THE CONNECTION (CHARLIE PARKER)

CECIL PAYNE (1962/3/14-16)

THE CONNECTION


【パーソネル】

CLARK TERRY (tp) BENNIE GREEN (tb) CECIL PAYNE (bs)
DUKE JORDAN (p) RON CARTER (b) CHARLIE PERSIP (ds)
【収録曲】

(01-03) STOP AND LISTEN / BORN AGAIN / DEAR PEOPLE
(04-07) KENNY'S ONE / SISTER CAROL / MIGHTY FINE WINE / IT'S YOUR LIFE
【解説】 ( 2015年09月13日更新 / 連載 1,179回 )

 浜松に行ってきました。 ここ 参照。 あ、ゆるキャラグランプリなんですが、8月29日15:53分現在で総合54位だった ゆめはまちゃん 、9月12日08:02の時点で総合42位までガンガン、ズンズン、グイグイ、上昇、夢に向かってフルパワー♪ この調子だと、今井メロのトリノオリンピックでの順位を超えちゃうかも知れませんな。 予選落ちでしたからね、メロりん。 ゆめはまちゃんのほうは順調に支持が広がっているようなので、最終的にはベスト30くらいはイケるかも? で、一方、四日市の糞キャラ、 「こにゅうどうくん」 の野郎はというと、こちらは現在40位。 何故だかこちらも順調に順位を上げてきております。 組織票、ウゼぇぇぇぇ。。。 選挙対策本部 とか、開設してますからね。 ああ、こりゃ、間違いなく裏で万古焼きの壺とかが飛び交ってますな。 ちなみにこの週末、 四日市萬古焼フェア 、絶賛開催中♪ ま、この原稿がアップされる頃には既に手遅れだと思いますが、四日市は こんなの より、 「萬古まつり」 を前面に押し出したほうが得策だと思うんですけどね。 ご当地キャラも 「こにゅうどうくん」 なんかさっさと解雇して、 「ばんこちゃん」 というのを新設するとか。 センスのない四日市人に代わって、親切な桑名人の僕がキャラのデザインを考えてあげてもいいんですが、 ほれ 。 「ざわざわ森のがんこちゃん」 と万古焼きの土鍋を、ソレとは気付かれないように絶妙にコラボしてみたんですが、ドンドンズズン、ばんこちゃん♪ ドンドンズズン、ばんこちゃん♪ ばんばんばんこちゃん、ほら来たよ♪ NHKとか、谷啓とかにパクリで訴えられたとしても僕は知りませんが、いやあ、プロの仕事っすなぁ。 とまあそれはそうと、浜松。 いつ行ったのかというと、9月5日(土)なんですが、8月の末頃からずっと、すっきりしない梅雨のような天気が続いていましたよね。 金曜日の午後にようやく雨が止んで、日曜日はまた雨の予想という、絶妙のタイミングだったりしたんですが、週明けには台風も接近して、浜松で大雨が降って、道路が冠水したりしてましたよね。 その後、栃木や茨城や宮城でもっと大変なことになって、すっかり忘れ去られちゃいましたけど。 栃木と言えば、今年の夏に遊びに行ったばかりなので、ちょっと心配なんですが、鬼怒川温泉のホテルの露天風呂とか、大変なことになっちゃってましたな。 これ 。うわぁぁぁ。。。 で、ここまで酷くはないんですが、塩原温泉の岩の湯も 水没 っ! ああ、こりゃ、ちょうど適温だった温泉が、ちょっとぬるくなっちゃいますなぁ。 …とか、悠長なことを言ってる場合ではありませんな。 「悠長♪」 とか、ピンクレディーの 「UFO」 の節で歌っている場合でもなくて、で、今回の大雨では自衛隊のヘリが大活躍しておりましたが、航空自衛隊の広報館にも行って来ました。 ここ 。 昼飯前の時間調整に立ち寄ったような感じで、あまり時間に余裕がなくて、全天周シアターは見れなくて、フライト・シミュレータも駄目で、ざっと館内を見て回るに留まりましたが、とりあえず写真を5枚ほど。


< 浜松エアーパーク > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 最近、AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G というレンズを買って、嬉しいのでソレを持っていって、アホのひとつ覚えで 「f1.4 開放っ!」 で、喜んで撮ったので、全体像が何も伝わらない、無駄に芸術的な作品に仕上がったな。 そのように自画自賛している次第でありますが、で、展示の中身は、うーん、まあまあ? コックピットに座れる機種もいくつかあったので、もっとヲタ丸出しで楽しめばよかった。 そう、今さらながらちょっと後悔しているんですが、ま、こういうところは社員旅行ではなくて、個人的に堪能したいところでありますな。 ま、下見としては有意義であったな…と。 下見、下着に、舌平目。 この中では下着にいちばんソソられるものがあったりするんですが、舌平目って、どうなんっすかね? 牛の舌と、舌平目の舌なら、牛タンのほうが美味しそうな気がするんですが、ちなみにこの秋、僕は京都に行こうと画策しております。 2泊3日の予定で、宿はどちらも朝食のみのプランにしたので、晩飯をどうしようか思案しているところなんですが、 ここ に行ってみようかと思ったり。 鉄板・灼奏。 よ…読めん。 「てっぱん」 やろ! …って、そっちは大丈夫なんですが、問題は 「灼」 のほう。 し…灼奏? よく見ると舌に…、いや、下に 「ヤキイロ」 と振り仮名が振られているんですが、何だか店主から焼きを入れられそうで、ちょっと嫌っすなぁ。。。 で、 このプラン がいいかなと思っていたりするんですが、黒毛和牛と選べるお魚料理のWメインが魅力全10品。 Wメインの片割れの 「肉の部」 のほうは、黒毛和牛ステーキ サーロイン100g or ヘレ80gっすか。 サロるか、ヘレるか、悩むところなんですが、+1000円でフォアグラ添えに変更いただけます。 あ、これは別に添えて頂かなくて結構っす。 フォアグラって、要は肝っすよね? 肝はキモいから、いらないっす。 で、Wメインのもうひとつのほう、 「魚貝類の類いの部」 がチョイスメニューになるんですが、舌平目のムニエル・彩り野菜添え 又は 大海老と帆立貝柱のソテー。 これも悩みどころでありますなぁ。 僕は海老の頭や殻やヒゲや脚や尻尾があまり好きではないんですが、切り身のソテーなら普通に美味しそうだし、で、僕は貝の殻や身があまり好きではなかったりするんですが、貝柱のソテーなら、さほど害は無さそうであるな。 そんな気もします。 で、一方、舌平目のムニエルというのも、話にはよく聞く食い物だったりするし、平目って、お下劣なカレイなんかと比べると、お上品なイメージがあったりするし、 「じゃりン子チエ」 に出てくるヒラメちゃんは、けっこうタイプだったりするし、うーん。。。 ちなみに舌平目って、別名は 「ウシノシタ (牛の舌)」 という名前だったりするんですな。 それならもう、牛タンでいいじゃん。 そんな気がしないでもないんですが、とまあそれはそうと、浜松のランチタイム。 詳細は 前回 参照のバイキングっすな。 で、お味のほうはどうだったのかというと、結論から先に言いましょう。 うーん、まあまあ?

 このフェア の食い物のうち、焼きたてジューシー!牛ステーキと、あつあつ天ぷら。 この2つは確かにありました。 牛ステーキは、まあまあ焼きたてシューシーで、なかなか美味しかったんっすが、 「あつあつ天ぷら」 のほうは、既に揚げられて積み上げられているヤツを持っていくスタイルだったので、今ひとつ 「さめさめ天ぷら」 だったような? で、 「ふじのくに いきいきポークの回鍋肉」 とか、ありましたっけ? あったような気はするんですが、めっちゃ普通だったような気もするし、浜松餃子は何か微妙な感じだったし、パティシエ手作り♪ …の 「川根茶と三ヶ日みかんのロール」 というのは、見当たらなかったような? 探し方が悪かったのか、あるいはパティシエが手で作るのが面倒になって退職しちゃったのか、もしくは川根茶と三ヶ日みかんが手に入らなかったのか。 川根茶と三ヶ日みかんが駄目なら、 “ネチャネチャの青カビみかん” とかで代用して貰っても一向に構わなかったんですが、いや、さすがにそれをロールケーキにして食うのはヤメておいたほうがいいような気もするんですけど。 とまあ、全般的に微妙な感じではありましたが、 「鶏からあげ」 (土・日限定) は普通に美味しかったし、 「栗ごはん」 は、何故だか魚のカケラみたいなのが入っていて、ちょっとアレだったんですが、今、改めてメニューを見直してみたら、 「栗ごはん」 なんて、 無いじゃん! 「鮭ごはん」 って書いてあるやんっ! どうりで、魚のカケラみたいなのが入っていた筈でありますが、たとえ、それが今ひとつだったとしても、そんなの勘違いしちゃった僕の責任だし、ま、過度に期待さえしなければ、それなりにまあまあであったな。 そのように評価していいのではなかろうかと。 で、その後は、ロープウェイに乗って、山の上に登って、景色を眺めました。


< かんざんじロープウェイ > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 昼前頃から次第に雲が広がってきたりして、期待した程の絶景というワケではありませんな。 で、AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G の 「f1.4 開放!」 って、この手の景色を撮るには、めっちゃ不向き。。。 カリヨンとか、そういうのを撮るには、悪くないよん。 そんな気がしないでもないので、あっちの景色を撮ったら、カリヨン。 そっちのほうを撮ったら、また戻って、カリヨン。 その結果、5枚のうちのカリヨン含有率が4割に達してしまいましたが、ま、他に撮るようなものもなかったりするしぃ。 オルゴールミュージアムというのも、被写体としてはアリかも? そんなふうに思ったりもしたんですが、同行のヤングな男社員どもは、誰もそんなところに行こうとは言い出さないし、とまあそんなことで、「うなぎパイV.S.O.P.」 を買って、おしまい。 普通の 「うなぎパイ」 は東海4県のサービスエリアとかで普通に売られていて、まったく、ありがた味がなかったりするんですが、 「V.S.O.P.」 は現地でしか買えないので、これを確保出来ただけでも、わざわざ浜松まで来た甲斐がありました。 …とか思っていたんですが、帰りに立ち寄った刈谷のハイウェイオアシスにも、普通に売っていました。 余計なことをすんな、刈谷っ! 「えびせんべいの里」 とかもあって、わざわざ知多半島まで行く意味を無くしてくれているし、とまあそんなこんなで、浜松は、おしまい。 先週、このコーナーを更新出来ない言い訳に使えるくらいには有意義な社員旅行でありました。

 で、僕の心は既に こっちのほう に飛んでいたりします。 ほぉ、肉フェスっすかぁ。 東京・お台…は、別にどうでもいいんですが、三重・長島でも開催されるんですな。 出店一覧は こちら 。 おお、どれもこれも、めっちゃ美味そう♪ 「馬喰一代」 も店を出すんっすな。 名前からして、馬を食わせる専門店なのかと思ったら、飛騨牛一頭買いの店だったりするんですが、メニューが 「48時間仕込みローストビーフ握り 2,100円」 というのは、ちょっと微妙。 この肉フェス、700円=1肉みたいに換算して、1〜2肉で肉料理を提供するというのが基本なんだそうですが、掟破りの3肉メニュー。 こりゃ、売れなさそうっすなぁ。 個人的には 「旨すぎる!!牛タンネギ焼き!!」 (1,400円) のほうがソソられるものがありますな。 レアなところでは、猟師の店 百獣屋 然喰 (ももんじ ぜんくう) の 「山の猟師ごはん!!鹿しかく焼」 (1,400円) とかも。 鹿とか、いなべ市藤原町のわりと人家が立ってるあたりでも、わりと普通に道を横切っていたりして、ちょっとビビったんですが、鹿をしかく焼なんかにして、うまかったりするもんなんっすかね? 馬も鹿も、馬鹿に出来ないくらい、美味い。 そんな話を聞いたことがあるんですが、ウマはともかく、シカのほうはちょっとケモノ臭そうな来もするし、1,400円も出してクソ不味かったりしたら、シカだけに、仕方ないかぁ。 …では済まないし、で、その隣にある 「飲めるハンバーグ」 とかいうのは、何だかめっちゃ生焼け感が半端無かったりして、ちょっと嫌。。。 「名古屋でら旨チューリップ」 というのは、ちょっとイケそうなんですが、ネーミングのセンスが、かなり嫌。。。 普通に大分県中津の 「骨なしからあげ」 で、いいやぁ。 そんな気がしますな。 ちなみに “チューリップ” というのは、手羽先でも手羽元でもなく、手鼻か。 漢字変換しようとしても、そんなのしか出てこなかったりする “手羽中” という部位なんだそうです。 肉を骨から一部離して裏返し、骨を手で持って食べやすくしたものが、チューリップ。 昔は近所の 「かしわ屋」 = 鶏肉を専門に扱う店でも、生のチューリップ、いわゆる “生チュー” が普通に売られていたような気がするんですが、肉を骨から一部離して裏返し…という部分がクソ面倒で、手羽にそんな手間を掛けてられっか! そんな理由で衰退しちゃったみたいです。 昭和の時代の唐揚げ。 そんなイメージだったりするんですが、懐かしいので、ちょっと食ってみようかなという気もしますな。 ちなみにこの 「名古屋でら旨チューリップ」 は手羽中ではなく、手羽先を使っているようなんですが、手羽先なら手羽元と違って、駄目モトで。 そんな覚悟もいらないし、いいかも?

 とまあそんなことで、今度のシルバーウィークは 「萬古まつり」 が終わって何の見所もない四日市なんかスルーして、みんなでナガシマの肉フェスに、来てね♪

 ということで、今日はセシル・ペインっす。 通称セシペン。 紀文のはんぺん、日ペンの美子ちゃんと並ぶ “世界3大ペン” のひとつでありますが、その中では知名度でも人気の点でも、群を抜いて断トツに最下位独走中。 ちなみに 歴代の美子ちゃん の中では断然、 “2代目派” だったりします。 いや、好きとか嫌いとかいった問題ではなくて、これがいちばん馴染みがあるような? 調べてみたら、昭和59年の春頃から6月頃まで、ほんの短期間でお亡くなりになってしまった “幻の美子ちゃん” っぽいんですが、昭和59年と言えば、さば君は16歳くらい。 そんなピンポイントで美子った覚えはないので、いちばん馴染みがあるのは初代ということになろうかと。 人の記憶なんて、まったく当てにならないものでありますなぁ。 言われてみれば確かに、このちょっと微妙な感じの美子ちゃんだったかも? 3代目の急にロリっぽくなった美子ちゃんは、一部マニアには大好評だったようですが、それはそうと、紀文のはんぺん。 さば家では子供の頃から長らく、茶色っぽい 「さつま揚げ」 みたいなのを 「はんぺん」 と称して賞味していたので、紀文の真っ白なはんぺんを見た時は、ちょっとカルチャーショックだったんですが、それはそうと、セシル・ペイン。 手持ちのネタが切れたので、とりあえず新しく仕入れてみることにしました。 これ 。 4つのアルバムがCD2枚に収録されていて 1,512円 (税込) って、めっちゃお値打ちやん♪ サイドマンとして参加したランディ・ウエストンの奴を持ってくるとか、かなり企画に無理があったりもするんですが、ちなみに僕の場合、4枚中の3枚は既に持っていたりします。 これこれ 。 どちらにも紀文のはんぺんと日ペンの美子ちゃんが出て来て、僕の手持ちのネタの貧弱さを図らずも露呈した形になっちゃいましたが、で、ウエストンのは これ 。 3,000アクセスが、あっという間に4,500まで爆上げ! モノで釣ったとは言え、そんな時代もあったんですなぁ。。。 というか、個人でプレゼント企画をやるとか、さば君、太っ腹過ぎぃ!

 ということで、残された1枚が 『ザ・コネクション』 ということになるんですが、このタイトルを見て、 「ん?」 と思った人は、それなりのジャズ通であると言えるのではなかろうかと。 そう、 これ っすよね。 懐かしいっすなぁ、宮津の花火大会。 ぶっちゃけ、船から見たらかなり微妙だったりしたんですが、この時、候補のひとつに挙げていた 「ドッコイセ福知山花火大会」 で、ベビーカステラの屋台が大爆発するという、大変な事故が起こったんすよねぇ。。。 で、このネタに出てくる 「余花の宿 花笑舞」 というところは結局ヤメにしちゃったし、カレー焼きそばは食えなかったし、ばら寿司は、スーパーでパチモンくさいのを買うに留まって、全般的にやや不満が残る旅だったりしたんですが、それはそうと、 『ザ・コネクション』 。 世間一般にはこのフレディ・レッドのやつが有名だったりします。 ジャッキー・マクリーンが入っているし、1曲目が 「フー・キルド・クック・ロビン?」 だというのもネタ的には美味しいっすよね。 だーれが殺したクックロビン♪ で、同じ楽曲を用いた ハワード・マギーのやつ もあったりするんですが、改行が無くて字がびっしりで、とても読み返す気がしませんなぁ。 ま、どうせ大したことは書いてないと思われるので、別にどうでもいいんですが、で、このセシル・ペインのやつも、これらの姉妹盤のようなものなのかと思ったら、ちょっとだけ毛色が違う模様。 このジャンキー野郎をテーマにしたお芝居がえらく好評なので、他の劇場でもやることになったんですが、その際、楽曲をすべて作り直すことになったようで。 ジャケットに 「ニュー・オリジナル・スコア・フロム・ザ・オフ・ブロードウェイ・ヒップ・サクセス」 とあるのは、そういう意味だったんっすな。 オフ・ブロードウェイに関しては、 Wikipedia 参照。 要は小劇場で上演される前衛系のお芝居といった感じなんっすかね? ワケわかんなくて、つまらなさそう。 そんなイメージがあったりするんですが、ヒップ・サクセスしたやつの続編を作るのって、かなりプレッシャーが掛かりそうっすよね。 ニューなオリジナル・スコアを書いたのは、前半3曲がセシル・ペインで、後半4曲がケニー・ドリューなんですが、アルバムのほうでピアノを弾いているのがドリューでなくてデューク・ジョーダンだったりするのは、何かオトナの事情でもあったんでしょうか? フロントにはクラーク・テリーベニー・グリーンという、渋いというか、通好みというか、地味な面子を揃えて、で、ベースがロン・カーター、ドラムスがチャーリー・パーシップという、3管セクステットとなっております。 何となく期待を持てそうな気がしないでもないんですが、ということで、では演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 1曲目、 「ストップ・アンド・リッスン」 。 スピード感のあるハード・バピッシュな作品で、なかなかに凝った構成及び編曲が施されているな。 そんな気がしないでもないんですが、でもって、ソロ先発はペイン。 そこそこワイルドです。 以下、マイルドなクラーク・テリー、ルマンドなベニー・グリーンの順で各自のアドリブがリレーされていくんですが、ボントロ・ソロの途中で、残りの2管が絡んで来る場面があったりしますな。 で、最後はデューク・ジョーダンがきっちりと締めて、テーマに戻って、おしまい。 で、次。  「ボーン・アゲイン」 。 盆休みが終わって、仕事に明け暮れる日々が続き、ああ、盆よ、もう一度。 そんな 「盆アゲイン」 な気分の人も多いかと思うんですが、来週は5連休。 盆がもう一度やって来たような感じで、やりぃ♪ そんな浮き立った空気がみじんも感じられない、もの悲しいマイナー・チューンだったりするんですが、ブルージーなペインのバリトンがしみじみと心に染みますなぁ。 …とか思っていると、他の2管が入って来て、ちょっぴり祝祭的なムードになったりするんですが、で、以下、セシ・ペン、ベニ・グリ、ジョーダンの順で各自のソロがフィーチャーされることになります。 グリーンの田舎臭さは都会派アーバンな僕の趣向にはちょっとそぐわないんですが、ジョーダンのピアノはいいっすなぁ。 で、続いて出てくるクラーク・テリーはミュートとオープンを交互に吹き分けるという、無駄に凝ったことをしてくれていたりして、で、ロン・カーターの地味なベースのピチカート・ソロがあって、テーマに戻って、おしまい。 ま、悪くはなかったな。 そのように評価していいのではないかという気がしないでもありません。

 で、次。  「ディア・ピープル」 。 ちょっぴりディープ・パープルのパチモンくさかったりするんですが、これまた静かな立ち上がりでありました。 バラードぉ? …と思わせておいて、そこから一気に急速調に転じるというトン汁。 そういうアレだったりするんですが、ワン・ホーンで始まり、途中から残りの2ホーンが加わるという、そういうアレでありますな。 ホーンと言えば、ホーン筒。 その昔、配管を保温する作業の監督業務に立ち会ったことがあるんですが、材料搬入の写真を撮るのに材料の正式な名前が分からなくて、職人のオッサンに 「これ、何ていう名前っすかぁ?」 と尋ねたら、「ほーんとう。」 という答えが返ってきました。 ほーん。随分とハイカラな名前なんやな。 そのように理解して、黒板に「ホーン」と書いて、で、 「とう」 って、どんな字なのか分からなくて固まっていたところ、オッサンに黒板とチョークを取り上げられて、無言で 「保温筒」 と書き直されてしまいました。 なるほど、保温する筒 (つつ) だから、保温筒なのかっ! 別にハイカラでもないんでもない、そのまんまの名前であることが判明したんですが、とか言ってるうちに、ペインのソロが始まりましたな。 あまりバリトンっぽくない、まるでテナーを吹いているかのような軽やかなドライブ感がなかなかだったりして、で、続いてはクラーク・テリーでありますか。 この人、世間では 「名手」 とされているようで、確かにテクニックは確かなものがあったりするんですが、何だかふざけた雰囲気が漂っていたりして、日本での人気は今ひとつだったりするような。 個人的にも、ちょっとどうかという気がするんですが、ここでのソロは悪くないような? で、続くベニ・グリのソロは途中で残りの2管が絡んで来るという、よくあるパターンだったりして、で、以下、ピアノ、ベースのピチカートと続いて、最後にちょっとだけタイコのソロもあって、おしまい。 基本、1曲目と同じようなパターン&ムードだったんですが、ま、悪くはなかったかな? …と。

 で、次。  「ケニーズ・ワン」 は、ケニー・ドリューのオリジナルなんですが、ジョーダンがピアノを弾く出だしの部分が、もう最高っ♪ で、続いて登場するテーマのメロディは、イントロの印象からすると、ちょっと違うんじゃね? そんな気がしないでもないんですが、ま、なかなか独創的な旋律ではありますな。 戦慄するほどではないんですが、前立腺。 そんな空気が感じられます。 ソロ先発はセシ・ペン。 途中で保温筒の人たちがちょっぴり絡んで来たりして、で、以下、照り焼き好きのテリー、紅緑のベニー・グリーン、冗談じゃないジョーダンの順で、各自のソロがフィーチャーされるじょー。 イントロに引き続き、ジョーダンがここでもいい仕事をしているんですが、でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、次。  「シスター・キャロル」 。 ほんのりファンキーな香りが漂う、なかなかの佳曲でありますな。 テーマに続いてテリーのミュート、ベニ・グリ、ジョーダン、チャリ・パー、ペイン、ロン・カーターと、参加者全員に平等にソロのスペースが与えられて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、次。  「マイティ・ファイン・ワイン」 。 タイトルがいい感じに韻を踏んでいて、いいっすなぁ。 急速調のハード・バピッシュなナンバーで、なかなかにスリリングなイカリング。 そういうアレだったりして、とまあそんなことで、ラストっす。  「イッツ・ユア・ライフ」 。 「それが君のジン精査」 って、何か変な漢字変換になっちゃいましたが、 「それが君の人生さ」 。 そう、カッコよく決めたかったのに、台無しになっちゃいましたな。 演奏のほうは快活なイカカツ。 そんな感じだったりします。 イカはカツより、イカリングフライじゃね? そんな気がしないでもないんですが、もしくはイカ天とか。 おつまみ系では、イカの姿フライという駄菓子みたいなヤツもなかなかイカしていたりするんですが、とか言ってるうちに、演奏のほうは、おしまい。 アルバムの最後なのに、フェードアウトで終わってしまって、何だか今ひとつ締まらない感じでありましたが、ということで、おしまい。

【総合評価】 ま、悪くはないんだけど、何だか全般的にインパクトが薄いんじゃね? 初めて聞いた時はそんな感慨を持ってしまったんですが、何度か繰り返し聞いているうちに、何だかジワジワと地味に味が出てくる、そんな1枚でありました。 フレディ・レッド版に比べると、ややスコアが地味に思えてしまうかも知れませんが、4枚分のアルバムが入ってこのお値段だし、オマケみたいな扱いなランディ・ウェストンのやつも何気に隠れ名盤だったりするし、オススメ♪


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