THE CONGREGATION (BLUE NOTE)

JOHNNY GRIFFIN (1957/10/23)

THE CONGREGATION


【パーソネル】

JOHNNY GRIFFIN (ts) SONNY CLARK (p)
PAUL CHAMBERS (b) KENNY DENNIS (ds)
【収録曲】

(01-03) THE CONGREGATION / LATIN QUARTER / I'M GLAD THERE IS YOU
(04-06) MAIN SPRING / IT'S YOU OR NO ONE / I REMEMBER YOU
【解説】 ( 2015年02月22日更新 / 連載 1,155回 )

 美杉というところに行って来ました。 何をしに行ったのかというと、仕事なんですが、この年度末に僕が抱えている現場の仕事は全部で3件ほど。 そのうち、メインとなる四日市の某・取水場のポンプの整備に関しては、つよぽんが現場代理人となっております。 客の矢面に立たされるのはいつも現場代理人だったりして、僕は補助作業員という立場で、のほほんとした日々を過ごしていたんですが、ほら、僕って4月にこっちに転勤してきたばかりで、右も左も分からないし、前も後ろも分からないし、 「後ろから前から」 は畑中葉子だし、あ、2014年8月20日、これまでリリースした4枚のオリジナル・アルバムを復刻した 『後から前からBOX』 なんてのを発売していたんですな、葉子タン。 税抜 6,900円 (ロック価格) で、 “後から前から取り出せる仕様” なんだそうですが、 これ っすか。 凄ぇぇぇぇ! 凄ぇ、要らねぇぇぇぇぇ! Amazon のレビューが3件中、3つとも5つ星だったりするんですが、 「コック・コックるんにちは」 とか 「「ロリコン電話相談室」 とか、いったいどんな歌なんっすかね? ロリコンが相談に乗ってくれるのなら、ちょっと電話してみようか? 一瞬、そんなふうに思ったりもしたんですが、よくよく考えたら僕は大のロリ好きなだけで、ロリコンが好きというワケでは無いんですよね。 幼女好きのオッサンとか、キモくて口をききたくもないので電話はヤメるとして、で、前も後ろも分からない新入社員のような立場の僕としては、作業の補助をするじょー。 そういった立場に徹するのが分相応なのではないか。 そう、自主的に判断して、のほほんとした日々を過ごしておりました。

 が、ある日のこと、バレちゃったんっすよね。 つよぽんが現場代理人として常駐しているのなら、さば君は別に現場に行かなくてもいいんじゃね? あ、そこに気付いてしまいましたかぁ。 実は、そうなんっすよね。 僕も薄々、気が付いてはいたんっすけど。 あ、でも、他に2月末が工期の物件を2件ほど抱えているし、書類だってたくさん作らなければならないし、さ…、3月になったら、ちょっとは動けるようになるような気がしないでもないような…? とりあえず面倒な話は先送りにする方向で事態の改善を図るしかありませんが、みんな2月中はクソ忙しいようで、結局のところ、2日間ほどの修理と点検を僕が率先して代行することになったんですが、その修理というのがどこの現場なのかと思ったら、 「美杉なんっすけど。」 とのことでありました。 それを告げる口ぶりが、何とも申し訳なさそうだった事から察するに、あまり喜ばしい現場でなさそうな予感が半端なかったりするんですが、桑名からだとクソ遠かったりするとか? このところ四日市とか、東員とか、多度とか、長島とか、クソ近い現場ばかりで新鮮味がまったくなかったので、遠いほうがむしろ大歓迎だったりするんですが、美杉ってどのあたりでしたっけ? 伊勢の奥のほう? あるいは松阪の山奥のほう? で、調べてみたら津の奥のほうであることが判明して、会社からはわりと近いところだったので、ちょっとガッカリしちゃったんですが、久居のインターから1時間弱の距離なんだそうです。 津の奥のほうと書きましたが、今では合併して津市の一部分になっているんですな。 白山町が津市になってるだけでも驚きなのに、その奥までとは。 この有様 ですぜ。 県庁所在地なのに人口で四日市に惨敗なのが悔しくて、なりふり構わずに周囲を取り込みまくった挙げ句、16万人から28万人くらいまで増えたんですが、面積は 710km2っすか。 三重県ではいちばん無駄にクソ広いんですが、それでも全国で見ると99位くらいなんっすな。 で、地図を見ると、旧・美杉村というのは、松阪の奥のほうと言ってもいいようなロケーションであることが判明したんですが、とまあそんなことで、言ってみました。

 修理は3ヶ所に別れていて、まず1ヶ所目がUPSのバッテリーの取替。 僕は今まで、そんな作業に従事したことはないんですが、依頼者曰く、 「簡単っすよ。」 それを信じるしかありませんが、で、2ヶ所目は自動給水装置の制御盤の取替。 依頼者曰く、「コネクタを抜いて、制御盤を替えて、挿すだけだから、楽勝っすよ。」 ま、話だけを聞いていると、そんな気がしないでもありませんな。 ただ、もう1件、薬注ポンプの取替というのもやらされるそうなんですが、その作業はかつて僕も従事したことがあるんですが、それはあくまで、監督員としての立場ですからね。 ヤクチュウ屋のお兄さんを呼んで、その人が取り替えてくれるのを横でぼーっと見ていればいいだけなので、わりとお気軽な作業なんですが、お兄さんは次亜塩素酸ナトリウムにまみれて、けっこう大変そう。 水道の消毒に使うクスリで、一般人が 「水道水が塩素臭い」 と言ってるヤツの正体がコイツなんですが、結構な劇物だったりするんですよね。 金属に付着すると、すぐサビサビになっちゃうし、作業着に付くとボロボロになるし。 手に掛かるとヒリヒリして、傷口があったりするとマキロンなんか論じる足らないくらい染みまくって、あまり自分では手を出したくないな。 そう思わずにはいられない代物だったりするんですが、それを僕ひとりで何とかしろってか? 何か、大ハマリする予感しかありませんなぁ。。。 で、3ヶ所目は、これまたUPSのバッテリーの取替。 メーカーは違うものの 「簡単っすよ。」 とのことなので、勝負は2件目ということになりますな。 「3ヶ所目は昼イチくらいになるかも知れませんね。遠いしー。」 そういう見立てでありまして、うまくいけば、わりと時間に余裕がありそうな気も。 せっかくだから、ちょっと観光でもしますかね? 調べてみたら、 こんなスポット があったりするようですが、おお、火の谷温泉美杉リゾートファイアバレイウォーターパーク。 今の時期、仕事のついでにプールで泳ぐというワケにはいきませんが、バブルの遺産みたいな、こんなものまであったりするんですな。 地図を見ると、最初の現場は君ヶ野ダムというとこから近いみたいだし、とりあえずここには寄ってみますかね?

 ということで、出発ー。 1件目は旧・美杉村役場からほど近い、わりと中心部っぽいところにあるっぽいんですが、朝7時10分頃に桑名を出発して、9時ちょっと過ぎには着きました。 同じ時間に出て、津の会社に到着するのが 8時30分頃だったりするので、思っていたよりもお手軽なドライブでありました。 途中、白山町のあたりで道がちょっと狭くなって、心が折れかけたんですが、すぐに片側1車線の快適な県道に出て、事なきを得ました。 現場付近はまたちょっと狭くなっていて、この仕事を僕に任せてくれた青年をちょっと怨みたくなったりもしましたが、何とか無事に辿り着くことが出来て、何より。 で、UPSのバッテリー取替作業のほうも、ちゃんと作業マニュアルが完備されておりましたので、それを見ながらやれば、確かに 「簡単っすよ。」 でありました。 で、併せて冷却ファンも取り替えることになっていたんですが、新品を取り付ける段階になって、ちょっとした疑問が。 これ、どっち向きに付ければいいんっすかね? 他人様のブログから無駄にデカくてボケた写真を無断で勝手に拝借させて頂くと、 こんなヤツ だったりするんですが、このラベルが貼ってあるほうが手前なのか、それとも反対向きなのか。 どちらでも付きそうな気がするんですが、ラベルの反対側は羽根の部分が取付面よりちょっとだけ出っ張ってる気がしないでもなくて、押さえつけられて回らなくなっちゃうような気も。 旧品を外す前によく見ておけばよかったんですが、 「楽勝じゃん♪」 とか思いながら、余裕でパパっと撤去しちゃったので、まったく記憶に残っておりません。 ま、例え反対に付けちゃったところで、中の熱が排出されずに、逆に吸い込むようになっちゃうだけで、今のクソ寒い時期、大勢に影響は無いっすよね? 夏になって、クソ暑くなって、駄目になっちゃったりしたら、その時はその時で、ひっくり返して付ければいいだけだしぃ。 確率は50%、ここは男らしく勝負を賭けるしかないっすよね。 ということで、えーい、ラベルを反対側にして付けたれー!

 ということで、無事に作業完了。 心なしか、下の排風口のところから風が吹き出しているような気がしないでもないし、これは勝負に勝ったと判断しても、あながち大きな間違いではないような…? 終わったことはキッパリと忘れて、次の仕事に取り掛かるのが得策だとは思うんですが、どうしても心に引っ掛かるものがあります。 普通、ラベルが見えるように付けるというのが常識なんじゃね? そう思い始めると、どう考えてもそんな気がしてきます。 下の排風口のところに手を当ててみると、心なしか風が吸い込まれていくように思われてならないし、いやあ、これはもう、きっぱりと逆っすな。 いやあ、早めに気付いてよかったっす。 もう少しで、とんでもない間違いを犯すところでありました。 ほっと胸をなで下ろし、確固たる自信を持って、ラベルがこっち側に見える方向にひっくり返して、カバーを戻して、運転開始。 すると、ピーという音がして、エラーの表示が。 ファンが回っている気配も感じられないし、何でや? 何が間違ってるんや? ファンを反対にしたのがアカンかったんか!? とりあえず思い当たる節はそれしか無いので、ラベルが見える方向にひっくり返したのは無かったことにして、最初の向きに戻してみたんですが、で、カバーを戻して、運転才π。 ・・・・・。 とりあえず、ピーとか言ったりはしませんな。 反対に付けると駄目っぽいことがはっきりと分かって、非常に意義深い時間を過ごすことが出来ましたが、さ、この調子で2件目に行ってみましょう。 依頼者からは3つの現場の地図を渡されていて、とりえあず1件目をナビで調べて、無事に辿り着くことが出来たんですが、で、次の現場を調べて設定したところ、目的地まで20キロみたいな表示が出て、この目を疑いました。 途中、峠を越えれば最短距離で行けそうな気もするんですが、めっちゃクソ狭い道であるとしか思えなくて、それを避けようとすると、ぐるーっと大回りしなければ駄目っぽいっす。 地図で言うと こんな感じ 。 とりあえず県道15号線で奥津というところまで行って、国道368号に出て、県道30号線で北畠神社の横を通って、県道43号線に出て、その先を右に曲がって、ずーっと北上みたいな。 途中の666号というダミアンな県道がショートカットとして使えればいいんですが、 これ っすか。 思ったよりも道幅は細くもない。何台もも対向車とすれ違っているが余裕だ。 そんなふうに書かれておりますが、よくこんな道、夜中に走る気になりますなぁ。 酷道マニアって、スカトロ趣味と同じくらい僕の理解を超えた存在だったりするんですが、昼間の県道15号線ですら、ところどころで1.2車線くらいの狭いところがあって、心が折れそうになりましたぜ。 仕事でなければ、さっさと引き返しているレベル。 ちなみにこの道はJR名松線とほぼ平行していて、踏切を渡ったり、線路のほうが上を横切ったりで、つかず離れず。 すぐ横には綺麗な川も流れていて、前からダンプとかが向かってこない限りは、山奥っぽい風情を満喫することが出来ます。

 で、僕は踏切に差し掛かる度に、律儀に原則して慎重に通過していたんですが、やがて、その必要がまったく無いことが判明しました。 この名松線、名張と松阪を結ぶ計画であったことからこの名前が付いたようですが、伊勢奥津駅というところまで走ったところで、メゲちゃった模様です。 おまけに2009年に台風の被害で線路が流され、今現在も家城駅−伊勢奥津駅間が不通になっている模様。 復旧させる気はあまりなさそうで、これを機に廃線にしちゃおうという気概が満々だったりするんですが、こんなクソ田舎、需要はまったく無さそうなので、ま、順当な判断かと。 白山町あたりには 「名松線の早期復旧を!」 みたいな看板が立てられているんですが、ま、諦めて貰ったほうがいいのではなかろうかと。 そんな廃線寸前の線路を横目に、国道368号線に抜けたら、こちらは片側1車線の快走路なので、ほっと一息付けるんですが、その先はどんどんと事態が悪化しそうでありますな。 途中で前を通った北畠神社は、なかなかよさそうな雰囲気だったんですが、今は観光なんて気分じゃねえ! 県道43号に入る辺りからは、ちょうど目の前をダンプが2台走っていてくれたので、それを露払いにして、わりと気楽に進むことが出来たんですが、万一、向こうから対向車が来たとしても、完全にこっちの勝ちですからね。 諦めて、そっちのほうでバックするなり、横の川に落ちるなりして、進路を開けて貰うしかないんですが、で、県道43号線を右に曲がった先。 どんな酷い道なのかと先行きの不安に押しつぶされそうになっていたら、意外に片側1車線の快適な道だったりしたんですが、とまあそんなこんなで、何とか現場付近に到着しました。 が、肝心の現場が見当たりません。 ナビを頼りに、クルマがぎりぎり1台通れるくらいの狭い道に入り込んで、そのまま真っ直ぐ進めば何とかなるのかも知れませんが、「後ろから前から」 が大好きな僕は、実はバックが大の苦手だったりします。 このまま突っ込んで行き止まりになって、にっちもさっちもいかなくなると大変なので、少し手前にクルマを止めて、歩いて付近を偵察してみることにしたんですが、行けども行けどもそれらしき物は見えてこなくて、うーん…。 これはもう、きっぱりと諦める手っすかね? 薬注ポンプの取替とか、そもそも僕がやらなければならない仕事だとは思えないしぃ。

 が、与えられた4つのミッションのうち、無事にクリアしたのは、たったの1件ですからね。 しかもファンの向きとか、ちょっと怪しかったりもするし、ここで投げ出すのは、ちょっとアレなような気もします。 で、意を決して、どんどんと怪しい道を歩いて進んで行ったところ、おおっ、こんなところに水道施設がぁ♪ もうちょっとだけ、勇気を持って突き進めばよかったんっすな。 ということで、予定より大きく遅れて、11時過ぎに2ヶ所目に到着。 3ヶ所目がどの辺りにあるのか、まだ調べていないんですが、またあの無駄に遠くて陰気で嫌な道を引き返さなければならないのかと思うと、何もかも投げ出して、そのまま不貞寝したくなっちゃいます。 とりあえず依頼主の青年に 「よくやく2つめに辿り着いたぁ。3件目、とても昼イチに行けるとは思えなくて、テヘッ♪」 その旨を申し述べて、とりあえずハードルが低そうな、「コネクタを抜いて、制御盤を替えて、挿すだけだから、楽勝っすよ。」 のほうから片付けることにしたんですが、確かにコネクタは抜いて挿すだけで何とかなったものの、それ以外にアースの線だとか、電源コードとかも何とかしなければならなかたりして、意外と手間。 楽勝ちゃうやん! 苦負やんっ! …と、そこまでではなかったんですが、かろうじて辛勝。 そんな結果に終わりました。 この先、薬注ポンプという強敵が待ち受けているというのに、何とも先が思いやられますなぁ、こりゃ。 依頼者の青年を憎む気持ちが堅固としたものとなってまいりましたが、果たして美杉のサバくんに勝ち目はあるのか? その結果は、次回に続く♪

 ということで、今日はジョニー・グリフィンっす。 大したネタでもないのに来週まで引っ張ってしまいましたが、2月末工期の物件2つの書類を何とかしなければならないし、つよぽん工事のほうも、今までの作業の写真を今月中に何とかしろとか言われているし、前途は多難、名探偵はコナンっすなぁ。 美杉なんかに行ったからなのか、その日から杉花粉の飛散が悲惨なことになっちゃってるし、ミエハツの田中クンは漏らしちゃうしで、もう大変。 工場整備に出したエンジンを金曜日に搬入する予定だったんですが、工場で試運転したらオイルクーラーから水が漏れたので、一日延ばして土曜日にして貰えませんかぁ? そんな電話が掛かってきたんっすよね。 「あまり、いい知らせじゃないけど…」 と前置きしてから、その事実を告げられたんですが、ホンマ、いい知らせちゃうって! ま、このところ、休日出勤はあまりなかったので、たまには仕方がないかと思うんですが、お陰でマトモな原稿を書く時間がなくなっちゃいました。 今回のレベルが低いにはすべて、田中クンが漏らしたのが原因なので、僕を責めないで欲しいんですが、とまあそんなことで、 『ザ・コングリゲーション』 。 アンディ・ウォホールのイラストが印象的な1枚っすよね。 個人的にこの人の絵って、それほど好きではなかったりするんですが、模写するのが楽そうという点では、大いに評価していいと思います。 で、ググってみたら、 こんなブログ がヒットしたんですが、何だかどこかで見たことがあるような作風でありますなぁ。 何だか近親憎悪のようなものを覚えてしまいますが、 『ニコラス・屁イジのブログ』 っすか。 アルプスの少女はハイジ、ニコラスは屁イジ、賭博黙示録はカイジ、マリオの双子の弟はルイージ、津のヒーローは阿漕の平治。 これ っすな。 阿漕浦って、めっちゃウチの会社の近く。 いくらオカンの病気を治す為とは言え、禁漁区でサカナを獲ったらアカンやろ。 アコギなヤツよのぉ。 そういう意味合いなのか、めっちゃ親孝行な平治を捕まえるとは、お役人というのは、なんてアコギな! そっちのほうなのか、今ひとつよく分からなかったりするんですが、いずれにせよ、それを煎餅にするというのは、ちょっとどうかという気も。 工事の挨拶に行くので、何か適当なお菓子を買ってきてと頼んでおくと、用意されていたりするんですけどね、平治煎餅。 日持ちがするし、大嫌いという人もいなさそうだし、平時の手土産としては、確かに適当かも知れません。 積極的に大好きっ♪ そんな人もあまり多くはなさそうなんですけどね。

 とまあそんなことで、1曲目。 グリフィンのオリジナルで、アルバム・タイトル曲の 「ザ・コングリゲーション」 。 「ザ・集会」 、何の集会でしょうか。 そう、ニコラス・屁イジ君が書いてくれていたので、わざわざ意味を調べる手間が省けましたが、個人的に集会と言うと、小学5年の時の 「七夕集会」 が頭に浮かびますな。 そこでやる出し物の練習を終えて学校から帰ったら、しばらくして家が火事で燃えちゃったんっすよね。 ま、それだけの話で、集会そのものについては何も記憶に残っていなかったりするんですが、というか、七夕どころじゃねぇぇぇ! で、このグリフィン版の 「ザ・集会」 はというと、ミディアム・テンポで軽快にバウンスするという、その手のアレでありまして、ちょっぴり宗教が入ってそうなところが集会なんだと思われます。 屁イジ君いわく、ジプシー風の曲調とのことでありますが、そっかぁ? ジプシー風というと、個人的には中森明菜の 「ジプシー・クイーン」 くらいしか浮かんでこないんですが、名曲っすよね、アレ。 それに比べると、このグリたんの曲は今ひとつ日本人ウケしない作風のように思えるんですが、テナーのソロそのものはグリグリとしたグリフィン節、バリバリ全開だったりして、なかなかにいい出来だったりします。 続くソニー・クラークのソロも、暗く生きるクラークの面目躍如といった感じで、クラクラするほど魅惑的…とまではいきませんが、概ね良好ではなかろうかと。 で、続いてチェンバースのソロが出てきて、ちょっぴり心が折れかけるんですが、アルコではないので、まだ何とか我慢出来ないこともなくて、で、グリフィンが再登場してちょっとしたソロを披露して、何となくウダウダな感じでテーマに戻って、おしまい。 うーん、まあまあ?

 日本人ウケする曲調という点では、続く 「ラテン・クォーター」 のほうが上ではないかと思われるんですが、日本人ってラテンが好きっすからねー。 中森明菜の 「ミ・アモーレ」 とか。 まったく同じ曲で歌詞が違う 「赤い鳥逃げた」 というのもあるんですが、松岡直也クンの作曲っすよね。 去年だったか、惜しくもお亡くなりになってしまいましたが、昭和の時代のアイドル歌謡曲って、無駄にレベルが高かったりしますよね。 久しぶりに 『昭和歌謡全集』 も、何とかしなければならないな。 そんなふうに思ったりもしているんですが、で、この 「ラテン4分の1」 は、適度なラテン感が耳に心地よいナンバーでありまして、ラテン成分は25%よりはもっと多くて、48%くらいって感じ? 基本はオーソドックスなハード・バップで、グリフィン、ソニ・クラ、そして、誰も期待していないのにポール・チェンバースと、前曲同様のラインアップとオーダーでお届けされることになります。 ちょっぴり強引なノリのテナーと、後ろ髪引かれるタッチのピアノとの対比が、堆肥好きの人にとっては、たまらんっ♪ そういったアレだったりするんですが、で、誰からも期待されていなかったミスターP.C.のピチカート・ソロが、意外と悪くないじゃん。 そんなふうに思ってしまったりもしたんですが、弓さえ使わなければ、決して悪い奴ではないような気もするんですよね、チェンバーくん。 で、最後はグリフィンが再登場して、ノリノリなソロを聞かせてくれて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 …と思わせておいて、最後はなかなか引っ張ってくれるんですが、ま、悪くはない出来だったと思います。

 で、次。 歌物ナンバーの 「アイム・グラッド・ゼア・イズ・ユー」 。 個人的にはバラードで切々と歌い上げて欲しいタイプの曲だったりするんですが、ここでのグリちゃんはミディアム・ファストでグリグリと吹いてくれちゃっております。 出だし、ちょっぴりラテンが入っていたりもして、ぶっちゃけ、ここまで3曲、雰囲気が似通いすぎているニカヨイ2世。 そんな嫌いがないワケではないんですが、お陰で書くことがほとんどなくて、困惑しちゃう蒟蒻ゼリー好きのサバくんだったりします。 僕の持ってるCDは輸入盤だったりするので、お得意の日本語ライナー丸写しという秘策も、今回ばかりは使えないしぃ。 あ、そういえば 『完全ブルーノート・ブック』 がありましたな。 中古で3,257円もしたんだから (配送料・手数料込) 、有効的に活用しなければなりませんが、読んでみたら、ぜんぜん大したことは書いてなくて、書き写す手間を考えると、最初から無かったことにしたほうが賢明であるな…と。 そんな結論に至ったので、先に進みたいと思いますが、4曲目、 「メイン・スプリング」 。 グリフィンのオリジナルっすかね? 何か情報はないかと思って 「ニコラス・屁イジ」 を読み返した結果、 「ラテン4分の1」 の奴がジョン・ジェンキンスのオリジナルであるという新事実が発覚したんですが、ラティン系の地域? …って、そう訳すのが正解なんすかね? “quarter” に方位、角、地方、地域といった意味があるというのを、今、初めて知ったんですが、よくよく考えたら 「ラテン4分の1」 って、まったく意味不明だしぃ。 意外と博識なんっすな、屁イジ君。 ま、 「メイン・スプリング」 については何も書かれていなかったので、その点では役立たずだったんですが、聞いてみたらアーシーなブルース調の作風で、今ひとつ日本人のウケは期待出来そうにもないアレだったりしました。 演奏のほうも、ニカヨイ2世? やはり、書くことが何もなかったりするので、仕方なく先に進みますが、 「イッツ・ユー・オア・ノー・ワン」 っすか。 わりと有名なスタンダードなんですが、個人的にはあまり心に響くものがありません。 大木こだま・ひびきの漫才のほうが、まだ心に響くんですが、ま、無駄に調子がいいナンバーではあるんですけどね。 アドリブの出発点としては、なかなかの素材であると言ってよくて、ここでのグリフィンの吹きっぷりは快調そのもの。 が、無駄に長く引っ張ったりせず、すぐにピアノのソロにスイッチする姿勢がなかなか潔くて、で、クラークのソロもなかなか好調っすな。 で、その後、満を持してベースのアルコ・ソロが登場。 鬼に金棒、キ○ガイに刃物。 「チェンバースに弓」 というのが、どちらに相当するのか、議論が分かれるところでは無いかと思いますが、糠に釘とかだったら、特に害は無いんっすけどねぇ。。。 今回、弓弾きは無いのかと、糠喜びしていたら、このザマでありますが、その後、テナーとドラムスの4バースで大いに盛り上がるので、気を取り直して、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 ということで、ラストっす。 スタンダード・ナンバーの 「アイ・リメンバー・ユー」 。 CDオマケなので、軽く流しておこうと思いますが、快活な仕上がりっすな。 ということで、おしまい。

【総合評価】 結局、最後までバラード無しで押し通しちゃいましたな。 やや一本調子な感は否めませんが、グリフィンはちょっと強引過ぎるくらいのほうが、好きっ♪ そういう趣向の人にとっては、いいかも? ファンキー要素はやや希薄だったりするので、ソニー・クラークにそっち方面を期待し過ぎると、ちょっとアレだったりするかも知れなくて、とまあそんなこんなで、コングリなグリフィンでありました。


INDEX
BACK NEXT