WAIL MOODY WAIL (PRESTIGE)

JAMES MOODY (1955/12/12)

WAIL MOODY WAIL


【パーソネル】

DAVE BURNS (tp) WILLIAMS SHEPHERD (tb)
JAMES MOODY (as,ts) PEE WEE MOORE (bs)
JIMMY BOYD (p) JOHN LATHAN (b) CLARENCE JOHNSON (ds)
【収録曲】

(01-03) THE GOLDEN TOUGH / THE NEARNESS OF YOU / DONKEY SERENADE
(04-05) MOODY'S BLUE AGAIN / WAIL MOODY , WAIL
(06-07) THE STRUT / A SINNER KISSED AN ANGEL
【解説】 ( 2015年03月29日更新 / 連載 1,158回 )

 年度末でしたなぁ。 デーモン閣下っぽく言うと、粘奴魔IIでしたなぁ。 そこに工期末、閣下っぽく言うと、香気魔IIが重なって、やや阿鼻叫喚な神津カンナ。 そういう状況だったりしたんですが、出してくる名前がいちいち昭和っぽいっすな。 阿鼻叫喚な橋本環奈。 そのほうがよかったかもしれませんが、それはそうと、香気魔IIって、何だか美魔女っぽくて、ちっともデーモンっぽくありませんな。 ま、個人的にはデーモンよりもコーモンのほうが好きなので、別にいいんですが、いいですよね、コーモン。 これからの季節は桜が綺麗だったりするんですが、 ここ 。 で、それはそうと、工期末。 僕が抱えている現場は書類作成を残すだけで無事に完了したんですが、約1件、ちょっとワケありの物件が発生したようで、僕が現場代理人の代理として1週間ほどその現場に赴くことになりました。 場所は四日市の北の端っこの某ポンプ場。 家からクルマで20分くらいと至近だし、とりあえずそこにいるだけでいいという、極めてお気楽なお仕事だし、現場事務所があってストーブも完備されているし、会社にいるよりも書類作りが捗って、けっこう美味しい♪ ただひとつ、仮設トイレが溢れそうになっているのがネックだったりするんですが、どうやら現場代理人が下請けのオッサンから窮状を訴えられていたにも関わらず、しばらく放置していた模様でありまして。 放置とか、法治国家では考えられませんよね。ホー・チミンに訴えてやるぅ! そう思わずにはいられませんが、ホーに訴えても 「ほぉ。」 の一言で終わりなような気がしないでもないので、とりあえず現場代理人に電話をしてみたところ、 「調べといてぇ。」 の一言で片付けられてしまいました。 はぁ、めんどくせぇ。。。 補足として 「現場の入口のところの会社にバキュームカーがいっぱい止まっとったで、あそこに言えばエエんちゃう?」 という、超あやふやな情報も。 そんなとこ、あったっけ? あったとしても汲み取りをして欲しいという僕の気持ちを、ぜんぜん汲み取ってくれない会社だったりしたら嫌なので、とりあえず四日市市役所に電話をして、汲み取り屋さんを教えて貰うことにしました。 その結果、四日市のなんたら公社というところが何とかしてくれるみたいなので、そっちに電話をしたところ、申込書に必要事項を記入して、料金は前払いで郵便局に振り込んで、現場の詳しい地図を添付して、その3点セットを送れとのお達しが。 はぁ、めんどくせぇ。。。 とりえあず会社に申込書をファックスして貰い、会社のオネーサンに料金の振り込みをお願いして、後はまあ、会社に戻ってから何とかするしかありませんなぁ。

 で、会社に戻って申込書を見ると、住所だとか、仮設トイレの便槽の容量だとか、レンタル会社の名前なんかを記入する欄がありました。 現場代理人に、汲み取りはナントカ公社というところでやってくれるらしい旨を説明し、便槽の容量とレンタル会社の名前を訪ねたことろ、容量は知らん、分からん。 で、借りたのはナントカ公社である。そんな事実が発覚しました。 自分のところで便所を貸し出して、溜まったら自分たちでそれを汲み取る。 そんな業務を請け負っている公社だったんですな。 なら最初から、そこに頼んでくれればよかったのにぃ。。。 「おかしいなぁ。汲み取りはやらんって聞いたんやけど。」 とか、ぶつぶつ言っておりましたが、現にこうして汲み取りの申込書が送られてきているワケだし、おかしいことなど、何もありません。 しっかりしろ、現場代理人っ! で、現場の住所を調べてみたところ、そこは四日市市内ではなくて、お隣の川越町に属するという事実が発覚したんですが、四日市の北の端から外れちゃっていたんですなー。 申込書の住所の欄に、既に 「四日市市」 まで印字されているのがちょっと気になったんですが、自分たちが設置した便所なんだから、まさか汲み取らないということはないでしょう。 自分の肛門は自分で拭く。 それが世間の常識、コモンセンスっすよねー。 で、このナントカ公社というところ、実はそのポンプ場の委託管理も請け負っていることが判明したんですが、なら現場の詳細な地図も不要っすな。 便槽の容量も自分のところの便所なんだから分かるだろうし、本来なら、いちいちこちらから申し出なくても、 「うちで設置させて頂いた便所が一杯になっちゃっているんで、汲み取りさせて頂きますね!」 そう、爽やかに自主的に動いてくれるのが筋ではないかと思っちゃうレベル。  使えねぇ公社っすな。 まだ、マハーポーシャのほうが使えるんじゃないっすかね? オウム真理教がそんな名前のパソコン屋をやっていたのは知っているんですが、お弁当屋さんもやっていたんですな。 これ 。 尊師、めっちゃいい人っぽい♪ ま、食べ物商売で、この髪型とヒゲ面はちょっとどうかという気もするんですが、佐村河内守クンみたいにするべきではなかろうかと。

 とまあそんなこんなで、必要書類をFAXして、後は吉報を待つだけだったんですが、次の日の朝、僕のもとに悲報が届きました。 「あそこは川越町なので、うちでは汲み取り出来ません。」 って、マジかよ!? 自分のところで管理しているポンプ場なのに、おまけに自分のところで設置した便所なのに、糞 (フン) を始末しないってか? 憤慨やるかたありませんが、ま、あの業界は昔からのしがらみで、縄張りがきっちり決まっているみたいですからなぁ。 で、川越町の汲み取り業者の名前を教えて貰ったんですが、そこの住所を調べてみたら、現場のすぐ近くのバキュームカーがいっぱい止まっているところでありました。 最初からそこに頼めばよかったんや! …というのが、最近の出来事 (その1) です。 で、続いて (その2) 。 現場は片付いたものの、書類のほうがぜんぜん片付いていない “僕が抱えている工事” でありますが、つよぽん (←現場代理人) からは、 「基本的に書類は全部やってもらいますから!」 と宣告されてしまって、ああん。。。 工期末の近くになるとバタバタして大変だから、出来る書類は予め作っておくように。 そのように言われていたんですが、追い詰められないとヤル気にならないタイプの僕はギリギリになるまで、のほほーんと過ごしていたんですよね。 その結果、追い詰められました。 だから言わんこっちゃないっ! つよぽんが見かねて自主的に何とかしてくれたので、ま、何とかならないこともなさそうな気がしないでもないんですが、ネックになるのが電子納品というヤツであります。 苦手らしいんっすよね、つよぽん。 「電子納品だけは、絶対にやりませんから!」 と、頑なな態度を崩さず、これだけは僕は何とかしなければならない模様。 あと、安全書類というヤツも残っていて、これが何だかクソ面倒臭そうなので、出来れば回避したいところなんですが、ま、僕がやらなければ、誰か = つよぽんが何とかしてくれるのではなかろうかと。 とりあえず電子納品に全力を注ぐことにしたんですが、これはどういうものなのかというと、 これ 。 この漫画を見る限り、従来は大量の書類を作らなければならなかったのが、電子納品だとCD1枚だけで済んで、とっても楽だね♪ そのように思えるかも知れませんが、現実には従来通り、大量の書類を作らされて半泣きな上に、更にその電子化という余計な仕事までやらされて、全泣き。 そういうアレだったりして、ぶっちゃけ、何のメリットもありません。 基本、書類をPDFにして、指定のフォルダに入れればいいだけの話なので、自力でも何とか出来そうな気がしないでもないんですが、電子成果品の属性情報について記載した “XML” だとか、その文書構造を定義した “DTD” とやらを作らなければならず、素人の手には負えません。 岸部シローと亀田史郎の手にも負えません。 これはもう、電子納品支援ソフトの支援に頼るしかありませんなぁ。。。

 岐阜支店では写真管理用に PhotoManager というのを使っておりました。 で、全体的な管理は同じメーカーの CALS Manager というのを利用していたんですが、三重支店ではフォトマネは同じなんですが、全体の管理は Calssist というのでやっている模様。 何でや? キャルマネではアカンのか? 解せないものがあったんですが、下衆の勘繰りで勘ぐってみても、解せないでゲソ。。。 とりあえず問題を先送りして、工事写真のほうを先に作ってみることにしたんですが、電子納品には要領(案)やら基準(案)やらというのが、腐るほどあったりします。 これ 。 (案) の段階で、まだきっちりと要領や基準が決まってないのに、それで何とかさせようとするな! そう思わずにはいられませんが、で、どの要領(案)やら基準(案)やらを使えばいいのかというと、とりあえずいちばん新しいヤツでやればいんじゃね? そう思って、その旨を役所の監督員に申し出たところ、工事完成図書の電子納品要領 (案) 機械設備工事編の (平成18年3月) と、デジタル写真管理情報基準 (案) の (平成20年5月) でやれ。 そういうお達しでありました。 どうやら三重県のチェックソフトがこの要項やら基準やらに基づいて作られているようで、違う基準で作っちゃうとチェックの際にエラーが出まくるんだそうで。 高校野球も大抵、エラーで決まっちゃいますからね。 “ポロリもあるよ♪” は 「ドキッ!女だらけの水泳大会!!」 だけにして欲しいところでありますが、ググったら普通に動画が出て来ますな。 司会が田代まさしって、めっちゃ適任! とまあそんなことで、平成20年5月のヤツで、工事写真は無事に完成。 で、続いて “打合せ簿” とかを電子化することにしたんですが、量が膨大すぎて、けっこう大変。 紙ファイルの厚さが8センチくらいになってる奴をすべてスキャンしてPDFにしなければならんのですが、つよぽん曰く、「言っちゃなんですけど、そういうしょうもない仕事は、女子社員にやらさせればいいっすよ。」 って、おい! 僕はまったく気乗りがしなかったんですが、机の上にファイルが置かれ、「明日までにすべてPDFにするよう女子社員に指示して下さい。」 そんなメモが付けられておりました。 夜のうちにこっそりギャル社員の机の上に置いておいたんですが、翌日、「今日中には無理ですぅ!」 と言われてしまって、ま、そうでしょうなぁ。。。 28%くらいまでは頑張ってくれたんですが、仕方が無いのでその続きは自力でやりました。 金曜日の夜…というか、土曜日の早朝4時くらいまで掛かったんですが、ま、ここまでやってしまえば、後は何とかなるような?

 が、何ともなりませんでした。 キャルシストというソフトの使い方が、まったく分からんっ! ゆっくりとマニュアルを読めば何とかなるのかも知れませんが、今はそんな時間など、ないっ! これはもう、慣れ親しんだキャルマネのほうで何とかするしかありませんな。 役所には支援ソフトとしてキャルシストを使う旨の書面を提出したんですが、途中で気が変わったとでも言っておけば、おそらく許して貰えるのではなかろうかと。 で、キャルマネのほうでやってみたら、これが意外と簡単。 週末はまるまる仕事に当てる覚悟で、塩サバ通信の更新も早々に断念を決意したんですが、これなら余裕で何とかなりそう? 土曜日は昼前で仕事を切り上げて、翌日、家でチョイチョイと内職をして、見事、CD3枚分の成果品を作り上げることに成功しました。 後はチェックソフトに掛けてやればいいんですが、エラーが出やしないか、ちょっとドキドキ。 が、大丈夫でした。 「成果品の入ったフォルダを指定して下さい」 というメッセージが出て来て、そこから一歩も先に進みません。 チェックが始まらない以上、エラーが出ることもなくて、ほっと一安心。 ・・・してる場合じゃねぇ!! めっちゃ焦ってしまったんですが、どうやらチェックソフトの要領のところで、機械設備編を選んだのが間違いだった模様。 普通の土木編というのにすればちゃんとチェックが始まって、おまけにノー・エラーで試合が終了して、やるじゃん、さば君♪ これで安心して月曜日 (=工期末) を迎えることが出来るんですが、そして迎えた月曜日。 ふと、嫌な予感に襲われました。 「チェックソフトの要領を普通の土木編にしたら、ちゃんとチェックが始まって、おまけにエラーもなくて、やるじゃん、さば君」 じゃなくて、もしかしたら、機械設備編の要領で作らないと駄目なんじゃね? そんな気がしてきました。 で、調べてみたら、やっぱりそうでした。 工事完成図書の電子納品要領 (案) 機械設備工事編の (平成18年3月) で作れって、言われてるやんっ! にも関わらず、機械設備工事編ではない、普通の土木工事の平成20年5月で作っちゃったんですよね、僕。 どうしてかというと、キャルマネでは普通の土木工事の要領しか選べなかったからなんですが、もしかしてこのソフト、機械設備工事編には対応してなかったりするとか? だからわざわざ、キャルシストなんて別のメーカーのソフトを使っていたりするとか? で、調べてみたら確かに、こっちのほうは機械設備工事編が選べるようになっていて、解せなかった謎が、これで綺麗に解けました。 分かったでゲソ!!

 マニュアルを見ながら、クソ使いにくいソフトで何とか打合せ簿とか完成図書とかを電子化することに成功したんですが、あとは写真のほうをどうするかですよね。 キャルマネはさすが、同じメーカーの製品だけあって、フォトマネのデータを簡単に取り込むことが出来るようになっていたんですが、キャルシストのほうは…、うーん、さっぱり分からん。。。 何とか頑張って “XML” を取り込むことには成功したんですが、チェックを掛けたら 「データの関連付けが正しくない」 とか言われて、エラーが2400件ほど。 上の欄をコピーして、下の欄にペーストすることにより関連付けが出来るとのことなんですが、それを2400回繰り返せってか? 夜中の2時くらいまで掛かって、何とか頑張って600個くらいコピペしたんですが、このペースでは徹夜しても明日までには終わらん! そうと分かれば、取るべき道はただひとつ。 きっぱりと諦める。それしかありませんな。 ということで、その日は不貞寝した次第でありますが、結局のところ書類のほうはキャルシストで、写真のほうはフォトマネで、それぞれ別に成果品を作って出すことにしました。 写真のほうも要領を機械設備工事編 (平成18年3月)に替えて作り直してみたんですが、それだとチェックソフトでエラーが2400件ほど出てしまって、うーん。。。 こっちのほうは普通の土木工事の平成20年5月のほうでいいんじゃないか? そんな気がしないでもないので、元に戻して、2つのパターンで恐る恐る役客先に提出したところ、特にお咎めも無し。 それで無事に完成検査も乗り切っちゃいました。 もしかして役所のほうも、電子納品はぜんぜん重要視してないんじゃね? そんな気配が濃厚に感じ取れたんですが、ま、いずれにしろ、これで電子納品に関しては少し自信がついたので、次は 電子納豆 だねっ♪

 ということで、今日はジェームス・ムーディなんですが、地味ですなー。 ジェームス三木とムーディ勝山のコラボみたいで、まったくソソられるものがありません。 まだ、アントニオ古賀とダンディ坂野のほうがマシ? 何年か前、多度大社で豆を撒いておりましたなぁ、アントニオ古賀。 今年は地元出身のレーサー、 松田次生くん がゲストだったようですが、おお、千昌夫まで来てるやんっ! 今年で67歳っすかぁ。 年の数だけ多度豆を食べるのも、けっこう大変でしょうなぁ。 きな粉好きの僕でも、一度に食うのは10個が限界なので、10歳の女児には最適かも知れませんが、「10歳 女児」 でググると、サジェスト機能で 「爆発」 とか 「自爆」 とかが出てくるのが、何ともアレでありますなぁ。 ボコ・ハラムでしたっけ? 「10歳 女児 クリスマスプレゼント」 というのも出て来たので、試しに見てみたら こんなの がヒットしたんですが、小学生の女児にデジカメとか、無いっしょ。 音楽プレーヤーも、めっちゃ微妙な奴ばかりでありますなぁ。 可愛すぎる 猫 クッション ふわふわやわらか 癒し 抱き枕にもなります オフィス 勉強 机 インテリア としても (4.ピンク+開運ねこちゃ.. これなんか、いかにも小学生の女児向けっぽくて、いいんじゃないかと思うんですが、大排気量 エアクリーナーキノコ エアフィルター赤 青 (青)…って、こんなの欲しがる女児がいるんすかね? マニア過ぎぃ。。。 ということで、こちらもどちらかというとマニア向けのキャラであるジェームス・ムーディ。 サックス奏者というより、作編曲家のイメージが強かったりするんですが、こういうタイプの人は、アドリブ偏重主義の日本のジャズ・ファンの間では過小評価される嫌いがありますよね。 能天気で、翳りが無さそうな雰囲気であるところもマイナス・ポイントなのではなかろうかと。 で、今日はそんなムーディくんの 『ウェイル・ムーディ・ウェイル』 というアルバムを取り上げてみたいと思うんですが、4管編成の、えーと…、トリオ、カルテット、クインテット、セクステットの次の、セプテットっすか。 僕はセクステットという不健全な言葉の響きがあまり好きではないので、もう1人増やしてセプテットにしてくれて、よかった。 そんな気がするんですが、更にもう1人増やしてオクテットにしちゃうと、 これ になっちゃいますからね。 で、これ、リーダーを含めた参加者全員がクソ地味なのがちょっとアレなんですが、楽そうに見えたジャケットも実際に書いてみたら、けっこう手間だったしぃ。 忠実に再現する気は端からなかったので、雰囲気を感じ取って頂ければ幸いなんですが、とまあそんなことで、では1曲目から。

 まずはクインシー・ジョーンズのオリジナルで、 「ザ・ゴールデン・タッチ」 。 「ザ・黄金のおさわり」 っすか。 いいっすなぁ。 座右の銘は 「おかわり」 とか、ワケのわからんことを言ってるプロ野球選手がいますが、 「おかわり」 よりも断然、 「おさわり」 のほうがソソられますよね。 しかもそれが 「黄金の…」 とくれば、尚更のこと。 もしかして、 こんなの をおさわりし放題だったりするとか? ちょっとマニア過ぎぃ。。。 で、演奏のほうはというと、これはアレっすな。 セプテットっす。 お洒落で知的な室内楽的アンサンブルって感じ? ちょっと好き嫌いが分かれるタイプの作風であるように思えるんですが、ピー・ウィー・モアのバリトンサックス、デイブ・バーンズのトランペット、ムーディくんのテナーと、各自のソロが順次披露されるあたり、立派に正統的なハード・バップであるな。そのように評価していいのではなかろうかと。 間に挟まれるアンサンブル・パートの頻出ぶりが、ちょっぴりウザかったりするんですが、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 歌物ナンバーの 「ザ・ニアネス・オブ・ユー」 。 ムーディのテナーをフィーチャーしたムード歌謡風のバラードに仕上がっていて、アンサンブルが、うざい。 そんな気持ちに陥った人には一服の清涼剤と言えるのではなかろうかと。 アドリブの途中でテンポが速くなって、ダレさせない工夫もこらされているし、クラレンス・ジョンストンのブラシも、地味にいい感じ。 とまあそんなことで、次です。  「ドンキー・セレナーデ」 。 作者のところには Friml-Stothart-Forrest-Wright と、4人もの名前がクレジットされておりますが、元ネタは これ っすか。ドンキーと言えば、ドンキーコング、もしくは、びっくりドンキーなんですが、ドンキーって、ロバだったんっすか。 ゴリラ的な何か…みたいなものを頭に描いておりました。 ゴリラ要素は 「コング」 のほうだったんですな。 キングコングもそうっすよね。 ググってみたら こんなの が見つかったりしたんですが、姉妹品に ぼやき昆布 というのもあるようです。 「これ、今日中に全部スキャンして!」 とか、そんな無茶を押し付けられたら、昆布でも食わなきゃ、やってらんな〜いっすよね。 ま、昆布で仕事を手伝ってくれるなら、安い物なんですが、で、曲のほうはというと、アップ・テンポの軽快な仕上がりで、ロバっぽさも、セレナーデらしさも、みじんも感じられないミジンコ。 そういうアレだったりするんですが、ミジンコ、うどん粉、阿寒湖。 “世界3大・んこ” の中で、うどんを作るなら断然、うどん粉っすよね。 阿寒湖うどんとか、あかん予感しかしません。 で、演奏のほうはというと、4管が小粋に絡み合うテーマ部に続いて、ピー・ウィー・モアのバリサクと、デイブ・バーンズのトランペットがフィーチャーされて、で、続くムーディはアルトを吹いておりますな。 これがなかなか軽快な吹きっぷりだったりして、テナーよりもいいんじゃね? そんな気がしたりもするんですが、サックス奏者としても、イケるやん! とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 相変わらず、ちょっぴりアンサンブル過多な嫌いはあるんですが、悪くはなかった。 そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、次。 ジョーンズ君とやらの作品で、 「ムーディ・ブルー・アゲイン」 。 4管セプテットとは思えないほどオーケストラなサウンドに仕上がっていて、でもって、個人的にあまりタイプではない作風でありますな。 田舎臭くてアーシーなブルースというか。 マーシーな田代まさしは、決して嫌いではなかったりするんですが、とまあそんなことで、次。 アルバム・タイトル曲の 「ウェイル・ムーディ・ウェイル」 。 翻訳ソフトに掛けたら 「不機嫌なむせび泣き、むせび泣き」 という日本語訳が出て来たんですが、むら気な、気分屋の、むっつりした、不機嫌な、ふさぎ込んだ。 そんな意味だったりするんですな、ムーディって。  日本語でいう「ムードのある」の意はない。 そう書かれておりました。 駄目じゃん、ムーディ勝山。 で、これ、ムーディとデイブ・バーンズの競作のようですが、わりと快活だったりして、英語でいう “MOODY” なイメージはない。 そんな仕上がりになっておりました。 アレンジがあまりクドくないのも好印象なんですが、シンプルなテーマに続いて、ムーディくんの地味なテナーが大々的にフィーチャーされております。 よくよく聞くと途中で微妙に音が変わってるような気がしないでもないので、あるいはバリサクの人と交替だったりするのかも知れませんが、で、その後、デイブ・バーンズが登場。 で、ここに来て初めてのような気がするジミー・ボイドのピアノのソロも、ちょっとだけ耳にすることが出来ます。 で、アルトらしきソロが出て来て、最後に管楽器同士の掛け合いパートがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 14分近い長尺物なんですが、おしなべて地味な印象でありました。 で、次。 ここから2曲はCDオマケになるんですが、 「ザ・ストラット」 はベニー・ゴルソンのオリジナル。 微妙にゴルっぽいような、そうでもないような曲調だったりします。 で、演奏のほうはセプテットっぽさ、バリバリ全開でありますな。 各自のソロの出来は、悪くないと思います。 で、ラスト。  「ア・シンガー・キスド・アン・エンジェル」 。 恐らく歌物ナンバーではないかと思われ、わりといい感じのバラードが展開されております。 とまあそんなことで、今日は以上っす。

【総合評価】 何と言うか、微妙っすな。 最初の2曲くらいは、まあまあいい感じだったりするんですが、それ以降は、あまり書くことがなかったな…と。 ま、半分以上は僕のヤル気のなさに起因するものなんですが、ま、客観的に見れば、総体的に、まあまあかな? …と、そんな気がする1枚でありました。


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