BEBOP REVISITED! (PRESTIGE)

CHARLES McPHERSON (1964/11/20)

BEBOP REVISITED!


【パーソネル】

CARMELL JONES (tp) <except #5> CHARLES McPHERSON (as)
BARRY HARRIS (p) NELSON BOYD (b) ALBERT HEATH (ds)

【収録曲】

(01-03) HOT HOUSE / NOSTALGIA / VARIATIONS ON A BLUES BY BIRD
(04-06) WAIL / EMBRACEABLE YOU / SI SI
【解説】 ( 2014年06月15日更新 / 連載 1,126回 )

 夏休みは有給休暇を1日取って、2泊3日で山陰に行こう。そう画策しております。 一部既報だったかも知れませんが、えーと、 ここ っすな。 前半は我ながら大したことが書いてないので、※以降を見て貰えればいいんですが、 松江水郷祭湖上花火大会 に絡めた夏旅のプランはおいおい考えるとして。 その 「おいおい」 を件を何とかしなければならない時期が差し迫って来たんですが、宍道湖の花火は2日間の開催で、土曜日、ドン! 更に倍! …で、日曜日は前日の2倍ほど花火が上がるみたいです。 せっかくなら派手なほうがいいので、日曜日に松江に泊まることにしようと思うんですが、部屋から花火が見える宿があれば、それがベストでありますな。 部屋からは無理でも屋上とかから見ることができれば、ベストとは言えないまでも、チョッキ。 ちなみに最近は 「ベスト」 ですらナウなヤングな間ではダサいと言われていて、 「ジレ」 と呼ぶのがトレンドのようですが、じれった〜い、じれったい〜、何歳 (いくつ) に見えても、わたし誰でも〜、じれった〜い、じれったい〜、私は私よ、関係ないわ〜♪ ジレと言われても、ジレットの剃刀でリストカットしてる中森明菜しか浮かんで来なかったりするんですが、で、ベストな宿泊先となると、 しんじ湖温泉 ということになりそうです。 中では ホテル一畑 というところが、わりと青年1人でも泊めてくれそうな気配が感じられるんですが、 てんてん手毬 とか、 「毬」 という漢字からして、毛を求めるオッサンは拒絶されそうな気配が。 で、実際、花火の日に泊めてくれそうなのは一畑クンぐらいだったりするんですが、ただし街側 = 宍道湖がぜんぜん見えない側の、しょぼいシングルしか駄目みたいです。 大浴場からなら花火が見えそうな気もするんですが、風呂場にカメラを持ち込むと田代まさし認定されちゃう恐れもあるし、うーん…。 ホテルの前がガーデンっぽくなってて、そこからならよく見えそうなんですが、 夏は ビアガーデン をやっていて、8月9日 (土) は既に満席っすな。 日曜日のほうは現時点ではまだ空きがあるんですが、男性9,300円という超強気な、ぼったくり価格。 一人花火大会はわりと平気な僕でも、一人ビアガーデンというのはちょっとアレだし、うーん…。

 ベストは諦めて、チョッキで妥協するというのが賢明な選択かも知れませんが、となると 松江ニューアーバンホテル っすか。  都会派アーバンな僕に相応しい、なかなかのネーミングなんですが、欲を言えば 「乳(にゅう)ノーパン・ホテル」 なら、よりベターだったかなという気も。 ノーパンなのかトップレスなのか、どちらがウリなのかが微妙だったりするんですが、で、ここ、一応はレイクビューな客室もあるみたいですな。 ほれ 。 花火写真を撮るにはかなり微妙っぽいんですが、 松江シティホテル と、どっちがマシっすかね? シティ・ボーイな僕なら、どちらもイケるとは思うんですが、 のどぐろ&旬の味覚フルコース なんてプランもありますな。 ホテル内ではなく、近くの店に出向くというスタイルのようですが、金沢のもりもり寿司で食って感激して、以来、のどぐろ・リヴィジテッドを切望している僕にとってはタイムリーなんですが、ただ煮付けというはちょっとアレですな。 寿司、それも炙った奴が、めっちゃ美味かったんですよね。 肴は炙ったノドグロでいい〜♪ そんな心境なんですが、次点として刺身、補欠として塩焼き。 煮付けだとベンチにも入れなくて応援に回るレベルなんですが、それ以外の旬の味覚がズリの鉄板焼、しじみの澄まし汁、お好みのおでん3品を特製味噌たれで…というのも、ちょっと微妙。 ズリって、砂ズリっすよね? 歯がないニワトリが小石や砂を飲み込んで、食ったものをズリズリして消化を助けるための器官。 そこまで変な進化をするなら、普通に歯を生やせよ! そう言いたくなっちゃいますが、ホルモン系が苦手な僕としては、あまりソソられるものがない食材だったりします。 ま、臓物の中ではまだマシな部類だったりするんですが、 「おでん」 もそれほど好きではなかったりするし、ノドグロは捨てて、 うなぎづくしプラン にしておいたほうが無難なような気も。 蒲焼き、白焼き、それに珍しいウナギの天麩羅まであるようで、うなぎづくしの名に恥じません。 名前のわりに意外とウザくなかったりする 「うざく」 も付いてきて、完璧っ! 食い物的にはこれで何の問題もないんですが、花火の見え具合はというと、ちょっと不安なところもあったりして、なかなかコレと言った決め手には欠けますなぁ。

 いずれにしろ、2泊目がショぼいビジネス・ホテルとなると、1泊目は高級な温泉宿で無駄に浪費したいところなんですが、出雲のほうにするか、鳥取のほうにするかも迷うところでありますな。 松江に行くにあたっては、ひとつ不安な点があったりするんですが、桑名から山陰は遠いので、車ではなく鉄道を利用するとして、岡山から やくも という特急を利用することになろうかと。 が、こいつは極めて評判が悪かったりするんですよね。 何が不評なのかというと、カーブでも高速で走れる振り子式の381系というところ。 自然振り子式で自由気ままに振られまくって、揺れまくって、酔いまくって、ゲロゲロ。 同じ車両を使っているのに大阪から南紀白浜に向かう 「くろしお」 があるんですが、その酔い酔いぶりから通称 「ゲロしお」 と呼ばれていたりします。 一方の 「やくも」 はというと、こちらは 「はくも」 と呼ばれているんだそうで。 ゲロを吐くも…って、うーん。。。 「くろしお」 の場合、 283系 なら制御付き振り子式なので少しはマシだし、287系 なら超快適なので、いざとなったら乗る車両をチョイスすることが出来るんですが、伯備線経由の岡山〜松江〜出雲間は 381系のみ。 不評を察したJR西日本は 「ゆったりやくも」 というのを導入したりしたんですが、こいつは車両そのものには手を付けずに、座席の間隔を広くした小手先だけの改良版で、乗り心地はまったく改善されていないようです。 おかげで 「ぐったりはくも」 などと呼ばれているようですが、なかなかのネーミングセンスでありますな、こりゃ。 …と、感心している場合ではなくて、何か対策を考えなければならないんですが、これ以外に鉄道で山陰に行く手立てはないのかと思ったら、ありました。 スーパーはくと HOT7000系 。 智頭急行経由で京阪神〜鳥取〜倉吉間を運行しているようです。 制御付きとは言え、振り子式なのでちょっと不安なんですが、 「スーパー吐くと」 と呼ばれてないところを見ると、多分、大丈夫なのではなかろうかと。 ちなみに名前の由来は 「因幡の白兎 = はくと」 だと思われるんですが、岡山〜鳥取間を走る スーパーいなば キハ187系 というのもあるんですな。 本名イナバくんとしては、ちょっと気になる存在でありますなぁ。 ちなみにイナバくんは浪人生だった頃に高知大学と鳥取大学を受験して、どちらも落ちたという経歴の持ち主だったりするんですが、その際、岡山から鳥取まで 「急行砂丘」 というのに乗った記憶があります。 あれがイナバくんに変わっちゃったんですかね? 過去に臨時列車として 「ビクトリーいなば」 が鳥取大学2次試験の日に岡山駅−鳥取大学前駅間で運転されていた。 そんな情報も得られたんですが、僕が受験生だった頃にそれを運行してくれれば、イナバくんはビクトリーを勝ち得たかも知れないのに、どうしてくれる!?

 で、鳥取と松江。 お隣の県だから 「はくも」 に乗らなくても 「はくと」 だけで何とかなるかと思ったら、意外と遠いみたいです。 同じ鳥取県内なのに鳥取駅から米子駅まで特急で1時間くらい。 ま、同じ三重県内なのに桑名駅から熊野市駅まで特急南紀で167分くらいだから、それよりはぜんぜんマシですか。 で、米子まで来ちゃえば松江までは普通で36分くらいだったりするんですが、で、松江から出雲市までは特急で23分、普通で52分くらい。 出雲まで足を伸ばすのに鳥取経由というのはあまり現実的ではないようなので、どうしても片道は 「吐くも」 でぐったりは避けられない模様です。 出雲は諦めて、1日目は鳥取観光にしたほうがいいかも知れませんなぁ。 行ってみたいところはというと、まずは鳥取砂丘。 これは外せません。 が、真夏の鳥取砂丘は軽く死ねるというクチコミも多くて、外してもいいかな? そんな気もしてきました。 馬の背という標高差50mくらいの砂の山を登るのが苦行以外の何物でもなさそうなので、下のほうからちょこっと眺めて、これだけ砂まるけなら、砂ズリで食い物をズリ放題やんっ! そんな感慨に耽って、後は 「砂の美術館」 でも覗いてみますかね? で、もう一箇所、どうしても外せないのが 浦富海岸 。 大学入試の前日だかに行ってみたんですが、なかなか風光明媚だったと記憶しております。 季節がアレだったからなのか、半端無く荒涼としてましたけどね。 遊歩道を歩いてみたんですが、道には雪が残っていて靴下がベチョベチョで、他に誰も人が歩いていなくて、死に場所を探して彷徨ってる感が、パネぇ。。。 基本、断崖っぽいところばかりなので気持ちが荒むんですが、途中、ちょっとした砂浜みたいなところに出て、一安心。 何か石碑のようなものがあったので近付いてみたら、 ロシア軍将校遺体漂着記念碑と書いてありました。 んなもん、記念するんじゃねぇぇぇぇ! …と、そんな思い出のある地を再訪してみたいと思うんですが、真夏に歩くのは陰気ではなくても疲れちゃいそうなので、今度は遊覧船にでも乗ってみようかなと。 で、その日の宿泊地をどうするかなんですが、鳥取市内だと、 ここ がよさげ。 めっちゃ町中なんですが、ちゃんと温泉も湧いているんですな。 おすすめ追加料理 に 「のどぐろの塩焼き」 がありますぜ! が、ロケーション的に温泉情緒には浸れそうにもなくて、そこのところがちょっとアレなんですが、 皆生温泉 とかのほうがいいっすかね? み…みななま温泉。 海好きなので、ロケーションとしては抜群なんですが、かなり俗っぽくて、温泉情緒は希薄である模様。 そういうのを求めるなら 三朝温泉 のほうがいいみたいですな。 み…みあさ温泉。 マジでそう読んでいたんですが、 「みささ」 が正解なんですな。 ちょうど今年は開湯850年記念みたいだし、 キュリー祭 で花火も上がるみたいだし、キュウリの一本漬けの屋台も出ているかもしれないし、お一人様オーケーな温泉旅館もたくさんあるし、いいぢゃん♪

 …と、気分はすっかり特急はくと〜鳥取〜三朝温泉〜松江〜ぐったりはくも、場合によって境港のキタローと回転寿司@ノドグロ炙りを追加。 その線で固まっていたんですが、せっかくのノドグロを吐いちゃったら元も子もないので、回転寿司は初日か2日目に持って来たいところなんですけど。 そんな方向でプランを練っていたんですが、ここに来て雲行きが怪しくなって来ちゃいました。 某中学校で太陽光パネルと教室の空調設備を設置する工事の監督に任命されちゃったんですよね。 現役JCを身近に観察出来るという点では悪くないお仕事だと思うんですが、太陽光を設置する屋根というのがけっこう斜めになっていて、極度の高所恐怖症の僕は、かなり憂鬱っす。 地上から超望遠レンズで工事写真を撮る方向で、何とか許して貰えないものかと思うんですが、で、教室の空調設備を設置する工事もほうは授業中にやるワケにもいかないので、夏休み期間が勝負になると。 有給休暇を取るとか、無理そうな感じ? それどころか土曜日も休日出勤になっちゃう可能性が高くて、山陰は無理っぽいっすなぁ、こりゃ。。。 8月2日(土)と3日(日)は保護者が絡む学校行事があるようなので、監督の権限で作業は中止っ! そう強引に決めちゃうとして、その日程で縮小版の夏旅プランを立て直すしかありませんなぁ。 で、どこかで花火大会がないものかと思って調べてみたら、 箱根園サマーナイトフェスタ納涼花火大会 というのが。 毎年8月2日の固定開催なんですが、今年はちょうど土曜日に当たります。 ここの花火を鑑賞するのにベストな宿と言えば、 ザ・プリンス箱根 。 ここしかありませんな。 ええい、押さえたれぇぇ!! お値段のほうはいうと、1泊28,868円〜74,012円。 上限のほうは問題外なんですが、下限のほうなら、な…何とか。 この際、思い切って 38,000円までなら出しちゃいますぜ! …とか思っていたらそれは税抜価格で、税込だと41,040円になっちゃったりして、無理やん感が半端無くなっちゃったりするんですが、ザ・プリ箱の最低価格はどういうアレなのかと思ったら、当然ながら素泊まりで、本館ダブルルーム山側 (28u) 早割14プランという奴でありました。 山側だと部屋から花火は見えないし、周囲にメシを食うところが皆無っぽいので、素泊まりだと辛いものがありそうですが、本館・富士山ビューツインルーム芦ノ湖側(38u) の2食付きだと、最低でも 53,818円。 さすがに税込っすよね? だとしても、まるっきり予算オーバーではあるんですが、せっかくだから湖側に泊まってみたいし、うーん。。。

 ざっと見た感じ、別館は全室がレイクビューっぽくて、本館のほうは山側ガーデンビューとレイクビュー、それに富士山ビューの3タイプあるようです。 富士山ビューは富士山だけでなくレイクもビュー出来るようで、お値段もいちばん高いんですが、別館よりはお値打ちっぽい? が、本館のほうは全室に バルコニー が付いているようで、これはポイントが高いですな。 いい感じに花火の写真が撮れそうな予感が。 問題は富士山ビューにするか、レイクだけビューにするかなんですが、冠雪してない時期の富士山は正直、さほど綺麗ではなかったりするし、見えたとしても先ほどのバルコニーの写真のど真ん中に写っている程度の大きさ。 花火の打ち上げ場所が これ で合ってるとすれば、富士山とは反対側に上がるっぽい? ということで、レイクだけビューのほうに賭けてみようと思うんですが、で、食事はというと、夕食は諦めました。 唯一、歩いていけそうな ここ は営業時間が 11:00〜15:00、17:00〜20:00 (夜は繁忙期のみ) だそうですが、夏休みの土曜日の花火大会の日が繁忙期でなければ、いつが繁忙やねん? そんな気がするので、ちゃんと営業してくれますよね? サマーナイトフェスタに併せて模擬店も出るみたいだし、食いっぱぐれることはないんじゃなかろうかと。 ちなみに早割14・朝食付き・本館レイクビューツインルーム芦ノ湖側で 43,468円でありました。 ま、けっこうお値打ちな価格のカメラ用交換レンズを買ってみたものの、ほとんど出番が無かったことを思えば、そこまで無駄金ではないような気がしないでもありません。 勿体ないとは思うんですが、だってしょうがないじゃん。 半ば自棄気味なんだしぃ! いずれにしろ、旅に出るとその週は更新をサボっても許して貰えるし (←たぶん) 、帰ってからも3回はネタに困らないので、大金をはたくだけの価値はあるんですが、そういえば6月中の開催だと言ってたような気がする会社の慰安旅行の話はどうなったんですかね? いつ行くとも、行き先はどこに決まったとも、何の音沙汰も無い気がするんですが、もしかして僕は転勤して来たばかりなので、参加資格が無かったりするとか? そういえば回ってきた観覧に自分のハンコを押す欄が無かったので、自主的に枠を作って次の人に回したんですが、もしかしたらそういうことだったのかも?

 来週あたり、急にこのコーナーの更新が滞った場合、急な旅行に出掛けたのか、あるいは置いていかれて不貞寝しているかのどちらかなので、そこんとこ、ヨロシク!

 ということで、今日はチャールス・マクファーソンです。 遅れてきたビ・バッパーっすな。 ちゃんと時間を守れよ! そう言いたくなっちゃいますが、団体旅行でいちばん嫌われるタイプっすよね。 ま、この人の場合、 「遅れてきた」 の意味がちょっと違うのでさほど問題はないんですが、ということで、 『ビバップ・リヴィジテッド』 。 詳しくは ジャズヒロシくんのブログ を見て貰うとして、なかなか適切な感想文が書かれておりますな。 ジャズのレビューなんて、この程度の行数で十分な気がしてきたので、今日は簡潔な半ケツ。 そんな感じでお届けしようと思うんですが、まずはメンバー紹介から。 トランペットを加えた2管編成なんですが、カーメル・ジョーンズという人選が渋い&通好みっすな。 ピアノがバリー・ハリスなのは師匠格だから当然として、ベースはネルソン・ボイドで、タイコがアルバート・ヒース。 地味っすな。 で、選曲のほうはモロに純ビ・バップなので、このアルバムは、ジャズを聴き始めた頃に出会ったもので、その頃は特にどうといった印象はなかったものでしたが、今、あらためて聴きましたら、そのよさがわかるようになりました。 そういうヒロシな感慨を抱かせる要因になっていたりするんですが、とまあそんなことで、1曲目です。 タッド・ダメロンの 「ホット・ハウス」 。 「熱い家」 っすか。これからの季節、ちょっと嫌っすよね。 ちなみにスーパーはくと HOT7000系の “HOT” は Hyogo (兵庫) 、Okayama (岡山) 、Tottori (鳥取) の略らしいので、ホット・ハウスの “HOT” が別の意味である可能性もゼロとは言えません。 Hageta (禿げた) 、Ossan (オッサン) 、Tera-uzai (テラうざい) とか。そんな家、これからの季節じゃなくてもかなり嫌なんですが、で、これ、曲そのものも決して素人ウケするタイプではありませんよね。 「ホワット・イズ・ディス・シング・コールド・ラブ」 のコード進行を借りたものなんだそうですが、そういう大人の事情を知らないと楽しめないというか。 で、そのテーマが2管のユニゾンで演奏された後、アルトのソロになるんですが、これはアレですな。 このマクファーソンのアルトは、パーカーそっくりだというネット情報もありましたが、うんぬん。 そんなふうにヒロシくんは書いておりますが、僕の耳には、めっちゃ保守的でオーソドックスなプレイをするエリック・ドルフィー。 そんなふうに聞こえたりもしました。 1964年という時代がなせる技かもしれませんな。 ちなみにドルフィーくんはこの吹き込みの5ヶ月くらい前にお亡くなりになっているので、そのトリビュートという意味も若干はあるのかも知れません。 で、以下、カーメル・ジョーンズ、バリー・ハリス、ネルソン・ボイドの順で、各自のホットなソロが披露されることになります。 でもって、テーマに戻って、おしまい。 解説が適当過ぎる気もするんですが、ま、佐藤秀樹クンの書いた日本語ライナーも似たようなものだしぃ。

 ということで、次。 ファッツ・ナヴァロのオリジナル、 「ノスタルジア」 。 この曲名を見ると、どうしても 「たそがれ戦隊 ノスタルG」 を思い出してしまうんですが、思い出さない人は自力でググってみて下さい。 2ちゃんねるのスレのほか、いくつかジャズ系のサイトがヒットしたりします。 ま、みんなウチなんですが、名前の通り、微妙にノスタルジックな響きのメロディだったりして、バップ曲の中ではわりと素人受けするほうではなかろうかと。 ちなみにこれ、 「アウト・オブ・ノーホエア」 のコード進行を借りたものなんだそうですが、言われてみれば確かにその萌芽のような垣間見える気がしないでもありません。 で、作曲者がトランペッターだからなのか、最初のソロはカメ・ジョーだじょー。 で、これがなかなかいい感じだじょー。 ナヴァロに似ていると言えば似てるし、ブラウニーぽいと言われればそんな気もするし、とにかくまあ、歌心に富んでいるとでも書いておけば、とんでもなく間違ってるという事はなかろうかと。 続くマクファーソンは前曲で感じた微ドルフィー臭がやや薄れて、よりパーカー化、略してパー化している気がしないでもなくて、でもって、バリー・ハリスのエモーショナルな歌心を持ったソロ (by佐藤秀樹) が続いて、テーマに戻って、おしまい。 ケレン味とか、カレー味とか、そういった要素は希薄なんですが、ビ・バップならまあ、こんなもんでいいんじゃないっすかぁ?

 で、次。 マクファーソンのオリジナルで、 「ヴァリエーションズ・オン・ア・ブルース・バイ・バード」 。 最初は 「パスポート」 という名前だったようですが、プロデューサーのドン・シュリッテンによって改名を余儀なくされた模様。 何でもいいけどドン・シュリッテンって、ちょっぴり沖縄の観光名所の近くにある丼専門店っぽい名前でありますな。 試しに 「丼 首里店」 でググってみたら、神戸カツ丼 一どん 首里店というのがヒットしましたが、何故か沖縄に何件かあるみたいですな、神戸カツ丼の一どん。 で、これ、名前の通り、バード = チャーリー・パーカーによるブルースのバリエーション的なアレだったりするんですが、作曲家としての才能がどうのこうのと論評するに値するものではなく、別にパスポートっぽいワケでもないので、この妙に説明臭いタイトルでも、さほど問題はないものと思われます。 演奏のほうはというと、マクファーソン、ジョーンズ、ハリスと、いずれもブルースに対する彼等の優れた表現力が味わえる。 そう秀樹クンが言ってる通りのアレでありまして、ま、正直、素人には今ひとつ面白くないタイプのアレだったりもするんですが、苦労と共に玄人化してくると、こういうのを有り難がる風潮が生まれてきたりして、それもまた人生。 …と、適当なことを書いているうちにテーマに戻って、おしまい。 続いてはバド・パウエル作の 「ウェイル」 でありますな。 「アイ・ガット・リズム」 を下敷きにした曲なんだそうで、お前ら、ぜんぶ自力で何とかしようとは思わんのか? そんな気がしないでもないんですが、僕なんかコード進行と言われても理解不能なので、それを下敷きに出来るだけでも大したものなんですけどね。 そんな僕でも小学生の頃はスーパーカー下敷きを下敷きにするくらいのことはやっていたんですが、 新品 大箱! スーパーカー下敷き当て (下敷き24枚とスーパカーカード55枚) が 9,000円っすかぁ。 子供の頃、こんなクジ、ありましたっけ? 当たりは下敷き、小当たりはホログラムカードで、ハズレが普通のカードという構成のようですが、その下のランボルギーニ・ミウラ、懐かしいっすなぁ。 コドモ心にも三浦っぽい名前だと思わずにはいられませんでしたが、ロス疑惑の三浦和義が出て来たのはもうちょっと後でしたかね? 単品だと下敷き1枚で 1,000円オーバーのようで、それなら 24枚+おまけのカードで 9,000円の大箱を買ったほうが超絶的にお得な気がするんですが、 スーパーカー消しゴム もありますな。 発射台って何なんすかね? BOXYのボールペンのバネを2倍に増強した奴では駄目なんすか? で、演奏のほうはアレですな。 ビ・バップです。 AABA形式の “Aの部” を2管のユニゾンで、 “Bの部” をピアノで。 そんな手法のテーマに続き、作曲者がピアノだからなのか、最初のソロはバリー・ハリスっすな。 そんな展開を予想していたら、普通にアルト→トランペット→ピアノという順序だったんですが、ラストのアルトとトランペットによるエキサイティングなソロ交換も圧巻で、ヒデキ、感激。 でもって、テーマに戻るんですが、今度は “Bの部” がドラムスになるという捻りがあったりして、おしまい。

 で、次。  「エンブレイサブル・ユー」 。 ジョージ・ガーシュインの作品。パーカーのダイヤル盤の演奏も忘れることができない。 ここではトランペットの抜けたクァルテットによるバラード・ナンバーとなっており、マクファーソンの心の篭った歌心が何よりも印象に残る。 ハリスのピアノも非常に美しい情感が溢れ出している。 そう、ヒデキが簡潔に書いてくれているので、今さら僕など何も書くことはないんですが、佐藤秀樹で画像検索すると、いろんな顔が出て来ますなぁ。 どれなんすかね?  これ ? 僕も無断で勝手に引用ばかりしていると、そのうち著作権法違反で逮捕されちゃうかも知れませんが、来週あたり、急にこのコーナーの更新が滞った場合、急な旅行に出掛けたのか、あるいは置いていかれて不貞寝しているかの他に、拘留されちゃう可能性もゼロとは言えないので、そこんとこ、ヨロシク! ということで、ラストです。 パーカー作のブルース、 「シ・シ」 。 何かふざけたタイトルなんですが、曲そのものは決して面白みがあるものではなく、演奏もほうも至極真っ当なビ・バップだったりして、とまあそんなこんなで、今日は以上です。

【総合評価】 至極真っ当なビ・バップっすな。 ファンキーやソウルの要素は皆無と言ってよくて、マクリーンあたりが大好きで、じゃ、今度はマクファーソンでも聞いてみよう。名前もちょっとだけ似ているしぃ。 そんな動機で本作に手を出すと、いい感触は得られないものと思われます。 あくまでも純正バップであることを念頭におく必要があるんですが、そう割り切ってしまえば、まあまあじゃないっすかぁ?


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