( 前回 までの粗筋) ウェスティンホテル淡路で 「すき焼き」 を食って、舞子で夕日を見た。 …ということで、1日目の夕食です。 この日お泊まりしたホテルセトレは、希望小売価格 40,000円であるものと思われる朝食付きのプランが、何かの間違いで 20,000円になっていたんですが、それを2食付きのプランにしちゃうと普通に 46,000円くらい取られちゃいます。 ちなみに、ホテル内にあるレストランは、 これ 。 リストランテ・リア・アルベルゴ。 宿泊とは別に “飯の部” だけネットで予約することも可能なんですが、リア・アルベルコって、何だかリア充のイベリコ豚みたいで、一人ではちょっと敷居が高いっすなぁ。 ちなみにディナーのメニューは こんな感じ 。 前菜と、パスタorリゾットorピッツァがプリフィックスなのは嬉しいんですが、名前を見ても、どんな食い物なのか想像が付かないのが、ちょっとアレだったりします。 生ハムとカルパッチョくらいなら、まだ何とか想定内だったりするんですが、冬野菜のバーニャカウダとか、野菜とフルーツのモスタルダ添えとか、トンナートソースとか、葉玉ねぎのスフォルマートとか、ワケが分からん。。。 トンナートソースというのは何となく、トマトソースが東南東っぽくなったようなものだと思うんですが、で、スフォルマートは近所の食品スーパーか何かですかね? パスタはやたら種類が豊富だったりするんですが、基本、ナポリタンとミートソース以外には手を出さない超保守派だったりするし、リゾットよりも快傑ズバットのほうが好きだし、となると、 “24か月熟成パルマ産生ハムとルッコラのピッツァ” あたりが無難っすかね? 美味しいっすよね、ルッコラ。 ハッピーターンとよく似た味のブルボンのお菓子。 …って、それはピッカラっすか。 懐かしいっすなぁ、宮史郎とピッカラトリオ。
ということで、メシは外に食べに行くことにしたんですが、いろいろ調べた結果、いい店を発見しました。 味鉄・舞子店 。 味鉄のお肉は地元神戸の競り市から直接丸ごと一頭仕入れた神戸牛です。しかもそのすべてが血統書付きの黒毛和牛です。ぜひ、本物の神戸牛をご賞味下さい。 ほぉ、神戸牛・一頭買いの店っすかぁ。 岐阜には飛騨牛一頭買いの “馬喰一代” という店があったりするんですが、牛を食うのに、馬喰一代。 何かネーミングが間違ってますよね。 馬喰なら、馬を食えよ! そう、つば九郎も文句を言ってましたが、で、一方、味鉄。 いい名前っすなぁ。 何だかこう、味に一徹、仕事に一徹、平井哲って感じぃ? ウチの会社の社長なんですけどね、哲くん。 「平井鉄くず」 とか、誰もそんな陰口を言ったりはしない、とても立派な社長サンなんですが、味鉄・舞子店のコースメニュー (鉄板焼) ご紹介&ご予約は、 こちら 。 さすがに、いいお値段ですなぁ。 高いっすからね、和牛。 岐阜羽島に ティファニー という喫茶店があって、外の看板に “和牛ステーキ” と書いてあったので、食ってみようと思って中に入ったところ、あまりにも高過ぎて手が出なくて、野菜炒め定食で妥協したことがあるんですが、 「ティファニーで朝食を」 。 ま、クチコミはそうなりますよね、やっぱり。 そんな高い和牛ステーキが出てくるとは思えないような、昭和の時代の喫茶店だったりするんですが、ちなみにクチコミを見ると、和風ビーフステーキセット (3,880円) とありますな。 今から思えば、さほど高くはないような? サバに 3,800円は出せませんが、和牛なら安い部類っすよね? というかこれ、よく見たら和牛ステーキではなくて、和風ビーフステーキっすな。 味が和風なだけで、牛はオージー。 そういうステーキではないかと思われますが、で、一方、味鉄くんのほうはというと、「選べるステーキコース」 が 10,800円、選べない 「ステーキコース」 だと 7,800円。 選べないほうが “サーロインステーキと本日のステーキ味比べ” で、よさ気に思えるんですが、本日のステーキが豆腐ステーキだったりするかも知れないし、悩み所ですなぁ、これは。
ということで、「素焼きコース」 5,500円というのにしました。 メインは “本日の素焼き焼肉食べ比べ” となっていて、ステーキよりもこっちのほうが色んな部位を楽しめそうな予感がします。 “焼肉” と明言しているので、本日の素焼きが焼き豆腐である恐れは無さそうだし。 同じお値段の 「お楽しみコース」 だと、素焼き焼肉とオリジナルしゃぶしゃぶの両方がお楽しめるんですが、ちなみにここの “オリしゃぶ” は、 こんな感じ らしいです。 特製鉄板にモヤシで壁を作り、そこにダシを注いで、その中で牛肉をしゃぶしゃぶ。 みんなで食べれば楽しそうなんですが、お一人様だと、ちょっと空しそうな気が…。 で、今回は素焼きオンリーのほうにしたんですが、ちなみに素焼きというのは、タレに漬け込んだ肉を網で焼く“タレ焼き”に対して、素の肉を鉄板で焼く。 そういう調理法を意味するようですが、とまあそんなことで、味鉄に到着〜。 ホテルセトレからは歩いて3分くらいの距離でありました。
ちなみにコースには前菜と本菜の他にサラダとご飯とスープの3点セットが付いて来ます。 ご飯はお替わり自由。 スープは一見すると 「リケンのわかめスープ」 みたいで、お味のほうもリケンっぽさが色濃く感じられたりするんですが、もしかしたら本場の鳴門のワカメをふんだんに使ったオリジナルの逸品だったりするかも知れないし、素人の僕が軽々に論評を加えるのはやめておこうと思います。 わかめスープには疎いですからね、僕。 ワカメ酒のほうもまったく経験が無かったりするんですが、で、締めはこちら。
ライトアップの詳細は こちら 。 この日は年始バージョンで “レッドトップ” だったようですが、なーんか地味。 時報パターン・毎30分の宝石バージョンは、1月だから “ガーネット” ? これも何だか微妙だったんですが、時報パターン・毎正時の “虹” 。 これは、よかったっす。 青色発光ダイオード・フェチの僕としては、やっぱり 「青」 が来てくれないと、鯖としてやってられません。 三脚を持っていかなかたので、撮影がちょっと難しかったんですが、ホテルセトレの部屋にはちょっとしたテラスがあって、手摺りの上のところが平になっていたので、そこにカメラを乗せて何とかしてみました。 (写真・いちばん上) は、 “FUJIFILM X20” で撮ったもの。 夜景モードを使ったのではないかと思われます。 まあまあ綺麗に撮れてますな。 3階の部屋からだと目の前の椰子の木がいいアクセントになるんですが、2階だと目の前過ぎて、クソ邪魔だったりするかも知れません。 2階が禁煙室、3階が喫煙室という区分だったような気がしないでもないので、タバコ臭さには目を瞑って、というか鼻をつまんで、喫煙室を指定するのも手かも知れません。 で、2枚目以降は “Nikon D7100” で撮影。 (写真・上から2枚目) は ISOを6400まで上げて、シャッター速度を1/8秒まで上げたバージョンです。 (写真・ちょうど真ん中) は ISOを100まで下げて、シャッター速度を下げた編。 30秒間、カメラを動かさないようにじっと耐えるの、無理っ! ま、ある意味、芸術的な仕上がりであると言えなくもないような気がしないでもないんですけど。 ということで、テラスはきっぱりと諦めて、部屋の中から何とかしてみることにしました。 窓際のテーブルの上に椅子を置いて、そこにカメラを設置して、部屋の灯りを消してやれば、何とかなるかも? で、その成果のうち、まずは (写真・下から2番目) 。 たまたま飛行機が飛んできたりすると、その光跡がなかなかいい感じだったりします。 で、 (写真・いちばん下) がレインボー状態。 やっぱり、いいっすなぁ、青色。 僕は幼稚園の頃、黄組というのに所属していたんですが、ダサくて嫌だったんですよね。 黄レンジャーとか、カレーばかり食っていて、お笑い要員だったしぃ。 34歳という若さで自殺しちゃったみたいですけどね。 ちなみに、海面が青く染まって幻想的だったりするのは、あくまでも写真マジックで、実際のところ、こんな綺麗には見えなかったような? ま、それは僕の目が曇っているだけかも知れませんな。 死んだサバのような目をしているとか、よく言われるしぃ。 ウルメイワシの目ならウルウルしていて、可愛いんですけどねぇ。 もし生まれ変われるのなら、ウルメたんになってみたいような気もするんですが、でもアレ、竹ひごとかでグッサリと目を刺されて、メザシにされちゃうんですよね。 メザシを目指すのは、やめよう! そう思わずにはいられませんが、とまあそんなことで、この話の続きは、次回♪
ということで、今日はデクスター・ゴードンっす。 仏の顔も三度まで。 旅シリーズも3回でやめようかと思っていたんですが、まだまだ引っ張れそうですな。 さすがに次で終わりにしようと思うので、ウルメイワシの目に免じて大目に見て頂きたいと思うんですが、とまあそんなことで、今日は 『ワン・フライト・アップ』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 僕がジャズを聞き始めた頃に 『ラウンド・ミッドナイト』 という映画が出来て、主演のデクスターが持ち上げられたりしておりましたが、えーと、 これ っすな。 これにちょっとハマって、この人のアルバムをたくさん買っちゃったりしたんですが、ブルーノート盤だと全6曲入りで、2つめと4つめにバラードが入る。 そういう、様式美のようなものを感じさせる作りのものが多いな。 そんな印象があったりします。 そこへいくと、この 『ワン・フライト・アップ』 は、ちょっと異色作であると言えるかも知れませんが、A面1曲+B面2曲という、思い切った長尺編成。 CDだとオマケに1曲追加されたりしますが、保守派っぽいイメージのデックスくんにしては珍しい、意欲を感じさせる野心作であると言っていいかも知れません。 それを論じる僕のほうはというと、今日はいつにも増して意欲が無かったりするし、野心よりもケンドー・カシンのほうが好きだったりするんですが、曲数が少ないということは、それだけ楽が出来るワケだし、ということで、頑張りましょう。 ちなみに共演者はというと、ドナルド・バード、ケニー・ドリュー、ニールス・ペデルセン、アート・テイラーといった、地味な堅実な保守系っぽい面子が顔を揃えているので、意味不明なアバンギャルドに走っている心配は無いものと思われますが、とまあそんなことで、演奏を聞いてみることにしましょう。
まずはドナルド・バードのオリジナルで、 「タンヤ」 。 粘液の一種で、動物の粘膜から分泌されるねばねばした流体? それは 「痰や」 。 あまり歌にはしたくない題材なんですが、 「たんや」 で漢字変換しようとすると 「鍛冶」 というのが出て来たりしますな。 鍛冶屋と書いて 「かじや」 なんですが、 「たんや」 という読み方もあるんですな。 18分18秒にのぼる野心的な大作なんですが、曲そのものは哀愁味を帯びたファンキーと、クールな新主流派との “いいとこ取り” みたいな仕上がりだったりして、日本人の心の琴線に触れます。 金銭とか、もうどうでもいいやぁ。 そんな悟りの境地に至ったりもするんですが、 クチコミの評価 も極めて高くなっておりますな。 須磨アクアイルミナージュとは、えらい違いです。 というか、曲名の表記が 「タニア」 となっておりますな。 これが正解だとすれば、僕が冒頭に持って来た 「痰や」 とか 「鍛冶」 は、まったく的外れということになってしまいますが、ちなみに “Tanya” というのはギャルの名前だという説も。 だとすれば、痰はちょっと可哀想な気もするんですが、2管によるテーマ部の絡みは、ねっとりとした痰の絡みを彷彿させて、でもって、ソロ先発はデックスくん。 これがまた、えらくモーダルだったりするので、ちょっとビビるんですが、アート・テイラーもいつになく攻めてくれておりますな。 続くバードもバーッと吹いていて、良好。 以下、ケニー・ドリューの度量の広いピアノが続いて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、よかったっす。
で、次。 ドリューのオリジナルで、 「クーピン・ザ・ヘブン」 。 これまた、なかなかいい感じの出来だったりしております。 前曲同様、モーダル・ファンクっぽいアレだったりするんですが、デクスターのソロはここでもかなりイカしております。 バードくんも健闘、ドリューりんも良好。 でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、まずまずだったと思います。 で、次。 歌物ナンバーの 「ダーン・ザット・ドリーム」 。 バラードっすな。 しみじみと心に染みます。 で、次。 CDオマケ曲の 「コング・ネプチューン」 はデックスのオリジナル。 自作曲がオクラ炒り煮…って、そんな料理はあまり聞いたことがないんですが、自作曲がオクラ入りになってしまったデックスくんの心中は、いかばかりでありましょうか。 イカばかりだと飽きるから、タコも入れて欲しい。 そんなふうに思っているに違い有馬線が…って、そんな神戸電鉄みたいなのじゃなくて、思っているに違いありませんが、明るく正しい、ノリのいい正統派のハード・バップ。 そういった仕上がりの演奏でありまして、オクラに入れておくには惜しい出来なので、日の目を見て何よりだと思います。 何でもいいけど 「日の目を見る」 って、 “日” から始まって、横棒が増えて “目” になって、足が2本生えて “見” になって、何だか両生類の変態っぽさが半端なかったりするんですが、ということで、今日は以上っす。
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