲まで自作で固めているんですが、こいつは日本語ライナーを書いてる岡崎正通クンいわく、ファンキーな香りをもっているブルースということなので、ちょっと期待。 で、実際のところはどうだったのかというと、ファンキーな香りを持ったブルースでありました。 テーマ部はホーン陣とアルバニたんのコール&レスポンスで演奏されておりまして、 “ザ・ブルー・シング” のほうでありますな、こりゃ。 ソロ先発はカーソンなんですが、リー・モーガン吹くところの 「モーニン」 によく似たフレーズが登場したりもして、わりとオーソドックスで聞きやすい感じ。とりあえず一安心でありますな。 で、続くビル・バロンはというと、ハード・バップの枠には収まりきらない、独特のアクの強さのようなものが感じられる。 そう、正通クンが言ってる通りの仕上がりとなっております。 ちなみにこの評はカーソンを含めた2人に対する共通のものなんですが、バロンのほうによりその傾向が強く表れているような? 恐れていた懸念が現実のものになりつつありますが、ま、脇役なのでソロのスペースが短いのが救いではあるんですけど。 ワン・ホーンでやられると、殺意が芽生えたりしますからね。 で、続くアルバニたんのピアノが対照的にお洒落なので、心が洗われる思いがするんですが、ああ、君は僕の心の洗濯機ー・フライドチキン。 で、終盤はホーン・アンサンブルとピアノの絡みで大いに盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、意外とよかったじゃん。 そんな結果に終わって、何より。

 で、次。 歌物スタンダードの 「スター・アイズ」 。 「星ひとみ」 っすな。 東京都出身のタレント、グラビアアイドル、女優、占い師。スカイコーポレーション所属。父は宝石商ジュエリーショップ上野のヤマサン。本人、妹、弟の3人姉弟。弟は元ジャニーズJr、妹は元タレントでグラビアアイドルの星くみ、現在はデザイナー兼社長。 親戚には演歌歌手、ジャニーズJr、霊媒師がいる。 …って、弟妹と親戚が多様過ぎぃ。 なかなか身内に霊媒師はいないっすよね。 で、演奏のほうはというと、バロン抜きのワン・ホーンによるバラードとなっておりまして、歌心に富んだカーソンのラッパを堪能することが出来ます。 これまた、わりとオーソドックスは仕上がり具合。 アルバニタのピアノもワケギのぬた的な味わいで、良好。 でもって、テーマに戻って、おしまい。 ということで、3曲目。  「テッズ・テンポ」 。 チャールス・ミンガスあたりからの影響を思わせるナンバーで、カーソンとビル・バロンの掛け合いによってアーシーな雰囲気が生み出されてゆく。 カーソンのホットな情念がよく示されている一作だ。 そのように解説されておりますが、チャールス・ミンガスあたりからの影響はあまり感じさせないし、アーシーな雰囲気でもないし、どちらかと言うとモーダルではないっすかね? アップ・テンポで、ホットな情念がよく示されているという点には同意なんですが、ちょっぴりウディ・ショウを彷彿させるカーソンの熱いソロが秀逸。 続くバロンは、ま、アレなんですが、ホットな情念は十分に示されていると思うし、アルバニタのピアノも知的クールな中に秘められた情念の自然薯だじょー。 そんな感じだったりして、かなりイケてます。 で、その後、ディック・パークとかいう人のタイコが激しくフォーチャーされて。カーソンとバロンの掛け合いで大いに盛り上がって、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 終わってみればチャールス・ミンガスあたりからの影響もまったく無いというワケではないな。 そんな気がちょっとだけしたりもしたんですが、いやあ、ホットでありました。 ちっとも、ほっと出来ないんですが、最後まで気の抜けない緊張感の持続が、凄ぇぇぇぇぇ。

 で、次。  「ヌブル」 。 熱いグルーヴをもっている作品で、5人のメンバーが歌丸になったエキサイティングなサウンドを耳にすることが出来る。 そんなグループに同化しているアルバニタのピアノ・ソロも素晴らしい。 以上、日本語ライナーからまるっと引用、一部改変。 一丸を歌丸にするだけで、随分とイメージが違ってくるんですが、曲そのものは、かなり意味不明。 カーソン&バロン一味の負の側面がモロに出ちゃってますなぁ。 …と、超保守派の僕は思ってしまうんですが、いやあ、 “ザ・ニュー・シング” っすなぁ。。。 カーソンのソロそのものは、まだ大丈夫だったりするんですが、アンサンブル・パートを挟んで登場するバロンのソロはあまり大丈夫ではなく、 レッドバロンの看板のオッサン 同様、ちょっぴり嫌悪感を覚えるレベルです。 第一次世界大戦で活躍したドイツ空軍の 「撃墜王」 なんだそうですが、こいつに限らず 「バロン」 で画像検索して出てくるのは概ねキモかったりしますな。 ここ は可愛いんですが、 こんなの だとか。 バロンにお洒落さを求めるのはヤメておいたほうが無難そうですが、で、何度も繰り返して聞かされているうちに次第に病みつきになっちゃうテーマの合奏パートに続いて、心の洗濯機ー、ジョルジュくん、登場。 毒気に当てられて、ちょっぴりグループに同化したってる嫌いはあるんですが、「どうかしてる!」 と非難されるところまでは同化してなくて、普通に許せるレベル。 で、続いてハーブ・ブシュラーとかいう人のベースの無伴奏ソロが出て来て、終盤は管楽器軍とタイコとの掛け合いで大いに盛り上がって、でもって、とっても “ヌブヌブ” なテーマに戻って、おしまい。 いやあ、何とも。。。

 で、次。  「リーヴァス・ワルツ」 。 テッド・カーソンのオリジナルの中でも比較的よく知られているナンバーとのことで、実際、僕もどこかで耳にしたことがあるような気がします。 ミンガス・カラーの横溢している曲で、ワルツは名ばかりのエキサイティングな3拍子のプレイが繰りひろげられている。 そんなことが書かれておりますが、エキサイティングだろうが、ファイティング原田だろうが、3拍子ならワルツなワケだから、名ばかりというのはちょっと違うような? 今日の僕は機嫌が悪いのか、妙に岡崎クンに突っかかるんですが、アーシーな雰囲気に彩られた、アルバムの中でもひときわ印象的な1曲ということが出来るであろう。 そんなことが書かれていたりもします。 とまあそんなことで、ラストっす。  「エレファント・ウォーク」 。  「象の行進」 という邦題が付けられた、アルバムの中でもひときわ印度象的な1曲であると言えましょう。 後半の3つは組曲なのかと思ってしまう程、似通った雰囲気のニカウさん。 そんな仕上がりだったりするんですが、懐かしいですなぁ、ブッシュマン。 本名:ザウ・ゴマ、1943年または1944年ごろの生まれって、けっこう適当。  2003年、薪を拾いに行ったまま帰らず、捜しに来た家族に亡くなっている所を発見されたそうですが、いやあ、お亡くなりになっていたんですなぁ。ちっとも知りませんでした。 ところで、カーソンとかバロンとか、まだご存命なんすかね? …と思って調べてみたら、カーソンは 2012年11月4日に、バロンくんはそれよりもずっと早く1989年9月21日に、それぞれ旅立たれてしまわれた模様。 そうとも知らず、マイナスなイメージばかり語ってしまって、ごめんね、バロン。 …と、最後に謝っておいて、とまあそんなことで、今日のところは以上です。

【総合評価】 前半が “ブルー・シング” で、後半が “ニュー・シング” 。 そのように判断していいのではないかと思うんですが、基本、新しもの好きの僕でありますが、ことジャズに関しては、おニューなのは、ちょっと。。。 でもまあ、4曲目の “ヌブヌブ” は何とか許せないこともないので、点数で言うと、66点。 ま、ギリギリ合格でござるな。 …と、家老も辛うじて認める1枚でありました。


INDEX
BACK NEXT