津へ転勤になったお陰で、ちょっと気が重い。 そんな話の続編です。 気が重い＠第１段の 「健康診断」 は何とかクリアして、これであと１年くらいは安泰なんですが、一難去ってまた一難。 今度は 「小型移動式クレーン運転技能講習」 なんてのが待ち受けておりました。 小型移動式クレーンというのはアレです。 重い物を吊り上げるのに使うクレーン。 アレの自力で移動するやつの小型バージョンなんですが、クレーンと言えば長島スパーランドのスターフライヤーが急停止して、男女７人の客が高さ約５０メートルで宙づりになって、クレーンで救出されておりましたな。 これ 。 怖ぇぇぇぇぇぇぇ！！ 僕は極度の高所恐怖症で、高さ５ｍでも十分に嫌なんですが、それのポイント１０倍サービスデーっすかぁ。 救助用のカゴみたいなやつが超スケスケで、加護されてる感がまったくなかったりするんですが、小学６年生の女子児童が４人いたそうですな。 女児のためなら、たとえ火の中、水の中。 そんな気概は持ち合わせているんですが、５０ｍ上空というのは、ちょっと…。 地上でクレーンを操作する係のほうで、何とか勘弁願えないものかと思わずにいられませんが、とまあそんなことで、運転技能講習を受講してきましたぜ。 移動式クレーンというのは工場の天井とかに固定されているやつではなく、自力で動き回ることが出来るタイプ、俗に言う 「クレーン車」 というやつなんですが、岐阜支店ではクレーンを操作するオッサンを監督 する立場オンリーだったんですが、三重支店では自力で操作させられることもあるようです。 トラックの荷台にプチクレーンが装備された、通称 「マンポンカー」 というのがあったりするんですよね。 ウンコ吸い上げ用ポンプ ＝ マンホールポンプのことを、僕たちの業界では 「マンポン」 と呼んでいるんですが、もしこれを会社で見ている人がいたら、試しに検索してみて下さい。 とっても不健全な七瀬まゆみが出て来て、この上なく心臓に悪いので、まったくお薦めはしませんが、あと、健全なところではテテ・クワシという人がヒットしたりしますな。 ガーナにはじめてカカオの木をもたらしたとされる人物。ガ人。 そういうキャラのようですが、マンポン村というところで生まれたんですな。 ウンコの処理には不自由しなさそうな村なんですが、ちなみに僕の場合、クレーン操作どころか、マニュアル車のトラックとか、無事故で運転出来る自信がまったくなかったりするので、転勤して約２ヶ月、マンポンカーの運転を頑なに拒否しているのが実情だったりします。 よってクレーンの操縦資格もまったく必要ない気がするんですが、いつの間にやら勝手に申し込まれていて、うーん…。
ということで、受講してきました。 たかが小型移動式クレーンの分際で、３日間も講習があるんですな。 ちなみに小型というのはどれくらい小さな型なのかというと、吊上荷重１トン以上、５トン未満。 ５トン以上だと移動式クレーン運転士という免許が必要となります。 １トン未満なら移動式クレーンの運転の業務に係る特別教育というのを受ければよくて、ＵＦＯキャッチャーの景品が曙５人組セットとかでなければそれで十分な気がするんですが、僕のターゲットはあくまでも小６女児だったりしますしね。 救助要員のオッサンとスケスケ籠の重さを含めて、0.2トン吊りで余裕？ …とか思っていたら、話はそう簡単ではないことが２日間の学科講習で判明したんですが、 こんな感じ で朝から夕方まで、けっこうびっちり。 僕の受講番号は37番で、惜しくも38（サバ）を取り逃してしまったんですが、番号順に席が決められていて、よりによって一番前のど真ん中。 寝るには勇気がいりますな、こりゃ。 いや、「灯台もと暗し」 で意外と死角だったりするのかも知れませんが、資格を取るのに死角とか言ってる場合ではなく、四角い仁鶴も失格になっちゃうかも知れなくて、気が抜けません。 つり上げ荷重とか、定格荷重とか、定格総荷重とか、空車時定格総荷重とか、荷重だけでも過剰なくらい用語が出てくるし、上部旋回体とか、下部走行体とか、下腹部海綿体にしか興味がない僕にとってはまったく馴染みのない言葉も出てくるし、ワイヤロープに関する知識とかも無駄に奥が深過ぎぃ。 ワイヤロープは、良質の炭素鋼などを冷間加工で伸線した継ぎ目のない素線（ワイヤ）を数十本よりあわせてストランド（子なわ）をつくり、うんぬん。 この 「子なわ」 のところで長縄くんの顔が浮かんで来て、ちょっと不快だったし、普通Ｚより、普通Ｓより、ラングＺより、ラングＳよりとか、ワイヤロープのより方も、よりどりみどり過ぎぃ。 何でもいいけど 「よりどりみどり」 って、こまどり姉妹と五月みどりを足して２で割ったみたいな感じだし、不適格なワイヤロープの使用禁止の基準の 「キンクしたもの」 って、何？ 戻りたい、戻れない、気持ちうらはら～、とまどいはもう愛ね、そろそろ禁区～♪ そんなワイヤロープって、ちょっと想像がつかないんですが、あ、 ここ の真ん中みたいな状況のことっすかぁ。 確かにこうなっちゃうと元に戻したくても戻せなくて、そろそろキンクだったりしますなぁ。
で、続いては作業半径－揚程図だとか定格総荷重表だとか、何だか小難しい図やら表やらが出てくるんですが、例えば２トン×４段のクレーン付トラックの空車時定格総荷重は こんな感じ 。 ２ｍ離れた所なら２トン吊りの看板に偽りはなく、１０曙くらいは大丈夫なんですが、ブームを一杯に伸ばした作業半径8.34ｍの状況だと、１曙も吊り出せなくなっちゃうレベル。 ま、これは空車時の数値なので、荷台に荷物がある場合は安定感が増してもうちょっと吊れるようにはなるんですが、曙を５人くらい重しの替わりに荷台に載せておけば、曙１人くらいは吊れるようになるかも知れませんな。 安全に作業を進める為にＵＦＯキャッチャーできっちり曙５人組セットを仕留めなければなりませんが、で、その他、エンジンと油圧装置だとか、中学生レベルの力学だとか、関係法令の話だとかがあったりして、学科講習はなかなかバラエティに富んでいたんですが、最後には試験もありました。 テキストを見てもよかったり、○×式だったりする極ヌル系だと踏んで油断していたら、生意気にもマークシート式で、けっこう本格的。 全体で60％以上、各教科で40％以上というのが合格ラインで、例えばクレーンに関する知識や法規なんかが全問正解でも、力学が５問中、１問しか当たらなかったら、それでアウト。 意外と厳しいっすなぁ。 ま、三択問題だから竹下景子なら余裕なんでしょうけど。 三択に限れば正解率は82％だったそうで、凄ぇぇぇぇぇ！ 僕なんか電験三種の 「電気理論」 の五択問題で、正解率が20％いかなかった時がありましたからね。 ま、小型移動式クレーンの学科試験は、寝ずにちゃんと講義さえ聞いていれば出る問題がモロばれなので、さすがに何とかなったと思うんですけど。
で、一方、何ともならないのが実技試験。 クレーンなんか今まで一度もサワったことがないのに、 こんなの 無理っしょ？ 全然うまく操作出来なくて、みんなの前で大恥をかくに違いなくて、１週間くらい前から憂鬱で、めっちゃ気が重かったんですが、とうとうその日がやってきちゃいました。 ド素人向けの技能講習という名目なので、イチからきちんと操作方法を教えてはくれるんですが、ジブ（ブーム）の伸縮、上げ下げ、フックの上げ下げ、旋回と、レバーが４本もありまっせ。 ただでさえレバーとかホルモンはあまり好きではなかったりするというのに、焼き鳥の串盛り合わせを頼んだら４本ともレバーだったような絶望感。 試験では諸般の事情によりジブの伸縮は使わないのでレバーが３本になるとは言え、それぞれ上下、上下、右左があるので、６種類の操作を何とかしなければなりません。 講師の先生が優しそうな爺さんとオッサンだったのが唯一の救いなんですが、ただこいつら、玉掛け者としては無能無能アンド無能。 普通は玉掛け者が、ブーム上げ～上げ～、フック下げ～、オーライ、オーライ、はーい、ストップ！ そんな合図を出してくれて、クレーンオペはただ言われた通りにレバーを動かせばいいだけなんですが、ここでは次に何をどうしなければならないのか、いちいち自分で考えて判断しなければなりません。 しかもひとつの動作の度に 「周囲ヨシ！」 とか 「方向ヨシ！」 とか 「高さヨシ！」 とか、いちいち呼称をしなければなりません。 イメージを掴みにくいかも知れませんが、動画だと こんな感じ 。 ちょっと演目は違いますが、ま、似たようなものかと。 スムーズに旋回させないと吊り荷が揺れまくって大変なことになっちゃうんですが、普通なら玉掛けの人が揺れないように何とかしてくれるものなんですけどねぇ。。。 ジブ下げの際、吊り荷は膝の高さくらいにと言われたんですが、加減が分からなくてズンズンと下げていたら、優しそうだと思って安心していた爺さんに、いきなり 「下げ過ぎやぁ！」 ときつく叱られたりしました。 あなたがストップの合図をせんからやんっ！ 理不尽極まりないんですが、ここは黙って耐えるしかありません。 玉掛け兼務で、一人で仕事をしなければならない事態を想定しているんでしょうが、そういう時に超便利なリモコンは使わせてくれないし、実際に現場でいちいち声を出してるオッサンとかに遭遇したことはないし、試験のための試験を無理やりにでっち上げたような感じで、ちょっとアレっすなぁ。。。
で、この出し物の最大の問題点は、フック上げ下げ時のパワー全開強要が挙げられると思います。 フックはいくら速く動かしても吊り荷が揺れることはないし、ちんたら上げ下げされると、何かイラつく。 そういった理由からだと思われるんですが、遊び→１段→２段といった感じで動くレバーを全開にするには結構な力がいるし、エンジンの音もうるさくなって、回りの声が聞こえなくなるし、と…とにかく、全開にしなくては！ そっちのほうにばかり気がいって、他のことが考えられなくなっちゃいます。 で、フックを下げるつもりで、 「えーい！」 と思いきりレバーを押し込んだところ、優しそうだと思って安心していた爺さんから激しい叱責の声が。 何かと思ったら操作を間違えて、ブームを全速力で倒しちゃってました。 ひとつ失敗しちゃうとますます焦って、ワケが分からなくなって、パニックになって、次に何をしなければならないのか、まったく頭が働かなくなっちゃいます。 「頭が真っ白になった…」 と、耳元で女将に囁いて貰わないと、まともに会見も出来なくなっちゃうレベル。 いやあ、懐かしいですなぁ、船場吉兆。ちなみに、あの事件の弁護をした三木くんが、現・小保方さんの担当だったりするんですが、実験ノートの公開とか、どんどん裏目に出ちゃってますよね。 ま、今はそんなことを思い出してる場合ではなくて、何とかしてこの揺れまくっている吊り荷を所定の位置まで運搬しなければならないんですが、焦れば焦るほどドツボに嵌まったりして、うーん。。。 どうせこんな練習をしたところでミッション車のトラックに乗れないから意味は無いし、好きで三重支店に来たワケじゃないし、こんなことをやらされるとは思ってもいなかったし、もうどうにでもなれっ！！ そう開き直っちゃうと、案外、何とかなったりすることもあるんですが、何ともならない場合も多々あったりして、前途多難でありますな、こりゃ。。。
８人くらいで１つのグループになって、１人ずつ順番に試技を行うんですが、最初はクソ下手くそだったのが回を重ねるうちに、だんだん慣れて様になっていくものなんですなぁ、他の人たちって。 僕の場合、どこかで必ず１回は失敗して、それ以降がウダウダになっちゃうんですが、各自が４回の練習を終えたところで時間になって、いよいよ本番スタートです。 試験の時は今まで以上に玉掛けの人が何の手助けもしてくれないので、自分の力で何とかしなければなりません。 結果、今まで以上に緊張して、吊り荷が揺れまくって障害物に激突するという、誰がどうみても 「５点減点やな。」 と思わずにはいられない痛恨のミスのほか、いくつか細かい失敗が頻発したんですが、でもまあ、死傷者が出るようなレベルではなかったので、ま、大丈夫かな？ …と。 意外とおっかないキャラだった教官でありますが、人の気持ちに共感出来ないような兇漢だとは思えないし、もし僕が若いギャルなら胸間をチラっと見せて点数を稼ぐところなんですが、それが出来ないのはちょっと不安な材料。 来週辺りに結果が届く筈なんですが、もし駄目だった場合はクレーンに鉄球をぶら下げて、パワー全開で振り回すという狼藉に走らないとも限らないので、採点者にはそんな僕の心情を察していただけたなら…と。 で、来週、今度は玉掛けの講習に行かなければなりません。 クレーンの操作よりはまだ簡単そうな気がするんですが、果たしてどうなることやら。 もし駄目だった場合は教官の股間目掛けて “玉蹴り講習” を強行といった狼藉に走らないとも限らなくて、たまらんっ！ ということで、おしまい。
で、今日はソニー・クリスっす。 特に書くこともないので、いきなり本題に入りたいと思いますが、 『アイル・キャッチ・ザ・サン』 。 今日はこれを取り上げてみたいと思います。 ソニ・クリのプレスティッジ盤は全部で７枚くらいあって、それぞれ微妙に毛色が違っていたりするんですが、最終作のこれはロサンゼルス録音で、ピアノにハンプトン・ホーズ、ドラムスにシェリー・マンが入っているというのが特徴と言えるのではなかろうかと。 テネシー州のメンフィスに生まれ、15歳でロサンゼルスに移る。 そういう経歴の持ち主だけに、ホームカミング的な色合いもあろうかと思うんですが、ホームカミングってちょっぴり、訪問亀井軍に似てますよね。 15分ほど考えて出て来たのがコレなので、今日はいろいろと諦めて先に進もうと思うんですが、ということで、１曲目、 「ドント・レイン・オン・マイ・パレード」 。 「私のパレードに雨は降らない」 っすか。 お前、同じ事をアメフラシの前でも言えるんか？ そう、問い質したくなるんですが、「ほこ×たて」、超絶的な晴れ男 ＶＳ アメフラシとか、ちょっと見てみたい気もしますな。 晴れ男代表は水野晴郎で。 晴郎が負けた場合は勝者を讃えて、大正デモクラシー ＶＳ 平成アメフラシーという続編もやって欲しいところですが、で、これ、正式には 「パレードに雨を降らせないで」 。そんな邦題が付いているみたいです。願望だったんですな。 ミュージカル 『ファニー・ガール』 からのナンバーのようで、作曲したのはボブ・メリルとジューリー・スタイン。 で、演奏のほうはというと、西海岸という風土がなせる技なのか、エジプト大統領のナセルがなせる技なのか、カラッと乾いた何とも乾燥肌な仕上がりだったりして、水野晴郎、大勝利！ …みたいな。 ちなみにナセルがエジプト大統領だったのは1958年から1970年なので、ぎりぎりでなせる技だったりするんですが、陽光輝く具志堅用高なサウンドが耳に心地よく、梅雨時のジメジメを吹っ飛ばしてくれます。 テーマの後、すぐにピアノのソロが出てくるんですが、いいですよね、ハンプトン・ホーズ。 少なくともハンペンのスープよりはソソられるものはあるんですが、ハンペンならすまし汁やろ？ …みたいな。 コンソメならまだしも、ポタージュに入っていると、ちょっと嫌。 で、この人、独特のスイング感とブルースなフィーリングが持ち味なんですが、言葉では表現しにくいので、各自で体感して貰うとして。 で、続いてはクリスくんのソロが登場。 この人は典型的な躁鬱気質で、極端にどちらかに振れているのが常なんですが、ここでは完全、躁っちゅねー。 好きなアイスはロッテの爽、好きな麺は素麺、贔屓のマラソン選手は瀬古利彦みたいな。 宗兄弟ちゃうんかい！ …とまあそんなこんなで、最後にシェリマンのソロがフィーチャーされて、テーマに戻って、おしまい。 割とあっさりしたプチ小品的なオープニングでありましたが、出足は上々だじょー。
ということで、次。 クリスくんのオリジナルで、 「ブルー・サンセット」 。 夕焼け空は真っ赤っかがデフォなんですが、それすらブルーに思えちゃうほど、鬱モードに突入なんでしょうか？ で、実際問題、かなりディープでブルーな作風だったりするんですが、そういう路線がホーズのピアノを挟んで、8分10秒ほど。 長いわりに書きたいことはほとんどなかったりするんですが、らしさは十二分に発揮されているし、ま、いいんじゃないっすかぁ？ ということで、次。 「アイ・ソウト・アバウト・ユー」 。 小粋な歌物ナンバーをミディアム・テンポでバウンシー料理しております。 いいですよね、バウンシー。 少なくともバクシーシよりはソソられるものがあるんですが、 「ほどこし」 という意味でしたっけ？ インドで物乞いに乞われると、施さなければならないそうっすな。 施しはモロコシなんかでもいいのか、現金オンリーなのかはよく分からんのですが、現金は厳禁だという話も聞くし、でもインキンの薬とかを渡しても喜ばないだろうし、難しいっすな、バクシーシ。 で、これ、クリスの出来も悪くないんですが、ホーズのソロが絶品です。 陽性カラッと系のキャラには珍しく、若干ジメジメしたところがあるんですが、シメジ好きならきっと満足していただけるのではなかろうかと。 「じめじめしめじ 残念王子の逆襲？」 っすな。 いや、ググったらそんなのが出て来たんですけど。
ということで、次。 クリスのオリジナルで、 「カリフォルニア・スクリーミン」 。 スクリームというのはアレです。 アイスクリーム、ユースクリーム、好きさ～♪ アレで知った人が多いと思うんですが、叫ぶ。 そんな意味だったと思います。 で、カリフォルニアの叫びはどんな調子なのかと思ったら、わりといい調子だったりしたんですが、ウエストコースト的バップって感じ？ クリスのソロも調子がよくて、気分はとっても銚子西海岸。 ちょっぴりイワシと醤油臭そうなんですが、ホーズ君のパチパチとした、はじけるキャンディ・ドンパッチなソロも良好っす。 痛かったっすよね、アレ。 威力が今ひとつなドンパッチのパチモンの 「ドンパチらん」 みたいなのもあったように記憶しておりますが、で、地味なベースのソロ、as→p→as→p の４バースと続いて、テーマに戻って、おしまい。 小川隆夫クンの日本語ライナーが各曲についてまったく触れられてなくて、おかげで書くことが何にもなくて困るんですが、それはまあ、僕の責任ではないしぃ。 ということで、次。 歌物ナンバーの 「クライ・ミー・ア・リバー」 。 いかにもクリスらしい、ちょっとクドい系のバラードが堪能出来る、そんな１曲に仕上がっておりますが、ホーズのピアノもなかなかいい感じでありますな。 この人、バラードが今ひとつ弱いと言われておりますが、吹き込み当時は41歳くらい。 いい感じに中年の渋みが滲み出ているように思えます。 尿漏れでパンツが滲んだりするんですよね、40歳を超えると。 ちなみにホーズ君は1977年5月22日にお亡くなりになったんですな。 享年48歳だから、サバくん換算だと、あと２年くらいしか生きられないことになっちゃいますが、一方、ソニー・クリスは1977年11月19日（満50歳没）。 胃がんを発病して病苦に耐えかねた結果、ロサンゼルスでピストル自殺しちゃいました。 ま、その８年ほど前の吹き込みなので、直接的には関係のない話なんですが、他に書くこともないので、とりあえず空気を湿っぽくしておいて…と。
で、ラストです。 アルバム・タイトル曲の 「アイル・キャッチ・ザ・サン」 。 「ワイは太陽を掴むで！」 って、当時はえらく前向きだったんですなー。 『ジョアンナ』 という映画からの１曲のようですが、キャッチーなメロディを持った、なかなかの佳作でありますな。 演奏のほうも、さわやか３組です。 ということで、以上です。
【総合評価】 最初の１曲と残りの５曲で、ほぼ同じ分量になっちゃいましたが、まずまずだった。 そんな１枚でありました。 共演者のせいか、いつものクリスっぽさがやや希薄な感もあるんですが、その分、ハンプトンのホーズ感はまずまずだし、それなりにカリフォルニアっぽいし、カリフラワー好きな人なら、いいかも？
