THE LAWS OF JAZZ (ATLANTIC)

HUBERT LAWS (1964/4/2,22)

THE LAWS OF JAZZ


【パーソネル】

HUBERT LAWS (fl,piccolo) CHICK COREA (p)
RICHARD DAVIS (b) BOBBY THOMAS (ds) <#1,3,6> JIMMY COBB (ds) <#2,4,5,7>
【収録曲】

(01-04) MISS THING / ALL SOUL / BLACK EYED PEAS AND RICE / BESSIE'S BLUES
(05-07) AND DON'T YOU FORGET IT / BIMBE BLUE / CAPERS
【解説】 ( 2015年12月13日更新 / 連載 1,191回 )

  ( 前回 までの粗筋 ) 三千院と蓮花寺を散策し、南禅寺の三門に上って、永観堂で昼飯を食った。 …ということで、2日目の後半です。 今回の旅の行程表は これ なんですが、メシに続いて本体部分の鑑賞タイムでありますな。 いいっすよね、永観堂。 「羊羹どう?」 と勧められても、個人的にはあまり嬉しくなかったりするんですが、永観なら大丈夫。 ちなみに永観というのは坊主の名前で、正式名称は “禅林寺” だったりします。 「禅林寺のほうが古いんやでー。禅林寺の南にあるから、南禅寺なんやでー。」 そんな蘊蓄を傾けているオッサンがいましたが、禅林寺も南禅寺も禅寺だったりします。 禅宗には曹洞宗と臨済宗の2つの派閥があるんですが、禅林寺と南禅寺は臨済宗。 その他、建仁寺とか、東福寺とか、妙心寺とか、天龍寺とか、京都にあるメジャーな寺の多くが臨済宗だったりするんですが、 「京都五山」 というのもあるみたいですな。 南禅寺、天龍寺(第一位)、相国寺(第二位)、建仁寺(第三位)、東福寺(第四位)、万寿寺(第五位)の6つ。 五山なのに6つとか、今ひとつ計算が合わないような気がするんですが、中では万寿寺というのが一番地味っすよね。 名前も饅頭みたいで、羊羹に比べると、和菓子界では格下というイメージがあったりします。 相国寺というのも今ひとつパッとしないんですが、金閣寺とか銀閣寺とか、実はこの相国寺の塔頭寺院なんだそうで、隠れた実力派だったりするんですが、で、先ほど順位を書かなかった南禅寺。 既に1位から5位まで確定しちゃっているので、じゃ、6位かぁ。 意外と冷遇されているんですなぁ。。。 そんなふうに思っていたら、大間違い。 実は 「別格」 と言って、他の5つの雑魚共の頂点に君臨するという、大逆転のシナリオが用意されていたりするんですが、とまあそれはそうと、 「秋はもみじの永観堂」 。 古今集の昔からそう言われている、この季節だけの一発屋だったりするんですが、ここと東福寺と神護寺が “京都3大紅葉名所” なんだそうですな。 神護寺よりも、清水寺とか嵐山なんじゃね? そんな意見もあろうかと思うんですが、東福寺と永観堂の2強は揺るぎが無くて、とまあそんなことで、行ってみました。


< 永観堂 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 永観堂は、えーと、 これ っすな。 「ほ→むぺ→じ」 の作りが何とも昭和っぽいんですが、フレームとか、htmlの中級編として、思わず使いたくなっちゃうんですよね。 とまあそれはそうと、「私たちの宗旨」。 私たちは、阿弥陀仏に帰依し、そのお慈悲を深く信じ、 悦びのお念仏を称えましょう。 え、それって浄土宗っぽくね? で、よくよく見たら “浄土宗西山 (せいざん) 禅林寺派” と、思いきり明記されておりました。 マジかよ? 禅林寺だから禅寺だとばかり勝手に思い込んでいたんですが、ちゃうやん! ま、大人になる前に間違いに気付いたのは不幸中の幸いでありましたが、47歳とか、もう十分過ぎるほど手遅れなんじゃね? そういう意見はとりあえず無視するとして。 浄土宗なら浄土寺とか、もっと分かりやすい名前にしろって! そう思わずにはいられませんが、尾道にある 浄土寺 は真言宗泉涌寺派だったりして、もう、ワケがわかりませんなぁ。。。 泉涌寺派と言えば京都には泉涌寺という寺があって、ここは間違いなく真言宗泉涌寺派だったりするんですが、えーと、 この宗派 っすか。 総本山のほかに、大本山やら別格本山やらがあったりして、どれがいちばん偉いんだか、よく分かりませんなぁ。 で、歴代の長老が154代まで続いていたりして、凄ぇぇぇぇ! 142代目まではいかにも坊主らしい2文字の名前の人なのに、143代で佐伯旭雅クンになっちゃったんっすな。 ま、その後も鼎龍暁とか、法性宥鑁とか、釈玄猷(追贈)とか、サインをせがまれた時にいちいち書くのが面倒そうな名前の人が頂点に君臨していたんですが、先代が川村俊朝で、現職が上村貞郎。 川村と上村で、ムラムラしちゃいそうな俗っぽい名前になっちゃってますが、それはそうと禅林寺。 禅寺じゃないし、林真須美でもないのに、この名前って、おかしくね? そうクレームを付けられて、永観堂という通称のほうを使うようになったのかも知れませんが、境内図は こちら 。 こじんまりとしたプチ寺を想像してたんですが、意外と広くて、入り組んでいて、立派でありました。 一般人は総門から入って、中門のところでチケットを買って、入場。 そういう流れになるんですが、食事付きプランの人は総門から入って、駐車場を通って永観堂会館に行って、そこでメシを食って、勧学門から中に入ることになります。 で、とりあえず大玄関 (諸堂入口) というところから、諸々の堂に入ってみることにしました。 で、写真のほうはというと、えーと、 (いちばん上) が有料エリアに入る前、 (上から2番目) が、勧学門から中に入った辺りで撮られたものであるようです。 葉っぱが綺麗に色付いているように見えるのは例の如く写真マジックでありまして、ただ、超不作だったとされる今年の京都の紅葉の中では、永観堂がいちばんマシだった。 そのように評価されている模様です。 で、例年より見頃が1週間ほど後ろにずれて、11月28日くらいがピークだったみたいですな。 こればかりは自然が相手なので、運としかいいようがないんですが、それは天気に関しても同様。 この日はちょうどこのタイミングで、傘が必要なくらいの雨が降り始めたんですが、ここまでよく持ちこたえてくれた。 そう、前向きに評価することも出来るし、ここまで持ちこたえたのなら、あと1日半くらい頑張れよ! そう言いたくもなっちゃうし、ま、雨に濡れた紅葉というのも、濡れ濡れ山村紅葉。 そう考えれば、悪くない気がしないでもないんですけど。 ちなみに これ に出てくるのは清水寺と、東福寺と、竜安寺でありますな。

 で、 (写真・ちょうど真ん中) は、永観堂の諸堂の真ん中にある中庭みたいなところ、 (その下) は、その先にあった枯山水な庭園。 この様式の庭園と言えば、先ほどのコマーシャルにも出て来た竜安寺のヤツがあまりにも有名なんですが、京都では大・小・有名・無名を問わず、いろんな寺で見ることが出来るという、そういうシステムになっていたりします。 最近、 こんなゲーム が話題になったりしているようですが、この寺にあるヤツは必須要素の 「岩」 が、ぜんぜん無かったりしますよね。 その代わりに “3D立体小判型” みたいなのがあったりするんですが、ちらっと見えている門は勅使門というモンで、勅使の人がここから入った後、この砂盛りで身を清めていたんだとか。 そんなことをしたら砂まみれになって、めっちゃ汚 (けが) れちゃいそうなんですが、勅使のやることは意味が分からなさ過ぎて、直視に耐えませんなぁ。 で、 (写真・いちばん下) にあるような、その辺の紅葉を愛でて、で、次。


< 永観堂 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 境内の真ん中辺りには放生池という 「放生しまっせ〜」 by 大木こだま・ひびきな池があったりするんですが、その真ん中辺りに弁天島という島があって、弁天社という社が祀られたりしております。 そこに橋が架けられているんですが、真正面から見ると (写真・いちばん上) な感じ。 ちょっと角度を変えて、引き気味に撮ると (写真・下から2枚目) みたいな感じになります。 これがこのお寺の、最大級マックスに超定番なお決まり構図なのではないかと思われますが、もしくは真横から見た (いちばん下) のパターン。 ここいらが夜にライトアップされると、さぞや幻想的な光景になるに違いありませんが、えーと、 これ っすな。 雨さえ降らなければ夜の部に行くつもりだったんですが、うーん…。 ま、夜には夜の、昼には昼の、蛭には蛭のよさがあるので、両方行くというのが正解なんですけどね。 夜の永観堂は、またいつかの楽しみに取っておくとして。 で、蛭とか、昼でも夜でも、どこにも 「よさ」 が見当たらない生き物だったりするんですが、最悪っすよね、蛭。 思わず怯んでしまうほど蛭だったりするんですが、ニヒルな蛭とか、めっちゃ嫌。 ま、愛想のいい蛭とかも、それはそれで気持ち悪いものがあるんですが、とまあそんなことで、永観堂は以上っす。 写真にはないんですが、「放生しまっせ〜」 の池のところから見えていた多宝塔のところまでも歩いて上ってみました。 結構な高低差があったりするんですが、京都の東山エリアのお寺って、自然の地形が巧みに活かされていたりして、いいっすよね。 で、そういえば、 見返り阿弥陀さま を見るのを忘れたぁ。。。 そう、後から気付いてしまったんですが、後から後悔しても、後の祭りっすなぁ。 永観堂に行って見返り阿弥陀を見ないのは、F1に行ってミハエル・シューマッハを見ないのと同じくらいの損失なんですが、 「今月のみかえり」 。 こんなコーナーもあるんですな。 見た目は昭和仕様ながら、意外とコンテンツが豊富。 今月号 には自分の名前を忘れるくらい頭が悪くて愚かな周利槃特 (しゅり・はんどく) という、御釈迦様の弟子の話が出ておりますが、何年も掃除だけを徹底することで、遂に悟りを得ることが出来ました。 この人こそ、何を隠そう 「レレレのおじさん」 のモデルだったりするんですが、バカボンのパパの 「これでいいのだ」 という台詞も、悟りの境地らしいっすな。 マジかよ!? 伊達に鼻毛をなびかせているワケではないようですが、とまあそんなこんなで、永観堂を後にして、再び南禅寺へと向かいます。


< 南禅寺 (中編) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 まずは (写真・いちばん上) 。 これは “法堂” と呼ばれる建物です。 「ほうどう」 ではなくて、 「はっとう」 と読むんですが、忍者・法堂くん。 そう覚えておけば大丈夫。 建物自体は明治42年に建て替えられたもので、あまり歴史的な価値はないんですが、銀閣寺っぽい形の窓と、屋根からぶら下がった釣り鐘みたいなヤツ、それと黄色く色付いた銀杏とのコラボは、誰もが思わずファインダーに収めたくなっちゃう光景だったりしますよね。 で、その下はこのお寺の超定番の撮影スポットである “水路閣” 。 人が大過ぎて、なかなかいい写真が撮れません。 この水路閣は上のほうまで上れるようになっているんですが、その奥のほうには 南禅院 というのがあったりします。 南禅寺には去年の春、桜の時期に来たことがあって、その際は 方丈庭園 のほうだけ見て、三門と南禅院は、ま、いっかぁ。。。 そう思ってパスしちゃったんですが、今回はそれを補完する形を取ることにしました。 ということで、入場。 ま、なかなかいい感じの庭でありますな。 ということで、次。 塔頭寺院のひとつ、 天授庵 。 ここにあるように、2年前の秋の 「そうだ京都、行こう」 のキャンペーン寺院に抜擢されて、にわかに注目を浴びるようになったスポットであります。 場所は三門のすぐ横のところで、三門の上から見下ろすことが出来るし、逆に (写真・いちばん下) のように、ここから三門の横っ面を見上げることが出来るという、そういう位置関係でありますな。 で、中に入ってみると


< 南禅寺 (後編) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 枯山水の庭〜。 白砂のなか、苔に縁取られた菱形の石畳が並ぶモダンなデザインが印象的です。鮮やかな紅葉がお庭にふりそそぎ、白砂と緑の苔とのコントラストが息を呑むほどの美しさです。白砂に舞い散った紅葉の風景は、日々の自然が作り上げたおくり物。縁側に腰掛け、様々な角度から楽しみましょう。 うむ、看板に偽りなし! 枯山水の庭ってぶっちゃけ、つまんなくね? そんな気がしないでもない僕としても、これは納得の仕上がりでありますな。 特にこの、縁側に腰掛け、様々な角度から、うんぬん。 これがいいんっすよねー。 心が落ち着くというか、あー、日本人に生まれてよかった。 そんな、しみじみとした時間を過ごすことが出来ます。 で、もうひとつの書院南庭のほうは、池の周りをぐるっと回遊出来るようになっていて、これもなかなか。 この南庭は (写真・いちばん下) のように、書院の座敷越しに眺めることも出来るんですが、これまた見事な “額縁庭園” でありますなぁ。 残念ながらこの座敷には立ち入ることが出来ないんですが、その距離感が絶妙である。 そう評価していいかも知れません。 …とか思ったら、ライトアップの時間帯は座敷に入ることも出来るみたいですな。 曜日の並びに関係なく、毎年11月15〜30日までという日程なので、今年は駄目だったんですが、とまあそんなこんなで、何ともゼンジー北京な南禅寺は以上です。 で、ここまでの散策経路をGPSの軌跡で振り返ってみると、

  【永観堂〜南禅寺の散策軌跡】 (←Click Here!!)

 こんな感じ。 地下鉄の蹴上駅から永観堂まで、歩いて行く気になるギリギリの距離だったりするんですが、ぐるっと1周して+南禅寺で、往復で6キロ強っすかぁ。 いつの間にやら、けっこう歩いていたんですなぁ。 途中に昼メシを挟んだので、ぜんぜん疲れはなかったんですが、で、この辺り、春はインクラインの桜がめっちゃ綺麗だったりしますよね。 琵琶湖疏水もソー・スイートだし、で、この蹴上界隈には夜にまた戻ってくることになるんですが、この続きは随時、後半の途中に潜り込ませることにして、とりあえず今日の前半は、おしまい♪

 ということで、今日はヒューバート・ロウズです。 いいっすよね、ヒューバート。 何だかこう、ヒューっとやってきて、バーっと帰っちゃう感じで。 長居をしないのがポリシーで、これなら京都人に 「ぶぶ漬け」 を勧められる心配もありません。 で、 「ロウズの特技は “ろう付け” けぇ?」 と聞いたら、 「いや…」 という答えが返ってきそうな雰囲気があったりもするんですが、いくらフルートを吹くのが得意とは言え、自分でそれを直せるとは限りませんからね。 ちなみにロウズくんちは音楽一家として知られているようですが、兄のブランチは歌手で、ヒューバートは次男、三男ジョニーはトランペッターから歌手に転じている。4人目の長女エロイーズ・ロウズは歌手で、5人目の四男ロニーはサックス・リード奏者、6人目の次女デブラは歌手である。 ほぉ。 長男のブランチは朝飯と昼飯を兼用で食いそうで、長女のエロイーズは、ちょっとエロそう。 で、次女のデブラはラベルを作るのが得意そうなデブ。 そんな感じでありますな。 ちなみに僕はテプラ派でも、ネームランド派でもなく、ピータッチ派だったりするんですが、剥がれにくさと、字の消えにくさがネームランドとは段違い平行棒。 難点はマイナー過ぎて、人前で使っていると、 「え、何これ?テプラちゃうん?」 とか言われてしまうことなんですが、ちなみにテプラを開発したのはブラザーの人なんですな。 作ってはみたものの、事務用品の販路を持たないので、キングジムにOEMで供給することになった模様。 そういうことなら、ピータッチ使いが卑屈な思いをする謂れはないんですが、次女デブラは別にどうでもよくて、次男のヒューバート。 この人、ジャズ・フルートの世界では正統派の流れを汲むものの、商用主義に魂を売り渡しちゃった人。 そんなイメージがあったりしますよね。 フュージョンでウハウハしちゃった人は、日本の保守派層から軽くみられることになっちゃいます。 で、今日はそんなヒュー・ロウくんの 『ザ・ロウズ・オブ・ジャズ』 というアルバムを取り上げてみたいと思うんですが、もう1枚、 『フルート・バイ・ロウズ』 という奴と 2in1 になったCDが手元にありました。 アトランティック盤で1964年の録音。 この人としては、かなり初期の作品ということになろうかと思うんですが、というか、初リーダー作っすか。 そうっすか。 ピアノ・トリオを従えただけのシンプルなカルテット編成で、タイトルからして、けっこう純ジャズなんじゃね? そのように期待していいのではないかと思うんですが、で、サイドマンにはアルマンド・コリアというピアノ弾きの名前がクレジットされていたりします。 ネット情報ではアルマンド (チック) コリアと表記されているものもあって、誰? …と思っていたら、あのチック・コリアなんっすな。 当時新人だったチック・コリアやリチャード・デイヴィスを含むカルテットで、フレッシュな才能を遺憾なく発揮。当時のヒット曲 「オール・ソウル」 やトム・マッキントッシュの名曲 「ケイパーズ」 もカヴァー。 そんなふうに紹介されていたりするんですが、ちなみにドラムスはボビー・トーマスもしくはジミー・コブという人選だったりして、とまあそんなことで、では演奏を聞いてみることにしましょう。

 1曲目、 「ミス・シング」 はタイコ担当のトーマス君のオリジナル。 楽器を叩いたり、曲を作ったり、機関車だったり、秋茄子だったり、何かと大変でありますな、トーマスも。 トーマス・アキナスとか、そんな人がいましたよね。嫁に食わせるとアカンやつ。 で、最初に言っておきますが、これはハズレです。 ジャズ・ロック調 (?) の何ともベタなアレだったりして、うーん…。 ヒューバート君ってやっぱり、こういうキャラだったんだぁ。 そんな感じだったりするんですが、ま、フルートのソロそのものは悪くない出来だし、チッくんのピアノも普通にジャズっぽく、しかも適度にファンキーだったりして、ま、いいんじゃないっすかぁ? ということで、次。  「オール・ソウル」 。 当時のヒット曲とあるので、あまり多くは期待が持てそうにもないんですが、作曲したのはカーティス・ルイスとかいう人。 曲名と人名でググってみても、「もしかして : オール・ソール カーティス・ルイス」 と聞き返されて、もしかしてみると、靴の修理屋さんなんかが出てきたりするんですが、聞いてみたら確かにどこかで聞いたことがあるようなメロディでありました。 ポップス系のヒット曲なのかと思ったら、しみじみとしたバラードだったりしたんですが、ロウズ君のケレン味のないストレートな吹奏が心に染みます。 そうそう、フルートはこうやって吹くんだよね。 息を漏らして唸りながら吹くものじゃないんだよね。 そう、ローランド・カークやジェレミー・スタイグに説教したくなっちゃいますが、そういう保守派層のニーズをよく弁えておりますな。 チッくんのピアノ・ソロもリリカルで、魔法少女リリカルなのは好きの人も、満足。

 ということで、蹴上駅から地下鉄・東西線に乗って、烏丸御池で烏丸線に乗り換えて、五条駅で下車。 あ、前半の京都ネタの続きなんですが、京都の地下鉄と言えば、 これ 。 小野ミサとか、めっちゃボサノヴァを歌いそうなんですが、東西線に小野駅というのがあるので、そこからの命名なんでしょうな。 ま、個人的にあまりタイプではなかったりするんですけど。 ぶっちゃけ、眼鏡っ娘がどうも駄目なんですが、普通に太秦萌ちゃんのほうがいいっすな。 ま、このネーミングはちょっとどうかという気もするんですが、ふ…、ふとやす・もえ? で、本日の宿泊地、 ホテルカンラ京都 に到着〜。 某・予約サイトに掲載されていた料金が間違いなく間違っていて、それを指摘した上で駄目モトで予約を入れてみたところ、素直に自らの過ちを認めた上で、その間違った料金で泊めて貰えることになっちゃんですが、ま、詳しくはまた別の機会に書くとして。 ということで、3曲目です。  「ブラック・アイド・ピアーズ・アンド・ライス」 はロウズ君のオリジナル。 どういう意味? …と思って、翻訳ソフトに掛けてみた結果、 「ササゲ豆と米」 という回答が得られたんですが、何だか和風な食生活でありますな。 「捧ぐるは愛のみ」 というスタンダードがありますが、米とササゲ豆を捧げるというのは、新しいアイデアだと思います。 貰っても、ぜんぜん嬉しくないような気もするんですけど。 で、曲のほうはというと、かなりベタっすな。 フルートではなく、ピッコロを吹いているというのもちょっとアレなんですが、概ね、お間抜けな感じになっちゃうんっすよね、この無駄に高音な楽器。 もともと僕は、じゃじゃまるでも、ぴっころでもなく、ぽろり派だったりするしぃ。 女だらけの水泳大会、ポロリもあるよ♪ これがもし、ピッコロもあるよ♪ …だったりしたら、オッサンは誰も見なかったに違いありませんが、ということで、2日目の夕食タイムです。 あれこれと悩みまくった結果、 ここ にしました。  地下鉄東西線の京都市役所前駅直結なので、雨が降っていても大丈夫。 で、プランは こちら 。 オー、スーシィ! テンプゥーラ♪ 外人も納得の超無難なコンビ。 お一人様 7,700円で、果たしてお得なコースと言えるかどうかはともかく、もしかして、カウンターの目の前で職人さんが寿司を握ってくれて、ついでに天麩羅も揚げてくれるとか? そういったスタイルを期待していたんですが、普通にテーブルに配送されるシステムでありました。 前菜、御椀、天麩羅、凌ぎ…と、さすがに順番に持って来てくれましたけどね。

ゼンサーイ♪ テンプゥーラ♪ スーシィ♪


 メインはこんな感じ。 海老は身の部分はともかく、殻とか、頭とか、脚とかが、どうも…。 そんな僕にとって、わざわざ頭と脚の部分を揚げてオマケとして付けてくれるのは、有難迷惑以外の何物でもなかったりするんですが、ま、揚げてあれば普通に食えるんですけどね。 で、寿司の部のほうも無難なラインアップっすな。 ちょっと炙った白身のヤツがあって、ん? もしかして、ノドグロ? 期待を込めて、最後まで楽しみに取っておいたんですが、どうやら鯛だった模様。 ま、普通に美味しかったので別にいいんですが、後、写真にはないんですが、お凌ぎの 「にしん蕎麦」 。 魚介類の類があまり好きではない僕にとって、有難迷惑以外の何物でもないトッピングなんですが、食ってみたら意外と美味かったっす。 僕の好き嫌いって、89%くらいが食わず嫌いだったりしますからね。 でもって、デザートはこちら。

ミズモーノ♪ カシ・マッチャー♪


 フルーツゼリーみたいなのと、お茶菓子&抹茶のセット。 和洋の両方が楽しめて、ちょっぴりお得な気分。 とまあそんなことで、非常に満足な晩飯ディナーでありましたが、それはそうと4曲目。 これまたロウズ君のオリジナルで、 「ベシーズ・ブルース」 。 これはアレっす。 ブルースっす。 リチャード・デイビスの無伴奏ベースで始まるディープなアレだったりして、都会派アーバンな趣向の僕としては、ちょっと…。 ということで、晩飯の後の次の行先に話を進めてみたいと思うんですが、 ここ っすな。 永観堂の夜のプランの飯がちょっと地味そうなので、最後にソーセージ成分を補給しようという、そういう意図でプランに組み込んでみました。 去年の春、ウエスティン都ホテル京都に泊まった時にも覗いてみたんですが、軽いジャズ系のライブみたいなのもあって、非常に雰囲気がよかったんっすよね。 他に客はあまりいなくて、ソファー席でゆったり。 歌のお姉さんも最後に僕のところまで挨拶に来てくれたんですが、あの安らぎをもう一度。 天気の都合で永観堂の飯を昼に持って来て、夜は豪華に寿司&天麩羅を食べたので、ソーセージ成分の補給はそんなに必須ではなかったんですが、せっかくなので行ってみることにしました。 で、中に入って、愕然。 ほぼ、満員やんっ! 桜の季節の京都もけっこう人が多いんですが、紅葉シーズンはもっと半端無いっすなぁ。。。 どうやらこの日は雨だったので、泊まっている人が外に出て行かずに、ここに集結しちゃった模様なんですが、カウンターに見知らぬオッサンに挟まれる形で座ることになって、うーん…。 無論、歌のお姉さんは僕のところに挨拶なんか来てくれないし、とりあえず、モスコミュールを飲んで、ソーセージの盛り合わせを食べて、適当なところで切り上げて、蹴上駅から地下鉄・東西線に乗って、烏丸御池で烏丸線に乗り換えて、五条駅で下車。 宿に戻って、2日目は終了〜。 ということで、5曲目でありますな。  「アンド・ドント・ユー・フォーゲット・ユー」 はボビー・トーマスのオリジナル。 ファンキーというより、ファンクなジャズ・ロック。 そんな感じのアレだったりして、で、ピッコロだったりもして、これまた、ちょっと…。 ピッカラはけっこう好きなんですけどね。 ブルボンのやつ。 ハッピーターンと同系統の “甘じょっぱい系” っすよね。 ソロ・パートはロウズもチックも、ぜんぜん悪くないとは思うんですが、次。  「ビンビ・ブルース」 。 ロウズのオリジナルで、確かにブルースなんっすが、さほど泥臭くはなくて、ファンキーな香りもあったりして、なかなか。 フルート、ピアノ、どちらのソロもオーソドックスに正統派で、傾聴に値する出来だったりしております。

 ということで、ラストっす。 トム・マッキントッシュの名曲 「ケイパーズ」 もカヴァー。 そう書かれていたアレです。 …と言われても、あまりピンと来ないんじゃないかと思うんですが、 これ に入っていた奴…と言えば、 「ああ。」 と思い当たる人もいるんじゃなかろうかと。 これぞ、ファンキーな佳曲って感じぃ? …な、いかにも日本人好みなメロディを持ったアレでありまして、フルートとの相性も抜群。 最初、バラードで入っておいて、途中からミディアムに転じるという手法も効果的だったりして、とまあそんなこんなで、今日は以上っす。

【総合評価】 64年の吹き込みにして、早くも70年代な香りのナンバーもいくつか散見されましたが、じっくり演奏に耳を傾ければ、けっこうオーソドックスで主流派なジャズが展開されていて、初リーダー作にして、ヒューバートらしいロウズが確立しているな。 そんなアレだったりして、で、チック・コリアのフレッシュなプレイも楽しめたりして、そこそこオススメ☆


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