GENERALISSIMO (VERVE)

BUDDY DeFRANCO (1958/4/2)

GENERALISSIMO


【パーソネル】

HARRY "SWEETS" EDISON (tp) BOB HARDAWAY (ts) BUDDY DeFRANCO (cl) BARNEY KESSEL (g)
JIMMY ROWLES (p) CURTIS COUNCE (b) ALVIN STOLLER (ds)
【収録曲】

(01-03) SUNDAY / BETWEEN THE DEVIL AND THE DEEP BLUE SEA / TEA FOR TWO
(04-05) BLUE LOU / FUNKY'S UNCLE
(-06-)  BALLAD MEDLEY : 'ROUND MIDNIGHT 〜 YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS 〜
                   HOW CAN WE BE WRONG? 〜 LULLABY OF THE LEAVES 〜 YESTERDAYS
【解説】 ( 2016年01月02日更新 / 連載 1,194回 )

 新年、明けましておめでとうございます。 ということで、北陸の旅。 あんた、ついこの間、京都に行ったばっかりやん。 そう思われるかも知れませんが、ま、いいじゃん。 1週間もの長い休み、ずーっと家にいたところで特にやる事もなくて、ダラダラ、グダグダと、無為に過ごすことになるだけだしぃ。 で、今回の主要な目的地は ここ 。 海越しに望む立山連峰。 いいっすよねー。 僕は豆腐は “絹ごし” よりも “木綿” 派なんですが、何か嫌なんっすよね、絹って。 もういや、絹の靴下は〜、私を駄目にする〜♪ そう、夏木マリも歌っておりましたが、もういや、絹ごし豆腐は〜、マーボーを駄目にする〜♪ 崩れちゃいますよね。 ちなみに、うちの会社の岐阜営業所の近くにある 「一番楼」 という店のマーボー豆腐は、崩れてるなんてレベルじゃねぇ! そう思わずにはいられないほど、ぐちゃぐちゃなのがデフォだったりするんですが、ある日、マーボー豆腐を食ってる僕の横で、当時の徳田所長が 「ゲロみたいやな。」 と、めっちゃ余計なことを言ってくれたのも、今になってはいい思い出。 で、絹ごしはともかく、海越しの立山連峰をカメラに収めよう。 早起きして、日の出の写真も撮っちゃおう。 場合によっては けあらし なんかも見れちゃうかも? そんなふうに思ったりしていたんですが、考えが甘過ぎました。 大甘でした。 もう、大海人皇子 (おおあまのみこ) も真っ青。 金正男 (きん・まさお) も真っ青。 天気予報を見たら、ずーっと雨模様なんっすよね、この先1週間。 立山眺望予報 というのがあるんですが、これを書いている12月30日の時点で、あ、まだ新年が明けてないのがバレてしまいましたが、今の時点で1月3日が20%で、1月4日が30%。 2週間くらい前から暇を見てはチェックしているんですが、40%以上の数字を目にしたことがないような気が。 駄目じゃん、北陸の冬! ま、ずーっと100%だったのに、僕が行く時だけ0%というよりはマシ? そう、前向きに考えるしかありませんが、うーん…。 立山が見えなければ雨晴 (あまはらし) 海岸なんて、アメフラシ海綿。 そんな、軟体動物と海綿動物のコラボと同じくらい、まったくソソられるものがなかったりするんですが、公共交通機関利用だと交通もめっちゃ不便だったりするし、今回はパスするのが得策のような…。 世の中、損得ばかりを考えるな。 そう、二宮尊徳が言っておりましたが、そんなことを言われても、損なものは損だし、とまあそんなこんなで、今回は金沢をメインにしようかな? そんなふうに思ったりしております。

 とりあえず、富山市までは行ってみようかと思っているんですが、というのも、1日目の昼飯を予約しちゃったんっすよね、富山市内で。 この前の京都は 一休レストランJTBレジャーチケット を活用したんですが、北陸とかはぜんぜん充実してなさ過ぎぃ。 レジャチケのほうは、日帰り温泉とか、森光子一座記念館の入場券とかはあるんですが、昼飯付きのプランは、あんまり。 金箔貼り体験 とか、ギャルと一緒なら楽しそうなんですけどねぇ。 ちなみに、僕が今、いちばん金箔を貼りたいと思っているのは銀閣寺だったりするんですが、「頼むから、それだけは堪忍しておくれなはれ…。」 そう、泣いて懇願されるに違いありませんけど。 ということで、緊迫の金箔貼りも今回はパスするとして、で、メシ関係は ホットペッパー で当たってみることにしました。 ここはアレです。 即時でネット予約できるお店、リクエスト予約できるお店、そうでもないお店。 その3タイプが掲載されているみたいです。 即時予約だと、ネットだけで完結するんですが、リクエスト予約の場合、店から受付可否を知らせる電話が掛かって来て、それで初めて予約が成立するという、そういうシステムになっているみたいです。 うーむ…。 電話って、何か苦手なんっすよね。 極度のコミュ障だったりするしぃ。 虚無僧 (こむそう) とタメを張れるくらいコミュ障だったりするんですが、で、富山市内でよさそうだと思った店が こちら 。 いくつかあるメニューの中に 天ぷらコース というのがあったんですが、これ、いいじゃん。 好きなんっすよね、天ぷら。 ガンプラよりも遙かにソソられるものがあったりします。 ガンダム世代ど真ん中なんですが、ぜんぜん興味無かったんっすよねー。 プラモデルもどちらかというと、 「姫路城」 とかに惹かれるタイプだったしぃ。 難し過ぎて、完成させた事はないんですけどね、日本の城シリーズ。 ズコープラモ くらいなら、何とか。 図工はわりと得意だったんですが、絵を描くのはからっきし駄目だったりして、それが今では何の因果か、毎週、苦労しながらジャケ絵を書き上げる日々だったりするんですが、書き上げると言えば、掻き揚げも美味しいっすよねー。 ここの天ぷらコースには 「かき揚げ」 も入っているようで、非常に魅力的だったりします。

 が、問題がひとつ。 この店、即時予約ではなく、リクエスト予約だったりするんですが、店から電話が掛かってきちゃうとか、そんなの、とてもじゃないけど耐えられません。 そこで僕は考えました。 予約の申請フォームに、お店への要望欄みたいなのがあったんですが、「もし可能でしたら、メールでの返信をお願いします。」 そんな希望を書き添えてみました。 これでもう、安心。 電話の着信音に怯えなくてもいいんだねっ♪ で、ドキドキしながらメールの返信を待っていたんですが、1日経っても、何の音沙汰も無し。 もしかして、迷惑メールに勝手に振り分けられちゃったのかも? そう思ってチェックしてみたんですが、東京オリンピック中止のお知らせ。【公式】朝日新聞一面記事 (JPEG / 2.7MB)  そんなのしか届いていませんでした。 え、マジ? 朝日新聞一面記事ならガセだとは思えないし、これは是非、添付のJPEGデータをクリックして、中身を確かめてみなければ! そんなことをすれば、どうなるのか分かったもんじゃありませんが、で、念の為、更に1日ほど待期することにしたんですが、まったく何の反応も無し。 うーん…。 で、よくよく見てみると、この 「天ぷらコース」 っていうの、ディナー・メニューのように思えたりするんですが、それをランチ・タイムにリクエストしちゃったから、無視されちゃったのかも? そんな気がしないでもないので、新たにリクエスト予約を送ってみることにしました。 この前、天ぷらコースを予約するって言ったけど、あれはキャンセルして、 「初霜御膳」 というのに変更願います。 そういった内容で。 で、 「もし可能でしたら、メールで」 という要望。 あれば、横暴だと思われて、無視されちゃったのかも? そんな可能性も考えられるので、今回は無しにして。 すると翌日、電話が掛かってきました。 「ご予約頂きました件、天ぷらコースを変更して、初霜御膳ということで。」 「あ、はい…」 「ただ、初霜御膳は12月までの限定メニューとなっておりまして。」 「あ、そうなんっすか…?」 確かにそんなことが書いてあったんですが、1月のメニューに関しては、まだ何も書いて無かったしぃ。 ちなみにこのやりとりは、12月半ばくらいの話なんですが、「ただ、1月になりますと、なんとか御膳というのが、同じお値段で提供出来ますが?」 「あ、じゃ、それで…」 「かしこまりましたぁ。」 契約成立、やったね、サバくん♪ よくよく考えたら、向こうから掛かって来る電話に適当に返事をしておけばいいだけなので、こっちから電話を掛けるのと違って、さほどコミュニケーション能力は必要なくて、リクエスト予約、恐れるに足りず。 そういうアレであることが判明したんですが、ちなみに12月までの限定メニュー 「初霜御膳」 というのは こんな感じ です。

 鱈子旨煮。 ・・・。 苦手なんっすよね、鱈子。 それに限らず、魚貝類のタマゴの類い、全般。 僕は小学生時代、給食を食べるのがめっちゃ遅くて、掃除が始まっても一人で食べさせられていたクチなんですが、ああいう虐めが祟って、性格が歪められちゃったんっすよね。 コミュニケーション能力に難があるのも、そういうところに起因しているんだと思うんですが、中でも駄目だったのが 「シシャモのフリッター」 。 “子持ち” の部分が最悪に嫌でした。 フリッターを食わされるくらいなら、フリチンになったほうがマシや! そこまで追い詰めされていたんですが、ま、結果、パンツは脱がずに、無理やり食べたんですけどね、シシャモ。 で、鱈子というヤツは、シシャモの“子持ち” の部分だけを厳選したようなものなので、当然ながら好きにはなれません。 明太子とかも、却下。 いくら旨煮にしたところで、それくらいで旨くなるとも思えません。 でもまあ、 「先付」 だから、ほんの一欠片くらい出てくるだけだろうし、大人なら、それくらいは我慢しないと。 で、あとは、えーと、牡蠣オイル蒸し、帆立貝ちり酢掛け。 ・・・。 貝類の類いもあまり好きではないんっすよねぇ。 桑名の出身なんですが、ハマグリとかも、全然うれしくなかったりします。 柿安の肉、LOVE♪ そういう桑名人は少なくないと思いますが、焼き蛤とか、大人になって東京で初めて食べたくらいだしぃ。 カキとホタテも、決して嬉しくはありませんな。子供の頃に大好きだった 「コメッコ」 というお菓子、あれが実は “ホタテ味” だと知って、かなり衝撃を受けてしまったんですが、でもまあ、オイルで蒸されたり、ちり酢を掛けられていたりするのなら、何とかなるかも? 大人なら、それくらいは我慢しないといけません。 で、メインは揚物っすな。 蟹と海老の天麩羅、野菜三品。 ここだけ見れば、天ぷらコースと、さほど違いはないような…? ぶっちゃけ、蟹もそんなに好きな食材ではなかったりするんですが、脚の身の部分の天麩羅なら、ほとんど海老みたいなものだし、総体的に見ると、ま、悪くはない御膳なんじゃね? そんな気がしないでもありません。

 …とか言ってるうちに、新メニューが発表されました。 1月からは 「初灯り御膳」 というのになるようですが、その中身は こちら 。 おお、 「初霜御膳」 の3大害悪だった鱈子、牡蠣、帆立のトリオが揃って姿を消してくれましたな。 超ラッキー♪ タラちゃんの代わりに、イクラちゃんが出て来ちゃったんですが、ちょっと生臭い塩水が入った、赤い小粒のカプセル。 そういうものだと思えば、何とか我慢出来るレベルの苦手さだったりするので、ま、大丈夫かと。 で、いちばん大きく変わったのが、メインの “揚物” の部。 ソフトシェルクラブ炒り出汁。 え、何それ? ソフトテニスクラブなら、僕が中学時代に入っていた軟式庭球部みたいなものなんだと思うんですが、ソフトシェルって、どんな部活? で、調べてみました。 ソフトシェルクラブ (英:Soft shell crab) は脱皮直後のカニ、もしくはそれを揚げたもの。日本ではワタリガニの唐揚げ、軟殻蟹の唐揚げなどと呼ばれる。 ・・・。 何となくそんな嫌な予感がしていたんですが、やっぱりカニっすか。 しかも、脱皮したてで殻が柔らかいから、丸ごとバリバリと食べられちゃうカニ。 うーん…。 それってどう考えても、僕的にはアカンやつっすよね。 脱皮直後と言っても、海老の殻くらいのヤツはあると思うんですが、で、何を隠そう、僕は海老の殻というヤツが、大の苦手だったりします。 桜海老の干したヤツは、ほとんど殻の味しかしないから、アウト。 名古屋人が、 「高級だぎゃあ♪」 とか言って、よろこんで食っている坂角の 「ゆかり」 という海老煎餅。 あれも殻のフレーバーが強過ぎて、僕には受け付けません。 桂新堂の海老煎餅なんかでも、高級志向で海老の殻を丸まま貼り付けたヤツがあるんですが、余計なことをすんな! そう思わずにはいられません。 同じ海老せんでも 「かっぱえびせん」 みたいに、海老よりもカッパの味が強いほうが、遙かにマシだと思います。 で、一方、やわらか甲羅ガニ。 丸ごとバリバリということは、やっぱりカニ味噌なり食べちゃうんですよね? カニ味噌とか言って、普通に味噌の味がするなら特に問題は無いんですが、あれ、実は味噌味なんかじゃなかったりするんですよね。 カニの中腸腺という、もう漢字を見ただけで感じが悪い、謎の臓物みたいなものだったりするようです。 あ、僕、内臓系も駄目っす。。。 殻と臓物を併せ持った、最悪のカニである。 そう言わざるを得ませんが、よりによって、どうしてそんなゲテモノを天麩羅に。  「初灯り御膳」 、絶望しか感じられません。

 これはもう、パスっすな。 蒸し鶏のサラダとか、チョコ蕨餅と苺とか、そういうのはそのままでいいんですが、メインだけは何とかして貰わなければなりません。 ホットペッパーのリクエスト予約の変更、もしくはキャンセルは、お店に直接、電話で連絡して下さい。 そういう取り決めのようですが、電話するのは気が重いし、ソフトシェルクラブを食わされるのも嫌だし、うーん…。 この店のオフィシャルサイトには連絡用のメールアドレスが書かれているんですが、とりあえず、そこに掛け合ってみますかね? ということで、とりあえずメールを入れてみました。 先日、電話を貰って、「初灯り御膳」 でいいよ。 そんな返答をしたが、よくよくメニューを見てみたら、ソフトシェルクラブって、あるぢゃん! これ、食ったことはないけど、どう考えたって食わず嫌いな食い物としか思えないので、もし可能なようでしたら、他の食材に変えて頂くことは出来ないでしょうか? 海老とか、かき揚げとか、そういうのなら大丈夫なんっすけど。 もし無理なようなら、グランドメニューにある 「天ぷら御膳」 への変更を、よろしくお願いします。 相手の機嫌を損なうこと無く、そういう事情なら仕方が無いよね♪ そう思って頂けるよう、あくまでも丁重に、慇懃に。 で、人事を尽くして、天命を待つことにしました。 そして1日が経過、2日目も経過。 ・・・。 来ませんな、天命。 本人が無理なら、天命の代わりに、加納典明でも。 そう思ったんですが、代理人すら来ません。 ・・・。 こうなったら奥の手でありますな。 ホットペッパー新規に予約で、前のを無かったことにする作戦、決行っ! この前、 「初灯り御膳」 を予約するって言ったけど、あれはキャンセルして、 「席だけ予約プラン」 に変更願います。 これで、やれることは、すべてやりました。 結果はどうあれ、もう思い残すことはありません。 で、結果はどうなったのかというと、完全無視っ! まったく何の音沙汰もありませんなぁ。。。 果たして、プランの変更は受理されたのか、アンタ、 「初灯り御膳」 でエエって言うたやんっ! それで意固地になっちゃってるのか。 事態が何も掴めないまま、出発の日が刻々と近付いて来ました。 雨晴海岸へ行くのを諦めたので、ぶっちゃけ、富山まで行く意味はほとんどなかったりするんですが、電話してキャンセルするのも嫌だし、ソフトシェルクラブを食わされるのも嫌だし、うーん…。

 ここで、皆さまにお知らせです。 1月3日に富山まで、サバ君のふりをして、昼飯を食いに行ってくれる人、大募集♪ お店は富山を代表する、富山でいちばん立派 (なような気がする) 富山第一ホテルの中にある、超高級割烹料理店の 「松川」 。 メニューは新春を言祝ぐに相応しい 「初灯り御膳」 。 今、マスコミで話題沸騰、あまりの旨さに全米が嬉し泣きしたという、あの ソフトシェルクラブ が楽しめます。 丸ごと食べられるから、身とカニ味噌の美味しさが、ギュギュッと凝縮!! お申し込みは今すぐメールで!!

  sabapyon@han-gyodon.jp ソフトシェル倶楽部 メンバー募集係 まで!!

 応募者多数の場合は厳正なる抽選の上、当選者の発表は賞品の発送をもって変えさせて頂きます。 富山までの往復の交通費と昼食代は自腹で、よろしくね♪

 ということで、新年、明けましておめでとうございます。 新春を言祝ぐ第一弾はクラリネット編ということで、ま、この企画は1回だけで終わっちゃうことになると思うんですが、で、バディ・デフランコっす。 この楽器、スイング・ジャズの世界では花形満だったんですが、モダン期以降は、左門豊作。 この人くらいしかいなかったりしますよね。 古くさい、前時代的なイメージが強過ぎて、敬遠されちゃったんですが、そんな中、このデフランコ君はモダンなスタイルを確立した、画期的なパイオニアだったりします。 が、どう頑張ったところで、やっぱりちょっと古くさくて、日本での人気は今ひとつだったりするんですけど。 所詮は左門豊作ですからね。 で、今日はそんなデフランコの 『ジェネラリッシモ』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 僕の持っているCDはもう1枚、 『ライブ・デイト!』 というのと2in1になっているんですが、ジャケットは、まんま 『ジェネラリッシモ』 。 このネーチャンを上手に書く自信はまったくありません。 図工はわりと得意だったんですが、絵を描くのはからっきし駄目だった僕には、端から無理な相談なんですが、このギャルとタイトルの間に、何か因果関係があったりするんですかね? で、調べてみました。 “GENERALISSIMO” 。 大元帥。国軍の総司令官に与えられる称号。軍隊における元首の地位を示すことも多いが、軍人の最高位の階級となっている場合もある。 成るほど、それで勲章ジャラジャラの軍人コスプレだったりするんですな。 個人的にはこのオネーサンに軍人ではなく、川俣軍司のコスプレをして欲しかったところなんですが、で、これ、サイドマンがちょっと微妙だったりします。 トランペットがハリー・スイーツ・エディソン。 中間派の人っすよね。 ま、中核派よりは遙かにマシだと思うんですが、ソソられ具合で言うと、中間派はキューカンバと同程度かと。 キューリっすよね、キューカンバ。 英語と日本語で 「キュー」 まで同じというのが興味深いんですが、で、テナーはボブ・ハーダウェイ。 個人的には、よく知らん人です。 ギターはバーニー・ケッセルで、かなり一流処だったりするんですが、個人的にこの楽器自体が邪魔。 ジミー・ロウルズは趣味のいいピアノを弾く人なんですが、いかんせん地味だし、カーティス・カウンスは好きなキャラなんですが、所詮はベース弾きだし、で、ドラムスのアルビン・ストローラーは、よく知りません。 面子的にあまり多くは期待出来そうにないんですが、とりあえず演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 1曲目、歌物ナンバーで、 「サンデイ」 。 サンデイ、この胸にサンデイ、誓うよ、サンデイ♪ 違うよ、それ、サムデイ。 さば君の数少ないカラオケの持ち歌のひとつでありますな。 何故だか、思いきり馬鹿にされて、 「サムデイいなば」 とか名前を付けられちゃったので、このところずっと封印してるんですけど。 で、 「サンデイ」 のほうは、リチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタイン3世が作った正統派のスタンダードのようで、いかにも小唄小唄した、小粋なアレだったりしております。 ジミー・ロウルズの弾くピアノのイントロが実に洒落ているんですが、テーマが始まって、嫌な予感が的中。 tp→g→ts→cl が一節ずつメロディーを吹く一節太郎。 そういった趣向だったりするんですが、スイング・ジャズっすな、こりゃ。 いいとこ、中間派のノリ。 その後はデフランコが代表してテーマの続きを吹いて、で、テナーの人のソロが登場。 ボブ・ハーダウェイでしたっけ? 名前がちょっとカッコいいんですが、そこそこモダンなスタイルだったりして、ま、悪くはないかな? …と。 続くバニ・ケツのギターは、個人的にはやっぱり無くていいと思うし、続くハリー・エディソンはやっぱりスイーツ (笑) だし、ジミー・ロウルズのピアノは、これはなかなかいい雰囲気でありますな。 で、ラストの締めはデフランコ。 頑張ってるな。 そのように評価していいのではないかと思うんですが、クラリネットの音色って、やっぱりあまり好きにはなれません。 こんな楽器、壊れてしまえ! そんな、オー、パッケマラードな暴言も飛び出して、途中からは他の楽器が絡んで、よりスイングな気配が強まって、一節太郎なテーマに戻って、おしまい。 うーん…。 ぶっちゃけ、僕の口に…、というか、耳に合わない感じでありました。

 で、次。  「ビトゥイーン・ザ・デビル・アンド・ザ・ディープ・ブルー・シー」 。 直訳すれば 「悪魔と深くて青い海の間」 なんですが、思いきり意訳した 「絶体絶命」 という邦題で知られております。 このセンスは、なかなかっすよね。 浮気をされて、離婚しようかしまいか悩んでいる。 そういった内容の歌のようですが、いかにも小唄小唄した、小粋な仕上がりだったりします。 ほのぼのとした雰囲気で、これはこれで、悪くはないかな? そんな気がするんですが、クラリネットの音色にも、ちょっとは慣れてきたしぃ。 この楽器は通称 「クラ」 と呼ばれたりするんですが、クラと言えば 「くら寿司」 。 北陸に行ったら、是非とも回転寿司に行ってみたいんですが、さすがに 「くら」 ではちょっとアレだし、ということで、2日目の昼飯に押さえておきましたぜ、 すしざんまい 。 地元資本じゃなくて、ちょっとアレじゃね? もりもり寿司とか、まいもん寿司のほうが、いいんじゃね? そんな気はするんですが、ホットペッパーでリクエスト予約出来るから、ま、いっかぁ…と。 一応、地元北陸産などから仕入れた新鮮で美味しい魚介類 (のどぐろ、ガス海老、ブリなど) を豊富に揃えています。 そう書いてあるしぃ。 ちなみにここは翌日に店からきっちり電話が掛かって来て、無事に予約が成立しました。 1月4日に金沢まで、サバ君のふりをして、食べに行って貰わなくても結構です。 自分で何とかします。 で、演奏のほうはというと、まず、ハリー君のスイーツなソロが登場。 この人のスタイルにもちょっと慣れてきた、なれ寿司。 そんな感じだったりするんですが、苦手なんっすけどね、なれ寿司。 富山では 「ます寿司」 を買ってみようかと思っているんですが、滋賀の 「ふな寿司」 とは違って、 “なれ” てないっすよね? 大丈夫っすよね? で、ロウルズのいい感じのソロがあって、以下、ギター、テナー、くら寿司の順で、各自のリラックスしたソロが披露されて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 9分21秒もあって、ちょっと長過ぎぃ。 そんな嫌いはあるんですが、1曲目に比べると、嫌悪感はあまりありませんでした。

 で、次。  「ティー・フォー・トゥ」 。 「二人でお茶を」 っすな。 このシンプルな日本語化のセンスも、なかなか。 で、これはアレっすな。 この手の小粋な歌物ナンバーを、ちょっぴりノスタルジックなスタイルで。 そういう意図で作られたものであると判断していいのではなかろうかと。 ミディアム・ファストで軽快にバウンスする、スインギーなアレ。 そういうアレだったりして、なかなか。 で、問題は1日目の晩飯なんですが、前回もちょっと触れた “SO-BAR” 。 もっと〜、ソバーにおいで、もっとソバーにおいで〜、吐息が、あ〜、風を生むまで〜♪ そう、光GENJI に誘われているので、ちょっと覗いてみようかと思っているんですが、で、宿は近くの ここ を押さえました。 “じゃらん” しか空きがなかったので、そっちで予約したんですけど。 部屋に風呂も便所もなくて、ぶっちゃけ、ロケーション以外に、何の取り柄もなさそうな? そんな気がして、あまり気乗りがしなかったんですが、クチコミではえらく評価が高いんっすよね、ここ。 銭湯・くわな (桑名) 湯さんの入浴券をくれるというのも、何か嬉しいっすな。 くわな湯っすかぁ。 実は桑名から来たんっすよ! 会話のきっかけとしては、かなり美味しいネタっすよね。 「ほうけぇ。」 とか言われて、そこで会話が終わっちゃうような気もするんですが、で、問題なのは1日目の晩飯をどうするか。 “SO-BAR” の夜の部は、がっつり食べるという感じではなさそうなので、がっつり → くわな湯 → ソバー。 そういう流れていこうかと思うんですが、ホットペッパーを当たってみて、ただ近いからというだけの理由で、 ここ をリクエスト予約。 後から 食べログ のほうを見てみて、うーん…。 かなり評価が分かれているようですなぁ。 カウンターが狭くて、身動きが取れないというのもちょっと嫌だし、お値段のほうも結構それなりだし、大将は手品を披露してくれるみたいだし、うーん…。 ちょっとハズしちゃったかも? ま、最悪、これだけは評判がいいらしい、「ぶりの太巻き」 だけ食べて、さっさと退散するしかありませんが、で、演奏のほうは、各自のリラックスしたソロが披露されて、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。  「ブルー・ルー」 という曲。 ブルー・ルー、フルール、何がふーる、犬が尾をふる、ワンダフル〜♪ 前にもリンクを貼りましたが、いいっすよね、 これ 。 歌声が可愛いんですが、白黒抹茶、小豆、コーヒー、ゆず、さくら♪ …と同じ人? で、 「ブルー・ルー」 はというと、フルールの歌に比べると、ちょっぴりブルーなルー大柴。 そんなアレだったりするんですが、かなり速めのテンポ設定で、泥臭さをさほど感じさせないところは、いいんじゃないか。 そのように評価していいんじゃないかと。 で、次。  「ファンキーズ・アンクル」 。 デフランコとバーニー・ケッセルの共作のようですが、「ファンキーおじさん」 っすか。 いいっすよね。 お年玉も弾んでくれそうで。 少なくとも 「ヤンキーおじさん」 よりは、世間の風当たりも強くはないと思うんですが、一家に一台というか、一族に一人は欲しいキャラだったりしますよね。 で、曲のほうはというと、確かにファンキーっすな、こりゃ。 個人的な風当たりが強い “ギターを弾く人” も、ここではめっちゃいい味を出しているし、ただ、クラリネットの音色は、ちょっとどうか? そんなしないでもありません。 普通にトロンボーンとかのほうが、もっといい感じに仕上がったような…? それだと、リーダーの存在、全否定ということになっちゃうので、やむを得ないところではありますが、テーマの直後にピアノのソロが出るというのも、個人的には好きなパターンだったりして、正直、惚れたぜ、ファンキーおじさん。 で、掛かってきましたぜ、金沢の田村からの電話。 「生憎、満席となっておりまして、お席を取ることが出来ませんでした。」 え、マジかよ? ラッキー♪ ぶっちゃけ、ハズレを引いちゃったかと、ちょっと後悔していたんですが、向こうのほうからお断りしてきてくれて、何より。 で、改めて、晩飯をどうしようかと考えたんですが、2日目の昼の 「すしざんまい」 を、ここにスライドして持ってくることにしました。 宿からはちょっと離れていて面倒なんですが、夜の主計町 (かずえまち) を、ブラブラ散策しがてらというのも、悪くないかも?

 ということで、ラストっす。  「バラード・メロディ」 。 メンバーを一人ずつフィーチャーしながら、バラードをメドレるのであろうな。 そういった企画であろうことは容易に想像が付くんですが、まずはデフランコが 「ラウンド・ミッドナイト」 。 続いて ボブ・ハーダウェイが 「ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラブ・イズ」 。 で、ジミー・ロウルズが 「ハウ・キャン・ユー・ビー・ロング?」 。 あまりよく知らん曲なんですが、この人のピアノはいいっすな。 で、残るは2曲。  「ララバイ・オブ・ザ・リーブス」 がハリー・スイーツ・エディソン、で、最後の 「イエスタデイズ」 がバーニー・ケッセルというアレだったんですが、最後にデフランコが再登場して、きっちりと締めて、とまあそんなことで、今日のところは、おしまい♪

【総合評価】 最初の1曲を聞いた時、この先、どうなっちゃうのか懸念していたんですが、どうにかなっちゃいました。 2曲目以降はそれなりに慣れてきたし、で、 「アンクルおじさん」 で、完全におつりが来ました。 最後のバラード・メドレーも無難な仕上がりだったり、で、オマケの 『ライブ・デイト!』 のほうにはハービー・マンやビクター・フェルドマンのヴァイブが入っていたりして、より一層、ポップな雰囲気が高くなっていたりするんですが、とまあそんなこんなで、皆さま、今年もヨロシク☆


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