YEAR OF THE IRON SHEEP (UNITED ARTISTS)

KEN McINTYRE (1962/6/11,8/31,9/4)

YEAR OF THE IRON SHEEP


【パーソネル】

KEN McINTYRE (as,fl) JOHN M. LEWIS (tb) <#6>
JAKI BYARD (p) <#1-5> RON CARTER (b) <#1-5> BEN RILEY (ds) <#1-4>
ED STOUTE (p) <#6> AHMAD ABDUL-MALIK (b) <#6> LOUIS HAYES (ds) <#5> WARREN SMITH (ds) <#6>
【収録曲】

(01-03) SAY WHAT / ARISIN' / LAURA
(04-06) 96.5 / COSMOS / SOMEDAY
【解説】 ( 2014年09月21日更新 / 連載 1,136回 )

 いやあ、凄いですなぁ、錦織圭クン。 何が凄いって、錦織と書いて 「にしこり」 と読むところが、まず斬新です。 そのおかげでマッコリ、ブロッコリと並ぶ “世界3大コリ” の地位を勝ち得たワケですからね。 「にしきおり」 って、滑舌が悪いと聞き取り難くて、 「えっ?」 と、いちいち聞き直されるのが面倒で、 もう 「にしこり」 でいいやぁ。 そんな、いくぶん投げやりな気持ちでこの読みをチョイスしたんでしょうが、ご先祖様の判断は正解でしたなぁ。 「にしきおり」 のままだったら、コリオリとか、西陣織とかと同じレベルの “世界3大オリ” にしかなれませんからね。 危ないところでした。 コリオリの力って、昔、何かで習ったような気がするんだけど、それがいったい何の力だったのか、まったく思い出せないような、その程度のアレだったりしますからね。 マッコリの人気、知名度とは雲泥の差。 いや、名前を聞いたことがあるというだけで、どういう酒なのかはよく知らなかったりするんですけど。 一方、ブロッコリと西陣織だと、後者のほうが高級っぽい感じがするので、一概に “世界3大オリ” が駄目だとは言い切れないんですが、 錦織 という苗字自体は、全国でおよそ11,800人。 決してレアというワケではないんですが、読み方のバリエーションが無駄に豊富なんですな。「にしきおり」 と 「にしこり」 以外に、にしごり、にしこおり、にしこうり、にしごおり、にしきお、にしおり。 「にしきおり」 って滑舌が悪いとよっぽど聞き取り難いようで、全国各地で投げやりになった人が頻発しちゃったんでしょうなぁ。 「にしきお」 とか、ピノキオと並んで “世界3大ピオ” になれるだけのポテンシャルを秘めた逸材っぽいっすよね。 後のひとつがどうしても思い浮かばないので、トリオを結成するのはちょっと難しそうなんですけど。

 僕の本名の “稲葉(いなば)” というのも今ひとつ発音しにくいので、一層のこと 「いんぶ」 に読みを変えちゃおうか? そんなふうに思ったりはしないんですが、そんな苗字、絶対に虐められますもんね。 そういえば小学生の頃、 “稲葉(いなば)” も普通に読めないアホなガキ共に “稲葉(いねよう)” というあだ名を付けられて虐められたのを思い出してしまいましたが、命名者はニシダヨシユキとかいう、 「釣りバカ日誌」 のパチモンみたいな名前のヤツでしたかね? 「餅くさい」 とか言って虐められたこともあったしー。 集団登校の集合場所に僕が行ったら、餅の匂いが漂って来た。 朝から餅なんか食ってきやがって! そんな理不尽な言いがかりを付けられたんですが、たまたま近所の家で餅を焼いていただけの話で、まったくの冤罪だったんですけどね。 というか、実際に朝から餅を食ってきたとしても、それで虐められるというのがまったく意味不明なんですが、そういえば陸上競技大会の代表に僕を推薦してくださったのも、コイツでありましたか。 僕が運動はまったく駄目なのを知ってて、馬鹿にするだけのためにわざわざ名前を挙げてくれたんですよね。 担任は女のオバサンで体育だけは別の先生だったので、その辺の事情はまったく分かって無くて、「いなば君は何が得意なの?」と聞かれた西田の野郎は 「幅跳び〜」 とか、適当に口から出まかせを言いやがったんですが、で、実際に選手として大会に出場して大恥をかいたんだったか、あるいは練習の段階であまりの実力の無さが露呈して、大会には出ずに済んだのか、その辺りの記憶が曖昧だったりしております。 黒歴史として心の中に封印しちゃったんでしょうなぁ。 ちなみにそんな超運動音痴な僕でありますが、中学時代はテニス部に所属しておりました。 小学校の頃は卓球部に所属…していたかどうかはよく覚えていないんですが、卓球大好き少年だったんですけどね。 好きなだけで、ぜんぜん上手くはなくて、下手の横好きの部類だったんですが、当時は学習塾に卓球台が置いてあったりして、けっこう流行ってましたからね。 が、中学生になって、卓球は根暗でモテない。 そんなイメージに囚われて、テニスに転ぶことにしたんですが、この部活動も嫌なヤツが多くて、あまりいい思い出は残っておりませんなぁ。

 ちなみに僕が中学の時にやっていたのは軟式なんですが、世界に広がれ、日本生まれの “ナンテイ”。 そんな記事を読んだことがあるような気がする “軟式庭球” というヤツでありますな。 テニスの硬球は高級なのでなかなか手が出せないし、当たると痛いので、お子様はゴムボールを使ってテニスごっこ。 そういう時代だったんですが、僕なんか小学生の頃から黄色くて固いボールには馴染んでいたんですけどね。 テニスではなくて、ジョカリなんですけど。 それが一体どんなものかというのは 前衛アングラ芸人・言論アナーキー&明智半平太 を見て貰うとして、ダラスからやって来てたんすかぁ。 今の今まで知らなかった衝撃の新事実でありますが、右の下のほうに写っているゲイラカイトが 「ヒューストンからやって来た」 というのは、かなり有名なんですけどね。 ヒューストンからやって来た凧やから、ヒューっと上がって、ストンと落ちるんや。 …と、コドモ心にも納得。 で、ジョカリは石黒修クンもお薦めだったんですな。 テニス界では松岡修造の前の世代っすかね? コドモ達の間では名前のイメージから神和住純のほうがヒーローっぽくて人気があったんですが、 神和住 。 全国でおよそ10人。 わー、めっちゃレア! で、この明智半平太のブログを読んでみた結果、ほとんど何の役にも立たないことが判明したんですが、 流山市 に行けば今でも遊べるみたいです。 シャフルボード というのもちょっと気になるんですが、中高年むきの軽度のスポーツっすかぁ。 体力的には大丈夫そうなんですが、ルールを覚えるのは頭脳的にちょっと厳しいような? 少なくとも今の僕は 競技の方法 をまともに読もうという気力すらなかったりするんですが、1921年、日本人最初のシャフラー誕生。 昭和天皇(皇太子時代)が欧州歴訪中「香取」甲板上でデッキシャフルボードを楽しまれ、日本人最初のシャフラーとなられた。 ほぉ、意外な歴史があるものなんですなぁ。 でもまあ、新しいものにチャレンジする意欲が皆無な僕としては、ジョカリでいいやぁ。 そんな気分だったりするんですが、サバ家にあった初代のジョカリは残念ながら火災によって焼失しちゃったんですよね。 仕方なく、サバ兄が家からくすねてきたお金を資金に 「いもや」 へ2代目のジョカリを買いにいくことにしたんですが、いもやのオッサンは無駄に記憶力がよくて、「あれ、これ、前にも買わへんかったっけ?」 と、怪しまれてしまいました。 先代は火事で燃えちゃった旨を告げると大変に同情してくれて、タダでお菓子をたくさん恵んでくれました。 いもやのオッサン、マジでいい人。

 が、家からくすねたお金でジョカリ買ったら、いもやのオッサンがお菓子をくれた〜♪ そんなことを正直に親に告げられる筈も無く、食い切れなかった分を “ちょうしゃ” (←三重県桑名庁舎のこと。ここの駐車場がサバ家のジョカリのホームグラウンドであった。) の駐車場に隠しておいたところ、誰かに見つかって、すっかり食い荒らされてしまいました。 「どくいりきけん」 の恐れがあるのに、よく落ちていた菓子なんか食う気になりますなぁ。 グリコ森永事件の発生前だったんですが、青酸コーラ事件は、えーと、1977年っすか。 サバ家火災の時、僕は小学5年生だったので、1968年生まれ+10歳くらいで、1978年くらい? うーん、微妙。 ま、庁舎には保健所も併設されているので、毒菓子を食って死にそうになったとしても、わりとすぐに原因を調査してくれそうな環境ではあったんですけどね。 で、テニス部と言えば、茶話会の時にビデオでプロの選手の試合を見せて貰った事くらいしか覚えてなかったりするんですが、茶話会 (さわかい) とは、大日本帝国憲法下における貴族院における院内会派の一つ。明治から昭和初期にかけて存在していた。 …って、そんな大層な催しではなくて、菓子を食って、ジュースを飲んで、ダベる。 そういうものだったりするんですよね。 で、ビデオで見た試合というのは確か、当時、人気、実力共に絶頂だったビョルン・ボルグVSジョン・マッケンローではなかったかと。 僕はどちらかというとボルグのほうが好きだったので、マッケンロー、負っけんろー。 そう、念じながら見ておりました。 で、その時に飲んだジュースというのがアレではなかったかと。 ヤクルトを大きくした容器に入ったフルーツっぽいヤツ。 それが2連とか3連になって売ってるヤツ。 何と言う名前でしたっけ? フルーツサワー ? そうそう、これ♪ 好きだったんっすよねー。 桑名に初めて出来たコンビニで買ったのもコイツでした。 確かサンチェーンとかいう名前の店。 桑名には、それしかなかったんですよね。 ある日、道を歩いていたら車を道の端に寄せて止めた兄ちゃんに声を掛けられて、「この辺に “サークルK” って無い?」 と聞かれて、「この辺には無い…」 と答えたら、あからさまに馬鹿にされて、めっちゃ悔しかったのを覚えております。 く…桑名には、さ…サンチェーンがあるしぃ! マクドナルドは無いけど、ど…ドムドムならあるしぃ!

 で、何の話をしたかったのかというと、錦織圭。 全米オープンで準優勝して帰国した時の会見で、 「一番はアユが食べたいですけど、時期じゃないので。お魚が好きなのでノドグロとかあったら食べたい」 と答えたらしいですな。 ほぉ、若いのにお魚好きとは、ちょっと意外。 しかもノドグロとは、渋いところを突いてきましたなぁ。 さすがは島根県民! 僕は基本的にお魚はあまり好きではないんですが、寿司ネタの 「ノドグロの炙り」 にハマった過去があるので、めっちゃ親近感を覚えてしまいました。 この夏、越後湯沢のナスパでノドグロの塩焼きを食べたら思ったよりも普通だったので、熱がちょっと冷めてしまった感はあるんですが、つい先日、再び 「ノドグロの炙り」 を食べるチャンスに恵まれました。 どこでかというと、 きときと亭ジャズドリーム長島店 。 前に行った時は売り切れていたんですが、今度は大丈夫でした。 メニューには普通のナマしか無いっぽかったので、店員を呼び出して 「炙り」 にして貰ったんですが、やっぱり美味ぇぇぇぇぇ♪ 税込みだと1皿(2個)で 700円超えなんですが、ま、あとはツナコーンとか、いなり寿司とか、サラダ巻きとかで我慢すれば…。 ま、我慢しなかったので結局、お一人様あたり 2,500円コースになっちゃいましたけどね。 食べログの評価は今ひとつだったりするんですが、個人的には「かっぱ寿司」よりはずっと上。 ま、比べる相手が低レベル過ぎる気がするんですが、値段もぜんぜん違いますしね。 いずれにしろ、念願のノドグロがこんな近所で食えるというのは嬉しいような、何かちょっと悔しいというか、複雑な気分。 で、錦織クンも念願のノドグロをいっぱい食べて満足した模様でありますが、これを機にノドグロの知名度と人気が急上昇して、きときと亭でもすぐに売り切れちゃったりすると、ちょっと困りますなぁ。 ちなみにノドグロの口の中にはウオノエというのがいたりするみたいです。 「ノドグロ 寄生虫」 でググると、マジでグロい画像が出て来ちゃうので、要注意。 これを見ればノドグロの人気が急降下して、きときと亭でも売れ残りまくり必至なので、是非とも自分の目で確認することをオススメしますが、ああ、もうノドグロ、食えねぇ。。。 これからはクエを食え! そう、皆さまに進言しておいて、ああ、信玄餅、食いてぇ。。。

 ということで、今日はケン・マッキンタイヤーです。 錦織圭、負けちゃいや〜ん。 名前の語呂からすると 「志村けん」 のほうがいいかも知れませんが、前半からの流れということで。 で、このケンちゃん、日本では この1枚 だけで存在を知られているキャラだったりするんですが、あ、同じような俳句が登場しておりますな。 15年くらい前から何の進歩もないぞ、サバくん! というか、 「負けちゃ」 と 「加藤茶」 で韻を踏んでいるあたり、昔のほうが出来がいい気もするんですが、このコーナーではもう1枚取り上げられていたりするんですな。 ほれ 。 書いた本人もすっかり存在を忘れているようなアルバム。 で、性懲りもなく、ここでもジャズ人名俳句が乱発されておりますが、・高倉健 「まけん!タイヤは定価販売。」 何か、これがいちばん出来がいいような気がしますな。 年ごとに才能が枯渇しているのは明らかで、何だかヤル気が無くなっちゃいましたが、とりあえず今日は 『イヤー・オブ・ザ・アイアン・シープ』 というアルバムを紹介したいと思います。 『鉄の羊の年』 って、何のことだかさっぱり分かりませんが、日本語ライナーに何かその秘密が隠されているかも知れません。 藤本史昭クンに期待! で、最後まで読んでみた結果、その役にたたなさは前衛アングラ芸人・言論アナーキー&明智半平太に匹敵するものがあるんですが、まだ翻訳ソフトに頼ったほうがマシですかね? で、試してみた結果、 「鉄羊の年」 という、僕の訳から最初の 「の」 を抜いただけやん! …な結果が得られたんですが、 「鉄」 という堅固なものの象徴と、か弱きものの代表の 「羊」 。 そのコントラストに禅味を感じるというのが正解なのかも知れず、とまあそんなこんなで、では演奏を聞いてみることにしましょう。

 まずはケンちゃんオリジナルの 「セイ・ホワット」 。 たとえば1曲目。音楽全体のテイストからして、これはあきらかにドルフィーの影響圏内から生まれたであろうことが想像され、即興のアプローチもドルフィーを意識していると感じられるのだが、しかしなにかが彼に、ドルフィーほど奔放になることを許さなかった。 そう、藤本クンが書いているアレだったりするんですが、ちなみにライナーノートに書かれている曲解説はこれがすべてだったりします。 今後の展開に暗雲が立ちこめるのを予感せずにはいられませんが、個人的な見解を述べさせて貰うと、言うほどドルフィーかぁ? そんな気がしないでもありません。 藤本クンはケン・マッキンくん、略してケッキンくんの存在を、 「チャーリー・パーカーとエリック・ドルフィをつなぐもの」 と位置付けているようでありますが、それプラス、ちょっぴり能天気なジェームス・スポールディングの要素も混入しているような? ま、前衛派というくくりは間違ってないと思うんですが、曲そのものは、オリバー・ネルソンが 「ねるとん紅鯨団」 を見ながら軽く仕上げたようなアレだったりしております。 最初にソロを取るケンちゃんは確かに、奔放であることに本法寺。 そんな感じだったりするんですが、あまりメジャーな寺ではありませんな、本法寺。 京都にあるみたいですけど。 ほれ 。 焼鍋を頭にかぶせる等の残虐眼を覆う迫害とか、非道っすなぁ。 とか言ってるうちにピアノのソロが始まりましたが、ご担当はジャキ・バイアードでありますか。 邪気に満ちたルックスと、斬新過ぎるスタイルは、好き嫌いの評価が分かれるところでありますが、ここでも、いかにもジャキっぽいプレイを堪能することが出来ます。 でもって、ロン・カーターのソロが地味にフィーチャーされて、テーマに戻って、おしまい。 ま、何とも言えずに微妙な立ち上がりでありますな。

 で、次。 「アライズン」 。 このアルバムで取り上げられているのは1曲を除いてすべてケン・マッキンのオリジナルなんですが、これはスピリチュアルなバラード風の作品だったりします。 テーマ部とか、わりとオーソドックスだったりするので、わりと素直に安心して楽しめるのではなかろうかと。 アドリブに入ると、そこから次第に崩れていきつつあるんですが、途中、テンポが速くなるパートもわりとすぐに元に戻るし、ま、概ね大丈夫なのではなかろうかと。 それを引き継ぐバイアードのソロは顔からは想像出来ないようなロマンチストぶりだったりして、で、終盤、そこにロン・カーターが地味に絡んで来て、でもって、テーマに戻って、おしまい。 10分をちょっとだけ超える、なかなかのプチ大作だったりするんですが、あら、いい、随分とマシな 「アライズン」 。 そういった仕上がりでありました。 で、続く 「ローラ」 は、本アルバムで唯一の歌物ナンバーなんですが、ミディアム・スローで演奏されるテーマ部はそれなりに歌心に富田林市。 で、ソロに入るとテンポが速くなって、スインギーな路線に転じるトン汁。 そういう構成のコーセー化粧品歌謡ベストテンだったりするんですが、土曜のお昼のラジオの定番でしたよね。 正午からテレビで 「独占!女の60分」 を見ながら “日清焼きそば” を食べて、その後は自分の部屋に戻って、ラジオに耳を傾けるという。 中学生になると、日本の歌謡曲とか、ダセぇぇぇ。 そんな意識に囚われて、ダイヤトーン・ポップス・ベストテンのほうを愛聴するようになったりするんですが、そのうちに 「ポップスとか、ダセぇぇぇぇ。」 とか言い出して、ジャズに走るようになったりするんですけどね。 こじらせてますなぁ。 さらに病状が悪化すると、ドルフィーなんかより、やっぱりケン・マッキンタイヤーだよね。  そんな境地に至るイタルタス通信。 そういうアレだったりするんですが、ケン・マッキンのソロはフリーキーながらも一線を越えること無く踏み留まっていて、なかなか爽快な掃海艇。 で、ピアノが前面に押し出されることもなく、テーマに戻って、3分35秒で、おしまい。 ちょっとした小品なんですが、中身はなかなか充実しておりました。

 で、次。  「96.5」 。 何だかFM放送の周波数みたいな数字ですが、「FM 96.5」 でググると、何だかアラビアっぽいのがヒットしたりします。 ほれ 。 “google”の検索結果画面で 「翻訳する」 というボタンを押したら元の言語:タイ語と出て来たんですが、タイ語と言えば、タイコの達人のAAっすよね。 これ 。 シチュー引き回しの刑 に匹敵する傑作ではないかと思うんですが、ここでのケンちゃんはアルトではなく、フルートを吹いております。 こういうところが、いかにもドルフィーのエピゴーネンっぽかったりするんですが、いけませんよね、エピゴーネン。 何だか 海老がゴネているみたいで、印象がよくありません。 演奏のほうはジャキ・バイアードの変なコンピングも相まって、何とも不可思議な世界が展開されているんですが、で、次。  「コスモス」 。 ケンくんはアルトに戻っておりますが、演奏そのものは、やっぱりちょっと変。 何だか聞いているだけで、得も言われぬ不安感に襲われる保安官のロバート。 そんなアレだったりするんですが、とまあそんなことで、ラストっす。  「サムデイ」 。 その昔、カラオケで佐野元春を「サムディ」を熱唱したら何故か思いきり馬鹿にされたので、あまりいい印象は持てなかったりするんですが、この1曲だけ録音日もメンバーも他とは違っていて、よそ者感が半端無かったりします。 ジョン・エム・ルイスとかいうトロンボーンの人が入っていて、ピアノはエド・スタウトとかいう江戸時代にスカウトされたような名前の人だったりします。 で、ケンちゃんはフルートを吹いてます。 ドルフィーっぽい雰囲気のスピリチュアルなバラードだったりして、出来そのものはデキストリン。 デンプンまたはグリコーゲンの加水分解で得られる低分子量の炭水化物の総称で、悪くはないっす。 トロンボーンの人は名前が出てくるだけで、まったく音が聞こえてこなかったりするんですが、江戸の人のピアノはとってもリリカルな 「魔法少女リリカルなのは 」 で、でもって、アーマッド・アブダル・マリクのベース・ソロもフィーチャーされて、とまあそんなことで、今日は以上です。

【総合評価】 出だしの1曲がちょっと微妙でアレだったんですが、それ以降はわりと持ち直しました。 ま、 「コスモス」 は狩人の 「コスモス街道」 ほどにはソソられるものがありませんでしたが、右は越後へ行く北の道〜、左は木曽まで行く中仙道〜♪ なかなかアレを超える名フレーズは出ませんからなぁ。 でもまあ、最後の 「サムデイ」 は、さぶいぼが出るくらいクールなバラードに仕上がっているし、総体的に見ると、まあまあ。 そんな洗濯屋ケンちゃんの1枚でありました。


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