BLUES SHOUT (ATLANTIC)

LEO WRIGHT (1960/6/25,8/29)

BLUES SHOUT


【パーソネル】

LEO WRIGHT (as,fl) JUNIOR MANCE (p)
ART DAVIS (b) CHARLIE PERSIP (ds)
HARRY LOOKOFSKY (vln) <#1,2,4> RICHARD WILLIAMS (tp) <#5-8>
【収録曲】

(01-03) SIGI / ANGEL EYES / AUTUMN LEAVES
(04-06) INDIAN SUMMER / BLUES SHOUT / NIGHT IN TUNISIA
(07-08) THE WIND / TWO MOODS
【解説】 ( 2014年10月05日更新 / 連載 1,138回 )

 某中学校の太陽光発電設備と空調設備の設置工事が終わりました。 現役女子中学生を間近に眺めることが出来なくなるのはちょっと残念なんですが、土用・祝日出勤不可避な現場だったので、その点ではちょっと一息。 9月30日が工期末で、工期内完成検査をやるという話だったんですが、現場代理人が完成書類を出すのに手間取ったのが祟って、10月9日(木)が完成検査ということになりました。 10日(金)に有給休暇を取って遊びにいく予定だったりするので、危ねぇぇぇぇ! 検査とは別に学校への説明会をやるという話があって、そっちのほうの日程がまだ未定なのがちょっとアレなんですが、みて肛門。 いや、 「未定」 と書いたら、そういえばそんなタイトルのすけべ動画があったことを思い出して、とりあえず書いてみたんですが、そういえばうちの会社の岐阜支店の近くには “MTK” という名前の工場があったりします。 「何の略なんっすかね?」 と聞かれた時に備えて 「水戸黄門 (i-o-omon) 」 という、とっておきの答えを用意していたんですが、そのネタを披露する機会に恵まれないまま、三重に転勤が決まっちゃいました。 TKN (とっても心残り) です。 とっておきのネタをいつまでもとっておかずに、さっさと使っちゃえばよかった。 そう思わずにはいられませんが、今回の秋旅は他にも心配事がいくつかあります。 お天気のほうは、今週末だと台風直撃でヤバそうなんですが、来週は大丈夫っぽい? が、先週の土曜日に御嶽山に登った人とか、天気予報をチェックして、この週末は超晴天みたいで、ラッキー♪ そう喜んでいたら、あの惨劇ですからね。 もし雨だったら、あそこまで被害者は増えなかったに違いなくて、そこはもう、運としか言いようがなくて、うーん…。 今回、上高地も行き先の候補として考えていたんですが、焼岳の噴火が怖いので、やめておこうかと。 火口に近付かなければ大丈夫なのかも知れませんが、大噴火して大正池の近くに平成池が出来るような事態になったりしたら、とても平静ではいられません。 取り乱して、トリニダード・トバゴで、トリ煮出してバタコさん。 鶏がらスープとバターの相性は非常によさそうなんですが、乗鞍岳のほうにしたほうが無難ですかね? が、乗鞍も、のらりくらりしたノリスケさんみたいな名前であるにも関わらず、ちゃんとした火山だったりしますからね。 2000年前に噴火して以来、目立った活動はしていないようなんですが、油断は禁物、ホルモンは臓物。 ググってみたら こんなブログ がありました。 2011年02月27日っすか。 もしこれが 「東北地方で大地震の危機か!? 」 だったら凄いんですが、惜しいっすなぁ。 ジュセリーノになりそびれましたよね。 そういえば、ジュセリンは今回の御嶽山の噴火をちゃんと予知していたんっすかね? 気になるので、ちょっと調べてみましょう。

 ジュセリンの他にマクモニーグルとか、ジョセフ・ティテルなんて人も、色んな予言を残したりしているようですが、 ほれ 。 マクモニーグルという、三雲に逃ーげる。 そんな感じの名前の人のことは寡聞にしてよく知らなかったんですが、三重県にあるんですよね、三雲町。 今は合併して松阪市になったんでしたか。 この人に関しては、 こんなページ がヒットしました。 2039年 「名古屋〜松阪の間の大地震」 って、マジかよ? 桑名はめっちゃ名古屋〜松阪の間だし、三雲に逃ーげる場合ちゃうやんっ! ま、25年くらい先の話なので、今から取り越し苦労するよりも、年越し蕎麦に入れる天麩羅をどこで買うかを考えるほうが有意義な気がするんですが、去年はスーパー一号館だったんですけど。 なんでもいいけどこの 「一号館」という名前、横書きするとスーパーー号館 (すぅぱぁぁごうかん) とか、スーパ一一号館 (すぅぱいちいちごうかん) なんかと紛らわしかったりしますよね。 ま、別にどうだっていいんですが、ある日、丸亀製麺に 「天麩羅お持ち帰り」 とかいう幟が立っているのを見て、大きく心を動かされてしまいました。 ぶっちゃけ一号館の天麩羅って、大晦日には足下を見て結構なお値段をふんだくるわりには、今ひとつだったりするんですよね。 今年は丸亀にしてみようかと思っているんですが、果たして今年、無事に3月31日がやってくるのか、それが問題だったりしますよね。 で、2014年まで予言を遡ってみると、ハワイ諸島の大きな火山活動。 おお! ハワイと御嶽山。 一文字も合ってはいませんが、大きな火山活動というのは大当たり。 やるやん、三雲逃げーる。 で、一方、東日本大震災を2011年1月1日のラジオで当てていたとされるジョセフ・ティテルの今年2014年予言一覧。

 1.ネズミ(げっ歯類)が都市に大量侵入。かなりの数、隙間が見えないぐらい。場所:アメリカ以外、中国か。ネズミたちは何かから逃げている。

ネズミ (齧歯類) くらい漢字で書けよ! そう思わずにはいられませんが、いや、アメリカ人ではちょっと無理っすか。 というか、日本人の僕でもぜんぜん無理なんですが、で、

 2.これらのネズミ(げっ歯類)から新しい病原菌が拡大する。それは:日本、中国へ。これに対処する方法について大きな国際的議論が巻き起こる。

 おお、もしかしてこれはエボラ出血熱、もしくはデング熱の流行を予言したものだったりするとか? エボラは食用コウモリ、デングはネッタイシマカやヒトスジシマカなんかが媒介するので、ネズミ (げっ歯類) は関係ない気もするんですが、ヒトスジシマカなどという一筋縄ではいかない蚊の日本名とか、アメリカ人には難しいに違いないので、多少の間違いは大目に見るとして。 記録破りの地震が中国で発生。観光旅行を3つの大きな火山が妨げることになる。 そんな予言もありますな。 もしかして、御嶽山以外に、あと2つの火山が大噴火しちゃうとか? やっぱり焼岳と乗鞍岳? 「中国で」 って書いてあるじゃん。 そう思われるかも知れませんが、アメリカ人にとって、中国人と日本人の区別は 「イモリとヤモリの見分け方」 以上に困難なので、これも誤差の範囲内なのではなかろうかと。 あー、このヤモリの 「タマゴはカベにうみます。カチカチ」 、去年、大垣の農業用ポンプの小屋で見たヤツでありますな。 卵だとは知らなくてツンツンしてたら殻が割れて、中からドロっとした白身と黄身が出て来てビビったんですが、職人のユタカちゃんに 「これなに?」 と聞いたら 「たまご」 と答えてくれました。 「なんの?」 と質問を重ねたら、 「イモリ…か、ヤモリ的な?」 という返答が得られたんですが、ヤモリ的なほうだったんですな。 いずれにしろ、観光旅行を3つの大きな火山に妨げられることになりそうなので、乗鞍の山の上ではなく、麓の高原のあたりの散策に留めておこうかと思うんですが、こっちはこっちで、熊の出没が心配。。。 出没って、出てもすぐに没してくれればいいんですが、ずーっと 「出」 の状態だと、ちょっと嫌ですよね。 夏休みの終盤、文房具屋で 「出」 のハンコを買って、出てもいないラジオ体操カードに自分で押して誤魔化した過去を思い出して、ちょっぴり心が痛みます。 ちなみに僕はコドモの頃、月の家円鏡がちょっと好きだったりしたんですが、月の家の円鏡と、ツキノワのグマ。 ナマで遭遇したくないのは、やっぱり後者のほうでありますなぁ。 月の家くんならエバラ焼肉のタレを奢ってくれるかも知れませんが、ツキノワくんだと僕が焼肉にされて食われちゃうかも知れません。 ま、恐らく、焼かれずにナマで食われることになると思うんですけど。

 熊に出くわすのは嫌なので、取りあえず熊鈴を買うことにしたんですが、とりあえず これ を注文してみました。 刃物と道具の専門店 カネチュウ金物。 いいっすなぁ。 カネチュウと金物で、微妙に韻を踏んでいるところがいいです。 ちょっぴりタコチュウとか、ネズミ鋳鉄なんかを彷彿させるところもいいです。 コドモの頃、好きだったんですよね、タコチュウ。 何かの菓子のオマケだったと記憶しておりますが、 ここ を見るとロッテの 「たこちゅう」 という食い物だったようです。 平仮名なんですな。 で、発売開始は1976年で、1977年までの1年位の間に販売されたそうである。 そんな記載が見られますが、わずか1年間しか売りに出されなかったというのが、ちょっと意外。 さば君が8〜9歳くらいだった頃でありますな。 僕の人生は大きく、家が燃える前と、燃えた後の2つに分けることが出来るんですが、分岐点は小5=10歳くらいなので、家燃前期に当たります。 せっかくのコレクションもすべて焼失しちゃったんでしょうな。 喪失感が半端無かったりするんですよね、焼失。 永沢君の性格がひねくれちゃうのも、やむを得ないと思えてしまうレベル。 で、このカネチュウの熊鈴は、より遠くまで鳴り響く特殊な鈴を使用! 3つの鈴が共鳴してあなたを守ります。 この2つのハイスペックっぷりが魅力なんですが、正式名称は 「クマよけガード鈴」 と言うんですな。 何だかクマを除けるという効能をガードしちゃって、熊、寄りまくり。 そんな感じがしないでもないんですが、本当は 熊よけスプレー が欲しかったんですが、1万円前後もするみたいなので、断念しました。 それで命が助かるなら安い物なんですが、これ、熊よけというよりも、寄って来ちゃった熊を撃退するためのスプレーっすよね? 税込 1,625円くらいの鈴で熊さんが寄ってこなくなるのなら、スプレーのほうは使用しなくて済むような気がするんですが、いろいろ調べてみると熊よけ鈴の効果って、ぶっちゃけ、不明らしいっすな。 というか、むしろ逆効果である。 そんな意見もあったりして、うーん…。 山はやめて、八女茶でも飲むことにしようか。 そんな気分になってきちゃいましたが、飛騨や長野に八女茶は無さそうだし、最終日は栂池高原ホテルの 「栂池トレッキング往復チケット付き」 のプランを申し込んじゃったし、いっそのこと、雨でも降ってくれれば諦めもつくんですが、うーん…。

 もう、1日目と2日目にのんびりと温泉に浸かって、美味いものをたらふく食って、その挙げ句、最終日に熊に食われちゃうんなら、しょうがいないかぁ。 そう、覚悟を決めるしかありませんが、初日の午前中とかにいきなり食われちゃうと、ちょっと悔いが残りそうなんですけど。 ちなみに1日目の宿は前にも書いたと思いますが、奥飛騨温泉郷の 松宝苑 というところ。 【ブランド牛のとろける旨さ】 厳選飛騨牛堪能プランっすぜ。 厳選飛騨牛は、4等級以上のものを使用し2品ご提供だそうで、1品は焙烙焼きとかいうので、もうひとつは 串カツ子さんのブログ を見る限り、ローストビーフっすかね? ローストビーフが1皿出てくるだけなんだけど、ロースとビーフで2品にカウントとか、そういうオチはないっすよね? 他のクチコミを見てもこの宿の料理は美味しくてボリューム満点だという話なので、とっても楽しみなんですが、よって初日の昼に予定していた 飛騨牛朴葉味噌ステーキ定食 はヤメにして、軽めにしておこうかと。 カルメ焼きとか? お土産には軽石がいいっすよね。軽いし。 でもまあ、もうちょっと重くても大丈夫な気もするので、 地元野菜のサラダと珈琲orラッシーセット にしますかね? ジャズが流れる店内とラッシーとメロンパンも気になるし。 カレーとメロンパンとカルメ焼きだと、ちっとも軽めではない気もするんですが、で、2日目の宿の夕食は こんな感じ である模様。 たぶん、左側のほうを食わせて貰えるものと勝手に思い込んでいるんですが、2〜3品少なくなるマル得プランだったりしませんよね? 小谷膳のほうだとしても、ちょっと微妙な気がするんですが、台物の “鴨ステーキ” の出来如何っすよね。 鴨って大抵、薄くて小さいのが3切れくらい出てくるだけだったりして、ボリューム不足感が否めないのが通例だったりするし。 となると、揚げ物に期待するしかないんですが、カンゾウの花、またたび、蟹かまとは、また微妙な…。 またたびとか、猫向けっすか? カンゾウの花とか、人造人間キカイダー向けっすか? ジンゾウの花ではないので違うかも知れませんが、蟹の天麩羅ではなく、 「蟹かま」 というのがチープでありますなぁ。 2日目はまだ行き先を決めかねているので、昼飯プランもまだ未定なんですが、ガツンと食っておいたほうがいいっすかね? カツ丼とか。 ガツンというか、カツドンとしてますからね。 伊那や駒ヶ根ならソースカツ丼という手があるんですが、乗鞍や松本あたりだと、特にご当地モノではないのがちょっとアレなんですが、となると、 山賊焼き ? あー、いちばん上の写真を見ただけで、胃もたれが…。 何か、蕎麦でいっかぁ。 そんな気が…。

 ちなみに、最終日の昼は既に決めてあります。 おにぎり弁当(3個入り)760円。 山の上で食べたら美味しいだろうな。 そう思って、栂池高原ホテルのプランのオプションで注文しておきました。 で、後から写真を見たら、参考画像は これ 。 うーん、ちょっとショぼいような…。 桃のプチゼリーが唯一の楽しみになっちゃいそうですな。 これなら、食べる前に熊に襲われちゃっりとしても、さほど悔しくはないような? ま、山の綺麗な景色の中で食べれば、こんなのでも美味しく感じるかも知れませんが、いずれにしろ栂池の熊さんが、「日曜日のランチは “【ブランド人のとろける旨さ】 厳選サバ人堪能プラン。 新鮮なサバ人を丸まま1頭、ナマのままお召し上がり頂きます。” かぁ。 めっちゃ楽しみ♪」 そんなプランを立てていないことを祈るしかありませんが、とまあそんなことで、連載 1,138回 (いいサバ) は、おしまい♪

 ということで、今日はレオ・ライトっす。 いいっすよね。 名前がシンプルで、いいと思います。 僕がレオ・ライトを評価するポイントはその1点だけだったりするんですが、詳しい素性とかは、よく分からないっす。 せっかくなのでちょっと調べてみますかね? レオ・ライト(Leo Wright、1933年12月14日 - 1991年1月4日)は、アメリカ合衆国テキサス州ウィチタフォールズ生まれのジャズのアルト・サックス、フルート、クラリネット奏者。1991年にウィーンで死去した。 なるほど。いかにもテキサス州生まれっていう感じの顔をしてますよね。 ウィーンで死ぬような顔には見えなかったりするんですけど。 ブルー・ミッチェルの これ とか、ジョニー・コールズの これ とかに地味に顔を出していたりするので、何となく名前だけは聞いたことがあるような気がしないでもない。 そういう人もいたりするかも知れませんが、今日はそんなレオ君の 『ブルース・シャウト』 というアルバムを紹介したいと思います。 アルト編という括りなんですが、A面とB面では録音日も一部のメンバーも違っていて、前半の4曲でレオ君はフルートを吹いております。 その他、バイオリン弾きのハリー・ルーコフスキーという、針とルー大柴と昆布が好きそうな人が入っていたりして、一体どういうサウンドが展開されているのか、想像が付かなかったりするんですが、後半のほうはアルトとトランペットというオーソドックスな2管編成で、ラッパはリチャード・ウィリアムスが担当しております。 リズム隊は両面とも共通で、ジュニア・マンスアート・デイビスチャーリー・パーシップという布陣。 なかなか地味に渋くて、通好み系なのを取り揃えましたな。 1,3,4曲目はレオ君本人が、残りはジジ・グライスがアレンジを担当しているようで、ジャケットの見た目とは裏腹に、意外と知的で素敵なサウンドに仕上がっていたりするのかも知れませんが、とまあそんなこんなで、演奏を聞いてみることにしましょう。

 まずはレオ君のオリジナルで、 「ジジ」 。 英語だと “SIGI” なので、指示、支持、師事、私事あたりの読み方が正解なような気がするんですが、日本語盤CDの片仮名表記は前後とも濁点が付いております。 ジジ・グライスに何らかの関わりがあるのかと思ったらそうではなく、妻に捧げたナンバーなんだとか。 ジグリッドという名前を短縮して、ジジ。 そういうことなんだそうです。 奥さんを 「じじい」 と呼ぶとか、大概ですなぁ。 普通は 「ばばあ」 ですもんね。 で、曲のほうはというと、フルート入りということもあってか、ちょっぴり 「ケリー・ブルー」 っぽい、お間抜けファンキーなアレだったりするんですが、ヴァイオリンも入っているので、ちょっと不思議な仕上がり。 ソロはレオ君 → ルー昆布好き君の順なんですが、後者は 「パリのアメリカ人(?)」 だかのメロディを引用したりして、なかなか頑張ってくれております。 いいっすよね、引用。 少なくとも飲尿よりは、いいんにょー。 そんな気がするんですが、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ほんのちょっとした小さなプチ小品なんですが、悪くは無かったな。 そう評価していいのではなかろうかと。

 ここから3曲ほどお馴染みのスタンダードが続くんですが、まず手始めは 「エンジェル・アイズ」 。 フルートとバイオリンの絡みが相変わらずミステリアスだったりするんですが、今回は先ほど、あまり活躍の場を与えられなかったマンス君も立派なピアノ・ソロを披露してくれていて、参加者全員が一丸となってる感がより強く打ち出されていて、何より。 ジジ・グライスのアレンジもなかなかよく寝られていて、何より。 で、次。  「オータム・リーブス」 。 普通に直訳すると 「秋葉」 なんですが、世間一般では 「枯葉」 というタイトルで知られているシャンソンの有名曲です。 新春シャンソン・ショーでもよく歌われますよね。 シャンシャン総会では、あまり歌わないでしょうけど。 フルートとピアノによるノン・ビートのテーマから出て強烈なスイングへと移ってゆく演奏。メロディックなアドリブ展開に、フルート奏者としてのライトの実力がよく示された1曲になっている。 そう、岡崎正通クンが日本語ライナーに書いているようなアレだったりするんですが、いいですよね、メロディック。 ノルディック複合には負けますが、今井メロとかメロリンQとかよりは、遙かにソソられるものがあります。 小島よしおは全然いいんですが、山本太郎はどうにも生理的に受け付けないんですよね。 あと、猫ひろしも。 で、これ、ルーコフスキーもジュニマンくんも、あまり出番は与えられなくて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ちょっとした佳作。 ま、そんな感じでありますな。

 で、次。  「インディアン・サマー」 。 「インドの夏」 っすか。 何だかカレー臭そうですなぁ。 日本ではもっぱら 「小春日和」 と訳されたりするんですが、小春日和(こはるびより)とは、晩秋から初冬にかけて、移動性高気圧に覆われた時などの、穏やかで暖かい天候のことである。 小春(こはる)とは陰暦10月のこと。現在の太陽暦では11月頃に相当し、この頃の陽気が春に似ているため、こう呼ばれるようになった。 そう、これからの季節なんっすよね。 何となく春先のポカポカ陽気のイメージがあるんですけど。 で、それがどうして 「インドの夏」 なのかは各自で調べて貰うとして、で、演奏のほうはというと、いかにも小唄小唄した、うららかで長閑な雰囲気が、いかにもとってもインディアン。 嘘つかねーな、こりゃ。 そんな感じがします。 歌心に富んだフルート・ソロに続いて出てくる何とかスキーくんのバイオリンは、ちょっと出だしが唐突過ぎる冒頓単于(ぼくとつぜんう)。 そんな嫌いが無いわけでもないんですが、聞いてるうちに途中から慣れてくるし、なれ寿司に慣れた鮒寿司好きの滋賀県民ならたぶん大丈夫なのではなかろうかと。 で、以下、アート・デイビスの重厚なベースのピチカート・ソロ、ジュニマンくんの軽快なピアノ・ソロと続いて、テーマに戻って、おしまい。

 で、ここからが後半です。 まずはアルバム・タイトル曲の 「ブルース・シャウト」 。 ここまで、顔に似合わない爽やかな演奏が続いたんですが、ここから一挙に泥臭くて暑苦しい松岡修造的な世界に突入しちゃいそうで、覚悟を決めなければなりません。 ジジ・グライスのオリジナルとクレジットされているものの、ジャム・セッション的な雰囲気をもっている演奏。 いきなりベース〜ピアノ〜トランペットとくつろいだブルース・ソロがリレーされ、ライトのソウルフルなアルト・ソロを経て強力なアンサンブルへと盛り上がる。 そう、正通クンが書いていること以外に、付け加えることなど、ひとつもないんですが、とまあそんなことで、おしまい。 思ったほどシャウトはしていなかったんですが、必要十分にブルースではあった。 そんなアレでありました。 で、次。  「ア・ナイト・イン・チュニジア」 。 ライトはかつてガレスピー楽団に所属していたそうですが、そこで何度もこの曲を演奏していたところから、まさにお手のものいった感じでノリまくっている。 そういうアレだったりするようです。 ベースのイントロに始まり、そこにタイコが加わって、アルトがテーマのメロディを奏でて、そこにミュートのトランペットが絡む。 そんな、わりとオーソドックスなアレンジが施されていて、で、以下、アルト → ピアノ → トランペット → ドラムスの順で各自のソロが披露されて、ちょっとした合奏パートがあって、短くベースのソロがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 絵に書いたように正統派なハード・バップでありました。

 で、次。  「ザ・ウインド」 は西海岸のピアニスト、ラス・フリーマンが書いた美しいバラードで、チェット・ベイカーなどが渋い演奏を残している。 中間のスイング・テンポを含めて、良く歌うリリシストとしてのライトの一面がはっきりと表れた演奏になっている。 そう、正通クンが正しく書いている通りのアレだったりします。 リチャード・ウィリアムスはちょっと絡むだけで、ピアノのソロとかもなくて、ちょっとした小品でありますな。 ということで、ラスト。  「トゥー・ムーズ」 はタイトルどおり、哀愁のバラードとスインギーなプレイという、ふたつのムードをもっているライトの作品。 そういうアレだったりするんですが、八幡ライトの作品のプラスチックの独楽みたいなやつは、よく回って面白かったっすな。 小学校の近くの町工場に見学に行って、お土産に貰ったんですよね。 ぶっちゃけ、銀のエンゼルを5枚集めて貰った 「おもちゃの缶詰」 の中身よりも遙かに上をいくレベル。 「たこちゅう」 よりも価値があったと思います。 あの独楽、どこへいっちゃったんでしょうな? もしかして焼失しちゃった? 怖いですなぁ、家事は。 地震や雷も怖いんですけどね。 2週間ほど前でしたか、員弁 (いなべ) や東員の辺りで雷が落ちまくり、マンホールポンプの制御盤が壊れたり、停電してポンプが運転出来なくて、汚水が溢れそうになったりしておりました。 蓋を開けたら口元まで汚水がタップンタプンで、やべぇぇぇぇ! 僕は他の現場に呼ばれたので、その瞬間には立ち会えなかったんですが、中部電力の復旧工事が間に合わず、ちょっとだけお漏らししちゃったみたいです。 「汚水が溢れる」 で画像検索すると、お食事中には見たくないようなのも、ちらほら。 あとは こんなの とか。 「汚水が溢れる山峡ダム : 中国」 だそうですが、のんびり眺めている場合じゃねぇぇぇ! 写真撮ってる場合でもねぇぇぇ! 御嶽山の噴火も何かこんな感じだったりしたみたいですが、 「正常性バイアス」 とかいうヤツなんすかね? 僕も自分の家が燃えた時は、「ああ、明日は学校休めるかなぁ?」 とか、暢気なことを考えてましたからね。 ま、結局、「教科書もノートも鉛筆も何にも無くてもエエから、ちゃんと学校には来なさいね!」 と、担任のオバハンに言われて、1日も休めなかったんですけどね。 で、お休みと言えばこれを書いている現在 (10月5日) 、明日の台風がちょっとヤバそう。 ちょうど通学時間帯を直撃しそうな感じです。 津のほうに向かうのって、ちょっとヤバくね? ま、逆に台風の時には呼び出されるような職業なので、休むわけにもいかんのでしょうが、命あっての物種、ちくわ、はんぺん、おでん種。 「おでんだね」 って、「今夜はおでんだねっ♪」 って、そういう会話なのかと思ったら、おでんの種のことだったんですな。 …とか、いろいろ書いているうちに演奏のほうは終わってしまったんですが、エキゾチックなスロー・パートと、超アップ・テンポのバップ的なソロの交錯が面白い効果をあげている1曲である。 そういうアレだったようで、今日のところは以上です。

【総合評価】 フルートとバイオリンの絡みでちょっぴり室内楽的な雰囲気のA面と、正統派的にハード・バピッシュなB面。 レオくんの2面性を垣間見ることが出来て、なかなか興味深い1枚でありました。 バイオリンの人も少なくともマスオさんや、しずかちゃんよりはマシだし、時おり出てくるジュニア・マンスもマンスオさんより全然いいし、ジャズ・オリジナル+日本人好みのスタンダードという選曲も妥当だし、特に 「インディアン・サマー」 がサマーサマー、あなたサマサマーな、そんな1枚なのでありました。


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