IT COULD ONLY HAPPEN WITH YOU (BLUE NOTE)

DUKE PEARSON (1970/2/13,4/10)

IT COULD ONLY HAPPEN WITH YOU


【パーソネル】

DUKE PEARSON (p,el-p) MICKEY ROKER (ds) FLORA PURIM (vo) <#1,4,5>
BOB CRANSHAW (b,el-b) <#1-5,7> RON CARTER (b) <#6>
BURT COLLINS (tp) JOE SHEPLEY (tp) <#1-5,7> KENNY RUPP (tb)
AL GIBBONS (al-fl,as) <#1-5,7> JERRY DODGION (al-fl) <#6> LEW TABACKIN (fl) <#6>
FRANK FOSTER (ts) <#1-5,7> HERMETO PASCOAL (fl,g,b) <#1-5,7> THEO (g,b) <#1-5,7>

【収録曲】

(01-03) GIRA , GIROU (ROUND AND ROUND) / HERMETO / LOST IN THE STARS
(04-05) IT COULD ONLY HAPPEN WITH YOU / STORMY
(06-07) EMILY / BOOK'S BOSSA
【解説】 ( 2014年11月02日更新 / 連載 1,141回 )

 ( 前回 までの粗筋) 1日目は飛騨古川を散策して、秋の高山祭りと平湯大滝を見学して、奥飛騨温泉郷にお泊まり。 2日目は乗鞍か上高地あたりを散策して、栂池に移動してお泊まり。 最終日は栂池自然園を散策して、お帰り。 そういう予定だったんですが、週間天気予報を見たら台風の接近で最終日は雨になりそうだったので、栂池自然園を1日前倒し。 3日目は高山に戻って、温泉&ランチというのが無難っぽいっすなぁ。 …ということで、高山グリーンホテルの日帰りプランの予約を入れておいたんですが、当初の予想よりも台風の速度が遅くてなって、もう1日、天気が持ちそうな感じになってきました。 高山グリ・ホテはドタキャンっすな、こりゃ。 ということで、最終日は 白馬五竜 に行くことにしたんですが、それだけでは間が持ちそうにもないので、まずは宿ネタから。 2日目は ここ に泊まったんですが、夕食の際の女将 (←めっちゃ普段着の普通のオバチャン風) の挨拶によると、屋上から眺める朝日がとっても綺麗であると。 朝の5時から開放しているので、皆さんも是非是非。 これはもう、是が非でも見るしかありませんな。 ということで、行ってみました。 女将の宣伝が功を奏して、結構な賑わいぶりだったんですが、クソ寒かったっすな。 朝風呂の後に軽い気持ちで浴衣姿で外に出たりすると、速攻で湯冷めしちゃうレベル。 僕は普通に普段着で行ったんですが、それでも普通に寒かったっす。 上着を着てこればよかったと後悔したくらいなので、露出狂の人は要注意ですな。 露出した部分が凍傷になるという程ではないんですが、寒さで萎縮して、とんだ恥さらしになっちゃうのではなかろうかと。 とまあそんなことで、何枚か写真をお見せしたいと思います。 いや、露出のほうではなくて、山の景色とかを。


< 栂池高原ホテルの朝 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 「朝日がキレイ」 と言っても北アルプスから太陽が昇ってくるワケではなく、方角的には反対のほうになるんですが、秋の今頃の時期だと 「戸隠のほうから」 (←女将談) ということになるようです。 (写真・いちばん上) が、そっち方面からちょっと右にずれた辺りになるのではなかろうかと。 日の出そのものを拝むというより、太陽に赤く照らされる北アルプスを愛でるというのが主眼になってこようかと思いますが、つまりアレですな。 何となくコルゲンコーワっぽい名前のやつ。 オッサン集団が何故だか屋上で身内インタビュー企画を繰り広げておりましたが、「ここで、ご感想を一言。」 「えー、素晴らしいモルゲンロートを見ることが出来て、最高でっす!」  めっちゃウザい猿芝居を見せつけられて、心が荒みましたが、グーテン・モルゲン = グッド・モーニングなので、モルゲン = 朝。 そういう判断でいいかと思うんですが、ロートのほうは 「赤い」 という意味なんだそうです。 赤井英和はドイツ語だと 「ロート英和」 になるんですな。 英和のほうは何だかめっちゃ英語から日本語っぽいんですが、ロート英和って、全体の雰囲気としては ダーク広和 ? 「2011〜2012 宣材 自由にダウンロード頂けますが、メールで使い方を教えてください。」 って、こんなもの一体、何に使うんですかね? 出来ればそのメールを僕にもこっそり “BCC” で転送して頂きたいところなんですが、とまあそんなことで、そこそこ満足したので、朝の屋上は以上っす。 で、部屋に戻って、窓から外を眺めてみたんですが、何もわざわざクソ寒い思いをして、屋上に行く必要はまったく無かったな。 そう思わずにはいられない光景を目の当たりにすることが出来ました。 「アルプスの見える洋室」 指定で、しかも最上階 (5階) だったので、屋上とほとんど遜色なし。 太陽が昇る方向こそ見えないんですが、どうせあまり大したことは無かったしぃ。 ちなみに下のほうに見えているのがスキー場の 「鐘が鳴る丘ゲレンデ」 でありますな。通称 “カネナル” 。 白い半切りのオカリナを突っ立てたような塔があるんですが、ここで鐘を鳴らすのがトレンディ。 広大な緩斜面が広がるビギナー天国でありまして、バブル時代には関西ギャル達が 「それ行け、栂池」 と押し寄せたものであります。 で、 (写真・いちばん下) は、鹿島槍と五竜岳。 窓から正面を見ると、こっちの方向になります。 手前のこんもりしたところが八方尾根かと。 雪が積もっていれば、もっと綺麗なんでしょうなぁ。 冬にここに来て、「アルプスが見えない和室」 とかになっちゃった人は、是非とも屋上に上がって露出に励まれることをお薦めしますが、露出部の凍傷リスクを冒してでも見る価値はあると思いますぜ。

 ということで、朝飯を食って、宿を後にして、白馬五竜に向けて、出発〜。 バブル期にスキーに励んでおられたヤングな皆さまには 「五竜とおみ」 という名前のほうがピンと来るかと思いますが、栂池自然園の紅葉がピークを過ぎてしまった今、いちばん見頃なのは 「五竜」 らしいっす。(←2014年10月12日時点での栂池高原ホテルの女将談。) 標高 1,500mくらいがちょうどピークなんだそうで、なるほど。 確かに栂池高原でも これ を見ると、紅葉パラダイスなのは高度 1,565mっすよね。 高度 1,851mの地点では既に荒涼インパラになっちゃってます。 「 “とおみ” というのは “遠くを見る” と書くくらいなので、とっても眺めがいいんですよぉ。」 とも。 ほう、 「とうみ」 というのはそういう意味だったんですな。 スキー場としては八方や栂池よりも格下で、二流のイメージがある五竜なんですが、夏のシーズンも天然のお花が咲き乱れる八方や栂池に対して、こちらは養殖モノの植物園がメインだったりするしぃ。 よって、晩飯の時、女将から 「明日はどちらに行かれる予定ですか?」 と聞かれて、 「五竜」 とは答えにくいな…とか思っていたんですが、そういうことなら大丈夫。 チェックアウトの時に、フロントで堂々と割引券を買って、いざ出発〜。 で、到着〜。 早速ゴンドラに乗ろうと思ったら、階段の真ん中あたりに陣取った係のオッサンに 「どちらまで行かれる予定ですか?」 と聞かれて、ちょっと焦ったんですが、ど…どちらって、ゴンドラに乗って、その辺りをちょっとウロウロしてみようかと…。 しどろもどろで、その旨を申し述べたところ、「あ、高山植物園ですかぁ。」 と言われて、それで無罪放免になったんですが、後から来た人の様子を窺っていると、どうやら登山者に警鐘を鳴らす役割のオッサンだったようで。 ゴンドラの終点から短いリフトが1本あって、そこまではド素人でも大丈夫。 その先の “小遠見” というところまでなら、わりと普通のトレッキング気分でも何とかなりそうなんですが、オッサンの問い掛けに対して、うっかり 「五竜岳まで」 と答えたりしようものなら、大変なことになっちゃいます。 「五竜まで?五竜まで、行く!?」 マジかよ? 正気かよ!? そんな感じで、厳しい責め苦にあっちゃいます。 雨具は持っているのか? 食料はあるのか? 今日、泊まるところは決めているのか? そういったところを厳しくチェックされることになるんですが、 「それでも行く!」 と、頑なな態度を崩さない人に対しては、クマに遭遇した際の対策とかがレクチャーされておりました。 今年は異常に出没しているらしいんですよね、クマ。 それプラス、翌日には台風が接近するということもあってか、安易な気持ちでの登山は、絶対に許さんっ! そんな雰囲気が漂いまくっていたんですが、いやあ、「ど…どこって、五竜にでも…」 とか答えなくて、本当によかったっす。 早く着きすぎてゴンドラはまだ運行しておらず、いちばん乗りの位置をキープ。 ま、マジかよ? ぜんぜん本格的な登山者でもなんでもない僕が最初に乗っちゃって、いいものなんっすかね? …とかドキドキしていたら、オッサンとお姉さんの混合集団に順番を抜かされて2番目になっちゃったんですが、そうこうしているうちに運行が始まって、出発〜。 ゴンドラを下りた後、短いリフトに乗るんですが、山が近いっ! で、数日前まで雨の予報だったのが信じられないような綺麗な青空であります。 いやあ、高山グリ・ホテの日帰りプランとか、キャンセルしちゃって、大正解♪


< 白馬五竜散策 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 木々の葉っぱの色づきのほうも、なかなかでありました。 「紅葉って気分が高揚するよね。」と、コヨーテが言っておりましたが、色盲なイヌ科の分際で、ちゃんと綺麗に見えているんですかね? ま、赤緑色弱な僕もあまり人のことを…というか、イヌのことを言えた義理ではないんですが、で、リフトを降りたら “地蔵の頭” というところを目指して、しばし歩くことになります。 栂池自然園の後半に比べれば、ぜんぜん大したことはないんですが、決して平坦な道のりではないので、牛タン屋に行く感覚だと、ちょっと辛いかも? でもまあ、標高差はあまりないので、「標高、標高、ヒョコヒョコ、標高〜♪」 と、 「尊師マーチ(選挙バージョン)」 でも歌いながらヒョコヒョコと歩けば、楽勝かと。


< 白馬五竜散策 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、 (写真・いちばん上) に見えているのは、アレっすかね? 隣接する “Hakuba47” のリフトの駅っすかね? わりと後発のスキー場なので、 “五竜とおみ” などという昭和なネーミングと違って、ナウでヤングでハイカラなんですが、今なら “HKB47” というのもアリかも知れません。 ちなみに “47” という数字は、4本のリフトと7つのコースという意味だと聞いたことがあるような気がするんですが、調べてみたら違ってました。 「4シーズン、7デイズ」。一年を通して楽しめるパークにしようという意味が込められている。 ほぉ。 その割には、秋には何もやってないような気がするんですが、 白馬岩岳 は夏の 「ゆり園」 以外に、今年からは秋も営業するようになったみたいですけどね。 で、 (写真・上から2番目) は、北アルプスとは反対側の方向を展望して撮影した1枚。 見事な雲海っすなぁ。 「雲海が見られるかどうかは、運かい?」 「うん。」 独りでそんな会話を交わしながら見ると、より趣が増したりするんですが、台風接近でこの日のお天気は完全に諦めムードだったのに、こんな素晴らしい景色が見られて、幸運っすなぁ。 そう、耕耘機に乗った高村光雲も言ってましたが、上野公園の西郷隆盛の像って、コーウンの作だったんですなぁ。 傍らの犬は別の人の作みたいなんですけど。 で、そうこうするうちに “地蔵の頭” に到着〜。 “地蔵のあたま” だと思っていたら、 “地蔵のかしら” が正解なんですな。 登山者に警鐘を鳴らすおっさんに 「どちらまで行かれる予定ですか?」 と聞かれた時、元気よく 「地蔵のあたま〜」 とか言わなくて、本当によかったっす。 八ヶ岳にある “地蔵の頭” は “あたま” みたいなんですけどね。 で、ここには地蔵ケルンというのがあったりします。 地蔵蹴らない、蹴ります、蹴るとき、蹴れば、蹴るん。 五段活用っすな。 いや、四段っすか。 いずれにしろ、なかなかいい眺めっす。


< 白馬五竜散策 (その3) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、この先、ぐるっと先のほうを回る感じで遊歩道が延びているんですが、ピンクレディの 「ゆーふぉ♪」 を歌いながら遊歩したりすると、ますます気分が盛り上がります。 そういえば昔、 「遊歩人」 という名前のウォークマンのパチモンがあったりしましたなぁ。 会社自体はまだ存続しているみたいですけどね。 ほれ 。 あれま、アロマ屋になっていたんですな、いつの間にか。 くまモングッズとかも売ってるみたいですけど。 で、帰り道は紅葉が見事でありました。 あとは、雲海に浮かぶあっち方面の山も正面にいい感じに見えたりします。 (写真・上から2枚目) っすな。 奥の真ん中らへんに見えているギザギザの山が戸隠連峰で、右にあるなだらかなのが飯縄山。 め…めしなわ山ではなく、 「いいづな」 と読むんですが、飯綱山と書いたりもしますよね。 長野オリンピックで後の淫獣@里谷多英が金メダルを取ったスキー場がこの辺りにあったりします。 で、その真ん中に見えている綺麗な円錐形のプチ富士山みたいな山が気になったんですが、調べてみたら “一夜山” という名前のようです。 天武天皇がこの地へ遷都を考えたとき、住家を荒されまいとした鬼たちが砦としてこの山を一夜で築いたという伝説から、この名で呼ばれます。 …というのが由来なんだそうですが、墨俣の一夜城と同じくらい、胡散臭いものがありますな。 鬼が山を一夜で築くのと、豊臣秀吉が城を一夜で作るのと、どちらが無理ゲーなのかは判断が分かれるかと思いますが、ちなみにこの鬼クン、頑張って山を作ったのにも関わらず、天武天皇にあっさり追い出されちゃうんですけどね。 以来、この里は 「鬼無里 (きなさ)」 と呼ばれることになるんですが、あと、木曽義仲もこの辺りに砦を築いたりしておりますな。 砦が好きなんすかね? もしかして取手二高の出身? とまあ、そんなこんなでリフトのところまで戻って来ました。 この辺りが高山植物園になっているんですが、さすがに今の時期、ほとんどお花は咲いていませんでした。 かろうじてマツムシソウが生き残っていたので、記念に1枚撮影しで、とまあそんなこんなで、最後にGPSログの解析を。

  【白馬五竜散策の軌跡】 (←Click Here!!)

 ゴンドラ終点からの周遊に絞ってみたんですが、こうして見ると、けっこうな山登りだったりしておりますな。 行きはリフトに乗って終点まで行って、そこから “地蔵の頭” まで昇って、帰りはゴンドラ乗り場まで歩いて下ったんですが、機械力に頼った分を含めて、移動距離は約2キロ。 時間にして1時間半弱。 実にお手頃な散策コースでありますな。 山の眺めは栂池よりもこっちのほうが上。 紅葉も今回に限って見れば、五竜のほうが一流でありましたな。 ま、これは時期によって違ってくるので、状況を踏まえた上で行き先を決めるといいんじゃないっすかね。 栂池高原ホテルの女将が適切なアドバイスをしてくれると思うしぃ。

 で、後は風呂にでも浸かって、メシでも食って、お帰りなんですが、今回は 信州健康ランド に行ってみることにしました。 温泉ではないんですが、いいっすよね、信州で健康。 少なくとも真宗兼好ランドよりは浄土真宗でも吉田兼好ではない雰囲気が感じられますよね。 ちなみにここ、何年か前にお泊まりしたことがあります。 道が分かりにくかった。駐車場が一杯で苦労した。 そんな記憶しかなくて、あまりいい印象は無かったりするんですが、ま、2回目なので何とかなるのではなかろうかと。 で、行ってみました。 道が分かりにくかったっす。長野道の塩尻北インターからすぐという立地なんですが、なぜか素直に到達出来ないんですよね。 カーナビだとインターから出てすぐの信号を右折しろっぽいルートが表示されるので、右折専用レーンで信号待ちをしてたんですが、目の前にある看板に 「ここを直進しろ」 的な表示があるのを発見。 が、後ろが詰まっているので、仕方なく右に曲がって、ぐねぐねと変な道を走らされて、何とか辿り着くことが出来たんですが、 ここ を見ると、やっぱり信号を直進するのが正解のようですな。 これで3度目からは大丈夫でしょう。 で、駐車場のほうも運良く1台だけ空いていたので、何とかなりました。 少し離れたところに立体の第2駐車場もあるみたいなので、運悪く1台も空いてなかったりしても、何とかなるかも知れません。 ということで、入館〜。 お値段は 2,050円と、かなり高め。 石和・信州・駿河の3健康ランド共通の会員になると 1,510円になるので、予めネットで申し込みをしておくといいかも知れません。 で、風呂の部のほうはというと、さすがはお高いだけあって、なかなかバラエティに富んでおりました。 温水プールみたいな温いヤツから、江戸っ子風呂というクソ熱いのまで、温度も色々で、のぼせやすいタイプの僕でも、のんびりと長湯が楽しめます。 で、メシの部のほうも選択肢は豊富。 大広間は混雑していて、お一人様には近寄りがたい雰囲気が漂っていたんですが、 和食処あずさ というところは空いておりました。 ご当地グルメの山賊揚げ定食 1,080円というのを食べたんですが、ボリュームがあって、なかなか美味ちい♪ カクテルなんかのお飲み物や、おつまみ系も充実しているし、またここに泊まって、飲み食いして、風呂に浸かって、グータラするというのも、いいかも? そんな気がしてきました。 塩尻駅から無料バスも出ているみたいだし、「特急あずさ」 に乗って、 「和食処あずさ」 でお食事というのもアリっすかね? 日帰りだと休憩場所が一杯で空いてないのがネックだったりするんですが、とまあそんなこんなで、今回の秋旅は、おしまい♪

 ということで後半です。 今週から “Vol.39” に突入するんですが、アルト編は行き着くところまで行っちゃったし、ちょうど切りもいいので、しばらくは楽器別に拘らず、 “最近買ったCDシリーズ” をお届けしたいと思います。 このところCADの講習で毎週のように名古屋に行っているので、わりとCDを買う機会が増えたんですよね。 とまあそんなことで、今日はデューク・ピアソンを取り上げてみたいと思います。 ちなみに塩尻や松本あたりのご当地グルメである “山賊焼き” というのは、とりあえず、鶏揚げてみました。 そんな感じの食い物だったりするんですが、以前、このコーナーでも鶏揚げを取り上げたことがありましたよね? えーと、 ここ ですか。 B−1グランプリと言えば今年、何故だか 「津ぎょうざ」 が4位になってしまって、桑名人としてはちょっと不愉快だったりするんですが、ゆるキャラ・グランプリで10位入賞を目指すと張り切っていた 「ゆめはまちゃん」 も、ネット投票では69位どまりだったしぃ。 ま、津の 「シロモチくん」 なんか735位だから、それよりはぜんぜんマシなんですが、こっちのほうでは四日市の 「こにゅうどうくん」 が99位まで上げて来ていたりするので、うかうかしてはいられません。 うかうかしていると蝉の幼虫クンとかが羽化しちゃうかもしれないしぃ。 とまあそれはそうとデューク・ピアソンなんですが、今日はですね、最近になって手に入れた 「イット・クッド・オンリー・ハプン・ウィズ・ユー」 というアルバムを紹介したいと思います。 かつては栄華を誇ったブルーノート・レコードも、見る影もなく落ちぶれてしまったなぁ。。。 そんな雰囲気が半端なかったりする “BNLAシリーズ” の1枚なんですが、録音されたのは1970年。 モダン・ジャズが完全に腐っちゃった頃ですよね。 4000番台最後期を演出した名プロデューサー/アレンジャー/ピアニストのBNラスト・リーダー作。爽やかなブラジリアン・サウンドに彩られる。 そんな1枚であるようですが、ブラジリアンっすかぁ。 味噌汁界の最高傑作は、ブタ汁やん。 そう信じて疑わない僕としては、けっこうソソられるものがあるんですが、 「山の夜明け」 っぽいジャケットも今日の前半ネタによくマッチしているし、何より書くのが楽そうなのは大きな魅力でありますな。 とまあそんなことで、演奏を聞いてみることにしましょう。

 まずはジャズの世界でも有名なブラジリアンの一人であるミルトン・ナシメントが作曲した 「ジラ・ジロウ」 というナンバー。 漢字で書くと 「自裸次郎」 っすかね? 何だかちょっぴり露出狂な雰囲気が漂う次郎だったりするんですが、で、演奏のほうはアレです。 フローラ・プリムというギャルのボーカル入り。 「じら・じろ〜♪」 以外は何を言ってるのかよく分からんのですが、メロディのほうは適度にブラジリアンな冠二郎。 そんな感じだったりします。 歌に続いてはフルートのソロが出て来て、以下、テナー、エレピと続いて、「じら・じろ〜♪」 に戻って、おしまい。 何と言うか、まあ、ブラジリアンでありましたな。 ということで、次。  「エルメート」 はエルメート・パスコアールという人のオリジナルだそうです。 何と言うか、安直な曲名っすな。 冠二郎が 「冠」 という歌を作るのと同レベルですよね。 いや、苗字ではなく名前のほうだから 「二郎」 っすか。 で、このエルメート・パスコアールというの、どんな人なんかと思ってググってみたら、髪型とヒゲがぜんぜん爽やかでないオッサンが出て来て、ちょっと焦ったんですが、 こんなの とか。 これはアレですな。 下敷きを頭で摩擦して静電気の実験をしている図柄なんでしょうな、多分。 僕は人並み外れて静電気を帯電しやすい体質みたいで、これからの季節は金属にさわる度にバチっと来ちゃうので憂鬱なんですが、で、一方、曲のほうはというと普通に爽やかなボサノヴァだったりするので、作曲のセンスと見た目って、まったく一致しないものだったりするんですなぁ。 見た感じ、パンク系のミュージシャンで、オフには千枚通しを手にパンク魔に転じる。 そんなキャラにしか見えないんですけどねぇ。 で、演奏のほうはフルートがフィーチャーされまくっていて、で、ピアソンはここでもエレピを弾いております。 ま、悪くはないんですが、ピアソンらしいかと言われると、ちょっと違うような?

 ということで、次。 この調子だと今日の後半はすぐに終わっちゃいそうなんですが、3曲目、 「ロスト・イン・ザ・スターズ」 。 クルト・ワイル作曲のミュージカル・ナンバーをボサノバ・バラードに編曲したものなんだそうですが、しじみじと心に染みる、凍み豆腐。 そんな仕上がりだったりあいております。 こ…凍み豆腐。 知っていないとなかなか読めないんですが、高野豆腐と言ったりもしますよね。 調べてみたらこの2つは製法が違うみたいなんですけど。 詳しくは ここ 。 ということで、次。 アルバム・タイトル曲の 「イット・クッド・オンリー・ハプン・ウィズ・ユー」 。 アントニオ・カルロス・ジョビンの作曲で、原題は 「So Tinha de Ser Com Voce」 と言うそうです。 プリムちゃんの歌と誰やらのフルートをフィーチャーしたナンバーで、ピアソンのエレなピのソロも出てくるものの、どちらかというと脇役に徹した脇毛野郎といった感じ。 毛の世界では主役は張れませんからね、脇毛。 鼻毛の華やかさにはどうしても負けちゃいます。 ということで、次。 この調子ではマジですぐに終わっちゃいそうなんですが、 「ストーミー」 はソフト・ロックのグループ “CLASSIC W” の曲をボサノバの編曲でカバーした。 そういうアレだったりするようです。 これまたプリムの歌入りで、なるほど、言われてみれば確かにソフトなロックの雰囲気が感じられますな。 ハードなゲイとはちょっと違います。 で、ピアソンは脇役というより、もはや伴奏要因といった感じですな。 ということで、次。  「エミリー」 。 ジョニー・マンデル作で、ビル・エバンスが得意曲にしたジャズメンに人気のスタンダードソングである。 …ということなので、ちょっと期待が持てるんですが、で、これだけ録音日とメンバーが違っていたりするんですよね。 トランペット、トロンボーンに普通のフルートとアルト・フルートが入った4管編成。 で、リズムは他のナンバーと同じくボサノバ調なんですが、管の人達はハモリ要員に徹していて、ピアソンの生ピアノを存分に堪能出来る作りとなっております。 いいぢゃん♪ 全部こっちのほうのセッションだったらよかったのにぃ。

 ということで、ラストです。 また元の面子のほうに戻っちゃうんですが、取り上げている曲はいいっすぜ。 ベーシスト、ウォルター・ブッカーのペンによる 「ブックス・ボッサ」 。 シダー・ウォルトンとの共作と書いてあるんですが、そうなんっすか。 ちっとも知りませんでした。 ドナルド・バードの 『スロー・ドラッグ』 というアルバムでも演奏されているんですが、好きなんですよね、これ。 ジャズマンが作ったジャズ・ボッサの中で、隠れた名曲と言えるのではなかろかと。 で、このピアソン版の演奏はというと、ソフトな仕上がりでちょっと物足りなかったりはするんですが、ピアソンの生ピアノと、誰やらのトランペットのソロがフィーチャーされていたりして、ジャズっ気はまずまず強いほうなのではなかろうかと。 最後、フェイドアウトで終わっちゃうので、やや締まりがないような気もするんですが、とまあそんなこんなで、今日のところは、おしまい。

【総合評価】 よくも悪くも “BNLAシリーズ” やな。 そんな感じだったんですが、スキー場で言うと “鐘の鳴る丘ゲレンデ” 的なビギナー天国っぽさがあって、あまりハードなゲイを求めない人には、とっつきやすいのではなかろうかと。 中盤あたりは、ほぼ純正ボサノバだったりするしぃ。 ピアソン目当ての人も残りの2曲で何とか救われた気持ちになれるし、 「じら・じろ〜♪」 は、何だかちょっと癖になっちゃいそうだし、総括すると、まあまあそこそこ、お薦め♪


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