RETROFLECTION (ENJA)

ARTHUR BLYTHE (1996/6/25,26)

RETROFLECTION


【パーソネル】

ARTHUR BLYTHE (as) JOHN HICKS (p)
CECIL McBEE (b) BOBBY BATTLE (ds)
【収録曲】

(01-03) JANA'S DELIGHT / JB BLUES / PEACEMAKER
(04-05) LIGHT BLUE / LENOX AVENUE BREAKDOWN
(06-07) FACELESS WOMAN / BREAK TUNE
【解説】 ( 2014年10月19日更新 / 連載 1,139回 )

 飛騨古川に行って来ました。地味ですなぁ。地名の知名度は致命的に今ひとつだったりしますよね。 半地元近隣民の僕でも、何となく名前だけは聞いたことがあるような気がしないでもない。 そんなレベルだったりします。 今回、宿探しの課程でこの町が候補に挙がり、ま、結局、お泊まりは諸般の事情で奥飛騨のほうにしちゃったんですが、せっかくなので町歩きだけは押さえておこうと。 今回、ちょうど日程が 「秋の高山祭り」 と重なったので見に行くことにしたんですが、高山市内はクソ大渋滞で、駐車場の確保も難しいのではないか? そんな気がするので、飛騨古川駅にクルマを止めて、JRで高山に移動するという、そういうパークアンドライドな作戦の一環だったりもします。 とまあそんなことで、出発。 で、到着。 桑名からここに至るまでの過程は ここ を参照して貰うとして、 「飛騨市役所のところが無料の観光用駐車場になっているので」 と書いてあるのが、 こんな感じ のところだったりします。 平日のまだ朝の早い時間なので、ガラガラのガララーガ状態。 ガララーガって、 「川口浩探検隊シリーズ」 に出てくる幻の怪蛇っぽいな。 そんな気がしたのでググってみたら、「アーマンド・ガララーガの幻の完全試合」 とか出て来たんですが、いずれにしろ、幻 (まぼろし) っぽいキャラであるのは確かなようです。 とまあそれはそうと、それにしてもいい天気でありますなぁ。 今年の 「体育の日」 絡みの3連休の後半は、台風19号の接近で大荒れの予感なんですが、とりあえず土曜日までは大丈夫そうで、金曜日に有給休暇を取って前倒し的な行程を組んでいたサバくん、大勝利! 最終日だけは雨に祟られそうなんですが、そこには 高山グリーンホテルの日帰りプラン を組み入れることにしました。 最後を “月替わり御膳&季節のケーキ&ほっこり温泉♪” で締めるというのも悪くないっすよね。 ただ、(1日目) 飛騨古川・高山・奥飛騨 → (2日目) 長野の栂池自然園 → (3日目) 高山に戻る。 そういう流れになっちゃうのがちょっと無駄っぽいんですが、 初日の古川と高山祭りは諦めて、乗鞍高原とか上高地とかにしたほうがいいっすかね? 天気もよさそうだしぃ。 そう悩んだりもしたんですが、初志貫徹の星一徹。 その心意気で、さ、行ってみましょう。


< 飛騨古川散策 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 飛騨古川の観光の中心となる 「瀬戸川と白壁土蔵街」 は、飛騨市役所の駐車場から歩いて数分のところ。 駅からも歩いて5分くらいっすかね? 駅と市役所を結ぶルートのちょっと奥に入ったところに平行して伸びているので、交通は至便。 尿瓶 (しびん) と同じくらい便利だったりします。 いいですよね、尿瓶。 シピンという大洋ホエールズから巨人に移籍した外人がいましたが、それと同じくらい使えるヤツだったりします。 旅に出るならスピンピン♪ 昔、そんなコマーシャルをやっていた 「スピン」 というお菓子があったような気がするんですが、旅に出るなら尿瓶瓶♪ いざという時に安心ですよね。 持ち歩くのがちょっと邪魔だったりするんですけど。 平時は水筒替わりにレモン水なんかを入れておいて、非常時に本来の用途として使うというのが合理的かも知れません。 で、瀬戸川と白壁土蔵街。 駅の外にも市役所の駐車場のところにも便所があるので安心なんですが、思ってた以上にいい雰囲気でありますな、ここ。 写真で見たまんまというか。 土蔵の白壁と黒い板壁(?)のコントラスト、瀬戸川の清らかな流れ、広すぎない適度な道幅と絶妙なカーブ具合。 計算され尽くされておりますなぁ。 川の鯉はゴミ投棄を減らす目的で放流されたものなんだそうですが、観光客からしこたまエサを貰えるからなのか、無駄なくらいデカくなっております。 エサと言えば市役所の近くの まつり会館 の辺りの人工の池みたいなところには、 こんな看板 が。 この池の鯉以外にエサを与えてはいけないのか、指定のエサ以外は駄目なのか。 付近に “この池の鯉のエサ” らしきものも見当たらなかったし、奥の深い世界でありますな、こりゃ。 池そのものは浅いんですけど。 オフィシャルサイトの 施設案内 を見ると、下のほうの禁止事項に 「会館の池の鯉(コイ)に外から持ってきたえさを与えないでください」 とあるので、どうやら中には “この池の鯉のエサ” というのがあるようですが、ただし部外者がそれを与えるのは禁止っぽい? なら普通に「この池の鯉にエサを与えないでください」 でいいような気がするんですが、それだと鯉にエサを与えている職員を目撃した小学生から、「あ〜、鯉にエサやってるぅ! いーけないんだ、いけないんだぁ、先生に言うたろ〜!」 とか言われてウザいので、 「これは “この池の鯉のエサ” だから、いいのっ!」 とか反撃する為に考えられた文言なんっすかね? ちなみにこの池の鯉ではない瀬戸川のほうの鯉なら、この池の鯉のエサ以外を与えても大丈夫っぽいんですが、ただし鯉の健康維持の観点から、1日の販売数量は限定されている模様です。 朝イチが狙い目でありますな。 鯉の健康維持の観点なら、寒天とかローカロリーなものなら大丈夫な気もするんですが、 ここ の下のほうを見る限り、麩っぽいっすな。 麩をやり過ぎると富栄養化しちゃうんでしょうなぁ。 しかしここの鯉って毎日毎日、麩ばかりで、飽きたりしないんすかね? 「また麩かよ。フゥ〜!」 と、変にテンションが上がったり。 ちなみにこの白壁土蔵街は全長 500mくらいでしょうか。 端っこのほう (まつり会館側) は (写真・いちばん下) みたいな感じで、電柱や電線や看板や普通の民家なんかが目立ったりするんですが、これはこれで生活感があって、嫌いではないです。


< 飛騨古川散策 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、白壁土蔵以外のエリアはというと、見所はまあ、ぼちぼち。 まずは (写真・いちばん上)(上から2枚目) の “本光寺” 。 有名ですよね。 敵は本光寺にあり! いや、こんなところに敵はいないしぃ。 ま、お祭りになればテキ屋くらいは来るんでしょうが、ここは 三寺参り の三寺のうちの一寺でありますな。 着物姿のギャルをたくさん見られそうで、テラ楽しそうな三寺参りなんですが、 雪像ろうそくと、とうろう流しと、千本ろうそく。 たとえギャル抜きだとしても情緒があって、ソソられるものがありますよね。 1月15日って、クソ寒そうなのがネックなんですけど。 ネックウォーマーは必須かと。 で、この本光寺、今回は外から眺めるだけに留めたんですが、誰だかよく知んらん人の像と鐘楼の組み合わせだとか、そこそこ立派な山門と本堂だとか、まずまずだと思います。 ちなみにこのよく知んらん人が親鸞だというのは、今、写真を見て知りました。 横にちゃんと書いてありますな。 で、この辺りには宮川に流れ込む荒城川というのがあったりするんですが、本光寺とは川を挟んだ反対側にあるのが (写真・ちょうど真ん中) の “八ツ三館” 。 泊まろうかと思って、結局はヤメちゃった宿であります。 ここ っすな。 この 客室露天風呂と足湯が付いた部屋 ならお一人様でも泊まれて、お値段のほうも無駄に小金を貯め込んでいる僕なら大丈夫なレベルで、かなりソソられるものがあったんですが、翌日、栂池まで移動するのが大変そうなのと、夕食のメインの飛騨牛がミニステーキで、ちょっと物足らなさそうなのと、その他諸々、何だかいろいろと面倒そうな気がして、結局は予約をキャンセルしちゃいました。 が、せっかくなので様子だけ窺ってみることにしました。 場所が分かりにくいとか、前の道が狭いとかのマイナス情報があったんですが、歩いて行ったらすぐに分かりました。 前の道は確かに狭いんですが、一方通行なのでさほど問題は無し。 玄関とか、なかなか立派な構えだったりするんですが、この前に横付けすれば、後は駐車場まで何とかしてくれるみたいです。 翌日、栂池まで移動するのが大変そう。 それを除けば、ここでも別によかったかも? 肉っ気のほうは昼間に 「飛騨牛の朴葉焼き御膳」 でも食えば、それで充填できそうだしぃ。 いつか、三寺参りの日にでも泊まってみようか。 そんな気もするんですが、競争率が半端無かったりするんでしょうなぁ。 で、次。 (写真・下から2番目) は、本日のランチ予定の候補となっている壱之町珈琲店であります。 これ っすな。 “ジャズが流れる店内” というのに大いにソソられるものがあったんですが、カレーを食う余力は無さそうだし、ちょっとだけ覗いて珈琲だけでも飲んでみようか。 そんなふうに思っていたんですが、お泊まりを奥飛騨の宿に変更した結果、そこの夕食は肉っ気を含めてボリュームがありそうなので、昼はカレーでいっかぁ。 というので、ランチ候補地として急浮上。 場所は本光寺の横の辺りなんですが、朝のこの時間はまだ固く門が閉ざされていて、お気楽に入れそうな雰囲気がみじんも感じられません。 うーん、これは昼飯場所の再検討の余地がありそうっすなぁ。 で、 (写真・いちばん下) はアレです。 土蔵の黒い板壁と自転車とのコントラストに禅味を感じたゼンミー北京。 そういった1枚であります。 あざとらしく、セピア調に仕上げてみましたが、とまあそんなこんなで、飛騨古川は以上っす。 後でまた、昼メシのところで戻ってくることになると思いますが、とりあえず散策の軌跡を。

  【飛騨古川散策の軌跡】 (←Click Here!!)

 散策の後、駐車場に戻ってから駅に向かって歩くという無駄足を踏んでおりますが、それでも歩行距離は2キロ弱、時間にして1時間掛からないくらい。 実にお手軽で無難な散策コースであると言っていいでしょう。 とまあそんなことで、JR高山線に乗って、高山に移動〜。 で、到着〜。 目的は秋の高山祭りなんですが、有名ですよね。 安芸の宮島、アキノ大統領と並ぶ “世界3大アキノ” のひとつに算えられています。 高山祭りには春と秋の2つのバージョンがあって、主催する神社やら、参加する周辺住民やらが違ったりするようです。 桑名で言うと、金魚祭りエリアと石取祭りエリアに分かれるような感じ? この例だと金魚のほうが4段階くらいレベルが低くて、めっちゃ不公平なんですが、星野公平に訴えるぞ! そう言いたくなっちゃうくらい。 桑名市議会議員なんですよね、公平くん。 共産党なので、公平性には定評があるのではなかろうかと。 一方、高山祭りの場合は、春も秋もさほど格差は無さそうなので大丈夫なんですが、秋の高山祭り、略して秋山祭りは桜山八幡宮というところがメイン会場となるようです。 高山には何度か行ったことがあるんですが、八幡宮はお初なので、ちょうど好都合。 高山の駅前はイメージと違ってけっこう都会だったりするんですが、そこから会場までは歩いて20分といったところでしょうか? 道中は、どうっちゅうもことない普通の地方都市風情だったりするんですが、そのうちにそれなりにソレっぽい気配が感じ取れるようになって来ました。 ちなみに駐車場の状況はどうなのか分かりませんが、少なくとも道路はちっとも渋滞してないっぽくて、思ったほどの混雑ではありませんでしたな。 2日目は夜のお楽しみ (宵祭り) もないし、屋台の市中曳き廻しもなくて、1ヶ所に曳き揃えられるだけで動的には地味なので、今ひとつ不人気だったりするとか?


< 秋の高山祭り&周辺風景 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 そんな状況から正直、あまり多くを期待していたワケではないんですが、初めてみるナマ屋台はやっぱり、それなりに豪華絢爛でありました。  (写真・いちばん上)(上から2枚目) の “紅白の傘と提灯” が出るのは、お祭りの期間限定だと思われるし、食べ物のほうの屋台も出ていて、けっこう賑やか。 テキ屋は桜山八幡宮にあり! で、食べ物じゃないほうの屋台もそれなりに曳き揃えられておりました。 上に乗っかっている人形の顔のセンスとか、今ひとつ僕の趣向に合わないものがあったりもするんですが、黒と金色の仏壇カラーを基調とした屋台は何とも煌 (きら) びやかでありますなぁ。 もう、コカコーラの烏龍茶が飲みたくなっちゃうくらい。


< 秋の高山祭り&周辺風景 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 屋台には近づけないほどの混みっぷりを覚悟していたら、わりと大丈夫だったんですが、細かいところまで、なかなかいい仕事をしてますよね、飛騨の匠。 ヒダヒダも得意そうですよね、餃子作りを手伝わせても。 ちなみに今回、Nikon D7100には35mmの単焦点レンズを付けていきました。 いつもは16-85mmとかのズームレンズを使うんですが、ま、たまには気分を変えて。 補填用のコンデジとして、春に京都へ桜を撮りにいく時に買った FUJIFILMの X-20 というのを持っていきました。 回顧厨の爺ィが喜びそうなクラシカルなデザインはぶっちゃけ、個人的にあまり好きではないんですが、下手をすると一眼レフよりも綺麗に撮れちゃったりして、何だか悔しいです。 作例で言うと (写真・ちょうど真ん中) とか。 ま、ぶっちゃけ、これはあまりいい出来ではなかったりするんですが、FUJIFILM独自の色再現、階調表現を楽しめる10種類のフィルムシミュレーションモード。 こいつの所為なのか、空の色とか嘘っぽいくらい青く写ったりします。 ちなみに、鮮やかでメリハリのある “Velvia” を愛用。 ここ を見ると仕上がりの違いがよく分かりますな。 ほぼ、詐欺レベルのような気もするんですが、最近はクスリにまで手を出していて、ここのインフル薬がエボラの特効薬として期待されているみたいだし、侮れませんよね、冨士フィルム。 で、曳き揃えられた屋台をひとしきり鑑賞したところで、八幡宮のほうにも行ってみることにしました。 ちょうど 「からくり奉納」 が始まるところでラッキーだったんですが、後ろのほうの場所しか空いてなくて、望遠系のレンズを持って来なかった今回の僕には、ちょっと無理のある出し物でありました。 “X-20” のほうがまだ望遠が効くので、そっちで頑張ってみたんですが、 (写真・下から2番目) が精一杯。 というかこれ、動画で見ないとあまり意味がないっすよね。 去年のバージョンなんですが、YouTubeに上がっておりました。 これ 。 布袋さま、顔が気持ち悪いっすなー。 半露出狂みたいになってるしぃ。 「野球狂の詩」 は木之内みどり主演で日活で実写映画化されたみたいですが、続編で 「露出狂の詩」 というのも作ってくれませんかね? 城之内早苗の主演で。 いや、名前のイメージだけの話なんですが、加藤みどり主演よりはいいっすよね? サザエさんの中の人の露出って、ちょっとツライっす。 露出オーバーで白飛びするくらいに撮らないと、かなり危険かと。 で、からくりのほうなんですが、これ、けっこう凄いっすな。 途中、チャイナボーイが空中で不自然な姿勢のまま固まってしまって、下から棒のようなもので突かれるシーンがあったりするんですが、それを含めてのエンターテインメントなんでしょう。 もし次の機会があったりしたら、今度は双眼鏡でしっかり覗いてみたいと思います。 とまあそんなことで、そこそこお祭りも堪能したので、駅に向かって、ゴーホーム。 途中、せっかくなので 「古い町並み」 のほうにも立ち寄ってみました。 飛騨古川と比べるとゾクゾクするほど俗化しているんですが、これはこれで、ま、アリかと。 とまあそんなことで、散策の軌跡を。

  【飛騨高山散策の軌跡】 (←Click Here!!)

 欲を出して 「古い町並み」 のほうまで足を伸ばしたのが祟って、総歩行距離は4キロ近くになっちゃいました。 普通に歩こうという気になる限界でありますな。 JR高山本線の本数が少ないので、時間を気にして駆け足での鑑賞となりましたが、ま、曳き揃えだけなら駅への往復を含めて、2時間見ておけば何とかなるのではなかろうかと。 思ってた通り、動的要素の少ない秋山祭り (2日目) でありましたが、一生のうちに1回くらいは見ておいても罰は当たらないと思います。 で、汽車に乗って飛騨古川駅に戻って、ランチタイム。 例の “壱之町珈琲店” でありますが、営業時間帯になって、ちょっと入り辛い雰囲気はかなり緩和されておりましたので、初志貫徹の星一徹。 その心意気で、中に入ってみることにしました。 玄関のほかに、中にもう1ヶ所ガラスのドアみたいなのがあって、それを開けたら呼び鈴がけたたましく鳴りまくって、先客からの注目を浴びまくってしまったんですが、近所のサラリーマン&OLっぽいペヤングな2人組と、父母娘な3人組とが既に席に座っておりました。 事前の情報で分かっていたんですが、大きな木の机を全員で取り囲むようなスタイルなので、ちょっと気まずいものがありますな。 入店早々、派手に騒音を撒き散らしちゃったしぃ。 で、ここ、根が珈琲屋なので、ケーキ系以外の食べ物はカレーとメロンパンくらいだったりするんですが、僕は最初からカレーの心積もりだったので、まったく問題はありません。 事前から決めていたカレーとサラダ、それに飲み物 (コーヒーかラッシー) が付くセットを注文。 飲み物は無論、ラッシーで。 で、ほどなくして、手元にやってまいりました。 ほれ。

華麗なカレーセット♪

 “X-20” というカメラはこういうシチュエーションで食い物の写真を撮る用途が主目的で買ったものなんですが、ちょっとボケましたな。 そんなに室内が暗いというワケでもなかったんですが、難しいっす。。。 で、カレーのほうはというと、世間での評判はかなりいいみたいなんですが、ぶっちゃけ個人的には、ま、普通かな? そんな感じでありました。 大きな肉の塊が2つ入っておりますなぁ。 ボリューム的にはまずまずといった感じ? …とか思いつつ、最初の一塊 (ひとかたまり) を食べようとしたら、肉ではなくてジャガイモであることが判明して、ちょっと愕然。 ま、もう一塊 (ひとかたまり) のほうはちゃんとした肉だったので、さほど問題はないんですが、これで順番が逆だったら悲惨な結果になるところでしたな。 肉だと思って最後まで楽しみに取っておいた塊 (かたまり) が実は芋だったと判明した時のショックは、半端なかったに違いありません。 で、 “ジャズが流れる店内” と言い切るには、ちょっと微妙な感じだったBGMもちょっとアレなんですが、この

ラッシーだっしー♪

 食後のお飲み物が美味だったので、特に不満はありません。 ヨーグルトっぽいインド系の飲み物らしいラッシーなんですが、わりとイケるなっしー♪ でまた、店のお姉さんが可愛くて愛想がよかったので、総体的にはむしろ大満足。 で、中田英寿が絶賛したというメロンパンもありました。 近所のサラリーマン&OLっぽいペヤングな2人組も買っていったので、やはり、かなり有名で人気もあるようでありますな。 僕も出来ればお持ち帰りしたかったんですが、今日お泊まりする宿の夕食は、かなりボリューミーだという、もっぱらの評判。 3時のおやつにメロンパンを食べちゃうと、晩飯を完食出来ないという惨事が起こる違いありません。 帰り際、店のお姉さんに 「このメロンパンって、今日中に食べないと駄目っすかぁ?明日までは持ちませんかぁ?」 と聞いてみたんですが、 「明日になると、やっぱり風味が落ちちゃいますねぇ。」 とのご返答。 残念ながら断念するしかなさそうです。 うーん、無念。。。 とまあそんなことで、今度は少し優しくガラスのドアを開けて、店を後にした次第でありますが、メロンパンとメロリンQ好きの人には外せないスポットであると言えそうです。 無論、今井メロの 「メロラップ」 にメロメロの人も可。 ということでこの話は、次回に続く♪

 ということで、今日はアーサー・ブライスっす。 どこかで聞いたことがあるような、無いような名前ですな。 素性はよく分からんのですが、酢醤油とか嫌いではないし、とりあえずネタ用にということで、1枚買ってみました。  『レトロフレクション』 というヤツです。 録音年はけっこう新しく、1996年。 ということは 「1986年のマリリン」 の10年後ですな。 懐かしいっすな、本田美奈子。 晩年は本田美奈子.に改名してたりしましたよね。 漢字の画数が悪いからどうのこうの。 その甲斐無く、白血病で38歳という若さでお亡くなりになってしまいましたが、改名と言えば仁支川峰子。 1ヶ月ほど前、ナガシマスパーランドに行ったら、「湯あみの島」 の歌謡ショーがこの人でした。 誰やこの知らん歌手と思ったら、西川峰子がいつの間にか名前を変えていたんですな。 調べてみたら2009年12月24日放送のフジテレビ 『くちこみっ!大捜索2!!本当に凄い(秘)占い師テレビ解禁スペシャル!!』 番組内において、 「西川」 峰子から 「仁支川」 峰子に改名とありましたが、何ともつまらなさそうな番組で人生を捨てちゃったんですな。 そういえば漫画家の漫☆画太郎先生も 「まん○画太郎」 に名前を変えたんですよね。 サンプラザ中野もいつの間にかサンプラザ中野くんになっていたし、とまあそれはそうと、アーサー・ブライス。 田中英俊という、微妙にメロンパンが好きな旅人っぽい名前の人が書いた日本語ライナーによると、1940年ロサンゼルスで生まれた。 9歳の時にアルト・サックスを手にし、13歳の頃には地元のR&Bバンドで演奏していた。 以下、書き写すのも面倒なので割愛。 そういった経歴の持ち主であるようですが、で、この 『レトロフレクション』 は、ドイツの名門ジャズ・レーベル、エンヤのストレイト・リイッシュー・シリーズ第一期。本作は豪快なトーンで一時代を築いたアルト・サックス奏者アーサー・ブライスが1993年にマンハッタンの老舗、ヴィレッジ・ヴァンガードで行なった白熱のライヴ録音盤。盟友ジョン・ヒックスの美しいピアノとセシル・マクビーの極太ベースがブンブン唸る、パワー溢れるカルテットの熱きサウンド! そういう1枚であるようです。 なかなかいい面子ですよね。 特にセシル・マクビーは女子中高生の間でも大人気だったりします。 事件にもなってましたけどね。 これ 。 「セシルマクビーという名称はジャズの世界では有名かもしれないが、それを超えて有名とは言えない。」と原告の訴えを棄却した。 うわー。 無粋っすな、日本の司法当局。 これならサランラップのパチモンの 「メロラップ」 というのを作っても、裁判で今井メロに勝てそうな気がするんですが、で、ピアノがジョン・ヒックスというのもいいですよね。 ヒッグス粒子の存在を予言した人っすよね? もしかしたら違うのかも知れませんが、演奏がフリー過ぎて、ちょっと引っくす。 そういったタイプでは無かったと思うし、まあまあ期待出来るのではなかろうかと。 とまあそんなこんなで、では演奏を聞いてみることにしましょう。

 まずは1曲目、 「ジャナズ・ディライト」 。 ピアニスト、ドン・プーレンのペンによる作品で、プーレンが1989年にブルーノートから発表したアルバム 『ニュー・ビギニングス』 収録の楽曲だ。 そういうアレのようですが、懐かしいっすなぁ。 これ っすな。 最後に俳句の課題が出て来たりしますが、当時はオフ会とかで盛り上がっていたんですよね、ウチも。 今では見る影も無く廃れてしまったスタルヒン球場。 そんな窮状だったりするんですが、 「九条の会」 も村上春樹もノーベル賞を貰えなかったし、でも青色発光ダイオードの人たちは、やりましたなぁ。 銭ゲバの中村くんは個人的にはちょっとアレだったりするんですが、何はともあれ、めでたいことでありますなぁ。 で、演奏のほうはというと、ヒックスの印象派のようなイントロに導かれ、ブライスもジョニー・ホッジスのような柔らかなトーンとビブラートで優しくメロディを奏でる。 そういったアレだったりする模様です。 いいですよね、ビブラート。 苦いクスリを飲む時や、ボンタンアメを包むのに必須。 ブライスの吹くテーマはオリジナルとはちょっと変えてあったりするんですが、で、そのままアルトのソロへと突入。 ジョニー・ホッジスうんぬんというと、ちょっと古めかしい、滋養にホッケっす。 そんな栄養価の高い焼き魚定食なイメージがあったりするんですが、そんなことはなくて、普通にモダンっす。 モダン焼き定食って感じ? お好み焼きに焼きそばにライスに味噌汁。 めっちゃ炭水化物っすな。 出だしは穏やかに。 やがて、徐々に熱を帯びていく。 そういった展開のソロだったりするんですが、フレージングは基本オーソドックスで、保守派の僕でもぜんぜん大丈夫。 で、続くジョン・ヒックスのソロもいいっすなぁ。 それなりに熱の入ったプレイで、ちょっぴりドン・プーレンを彷彿させる展開になったりするあたり、作曲者へのオマージュなんすかね? お饅頭好きにはたまりません。 とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 ライブの幕開けにしては、やや温和しめな温水洋一。 そういったアレだったんですが、ま、いいんじゃないすかぁ?

 で、次。 ブライスのオリジナルで、 「JBブルース」 。 JSは女子小学生、JCは女子中学生、JKは女子高生、JDは女子大生。 となると、JBは 「女子ババァ」 っすかね? ブルースっすなぁ。 ブルマーが似合うのはJKまでなんですけど。 で、これ、ブルースといってもぜんぜん泥臭くはなく、超アップテンポな派手派手ナンバー。 ブライスもヒックスも、ここぞとばかりに吹きまくり&弾きまくり。 ブライスは (中略) サックスならではのテクニックを存分に使い、自分の化身のごとく様々な角度からブロウしまくっている。 ヒックスのマッコイばりの4度和音とペンタトニック・ソロも豪快だ。 ドラムのバトルとのチェイスでは聴衆もやんやの喝采。 まるでその場にいるかのような臨場感だ。 そう、田中英俊クンが熱く語っておりますが、何だかずいぶんと久しぶりに目にしたような気がしますな、やんやの喝采。 やんやー、やんやー、やんやー、やんやー、やんやー、やんやー、やんやー♪ チャゲ&飛鳥が 「YAH YAH YAH」 を歌うと、やんやの喝采っすよね。 ちあきなおみの 「喝采」 だと、そんなでもなかったりするんですけど。 あれは三年前♪ あのフレーズ、個人的には好きなんですけどねー。 とまあそんなことで、わいわい、がやがやとやっているうちに、テーマに戻って、おしまい。 ほとんど勢いだけでありましたなぁ。 ま、ライブはそれが魅力だったりするんですけど。

 ということで、次。  「ピース・メイカー」 はセシル・マクビーのオリジナル。 作者マクビーは参加せず、ブライスとヒックスのデュオで演奏されている。 ライブで誰かを大フィーチャーするというのはよくある演出なんですが、作者を蔑ろにするというのは珍しいっすな。 演奏のほうはタイトルから受けるイメージの通り、静かで平和なバラードだったりするんですが、いいですよね、平和。 桑名にある平和寿司はけっこう美味しいっす。 平和なバラ寿司とかはお品書きになかったりするんですが、来年のノーベル平和賞は豊真将っすかね? 何となく韻を踏んでいるからというのが受賞理由だったりするんですが、アルトとピアノのデュオというのは正直、地味でちょっと単調かと。 探鳥家はこれで満足かも知れませんが、とまあそんなことで、次。  「ライト・ブルー」 はセロニアス・モンクの曲。 個人的にモンクの曲って、さほど好きではなかったりするんですが、ここでのブライスの吹きっぷりは、確かにちょっと、ジョニー・ホッジスがどうのこうのと言ってもいい感じっすな。 ソロそのものは時おりフリーキーなトーンを交えたりして、それなりにアレなんですが、思ってたよりも保守系なキャラっぽいっすな。 対するジョン・ヒックスのピアノはモーダルな新主流派っぽいスタイル。 セシル・マクビーのベースもいい感じに効いていて、ライト・ブルーのブルマが今ひとつ好きではない僕も納得の仕上がり。 ブルマと言えば、えんじ色やろ! そんな固定観念は捨てなければならないのかも知れません。

 で、次。  「レノックス・アベニュー・ブレイクダウン」 はブライスのオリジナル。 今ひとつ掴みどころのないメロディで、日本人のウケはあまりよく無さそうなんですが、演奏そのものは悪くなくて、豪快・豪放、アルト・サックスをブリブリ鳴らしまくりでスウィングする。 そういった側面はよく出ていると思います。 かなりフリーも入っていて、保守派のウケは不利っぽいんですが、続くヒックスもかなり果敢に攻めてくれておりますな。 隣にこんな奴らが住んでいたら、やかましくてすぐに引っ越したくなるレベル。 ジョン引っ越すって、ヒックスのほうから引っ越してくれたら、それが一番なんですけど。 マクビーのベースの無伴奏ソロとかもあったりして、かなりの忍耐力が求められるナンバーなんですが、幸い、耐えられないほど無駄に長くはなくて、とまあそんなことで、今ひとつ馴染めないテーマに戻って、おしまい。 ということで、次。 ブライスのオリジナルで、 「フェイスレス・ウーマン」 。 「顔のない女」 。 小泉八雲の小説に出て来そうですよね。 怖いですよね、のっぺらぼう。 何が怖いって、口もないのに普通に喋ったりするところが恐ろしいんですが、頭のてっぺんからとか、声を出すんですかね? キンキン声で 「おい、鬼太郎!」 みたいな。 ちょっとイメージが狂っちゃうんですが、曲のほうも妖怪なイメージとは無縁な、無縁仏的なサウンドに仕上がっております。 ちょっぴり哀愁味を帯びたモード曲といった感じで、日本人ウケがよさそう? ブライスは重音 (複数の音を一度に出すテクニック) を繰り出し、感情をアルトにぶつけたような激しいプレイを展開している。 そんな記述が見られたりするんですが、とりあえずヒックスのソロが始まった時点で、そのようなテクは確認出来ませんでした。 というかヒックス、いいっすな。 知性的なシダー・ウォルトンと、顔が怖くないマッコイを足して、温水洋一を散りばめたようなスタイルなんですが、とか言ってるうちにセシル・マクビーが出てきて、忍耐力を要するソロをカマしてくれます。 これで女子中高生に人気だというのが不思議なんですが、その後、ブライスが出て来てスピリチュアルな吹奏を披露して、でもって、テーマに戻って、おしまい。 重音とやらは今ひとつよく分からなかったんですが、ま、いいかと。 個人的には鰻重よりも鰻丼のほうが好きだったりするしぃ。 隅っこの角張ったところのゴハンが食いにくいんですよね、重 (じゅう) って。

 ということで、ラストっす。 ブライスのオリジナルなのかも知れない 「ブレイク・チューン」 。 シンプルに変な曲っすな。 田中英俊くんは、ブリブリとキャノンボール・ライクなアルトで聴衆を圧倒するブライス。 そんなことを書いておりますが、言うほどキャノンボール・ライクではなくて、どちらかというと観音羽織のイクラのような。 言ってる本人、意味がよく分からなかったりするんですが、で、以下、ヒックスのソロが続いて、テーマに戻って、今日のところは、おしまい。

【総合評価】 1990年代というジャズ不毛の時期にしては、それなりに毛が生えた仕上がりで、意義深いものがありました。 毛深いというところまではいかないんですが、アサ・ブラくんの熱さとクールさの両面がよく出ているし、ジョン・ヒックスの貢献度も甚大。 セシルがちょっとアレだったりする場面もあるんですが、ま、クビにするほどマクビーでもないし、総体的に見て、悪くは無かったな…と。 朝からアーサーはちょっとキツイかも知れませんが、ヨールー・ブライスなら、そこそこオススメ♪


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