CHANGE OF THE CENTURY (ATLANTIC)

ORNETTE COLEMAN (1959/10/8)

CHANGE OF THE CENTURY


【パーソネル】

DON CHERRY (pocket-tp) ORNETTE COLEMAN (as)
CHARLIE HADEN (b) BILLY HIGGINS (ds)
【収録曲】

(01-03) RAMBLIN' / FREE / THE FACE OF THE BASS
(04-05) FORERUNNER / BIRD FOOD
(06-07) UNA MUY BONITA / CHANGE OF THE CENTURY
【解説】 ( 2014年10月26日更新 / 連載 1,140回 )

 ( 前回 までの粗筋) 飛騨古川と高山を散策して、古川に戻ってカレーを食って、ラッシーを飲んだ。メロンパンは泣く泣く断念した。 …ということで、初日の宿泊先である奥飛騨温泉郷に向けて、出発〜。 チェックインにはまだ早過ぎるので、もう1件ほど、どこか適当に観光することにしたんですが、候補としてはまず、移動する途中にある 飛騨大鍾乳洞 。 ここはアレです。 大きな鍾乳洞があるのと同時に、金持ちの大橋クンが金に飽かせて買い漁った “お宝” を庶民に見せびらかすための施設が併設されていることで知られております。 大きな金塊が展示されていることで有名なんですが、その金塊が盗まれたことで、知名度がより高まったことで知られております。 幸い、犯人は逮捕されて金塊も戻ってきたんですが、今ではそれが目玉の展示物になっているようですな。 ほれ 。 目減り&溶解で、何とも無残な姿になっちゃっておりますが、どうせならもっと完全に溶解して、妖怪の像に作り変えればよかったような気もするんですけど。 “黄金の目玉おやじ” とか、目玉の展示としては最適っすよね。 食堂では “黄金の目玉焼き” というのを売りにしたりして。 普通の目玉焼きに “エバラ黄金のタレ” をかければ完成なので、手間いらずなんですが、鍾乳洞&金塊のコラボを持ってしても観光地としてのソソられ具合は、下の下の下のレベル。 ナガセスッポン養殖場 よりは、ほんのちょっとだけマシ? 天気が悪くてどうしようもない時の保険として、頭の片隅に入れておいても損はしないかも知れませんが、幸いにもこの日はすこぶる好天でありましたので、大橋クンは却下。 で、その他の奥飛騨温泉郷の観光スポットとなると、 新穂高ロープウェイ奥飛騨クマ牧場 の2強ということになろうかと思いますが、ロープウェイを堪能するほど時間に余裕はないし、クマを堪能するには熊の胆嚢を嘗めなければいけないし、うーん…。 めっちゃ苦いらしいっすよね、胆嚢。 「臥薪嘗胆」 の後半の部のネタになってるくらいだし。 熊の坦の嘗めるくらいなら、苦汁を嘗めるほうがまだマシですよね。 いや、似たようなものですか。 熊の坦と苦汁のどちらを嘗めるか、苦渋の選択になりそうなんですが、更にもうひとつ、辛酸を嘗めるという選択肢が加わったりすると、悩みは深まります。 辛いのか酸っぱいの、どちらかなら苦いよりはマシな気がするんですが、辛&酸のコラボですからね。 カラムーチョと、すっぱムーチョを一緒に食うようなもので、それならぜんぜんイケるような気もするんですが、いずれにしろ、熊の坦は無いっすな、やっぱり。

 ということで、クマ牧場も却下。 前に1度だけ行ったことがあるんですが、あんなとこ1回見ておけば十分だしぃ。 で、結局、お手軽なところで 平湯大滝 に言ってみることにしたんですが、いいですよね、大滝。 「つまらん、お前の話はつまらん!」 と、大滝秀治も絶賛。 ま、滝なんて水が垂直に落ちているだけの話で、つまらんと言えば確かにつまらんのですが、つまるところ、つまるか、つまらないかは見る人の心次第かと。 ということで、言ってみました。


< 平湯大滝 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 平日ということもあるのか、駐車場のところは廃墟感が満載で、ちょっと心配になったんですが、でも大丈夫。 ちゃんと500円取られます。 そこから滝のところまで、1回100円のシャトルバスもあるんですが、平面図を見る限りでは余裕で歩いていけそうな距離なので、歩いていくことにしました。 結果、意外と大変であることが判明したんですが、けっこうな上り坂だったりするんですよね、これがまた。 平面図だと平ぺったく見えたのにぃ! ま、最初からそれなりに覚悟を決めておけば、ぜんぜん大したことはないんですが、せせらぎのある公園みたいなところを抜けるとバスが走るっぽい車道と合流して、で、滝まではそこからあと一息。 そのうちに渓流っぽい風情の川が見えて来たりします。 個人的には、ただ水が垂直に落ちているだけの直瀑 (ちょくばく) よりも渓流瀑 (けいりゅうばく) のほうが好きだったりするので、これはなかなか大和田獏。 地縛霊が多いのは、圧倒的に直瀑のほうなんですけどね。 そのうちに滝本体のほうも見えてくるようになるんですが、落差は64mもあるらしく、なかなかの規模。 「日本の滝百選」 にも選ばれているんですな。 滝に打たれて修行をしたり、滝壺に飛び込んで地縛霊になれたりするほど近づくことは出来ないんですが、まずまずの中迫力でありました。 冬になると凍結して、ライトアップされるようなんですが、それはちょっと見てみたい気がしますな。 半端なくクソ寒そうではあるんですけど。 クチコミ では、きゃしー塚本さんが、昼間は特に何ら特徴のない普通の滝でした。夜のライトアップはよかったです。イベントのようなものもあって楽しめました。寒いです。 そう書いておりますが、ま、それが適切な感想なのではなかろうかと。 登ってくる時は無駄に疲れるだけだった坂道エリアも、帰りに見ると開放的でなかなかだったりするし、周囲の木々も綺麗に色付いているような? 僕は赤緑色盲だったりするので、葉っぱが赤いのか緑なのか、今ひとつ自信が持てなかったりするんですが、黄色くなっている木々は樹木希林っぽくなってる気がするし、FUJIのデジカメのフィルム調だと、それなりに写ったりします。 懐かしいですなぁ、 このCM 。 ということで、最後にGPSのログ解析を。

  【平湯大滝散策の軌跡】 (←Click Here!!)

 歩行距離は往復1.7kmで、所要時間は30分強と言ったところっすか。 総上昇量64mって、ちょうど滝の落差と同じだけの標高差を登らなければならないんですな。 滝の近くはそんなに広いスペースでもないし、ただ水が真っ直ぐ落ちているのを眺めるだけなので、のんびりと過ごすのなら下の公園っぽいエリアのほうがいいのではなかろうかと。 足湯があったりするしぃ。 総体的にそれなりな感じでありましたが、ここの最大の目玉は この看板 であるかも知れません。 こんな、つぶらな瞳で見つめられたら、悪いことは出来ませんなぁ。。。 で、思ったほど時間が潰れなくて、宿のチェックインにはまだ早過ぎるので、温泉に行ってみることにしました。 この辺り、日帰りで入れる温泉がたくさんあって、個人的には橋の上から丸見えで、めっちゃ開放感があって、おまけに混浴な 新穂高の湯 が最強だと思うんですが、既に何度か行ったことがあるし、最近はすごくぬるくなってしまって、温泉だというのにちっとも温まらないという印象が強くなってしまいました。 夏場に温水プール気分で入るには最高なんっすけどね。 すぐ横の川で水遊びも出来るしぃ。 他だと、さっきのページをスクロールすると出てくる 「中崎山荘 奥飛騨の湯」 というのが世間の評判もよさそうなんですが、僕のお泊まりする宿から更に先のほうまで行かねばならず、何だか面倒なので、いちばん手近な 「ひらゆの森」 で妥協することにしました。 結果、なかなかよかったっす。 料金は大人500円で、とってもお値打ち。 館内は 別府保養ランド ではないんですが、超レトロな湯治場風。 ひらゆの森のある平湯温泉煮現存する源泉数は30以上!総湧出量は毎分7500L以上!当館にあるお風呂すべてが「源泉掛け流しの式」で、安心・安全・清潔な心地良い湯浴みをご満喫いただけます。 そう、オフシャルサイトに書かれているように、泉質は確かっぽいです。 平湯温泉煮…とあるところに、煮詰まった感がよく表れているんですが、露天エリアには6ヶ所ほど湯に浸かれるところがあって、それぞれ温度や泉質が違っているっぽくて、バラエティに富んでおりました。 奥のほうの湯は青白く濁っていて、これぞ、ザ・温泉という感じでありますな。 透明な湯のほうも、めっちゃゴミが浮遊していて、汚いやんけ! そう言いたくなるくらい湯の花が舞っているところもあって、成分、濃いっすな、こりゃ。 お土産コーナーも充実していたし、今回は利用しなかったんですが、 お食事処 の “飛騨牛の鉄板焼肉” とか、美味そうっすなー。 けっこうお値打ちにお泊まりも出来るっぽいし、上高地や乗鞍方面の拠点としては超便利な立地だし、リッチ感を求めない人には、いいかも? リッチ感とか、ガリガリ君リッチのナポリタン味とか、他のものでも十分に満たすことが出来るしぃ。

 今回の宿は別にここでもよかったんですが、お一人様は駄目なのか、あるいは空きが無かったのか、確保することが出来ず、で、次の日がちょっとショぼい宿だだと予感されるので、1泊くらいはリッチ感を味わいたいところ。 ということで、 「松宝苑」 というところを押さえました。 で、チェックイン。 部屋だとか、風呂だとか、飯だとかに付いては、また別の機会に紹介するとして、ここの建物やら庭やらの風情がなかなかいい感じだったので、今回、別枠で簡単に紹介しておきたいと思います。


< 古民家風・一軒宿 新平湯温泉 松宝苑 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 いやあ、いいっすなぁ。


 ということで、翌日です。 この日の宿泊先は 栂池高原ホテル 。 ちょっとショぼそうっすよね。 立地だけで選んだので、他に多くは期待が持てそうにないんですが、で、当初、最終日に 栂池自然園 を散策する予定で、2日目は移動の途中で乗鞍高原か、あるいは上高地あたりを散策しようかと。 が、火山の噴火と、熊に襲われるリスクのどちらがマシかという苦渋の選択で、どちらも今ひとつ気が進まなくて、どうしようかと悩んでいたんですが、台風の接近で最終日は雨になるという予報が出ていたので、この日のうちに栂池をクリアしておくことにしました。 9時頃に平湯温泉を出発して、12時頃に到着。 そこからゴンドラとロープウェイに乗り継いで、山の上のほうに向かうんですが、ロープウェイの最終便が16時40分で、それに乗り遅れると、自力で下山するか、山の上で一夜を過ごすか、どちらかを選ばなければならなくなるようです。 自然園のいちばん端っこまで行くと、乗り物の乗車時間を含めて、往復4時間くらい掛かるらしく、けっこうギリギリでありますなぁ。 精神衛生上、あまりよろしくはないので、出来ればやはり朝イチに出発するのが無難っぽいっすな。 今回、どこまで行けるのかは分かりませんが、とりあえずまあ、頑張りましょう。 ちなみに例年だと10月上旬がちょうど紅葉の見頃になるという筈だったんですが、今年は1週間ほどピークが早かったようで、山の上のほうは、すっかりシケた風景になっちゃってました。 ということで、まずはゴンドラ。 詳しいスペックは ここ を見て貰うとして、全長4,120mもあります。 標高差 625.26mを一気に昇っちゃうんですが、乗車時間も約20分と、かなり掛かります。 途中、中間駅で止まるので、思わずそこで降りそうになっちゃうんですが、じっと耐えて、最後まで乗り続けて下さい。 途中の紅葉がめっちゃ綺麗っぽい風情だったんですが、ペヤングな2人組と同じ箱だったので、うまく写真は撮れませんでした。 で、終点まで頑張ると、そこが標高1,574mくらいの地点。 そこから5分ほど歩いて、今度はロープウェイに乗り継ぐことになります。 で、行き着く先が標高1,820mくらい。そこから6分ほど歩いて、ようやくビジターセンターに到着〜。 12時01分くらいにゴンドラに乗って、この時点で12時42分くらい。ゴンドラが混んどら。 そういう状態だともうちょっと時間が掛かるかも知れませんが、で、すでにこの段階で、ちょっと歩き疲れた感がありますな。 寒いかと思ってちょっと着込んできて、Tシャツ姿のオッサンがいるのを見て、アホか! 山を嘗めとんのか! そう、心の中で罵倒する馬頭琴奏者状態だったんですが、いざ歩き出してみたらけっこう暑くて、上着を脱いで、腕まくりをしても大丈夫なくらい。 オッサンが連れのギャルに 「な!暑いと思った。」 とか、勝ち誇ったように言っていて、何だかめっちゃ悔しくて、不愉快でありました。

< 晩秋の栂池自然園 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 あ、ゴンドラから撮った写真もありますな。 あるいはペヤングの一緒のハコになったのは翌日の白馬五竜のゴンドラだったのか、記憶が既にあやふやだったりするんですが、いずれにしろ、紅葉パラダイスだったのはこの地点がピークでありまして、自然園のほうは荒涼インパラな状態。 いますよね、ライオンの餌になるだけのために生まれてきたような哺乳類。 鹿の仲間なのかと思ったらウシ科のようですが、ウシの仲間ならきっと美味いんでしょうなぁ。 ライオンが喜んで食べるのも納得なんですが、 (写真・ちょうど真ん中) とか、眺めのほうはちょっと微妙でありますなぁ。。。 場所によっては (写真・下から2番目) のように、ちょっぴり色付いてる気がしないでもない木があったりはしたんですけど。 で、 (写真・いちばん下) はアレです。 白樺のダケ・バージョンであるところの、ダケカンバ。 これがキューリ版になるとキューカンバになるんですが、標高1,500mより下に生えるのが白樺で、それより上がダケカンバ。 そういう棲み分けがされているようです。 黄色い葉っぱは既に残り少なくなっておりましたが、青い空と白い幹とのコントラストが綺麗っすな。 ま、現像の段階で、ほとんど捏造まがいの加工を施したものではあるんですけど。


< 晩秋の栂池自然園 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、この自然園、途中までは (写真・いちばん上) みたいな、のんびりした感じの木道が続くんですが、途中、川を渡った先のところからは傾斜もきつくなって、ちょっとハードな山道みたいになってきます。 視界もほとんど開けなくて、ぶっちゃけ、労力のわりに得られるモノがあまり多くはないような気がするんですが、途中で引き返すのも何だか踏ん切りがつかないので、とりあえず “展望湿原” というところまで行ってみることにしました。 で、到着〜。 (写真・上から2番目)(写真・ちょうど真ん中) 。 このような光景を目にすることが出来ます。 湿原の先に望む北アルプス連峰と、夏でも多くの残雪に覆われる白馬大雪渓のビューポイント。 そういう触れ込みなんですが、ここを最終目的地とするには、ちょっと微妙? この先、500mくらい歩くと展望台というのがあって、ぐるっと周遊する感じで遊歩道が延びているようですが、既に体力の限界。もういいっす。。。 で、この地点で引き返すことにしました。 展望台といっても、ここと大して変わらなさそうだし、別に悔しくなんかありません。後悔もしません。 エジプトまで行って紅海を見ないとちょっと後悔しそうなんですが、公開処刑とかは見なくても後悔はしないし、で、他のスポットとしては、 (写真・ちょうど真ん中) のモウセン池とか。 これまた微妙な…。 昔、悪さをしたガキがこの池に沈められて折檻されて、 「悪いことは、もうせん!」 と泣いて許しを乞うたことから、この名前が付いた。 そんな話は聞いたことがなくて、普通にモウセンゴケが生えている池だったりするんでしょうが、この季節だと何だかよく分からないので、先を急ぎましょう。 帰り道も足下は悪かったりするんですが、基本的に下りだし、既に苦行をなし終えたという充実感があったりするので、足取りの軽い足軽状態。 で、黄色い葉っぱも綺麗っす。 で、更に進むと “浮島湿原” というのが出て来ます。 来るときにも出て来ていたんでしょうが、あまり気にしていませんでしたな。 僕の目の前を母娘の2人組が淡々とした感じで会話もなく歩いていて、分岐点で何となくその後ろをストーカーする感じで追っていったんですが、結果、湿原をぐるっと一周する遊歩道を歩かされる無駄に歩かされる羽目になりました。 この辺りがいちばん湿原らしい風景が広がっていて、お花がたくさん咲いている季節とか、秋には鮮やかな山の紅葉が見られ、カメラマンが足を止める魅力的な撮影スポットです。 そういう時期ならよかったんでしょうが、すでに盛りを過ぎて、無言母娘もまったく足を止めずに通過するような状況だったので、ちょっとアレでしたな。 とまあそんなこんなで、歩き続けた結果のGPSログは、こちら。

  【栂池自然園散策の軌跡】 (←Click Here!!)

 出発して6キロくらいの地点がロープウェイの終点と思われるんですが、そこから1.5キロくらいは平坦な “木道を往く” 状態で、そこから急に山登りチックになるという状況が断面図からよく分かっていただけるのではなかろうかと。 展望湿原は標高2,000m越えなので、自然園の入口からだと180mくらいは頑張って何とかしなければなりません。 距離にして3キロくらい。 帰りは無駄な湿原の周遊が祟って、さらに1キロ追加コース。 無口な癖に嫌がらせな母娘でありましたなぁ。 展望湿原までの往復はかなり疲れちゃうので、足に自信がない人は川のところで折り返し、もうちょっと頑張れる人は、浮島湿原まで足を伸ばして、周遊。 そんなプランが無難かも? ちなみに所要時間はというと、12時01分くらいにゴンドラに乗って、ビジターセンター(VC)到着が12時42分頃。 そこからスタートして、川のところで 13時02分 (VCから20分) 、浮島湿原の入口で 13時20分 (VCから38分) 、展望湿原(TS)到着が 13時40分 (VCから58分) となっておりました。 帰りはTS出発が 13時46分、浮島湿原入口 14時11分 (TSから25分)、ぐるっと1週して 14時22分 (所要時間11分) 、VCに戻ったのが14時52分。 園内の散策は 2時間10分でありますな。 麓に戻ったのは 15時40分なので、乗り物の所要時間を含めると 3時間39分ほど。 総合的な評価としては、ま、悪くはなかったかな…と。 が、時期がよくなかったな…と。 ミズバショウが咲き乱れ、山には残雪の初夏だとか、高山植物が咲き誇る盛夏だとか、秋でもあと1週間ほど早ければ…。 でもまあ、めっちゃ天気はよかったし、とりあえず展望湿原までは行ったので、それなりに達成感は得られたし、とまあそんなこんなで、次回に続く♪

 ということで、今日はオーネット・コールマンっす。 いいっすよねー。 まるっきり真面目に解説する気になれんのですが、思いきり手を抜いたところで、どこからも苦情が出なさそうなところがいいです。 今日はオーネットかぁ。 じゃ、後半を読む必要は無いな。 そう考える人が多数だと思われるので、めっちゃ気が楽です。 とりあえず手持ちのアルバムで何とかしようと思ったんですが、実際に聞いてみたらクソつまらなくて、仕方が無いので1枚ネタ用CDの購入を余儀なくされたという、余計な出費はあったんですが、とまあそんなことで、 『チェンジ・オブ・ザ・センチュリー』 。 『世紀の転換』 などという日本語名が付けられております。 衝撃のデビュー作 『ジャズ来るべきもの』 に続くアトランティック第2弾。 そんな位置付けの作品のようですが、初期物ならまださほどフリーではないものと思われ、幾分は取っつきやすいのではなかろうかという、希望的観測から手を出してみました。 フリーといっても新しい時代のビ・バップ的演奏が中心の内容。古典的名曲揃いで、色褪せぬ名演ばかりを収録。 そんな触れ込みだったりするので、まあまあそこそこ期待。 ちなみに参加者のほうはドン・チェリーチャーリー・ヘイデンビリー・ヒギンズという、前作と同じ顔ぶれ。 チャリ・ヘイ君が今年の7月にお亡くなりになってしまって、ご存命なのはリーダー1人だけになっちゃいましたが、とまあそんなこんなで、では演奏を聞いてみることにしましょう。

 1曲目、 「ランブリン」 。 有名っすよね。 ジャック・ウィルソンが取り上げて、アルバムのタイトルにもしてますよね。 これ 。 おお、骨折した時の手術ネタっすな。入院中に病院で書いたものっすかね? だとすれば、下手くそなジャケ絵もやむを得ないところでありますが、あれから8年近くも経過しちゃったんですなぁ。月日が経つのは早いっす。 ああ、光陰矢の如し。 ヴァイオリンは下手でも作曲のセンスには確かなものがありまして、あのM.J.Q. のジョン・ルイスがコールマンの作曲の才能を高く評価したというのは有名な話です。素人の耳で聴く限り、ただのヘンな曲やんっ!…としか思えなかったりするんですが、しつこく何度も聴いているうちに何故だか病み付きになってしまう不思議な魅力を持っておりまして、この 「ランブリン」 もそんなタイプの1曲であると言っていいのではなかろうかと。 そのように8年ほど前の僕が書いておりますが、まさしく正鵠を射ておりますな。 ヴァイブ+ピアノ・トリオという、基本的に爽やかだったウィルソン版と違って、こっちのほうはピアノレスの2管カルテットなんですが、何度も聴いているうちに病み付きになっちゃう感は、同等かと。 ブルースを基本にしているものの、既存のブルースのようでなく、オーネットのグループはきわめて自由にブルースを解釈してみせる。 しかしその根底には、テキサス出身であるオーネットの血といったものを強く読みとることが出来るのだ。 そのように日本語ライナーで岡崎正通クンが書いておりますが、いいっすよね、テキサスの血。 何だか敵をグサグサと刺しちゃいそうで。 少なくとも味方を刺すよりかはマシなんですが、ソロの仕上がりはシンプルそのもの。 フリー・ジャズというと、どうしても身構えてしまうんですが、調子の外れた変形ビ・バップみたいな感じで、わりと素直な気持ちで入っていけます。 ドンくんも同様。 ポケット・トランペットという、トランペットの小型バージョンを吹いているようですが、“ドン・チェリー = 小難しくてワケわからん系” というイメージからすると、ずいぶんとオーソドックスだったりして、 “ドン・チェリー = さんらんぼ丼” といった、ちょっぴりキュートな感じも。 続くベースとチンチン打楽器との絡みは何とも地味で盛り上がらないんですが、とまあそんなことで、やみつき系のテーマに戻って、おしまい。 いや、意外と悪くありませんでした。

 で、次。  「フリー」 。 タイトルどおり、グループの自由な即興を意図したもので、あらかじめコードやパターンを決めることなく、自由発生的なエモーションが重視されている演奏。 そういったアレであるようですが、上がって下がって、上げ下げ、上げ下げ、チャンチャン♪ そんな感じのテーマは、至ってシンプル。 が、アドリブに入るとけっこうフリーだったりしております。 この時点で既に付いていけなくなっている自分に気付いて、暗澹たる気分になっちゃいますが、続くドン・チェリーもやっぱり小難しくてワケわからん系だし、フリーとか、やっぱり駄目っすなぁ。。。 ということで、次。  「ザ・フェイス・オブ・ザ・ベース」 。 タイトルどおり、チャリ・ヘイ君のベースに笑点を当てたナンバーで、いや、歌丸に司会をやらせている場合ではなく、ベースに焦点を当てたナンバーで、中身のほうはというと、言うまでもなく地味。 普通にドンくんとオーネットのソロも出てくるんですが、別にそれがいい感じだったりするワケでもなく、基本的には苦行。 そう言っていいと思います。 臥薪嘗胆&オーネット。 精神力は鍛えられそうですなぁ。。。

 ということで、次。  「フォアランナー」 。 「あまり頭がよくないよね?」 を意味する関西弁? それは「アホやんなぁ。」 ちょっと違いますね。 というか、最後の「んなぁ。」 しか合ってませんよね。 面白いリズム・アクセントをもったアップ・テンポの演奏。 正通クンもだんだん面倒になって来たのか、解説にはそれだけしか書かれておりませんが、曲そのものは、わりとオーソドックス。 変態的ハード・バップといった感じでしょうか? ヒギンズくんがけっこう頑張ってくれているので、わりと活気はあるんですが、オーネットのソロとか、どの曲でもほとんど同じように聞こえてしまいますなぁ。 ドン・チェリも同様。 で、個人的にはピアノ・レスなのが致命的に単調に思えてしまいます。 つまらん、お前らの演奏はつまらん! で、続く 「バード・フード」 も、以下同文。 鶏の餌っすな、こりゃ。 で、次。  「ウナ・ムイ・ボニータ」 。 よくやく目に馴染みのあるのが出て来たので、ちょっとだけ安心モードなんですが、スペイン語で 「とても可愛い女の子」 という意味だったんですな。 ウナ = とても、可愛い = ムイ、女の子 = ボニータっすかね? となると、スペインで “ウナ丼” は “とても丼” ということになるんですかね? “ウナ・マス” は “とても鱒” で。 調べてみたら、 “ウナ = 数字の1” という説のほうが有力っぽいんですが、 “ウナ・マス” も英語だと “ワン・モア” っすよね? でもまあ、違ったウナもあったりするのかも知れなくて、で、曲のほうはというと、どこかで聞いたことがあると思ったら、ボビ・ハチの これ でした。 あ、 「very pretty one」 でしたか。 で、やっぱりウナ丼のネタを書いてますな。 これしか思い付きませんもんね。 10年以上も前から作風が安定していて、立派だと思います。 で、これまたやっぱり、最初は変な曲だと思っちゃうけど、何度も聞いているうちに病みつきになっちゃう系のアレでありますな。 オーネットのソロも知っている曲だとそれなりにマシに聞こえたりするんですが、ミュート・プレイを披露するドンくんも同様。 ま、ピアノが入ってなくて、やっぱり何だか物足りないんですけどね。

 とまあ、そんなこんなで、ラストっす。 アルバム・タイトル曲の 「チェンジ・オブ・ザ・センチュリー」 。 バップの人たりが古いジャズやスウィングの伝統を打ち破ったように、これまでのジャズを変えてゆこうという強い気持ちを表現した。 そう、本人が申しているようでありますが、ま、フリーっすなぁ。 これからの季節、フリースは暖かくて嬉しいんですが、フリー過ぎるのは、ちょっと。。。 フリースのブリーフとか、ポカポカしそうでいいと思うんですが、とまあそんなこんなで、今日は以上っす。

【総合評価】 知っている2曲以外は苦行でおじゃるな。 そう、公卿の人も言っておりましたが、同感っす。


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