THE ILLINOIS CONCERT (BLUE NOTE)

ERIC DOLPHY (1963/3/10)

THE ILLINOIS CONCERT


【パーソネル】

ERIC DOLPHY (as,fl,b-cl) HERBIE HANCOCK (p)
EDDIE KHAN (b) J.C.MOSES (ds)
【収録曲】

(01-02) SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE / SOMETHING SWEET , SOMETHING TENDER
(03-05) GOD BLESS THE CHILD / SOUTH STREET EXIT / IRON MAN
(06-07) RED PLANET / G.W.
【解説】 ( 2014年09月28日更新 / 連載 1,137回 )

 中秋の名月でしたなぁ。 いつの話なのかというと、今年の場合は 9月8日だったようです。 20日も前の話で、今さら感が半端無かったりするんですが、ちなみに来年は 9月27日になるようです。 2013年から2020年の期間で言うと、今年の 9月8日がいちばん早くて、いちばん遅くなるのは2017年の10月4日。 ずいぶんと開きがあるんですなぁ。 開きがあるという点では、アジに匹敵するものがあると言えそうなんですが、干物で言うと僕の場合は断然、丸干しよりも開き派だったりするので、いい傾向ではあるんですけどね。 同じような年中行事として 「土用の丑」 というのがあるんですが、アレは毎年、わりと同じような時期だったように記憶しております。 節分とかも、だいたい決まってますよね。 節分というのは1年で1回だけ、拙文を書いても許される日なので、僕はけっこう好きだったりするんですが、ま、許されなくてもいつも勝手に書いてはいるんですけど。 で、今、1年に1回だけと書きましたが、実は節分というのは年に4回ほどあったりします。 節分は、雑節の一つで、各季節の始まりの日 (立春・立夏・立秋・立冬) の前日のこと。 このうち、何故か春バージョンだけがメジャーになって、豆を撒いたり、恵方巻きを食べたりするようになってますが、秋の節分にそういうのをやっちゃっても大丈夫なんっすよね? …とか思っていたら、3年くらい前の時点で、わりと普通にやっていたみたいですな。 ほれ 。 1本360円で、ハーフだと198円。 1本買って半分に切れば、180円で済むじゃん。 そんな気がしないでもないんですが、1人暮らしで一緒に食べてくれる友達もいないんだけど、太巻き好き1本も食いたかねぇーよ。 そんな人もいるでしょうからね。 割高でも何らかの需要があると見込んだんでしょう。 で、海鮮巻きは380円。 一瞬、ノーマルとの差額がたったの20円なのかと思ってしまったんですが、よく見たらハーフでこのお値段なので、倍以上ということになります。 右の大きな写真を見ると、イクラとネギトロとイカとカニカマっぽいものが見えますが、中までずーっとこの状態が持続するんですかね? 豪華なのは両端だけで、真ん中はまるっとサバだったりするとか? 380円 = サバまる寿司。 そういうオチだったりするとか?

 しかし何ですな。 11月が “秋の節分” というのは、ちょっと違和感がありますな。 2月の節分は、もうすぐ温かい春が来るんだね。 そんな期待感を抱かせてくれるんですが、11月だとその先はクソ寒くなるばかりですもんね。 イメージ的には “冬の節分” という感じがするんですが、よくよく考えたら2月が “春の節分” だというのは、僕が勝手にそう思い込んでいるだけの話で、正確にはそっちのほうが “冬の節分” という事になるようです。 節分というのは、ある季節の最後の日。 2月で言うと、冬の節分の翌日が立春で、そこから春が始まると。 季節の変わり目には邪気 (鬼) が生じるので、豆を撒いたり、柊鰯を飾ったりするワケなんですが、柊 (ひいらぎ) の小枝と、焼いた鰯の頭っすか。 せめて開きにしてから焼いて欲しいと思うんですが、どうせ丸のまま焼いちゃうんでしょうな。 嫌がらせとしか思えません。 ま、鬼が嫌がって近寄らないようにという趣旨なので、嫌がらせで正解なんですが、豆とか、柊の小枝とか、鰯の頭とか、そんなもので逃げていっちゃうなんて、意外と小心者なんですな、鬼って。 ドラキュラはニンニクと十字架が駄目だったりするし、弁慶は向こう脛が泣き所だし、強そうに見えても、意外なところに弱点があるというのが共通のキャラ設定なのかも知れません。 アンパンマンも顔が濡れると力が出なかったりするしぃ。 煎餅とかならともかく、あんパンなんて、もともと湿気たような食感の食い物なんだから、顔が濡れたくらい何とかしろよ! そう、叱咤激励したくなっちゃいますが、水だけでなく、カビや泥で汚れたり、強い打撃で歪んだりしても駄目みたいですな。 意外と神経質? 見た目からしてO型っぽいキャラだと思っていたんですが、A型性格だったりするとか? ちなみに、ばいきんまんがコンピューターで分析した結果、顔の3分の1を失うと力が65%まで低下する事が判明している。  そんなネタが Wikipedia にありましたが、顔面の33.3%喪失で、パワーが65.0%になるんですか。 まあまあ納得のいくレベルで計算が合ってるっぽい?

 とまあそれはそうと、中秋の名月。 新暦だと年によって日がバラバラなんですが、旧暦ならキッチリとします。 毎年8月15日。 おお♪ A型性格で、きっちりした数字じゃないと何だか気にくわない桑名人の僕でも、何だか納得の数値でありますな。 旧暦というのは太陰暦 = 月の運行を基準として定めた暦法なので、毎月15日の夜は十五夜で、満月になるワケでありますな。 正式に言うと15日が必ずしも満月というワケではなく、今年の場合、中秋の名月の次の日が満月だったりするんですが、月齢でいうと、 こんな感じ 。 9月8日が13.533で、翌日が14.533。 半端な数字で何ともスッキリしないんですが、より15.000に近似な日 = 満月という解釈で合ってますかね? あるいは時間の推移で15.000になる瞬間があったりするんでしょうか? 僕は朝日や夕日の写真を撮るのが好きなので、日の出や日の入の時間とか方位とかは、わりと細かく調べたことがあるんですが、ぶっちゃけ、 “月” にはあまり興味が無かったんですよね。 月食とかも、わざわざ見てみようとは思いません。 月が欠けるとか日常茶飯事過ぎて、ぜんぜん珍しくもないし。 ま、お月見の日は “お月見団子” が楽しみだったりするんですけどね。 お彼岸の日に食べる “お彼岸団子” は、ただの小さくて丸い餅やん。 そんな感じで、さほどソソられるものがなかったりするんですが、コドモの頃、 「餅」 と言われて虐められたという暗い過去 ( ← 前号 参照 ) があったりするし。 それに比べて “お月見団子” のほうは甘くって美味しいです。 特に1パックに1個だけ入っている、月を模した黄色くてちょっと大きめのヤツが最高っ♪ 味的には特に変わらないし、着色料のせいで、ちょっとだけ毒なような気もするんですが、アレが入ってないヤツは “お月見団子” として認めんっ! で、お月見の時には里芋を供える風習もあったりしますよね。 お月見団子のパックの中に、里芋の形&色をした団子が1個だけ混入しているバージョンもあったりします。 アレは別に里芋の味がするワケではなくて普通の団子の味だし、着色の毒の具合も幾分は緩和されているように思えるんですが、別にそれほど嬉しくはないし、アレが入ってないヤツでも、普通に “お月見団子” として認可していいんじゃないか? そんなふうに思ったりもするんですが、いやあ、心が広いオトナでありますなぁ、僕って。

 で、今回、どうして “月” をテーマにしようと思ったのかというと、来年の春の旅行計画。 何とも気の早い話なんですが、そろそろ予約可能な宿が出て来ているんですよね。 10月に入ればJTBからの予約が可能になって、選択肢がぐーんと増えることになるんですが、今年の春に行こうかと思って、やめちゃった淡路島に、来年こそは行ってみようかと。 また、すぐ気が変わるに違いないんですが、この秋に泊まる予定で ここ でネタにした飛騨古川の “ 八ツ三館” も、結局はキャンセルしちゃいました。 次の日、長野まで移動するのに下呂温泉というのは遠過ぎる。 そんな理由でここに変えたんですが、調べてみると、飛騨古川からでも十分に遠いんですよね。 翌日は栂池に泊まる予定なんですが、移動にクルマで5時間近く掛かっちゃうみたいです。 安房トンネルを抜けて、松本経由で移動するつもりだったんですが、もしかしたら富山まで北上して、北陸道経由で糸魚川から南下するルートのほうが近いとか? それだと最初と最後に一般道を1時間ずつ走らなければならんのですが、山道で道幅が狭いところだったりすると嫌だし、うーん…。 2014年10月11日(土)に開催される “古川祭屋台曳き揃え” には、ちょっとソソられるものがあるんですが、それを見て10時に出発して、移動に5時間となると、それだけでほぼ1日が潰れてしまいます。 で、悩んだ結果、奥飛騨温泉郷の 松宝苑 というところを押さえてみることにしました。 露天風呂付き客室で無いのはちょっと残念なんですが、貸切露天風呂が無料でいつでも入れるみたいだから、ま、いいかと。 料理も “やっさん” が飛騨牛のミニステーキで、ちょっと物足りなさそうなのに対して、こっちは飛騨牛の焙烙焼。 “ばいらく焼き” とでも読むんですかね? ジャズ・ピアニストのリッチー・バイラークがさほど好きではない僕ではありますが、リッチな焙烙焼。 いいかも? 調べてみたら “ほうろく焼き” と読むのが正解のようですが、リッチー・バイラークとか、別にそんなに好きでもないし、クチコミによると飛騨牛はボリュームたっぷりで激ウマらしいし、めっちゃ楽しみ♪

 御岳山麓・京こじま というペンションの “パノラマ天空露天風呂付和洋室” にも惹かれるものがあったんですが、飛騨古川も町並みだけは散策してみたいし、やっぱり今回は高山 → 古川 → 奥飛騨温泉郷泊というコースで。 …とか思っていたら、御嶽山、めっちゃ噴火してるやんっ!! 麓まで灰が降ってきているっぽい? 御岳山麓、ヤメておいて正解でありましたなぁ。 しかし御嶽山が噴火するとは、予想外の展開でありますなぁ。 僕が子供の頃は死火山の扱いだったんですけどね。 が、1979年に有史以来初めて噴火して、世の中に死んだ火山など無いっ! ただ休んでいるだけや! そんなふうに定義が変わるきっかけになったんですが、ぶっちゃけ、活火山であるという認識は持っておりませんでした。 調べてみたらアカンダナ山というのも活火山なんですな。 僕が泊まる予定の宿のすぐ近くなんですが、アカンダナ山噴火とか、あかんがな! 焼岳とかも自棄を起こして噴火しちゃうかも知れないし、大丈夫なんすかね? そういえば、僕が長野のほうに遊びに行くと、日本のどこかぜんぜん関係のないところで大地震が起こるというジンクスがあったりもするし、10月10〜12日には念のため、皆さま、ご用心の程を。 で、この秋を無事に乗り越えて、節分に太巻き寿司を食べて邪気を払って、冬の節分もクリアすることが出来たら淡路島でありますが、阪神淡路大震災パート2とか、無いっすよね? ちなみに現時点で押さえてある宿は ホテルニューアワジ全室露天風呂付き客室・ヴィラ楽園 。 日曜日なら、お1人様でも泊まれるっぽいんですが、 宙の庭 Type G で、お値段、何と 48,600円。 うは♪ ははははははは♪ ま、税込みだし、楽天スーパーポイントをあるだけ使えば 42,000円だし、桜のシーズンは京都のしょうもないホテルでも素泊まり 25,000円くらいだったりするし、そういうところに2泊するくらいなら、1日目は 5,000円くらいに抑えて、次の日に 42,000円突っ込むほうがインパクトは強いのではなかろうかと。

 で、現時点で土曜日は奈良の ゲストハウスたむら というところを押さえてあります。 ドミトリーはちょっとアレなので、最高ランクの “広縁のある落ち着いた8畳和室” の個室にしました。 素泊まりで、部屋には風呂も便所もなくて、4,500円。 現時点では京都にこれといったいい感じの安宿が無かったので、奈良ならどうや? そんな経緯でここを選んでみたんですが、よくよく調べてみると奈良って、京都に負けないくらい見所が豊富だったりするみたいなんですよね。 奈良市内だけでも1日だけではぜんぜん回れそうにありません。 奈良観光に1日半を費やして、2日目の午後、淡路島に移動。 あるいは奈良は1日で切り上げて、朝から淡路島に移動。 南の端で鳴門の渦潮を見る “カンチョー船” に乗って、洲本まで戻って、楽園でヴィラヴィラ♪ どっちのプランにするか並んでいるんですが、カンチョーするには潮の具合がよくないと始まらないんですけど。 で、調べてみました。 ここ の2015年の4月。 僕が行くつもりだったりするかも知れない 4月5日はというと…、おお、絶頂ピンク枠。 ちょっと見にくいので赤色フォントにすると、絶頂ピンク枠。 めっちゃ大潮やんっ! 干潮が12:40と、観潮プランを立てやすい時間帯でもありますな。 大潮ということは、満月が近いということだと思うんですが、月齢のほうはというと、 これ 。 4月5日は16.009っすか。 惜しい! 前の日が絶賛満月なんですな。 3年ほど前の記事なんですが、ホテルニューアワジでは こんな企画 をやってるみたいだし、来年の春もやってくれるんですかね、これ? ま、スパークリングワインのグラスサービスは無くても “月の道” は綺麗に見えそうだし、で、前の日は奈良で満月を愛でるチャンスでありますな。 猿沢池からの五重塔。 これに満月を絡めれば、最高の1枚がモノに出来そうな? で、調べてみたら方角的にちょっと無理っぽいみたいなんですが、ま、それならそれで他のフレームを考えるとして。

 ちなみに満月や新月の日は地震などの自然災害が起こりやすいそうですな。 その検証はまたネタに困った時にでもやるとして、で、10月は8日の水曜日が満月のようです。 アカンダナが火を噴くとしたら、この日っすかね? 何事もなく無事に “秋の節分” を迎えられるよう祈るしかありませんが、とまあそんなことで、今日の飽き飽きする拙文は、おしまい♪

 ということで、今日はエリック・ドルフィーです。 ビッグネームなわりに、本コーナーへの出没回数は少なめだったりするんですが、何と言うか、書く気にさせてアルバムが意外と少なかったりするんですよね。 個人的にはプレスティッジの 『ファー・クライ』 辺りが好きで、後期の作品は亀田興毅と同じくらい、ちょっとアレな感。 ライブ盤がけっこうCD化されているんですが、超有名な 『アット・ザ・ファイブスポット』 はジャケ絵を書くのが面倒という、最大の問題があったりします。 後はまあ、 『イン・ヨーロッパ』 の3部作を押さえておけば、それで十分。 他のライブ盤はそれの下位互換みたいなもので、内容は似たり寄ったりなのに、録音状況が最悪だったりして、音質降下ガス感が半端無かったりします。 そんな中、今回、何を取り上げるかでちょっと悩んだんですが、 『ザ・イリノイ・コンサート』 、いっちゃいましょうか。 書くのが楽そうなジャケットが最大のポイントなんですが、63年3月、死の1年3ヵ月前のドルフィーのイリノイ大学でのライヴが発掘された。 ほぉ。 素性はこの上なく怪しいんですが、ブートレグとは思えない音質で、ぶーたれる隙を与えないし、何よりピアノがハービー・ハンコックというのが、凄ぇぇぇぇ。 海星高校の学園祭とか、自前のバンドの 「複雑骨折」 くらいしか出演しなかったのに、贅沢っすなぁ、イリノイ大学。 僕も出来れば入学したかったんですが、タマノイ大学パーポー部くらいの学力しかなかったりして、とまあそんなこんなで、じゃ、演奏を聞いてみましょうかぁ。

 1曲目、 「ソフトリー・アズ・イン・ア・モーニング・サンライズ」 。 日本名 『朝日のように爽やかに』 っすか。 超有名なスタンダードっすよね。 ホテルニューアワジは朝日も綺麗に見えそうで楽しみなんですが、一方、夕日のほうは東大寺の二月堂から見るのがよさそうです。 ほれ 。 ま、月も朝日も夕焼けも、すべて天候次第なのが難なんですが、ま、天候くらい引田天功がイリュージョンで何とかしてくれると思うんですけど。 法律相談とかで 「遺留分」 という言葉を聞くと、頭の中にプリンセス天功が浮かんで来てしまうんですが、で、演奏のほうはというと、これはアレです。ひたすら冗長。 20分超えですからね。 ドルフィーはバスクラを吹いているんですが、冒頭のイントロみたいな部分でテーマの断片のようなものが聞かれる以外、ほぼアドリブ、バリバリ全開といった感じ。 ハービーの合ってるような、浮いてるようなコンピングが独特の雰囲気を醸し出していて、そこのところがドルフィーの他のライブには無い特徴だったりするんですが、ま、いいんじゃないっすか? ドルフィーの “馬のいななき” が延々と繰り広げられた後に登場するピアノのソロは一服の清涼剤だし、で、それに続くエディ・カーンのベース・ソロは、もうエエで感がちょっと生まれたりもして、イリノイ大学の学生も大変でありますなぁ、こりゃ。 で、以下、ドルフィーが再登場して、斎藤ジョーくんは再登場しなくて、というか、最初から出てなくて、そんなこんなで、うやむやなうちに、おしまい。

 で、次。  「サムシング・スィート・サムシング・テンダー」 。 「甘い何か、柔らかい何か」 っすか。 甘納豆とか、そんな感じの何かだったりするんですが、というか、饅頭でも、ケーキでも、カステラでも、お月見団子でも、甘い物って大抵、柔らかいような気がしますな。 甘くて固いのはあめ玉と、おしどりミルクケーキと、製造日から3日経った安永餅くらい? で、演奏のほうはというと、1分28秒という、ほんの小さなちょっとした小品みたいなので、とりあえずは安心モードっす。 ドルフィーはバスクラでテーマらしきものを吹いていて、でもって、おしまい。 で、次。  「ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド」 。 8分45秒という、わりと長めのアレなんですが、最初から最後まで終始一貫してバスクラの無伴奏ソロとなっております。 ドルフィーのライブって、必ずと言っていいほどコレが入っていて、どれもこれも代わり映えしない印象を与えてしまうんですが、ま、本人がそれで満足しているのなら、他人がとやかく言う筋合いではないんですけど。

 …と、ここまで、アルト編の一環として取り上げておきながら、バスクラばかりだったりするんですが、キャバクラ、イメクラに続く第3のフーゾクは、コゾクラでしたっけ? 昔、そんなハンドルネームのおっさんがいましたよね。 「さんま¥98」 改め 「コゾクラ1号」 とかなんとか。 ということで、4曲目。  「サウス・ストリート・エグジット」 。 「南通の出口」 っすか。 ググってみたら、 加快南通出口品牌なんちゃら というのがヒットしましたが、で、ドルフィーくん、今度はフルートなんっすな。 どこかで聞いたころがあるような気がするんですが、 『ラスト・デイト』 にも入ってましたっけ? ドルフィーのソロそのものは、あっちバージョンと大きな差異は無いので、ここではハービーの演奏に耳を固めるべきでありましょう。 ま、けっこう頑張ってくれているよな。 そう評価していいのではないかと思います。 で、次。  「アイアン・マン」 。 「鉄人」 っすな。 英語表記だと “IRON MAN” なので、どうしても 「アイロン」 と読んでしまうんですが、正義の味方アイロンマン、得意技は全温度3段スチームで、プシャー! そんなイメージ。 で、演奏のほうはというと、ここでようやくアルトが登場します。 いかにもドルフィーらしいフリーキーなトーン満載で、フリスキー モンプチ好きの猫も大満足。 ハービーのソロもハンコックっす。 で、ベースのソロとかも地味にフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ま、よかったんじゃないっすかぁ?

 で、次。  「レッド・プラネット」 。 これもどこかで聞いたことがある曲でありますな。ドルフィーはアルトで、ゲストなのか、オマケなのか、イリノイ大学ビッグバンドみたいなのが伴奏担当として入っている模様です。 これはいい思い出でしょうなぁ。 一生の宝物にもなるだろうし。 坂本一生のサインと同じくらい一生物なのではなかろうかと。 何でもいいけど一生物 (いっしょうもの) って、一生物 (いちなまもの) とも読めたりしますよね。 一生物の時計とか、一生物の鞄とか、一生物のホヤとか。 一生物の時計は死ぬまで使えたりするんですが、一生物のホヤは3日で腐ったりして、ま、ホヤも眼鏡のほうなら長持ちしそうなんですけえど。 安永餅はぜんぜん長持ちしなかったりするんですが、で、演奏のほうはアレです。 オマケの人達はほんの付け足し程度で、ドルフィーの唯我独尊なマイケル・ジャクソン。 そういったソロが展開されております。 独尊、ジャクソン、キム・イルソン。 “世界3大ソン” っすよね。 何よりだと思います。 ということで、ラスト。  「G.W.」 。 これもけっこう、お馴染みのナンバーっすよね。 付け足しの人達はさっきので終わりなのかと思ったら、こっちのほうも出没しております。 パーソネルをよくよく見ると、さっきのがユニバーシティ・オブ・イリノイズ・ブラス・アンサンブルで、今度はユニバーシティ・オブ・イリノイズ・ビッグ・バンドなんっすな。 楽器の構成員が増えて、よりカラフルなアンサンブルになったような気がします。 ま、ドルフィーの演奏そのものには何の影響も与えてないようにも思えるんですが、とまあそんなこんなで、今日のところは、おしまい。

【総合評価】 最後まで聞き通すには、かなりの覚悟と忍耐力が必要となります。 無駄に長い1曲目と、ドルフィーの自己満的な3曲目を割愛すると、いくぶんはスッキリするので、そういう対処法もあるかも? ハービーの参加が最大の目玉で、それなりのプレイを聞かせてくれてはいるんですが、総体的には、まあまあ? 学校を早退してまで聞くほどではないと思います。 ジャケ絵を書く心配が無い人なら、普通に 『アット・ザ・ファイヴ・スポット』 のほうがオススメ♪


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