JAZZ SAHIB (SAVOY)

SAHIB SHIHAB (1957/7/9,11/7)

JAZZ SAHIB


【パーソネル】

PHIL WOODS (as) BENNY GOLSON (ts) SAHIB SHIHAB (bs)
HANK JONES (p) <#1-3> BILL EVANS (p) <#4-7>
PAUL CHAMBERS (b) <#1-3> OSCAR PETTIFORD (b) <#4-7> ART TAYLOR (ds)
【収録曲】

(01-03) S.M.T.W.T.F.S.S.BLUES / JAMILA / THE MOORS
(04-07) BLUE-A-ROUND / LE' SNEAK / BALLAD TO THE EAST / BA-DUT-DU-DAT
【解説】 ( 2015年08月30日更新 / 連載 1,178回 )

 今年もまた、 ゆるキャラグランプリ が始まりました。 2010年に始まって、今年で第6回ということになるようですが、ぶっちゃけ、そろそろ飽きてきた。 そういう人も多いのではなかろうかと。 ちなみに去年のグランプリは群馬の 「ぐんまちゃん」 だったんですが、そのままやんけ! …なネーミングと、堅実ながら面白みのないクソ地味なキャラというのもあってか、大してブレイクすることもなく、今日に至っております。 ま、地元ではずーっと昔から親しまれているようなので、それが本来の正しい姿なのかも知れませんが、で、過去の優勝者を順に遡ってみると、栃木県佐野市の 「さのまる」 、愛媛県今治市の 「バリィさん」 、熊本県の 「くまモン」 、滋賀県の 「タボくん」 となっております。 初代グランプリの知名度の低さが、半端ねぇ。。。 地元開催で、裏のチカラとか、大人の事情とか、そういうのが絡んだのだとしか思えないんですが、実際のところ、第1回は 『ゆるキャラまつり in 彦根〜キグるミさみっと〜』 に合わせて投票が行われたようです。 そのわりには 「ひこにゃん」 が携帯投票では9位と、意外に伸び悩んでいたりするんですが、もうひとつの記名投票の部では2位の「ぎんにゃん」 (彦根市) に大差を付けて圧勝したみたいっすけどね。 得票数356って、少なっ! ぎんにゃんは85票で、更に少なっ! 28票獲得すればベスト10に入れるという、それ、企画として大失敗だったんじゃね? そう思わずにはいられない結果だったりするんですが、携帯投票のほうは、タボくんが26,421票で、まずまずの数なんっすけど。 ちなみに 「ぎんにゃん」 は、今年もエントリーしておりますな。 これ 。 ・・・。 何とも評価のしようがない中途半端さが、パネぇ。。。 あ、これ、彦根東高等学校のキャラなんっすな。 女子高生が頑張ってこれを考えたのかと思うと、ちょっとだけ応援したくなっちゃうんですが、青山学院大学の 銀ニャン は、何だかちょっと狙い過ぎな感があって、不愉快だしぃ。 やっぱり女子大生より女子高生のほうが素直そうで、いいっすなぁ。 某・桑名電○産業のタニイケ君は、「最近トシをとって、女子高生とか、あまり興味がなくなりました。はっきりいって、ガキっすよ!」 とか言っておりましたが、僕はその意見には賛同しかねます。 僕はトシをとるにつれて、次第に興味が低年齢化してきて、女子高生よりも、女子中学生のほうが、いいな♪ そんなふうに思うようになって来たんですが、例えばグラント・グリーンの名盤 『トーキン・アバウト』 に入っている 「TALKIN' ABOUT J.C.」 という曲。 若い頃はとっても心が汚れていたので、 「J.C.」 って、ジョン・コルトレーンのことかぁ? そんなふうに思ってしまっていたんですが、最近ではちゃんと 「女子中学生について語ろう♪」 であるな。 そう、確信が持てるようになりました。

 で、JC考案の “ゆるキャラ” は、いないのか? そう思って調べてみたところ、いました。 あおいぬ 。 岡崎市立葵中学校。 葵中学校だから、あおいぬ = 青い犬。 何て素直な心の持ち主であろうか! そう、感嘆せずにはいられませんが、背負っているリュックは家康の遺訓 「重き荷を負うて 遠き道を 行くが如し」 に通じています。 ほぉ、なかなか奥も深いっすなぁ。 昨年度の会場インタビューの記事があったので、ワクワクしながら見たところ、期待していたJC像とはかけ離れていたので、急速に興味を失ってしまったんですが、 これ 。 ・・・。 ということで、さ、次、次。 かもも 。 松山市立鴨川中学校。 鴨川中学校だから、かもも = 鴨。 何て素直な心の持ち主であろうか! またしても、そう感嘆せずにはいられませんが、河童にしか見えねぇ。。。 そういう問題はさておいて。 で、次。 つたやん 。 宗像市立城山中学校。 どうして、城山小学校だから 「しんごくん」 という山城新伍のキャラにしなかったのか! そう思わずにはいられませんが、ま、最近の中学生は山城新伍なんか知りませんからね。やむを得ないところではあります。 とりあえずデザインに “校章” を取り入れる発想には中学生らしい素直さが感じ取れるし、でもまあ、女子生徒たちの間では極めて不評でしょうなぁ、このキャラは。 “一部のアホな男子が勝手にウケてるだけっぽさ” が半端ありません。 で、次。 しじみん 。 浜松市立蜆塚中学校。 蜆塚中学校だから、しじみん = 蜆 …のキャラでは無いっすよね? “まが玉” っすかぁ。 蜆塚遺跡から発掘されたんでしょうな。 “まが玉” だけに、曲がったことが大嫌い! そういうキャラ設定にしなかったところに、中学生らしい詰めの甘さが窺えるんですが、あ、でも、よくよく考えたら“まが玉” って、めっちゃ曲がってますよね。 曲がったことが大嫌いで、 “まが玉” なんかやってられっか! …ということで、すいません。 僕が間違っておりました。 で、これ、どこでこんなヘンな色のジャージのズボンと長靴を買ったんや!? …というのがちょっと気になるんですが、でもこれ、よくよく見ると、女子中高生には意外とウケがよさそうなキャラであったりするような気も? で、関連記事も見つかりました。 これ 。 1世代前の同校のジャージーなどを流用した低コストの着ぐるみが完成。 わざわざ店で探さなくても、立蜆塚中学校の周辺では普通に流通しているんですな、このジャージ。 生徒会長の森部新菜さん(15)が着用している姿も是非拝見したいところなんですが、で、浜松と言えば記事の中にも出てくる 「出世大名家康くん」 。 組織票&ゴリ押しで話題になりましたが、今年は 浜松での開催 なんっすよね。 『ゆるキャラ (R) グランプリ2015 in 出世の街 浜松』 って、名前の時点で既に 「出世大名家康くん」 推しだし、今年はコイツが無理矢理グランプリになっちゃいそうで、ちょっと嫌。。。

 とまあ、そんな浜松に来週行くことになっているですが、会社の慰安旅行なんっすよね。 本社や岐阜支店では既に廃れてしまった風習なんですが、三重支店ではまだ生き残っております。 さすがに1泊旅行だと参加者が少なくなってきたので、最近は日帰りだったりするんですが、去年は 「あべのハルカス」 とかに行った模様。 僕は仕事の都合で欠席したので、もしかしたら別の場所だったかも知れませんが、で、今年の行き先が浜松。 ま、日帰りだと範囲が決まっちゃいますからね。 で、どこに行くのかと思ったら、 エアパーク 。 うちの会社に航空祭が好きな人とか、いなかったと思うんですが、航空祭ではなくてウンコくさい人なら、多数。 マンホールポンプの修理とかをやってますからね、仕方がありません。 僕自身もこの数日で6〜7件ほどのマンポンの不具合に直面しましたが、 「スカム」 で画像検索とか、まったくもってオススメ出来ないので、やめておいたほうがよろしいかと。 マンホールの蓋さえ開けなければ汚物を目にすることはないので、故障でも電気系統のほうだと嬉しかったりするんですが、とか思っていたら、マンホールの蓋の上に犬のウンコが放置されていたりして、どうせなら蓋を開けて、ちゃんと中でしろって! ま、人間が専用の道具を使っても、マンホールの蓋を開けるのはけっこう難儀だったりするので、それを犬に求めるのはちょっと酷かも知れませんが、こんな マンホールの蓋 (フタ) を開ける道具 では、開かんやん! そういう結果に終わっちゃうことも、しばしば。 マンホールの蓋 (フタ) を開けることが出来るかも知れないけど、あまり期待は持てない道具。 それが正式な名称であると言えそうなんですが、もう少し本格的な奴となると、 こんなの とか。 あ、これ、いいっすな。 うちの会社にある奴は、これの右と左と下の形状の爪 (?) しかなくて、上の形の奴じゃないと、駄目じゃん。 そういう場面にしばしば遭遇したりするんですよね。 昔はこういうのもちゃんとあったそうですが、誰かが “借りパク” して、行方不明になっちゃってるみたいです。 これは 【日之出水道】《マンホールの蓋開けに》192型 開閉専用工具 バール という商品のようですが、こういうのもバールって言うんですな。 よく、窃盗事件で金庫がこじ開けられたりすると、ニュースでは 「バールのようなもので…」 と報道されて、バールのようなものって、バール以外に何が考えられるんや? そう、疑問に思った人は少なくないと思うんですが、こういう 「バールのようなもの」 を使って金庫をこじ開けている、不届きな下水屋がいるという可能性もあるんですな。 で、こういうのを使っても蓋が開かなくて、埒があかない場合は、何が何でも開けるんだ! そんな強い意志が必要となってくるんですが、そこで これ 。 マンホールの蓋開放機・開けるんだ (R) 。 純粋な中学生のような素直なネーミングに好感が持てますが、ちなみにマンホールの蓋って、開けるのもアレなんですが、閉めるのも意外と難しかったりするんですよね。 何だか上手く嵌まらずに傾いて段になっちゃったり、車が上を通過する度にカタン、カタンというようになっちゃったり。 “マンホールの蓋開放機” って、開けるだけ開けたら、閉める時のことまでは、知らんっ! そんな開けっ放しな無責任感が半端なかったりするので、“マンホールの蓋開閉機・開けたら閉めるんだ (R)” というのも、何とか頑張って開発して貰いたいところですなぁ。

 とまあそんなことで、ウンコくさい人はいても、航空祭が好きな人がいるとは思えない、ウチの会社の慰安旅行の行き先がエアパークなんですが、一度、浜松基地の航空祭にも行ってみたいと思っている僕にとっては、なかなか好都合。 ここをチョイスした幹事は、なかなかいい仕事をしたな。 そう評価していいと思うんですが、ただ、それ以外のプランはちょっと頂けません。 ホテル・ウェルシーズンで ランチバイキング って、ここ、行ったことあるぅ。。。 で、この食べ放題、食べたことあるぅ。。。 で、お味のほうはどうだったのかというと、個人的にはちょっと微妙。 「塩焼きそば」 があったので大量に確保したんですが、いざ食ってみたら桜海老がめっちゃ入っていて、ウゲっとなってしまいました。 あまり好きじゃないんっすよね、桜海老。 身の部分は大丈夫なんですが、殻が駄目です。 石松鍋 の “かき揚げ” も、純粋に衣だけでいいのに桜海老の殻とか、余計なものを入れてくれいるので、全てが台無しになっちゃってます。 ウェルシーズンのバイキングも余計な桜海老のおかげで、全体のめっちゃ印象が悪くなってしまったんですが、ま、あれから7年くらい経過しているので不人気メニューはとっくに淘汰されているかも知れないし、もし 「塩焼きそば」 があったとしても食わなければいいだけの話だし、となると、何だかちょっと楽しみになって来ましたな。 僕たちが行くのは9月5日なんですが、ちょうどこの日から “ふじのくに・静岡フェア” という、ご当地グルメ系のイベントが始まる模様です。 これ 。 おお、焼きたてジューシー!牛ステーキと、あつあつ天ぷら。 この2つさえあれば、他はショボくてもぜんぜん大丈夫なんですが、期待して食ってみると、あまり大したことはなかったりする 「浜松餃子」 も、あればやっぱり何だか嬉しいし。 「ふじのくに いきいきポークの回鍋肉」 も、いいっすなぁ。 いきいきポークとか言って、生きた豚がドドーンと回鍋になっていたらちょっと嫌なんですが、ちょっと前まで、いきいき。 それくらいの鮮度で十分っす。 あとは、えーと、 「浜松青梗菜と駿河湾産桜海老の煮びたし」 。 ・・・。 これにだけ手を出さなければ、大丈夫っぽいっすな。 例の 「塩焼きそば」 は隠れ桜海老状態だったんですが、これだけ堂々と桜海老していれば、誤って食べちゃう心配もないでしょう。 ちなみに、青梗菜って、何? …と思ったら、この字を書いて 「チンゲン菜」 って読むんですな。 普通に豚肉や卵と一緒に炒めたらめっちゃ美味しいのに、よりによって、桜海老と煮びたしにしちゃうとは。 静岡フェアとか、余計なことをしてくれますなぁ。。。

 で、ここで昼飯を食った後は、 かんざんじロープウェイ に乗って、山の上に行って、 オルゴールミュージアム を見学するそうです。 これ、乗ったことあるぅ。。。 で、オルゴールのほうはまったくもって興味の対象外なので、パスしたんですよね。 ま、山頂からの眺めは抜群だから別にいいんですが、ということで、以上っす。 ま、日帰りだと、こんなもんでしょうなぁ。 で、お土産には超ド定番の 「うなぎパイ」 でも買ってこようかと思っております。 こんなもん、東海4県のサービスエリアとかに行けば、何処にでも打っているんですが、 V.S.O.P. はなかなか見掛けないので、現地調達の価値はあるのではなかろうかと。 で、あとは これ 。 桜海老ばっかりやんっ! …で、良識を疑うラインアップだったりするんですが、僕のお目当ては、ずーっとスクロールした、下のほう。 浜松餃子ポテあられ。 けっこう餃子の味…、というか、餃子のタレの味がして、個人的には好きだったりします。 姉妹品の 「うなぎポテあられ」 のほうはウナギ味…、というか、ウナギのタレ味…、というか、山椒味だったりして、今ひとつ。 パッケージに家康くんが付いているというのも、マイナスポイントでありますな。 「しじみん」 にすればいいのにぃ。 で、話を “ゆるキャラグランプリ” に戻しますが、僕の一押しは言うまでもなく ゆめはまちゃん 。 8月29日15:53分現在、総合54位、ご当地38位と、なかなかいい位置にいるんですが、今年は四日市の “こにゅうどうくん” が大っぴらに組織票に走っているんすよね。 現在、総合50位、ご当地35位と、僅差ながら上のほうにいて、目障りな限り。 四日市の人口は桑名の倍なので、卑怯じゃん! 間違って投票しちゃう人がいるといけないのでリンクは貼りませんが、あんな大入道の子供のガキの、どこがいんだか。。。 その他、サミット絡みで大ブレイクが期待された しまこさん も、今ひとつ伸び悩んでおりますなぁ。 むしろ、 碧志摩メグ のほうが話題になってますよね。 乳が大きいメグたんと、顔が大きい、しまこさん。 うーん、勝負は決まったような…。

 で、サミットと言えば、本家の裏で “ジュニアサミット” の誘致合戦がひっそりと行われていたりします。 まずは これ 。 頑張れ、徳宇 (なるたか) ! ぶっちゃけ、七里の渡し跡とか、鋳物などの産業とかは、あまり大したセールスポイントにはならないような気がするんですが、マンホールの蓋とか、かなりのシェアがあるみたいですけど。 で、一方の四日市は こちら 。 はぁ? 宇宙飛行士の講演って、四日市と何にも関係ねーじゃん。 “四日市公害と環境未来館” って、そんなものでナガシマリゾートに対抗出来ると、マジで思ってるんすかぁ? 平成の大合併の時、長島町を取り込んでおいて、本当によかった。 そう思わずにはいられませんが、ちなみにジュニアサミットって、全世界から女子高生と女子中学生が集結するんっすよね? オッサン (←オバマとか) と、オバサン (←メルケルとか) しか来ない本家のサミットより、よっぽど楽しそう♪ ギャル達も、変な “こにゅうどう” より、 “ゆめはまちゃん” のほうを気に入ってくれるに違いないし、とまあそんなこんなで、来週は時間が無くて小ネタでお茶を濁すことになると思うので、ヨロシク☆

 ということで、今日はサヒブ・シハブ 『ジャズ・サヒブ』 です。 どうせなら 『シハブ・メカブ』 とかにしておけば、アンドレ・カンドレの 「カンドレ・マンドレ」 みたいになったのに、今ひとつ詰めが甘いのは、所詮はサヴォイでありますなぁ。 ジャケットのセンスも激ダサなのに、書くのがクソ面倒臭いという、最悪のパターンだしぃ。 事前にジャケ絵を書いてしまったので気は楽なんですが、こいつばかりは禁じ手を使っちゃいましたぜ。 いつもは12センチ角のCDジャケットを8×8センチのサイズの紙に模写しているんですが、今回は縮小コピーした奴の上にトレペを置いて、その上からなぞっちゃいました。 それでも結構な根気と気力を無駄に浪費してしまって、パトラッシュ、僕はもう疲れたよ。。。 デザインは佐野研二郎クンに頼めよ! そう思わずにはいられませんが、とまあそんなことで、サヒブ・シハブ。 アメリカ人らしくない変な名前なんですが、ムスリム名っぽいっすな。 改宗前はエドモンド・グレゴリーという、非常にアメリカンなものだったようですが、黒人のジャズマンって、イスラム教とか、インドとか、漆 (うるし) とか、いろんなものに、かぶれたりしますよね。 意外とお肌が弱いとか? で、そんなサヒブくんの 『ジャズ・サヒブ』 なんですが、アルト、テナー、バリトンという、音域の違うサックスで編成された、ちょっと異色な3管モノ。 面子はフィル・ウッズベニー・ゴルソンと、かなり強力なところを取り揃えております。 リーダーがいちばん地味で、冴えないっすよね。 で、一方、リズム隊のほうは2つのセッションに別れているんですが、ドラムはどちらも共通で、アート・テイラー。 ピアノとベースは前半がハンク・ジョーンズポール・チェンバースで、なかなか堅実なところを押さえているんですが、後半はビル・エバンスオスカー・ペティフォードとなっていて、話題としてはこちらのほうが遙かに上。 1957年11月時点のエバンスと言えば、 『ニュー・ジャズ・コンセプションズ』 と 『エブリバディ・ディグズ』 の間で、個性際立つスタイルを確立…というところまではいってませんが、ま、火星ケバ立つ酢昆布をカプリコ。 それくらいは何とかなっているかも知れなくて、とまあそんなことで、じゃ、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 1曲目はサヒ・シバのオリジナルで 「S.M.T.W.T.F.S.S.ブルース」 。 えーと、サド・マゾ・・・。 そこから先は何も思い浮かびませんが、ウケ狙いなのか、これまた変なタイトルを付けてくれたものでありますなぁ。 で、その謎を解明すべく、色々と調べてみたんですが、とっても頭が良くて賢い僕は、分かっちゃいましたぜ。 サンデイ・マンデイ・チューズデイ・ウエンズデイ・サーズデイ・フライデイ・サタデイ。 最後、“S”が1個だけ余っちゃうんですが、 ここ を見ると “Sunday comes again” とあるので、多分それなのではなかろうかと。 日曜日がまたやって来る。 いいじゃん♪ で、曲のほうはというと、シンプルでアーシーなブルースだったりして、さほど一週間要素は感じられなかったりするんですが、どこかで聞いたことがあるような気がするので、そこそこ有名だったりするのではなかろうかと。 テーマ部の3管のハモリ具合はまあまあで、で、ソロ先発はフィル・ウッズでありますか。 それなりに情熱が感じられて、悪くないと思います。 以下、サヒ・シバ、ベニ・ゴル、ハン・ジョーの順で、適度にそこそこなソロが披露されて、でもって、テーマに戻って、フェードアウトして、おしまい。 アルバムの冒頭を飾るには若干インパクトの弱いナンバーでありましたが、ま、所詮はサヒブ・シハブだしぃ。 ということで、次。 これもシハブのオリジナルで、 「ジャミラ」 。 ウルトラマン史上、最も可哀想だった怪獣に哀悼の意を表したものではないかと思われますが、それに相応しく、哀愁味を帯びた日本人好みのマイナー・チューンに仕上がっております。 ゆったりしたテーマからは気品とインテリジェンスが感じられるんですが、そこから急速調に転じて、まるで慟哭するかのようなウッズのソロへと突入していく瞬間が、実にスリリング。 続くゴルソンとシハブの吹きっぷりもイカリングで、その後を受けるハンクのピアノは、いや〜ん、まいっちんぐぅ♪ やや凄みに欠ける嫌いはあるんですが、粒の揃ったシングル・タッチがなんともお上品で、おさわりバー界の紳士って感じ? 続くチェンバースのアルコ・ソロは、ちょっと余計だったりするんですが、最後はテイラーが地味に締めて、次第にテンポを落としながらテーマに戻って、おしまい。 いやあ、これはよかったっす。

 で、次。  「ザ・モアーズ」 はメルバ・リストンのオリジナル。 珍しいギャル系の黒人トロンボーン奏者なんですが、なかなかいい感じの曲を書くことでも知られている人です。 よって、かなり期待が持てるんですが、実際のところ、知性溢れるしみじみとしたバラードに仕上がっておりました。 ここ で、このアルバムとまったく同じ演奏を聞くことが出来るので、詳しい解説は省略。 冒頭のウサギが、何じゃこれ? …なんっすが、それ以降も意図のよく分からん変な画像のスライドショーが繰り広げられ、やや単調になりがちなスローナンバーに彩りを添えて下さいます。 というか、これ、著作権はエエんか? JASRAC、何してる!? 外人のやってることなので治外法権なのかも知れませんが、2,500円もの大金をはたいてCDを買った身としては、釈然としない釈由美子だったりして、ということで、次。 シハブくんのオリジナルで、 「ブル・ア・ラウンド」 。 ブルージーなブルンジ人。 そういった雰囲気のスロー・ブルースでありまして、テーマの合奏に続いて、エバンス君のピアノが登場します。 言われてみれば確かにソレっぽいな。 そんな気がしないでもない、徐々に叙情性が高まっていく様は、上々だじょー。 で、以下、アルト、テナー、バリトンと、音域が次第に低くなる順でサックスのソロがリレーされ、だんだん気分が落ち込んでいって、でもって、3者のちょっとした絡みを挟んでテーマに戻って、おしまい。 悪くはなかった。 そんな気はするんですが、バラードからスロー・ブルースという流れが、重苦しい淀んだ空気をもたらして、どよ〜ん。 ということで、次。 これもサヒブ君のオリジナルで、 「レ・スネイク」 。 明るく健全な正統派ハード・バップ。 そんな仕上がりだったりして、陰鬱なムードを払拭してくれるんですが、曲そのものは、最後のところがちょっと凝ったパンナコッタ。 そんなアレだったりして、ちなみにあれ、生クリームの煮たものらしいっすな。 生クリーム = パンナ、煮た = コッタという、結構そのまんまなネーミングみたいっす。 「煮た」 が 「コッタ」 なら、ニタリ貝はコッタリ貝ということになろうかと思いますが、こってりしていて美味しいらしいっすな、ニタリ貝。 僕は貝類はぜんぜん好きではないので、見て楽しむだけに留めておきたいところなんですけど。 で、演奏のほうはというと、テーマの後、情熱的なウッズ、かなりくどいゴルソン、意外と頑張っているシハブの順でサックス陣のソロが披露され、エバンスのピアノとオスペ師匠のピチカート・ソロがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 よかった。 そう評価していいと思います。

 で、次。  「バラード・トゥ・ザ・イースト」 は、イースト菌に捧げられたスロー・ナンバー。 いつも美味しいパンを作ってくれて、ありがとう♪ で、曲を作ってくれたメルバ・リストンも、ありがとう♪ で、演奏のほうは、またしてもバラードかぁ。 ぶっちゃけ、そんな気がしないでもないんですが、ということで、ラストっす。 これまたリストンのオリジナルで、 「バ・ダット・ドゥ・ダット」 。 さすがに今度はミディアム・テンポの軽快にバウンスするアレだったりするんですが、ただしこれ、CDオマケなんですな。 アルバム全体の構成としては、これが入って最後がきっちり締まった感じなので、いいオマケであった。 そのように評価していいのではないかと思うんですが、とまあそんなことで、今日のところは、おしまい♪

【総合評価】 バラードとスロー・ブルースを少し減らして、ズロースとブルマーな女子中学生をもうちょっと増やしてもよかったかな? そんな気がしないでもないんですが、シハブのオリジナルと、リストン曲の出来も悪くなく、トータル72点くらいで、十分に合格であるな…と。 後半参加のエバンスは、随所でキラリと光るものを感じさせましたが、特筆するほどのものではなく、むしろフィル・ウッズの活躍が光る、そんな1枚でありました。 ああん、ウッズで、うずうず♪


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