TUBA SOUNDS (PRESTIGE)

RAY DRAPER (1957/3/15)

TUBA SOUNDS


【パーソネル】

WEBSTER YOUNG (tp) RAY DRAPER (tuba) JACKIE McLEAN (as)
MAL WALDRON (p) SPANKY DeBREST (b) BEN DIXON (ds)
【収録曲】

(01-03) TERRY ANNE / YOU'RE MY THRILL / PIVOT
(04-06) JACKIE'S DOLLY / MIMI'S INTERLUDE / HOUSE OF DAVIS
【解説】 ( 2016年01月10日更新 / 連載 1,195回 )

 僕は今、金沢に向かう特急 「しらさぎ」 に乗っております。 北陸のほうは天気がちょっと心配だったんですが、事前の予想よりも好転して、曇り時々雨だったのが、曇り。 そんな感じになりました。 正午頃には太陽マークまであったりして、富山でチラッと立山連峰が見えるんじゃね? そんな淡い期待を抱いていたりするんですが、 前回 、チラッと書いた ソフトシェル倶楽部メンバー募集 の件、結局のところ応募者は誰もいなかったので、富山まで自分で昼飯を食いに行かねばならなくなっちゃったんっすよね。 もし綺麗に山が見えたら結果オーライでラッキーなんっすが、雨晴海岸は捨てる方向でスケジュールを組んでしまいました。 海越しの立山連峰が見えちゃうくらい晴れちゃうと悔しいので、富山市内からは見えるんだけど、高岡や氷見からでは無理。 そんな、絶妙な薄晴れ具合に期待したいところなんですが、で、問題は昼飯でありますな。  “脱皮蟹” が嫌過ぎて、席だけ予約のプランに変更を申し出たものの、何の音沙汰もなし。 便りが無いのは、よい知らせ。 そう、南極観測船 「しらせ」 の人も言ってたし、南極で難局を潜り抜けた人がそう言ってるんだから、信じていいよね?

 とまあそんなこんなで 、しらさぎクン。 長浜、敦賀、武生と順調に進んで、鯖江に到着〜。 サバくんの身でこんなことを言うのも何ですが、鯖江とか、通過していいんじゃね? そんな気がしないでもありません。 眼鏡の産地として有名なんですが、町おこしの期待を一身に担ったご当地アニメの 『メガネブ!』 も、大コケしちゃったみたいだしぃ。 ぶっちゃけ、名前がよく無いっすよね。 これがもし 『チクワブ!』 だったら、おでん好きの心を少しは掴めたような気がするんですが、惜しいことをしました。 ま、鯖江は別に “ちくわ麩” の産地でも何でもないので、仕方がないところではあるんですけど。 というか、あんなパチモンのちくわ、略して “パちくわ” なんか、こっちのほうでは見たことすらなかったりするんですが、とか言ってるうちに松任に到着〜。 ここも別に止まらなくていいと思うんっすよね。 専門学校の時の同じクラスの奴がここの出身だったので、名前だけは知っているんですが、ま…松任 (まつにん)? 読めませんよね、普通。 いや、松任谷由実がいるから大丈夫っすか。 ま…まつにんたに・よしざね? そう読まれちゃったらアウトなんっすが、とまあそんなことで、金沢に到着〜。  ここに来るのは1年半ぶりくらいだったりするんですが、いつの間にやら新幹線が走ってるやん! マジかよ? 震撼するくらいに新幹線なんですが、物珍しいので、ちょっと乗ってみることにしました。 ということで、出発〜。 23分くらいで富山駅に到着〜。 ここまで来るのは久しぶりでありますな。 かなり昔に立山黒部アルペンルートに行って、そこから魚津まで移動したことがあるんですが、その途中でちょっとだけ立ち寄ったことがあります。 白エビの唐揚げを買う。 それだけが目的だったんですが、いざ買って食ってみたら、思っていたのとは違う、殻がついた唐揚げだったりして、海老の殻と、卵の “からざ” が、世界2大・苦手な “から” だったりする僕としては、迷惑以外の何物でもなかったんですが、よって富山市の印象はあまりよくありません。 で、今回はわざわざ、脱皮蟹を食わされるかもしれない、それだけの為に来る羽目になって、ちょっと気が重いんですが、果たしてその結果はいかに!? …と、その前に、予約の時間までまだちょっと余裕があるので、富山城址公園の付近を軽く散策してみる事にしました。

 …と、ここまで書いたところで、帰宅しました。 旅先で頑張って原稿を書こう。 そんな意欲は、書き始めて 7分くらいで綺麗さっぱり消え去るのが通例なんですが、今回はわりと健闘しましたな。 原稿書き用モバイル機器を色々と試してみて、結局は これ に落ち着いたんですが、微妙なキーボードで指がつりそうになるのさえ克服すれば、16分くらいは何とかなったりします。 とまあそんなこんなで、 富山城址公園 。 ぶっちゃけ、山本譲二後援会と同レベルのジョーシなコーエンだったりするんですが、桑名城跡の 九華公園 と同レベルというか、天守閣っぽい建物が再建されているだけマシというか、こんなパチモン臭い模擬天守なら無いほうがマシというか、ま、感想は人それぞれでありましょうが、とりあえずその周辺部分を含めて、写真を10枚ほど掲載しておきましょう。


< 富山城址公園とその近辺 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 まずはアレです。 県庁前公園 。 県庁のやる事なので、とっても堅調な公園だったりするんですが、 (写真・いちばん上) は恐らく、花時計を横広報から撮ったのではなかろうかと。 背景の都会派アーバンなビルがめっちゃ格好いいんですが、さすがは県庁所在地やな。 そう感じさせる1枚ではなかろうかと。 この花時計以外には、真ん中に大きな噴水がデデーンとあって、その周辺に芸術的なモニュメントが散在している。 そういう造りの公園だったりしております。 「愛こそ平和の母なれ」 (←微エロ) のところから入って、「花吹雪」 (←超躍動) を横目に、花時計のところから抜けてしまったので、岩城信義クン渾身の力作、 「作品70連作オラ」 を見落としてしまったことに、今、気付きました。 オラ、とんでもねぇことをしてしまったダ…。 深い後悔と反省の気持ちでいっぱいでありますが、冬は噴水もヤル気がなかったりするみたいで、今ひとつかと。 で、次。 松川。 春は こんな感じ に桜が咲き乱れるようですが、今の時期の松川は、鶏皮よりはマシ。 そんなレベルでありました。 いや、好きなんですけどね、鶏皮。 皮あっての鶏肉やろ!? そう信じて疑わない僕でありますが、食べて楽しむのはともかく、見た目はちょっとアレだったりしますからね、鶏皮。 毛穴のブツブツが気持ち悪くて、見ていると鳥肌が立っちゃいます。 で、 (写真・ちょうど真ん中) から下が、城址公園の本体部分。 パチモン臭い天守閣もどきのヤツは 郷土博物館 です。 暇潰しに覗いて見たかったんですが、お正月と言うことで、絶賛休館中。 横に見えている石垣は、一応は本物だったりするんですかね? 上に登れそうな階段が設えてあったんですが、柵で囲われていて、向こう側には行けないようになっておりました。 が、クソ喧しい某国の人達の集団はお構いなしに、絶賛登頂中。 浮かれちゃってますなぁ。 ルールを守れないヤツは、獰猛な盲導犬にでも噛まれてしまえ! そういった意図からなのか、頭部だけの犬が鎮座したりしておりましたが、とまあそんなことで、続いては後半です。


< 富山城址公園とその近辺 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 まずはベンチ。 個人的に被写体としてのベンチって、結構好きだったりするんですよね。 便器の次くらいに。 で、その下は、カラス。 個人的に被写体としてのカラスって、結構好きだったりするんですよね。 カラス、からすみ、イカ墨、。 この3つの中では断然、 「からすみ」 が、ボラの卵巣を塩漬けして、塩抜き後に天日干しで乾燥させたものだったりするんですが、イカすのは断然、イカ墨なんっすけどね。 英語で言うと、セピア。 たかがイカの墨の分際で、無駄に格好よかったりするんですが、セピア色よりも黒い、カラスの濡れ羽色というのもいいっすよね。 下手をすると、松崎しげる色よりも黒かったりしますからね、カラス。 で、 (写真・ちょうど真ん中) は、こっち方向からの天守閣もどき。 こうして見ると、なかなか立派なものでありますな。 立派、河童、下っ端。 世界・3大 “○っぱ” の中では、下っ端がいちばん下層のレベルだったりするんですが、富山の郷土博物館は、パチモン天守閣としては、 しぐれ城 よりも上。 そのように評価していいかも知れません。 出来れば末永くここに聳えていて欲しいものであります。 そんな思いと裏腹に、あっさり取り壊されちゃいましたからね、しぐれ城。 とまあそれはそうと、めっちゃいい天気になりましたなー。 これだけ晴れていれば、立山連峰が綺麗に見えても不思議ではないんですが、見えていたのか、これでも駄目だったのかは、結局のところは不明っす。 市街地からは、ちょっと高いところに登るか、ちょっと開けたところに移動するかしないと、山が見えなさそうな雰囲気だったんですが、頼みの綱の ここ は絶賛休業中。 正月休み中の旅行って、何をするにしても駄目じゃん! 来年からは家でダラけていることにしよう。 そう心に誓った次第でありますが、で、 (写真・下から2枚目) は、アレっす。 門っす。 門だモーン♪ 門の時の写真のコメントはこれ一本槍で、何も考えなくて済むので気が楽なんですが、ま、それ以外の写真でも基本的に何も考えてなかったりするんですけど。 で、この門、空襲でほぼ丸焼けになっちゃった富山城の建物の中では軌跡的に焼け残ったものであるらしく、「富山城のポータブル便器」 と呼ばれたりしております。 さば家は今から35年くらい前に火事で丸焼けになっちゃったんですが、何故か2階の押し入れの中に幽閉されていたポータブル便器だけが焼け残ったんっすよね。 こんなやつ 。 これを見る限り、35年前から何も進化してないように思えるんですが、昔に比べると今の製品って、何だかめっちゃヤワになっているので、このコメリの便器だと、あっさり燃え尽きちゃうかも知れませんな。 とまあそれはそうと、門。 正式には何という名前なのか、わっかるかなぁ? わかんねぇだろうなぁ。 白状するまで、こうしてやるぅ! 鞭打ち、水責め、火責め、手枷、足枷、電気ショック。 正解は千歳御門。 名前にちなんで、ちょっぴり 「松鶴家千とせ」 と拷問を取り入れてみましたが、詳しくは こちら 。 あ、千歳御門について詳しく書かれているだけで、拷問のほうではありません。 そちらのほうは 「水戸拷問」 とかで、各自でググって頂ければ。

 で、 (写真・いちばん下) 。 外壁の色合いが落ち着いていて、遠目にはこっちのほうが郷土博物館より本物の天守閣っぽく見えたりするんですが、その正体は 佐藤記念美術館 。 記念されるような佐藤と言えば、佐藤蛾次郎くらいしか思い浮かばないんですが、富山県砺波市出身の実業家であり茶人でもあった、故佐藤助九郎が、うんぬん。 助九郎を記念したものなんっすな。 すけくろう。 すげー苦労してそうな名前なんですが、それが報われて、美術館まで建てて貰えて、よかったじゃないっすかぁ。 で、ここも当然の如く、お正月休みで休館しておりまして、で、適度に時間が潰れたところで、今回、わざわざ富山まで足を延ばすことになった唯一の目的である 「松川」 という店へ昼飯を食いに、ゴー! プラン変更のお願いが店側にぜんぜん伝わっておらず、強制的に “やわらか殻ガニ” を食わされるんじゃないか? そんな事態が懸念されたんですが、店に入って席に着いたら、普通にメニューを渡してくれて、カニ味噌を甲羅ごと食わされるという、僕にとっての拷問を無事に回避することが出来て、何より。 話のタネに、ちょっと食ってみたかった気がしないでもないんですが、ま、楽しみは拷問される時まで取っておくとして。 で、問題は何を食べるかなんですが、グランドメニューは こちら 。 これのランチのほうっすな。 当初は 「天ぷら御膳」 を予定していたんですが、諸般の事情により、変更。 というのも、次の日の昼、京都の天麩羅屋さんを予約しちゃったからなんですが、前日の墓参りの帰りにウドン屋さんに寄って、天麩羅おろし蕎麦を食べちゃったしぃ。 「揚げだし豆腐御膳」 で、いっかぁ。 そんな気もしたんですが、揚げだし豆腐+かき揚げで、 「ライト天ぷら御膳」 みたいな内容だし、わざわざ予約までして、¥1,058というのもなぁ。 そんな気もしちゃいます。 「茶そば御膳」 や 「氷見うどん御膳」 にも天ぷらは付いてくるし、となると、 「お造り御膳」 っすかね? ¥2,700で、お値段的にも妥当なところだしぃ。 で、一方、プラン・フェアのほうのメニューは こちら 。 今後、中身が変わることになると思うので、魚拓版で。 この 「初灯り御膳」 のソフトシェルクラブ煎り出汁という奴がアレなんっすよね。 予約した時点では12月までのメニューで、こんな奴はいなかったのにぃ。 その他、イクラちゃんとか、海老の頭ちゃんとか、僕の苦手な奴らがいるので、これはヤメにして正解なんですが、で、ページをスクロールすると、下のほうにちょっと気になるメニューが。 松川名物 「鯛茶弁当」 と、 「鯛茶御膳」 。 サザエさんの登場キャラの中ではタイコさんがいちばん、人妻の魅力ムンムンだったりするんですが、悪くないっすよね、鯛茶ちゃん。 せっかくだから名物、いったれ〜!

 係のお姉さんに 「この “鯛茶弁当” というの、下さい!」 そう、きっぱりと注文したんですが、あとからオッサン店員がやって来て、「 “鯛茶弁当” でよろしかったですか? “鯛茶御膳” ではなくて?」 そう、再確認されてしまいました。 弁当と御膳では、後者のほうが高級っぽい気がするんですが、ここでは立場が逆転。 御膳が¥1,620なのに対して、弁当のほうは¥3,780と、2倍以上も高級だったりします。 昼間っからそんな高いものを頼む客には見えなくて、間違えなんとちゃうん? そう、オッサンが心配になったとしても不思議ではないんですが、ドント・ウォーリー、ビー・ハッピー。 ドーンと豪華に行こうぜ、正月くらい。 ということで、お弁当、到着〜。

先付♪ 弁当二箱♪


 まずは先付っぽいのが2鉢。 あまり好きではないイクラちゃんの姿が見えますが、バブー、ハーイ! これくらいの量なら許容の範囲内。 左側の海産物の酢の物っぽい奴には酢ジュレのようなものが掛かっていて、とってもボージョレ。 で、続いて弁当の部が登場。 2箱あって、片方は海産物の珍味っぽいのと、 「野菜のたいたん」 みたいな奴。 で、もう1箱が黒豆とか、焼き魚とか、肉系の何らか。 そういったラインアップ。 「珍味&たいたん組」 には退散して貰って、¥2,920とかで、よかったかな? そんな気がしないでもないんですが、もう一箱のほうは肉系の何らかが美味しかったし、焼き魚も西京焼きみたいな感じで、魚料理としては最強の部類と言っていいのではなかろうかと。 で、続いてメインの鯛ちゃん、登場〜。

鯛ちゃん♪ 茶漬けられた鯛ちゃん♪


 すり鉢のゴマを自分でスリスリするという、そんな余興が楽しめます。 掏摸 (すり) のスリルは癖になっちゃうそうですが、ゴマのスリスリは、んーと、微妙。 やる前は、ちょっと楽しそう♪ そんな期待があったりするんですが、いざ実際にやってみると、そんなでもないような? どもまあ、いくらスリルがあっても掏摸は犯罪だし、フリルはフリフリだし、それはそうと、鯛の刺身に胡麻ダレって、ちょっとどうよ? そんな懸念があったんですが、いざ実際に食ってみると、意外と悪くありません。 胡麻ダレ鯛を御飯にのせて、そのまま食べると 「鯛飯」 、そこにお茶を掛けると 「鯛茶」 。 そういうシステムになっております。 そう、オッサン店員が教えてくれたんですが、半分は 「鯛飯」 で、残りの半分は 「鯛茶」 にして食べてみることにしました。 で、お味のほうはというと…。 はっきり言っちゃいましょう。 お茶をかけないほうが美味いっ! 出汁とかだったら、掛けてみる意味があるのかも知れませんが、お茶で漬けてみたところで、無駄に味がぼやけちゃうだけのような…?

水物♪


 で、最後にデザート。 フルーツのジュレ掛けみたいな奴で、美味ちい♪ セルフですがコーヒーや紅茶のサービスもあって、以上。 「鯛茶」 という企画そのものにやや疑問が残りましたが、全般的にはリッチな金持ち感が味わえて、満足♪ ということで、富山市は以上っす。 あまりにも天気がよくなったので、金沢までの新幹線の指定席を権利を放棄して、 富岩運河環水公園 に行こうかと思ったりもしたんですが、駅のこっち側から、あっち側に通り抜ける方策がよく分からなくて、断念。 次の日の朝飯用に 「ますの寿司」 でも買おうかと思っていたんですが、1段でも一人で食い切れる代物ではないことが判明したので、断念。 何かお土産を買おうかとも思ったんですが、これといったものが見当たらなかったので、断念。 わざわざ富山まで足を延ばした意味は、ほとんど無かったな。。。 そんな結果に終わってしまったんですが、ま、物珍しい北陸新幹線に乗れたから、ま、いっかぁ…と。 ちなみに、高岡は北陸本線の高岡駅ではなく、無理矢理、城端線とかいう超ローカルな路線との交点に作られた新高岡駅にしか新幹線が止まらなかったりするんですが、意外と利用者がたくさんいたので、ちょっとビビりました。 侮り難し、城端線っ! ベル・モンターニュ・エ・メール などという観光列車も走るみたいだし、ちょっとイイかも? ぷち富山湾鮨セットなんてのもあるんっすな。 ほぼ氷見線なんっすが、新高岡から氷見に行ける土曜日のAパターンも使えそうだし、ちなみにこのクソ長ったらしい列車名の意味は 「美しい山と海」 を意味するフランス語らしいっす。 「モンターニュ」 が 「マウンテン」 なんっすな。 これは何となく分かるんですが、美しいが 「ベル」 で、海が 「メール」 っすか。 ちなみに今回、泊まろうかなと思って予約して、やっぱりやーめたとキャンセルして、でもやっぱり泊まろう。 そう、思い直した時には既に空きが無くなっていた ラ・セリオール という氷見市の民宿があるんですが、これは 「ザ・鰤」 という意味なんだそうです。 フランス語、無駄にお洒落過ぎィ♪ ということで、最後にクイズです。 次のフランス語は、どのお魚に相当するでしょう?

 (1) シャンシャール (2) ドラードノワール (3) トン (4) キャルレ (5) マクロー

正解はCMの後で!

 ということで、今日はレイ・ドレイパーっす。 その他の楽器のチューバ編っすな。 こんな変な楽器でジャズをやろうなどと思い立つのは、この人以外にはいない筈なので、1回こっきりになるものと思われます。 色々な楽器の大きさと重さの比較が ここ にありますが、チューバくんの身長は1メートルくらい、体重は6〜10キログラムくらい。 アホか! そう言いたくなっちゃいますよね。 ピッコロちゃんは100〜200グラム。 軽っ! 牛肉とか豚肉とか、そういうのを計るレベルっすよね。 そのお姉さんに相当するフルートちゃんは400〜500グラム。 が、音を出すのに必要な空気の量は、チューバよりもフルートのほうが多いというから、人は…というか、楽器は見た目では分かりませんなぁ。 ソースは こちら 。 さすがはヤマハくん。 楽器のことは何でも知ってますなぁ。 ちなみにサバ兄くんは高校生くらいの頃でしたか、アコースティックギターに手を出していたようですが、 「HAYAMA」 という、めっちゃパチモン臭いピックを使っておりました。 で、ヤマハのサイトには、こんな 豆知識 も。 レイ・ドレイパーの名前、無いやんっ! それ以外の名前、3人もあるやんっ! ググってみても、ぜんぜんピンと来ない人名だったりしたんですが、とりあえず今日はドレイパー君の 『チューバ・サウンズ』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 この人、ジャッキー・マクリーンのプレスティッジ盤とかに、たまに入っていたりするんですが、本作にも名前を連ねておりますな。 後はトランペットのウェブスター・ヤング。 2人姉妹、上ブスだー、ヤングなほうは可愛い。 昔そんな、何のひねりもないジャズ人名俳句を詠んだことがあるんですが、大抵がボーッとした顔をしてますよね、お姉ちゃん。 性格は上のほうがよさそうなイメージがあるんですが、で、個人的にはお姉ちゃんタイプのほうが好みだったりします。 秋篠宮家も断然、佳子さまではなく、眞子さま派なんっすよね。 若乃花と貴乃花では、さすがに擁護出来ないくらい貴乃花なんですが、花田虎上 (はなだまさる) って、芸名もアホ過ぎぃ。 対して弟の貴乃花クンは名古屋場所の時、桑名に宿舎を構えてくれているので、親近感があります。 で、リズム隊のほうはというと、マル・ウォルドロンスパンキー・デブレストベン・ディクソンという面子。 プレスティッジのハウス・ピアニストと、スパンキーなデブ、それに、便で糞、ん〜♪ ちょっぴりマニアックでありますな。 ジャケットのドレイパー君が、格好いい上に、書くのも楽という、最高の出来映えだったりするんですが、とまあそんなこんなで、では演奏を聞いてみることにしましょう。

 まずはウェブスター・ヤングのオリジナルで、 「テリー・アン」 。 テリヤキまんと、あんまんが恋しい季節になりましたが、で、この曲はアレです。 ハード・バピッシュなんだけど、さほど佳曲ではない。 そういった仕上がりだったりするんですが、どちらかというとビ・バップ寄りで、ファンキー要素が希薄というか。 3管のハモリでテーマが演奏されるんですが、チューバは単なる添え物といった感じでありますな。 がんばれソエモン。 そう、応援したくなるんですが、いかんせん、地味。 で、ソロ先発はドレイパー君。 添え物なりに頑張ってくれているのは分かるんですが、華が無さ過ぎて、ナハナハ。 せんだみつおの評価も、決して高いものではありません。 続いて、これまた華のないウェブスター君が登場するんですが、出だしはチューバとの掛け合いになっていて、で、途中からは独り立ちして、健気に頑張ってくれております。 テクニックよりも、地味に味で勝負。 そういったタイプなので、ちょっとアレだったりするんですが、その後、マクリーンが登場して、ようやく僕の気持ちもちょっぴり高まりました。 やはり出だしはラッパとの掛け合いで、途中から自立するという構成なんですが、このパターンは続くマルのソロの時も継承されていて、ちょっと珍しい趣向だったりしますな。 ちょっぴりアレンジにも凝ってみたい。 そんな年頃なんでしょうな。 で、最後にチューバ、トランペット、アルト、ピアノの順で、各自の短いソロが披露されて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 曲そのものはちょっとアレなんですが、じっくりと聞けば演奏そのものはぜんぜん悪くはなかったりして、ま、よかったんじゃね? そう評価していいのではなかろうかと。

 で、次。 歌物ナンバーの 「ユー・アー・マイ・スリル」 。 「あなたは私のスリルです」 。 とってもスリリングな彼氏、もしくは彼女だったりするんでしょうな。 掏摸のスリルが、たまらんっ♪ …みたいな。 そんな犯罪者とは、さっさと別れたほうが吉だと思うんですが、イカリングと、すりりんごが好きっ♪ そういったキャラであれば、まったく害はないんですけど。 で、これはアレです。 しみじみとしたバラードっす。 ウェブスター・ヤングがワン・ホーンで切々とテーマを歌い上げるんですが、何とも味わい深いっすな。 で、続いて、チューバの人が登場して、ソロらしきものを吹いたりするんですが、それなりに下支え感があって、ま、悪くはないんじゃないっすかぁ? 続くマルくんのほの暗いピアノ・ソロも、らしさ全開だったりするし、で、締めはジャッキー・マクリーン。 この人のバラードは、そのディープな音色だけで泣けますよね。 でもって、明確にはテーマに戻らなくて、おしまい。 いやあ、よかったっす。 で、次。 マル・ウォルドロンのオリジナルで、 「ピボット」 。 枢軸、旋回軸、中心、要点、かなめ。 そういった意味のようですが、いいっすよね、枢軸。 枢軸国とか、世界史で習いましたよね。 連合国 VS 枢軸国。 レンコン国とイチジク国の戦いと同じくらい燃えるものがありますが、この2つなら、僕は断然イチジク派でありますな。 ガスタービン発電機にもありますよね、イチジク式とかいうの。 何で、そんな浣腸みたいな名前? …と思ったら、どうやら漢字では 「一軸式」 と書くようなんですが、そうと分かってしまえば、面白くもなんともないっすよね。 世の中には、知らないままのほうが、よかった。 そんな事象が無数にあったりするんですが、で、曲のほうはアレです。 どこかで聞いたことがあるような? ググってみたら地味に、ケニー・バレルとジミー・レイニーの 『2ギターズ』 というアルバムに入っていることが判明したんですが、もっとメジャー処でも聞いたことがあるような? ハード・バピッシュな、そこそこの佳曲だったりして、ファンキーさもそれなりに感じられたりするんですが、3管ハモリのテーマに続いて、ソロ1番手は作曲者に華を持たせるという、よくある法則に基づいて、マルくんのピアノが登場。 実にいい感じだったりして、とってもいいと思います。 作曲者特権なのか、かなり長いスペースが与えられていたりするんですが、以下、マクリーン、ウェブスター、ドレイパーの順で、短めのソロが披露されて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 マル好きの人は、満ち足りた気分になれる、そんな1曲でありました。

 で、次。 ドレイパーのオリジナルで、 「ジャッキーズ・ドリー」 。 マクリーンの奥さんが確か 「ドール」 とか、そういった名前ではなかったかと思うんですが、その彼女に因んだ作品でありましょう。 人妻に曲を捧げるとか、怪しいっすよね。 不倫? メロディそのものは、ちょっと変だったりするので、捧げられたドールちゃんも、ありがた迷惑なのではないかと思うんですが、ABA形式の“A”の部を3管のハモリで吹いて、“B”の部はアルトが単独でアドリブ風に。 で、最後にちょっとオマケが付いて、本格的なアドリブ・パートへと突入。 そういった構成ではないかと思われます。 ソロはドレイパー、マクリーン、ウェブスター、マルの順で、個人的には2人目と4人目の出来が、いいな♪ …と。 でもって、テーマに戻って、おしまい。 全体としては、うーん、まあまあ? で、次。 これまたドレイパーのオリジナルで、 「ミミズ・インタールード」 。 「ミミちゃんの間奏曲」 なんでしょうが、ミミズだと何だか、環形動物門貧毛綱に属する動物の総称みたいですな。 貧毛綱って、まったく毛が生えてないように思えるんですが、うっすらと生えていたりするんですかね? 頭部に触手や眼点はなく、胴部には剛毛をもつが多毛類より貧弱。 そう書かれているので、腹毛は生えているっぽいっすな。 多毛類というのはゴカイの仲間のようですが、ミミズに毛がないというのは、どうやら誤解だった模様です。 で、曲のほうはというと、ちょっぴりラテンなリズム&ファンキーという、日本人にめっちゃ好かれるタイプなんだけど、何だかちょっと惜しい。 そんな出来だったりして、でもまあ、頑張ったほうなんじゃね? そのように評価していいのではなかろうかと。 テーマ部はABA形式の“A”の部を3管のハモリで吹いて、“B”の部はアルトが単独でアドリブ風に。 そういう、前と同じパターンだったりして、ちょっと工夫が感じられないんですが、で、ソロ・パートはウェブスター、マクリーン、ドレイパー、マルの順。 個人的には2番目と4番目の出来が、いいな♪ そんな気がするんですが、最後、タイコの人が割とそこそこフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で、ラストっす。  「ハウス・オブ・デイビス」 はウェブスター・ヤングのオリジナル。 タイトルはマイルス・デイビスに因んだものなんだそうですが、アイラ・ギトラーは原文ライナーで、快活なブルース 「テリー・アン」 と、陰鬱な 「ハウス・オブ・デイビス」 で作曲の才能を示している。 そんなふうに書いておりますな。 言うほど陰鬱ではないし、言うほど作曲の才能を示しているようにも思えなかったりするんですけど。 テーマの後、参加者各位のソロがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ということで、CMも終わったので、最後にフランス語・お魚クイズの正解を。

 (1) (アジ) シャンシャール (2)黒鯛 ドラードノワール (3) (マグロ) トン (4) (カレイ) キャルレ (5) (サバ) マクロー

 マグロが 「トン」 というのは、ちょっと意外ですな。 ということはフランスの食堂で 「トンカツ定食」 を頼むと、マグロを揚げたのが出て来たりするんですな。 で、鯖がマクロー。 こっちのほうがよっぽどマグロっぽいっすよね。 鰺がシャンシャールで、鰈がキャルレ。 ということはつまり、フランスの駄菓子屋さんで、やまとの 「味 カレー」 を買いたい場合は、 「シャンシャール・キャルレ、ちょーだい!」 と頼めばいいんですな。 めっちゃお洒落♪ ということで、今日は以上です。

【総合評価】 1曲目の印象がちょっとアレだったんですが、その後、持ち直しました。 最後はちょっとアレだったんですが、2〜5曲目までの流れはよかったと思います。 参加者の中ではマクリーンとマルの出来がよくて、ぶっちゃけ、リーダーは、いらないんじゃね? そんな気がしないでもないんですが、 『チューバ・サウンズ』 という名前なんだけど、そんなの関係ねぇ! …といった、そんな1枚でありました。


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