ALTO MADNESS (PRESTIGE)

JACKIE McLEAN & JOHN JENKINS (1957/5/3)

ALTO MADNESS


【パーソネル】

JACKIE McLEAN (as) JOHN JENKINS (as)
WADE LEGGE (p) DOUG WATKINS (b) ART TAYLOR (ds)

【収録曲】

(01-03) ALTO MADNESS / WINDY CITY / THE LADY IS A TRAMP
(04-06) EASY LIVING / PONDERING / BIRD FEATHERS
【解説】 ( 2014年06月01日更新 / 連載 1,124回 )

 ようこそ三重へ、津っ津津っ津♪ ということで、転勤になりましたぜ、津へ。 お陰でちょっと気が重いんですが、何がそんなに重荷になっているのかというと、まずは健康診断。 岐阜にいた頃は10月頃の開催で、毎年ちょっと気が重かったんですが、終わってしまえばあと1年間は無罪放免。 まだまだ先の話だと思って安心していたら、三重支店では5月くらいにやっているんですな。 ほんの半年くらい前に受けたばかりなのに、またかよ!? 病院が変わって、どんな展開になるのか読めないところがまた不安を助長するんですが、とりあえず配布された大腸ガン検診用の検便サンプル容器は例年と同じものでした。 これ ですな。 ジャケ絵のテッド・カーソンが下手すぎ&怖すぎで、そっちのほうに目がいっちゃうし、背景青色&文字びっしりで読みにくい事この上ないんですが、注意書きのデザインとか、恐らくこの当時から何も進歩していないものと思われます。 が、検査セットの中に何やら見慣れない紙のようなものが2枚ほど。 実は既に採取を終えた段階で、現物は綺麗さっぱり水に流しちゃったんですが、ググってみたら公益財団法人・滋賀県健康づくり財団のサイトにちょうどいい写真がありました。 ほれ 。 そうそう、この左側のやつ。 トレールペーパーって言うんですな。 今まで、かなり無理のある大勢で用を足さないと、なかなかいい感じに便がトレナクーテ・コマール。 そういう状況だったんですが、これさえあれば簡単にトレール。どんどんトレール。いくらでもトレール。 おお、なんて画期的な!! ま、どんどん取れたところで、「便をとりすぎると、正しい検査が出来ません」 なので、まったく無意味…というか、むしろ害にしかならんのですが、 「大は小を兼ねる」 という諺もある通り、どんどんトレールということは、ちょっとだけトレール、適量トレール。 そういう芸当も可能なワケなので、まったく問題無し。 あとは個人の技量に委ねられることになりますな。 楽天 でも売っているので、トレペが配布されないケチな医療機関で検査を受ける人でも安心なんですが、4,473円 (税込) って、けっこうなお値段だったりするんですけど。 ま、300枚入りなので、150年間は大丈夫なんですが、ただ残念ながら現時点では売り切れちゃってます。 ちなみに こういうタイプ の検便容器もあるみたいですが、採便スプーンというのも付いてくるんですな。 これを実体験しちゃうと、モロッコヨーグルが食えなくなっちゃいそうなんですが、うちの病院はこの方式でなくて、本当によかったと思います。

 秘密兵器トレールペーパーのおかげで、検便は津の病院の大勝利に終わったんですが、これ、顔の輪郭がウンコっぽいやつのほかに、全身がウンコっぽいキャラもいるみたいですな。 ほれ 。 どっちもどっち。 そんな気がしないでもないんですが、ちなみにうちの便所の便器は洋式1 (水が多いタイプ) と洋式2 (水が少ないタイプ) の中間くらいの、洋式1.5 (水が多くも少なく乃ないタイプ) のように見受けられたので、トイレットペーパーを2重にして浮かべて使用してみました。 おかげで浸水・沈没という事態は避けられたんですが、逆にこれ、本当にちゃんと流れるのか、ちょっと心配になっちゃいます。 ま、何とか力業で押し切っちゃったんですが、こいつを使わないと こんな悲劇 が発生する恐れも。 検査に引っかかったら恥ずかしいとか、そういう問題ではなくて、水の中に手を突っ込んでウンコを採取した手でフランクフルトとかたこ焼き。 そっちのほうが大問題だと思うんですが、いや、水の中だから手を洗ったのと同レベルなんですかね? で、それ以外の検査に関しては基本、どの病院でも大して代わり映えしねーな。 そんな結果に終わったんですが、ただバリウムを飲まされる胃の検査に関しては、明らかに津の病院のほうが嫌でした。 いや、バリウムの味や検査内容そのものに関しては似たようなものだったんですが、検査の前にブスコパンという注射を打たれちゃったんですよね。 針を刺される系は採血だけたど思って、それが終わってすっかり安心してたら、予期せぬ注射があることが判明して、青ざめるサバくん。 これで貧血という診察結果が出たら、どうしてくれる!? そう思わずにはいられませんが、 『おたんこナース』 にも登場しますよね、ブスコパン。 「世界一痛い注射」 とかいう回ではなかったかと。 医者に 「けっこう痛いですよぉ。」 と脅されて、実際けっこう痛かったりしたんですが、でもまあ、脚の骨を折って手術した時の筋肉注射 → 脊椎穿刺 → 髄液漏れのコンボに比べれば、まだぜんぜんマシかと。

 臭化ブチルスコポラミン。 これがブスコパンの主成分のようですが、何だか臭そうですなぁ。 そんなイメージを払拭するために頭の “臭化” を省いて、後ろのカタカナ部分を適当に間引いた結果がこの名前なんでしょうが、ブスコポンだと言いにくいので、ちょっぴり可愛く 「コパン」 にしてみたとか? ま、頭にブスが付いてる時点で絶望的に可愛くないんですが、 “ブチスコミン” とか、同じ間引くにしても、もうちょっと違う選択もあった筈なんですけど。 で、この薬、けっこう副作用もあったりします。 ほれ 。 抗コリン作用って、小倉優子が 「こりん星」 とか言わなくなっちゃう作用なんですかね? 怖ぇぇぇぇぇぇ!! 口渇、視覚の調節障害、排尿障害、便秘、頭痛、目眩、心悸亢進などは、程度の差はあるが、ほぼ必発って、もはやこれは薬というより、毒と言っていいレベル。 注射に先だって副作用に関する説明もなされたんですが、 「ごくまれに」 とか言ってたのは、嘘やったんかい!? でもまあ、嘘も方便、クソも大便。 「頭痛、目眩、心悸亢進などは、ほぼ必発っ!」 そう言われると、それを聞いただけでクラクラして、心臓がドキドキして、頭が痛くなっちゃいそうなので、安心させるために敢えて適当なことを言った。 そう、好意的に受け止めることも出来るんですが、で、ここにはブスコパン以外の商品名も書かれていて、臭化ブチルスコポラミンを間引くにあたり、ちょっと違った選択をした人たちの存在も明らかになりました。 スコポラ、スコルバン、ビビーフ、ヒヨスパン、ブスコム、ブスホン、ブスフォリロン。 終盤ブスばっかやんっ! 中では 「ブスフォリロン」 というのが ちょっといい感じなんですが、どうせならあと一工夫して 「ブスフォロリン」 にしておくと 「おむすびころりん」 っぽくなって、ちょっといいかな? …と。 で、頭の部分を臭化ブチルまで省いて 「スコ」 から始めるという発想も見受けられますが、「スコルバン」 だと何だか絆創膏みたいなイメージが。 絆創膏と言えば、地方によって呼び方が違うそうなんですが、そのネタは ここ にありますな。 バンドエイドというのは商品名で、一般名詞で無いというのは知っていたんですが、いろいろあるんですなぁ。 カットバンというのは何となく分かります。 手首カットには、カットバン。 用途と名称がマッチしてます。 いや、手首を切ったらカットバンくらいでは対処出来ないような気もするんですが、で、キズバンというのは富山限定なんですな。 富山の薬売りと言えば広貫堂。 サバ家でも風邪薬の 「ネオ眞治」 なんかを愛用しているんですが、広貫堂の絆創膏は 「デルカットバン」 という名前だったと思います。 大正義・広貫堂を差し置いて一般名詞となった 「キズバン」 というのは、いったいどこの製品なのかと思ったら、 ライト株式会社 。 センスの無いイラストを見ても分かるように、本業はゴルフ用品屋さん。 で、本社は東京。 富山、何の関係もねぇ!

 で、サビオとか、リバテープとか、かつてその地域でシェアNo.1だった商品名が一般名詞化したようなんですが、ま、それはそうと、スコルバン。 調べてみたら濁点ではなく、半濁点の 「スコルパン」 が正解のようですが、画像にはファミコンの 「スパルタンX」 が引っ掛かったりもします。 で、臭化ブチルをブチ化した商品もいくつかあって、 「ブチスコ」 だとか 「ブチブロン」 だとか。 広島あたりだと “ぶち=すごい” なので、ブチスコだと、ぶち凄そうなイメージがありますなぁ。 で、ほとんど臭化ブチルスコポラミン臭がしない商品としては 「ビビーフ」 「ヒヨスパン」 「リラダン」 など。 び…ビビーフ? ぎゅ…牛肉は、び…ビーフなんだな。 山下清さん命名っすかね? ヒヨスパンは何だかちょっと可愛いし、リラダンなんかはちょっといい感じにラリれそうなんですが、ま、副作用も多いみたいなんですけど。 幸い僕の場合、ほぼ必発と言われる症状も程度が軽かったようで、別になんともなかったんですが、ただそれだと来年もブスコパンを注射されちゃうのは必至で、その点ではちょっとアレですなぁ。 今からちょっと気が重いっす。 人から聞いた話だと、バリウムよりも胃カメラのほうがマシという意見も多くて、どっちを選ぶかいつも迷うんですが、で、毎年ここでネタにしているような気がします。 「バリウム 胃カメラ パーソネル」 でググると該当ページが数件ヒットするんですが、どれも大抵 「検便ネタ」 とセットになっているので、リンクは貼りません。 検便はもう勘弁。 そう思っている人も少なくないに違いありませんが、ということで、続いては検尿ネタです。 「大は小を兼ねる」 と言いますが、小便の検査のサンプルを大便で代替するワケにはいかなくて、毎年のように苦労します。 家を出る時点では、とても病院まで漏らさず辿り着ける自信がない状態だったりするので、とりあえず用を足してから出発するんですが、で、病院で紙コップに採取という段階になって、ちゃんと出るかどうか、いつも心配になっちゃいます。 検便のほうは5日間くらいは保存が利くので、早めに手を打つことが出来るんですが、検尿も家で事前に採取して病院に持ち込むというスタイルでは駄目なんすかね? 大便に比べて小便のほうは鮮度が落ちやすいとか? 小学生の頃とか、容器に詰めた尿を家から持っていったような覚えがあるんですが、記憶違い? ここはひとつ、前回の修学旅行の入浴写真と同様に、小学校のサイトを調べて尿検査事情を検証しなければなりません。

 ということで、 越前市 花筐小学校 。 ググる際には 「小学校 検尿」 のほかに 「ほけんだより」 というキーワードを加えると有効なんですが、ここはPDFで色んな号が見れるみたいですな。 ということで、 「尿検査号」 。 提出する日の朝限定なんですが、やっぱり家で取って容器を学校に提出するというシステムのようです。 で、「おしっこのもと」 が1日 150から200リットルって、マジかよ? 「ぼうこうの形の変化」 とか、こんなにも壁が伸び縮みするものだったんですなぁ。 何でもいいけど 「のびちじみ」 で漢字変換しようとしたら “野比チジミ” と出て来て、のび太の韓国風お好み焼きみたいになっちゃったんですが、 「のびちぢみ」 が正解でしたか。 で、、たいへん勉強にはなったんですが、イラストに女児が登場しないなど、必ずしも僕の期待に応えるものではなかったので、ちょっとほかのも見てみましょう。  「ぎょう虫卵・寄生虫卵検査号」 。 つい最近、学校でのぎょう虫検査が廃止になるらしいというニュースを目にしたんですが、ここには念願の女児イラストが♪ ちょっと可愛げのないギャルだったりするんですが、ぎょう虫卵検査と寄生虫卵検査の2種類があるんですな。 ぎょう虫オンリーならセロハンテープみたいなのをペタっと貼り付ければいいんですが、ぎょう虫以外の寄生虫は寝ている間に穴に出でてきて卵を産み付けるという習性がないので、ウンコを採取する必要があるという、そういう判断でいいんでしょうか? で、続いては 「身体測定号」 。 期待度は高かったんですが、女児の姿が見えません。 これはいけません。 ちなみに、ぎょう虫検査と同様に、座高測定も廃止される方針のようですが、虫が湧いていたり、座高がめっちゃ高かったりすると、いじめの対象になっちゃいますからなぁ。 クラスでいちばん座高が高い児童とか、 「座高一 (ざこういち)」 というあだ名を付けられちゃうに違いありません。 そんな昭和の時代のオッサンみたいなセンスの小学生が実存するかどうかは知りませんが、で、続いては 紫雲寺小学校の保健室へようこそ 。 どこも似たようなコンテンツばかりでありますなぁ。 尿検査号が2つあって、上のほうをクリックしたら、ぎょう虫検査が出て来たんですが、リンクがけっこう適当っすなぁ。 熱中症のところが 尿検査 だったんですが、尿検査紙コップくんのキャラが、なかなかいい感じ。 「ヘイ、ボーイ! 目標はここだよ!」 そんな声が聞こえてきそうです。 で、このボーイ、寝ぼけているわりには、なかなか正確に的を捉えておりますなぁ。 ま、この調子では中間尿とか、そこまでは頭が回ってそうにないんですけど。

 で、気になる尿の鮮度問題なんですが、やはり新鮮なもののほうがいいみたいですなー。 小中学生ならピチピチしているので朝イチ尿でも大丈夫なのかも知れませんが、中高年層だとくたびれちゃってるから劣化も早いのかも知れません。 ここ にまあまあ詳しい説明があるんですが、尿は、体を弱アルカリ性に保つために、通常は弱酸性となっていますが、取ってから時間が経った尿などでは細菌による腐敗・発酵などでアルカリ性になる場合があります。ほぉ。 体を弱アルカリ性に保つために、通常は弱酸性となるという理屈が今ひとつよく分からんのですが、取り置きした尿だとpH値だけが問題になるっぽい? 幸い、今年も無事に検尿用紙コップをある程度のレベルまでは満たすことが出来たんですが、来年もうまくいくとは限りませんからね。 保険として、事前に自宅で採取した尿をこっそり持ち込むのが確実かと思いますが、アルカリ化して、バレて、叱られたりすると嫌なので、酢をまぜて賛成にしておけば完璧。 あ、やべぇ!家で酢を混ぜてくるの、忘れた! そんな時も慌てず騒がず。 病院の便所に駆け込んで、こっそりとサンポールを入れてやれば大丈夫♪ ちなみに僕が毎年引っ掛かっている痛風の素@尿酸値というのは尿検査ではなく、血液のほうで調べているようなので、尿の酸味がちょっと強くなり過ぎちゃっても無問題。 とりあえず次回は尿に関してだけは気に病まなくても済みそうでありますなぁ。 とまあそんなことで、今日これを読んでくれたセニョール&セニョリータの検尿が好成績になることを祈願して、ケンニョール&ケンニョリータ♪

 ということで、今日はジャッキー・マクリーン&ジョン・ジェンキンスです。 ジャッキーとジョンで微妙に韻を踏んでいるんですが、リズム感ということで言うと、単独でもめっちゃいい名前っすよね、ジョン・ジェンキンス。 ジェンキン寿司の店員としても普通にやっていけそうなんですが、ジャズの世界ではマクリーンによく似たスタイルの持ち主として、通ぶりたい痛風持ちのオッサンとかに強く支持されていたりします。 で、今日はそんなジェンキンス氏が “本家” マクリーンと組んだ 『アルト・マッドネス』 というアルバムを取り上げてみたいと思うんですが、いいですよね、マッドネス。 少なくとも 「もっと茄子」 よりはソソられるものがあるんですが、そんな大量に食いたいものでもないですからね、あんなもん。 「ちょっと茄子」 くらいで十分なんですが、で、2人の “アルト狂気” をバックで支えるのはウェイド・レグダグ・ワトキンスアート・テイラーという面々。 ベースとドラムスは言わずと知れた堅実系なんですが、ウェイド・レグとやらが正体不明っすよね。 ちょっぴり海賊版っぽいんですが、それはブートレグだし、女給さんはウェイトレスだし、ノーパン喫茶だとそれがパンツレスになるし、大人になったら行こうと思っていたのに、いざ大人になってみればそんなサービスは廃れてしまったし、とまあそんなこんなで、では1曲目から聞いてみることにしましょう。

 まずはアルバム・タイトル曲の 『アルト・マッドネス』 。  マクリーンのオリジナルで、12小節形式のブルース。テーマはマクリーンが吹き、これにジェンキンスが応えるという形をとる。 そう、日本語ライナーで岩浪洋三クンが書いている通りのアレなんですが、テーマそのものは極めてシンプルで、あくまでもアドリブの出発点という位置付けなのではなかろうかと。 で、そのアドリブなんですが、先発はマクリーンっすな。 ソロに入った途端、ギアが1段上がった感じで飛ばしまくる鳥羽市。 そういったプレイが展開されるんですが、昔のパソコンだと 「飛ばす遺族間」 と変換されたいたのが、今ではちゃんと一発で 「鳥羽水族館」 と出るようになりましたな。 地味なところで技術が進化しているようですが、で、続いてはジェンキンスのソロ。 こうして聞き比べると音色の違いとか、何となく分かるような気がするんですが、アイラ・ギトラーによるとマクリーンのほうがややハードで、フレーズはジェンキンスのほうがよりパーカーに近い。 そういうことになるようです。 ただのゲイとハードゲイでは後者のほうがハードなんですが、ただのバップとハード・バップではハードのほうが洗練されていたりして、ギトラーの言う“ハード”がバップなのかゲイなのか、どちらの意味合いなのかはよく分かりませんが、マクリーン×3小節、ジェンキンス×3小節と、平等に発表の場が与えられたのに続いて、マク×2、ジェン×2と来て、やがて as→as→as→as の8バースだか4バースだかに発展して、熱狂のマッドネスが繰り広げられるという、そういう展開になるんですが、ここまで来るともう、どっちがどっちなのか分からなくなっちゃいますな。 まぁ、どっちでもエエやん。 …みたいな。 とまあそんなこんなで、終始2人のアルトだけがフィーチャーされた状態でフェードアウトして、おしまい。 バップ的な意味でのハードさに欠ける嫌いがあって、何とも荒削りな出来なんですが、いかにもマッドネスらしいアマゾネスさに溢れていて、悪くないっすね。

 ということで、次。  「ウインデイ・シティ」 。 ピアノのイントロにはじまるアップ・テンポのナンバーで、ジェンキンスのオリジナルである。 そういうアレであるようですが、純正ビ・バッパーな作風でありますな。 2管の絡み具合からはハード・バップの香りも感じられたりするんですが、ソロ・パートに入ってからもジェンキンスとマクリーンが、絡みまくりーん。 どちらの人も持ち味を十分に発揮しているようで、何よりだと思います。 この時点で2人を聞き分けようという意欲がほぼ無くなりかけているんですが、で、謎のピアニスト、ウェイド・レグのソロもフィーチャーされますぜ。 素人の僕が聞く限り、無名のまま終わってしまったのが不思議なくらいの実力の持ち主であるように思われます。 パウエル直系の素直なキャラで、きゃらぶきの佃煮が好きっ♪ そんな人っぽい雰囲気が漂っているんですが、で、テイラーのタイコが短くフィーチャーされて、テーマに戻って、おしまい。 これまた荒々しい荒瀬の温泉がぶり寄りなんですが、がぶり寄りというと絶望先生の 「そんなこと、桃色ガブリエルが許しません!」 という台詞を思い出してしましますなぁ。 ま、どうでもいいんですけど。 ということで、次。 歌物ナンバーの 「ザ・レディ・イズ・ア・トランプ」 。 七並べやババ抜きなんかで遊ぶトランプ。 あれは和製英語だからガイジンには通じない。 そんな話を聞いたことがあるんですが、確かにアレを頭の中に浮かべちゃうと 「ザ・淑女はトランプ」 というのは、意味不明。 で、試しに翻訳サイトで訳してみたら 「婦人は放浪者です」 と出たんですが、 wikipedia には 「レディは気まぐれ」 とか 「気まぐれレディ」 といった邦題が書かれておりますな。 いいですよね、気まぐれ。 ほんのちょっとだけキハダマグロっぽくて。 気まぐれとキマグロならともかく、キハダマグロでは大きくかけ離れている気がしないでもないんですが、ピアノのイントロに続いて、マクリーンがワン・ホーンでテーマを吹奏します。 アップ・テンポで、音程がかなり怪しかったりするんですが、その不安定さがアンビバレンスな青少年っぽくって、もう、たまらんっ (ち会長とか言わない。)  懐かしいですなぁ、タマランチ会長。 サマランチ会長が好きなのはお子様ランチ。 そんなネタもありましたよね。 今のIOCの会長は誰でしたっけ? ジャック・ロゲ? …と思って調べてみたら、ロゲりんは既に引退して、今はトーマス・バッハという人なんですな。作曲家でも機関車でも、どちらでもやっていけそうな名前なんですが、とか言ってるうちに、演奏のほうはジェンキンス氏にスイッチした模様。 で、続いてピアノの何とかという人も登場します。 で、 as→as→as→as の4バースで大いに盛り上がって、テーマに戻って、おしまい。 このメンツで 「レディ・トラ」 をやれば、こんな感じになるよね? …という個人的な予想に違わぬ出来で、何よりでありました。

 ということで、4曲目。  「イージー・リビング」 。 「気ままな暮らし」 なんてイージーな邦題を付けられることもあるんですが、いいですよね、気まま。 ちょっぴりネギマに似ていて。 ネギマの 「マ」 って、肉と肉の間の 「ま」 のことだとばかり思っていたら、実はマグロの 「マ」 だった。 その事実を知った時はちょっとした衝撃だったんですが、で、演奏のほうはというと、マクリーンをフィーチャーしたバラード。 そういうアレだったりしております。 ジェンキンス氏はAABA形式のテーマの“B”の部だけに登場。 …と、洋三クンの発言をそのまま書いてみたんですが、これ、よく聞くとソロの途中でキャラ・チェンジしてませんかね? 洋三、嘘はよくないぞぉ。 ま、僕の気のせいかも知れないので、あまり深くは追求しないことにして、で、次。  「ポンダーリング」 。 ジョン・ジェンキンスのオリジナルで、テーマはダグのベースのバッキングだけで、二人のアルトによって奏せられる。 ファンキーなフィーリングとペイソスにみちた佳曲だ。 洋三クンの言うことに嘘は無いので、今回もそのまま引用させて頂きましたが、言うほどファンキーなペイソスには満ちてない気がしないでもなくて、ま、よくって佳作のレベルっすかね? 佳作って本来は褒めている筈なのに、真ん中よりちょっといいくらいのレベル感が半端なかったりするんですが、佳作は木を切る〜、ヘイヘイホ〜♪ こういうのは佳作にも値しない、純然なる駄作だったりするんですけど。 で、演奏のほうは途中からピアノとドラムスも入って来て、普通になります。 マクリーンとジェンキンスの、どちらとも言えない熱いソロを堪能することが出来ます。 ピアノとベースの人たちもちょっとだけフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ということでラストっす。 パーカーのオリジナル・ブルースで、 「バード・フェザーズ」 。 CDオマケ曲なので、真面目にレビューしなくても、あまり文句は言われないと思うんですが、とまあそんなこんなで、今日は以上っす。

【総合評価】 熱いっすな。 こういう燃える系が好きな人には、ウォォォォォォ! …なんでしょうが、部屋の温度が32℃を超えている現状では正直、ちょっと苦痛な気も…。 しっかし、たかが32℃くらいでこの暑さって、40℃に迫る桑名の夏を無事に生き延びることが出来るんでしょうか? アイス饅頭を食いまくるしかないっすな、こりゃ。。。


INDEX
BACK NEXT