FATHEAD (ATLANTIC)

DAVID NEWMAN (1958/11/5)

FATHEAD


【パーソネル】

MARCUS BELGRAVE (tp) DAVID NEWMAN (as,ts) BENNIE CRAWFORD (bs)
RAY CHARLES (p) EDGAR WILLIS (b) MILTON TURNER (ds)
【収録曲】

(01-03) HARD TIMES / WEIRD BEARD / WILLOW WEEP FOR ME
(04-06) BILL FOR BENNIE / SWEET EYES / FATHEAD
(07-08) MEAN TO ME / TIN TIN DEO
【解説】 ( 2015年08月02日更新 / 連載 1,174回 )

 ボイラーはドラマー、やくざなドラマー♪ …ということで、今日はドラマーについて考えてみたいと思いません。 ドラマーにまつわるドラマとか、探せばたくさんあるのかも知れませんが、試しにそのキーワードでググってみたところ、小泉今日子が綴るパンツにまつわる物語をドラマ化! そんなのが出てきました。 これ 。 どこにドラマーの要素があるのか、今ひとつよく分かりませんでしたが、パンツのほうは画像もそこそこあったので、満足♪ とまあそんなことで、今日はボイラーについて考えてみたいと思います。 題して、『ボイラーにおけるオイラーの公式』。 どんな公式でしたっけ? えーと、 これ っすか。 あ、ヤメ。 オイラーは捨てて、ボイラー1本で勝負しようと思うんですが、それだけでは1回分の原稿を賄える気がまったくしなかったりするので、無理矢理でも何かもうひとつ、適当に絡めたいところでありますな。 ボイラーとボラ (←ボラ科の周縁性淡水魚) 。 中盤以降はそういう展開になるかも知れませんが、さ、頑張りましょう。 ということで、ボイラーです。 どうしてそんなものをテーマにしようかと思ったのかというと、先日、点検したんですよね。 正確に言うと、ボイラーを点検している兄ちゃんを、傍でじーっと監督するという業務に従事したんですが、生きているボイラーを生(ナマ)で見るのは初めての体験でありました。 既にお亡くなりになって、庭に放置されているボイラーを搬出するというオマケ仕事の監督なら以前にもやったことがあるんですが、プラントの一員として組み込まれているヤツはまた、一味違いました。 何か、いろいろな付属の機器とつながったりしていたんですが、その仕組みがよくわからないまま、点検は終わってしまいました。 お仕事中、基本的に暇だったので、家に帰ったらちょっとボイラーの仕組みについて勉強してみっかぁ。 …とか、そんなことを考えたりしていたんですが、とまあそんなことで、勉強してみましょう。

 そもそもボイラーというのは何をするものなのか。 そういう、初歩的なところから実はよくわかっていなかったりするんですが、ボイル = 茹でるだから、ボイラー = 茹でる人。 そういう理解でいいんっすかね? あるいは、ボイル、ボイラー、ボイレストという活用で、最上に茹でるというところまではいかないんだけれど、比較的茹でる。 そういう状況だったりするのかも知れませんが、いずれにしろ、茹でるという行為に何らかの関わりがあるものと思われます。 ゆで卵や、ゆでダコを作る人はボイラーである。 そう言っていいと思うんですが、ところで君は、ゆでダコも、蒸しダコも、同じようなもんや。 そんなふうに思ったりしていませんか? 僕は思っていました。 が、実はぜんぜん違うらしいっすな。 月とスッポン…とまでは言いませんが、スッポンと、ひねぽんくらい違います。 姫路の名物らしいっすな、ひねぽん。 ひね鶏という、ひねた鶏をスライスして、ポン酢で和えた食い物らしいっすが、何か美味そうっすな。 変なカメなんかより、よっぽどソソられるものがあります。 カメとか、めっちゃ肉が固そうですもんね。 このカメ、噛めへんがな! …みたいな。 ま、ひねた鶏というのも肉が柔らかいとはぜんぜん思えなかったりするので、出来れば素直な鶏をポン酢で食べたいところなんですが、それでは 「すなぽん」 という別の料理になってしまうので、難しいところではあります。 で、それはそうと、ゆでダコと蒸しダコ。 茹でるとタコのうま味が逃げ出します。 浸透圧がどうたら、こうたら。 そういう話ではなかったかと思うんですが、湯に塩を入れて海水と同じくらいにしてやれば、大丈夫だとか、何とか。 で、一方、タコを蒸してやれば、水気が入り込んで柔らかく仕上がる。 そのようなことをラジオで言ってたような気がするんですが、適当に聞き流していたので、細かいところは間違っているかも知れません。 ソーセージにも茹でる派と、焼く派の論争があったりするし、調理というのもなかなか奥の深いものがありますなぁ。

 で、調理と言えば、チョリソーというソーセージがあったりしますよね。 チョリソ (Chorizo) はスペイン・イベリア半島発祥の豚肉の腸詰のソーセージ。日本ではチョリソー、チョリーゾとも表記され、細かく刻んだ豚肉とスパイスから作られる。 ほぉ。 ソーセージと言えばドイツという印象が強いんですが、スペインにもソーセージがあるんですな。 そもそも、ソーセージという言葉自体がフランス語起源だったりするようなんですが、で、イベリア半島発祥の豚肉といえば、イベリコ豚というのがありますよね。 ATOKだと “伊部理子豚” と変換されたりして、まだ一般名詞化するところまではいってないようですが、イベリコ豚の仲間で、トトリコ豚なんてのもあるようです。 鳥取のブランド豚で、イベリコ豚と同様、ドングリを食わせて育てるんだとか。 鳥取のイベリコでトトリコなのかと思ったら、韓国語で “どんぐり” を意味する「トトリ」と、スペイン語で“おいしい”を意味する「リコ」から名付けられました…なんだそうで、 ここ 参照。 この平仮名の “ととりこ豚” と一般的なトトリコ豚は別物だったりするのかも知れませんが、で、下のほうには肉の部位に関する解説もありますな。 豚バラ肉って、バラバラになった豚肉のことだとばかり思っていたんですが、アバラ骨の周囲の肉 = バラ肉だったんですな。 皮、赤身と脂身が3層になっているので三枚肉とも呼ばれる。 ほぉ。 骨付きの豚ばら肉は、スペアリブとも呼ばれる。 ほぉ、ほぉ。 名前だけは聞いたことがあるものの、今ひとつ実態を把握していなかった畜肉用語の謎がどんどん解明されていきますが、あと、個人的によく分かっていなかったりするのが、ロースとヒレ。 ロースのほうが脂があって、ヒレのほうは脂身がなくて、あっさり。 それくらいのことは実体験として知っているんですが、細かいことは実はよく把握していなかったりします。 せっかくの機会なので、 「旨いとんかつかつ亭」 を経営している店主に聞いてみようと思うんですが、 ほれ 。 読んでみた結果、あまり大したことが書かれてないことが発覚したんですが、とんかつ屋の店主より、肉屋のオッサンに聞いたほうがよかったっすかね? ということで、 これ 。 “肉のいろは”店主、一角武くん。 豚肉ではなく、牛肉での説明なんですが、イラストは熊本のメスの黒毛和牛なんっすかね? 可愛い♪ 食べちゃうのがちょっと可哀想になっちゃうんですが、サーロイン。 そうそう。 牛のステーキだと大抵、そういう名前の部位が焼かれることになりますよね。 サーロインかテンダーロインかの二者択一。 そういうパターンが多いのではないかと思うんですが、サーロインは牛肉の中で唯一 「サー」 の称号を与えられた部位です。 そんな事をタケシ君は書いちゃってくれておりますが、 「サー」 の称号うんぬんというのは、どうも俗説っぽいっすな。 詳しくは ここ 参照。 「腰部の上」 という、実に即物的なネーミングであることが判明したんですが、で、僕の浅い肉知識では、サーロイン = ロース。 そんな公式が成り立っていたんですが、これもちょっと違っているような?

 日本語の 「ロース」 は英語のroast (ロースト) から転訛した語であり、「ローストに適した肉の部位」という意味を表している。 そういうガバガバな定義だというのも初めて知りましたが、ローストに適した肉の部位のうち、腰部の上にあたるのがサーロインである。 そういう認識でいいんっすかね? で、一方、テンダーロイン。 ロイン = 腰部なので、テンダーロインは恐らく、テンダーネスな腰部なのではなかろうかと。 この部分がいわゆる 「ヒレ」 ということになるのではないかと思うんですが、関西では 「ヘレ」 と言ったりしますよね。 サカナを3枚におろして骨を抜いた切り身のことを 「フィレ」 と言ったりしますが、語源は恐らく同じなのではないかと。 フィレオフィッシュのフィレっすな。 サカナは頭と尻尾とヒレと鱗と皮と内臓がウザいので、それらを除去したフィレならまったく問題のない素材だったりするんですが、1ヶ月ほど前に塩原温泉で食べたヤシオマスのムニエルもそういうヤツだったので、とっても美味しく頂くことが出来ました。 魚体処理方法 。 こんなのを見つけたんですが、ドレスとかセミドレスとか、魚の分際で、小洒落た名前が付けられていたりするんですな。 魚のドレスとか、普通に考えれば こんなの っすよね。 干物でも開きならともかく、丸干しというのはどうも好きになれなかったりするので、もしマクドナルドから “ドレスフィッシュサンド” とかいう新作が出されたりしても、迂闊に手を出さないようにしなければなりませんが、とまあそんなことで、ボラ (←ボラ科の周縁性淡水魚) です。 僕はサカナには疎いので、ボラって普通に海水魚だよね? そう思いながらググった結果、 「周縁性淡水魚」 という耳慣れない言葉が出てたのが意外だったんですが、生粋の海水魚や淡水魚ではなく、それらが入り混じった汽水域に生息するサカナだったんですな。 日本に180種類ほどいる淡水魚のうち、100種類以上は生涯のうちのある時期に海が必要なんだそうです。 詳しくは ここ 。 浜名湖にこんな地味な水族館があるとは知りませんでしたが、弁天島の辺りだから、モロに汽水域っすよね。 モロコとかが棲んでいそうです。 個人的にはモロコよりもモロッコヨーグルのほうが好きなんですが、 レイクシアター でオリジナル映画の上演もあったりするみたいです。 浜菜ちゃんとか、アサリのあさ太郎とか、オリジナルキャラもいるようですが、浜菜ちゃんはナギくんと一緒にチラッと画面に映っておりますな。 けっこう可愛い♪ アサリのあさ太郎のほうはどんなヤツだか分かりませんが、ま、桑名の 「ゆめはまちゃん」 の足元にも及ばないのではなかろうかと。 JIMOキャラ総選挙 で3位になりましたぜ。 上位とは得票数に差があり過ぎるんですが、四日市の 「こにゅうどうくん」 に勝ったのは大きいっす。 津の 「シロモチくん」 は39位っすか。 ま、健闘したと言えるんじゃないっすかね? (←余裕) 県内キャラでは しまこさん が今後のライバルになりそうな気がしますが、マジで真っ赤なくちびるがセクシーっすよね。 一見すると若く見えるんですが、ベテラン海女さんらしいっす。 色んなところで 活動 しているようですが、顔、デカぁぁぁぁ! 来年のサミットでの活躍が楽しみでありますな、こりゃ。

 ということで、今日はドラマーについて考えてみませんでした。 ボイラーのほうも考えないまま終わってしまいそうですが、ま、ボラ (←ボラ科の周縁性淡水魚) は出したから、必要最低限の義務は果たせたかな…と。 ボラついでに 「ボラギノール」 についても簡単に触れておこうと思うんですが、同じメーカーから医療用に強化された 「ボラザG」 というのも出されている模様です。 「痔の薬、これでいい?」 と聞かれて、医者と患者との間で意見が一致することを 「ボラザ合意」 と呼びますが、安いボラギノールのほうで十分な場合もあったりするので、ボラザでボラれないように注意して、とまあそんなことで、ボラの話は、おしまい♪

 ということで、今日はデヴィッド・ニューマンっす。 地味っすよね、ニューマン。 麺類で言うと、 「にゅうめん」 みたいな感じ。 デヴィッド・ニューマンの名前は、長年レイ・チャールズ・バンドを支えてきたサックス奏者として知られてきた。 そう、後藤誠クンが日本語ライナーの冒頭に書いている通り、そっちの世界ではそれなりにメジャーなのかも知れませんが、ジャズの世界では軽く見られております。 何ていうか、素麺の老舗がラーメンを作ったら、めっちゃ馬鹿にされた。そんな感じ。 なーに、ラーメンに手を出してくれてんだよぉ? おめーらは、にゅうめん (笑) でも作ってろよ! そんな、意味のない特権階級意識のようなものが感じられて不快なんですが、ジャズが好きな人も、ソウル系を小馬鹿にしたような態度を取ることがあったりして、いけません。 ソウルは心の魂じゃん。 そんな大きな心を持って受け止めて欲しいところでありますが、とまあそんなことで、デヴィッド・ニューマン。 村上 “PONTA” 秀一みたいに、真ん中に “FATHEAD” というのを付けて呼ばれることがありますが、僕はこの “FATHEAD”を間違って、 「ふぁ…ふぁざーど?」 とか、読んでしまっていたんですが、正しくは 「ふぁっとへっど」 なんっすな。 調べてみたら、うすのろ、まぬけ。 そんな意味があるようですが、“脳みそ筋肉” ならぬ、 “脳みそ脂肪” な感じ? どちらにしろ、あまり頭は回りそうにありませんが、で、今日はそんなデヴィッド “脳脂” ニューマンの 『ファットヘッド』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 自身のあだ名を冠した初リーダー作でありますな。 ジャケットに “RAY CHARLES PRESENTS DAVID FATHEAD NEWMAN” とあるように、御大のレイ・チャールズが 「うちの若い、イカした奴を紹介するぜ!」 そんなノリで作ったもののようでありますが、日本語ライナーには “FATHEAD” にまつわる逸話が紹介されていたりします。 高校時代、当時読譜力のなかったニューマンは、譜面を逆さまで演奏していた。それを見た音楽教師から 「ファットヘッド」 と呼ばれたのがきっかけだという。 ほぉ。 譜面が読めなくても、音楽家としてそこそこやっていけるというのが分かって、ルーピーでも総理大臣が務まることを証明した鳩山由紀夫クンと並び、ある意味、希望の星と言えなくもなかったりするんですが、とまあそんなことで、脳脂クンの演奏を聞いてみることにしましょう。

 まずはソウル・ジャズの名曲と呼ばれる 「ハード・タイムズ」 。 そう、日本語ライナーに記載されておりますが、挟まれていた原文ライナーの書かれた紙のほうが扇風機の風に飛ばされてどこかに消えてしまったので、作曲者が誰なのかは分かりません。 A-A-B-A の32小節で、ソロはアルト1コーラスの後、バリトン、ピアノ、トランペットの順で各半コーラスずつ。 サビをアルトがソロを取って、ラストAでエンディング。 そういう構成になっている模様です。 一応、テナー編というくくりで紹介しておりますが、テナーとアルトの両刀使いなんっすよね、ニューマンくん。 で、ピアノを弾いているのは御大レイ・チャールズくんで、その他の面子もすべて、彼のレギュラー・バンドの構成員なんだそうです。 それって、ジャズとして、どうなの? そんな懸念が湧き上がるんですが、でも大丈夫。 聞いてみたら各自がちゃんとアドリブをやってくれていて、ソウル・ジャズの範疇として普通に楽しめる仕上がりとなっておりました。 この演奏を聴くとニューマンがチャーリー・パーカー直系のプレイヤーであることがよくわかる。 そう誠クンも書いている通り、オーソドックスなソウル系のハード・バッパーであるな。 そう評価していいと思います。 レイ・チャールズも職業が歌手、ピアニストだけあって、立派にそれで飯を食っていけるレベル。 思ったよりも泥臭くなく、意外と洗練されたスタイルだったりするんですが、とまあそんなことで、次。  「ウェアード・ビヤード」 は A-B-A の24小節。 ソロはテナー、バリトン、トランペット、ピアノの順で各1コーラスずつ。ピアノ・ソロのサビで、チャールズが 「技」 を披露しているのも聴きものだ。 そういうアレだったりしております。 前曲に比べるとソウル色が薄まって、その分、ファンキー臭が強まっていたりするので、日本のジャズ好きには好ましく思えるのではなかろうかと。 ニューマンのテナー・ソロは極めて良好な佐野量子。 そういうアレだったりするんですが、フランク・へインズとかにちょっと似ている感じで、アルトを吹かせるより、こっちのほうがいいかも? で、そこからベニー・クロフォードのバリトン・サックスへと引き継がれていく流れも、なかなかいい感じ。 続くマーカス・ベルグレイヴのトランペットはビル・ハードマンっぽい系列で、続くレイ・チャールズはウイントン・ケリー風? リバーサイド盤の純正ハード・バップな香りが感じられたりして、こりゃ、思わぬ拾い物であったな…と。 そのように評価していいのではないかと思います。

 で、次。 歌物バラードの 「ウィロー・ウィープ・フォー・ミー」 。 個人的に今ひとつ好きになれない曲なので、あまり多くは期待出来ないんですが、冒頭、ピアノのソロから始まり、それがトリオになって、やがってニューマンがアルトを持ってやってきて、テーマを吹き始める。 この流れは、なかなか秀逸だったりします。 ソロはアルト、トランペット、ピアノの順。 各自のソレは原曲のメロディを軽くフェイクするような感じだったりするので、元のソレが今ひとつ好きになれなかったりする人には、ちょっとアレだったりするんですが、ま、それなりにはアレだったりするし、で、ニューマンは 「パーカーズ・ムード」 をさりげなく引用している。 そう、誠クンが指摘しているのはレイ・チャールズのソロが終わって、アルトが再登場する、その部分でありますな。 僕は飲尿というのがまったく好きになれなかったりするんですが、こういう引用は悪くないと思います。 ということで、テーマに戻って、おしまい。 で、次。  「ビル・フォー・ベニー」 は、ホレス・シルバーのクインテットを思わせる12小節のブルース。 ソロはテナーが先発で4コーラス。 3コーラス目からリフが加わる。 その後、トランペット、バリトン、ピアノの順で各3コーラス。 再びテナーが2コーラスのソロを取り、ラスト・テーマは12小節の1回のみ。 そういうアレだったりするようです。 日本語ライナーの曲解説が充実していて、ただそれを引用すればいいだけなので、今日の僕はけっこう楽だったりするんですが、で、おっしゃる通り、確かにホレス・シルバーのクインテットを思わせる12小節のブルースっすな。 ドライブ感満載のニューマンのソロが極めて良好な谷亮子。 あ、この名前だと、ぜんぜん良好ではない感が半端無かったりするんですが、今は生活の党と山本太郎となかまたちの仲間でありますか。 「なかまたち」 より 「かまいたち」 のほうがまだマシな気がするんですが、もともと 「アジャコング&戸塚ヨットスクールズ」 の一員だったのに、えらく出世しましたよね、山本の太郎クン。 で、ソロの途中からリフが加わって大いに盛り上がって、で、続くマーカス・ベルグレイヴのトランペットは、幾分ブルー・ミッチェル風。 で、バリサクの人を挟んで登場するレイ・チャールズのソロは、もろにホレス・シルバーだったりして、で、その後もいろいろあったりして、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、よかったっす。

 で、次。  「スイート・アイズ」 。 これはアレっす。 甘い会津っず。 前半のメロディが 「ブルー・ルー」 に似た A-A-B-A の32小節のスウィンガーなんだそうですが、 「ブルー・ルー」 が何物なのかがよく分からないので、似ているかどうかは判別不能。 「フルール」 なら知ってるんっすけどね。 これ 。 コドモ心にも、しょうもない歌詞やという気がしていたんですが、大人になって改めて聞き直してみると、尚更っすな。 犬が尾を振る、ワンダフル〜♪ いや、意外とイケるかも? フルールが青柳総本家の洋菓子部門だったというのを今知りましたが、 「きしめんパイ」 は、それの名残だったりするんすかね? で、どうせ前半のメロディを似せるなら、この 「ふるふら、ふるーる♪」 のほうにして欲しかったんですが、「ブルー・ルー」 をパクった結果、ま、わりとよくある、明るく正しいハード・バップやな。 そんな感じの仕上がりになっていたりします。 ソロ先発はニューマンくん。 ちょっぴりハロルド・ランドっぽい吹きっぷりだったりして、で、以下、バリサクの人、ラッパの人、ピアノの人の順に各自のソロがフィーチャーされて、で、なかなか調子のいいテーマに戻って、おしまい。 まったくフルールっぽくはありませんでしたが、これはこれで、悪くないな…と。 で、次。 アルバム・タイトル曲の 「ファットヘッド」 。 ファンキーなムードと、賑やかな3管アレンジがいい感じだったりして、傾聴に値する慶長の役。 そういうアレだったりします。 豊臣秀吉の第二次朝鮮出兵っすな。 「乱」 と 「役」 と 「変」 。 この辺りの使い分けが今ひとつよく分かっていなかったりするんですが、詳しくは ここ 参照。 面倒なので僕は最初の3行くらいしか読んでないんですが、ま、ここは歴史について語る場ではなく、豚肉や牛肉の部位について勉強するところだったりするしぃ。 …とか言ってるうちに演奏のほうは終わっちゃいましたが、各自のソロも充実していて、さすがはアルバム・タイトル曲やな。 そういった仕上がりになっていたような気がします。

 で、次。 歌物ナンバーの 「ミーン・トゥ・ミー」 。 ミーン・トゥ・ミーで通じ合う〜、そういう仲になりたいわ〜♪ by 工藤静香。 4小節のピアノのイントロに続いてファースト・テーマを3管のアンサンブルで聴かせる。 ソロはアルトが1コーラス、続いてトランペットが前半、バリトンが後半、ピアノが前半と、それぞれ半コーラスずつのソロを取り、サビからラスト・テーマ。 「メイキン・ウーピー」 を引用したピアノ・ソロが印象的だ。 そういうアレだったりするようですが、いかにも小唄らしく、こじんまりと小さく纏まっていて、とまあそんなことで、ラストっす。  「ティン・ティン・デオ」 。 ディジー・ガレスピーとチャノ・ポゾの書いた名曲。 ファースト・テーマは48小節だが、アドリブは32小節で回される。 ソロはテナー、トランペットが各1コーラス、バリトンとピアノが半コーラス。 その後、再びテナーが半コーラス取り、ラスト・テーマとなる。 そういう流れのようですが、ま、よく知ってる曲なので、それなりに安心感はありますな。 ま、出来としては、まあまあ? そんな感じだったりするんですが、とまあそんなことで、おしまい♪

【総合評価】 正直、あまり多くは期待していなかったんですが、意外にも立派にちゃんとジャズしておりました。 個人的には2曲目の 「ウェアード・ビヤード」 が、なかなかいい感じで、ピーヤ♪ レイ・チャールズも普通にジャズっぽくピアノを弾いていたりして、いやあ、ソウルは心の魂っすなぁ。


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