( 前回 までの粗筋) 千手ヶ原でクリンソウを眺め、竜頭の滝を散策して、日光湯元温泉に移動した。 …ということで、2日目です。 今回の行程は こんな感じ なんですが、初日にお泊まりしたのは 湯元板屋。 温泉と料理は非常によかったんですが、朝食が8時開始というのが、ちょっと難点。 宿でゆっくりしたい派なら、まったく問題ないんでしょうが、とにかく観光を詰め込みたい派なんですよね、僕の場合。 信玄餅詰め放題、ステラおばさんのクッキーの詰め放題、指詰め放題。 最後のはどう頑張っても10本が限界のような気がするんですが、いや、足の指まで動員すれば、倍率ドン!さらに倍! そこまではいけますか。 とにかく、観光出来そうなところは詰められるだけ詰めておきたいところなんですが、今回、2泊目の宿を塩原温泉にしちゃった関係で、日光観光は午前中くらいで切り上げなければなりません。 湯滝の散策は出来ることなら初日のうちに片付けておきたかったんですが、夕方、暗くなってから山の中をうろついて、クマに襲われたりしても嫌だしぃ。 苦肉の策として、2日目の朝食前に持ってくるというプランを考えてみました。 朝、暗いうちから山の中をうろついて、クマに襲われたりしたら嫌なんですが、ま、板屋の温泉と夕食を満喫した後であれば、夕方に襲われるよりは、まだマシなのではなかろうかと。 クマと言えば、いなべの市役所の人が三重県内で捕獲したクマを勝手に滋賀県側に放逐して、大問題になっておりましたな。 滋賀県で婆ちゃんがクマに襲われて、大怪我をしたりして。 いなべの山のほうとか、よく仕事で行ったりするので、他人事ではありません。 DNA鑑定の結果、いなべの人が放したクマと、婆ちゃんを襲ったクマは別人…というか、別熊であることが判明して、以来、ニュースではぜんぜん取り上げられなくなっちゃいました。 死刑もやむなしという論調だったのが冤罪であることが判明して、捕まえたらまた別のところに放すと、そういう方針になったみたいですけど。 とまあそれはそうと、湯ノ湖。 1周約1時間、オプションで湯滝までの往復を加えると+20分くらい。 朝の散歩としては、ちょっとハードな気がするので、湯ノ湖を半周して、湯滝の下まで歩いて、朝イチのバスに乗って戻る。 そんな企画がお手軽なのではなかろうかと。 で、気になるのはお天気なんですが、金曜日は曇りで、土曜日は雨、日曜日は曇り時々雨。 そんな予想だったのが半日ほど前倒しになって、初日は昼過ぎから雨模様。 で、翌朝、うっすらと薄日が射してきそうな気配が感じられたりもしたんですが、結局のところクソ面倒になって、朝のお散歩は取りやめ。 ま、多分そうなるだろうと予想はしていたんですが、案の定っすな。 ということで、朝飯を食ってから、出発〜。
日光湯元温泉には前回参照の温泉寺というのがあるんですが、それの神社バージョンもあります。 その名も温泉神社。 けっこう急な階段の上に鎮座しているんですが、頑張って上ったところで、得られるものは決して多くは無さそうな空気が漂っていたので、12段くらい上ったところで写真を撮って、すぐに引き返しました。 ググってみたら、昭和37 (1962) 年にこの地に移り、覆屋のなかに朱塗りの神殿が新しく建てられました。以前の銅祠は重要文化財に指定されています。 そんな記述があったんですが、とてもそんな重要な文化財があるようには見えなかったんっすけどね。 以前の銅祠とやらは、また別の場所に鎮座しているのかも知れませんが、えーと、 これ っすか。 やはり、日光二荒山神社の宝物館に展示されているぽいっすな。 しかも、凄ぇ、ショボそう。 オフィシャルサイトなのに超ピンぼけ写真だったりするし、日本でも有数の冷遇されている重要文化財であると言っていいかもしれません。 これ なんて、同じ重要文化財でもぜんぜん冷遇されてなくて、とっても土偶されているというのに。 というかこれ、国宝じゃなくて、ワンランク下の重要文化財なんっすな。 土偶なんて重文で十分。 そんなふうに思われているのかも知れませんが、調べてみたらちゃんと国宝の土偶というのもありました。 これ とか。 えー、こんなキン肉マンみたいなのがー? お宝認定する係の人の趣向が今ひとつよく分かりませんが、とりあえず、あの階段の上にあった建物は、さして重要でないことが判明したので、安心して次に行きましょう。 湯ノ湖っす。 名前の通り、湖全域が天然温泉となっていて、超巨大な露天風呂として楽しめる…ワケではないと思うんですが、 (写真・上から2番目) のように白濁した温泉っぽいのが流入していたので、多少は水温も高くなっているのかも知れません。 お天気のほうがまったく芳しくありませんが、朝靄に煙っていて、これはこれでちょうっと神秘的で、いいかも? 点在する釣り人やボートもいいアクセントになっております。 で、湖畔にはぐるっと1周出来る遊歩道が整備されているようです。 湖の向こう側のほうが自然にネイチャーでよさそうな気がするんですが、湯滝までの距離が長くなるので、手前側のほうで妥協することにしました。 国道を歩かされるだけなのかと思ったら、ちゃんと木道が整備されていて、問題無し。 わりと鬱蒼とした感じで、湖面は時折チラチラと見えるだけだったりするんですが、パンツなんかも丸見え状態より、チラチラのほうが興奮の度合いは高いので、ま、いいんじゃなかろうかと。 …とか思っていたんですが、途中から木道が消えて、普通の未舗装路みたいになって来ちゃいました。 兎島という半島部分への分岐もあったりするんですが、そちらは鬱蒼度が一段と増していたりして、あまり足を踏み入れたくはない雰囲気。 兎島だから野良ウサギに期待していると、そんなものはどこにもいなくて、う、詐欺。 そんなスポットらしいので、紅葉シーズン以外は無視していいのではなかろうかと。 ということで、直進。 ぶっちゃけ、この時点で景色にも飽きて来ちゃうんですが、でも大丈夫。 もう少しだけ我慢すれば、湯ノ湖は終了。 そしてそこは湯川の始まりだったりします。
湯ノ湖の先が湯川なんですが、湯川秀樹、湯川れい子、湯川遥菜。 世界3大・湯川でありますな。 物理学者と、洋楽好きのオバハンと、ISISに処刑されちゃった人。 同じ湯川でも、人生いろいろ過ぎでありますが、湯川は、湖畔に日光湯元温泉を抱える湯ノ湖に端を発する。温泉街の対岸である湯ノ湖南岸から湯滝となって流れ落ち、戦場ヶ原の湿原を緩やかな流れとなって通過した後、下流部で再び渓流となり、竜頭の滝の下流で地獄川の支流として合流する。湯川と合流した地獄川は約0.5km下流で中禅寺湖へと流入する。 そういう流れだったりします。 地獄川と合流する湯川。 まるで遥菜クンの最期を見るようでありますが、竜頭の滝と同様、湯滝も上と下の両方から水が流れ下る様を見ることが出来るシステムになっております。 今ひとつ急流すべり感に欠けていた竜頭の滝の上部に比べて、こちらのほうは大迫力。 で、滝をチラチラ横目に眺めながら、急な階段を歩いていくことになるんですが、上から下へ降りていくのはまだいいとして、反対の上り方向は絶対に避けたい感が半端ありません。 後でGPSのログで検証してみようと思うんですが、竜頭の滝よりも長くて急っぽい? で、降りた先に観瀑台があって、間近に滝を眺めることが出来るんですが、滝壺は意外と浅いようで、釣り人のオッサンが普通に入り込んで、普通に立っていたりします。 さらに下流のほうまで歩いていくと、小滝というのがあるようですが、詳しくは ここ 参照。 http://my-nikko.com/nature/yumoto-midokoro/yudaki-to-kodaki/ っすか。 「ゆたき」 と 「こたき」 じゃなくて、「ゆだき」 と 「こだき」 なんっすな。 階段の高さが結構あるので、降りるのは楽ですが、帰りは頑張って上らないとだめです。 そう書かれておりますが、確かに。 南九州の人なら 「湯滝は、よだきい。」 とか、思っちゃうに違いありませんが、湯滝レストハウスで 「炭火で焼いた川魚にかぶりついています」 の幼女、なかなか見事なかぶりつきっぷりでありますなぁ。 湯元板屋の料理は大当たりの部類だったんですが、個人的に唯一ハズレだったのが、鮎の塩焼き。 特に、はらわたの部分が苦くて苦痛だったんですが、この幼女、思いっきり腹にかぶりついておりますな。 翌日の塩原温泉の宿でも、まったく同じ見た目と味の鮎の塩焼きが出て閉口しちゃったんですが、この幼女を一緒に連れていけばよかったと、今さらながら、ちょっと後悔。 で、今回、小滝まで足を伸ばすのはやめて、そのままバス亭を目指すことにしたんですが、観瀑台からそこまでは地味に上り坂が続くので、ちょっと大変だったりしました。 ま、例の階段を上るよりは全然マシだとは思うんですけど。 とまあそんなことで、湯ノ湖と湯滝の散策の軌跡はこちら (↓) 。
【湯ノ湖・湯滝散策の軌跡】 (←Click Here!!)
比較用として、竜頭の滝の散策軌跡 (↓) 。
【竜頭の滝散策の軌跡】 (←Click Here!!)
竜頭のほうが400mくらいの距離で60mくらい落差があるのに対し、湯のほうは280mで70mくらいの落差。 やっぱりこっちのほうが急っすな。 急須に匹敵するレベル。 それはそうと急須って、どうして 「急」 なんて漢字が入ってるんすかね? そんなに急いで茶をいれる必要もない気がするんですが、 ここ を見ても、何だか全然、釈然としません。 が、今は先を急ぐので、急須問題は置いといて、で、湯元温泉から湯滝入口のバス亭まで、2.5kmで、約45分といったところっすか。 そこから歩いて温泉まで戻るというのは、やはりちょっと無理がありますな。 で、滝壺からバス亭までの上りが、やはりそれなりの苦行であるというのが、この断面図からも読み取ることが出来ますが、でもって、今回の日光観光は終了〜。 当初の予定では 日光植物園 と、隣接する 日光田母沢御用邸記念公園 という地味スポットを回ろうかと思っていたんですが、雨がけっこう強くなってきたし、どちらかひとつに絞るとしても、微妙に時間的に厳しいような? 中学の修学旅行で行ったのでプランから外していた華厳の滝に行ってみようかとも思ったんですが、霧が出てよく見えなかったりすることもあるみたいだし、クチコミでは湯滝のほうが評価が高かったりするみたいだし、ま、いっかぁ。。。 で、結局、東武の日光駅前までバスで戻ることにしました。 塩原温泉まではJRで行く予定なんですが、あっちのほうの駅前は閑散としていて、周囲に何もなかったりするんですよね。 歩いて数分の距離なんですが、東武の駅のほうは土産物屋もあったりして、そこそこ賑わっていた気がするので、そこで降りて、付近を偵察してみることにしました。 で、 この店 を発見。 おお、揚げゆばまんじゅう。 ガイドブックで見て、ちょっと気になっていたんですよね。 安芸の宮島の揚げ紅葉は何度か食べたことがあって、最初の感動がちょっと薄れてしまったんですが、こっちのほうはどうなんっすかね? 店の人と顔なじみらしい近所のオバサンや高校生なんかも喜んで買っていたので、観光客だけが喜んで食っているワケではなく、地元民にも普通に愛好されているっぽい感じでありました。 店の兄ちゃんがパラパラと塩を振りかけてから渡してくれるんですが、その塩気とアンコの甘さとのバランスが絶妙で、美味ぇぇぇぇぇ♪ もし、また日光を訪れる機会があるとすれば、リピ確定でありますな。 ま、2回目は初めての時ほどの感動はないものと思われますけど。
ということで、塩原温泉に移動〜。 那須塩原駅からのバスの時間の都合とかもあって、宇都宮駅での乗り換えに1時間くらい余裕があったので、 駅ビルでお土産を漁ってみることにしました。 で、その成果がこちら (↓) 。
とまあそんなことで、今回はちょっと写真が少なめでありましたが、このお話は次回に続く♪
ということで、今日はウェイン・ショーターっす。 ハードバップの次を担う、60年代の新主流派を代表するテナー奏者がウェイン・ショーターだとすれば、その補欠にあたるのがこの人。 前回、ジョー・ヘンダーソンのところでそんなことを書いたんですが、今回はレギュラーのほうを取り上げてみたいと思います。 今日はクソ暑くてまったくヤル気が出ないので、余計な話は省略して、いきなり本題に入りたいと思うんですが、ということで、 『ナイト・ドリーマー』 。 手持ちのネタが手薄になってきたので、わりと定番で勝負したいと思います。 新主流派系ながら、リー・モーガンの参加でファンキーな香りも残しつつ、リズム隊はマッコイ・タイナー、レジー・ワークマン、エルビン・ジョーンズというコルトレーンな陣容。 過渡的な面子であると言えそうですが、この過渡が吉とでて、加ト吉となるか? そこのところがポイントであると言えそうです。 ということで、まずはアルバム・タイトル曲の 「ナイト・ドリーマー」 。 このアルバムはすべてショーターのオリジナルで占められているんですが、作曲の才能にも秀でたものがありますよね、この人。 で、この 「夜の夢見人」 はというと、メジャーからマイナーに移行する曲で、ウェインによればそれは夕暮れから夜までの経過をあらわしているという。 ワルツ・タイムにのって、タイトルどおり幻想的な演奏が繰り広げられる。 ここで際立っているのは、やはりウェインのソロだ。 それは旧態依然としたリー・モーガンのソロと比較するまでもなく判然とする。 いわゆる “モード概念” から一歩ふみだしたウェインのソロは、来たるべき次代への予兆のように響く。 そう、原文ライナーに書かれているようなアレであったりするようです。 ショーターを持ち上げたいが為に、モーガンを貶す。 こういう手法はあまり好きではなかったりするんですが、基本、間違ったことは書かれていませんよね。 ワルツ・タイムにのってるし、タイトルどおり幻想的でゲソ。 そんな感じだったりするし、夕暮れから夜までの経過をあらわしていると言われれば、確かにそんな気がするし。 マッコイの弾くピアノのイントロが非常にいい雰囲気だったりするんですが、そこから2管のハモリによるテーマ部の吹奏があって、以下、テナー、トランペット、ピアノの順で各自のソロが披露される。 そういう流れでありますな。 確かにショーターのブロウは卓越したものがあるんですが、モーガンの “旧態依然とした” ソロもぜんぜん悪くなかったりするし、続くマッコイの1日熊依然としたプレイも味わい深くて、クマー。 で、その後ショーターが再登場してひとしきり暴れて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ラストは、ショーター君がアドリブをかましつつ、フェードアウト。 そういうアレだったりするんですが、全般的にパワーを持て余している感が半端無くて、いやあ、みんな若くて、ヤングっすなー。
ということで、次。 「オリエンタル・フォーク・ソング」 。 ウェインがテレビをみていた時に流れてきたコマーシャル・ソングが原曲だという。 中国の古い歌で、コマーシャルではもっと速いテンポだったそうだ。 当時のウェインは、夫人が日本人だったこともあり、こうしたオリエンタル・ムードの曲を多く書いていた。 そう、原文ライナーに書いてあるんですが、オリエンタル・ムードの曲を多く書いていたというか、中国の古い歌のパクリじゃん! そんな気がしないでもない朴李雀 (パク・リジャン) だったりするんですが、2ちゃんねるの偉人AAにもありましたっけ? えーと、 これ っすか。 ソレっぽい漢字を適当に並べてみたんですが、考えることは誰も同じなようで。 頭の中に描いていた顔とは、かなり違ったタイプの偉人ではあったんですけど。 個人的にこのシリーズでは、 これ がかなりお気に入りだったりします。 悟りを開いた、穏やかな顔をしてますよねー。 で、曲のほうはというと、これはアレっすな。 中国の古い歌っすな。 そんな面影が微かに感じられたりするんですが、それが見事にモーダルなジャズに生まれ変わっていて、さすが。 そう思わずにはいられません。 ゆったりとしたテンポで、知性的な仕上がりになっていたりして、でもって、ソロ先発はショーター。 悟りの境地から、次第に心が高ぶっていく様子がよく表現されているんですが、続くモーガンのソロは最初っからちょっとアホっぽくて、さすがにこれはちょっとミス・マッチなのではなかろうかと。 溌溂としたカツレツ。 そんな感じだったりして、豚肉の揚げ物が好きな人には、いいかも知れませんけど。 で、以下、マッコイのソロがあって、2管のハモリとエルビンのタイコとの絡みパートがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 基本、一部を除いて落ち着いた仕上がりでありましたが、総体的に悪くはなかった。 そういうアレでありました。 で、次。 「ヴァーゴ」 。 日本人にとっては、ちょっぴり猿人バーゴンを彷彿させる曲名だったりするんですが、猿人とは正反対な 「乙女座」 という意味なんだそうです。 いや、星座というのは性別や見た目には関係しないので、普通に乙女座の猿人というのもいたりするんでしょうけど。 ちなみにサバくんは魚座だったりするんですが、おお、イメージぴったり♪ あと2日ほど生まれるのが遅れていたら牡羊座になっていて、このサイトも 「ジンギスカン通信」 とか、そんなのになっていたかも知れませんが、で、曲のほうはというと、いかにもショーターらしい、ミステリアスなバラードに仕上がっていて、絶妙。 エルビンのブラシも超イイ感じ。 マッコイくんのピアノも怖い顔に似合わず、リリカルの極み。 ちなみにリー・モーガンはお休み。 この人のバラード・プレイも決して悪くはなかったりするんですが、今回、仲間外れにしちゃったのは、ま、正解だったな。 そんな気がするほど、どっぷりとショーター世界に浸ることが出来る、そんな逸品でありました。
…と、ここまでは完璧な流れで、非の付け所のない仕上がり。 ここから先、ちょっと落ちるという記憶があったりするんですが、果たしてどうなることでしょうか。 ということで、後半最初の曲は 「ブラック・ナイルズ」 。 ジャズ・メッセンジャーズ次代の名残が感じられ、64年当時の最良のハード・バップであり、うんぬん。 そういった旨の記載があるんですが、リー・モーガンのはりきったプレイ、ウェインのダイナミックなソロがきかれる…と、原文ライナーの人も珍しく両者を褒めておりますな。 実際の順番はウェインのほうが先発だったりするんですが、なるほど。 確かにダイナミックっすよね。 で、続くモーガン君は確かに張り切っております。 この人は基本、いつだって元気溌剌だったりするんですが、そのフレージングは歌心に富んでいて、で、絶妙な繋ぎでマッコイ君にスイッチ。 最後にエルビンのタイコがフォーチャーされて大いに盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ケレン味のない純正ハード・バップな仕上がりで、すっきりとした余韻が残る作品に仕上がっておりました。 で、次。 「チャコール・ブルース」 。 チャコールって、石炭でしたっけ? 炭鉱労働の苦悩を描いた渾身の懇親会。 そういうアレだったりするのかも知れませんが、ストレートなブルースを演奏することの少ないウェインだが、ここではマーチ・テンポにのってグルーヴィーなブルースをくり広げている。 そういうアレだったりしております。 モーガンがおやすみなワン・ホーン編成なので、より真っ直ぐな印象を与えるんですが、マッコイのソロを含めて、うーん、まあまあ?
ということで、ラスト。 「アーマゲドン」 。 タイトルは恐らく、ハルマゲドンと何か関係があるのではないかと思うんですが、終末思想とか、黒魔術とか、そういうのが好きそうですもんね、この人。 2管のハモリでテーマが演奏された後、ショタ、モガ、マコの順で各自のソロが披露されるんですが、書いているほうとしてはそろそろ疲労してきたので、とまあそんなことで、今日のところは以上っす。
【総合評価】 完璧っすな。 特に4曲目までは非の打ち所がない仕上がりで、残りの2曲も、まずまず無難に纏めたな…と。 過渡的な面子もわりといい方向に作用していて、とっても加ト吉だった、そんな1枚だったりして、オススメ♪