IMPACT (ENJA)

CHARLES TOLLIVER (1972/3/23)

IMPACT


【パーソネル】

CHARLES TOLLIVER (flh) STANLEY COWELL (p)
RON MATHEWSON (b) ALVIN QUEEN (ds)
【収録曲】

(01-02) IMPACT / BRILLIANT CIRCLES
(03-04) TRUTH / PRAYER FOR PEACE
(05-06) ABSCRETIONS / OUR SECOND FATHER
【解説】 ( 2014年03月16日更新 / 連載 1,114回 )

 「人の噂も四十九日」 と言いますが、いや、言いませんか。 それは何か、葬式用語のほうでしたっけ? 中陰 (ちゅういん) 、中有 (ちゅうう) とは、仏教で人が死んでからの49日間を指す。死者があの世へ旅立つ期間。四十九日。死者が生と死・陰と陽の狭間に居るため中陰という。 ほぉ。 死者が生と死の狭間に居るというもちょっと変な話で、正しくは “中陰者” という状態の生き物が生と死の狭間にいて、で、四十九日を過ぎて初めて、晴れて正式な “死者” になれる。 そういうシステムなのではないかと思われますが、あ、でも別に死んじゃうワケではないんですかね? 死後七日目から七日ごとに七回、閻魔大王 (えんまだいおう) をはじめとする十王から、生前の行いに対してお裁きを受け、四十九日目で来世の行き先が決まるとされています。 ほぉ。 生きている人間は1週間に1回、もしくは2回の休日だけを楽しみに、残りの辛い日々を耐え忍んでいるわけなんですが、中陰者の世界は週休6日制なんですな。 けっこう楽かも? とりあえず死んじゃってから6日間は遊んで暮らせるみたいなんですが、が、そのうちに閻魔大王をはじめとする十王からのお裁きを受けなければならないのかと思うと、ちょっと気が重いですよね。 お裁きの前日の午後6時半頃になると “サザエさんブルー” なんか問題にならないほど憂鬱になっちゃうに違いありませんが、そもそも閻魔大王だけでも嫌なのに、 「…をはじめとする十王」 って、何なんすか? 面接なんかでも相手の数が多ければ多いほど緊張しちゃうんですが、よりによって十人…というか、十王。 鬼みたいなヤツばかりではなく、1人や2人は、ま、欲を言えば9人くらいは 「仏のヤマさん」 みたいなキャラの人…というか、王であることに期待するしかありませんが、相手がいったいどんな性格の奴らなのかを把握しておけば、それなりに対策が取れるような気もするので、そんなことで今日は 『十王について縦横無尽に考察する』 。 そんなテーマでお届けしたいと思います。

 閻魔大王。 こいつが “お裁きチーム” のプロジェクトリーダーであるのは間違いないようです。 少なくとも “グンマ小王” なんかよりは大物っぽい気がするんですが、で、よくよく調べてみると毎回毎回、十王全員を相手にしなければならないというワケではないみたいですな。 各回ごとに担当の王が決まっていて、その都度、差しで勝負すればいいみたいです。それを知ってちょっと気が楽になったんですが、で、すべての人が死んじゃってから49日間は “中陰者” として過ごすのかと思ったら、そうではなく、死んじゃった直後に3つのタイプに分類されると。 すなわち、極悪人、極善人&普通の人。 普通の人って、何だかあまりにも普通なネーミングであるような気がするんですが、で、極悪人の場合は49日とか、そんなまどろっこしい手続きをしないで、速攻で地獄に落とされちゃいます。 極善人はすぐにあの世に旅立つことが出来ます。 問題は、極めて善人というワケではないんだけど、極悪人というほどでもない。 そういう中途半端な普通の人の場合なんですが、天国が地獄か、すぐに結論を出すのは難しいので、とりあえず7週間ほど掛けて、徹底的に調べ上げようと。 その期間のことを “冥途の旅” と呼ぶそうですが、旅というくらいだから、じっと一箇所に留まっているワケにはいかず、普通は死亡すると、まず6日間、ひたすら歩かなくてはなりません。426キロの道のりです。 …って、マジかよ? とりあえず死んじゃってから6日間は遊んで暮らせるのかと思って油断していたら、あまりにもツライ試練が待ち構えているみたいなんですが、6日間で426kmということは、1日あたり71km。 一応、割り切れることは割り切れるんですが、心情的に今ひとつ割り切れない気分になっちゃう、中途半端な数字でありますな。 4×5=20 (しご・にじゅう) って言うから、死後20kmでいいじゃん! そう言いたくなっちゃいます。 1日20kmはちょっと疲れるので、6日で20km。 1日あたり3.3333kmでいいじゃん! ぜんぜん割り切れないんですが、細かいことは気にしなくてもいいじゃん!

  そんな主張は認められなくて、結局は6日間で426km歩かされる羽目になりそうなんですが、ちなみに東海道の距離が495.5kmらしいので、それよりはちょっと楽かと。 江戸・日本橋を出発して、49番目の宿 「坂の下」 を超えた先くらいですな。 坂の下で終わるのか、最後の最後で坂を上らされるのかで、かなりダメージが違ってくるんですが、で、昔の人は何日くらいかけて東海道を歩いたのかというと、13〜15日程度。 その86%くらいの距離を6日間で歩かされるというんだから、かなり無茶な話でありますな。 人を殺す気か!? それだけ頑張って、待ち受けているのが確実にパラダイスであるならまだしも、地獄か天国かは結局のところ、お裁き次第ですからね。 426km歩かされて、結局、地獄に落とされちゃうんだったら、最初から極悪人の道を選んだほうがまだマシなレベル。 で、この426kmというのも、そこがゴールというワケではないですからね。 死んじゃってから7日目のことを “初七日 (しょなのか) ” と呼ぶそうで、しょーなのか。 …と、妙に納得のいくネーミングだったりするんですが、そこで待ち受けているのは十王のうちの1人、 “秦広王” というキャラだったりします。 何かこう、下っ端臭が半端ありませんな。 や…ヤスヒロくん? 担当ジャンルは “殺生” なんだそうですが、どのように調べられるのかというと、死天の山門に集まった鬼神たちに鉄杖をもって体を打たれながら殺生の類の罪を調べられる。 まだ、人を殺 (あや) めたと決まったワケではないのに、というか、容疑者の段階ですらないのに、鉄杖でカラダを打たれるという拷問。 死天の山門に集まった鬼神たち。 あんたら、鬼や! で、何とかこの関門をクリアしたら、恐らくまた6日間で426km歩かされて、迎えるのが “二七日” 。 死んでから27日目ではなく、2×7=14日目ということになるんですが、ここで待ち受けているのは “初江王” であります。 これまた小物臭フンプンなんですが、は…ハツエちゃん? ギャルっぽい名前で、付け入る隙は大いにありそうなんですが、ここで冥途の旅のハイライトである名所が登場することになります。 “三途の川” です。 わりと早い時期に出てくるんですな。 どうして “三途 (さんず) ” なのかというと、渡るルートが3つあるからなんですが、罪の重い者は流れの速い深い瀬を、罪の軽い者は浅瀬を、罪無き者は橋を渡らされるという。 善悪完全無視で問答無用で鉄杖で殴りかかってくるヤスヒロくんちと違って、まだ話の分かる王のようでありますな、ハツエちゃんは。

 で、川を渡ればそれで関門クリアなのかというと、さにあらず。 その先には奪衣婆と縣衣翁という、2人の鬼が待ち構えております。 奪衣婆は読んで字の如く、川を渡り終えた旅人を襲撃して服を脱がせちゃう係の婆さん。 旅人が若いギャルだったりしたら、かなり楽しそうなお仕事だったりするんですが、先生、俺、学校を卒業したら、奪衣婆になるよ! そう言いたくなっちゃいますよね。 新卒の男でも採用して貰えるのか、ちょっと疑問ではあるんですが、ちなみにこの婆さんの目的は若いオトコの体ではなく、略奪した衣服のほうにある模様。 が、別に “ぱんつフェチ” というワケでもなく、その成果品をすぐに縣衣翁に渡してしまいます。 こいつは何者なのかというと、婆さんから渡された服を木の枝に引っかける係の爺さん。 どうしてそんなことをするのかと言うと、木の枝のしなり具合によって罪の深さを判別するためなんですが、罪の重い者は流れの速い深瀬を渡らされるので、服がずぶ濡れになって木の枝が大きくしなり、罪の軽い者は浅瀬を渡るので靴下とズボンはベタベタでもパンツは無事で、罪無き者は橋を渡るから服が濡れなくて、木の枝にかけても、ほとんどしならないという。 何て合理的な! 婆ァと爺ィの連携プレイ、凄ぇぇぇぇぇ! 思わず感心してしまったんですが、よくよく考えたら、流れの速い深い瀬を渡らされている段階で罪が重いと判定されているワケなので、わざわざ服を奪って、木の枝にかけて、しならせる必要は無いような気が? どうやらハツエちゃん、自分のアイデアに酔って、物事の本質が見えなくなってしまったようなんですが、奪衣婆と縣衣翁の仕事、意味ねぇぇぇぇぇ!

 で、続いては “三七日(21日目)” 。 ここでは “宋帝王” というのが待ち構えております。 おお、ちょっと強そうになってきましたな。 ここでは多くの悪猫と大蛇によって、亡者の邪淫の罪が審判されるそうですが、じゃいぃぃぃ〜ん。 で、次。  “四七日(28日目)” 。 “五官王” というのが出て来ます。 3冠王よりもイケてそう♪ だんだん感想が小学生並みになってきちゃいましたが、亡者の身口の七罪 (殺生・偸盗・邪淫・妄語・綺語・悪口・両舌) を秤に掛けて、その量を記録する。 コイツがいるなら、最初の3人は別にいなくてもよかったんじゃね? そんな気がしないでもないんですが、続いては  “五七日(35日目)” 。 ここでいよいよ “閻魔王” が出てきます。 四十九日に大トリ、もしくはラスボスとして登場するものだとばかり思っていたら、意外と早め。 浄頗梨の鏡を用いて、亡者の善悪の業を余すところなく写しだして記録する。 エラそうにしてふんぞり返っている割には、やってることは単なる記録係なんですな。 児童会の中では一番しょぼい、書記のレベル? で、ここまで来れば、亡者の罪状は決まったも同然。 あとは淡々と事務処理をこなすことになるんですが、 “六七日(42日目)” には “変成王” というのが登場します。 五官王の秤と閻魔王の鏡に顕れた善悪について、もし悪行があれば責められ福あればさらに善をなすようはげまされる。 そして迎える “七七日” = 四十九日。 “太山王” という、大山クンに毛が生えた程度の王によって議決が言い渡されることになるんですが、前三王の処断により、次の世が決定する (地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の六つの世界のいずれかである)。 6つあるうち、よさげなのは1つだけで、普通なのが1つ。 残る4つは嫌な世界っぽくて、何だかちょっとバランスが悪いんですが、とまあそんなこんなで、十王のお話は、おしまい。 いや、まだ七王までしか出ていませんな。 残りの3人はどうしたのかと思ったら、まだ続きがありました。 五官王、閻魔王、変成王の前三王が優柔不断な奴らで生処が定まらなかった場合は、百ヶ日の王に送られることになります。 後はもう、書き写すのも面倒なので、 ここ を見て頂きたいんですが、ここに来てようやく、ちょっとだけ救いの光が見えてきたような? 鎌倉仏教では更に3人追加して、十三仏を相手にしなければならないようですが、いやあ、冥途の旅というのは思った以上に長くて辛いものなんですなぁ。 何だか考えただけでも、死ぬのが嫌になってきちゃいました。

 で、結局、何が言いたかったのかというと、「人の噂も七十五日」 。 ゴーストライターによる代作が発覚してから40日ほど経ちますが、まだまだ佐村河内クンの噂が絶えることがありませんなぁ。 ま、最近はSTAP細胞の小保方晴子ちゃんに話題を持ってかれているんですけど。 …と、そんな方向に話を持っていこうと思っていたんですが、前フリだけで何とか1回分の原稿をでっち上げることが出来て、何よりでありました。 ま、ほとんどが他人様のサイトから無断で勝手に引用させて貰ったものなんですけど。 果たしてこの罪が冥途の旅でどのように審判されるのか、今からちょっとドキドキなんですが、あ、でもこれ、下書きで使った物が残っているだけだしぃ、切り貼りやコピペが悪いことだという認識がなかったしぃ、あまり厳しくサバくんを裁かないように十王にお願いしておいて、今日の話は、おしまい♪

 ということで、今日はチャールズ・トリバーっす。 鶏婆(とりばあ)。 奪衣婆とタメを張れそうなんですが、服を獲らないぶん、鶏婆のほうが良心的かと。 で、このトリバーくん、ブルーノート盤で何どかサイドマンとして耳にしたことはあるものの、リーダー作にはこれと言った有名なものがなく、本コーナーにも初登場である模様。 今回、ネタ用に 『インパクト』 というアルバムを買ってみたんですが、そういえば津には 「印パクト」 という名前の印刷屋があったりしましたな。 あ、ググってみたら印刷屋ではなく、はんこ屋なんですな。 ほれ 。 そういえば昔、インターネット博覧会 = インパクなんてのもあったような気がしますが、卵の白身 = 卵白。 そんなのもありますよね。 麻原彰晃 = 潔白とか。 ま、本人が勝手に「私はやってない〜、潔白だ〜♪」 と歌っていただけで、実際のところは十王に裁いて貰うしかないんですけど。 ちなみにあの歌のタイトルは 「エンマの数え歌」 だったりするんですが、ひとつひとつ裁くぞ〜、嘘をついてもわかるぞ〜♪ 詳しくは ここ で。 「今こそ変わってみせる2」 が、何気に名曲。ウッタマー正悟師の歌も、ウッタマーだけに、なかなか。 他にもいくつか聞いてみたんですが、麻原彰晃くん、歌の出来はともかくとして、作曲の才能は意外と侮れないような? もしかしたら佐村河内クンよりも上? とまあそれはそうと、この 『インパクト』 はエンヤ盤なんですが、山下洋輔のエッセイからこの世界に入った僕にとっては、お馴染みのレーベルだったりします。 岐阜では 「塩谷」 と書いて 「えんや」 と読む苗字がわりとポピュラーだったりもするんですが、で、チャールズ・トリバーといえば、わりと前衛派のトランペッターで、フレディ・ハバードとウディ・ショウの中間あたり。 そんな認識だったりするんですが、ピアノのスタンリー・カウエルと組んだ “ミュージック・インク” が、わりと有名であると言っていいのではなかろうかと。 で、本作はそのカウエルを加えたカルテットによるライブ盤でありまして、これまた山下洋輔のエッセイ好きにはお馴染みの “ドミシール” というクラブでの実況である模様。 果たして、どんなインパクトのある演奏が繰り広げられているのか、大いに期待が持てるところでありますが、とまあそんなことで、1曲目から。

 まずはトリバーのオリジナルで、アルバムのタイトルにもなっている 「インパクト」 。 メンバー紹介に続いて飛び出すサウンドは、アルヴィン・クイーンの叩き出すシャープなリズムに鼓舞されて、冒頭から燃えさかる熱気、バリバリ全開。 トリバーはフリューゲルホーンを吹いている旨の記載があるんですが、あの楽器の持つ “渋くバラードを吹く用途向け” といった 「いぶし銀」 なイメージを払拭する、超ホットな仕上がりだったりして、燃え燃え。 ソロ先発はカウエルのピアノなんですが、知性とオットセイの狭間というか、そんな感じの弾きっぷりだったりして、なかなか。 で、続くトリバーのソロは、わりとウディ・ショウっしょ? …な感じかと思われますが、とまあそんなこんなで、おしまい。 7分58秒と、ライブにしてはちょっと短めなんですが、その分、うまみ成分がギュッっと凝縮している感じで、いやあ、よかったっす。

 ということで、次。  「ブリリアント・サークルズ」 。 カリンバの音色も美しいカウエルの代表曲。 そう、田中英俊クンの書いた日本語ライナーにありますが、カリンバって何? ジェームス・ブラウンのカップヌードルのやつ? ミソッパ、ミソミソ♪ カリンバ、カリカリ♪ 真相を確かめるには、とりあえず聞いてみるしかないんですが、ちょっぴりトライアングルっぽい音の “チンチン” いってる奴がそうなん? …とか思っていたら、続いてちょっぴりアフリカの民族楽器っぽい音色が聞こえてきたんですが、 カリンバ 。 これっすか。 親指ピアノっすな。 ちゃっちく見えるのに16,000円とかして、思わずポチろうかと思ってしまった僕の心に歯止めが掛かりました。 レインスティック (小サイズ) あたりで妥協しようかと。 音を試聴してみたら、雨の音というよりは妖怪・小豆洗い風だったんですが、で、 「ブリリアント・サークルズ」 の出来はというと、普通に新主流派っぽくて、なかなかいい感じなのではなかろうかと。 で、演奏のほうはというと、よどみなく溢れ出るカウエルのプレイに触発されたのか、ロン・マシューズのソロを挿みトリバーも派手なフレーズをバシバシ決めてくる。 そう、田中クンが書いているような世界が展開されております。 その、挿まれたロンくんのソロが要修行なところがちょっとアレなんですが、続く鶏婆ソロはおっしゃるとおり、派手派手バシバシな仕上がりで、ウディ・ショウに耐えられるだけの精神力があれば、多分まあ、大丈夫なのではなかろうかと。 とまあそんなことで、再び親指ピアノが登場して、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いかにもライブらしい、生きているって素晴らしい♪ そんな生命観に満ち溢れていて、圧巻です。

 で、次。 トリバーのオリジナル、 「トゥルース」 。 これはアレです。 深い精神性を感じさせる、スピリチュアルなバラードです。 真実。 広貫堂の風邪薬 「ネオ眞治」 が好きな僕としては、是非とも 「真実のネオ眞治2(ツー)」 みたいなのを発売して欲しいと思っているんですが、トリバーのふくよかな音色とカウエルの甘いコードに酔いしれる…っと。 で、次。 カウエル作の 「プレイヤー・フォー・ピース」 。 「平和への祈り」 というタイトルのイメージから、もしかして、バラード連チャン? …という事態を懸念したんですが、この緊張感漲るサウンドは筆舌に尽くし難い。 マシューソンとカウエルの絡みが激しいイントロから、トリバーのハイテンションなテーマへと続く。 カウエルのモーダルでアイディア溢れるソロと、トリバーのハイ・トーンが切れまくるソロはとにかく凄い! そんな世界が展開されておりました。 で、次。 ここからはCDオマケなので、今まで以上に手を抜いても十王はきっと許してくれると思うんですが、まずは 「アブスクレションズ」 。 ジャズ・ロック・テイスト溢れるサウンドで、ミュージック・インクのデビュー盤にも収録されていたナンバーだそうです。 なるほど、ジャズ・ロックなテイストに溢れておりますな。 で、次。 トリバー作 「アワ・セカンド・ファーザー」 。 猛烈な高速テンポでテーマをプレイするが、アルヴィンの正確無比でメンバーを煽り立てるプレイは、当時まだ21歳の若者とは思えない完成度。 ソロの構成力や表現力は群を抜いて素晴らしい。 そう、田中クンも絶賛しておりますが、また、トリバーの限界声のアドリブも異次元の世界。 とまあそんなこんなで、今日のところは以上っす。

【総合評価】 漲る熱気、弾けるテンション。 オマケ曲まで一気に聞き通すと、半端ない疲労感に苛まれる、さいたまんぞう。 そんな仕上がりだったりするんですが、 ジャズ×審判のコラボ 。 こんなのやってるんですな、まんぞう。 ちなみに本名は牛房公夫 (ごぼう・きみお) だそうです。 ゴボウって、けっこうインパクトのある苗字なんですが、トリバーの 「インパクト」 の衝撃も半端ではなく、生半可な防御姿勢では粉砕されてしまうに違いないので、心して聞いて欲しい。 そんな1枚なのでありました。


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