JAZZN' FLUTE (SWING BROS)

深 津 純 子 (2006/6/8,9)

JAZZN' FLUTE


【パーソネル】

深 津 純 子 (fl) BENNY GREEN (p) TOM KENNEDY (b) DENNIS MACKREL (ds)
【収録曲】

(01-03) WHO CAN I TURN TO / BLUESLY / DARN THAT DREAM
(04-06) I'LL REMEMBER APRIL / REFLECTION / CHOVENDO NA ROSEURA (DOUBLE RAINBOW)
(07-09) APPOINTMENT / MELANCOLIA / DOLPHIN DANCE
(10-12) I CAN'T GIVE YOU ANYTHING BUT LOVE / OCEAN BREEZE / BLUESLY (Onother Ver.)
【解説】 ( 2015年12月29日更新 / 連載 1,193回 )

  ( 前回 までの粗筋 ) 嵐山を散策し、妙心寺の退蔵院で昼飯を食った。 …ということで、3日目 (後半) です。 何とか年内、これだけで食いつなぐことが出来ましたが、京都ネタも、これでいよいよ最終回。 と言いつつ、年明け早々、また行く気満々だったりするんですが、ま、主要な目的には北陸のほうなんっすけどね。 雨晴海岸の これ を一度、ナマで見てみたい。 そんな思いでプランを立ててみたんですが、北陸新幹線が開業したお陰で、桑名のほうから鉄道で富山に行くのが、かえって不便になっちゃってました。 名古屋発の 「しらさぎ」 も、大阪発の 「サンダバ」 も、金沢止まりになっちゃってて、ああん。。。 富山に行きたいなら、そこから新幹線に乗り換えろ。 そういう方針のようなんですが、富山駅はまだいいとして、高岡のほうは高岡駅じゃなくて、新高岡にしか止まらないんっすな。 雨晴海岸に行くには高岡駅から氷見線というのに乗らなければならんのですが、新幹線を利用しようと思うと新高岡駅から高岡駅まで、城端線などという、くそローカルな奴に乗らなければなりません。 在来線だと、金沢駅 − (IRいしかわ鉄道) − 倶利伽羅駅 《直通》 − (あいの風とやま鉄道) − 高岡駅もしくは富山駅。 そんなルートもあったりして、むしろ、そっちのほうがマシなような気もするんですが、しかしまた、変な名前の第三セクター鉄道を作っちゃったものですな。 普通に 「石川鉄道」 で、エエやん。 そんな気がするんですが、 「Ishikawa Railway」 の頭文字である 「IR」 には、県民に親しまれる 「愛ある」 鉄道を目指すという思いと、アルファベット順で 「I」 は 「J」 の一つ前であることから、 「JRの一歩先行くサービスを提供したい」 という思いが込められている。 ほぉー。 何だかアイデアル洋傘と、コンピュータ総合学園 “HAL” のコラボみたいな発想でありますな。  “IBM” の一歩先を行くというアレっすよね。 「三歩進んで、二歩下がる」 の水前寺清子方式でも同じ結果が得られるんですが、ま、 “二歩” の時点で、将棋なら反則負けで終わっちゃうんですけど。 で、もうひとつのほうも、かなりアレっすなぁ。 普通に 「富山鉄道」 でエエやん。 そんな気がするんですが、ま、こちらは既存に富山地方鉄道というのがあって紛らわしいので、頭に余計なものを付けちゃったのも、酌量の余地はあるんですけど。 北陸新幹線の開業によってもうひとつ、 「えちごトキめき鉄道」 なんてのも出来ちゃってますが、金沢や富山の奴らには負けられん! そんなライバル意識が裏目に出て、自分を見失ってますよね、越後の人も。

 で、身近なところでは、海星高校時代に毎日お世話になった近鉄の内部線。 「ないぶ線」 ではなく、 「うつべ線」 と読むんですが、コイツもいつの間にやら第三セクターになっちゃってました。 で、新しく出来た会社の名前が 「四日市あすなろう鉄道」 。 わー、ダサっ! 全国で3箇所くらいしかない、線路幅が762mmな貴重なナローゲージの路線なので、明日ナロー? …と思ったら案の定、未来への希望 + ナローゲージ = あすなろう。 そういう公式のようですが、 「あすなろう」 って、ちょっぴり 「うすのろ」 っぽくて、鉄道の名前としては、どうよ? そんな気がしないでもないんですが、ま、実際、「うすのろ」 なヤツなので、さほど問題はないんですけど。 ちなみに全国で3箇所くらしかない貴重なナローゲージなんですが、すぐお隣の桑名にもあります。 北勢線ってヤツっすな。 こいつも、たいがい 「うすのろ」 だったりして、大昔に脱線事故を起こした際、 「時速40キロ、スピードの出し過ぎか?」 とか、新聞に書かれちゃったみたいです。 クソ狭い線路幅に相応しく、正面からみると横幅よりも縦のほうが長いフォルムなので、不安定感抜群。 桑名工業高校の生徒がカーブで外側に一斉に重心を掛けたら、コケた。 そんな都市伝説でも知られておりますが、ちなみにコイツも元々は近鉄の一路線だったのが、別会社に経営が移管されて、 三岐鉄道北勢線 という名前になっております。 めっちゃ普通やん! 「桑名はまぐり鉄道」 とかにならずに、本当によかったと思うんですが、いや、それはそれで、ちょっといいような気もするんですけど。 ただ、海のほうではなく、山のほうを走る電車なので、はまぐり要素はさっぱりなんですけどね。 桑名は地味に筍の産地だったりするので、 「桑名たけのこ鉄道」 のほうが、イメージは合ってるような気がします。 下手に捻って 「桑名バンブー鉄道」とかにされちゃうと最悪なんですが、それはそうと、今回の旅の行程表は こちら 。 あ、京都の旅の話です。 当初は雨の予報だったので、午後からは東寺で仏像を見る。 そんなプランを立てていたんですが、天候が急速に回復したので、予定を変更。 とりあえず、妙心寺の塔頭のひとつである 大法院 というところが特別に公開されているようなので、あの時、行っておけばよかった。 そう、後悔するのも嫌なので、ちょっと覗いてみることにしました。 拝観料は抹茶とお茶菓子付で 700円。 そういうシステムになっているんですが、僕が料金を徴収されているその横をオッサンが素通りして、奥のほうへスタスタと。  「あ、ちょっと、そのこ人ぉ! お金、お金! ちょっとぉ〜!」 金の亡者と化して、慌てる坊さん。 無視するオッサン。 「聞こえんのかいな? あの人、外人さんかいな?」 うやむやなまま強行突破されて、坊さん、ぶつぶつ。 仏罰が当たるに違いありませんが、とりあえずまあ、中に入ってみることにしましょう。


< 妙心寺・大法院 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 伝統的な日本庭園の様式は、 「池泉(ちせん)庭園」 、 「枯山水(かれさんすい)」 、 「露地(ろじ)」 の3つに大別されるそうですが、ここの庭はいわゆる露地物なんだそうで。 詳しくは ここ 参照。 (前略) それ故に露地は、何も飾らないありのままの、もの静かな風情のたたずまいがよしとされます。 そういう趣旨である旨を頭に入れておかないと、何か地味。 そんな印象に終わってしまいます。 とりあえず拝観券に付いている提茶券みたいなのと引き替えに抹茶とお茶菓子が提供されるんですが、こういうところのお茶は “お茶碗くるくる” も気にしないで大丈夫なレベルであることが判明しているので、気は楽っす。 縁側にのんびりと座って、庭を眺めしみじみと味わう栗羊羹みたいなの、最高っ♪ 当然、お金を払わなかったオッサンは何も貰えないに違いなくて、仏罰、ざまあ見ろ! そう思わずにはいられませんが、で、その後、団体さんがゾロゾロとやって来ました。 事前に坊さんから申し訳なさそうに告げられていたので覚悟はしていたんですが、僕が最前列の特等席を占領していたので団体さんは座敷の奥のほうに追いやられて、ちょっと気の毒。 でもまあ、こういうのは早い者勝ちだしぃ。 非常にマナーのいい人達だったし、端でガイドさんの解説も聞けて、ちょっと得した気分だったんですが、「よく、このお寺の一番の見所はどこですか? そんな質問をされるんですが…」 そんな話があったんですが、「そういう時はパンフレットを見て下さい。 その表紙に載っている写真、これが一番の見所であると思って頂ければ。」 ほぉー。当たり前と言えば、当たり前なんですが、何か、めっちゃ感心しちゃいました。 で、今回のそのポイントというのが (写真・ちょうど真ん中) なんですが、ほぉー。 え? どこどこ? そう思ってキョロキョロしていたら、僕の横でお茶を飲んでいたオバチャンが、「そこやねー。」 と教えてくれたんですが、そのオバチャンに頼まれて写真を撮ってあげたりして、和やかな一時 (ひととき) を過ごすことが出来ました。 お金を払わなかったオッサンはパンフレットを貰えなくて、どこが一番の見所なのか分からないまま死んでいくことになって、なんとも哀れでありますが、ま、因果応報っすからね。 仕方ないっすよねー。

 ということで、妙心寺はおしまい。 で、この後、どうするかなんですが、決まっているのは16時半から東山駅の近くの店で、お茶を飲む。 そういうアレだったりするんですが、昼飯が精進料理で、ちょっと物足りないかな? そんな気がしないでもないので、プランに組み入れて、予約を入れておきました。 で、改めて自分で作った行程表を見直してみて、間違いを発見。 「岐阜羽島 −(徒歩)− 自宅」 って、最後の最後で、あまりにもハード過ぎぃ。 とても49分で桑名まで歩いて帰れるとは思えなくて、 −(車)− の間違いでありますな。 ま、今さら別にどうだっていいんですが、で、お茶タイムまで、けっこう時間に余裕がありますな。 東山駅の周辺、もしくは地下鉄・東西線で動ける範囲なら何とかなりそうなんですが、地味なところで 随心院 でも覗いてみますかねぇ。 そんなふうに漠然と考えていたんですが、途中で行き先を変更。 えーい、 醍醐寺 まで、行ったれ〜!


< 醍醐寺 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、到着〜。 醍醐寺は醍醐駅から徒歩15分くらい。 微妙に遠いっす。 駅周辺は都市近郊の新興住宅街といった感じで、京都らしい風情は皆無。 近くにメジャーな観光スポットがあるワケでもなくて、ちょっと微妙なエリアだったりするんですが、醍醐寺そのものは立派です。 世界遺産なんっすよね、ちょっと意外なんですけど。 ちなみにここ、かなり前に一度だけ来たことがあるんですが、えーと、 これ 。 当時、東西線の終点は醍醐だったんすかね? 今では六地蔵駅という、ろくな地蔵がいなさそうなところまで延伸されているんですが、ちなみにゼニを取るのは醍醐寺の中でも三宝院と呼ばれるエリアだけでありまして、それ以外のところはタダで見られるようになっております。 そんな記載も見られますが、今は三宝院と、それ以外のエリア、それに霊宝館、それぞれ、ちゃんとゼニを取られるようになってます。 時間とか、興味の度合いとか、懐具合とかを総合的に判断して、各自で1〜3箇所、好きなように組み合わせて参観するという、そういうシステムなんですが、で、上醍醐のエリアはまた別に料金を徴収されちゃう模様です。 金の亡者かよ! そう思わずにはいられませんが、今回、時間と興味の度合いの絡みから下醍醐の三宝院と、それ以外の2箇所を回ることにしました。 で、まずは こちら 。 ここだけで、ひとつの寺として、十分に集客出来るレベルだったりします。 前に行った時は池の水が干上がっていて、かなり不満だった模様ですが、今回は大丈夫でした。 特別史跡・特別名勝に指定されているだけのことはあって、流石に立派でありますなぁ。 が、建物の中はともかく、庭の部分さえも全面撮影禁止になっていて、めっちゃ不満。 撮って減るもんじゃあるまいし、ケチくせぇ。。。 ということで、写真のほうは外から撮れる “唐門(からもん)” からだモン。 そういうことになっちゃうんですが、何だかめっちゃ金ピカで、めっちゃパチモン臭いっすなぁ。 …とか思っていたら、国宝なんっすな、これ。 落雷で損傷しちゃったので修復して、2010年の時点で、400年前の輝きがよみがえりました! そういう経緯があったようですが、いくらなんでも蘇り過ぎぃ。。。 姫路城も修復工事で白くなり過ぎて、ちょっとアレだったりするんですが、綺麗に修復するのも良し悪しでありますなぁ。 そのうちに銀閣寺も、さりげなくギンギラギンになっちゃいそうで嫌なんですが、で、後は木立ちだとか、鐘楼だとか、五重の塔だとか。 さすがにこれは立派っすな。 951年の完成なので、めっちゃ歴史もあるし、というか、京都最古の木造建築物なんっすか。 高さは 38.2mで、これは全国で4位、京都で3位。 ちなみに1位は東寺で 54.8m、2位が奈良の興福寺で 50.8m、次いで法観寺が 38.8m。 3位のヤツは一般的に “八坂の塔” と呼ばれているヤツですな。 5位が仁和寺で 37.1mっすか。 ベスト5の中に4個もランクインしていて、京都、強ぇぇぇぇ! ちなみに三重にも五重の塔があるようです。 ほれ 。 落慶 : 平成13年 5月。 歴史、浅っ! で、三重にはまともな三重の塔もなかったりするようなんですが、とまあ、そんなこんなで、次。


< 醍醐寺 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 下醍醐のいちばん奥、弁天堂のある辺り〜。 ここがいちばん絵になりますなぁ。 やっぱ、池があってこその、庭。 そう思わずにはいられませんが、昼を過ぎたあたりからは文句無しの快晴になってくれて、青空が目に眩しいっす。 池への写り込みもハッキリ、クッキリ。 いやあ、よかったっす。 ということで、醍醐寺は以上です。 散策の軌跡を辿ってみると、こんな感じ。

  【醍醐寺の散策軌跡】 (←Click Here!!)

 駅から往復で4キロ弱っすか。 歩いていこうという気になる、ぎりぎりのラインでありますな。 これに上醍醐まで加えるとなると、ちょっとしたプチ登山状態になっちゃうんですが、よく、上まで登ろうという気になりましたなぁ、昔の僕。 “DAIGO” の24時間マラソンほどではないんですが、結構な苦行っすよね、上醍醐。 ということで、今回の旅も残すところ、 三味洪庵 だけとなりました。 地下鉄の東山駅を降りて、店のほうへと歩いていってみると、もの凄い行列が。 おお、めっちゃ人気やん。 予約しておいて、大正解♪ …と思ったら、人がたかっていたのは隣の和菓子屋さん (?) だったんですが、後から調べてみたら、えーと…、 ここ っすな。 店じゃなくて、工場なんっすな。 で、僕のお目当ての店のほうは、ひっそりと静まりかえっていたんですが、ま、そのほうが落ち着けて、いいんですけどね。 で、予約の時間まで、まだ少し時間があったので、近くの白川沿いを散策してみることにしました。


< 東山駅界隈 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 そこそこ風情がある川沿いリバーサイド。 そんな雰囲気だったりしたんですが、で、この辺りに “白川一本橋” というものがあるらしい。 そんな噂を小耳に挟んだので、行ってみました。 (写真・上から2番目) っすな。 おおっ♪ とりあえず対岸まで渡ったりして、めっちゃ満足。 で、今さらながらググってみたんですが、 えーと、 白川一本橋 。 ・・・・・。 何か、ちゃうやん! 本物の一本橋は石で出来た足が3本…というか、3組・6本くらいある感じなんですが、僕がみたのは金属製っぽい足が1組・2本。 上の部分も石ではなくて、鉄筋コンクリートっぽい? パチモンやんっ! こんなものを渡って喜んでいた自分を恥じるしかありませんが、それと同時に、紛らわしい橋を架けるな! そう、文句を言いたくなっちゃいますよね。 見るからにちゃうやん!! そう言われてしまえば、それまでなんですが、うーん…。 ま、本物もぜんぜん大したことは無さそうなので、別に悔しくなければ、無念でもないんですが、周囲の街路樹も夕日を浴びて黄色く輝いて、楽しかった今回の旅も、もうすぐ終わってしまうのかぁ。 そんな寂しい気持ちと相まって、何とも黄昏ノスタルジー。 とまあそんなことで、適度に時間も潰れたので、三味洪庵に入ってみることにしましょう。 店の前はひっそりと静まりかえっていたんですが、中に入ると8人くらいの集団と、爺爺婆婆な4人組がいて、わりと賑わっておりました。 で、予約しておいたメニューは、こちら。

外観♪ お茶♪ アイスクリーム♪


 ランチ部門もあったりするんですが、お一人様が 一休レストラン で予約出来るのは、ティータイムだけのようです。 メニューは丹波産黒豆豆乳プリン&宇治産京煎茶、もしくは京を感じる選べるアイス2種&宇治産京煎茶セット。 貧乳好きとして、 “豆乳(まめちち)” というのは大いにソソられるものがあるんですが、 “豆乳(とうにゅう)” だと、そうでもなかったりするので、今回はアイスのほうで。 ほうじ茶、抹茶、バニラの中から2種類を選べるんですが、選べるというほど、選択肢は多くありません。 ほうじ茶と抹茶を選ぶ人はほとんどいないに違いなくて、バニラと、どちらかの茶。 そういう選択になりますよね。 ほうじ茶のアイスというのも何だか地味なので、バニラと抹茶で、決まり。 で、お茶のほうは煎茶でありますな。 立派な鉄製の急須に入っていて、3杯ちょっとくらいは飲めそうな感じです。 普通に美味しいお茶で、アイスのほうもまったく問題はなく、店内にはジャズが流れていて、雰囲気は抜群。 隣の席が爺爺婆婆ではなく、女子高生女子中学生女子児童幼女だったらもっとよかったんですが、ちょっとウザい爺ィだったのが唯一のマイナスポイント。 ま、それは店のせいではないんですが、で、3杯目の煎茶を飲み終えて、もう1杯いけるかな? そう思って、急須を極限まで傾けたところ、ガチャン、ドテッ、ダバー。 急須の蓋が落ちて茶碗が倒れて、お茶がこぼれて、あちゃ〜。 やっちまいましたなぁ。。。 爺ィからジロッと見られちゃったんですが、幸い、店の人 (←結構いい感じのお姉さん) は、僕の醜態に気付かなかったようなので、ポケットからタオル地のポケットハンカチを取り出し、机の上を拭いて、何食わぬ顔で残ったアイスを食って、おしまい。 ということで、今回の京都の旅は以上っす。 で、年明け早々にまた行くつもりというのは、どういうことなのかと言うと、金沢からの帰り、サンダバに乗って京都で降りて、そこで晩飯を食ってから、家に帰ろうかな…と。 ホットペッパーグルメ で京都駅の近くの店をいろいろ当たってみたんですが、居酒屋みたいなところばかりで、なかなか、これといったところが見つかりません。 で、何とか見付けたのが、 こちら 。 加賀屋〜。 何となくハウス加賀谷みたいでちょっとアレなんですが、和倉温泉の超有名な旅館がやっているんですな、ここ。 金沢からの帰りに京都で加賀料理って、何か本末転倒なんじゃね? そんな気がしないでもないんですが、ま、いっかぁ…と。 駅ビルの伊勢丹の中だし、カウンター席があって、お一人様でもそんなに居心地は悪く無さそうだし、で、色々なコースメニューがある中、和牛ステーキ会席 【つづみ】 7,560円(税込) というのを予約してみました。 加賀も京都も、あまり関係ないやん! そんな気がしないでもないんですが、ま、いっかぁ…と。 蟹とかブリなんかよりも、牛のほうが遙かに好きなので、自分の欲望に忠実に…ということで。 ちなみに、金沢でも、いろいろと店を探してみたんですが、ちょっと気になったのが こちら 。 昼は蕎麦屋、夜はジャズバー。 ほぉ。 ひがし茶屋街にあって、ロケーションもよさそうっすよね。 ちょっと覗いてみようかと思っているんですが、それに合わせて、宿は ここ を押さえました。 和室6畳 素泊まりプラン、税込 3,500円っ♪ 近くで適当に晩飯を食ってから、ジャズの店に行ってみようかと思っているんですが、ということで、次々回くらいに 「SA-BAくん、SO-BARに行く♪」 そんなレポが仕上がるのではないかと思うんですが、とまあそんなこんなで、では皆さま、よいお年を♪

 …と、その前に後半を片付けておかなければなりませんが、もっと片付けておかなければならない仕事の書類が山のようにあって、仕方が無いので、土日に家で内職するかぁ…と。 天皇誕生日の祝日も、まるまる1日時間があったんですが、結局のところ無為に過ごしてしまったんっすよね。 結果、『塩通』 の更新を先延ばしするという事態になったんですが、で、肝心の仕事のほうは何とかなったのかというと、半日強くらいで飽きちゃったので、結果、あまり意味はなかったな…と。 でもまあ、年末年始の休みが1週間もあるから、その間に何とかすればいいっすよね? 最悪、民宿銀松でも仕事は出来るワケだしぃ。 いや、絶対にやらないと断言してもいいんですが、とまそれはそうと、今日は深津純子です。 誰? …と聞かれても、僕もよく知らんのですが、ネタを仕入れる為に Amazonで 「ジャズ フルート」 で当たったら、この 『ジャズン・フルート』 というのが出て来たので、とりあえず買ってみた。 そういう事の次第でありまして。 純子 (じゅんこ) ではなくて、純子 (すみこ) なんっすな。 うちのオカンの名前は純子 (じゅんこ) なんですが、「 “すみこ” と間違えられて、嫌や〜」 とか言っておりました。 確かにスミコって、ちょっとオバハン臭いっすよね。 ま、ジュンコだと 「ウンコ」 と呼ばれがちで、それはそれでアレだと思うんですが、桜田淳子、三原じゅん子、長渕剛の 「順子」 、ジュゴンの 「じゅんこ」 。 この4人…というか、3人と1匹が “じゅんこ四天王” だったりするんですが、いや、ジュゴンは人魚だから 3.5人と 0.5匹というのが正解? 昔、鳥羽水族館にいたんっすよね。 オスの 「じゅんいち」 とペアで。 ここを見ると、その前に 「じゅん太郎」 というのもいたようですが、わずか17日で死亡。 一方、じゅんいち君は24年世界最長生存記録の保持者のようで、今では輪廻転生して、じゅんいちダビッドソンになっていたりするんですが、で、一方 「すみこ」 のほうはというと、にしおかすみこ。 それくらいしか浮かんで来ませんな。 深津純子、“世界2大・すみこ” に入れるチャンス! ちなみにこの人、ジャケットの写真で見る限り、2006年の録音時点で、えっこう若いっぽい? そんなふうに見えなくもなかったりするんですが、それ以外の写真だと、そうでもなかったりするような? オフィシャルサイトの プロフィール を見ても、生没年は不詳っすな。 まだ没してはないものと思われますが、じゅん太郎よりは長生きして欲しいものですなぁ。 で、これ、サイドマンのほうは外人部隊で固められております。 ピアノがベニー・グリーン。 これは、田舎臭いトロンボーンを吹くベニー・グリーンではなく、スケベそうな顔をしたピアノ弾きのほうのベニー・グリーンでありますな。 ラッキーカラーは、紅と緑のツートン。 で、ベースがトム・ケネディ、ドラムスがデニス・マックレル。 マックレルがばっくれると、ドラム抜きの変則トリオになっちゃうところなんですが、そういうこともなく、カルテットで頑張っている模様。 とまあそんなことで、では1曲目から聞いてみることにしましょう。

 まずは歌物のスタンダードで、 「フー・キャン・アイ・ターン・トゥ」 。 フルートの音色が似合う爽やかなナンバーであります。 軽快にバウンスするミディアム・テンポのアレやな。 そんな感じだったりして、ベニー・グリーンのピアノもなかなか。 すみこタンのフルートは癖が無さ過ぎて、特に書くことが無さ過ぎだったりするんですが、ま、下手に唸られたりするよりかは、ずっとマシだと思います。 ということで、次。 あ、これはアレっすな。  「イット・エイント・ネセサリリー・ソー」 っすな。 そう思って軽く聞き流していたんですが、実はスミコのオリジナルで、 「ブルースリー」 という曲だった模様。 「アチョー!」 な、ヌンチャク遣いのオッサンではなく、ブルースなリー。 そっちのほうだと思うんですが、パクリなんじゃね? その問題にさえ目をつむれば、普通にブルージーでいい感じの曲だったりして、ま、いいんじゃないっすかね? ということで、次。  「ダーン・ザット・ドリーム」 。 あ、これはアレっすな。 日本人好みのスタンダードと盗作物を、お気軽に、お洒落に。 そんなコンセプトであるものと考えて、よろしいっすかね? 演奏のほうも実に無難なしみじみとしたバラードに仕上がっているんですが、フルートで吹くにはうってつけの綺麗なメロディーラインに、思わずうっとり、島根の右側は鳥取。

 先延ばしにした上、まったくヤル気の感じられないレビューが続いておりますが、皆さま、如何お過ごしでしょうか? あと9曲くらいで終わるので、もうちょっとだけ辛抱して欲しいんですが、で、次。  「アイル・リメンバー・エイプリル」 。 「四月の思い出」 っすな。 ちょっぴりラテンなノリで、溌溂としたプレイが繰り広げられております。 で、次。  「リフレクション」 。 セロニアス・モンクに、なんかそんな名前の変な曲がありましたよね? それだと思って警戒していたんですが、これはスミコのオリジナルであるようで、で、これがまた、日本人好みのいい感じのメロディに仕上がっていたりしておりました。 パクらなくても、イケるやんっ! フルートとピアノとの絡み具合も、辛味大根とハラミの絡みと同じくらい、抜群。 いや、クソ辛い大根おろしも、臓物の類いもあまり好きではなかったりするんですが、韻を踏む為なら自分の欲望に、ぜんぜん忠実ではなかったりしますからね、サバくん。 ということで、次。  「チョベンド・ナ・ローゼイラ」 。 フランス語っぽくて、読み方はぜんぜん自信が無いんですが、 “チョベンド” は、ねーな。 そんな気が濃厚にしますな。  “チョベンド” では、ちょっと便所みたいですもんね。 副題として (ダブル・レインボー) と書かれていて、 「バラに降る雨」 という日本語名も付けられているんですが、ローゼイラが 「バラ」 で、チョベンドが 「雨」 なんでしょうな。 で、ググってみたら、 こんなブログ が。 下のほうに正解が書かれておりましたが、 「シュヴェインドゥ・ナ・ホゼイラ」 。 全然ちゃうやん! 「ナ」 しか合ってへんやん! しかも、フランス語ちゃうやん! ポルトガル語やん! シャンソンなのかと思ったら、ボサノバなんっすな。 よく見たら作曲者のところにアントニオ・カルロス・ジョビンの名前がクレジットされておりました。 となれば、日本人好みのいい感じのメロディに仕上がっているに違いなく、で、実際に聞いてみたら、間違いなかったっす。 ボサノバというより、ワルツな感じの仕上がりだったりするんですが、ベニー・グリーンのピアノもスケベさを感じさせないリリカルな出来だったりして、いいっすな。

 で、次。 スミコのオリジナルで、 「アポイントメント」 。 コンビニのレジで、「ポイントカードはお持ちですかぁ?」と聞かれる度に、「あ、ポイント、面倒。」 そう思わずにはいられないんですが、そんな気持ちをタイトルに託したんでしょうな。 曲の出来そのものとしては、うーん、まあまあ? で、次。 これまたオリジナルで、 「メランコリア」 。 それでも乃木坂あたりでは〜、私はいい女なんだってね〜♪ by 梓みちよ。 「メランコリー」 というと、その歌が頭に浮かんでくるんですが、こちらは最後の 「ー」 が 「ア」 に変わったバージョン。 「めらめらコリア」 だと、ホルモン炎上中の焼肉屋のイメージなんですが、「メランコリア」 は、何ともメランコリーな極上のバラードに仕上がっております。 ジャズと呼ぶには格調が高過ぎて、ちょっぴり胃拡張。  そんな嫌いがないワケでもないんですが、ということで、次。  「ドルフィン・ダンス」 。 言わずと知れたハービー・ハンコックの代表作なんですが、フルートで聞くのも、なかなか悪くないっすなー。 ということで、次。 歌物スタンダードで、 「アイ・キャント・ギブ・ユー・エニシング・バット・ラブ」 。 「捧ぐるは愛のみ」 という日本語名で知られておりますが、いいっすよねー。 これがもし、「捧げるはササゲのみ」 だったら、そんな 「おひたし」 にする野菜、いらねーよ! そう言いたくなっちゃうんですが、 「愛」 なら、ま、捧げられてもいいかな? …と。 で、演奏のほうはというと、小気味いい感じの仕上がりになっていたりします。 で、次。 スミコのオリジナルで、 「オーシャン・ブリーズ」 。 いいっすよね、海からの風。 爽やかさが半端ありません。 これがもし 「オーシャン・ブリーズ」 ではなく、 「おっさんブリーフ」 だったりしたら、臭そう。 もしくは、黄ばんでそう。 そんなイメージしか湧いてこなかったりするんですが、演奏のほうはミディアム・テンポの軽いボサノバみたいな仕上がりだったりして、さんさんさん、さわやか3組〜♪ ということで、ラストっす。  「ブルースリー」 (別バージョン) 。 パクリ曲だし、46秒で終わっちゃうし、どうしてこれを最後に持って来たのか、その意図がよく分からなかったりするんですが、とまあそんなことで、今日は以上っす。

【総合評価】 ぶっちゃけ、日本のお姉さんのフルートというので、ちょっと馬鹿にしていたんですが、意外と悪くなかったっす。 スタンダードばかりの、お気楽な作りなのかと思ったら、半分くらいは自作曲だったりして、その出来も悪くありません。 「リフレクション」 と 「オーシャンブリーズ」 が個人的な2強。 ベニー・グリーンのピアノも悪くないし、とまあそんなこんなで、では皆さま、よいお年を♪


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