THE BIG BEAT (BLUE NOTE)

ART BLAKEY & J.M. (1960/3/6)

THE BIG BEAT


【パーソネル】

LEE MORGAN (tp) WAYNE SHORTER (ts)
BOBBY TIMMONS (p) JYMIE MERRITT (b) ART BLAKEY (ds)
【収録曲】

(01-03) THE CHESS PLAYERS / SAKEENA'S VISION / POLITELY
(04-06) DAT DERE / LESTER LEFT TOWN / IT'S ONLY A PAPER MOON
【解説】 ( 2016年01月17日更新 / 連載 1,196回 )

 ( 前回 までの粗筋 ) 富山で鯛茶漬けを食べた。 茶は余計だった。 …ということで、金沢に移動〜。 金沢ってぶっちゃけ、人気の観光地のわりに、大して見るところが無いような気がしないでもないんですが、兼六園(←金沢城公園を含む)、21世紀美術館、ひがし茶屋街が3大スポットで、それプラス、武家屋敷跡と近江町市場くらい。 主計町茶屋街は 「ひがし」 とセットみたいなものだし、 「にし茶屋街」 は地味みたいだし、 忍者寺 は電話予約が必要で、面倒だしぃ。 僕は既に3大スポットは制覇しているので、ま、半日もあれば、いっかぁ。 そんな気がするし、北陸のほうは天気もパッとしないみたいなので、翌日は朝イチで金沢を出発して、京都を回る。 そんなプランを立ててみました。 ということで、まずは 金沢百番街 。 次の日にお土産を買う時間がないので、今のうちに仕入れておこうという魂胆なんですが、ここで意外と時間を取られてしまいました。 極度の方向音痴のサバくん (←運動音痴と、ただの音痴も兼務) 、お目当ての店を探すのに、めっちゃ四苦八苦。 こんなこともあろうかと思って、事前に フロアガイド を画像化して、行きたい店を赤く囲ってスマホに入れた…つもりだったのに、入ってねぇ。。。 で、このページをスマホで見ようと思ったんですが、うまくスクロール出来ねぇ。。。 店内をグルグルと3周ほどしたところで、入口付近にコレと同じマップが掲示されているのを発見したんですが、極度に目が悪いサバくん (←頭が悪いのと、性格が悪いのも兼務。ただし、顔は抜群に美少年) 、細かい字がよく見えねぇ。。。 眼鏡を掛けて 「メガネブ!」 に入れよ! そう思われるかも知れませんが、僕って極度に眼鏡が似合わなくて、せっかくの美少年が台無しになってしまうので、断固拒否。 コンタクトレンズも面倒だし、別に字くらい、はっきり見えなくてもいいやぁ。 そう思い続けて、約20年が経過しました。 さすがに車を運転する時だけは眼鏡を掛けるんですが、眼鏡顔がコンプレックス過ぎて、夜でも眼鏡の上から掛けられるサングラス装着していたところ、会社のナカヤマさんから、思いきり馬鹿にされました。 そんな苦い過去があるので、僕は今でも苦いものが苦手だったりするんですよね。 ブラックコーヒーとか、魚のはらわたとか、ニガウリとか。

 で、よく見えない案内図を必死になって眺めていたら、オッサンに声を掛けられてしまいました。 「どこか店をお探しですかぁ?」 不意をつかれて、焦りまくるサバくん。 「あ、いいっす! 大丈夫っす…。」 そう、力なく呟いて、その場から立ち去ったんですが、うーん…。 これでもう、2度のあの案内板を見に行けなくなっちゃいましたな。 こうなってしまった以上、自力で何とか探し出さなければなりませんが、ちなみに、探していた店は ここ なんっすけど。 事前にネットで 「梅・柚子羽二重餅」 というのを注文しておいたんですが、もう1個追加で必要になって、どうしても現地で調達しなければならなくなっちゃったんすよね。 でもまあ、羽二重餅って福井の銘菓だったりするし、わざわざ金沢で買う必要はないよな? そう、心を改めて、きっぱりと諦めようとしたら、すぐに店が見つかっちゃったんですが、探すのをやめた時〜、見つかることもよくある話で♪ 井上陽水さん、マジぱねぇ! ということで、無事に目的の品をゲット。 羽二重餅って福井の銘菓なんだけど、金沢で買っても、ぜんぜん問題はないっすよね。 ついでに、もうひとつチェックしていた この店 も見つかったので、 「田楽生麩」 と 「つくね麩」 を購入〜。 要冷蔵なので、百番街の中にある宅急便屋さんから送ろうかと思っていたんですが、麩屋さんからでも送れるみたいなので、羽二重餅と一緒に送って貰うことにしました。 夢の中へ、夢の中へ、行ってみたいと思いませんか、フフフ〜、フフフ〜、フフフ〜、さぁ♪ いやあ、楽しみですなぁ、麩麩麩〜♪ ちなみに 「田楽生麩」 のほうは既に食ったんですが、モチモチしていて、美味しかったっす。 餅ならモチモチしていても不思議ではないが、麩がモチモチするものなのか? 麩はフフしているものなんじゃないか? そう思われるかもしれませんが、で、 「つくね麩」 のほうは今夜食うことになっております。 「コンニャクを今夜食う」 なら語呂がいいんだけど、 「麩を今夜食う」 では語呂が悪くて、腑抜けなんじゃないか? そう思われるかも知れませんが、えーと…、とまあそんなこんなで、とりあえず観光に出発〜。

< 長町武家屋敷跡 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、武家屋敷跡です。 既に金沢3大スポットは制覇してしまっているので、今回は格下のここに行ってみることにしたんですが、金沢駅からバスに乗って、香林坊で降りて、そこから徒歩で10分弱。 そんな感じでしょうか。 香林坊と言えば、金沢イチの繁華街だったりするんですが、町名の由来は、比叡山の僧であった香林坊が還俗して、この地の町人向田家の跡取り向田香林坊 (むこうだこうりんぼう) となり、以来目薬の製造販売に成功して、うんぬん。 ほぉ、坊主の名前だったんですな。 還俗しちゃうとは、腑抜けもいいところでありまして、東尋坊を見習え! そう思わずにはいられませんが、昔、平泉寺には数千人僧侶がいた。その中にいた東尋坊という僧は、怪力を頼りに、民に対して悪事の限りをつくし、うんぬん。 で、結局、崖の上から突き落とされちゃうワケですが、うん。 見習う必要はまったくありませんな、こんなクソ坊主。 還俗しても目薬界で頑張った香林坊のほうがよっぽどマシなんですが、で、 「武家屋敷跡」 とか、どうせ跡だけで、ショボいに違いない。 そう踏んで、あまり多くは期待しなかったんですが、塀がなかなかいい感じだったりして、へぇ〜。 冬は “薦掛け (こもかけ)” という措置が施されるようですが、詳しくは 山野ゆきよし君 に聞いてください。 土木作業員、丸出しでありますな。 特に右のほうのオレンジの合羽のオッサンとか。 土建屋よしゆき? お亡くなりになちゃったみたいっすけどね、よしゆき。 一方、ゆきよし君のほうは元気に金沢市長をやっているようですが、この日は、あられと風の中の作業。見ているだけでも寒さが強烈。 ぼーっと見てねぇで、手伝えよ! そう、土建屋から言われちゃいそうなんですが、このオレンジ君が頑張って薦を掛けてくれたのかと思うと、感激もひとしおでありますなぁ。 ま、当日はそんな事とはつゆ知らず、ただ、ぼーっと写真を撮っていたんですけど。 で、この辺り、 “大野庄用水” なんてのも流れていたりして、“お小水マニア” も歓喜。 このキーワードでググると、とてつもなくお下品なスケベ・ビデオが出て来たりするので、今、これを会社で見ている人には、まったくもってお薦めしませんが、で、このエリア最大の見所と言えば 野村家 でありましょう。 立派な庭があるようで、庭フェチの僕は、ワクワク♪ 小学生の頃、同級生だった “天才・ニワ君” は、あまり好きではなかったんですが、いいっすよね、庭。

 で、実際に行ってみたら、思っていたより 「こじんまり」 としていて、ちょっとアレだったりしたんですが、僕の前を歩いていた2人連れペヤングのカップルのオッサンのほうが、案内係のおねえさんに 「この中庭にも小堀遠州が係わっているんっすかぁ?」 とか、利いたふうな口の質問をしておりましたな。 「まあ、よしおさん (仮名) って、お庭にも造詣が深いのね♪」 そう、連れのギャルの尊敬を勝ち得たかったんでしょうが、案内係のおねえさんはニッコリ笑って、「実際に小堀遠州が係わっているというワケではなくて、いかにも “小堀遠州好み” ということでありまして。」 まあ、よしおさん (仮名) って、単なる知ったかぶりなのね…。 そう、連れのギャルの評価も下がったに違いなく、 「 “小堀遠州好み” ってかぁ。そう来たかぁ。」 オッサン、思わず苦笑い。 が、 こういうの を見る限り、オッサンが誤解しちゃうのも仕方がありませんな。 「小堀遠州好み」 と、括弧書きになっている奥の意味までは、なかなか読み取れませんからね。 とまあそんなこんなで、武家屋敷跡は終了。 その後、 成巽閣 というところに行こうかと思っていたんですが、土産物屋で余計な時間を取られたのが祟って、閉館時間が迫っていたので、断念。 とりあえず、お正月で入園料が無料になっていた兼六園をざっと通り抜けて、金沢城の櫓を見て、本日の観光業務は終了となりました。 とりあえず、あまりヤル気のない写真を適当に貼っておきます。


< 兼六園・金沢城 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

  兼六園の雪吊りと武家屋敷跡の薦掛けは、冬を迎える二大風物詩と言える。 そう、山野ゆきよし君も書いておりましたが、いいっすよね、雪吊り。 ゆきずりの恋に破れて、首吊り。 そういうのに比べれば、断然ロマンが感じられます。 が、肝心の雪がないと、雪吊りもちょっと今ひとつでありますなぁ。 で、続いては金沢城公園。 最近、 玉泉院丸庭園 というの新設されたようで、庭好きの僕の心を激しく揺さぶったんですが、12月29日から 1月3日まで休館日。 正月って、どこに行くにしても、駄目じゃん! ま、どっちにしろ、ゆっくり散策する時間も無かったんですが、ということで、なんとか櫓みたいなヤツの写真だけ撮って、兼六園と金沢城は、おしまい。 で、本日の宿泊先、 民宿・銀松 へと向かうことにします。 香林坊からここまでの足取りは、跡でGPSのログが出てくるものと思われますが、ずーっと歩きなので、さすがに疲れてきましたなぁ。 ひがし茶屋街までバスに乗ろうかとも思ったんですが、もう一息なので、頑張って歩いてみることにしました。


< 金沢 夕暮れ〜夜 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、 梅ノ橋 。 歩行者と自転車専用の木製 (?) の橋であります。 木製なのは表面の見た目だけで、コンクリなんじゃね? そんな気がしないでもないんですが、見た目さえソレっぽくて風情があれば、それで全然オーケーだと思います。 この橋を渡れば、銀松はすぐそこ。 宿に関してはまた、 別のコーナー で取り上げることになろうかと思いますが、秋に京都で泊まったホテルの紹介がまだだったりするし、在庫が溜まってきちゃいましたなぁ。 本業の現場監督のほうの書類も溜まりに溜まっているし、次回のこのコーナーはお休みして、小ネタでお茶を濁すパターンでありますなぁ。 …と、さりげなく “週末・手抜き宣言” をしておりて、で、宿にチェックイン。 しばらくしてからバスに乗って近江町市場まで移動して、本日のディナーは すしざんまい武蔵東洋店 っす。 金沢の回転寿司と言えば 「もりもり」 と 「まいもん」 の2強。 地元資本でもないチェーン店って、ちょっとどうよ? そんな気がしないでもないんですが、 ホットペッパー から予約が出来るので、ま、いっかぁ。 そんな気がしないでもないので、妥協しました。 で、行ってみました。 ちなみに “武蔵東洋” の前半部分は 「武蔵ヶ辻」 という地名から来たもので、元々はパチンコタイガー武蔵店だったようです。 そのパチ屋を経営していたのが東洋コンツェルンという会社なので、それが店名にも織り込まれております。 もしかしたら寿司屋にも出資しているのかも知れませんが、外から見ると確かに、元パチ屋やなぁ。 そういった気配が色濃く残っていたりします。 で、中に入ると、けっこうな空席待ちの人達が。 予約しておいて、よかった♪ そんな優越感に浸ることが出来たんですが、 「予約しましたサバ(仮名)ですが…」 と名乗ると、「お待ちしておりました!」 と、快く、カウンターのいちばん端っこの席に案内してくれました。 するとその時、カウンターの向こうに座っていた2人連れペヤングのカップルのオッサンから、 「一人で予約って!」 という、馬鹿にしたような声が。 いいぢゃん、別に…。 そう思わずにはいられませんが、おかげで何だかテンションが少し下がってしまって、で、寿司の写真もありません。 何だか、そんな雰囲気ではなかったしぃ。 ちなみにここ、回転寿司だとばかり思っていたんですが、少なくともカウンターにはコンベアの設備はありません。 タブレット端末で注文するという話だったので、気楽に構えていたんですが、カウンター席にはそれも無さそうで、直 (じか) に寿司職人に声を掛けなければ、何も食べさせて貰うことが出来ません。 超コミュ障のサバくん、勇気を出して注文しましたぜ。 で、その成果が こちら です。

 (マグロの) 赤身 \128って、安いぢゃん。 そう思われるかも知れませんが、この店はすべて、2個で1カンではなくて、1個単位で供給されるシステムなので、それを頭に入れなければなりません。 色んなネタを少しずつ食べられるので、お一人様には嬉しいシステムっすよね。 お二人様なら2個1カンの寿司をシェアして、「お、このマグロ、美味いやん!」「うん、美味しいね♪」 そんな楽しみもあったりするんでしょうが、そんなの関係ねぇ! で、それはそうと、ノドグロの炙り、美味ちい♪ ま、長島のジャズドリームの 「きときと」 でも普通に食えることが判明したし、最初に食べた時の感動はかなり薄れつつあるんですが、何と言うか、ノドグロを注文しないと、損。 そんな心境になっていたりするんですよね。 で、ここのノドグロも普通に美味かったんですが、寿司職人のお兄さんの炙り具合がちょっと不足気味のような気がして、そのでではちょっと残念でありました。 で、 「すしざんまい」 と言えば、築地の初競りで大間のマグロにクソ高値を付けることで有名なんですが、マグロは確かに美味でありましたな。 中トロとか、ノドグロよりも美味いんじゃね? そんな気がしてしまう程なんですが、カウンター席には僕の他にもお一人様のギャルがいたりして、居心地も悪くなかったので、ここを予約して、大正解♪ そう、評価していいのではなかろうかと。 2人連れペヤングのカップルのオッサン、うっせぇんだよぉ! で、帰りは手頃なバスも無さそうなので、ひがし茶屋街まで、歩いて帰ることにしました。 外に出ると、雪吊りと金箔をモチーフにしたイルミネーションがあったりして、キラキラ♪ 浅野川には梅ノ橋とよく似た橋が架かっていて、こちらもライトアップされていて、ピカピカ。 “中の橋” というんですな。 で、この辺りが 主計町茶屋街 ということになるんですが、裏路地の風情が、たまらんっ♪


< 主計町・ひがし茶屋街 〜夜〜 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、そこを過ぎると ひがし茶屋街 。 昼間は観光客でごった返しているんですが、夜は静かなものでありますなぁ。 今でも 「一見さんお断り」 の茶屋が現役で営業していたりするようですが、お正月休みだからなのか、シーンと静まりかえっております。 で、今回、僕がいちばん楽しみにしていた店が こちら 。 予約なしでこういう店に入るのって、超久しぶりだったりするので、かなりドキドキ物だったりするんですが、勇気を出して行ってみることにしました。 ・・・。 お休みでした。 いやあ、正月だから嫌な予感はしていたんっすよね、かなり濃厚に。 ということで、もう、あまり行きたいところも無いと思っていた金沢なんですが、めっちゃ、未練タラタラ。 秋には兼六園と金沢城公園のライトアップもあるみたいだし、また来てやるぅ! そう、心に誓った次第でありますが、とまあそんなこんなで、翌朝。 民宿・銀松は素泊まりプランだったので、7時頃に出発して、ひがし茶屋街を再びぶらぶら。


< ひがし茶屋街界隈 〜朝〜 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 朝も人気がなくて、いいものでありますなぁ。 ということで、バスで金沢駅に戻って、おしまい。 周遊バス が 8時30分くらいからの便しかなくて、どうすんねん!? …と思ったら、地味に JRバス というのも走っていました。 ここ を見ると、昼間でも空いているっぽいので、観光の足としては、穴場かも? とまあそんなこんなで、1日目の午後の散策軌跡はこんな感じです。

  【金沢の散策軌跡】 (←Click Here!!)

 あ、武家屋敷跡をウロウロした部分のログが残っておりませんな。 よって、香林坊から兼六園を通って、ひがし茶屋街まで。 そういうルートだと考えて、3.33キロくらい。 +武家屋敷跡&兼六園と金沢城公園をもうちょっと真面目に回ったとすると、4キロコースといったところっすか。歩こうという気になるギリギリ限界でありますな。 ま、適度にバスを使ったほうが賢明ではなかろうかと。 とまあそんなことで、来週…は、サボらせて頂くとして、再来週、またまた京都編をお届けすることになろうかと思うので、ヨロシク☆

 ということで、今週から “その他の楽器編” のうち、ドラムス編をお届けしたいと思います。 リーダーがタイコ叩き担当というだけの話で、演奏そのものは極めてオーソドックスなものになろうかと思うんですが、まず手始めはアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ。 この名門コンボの黄金時代をめっちゃ乱暴に3つに分けるとすると、(1) リー・モーガン、ベニー・ゴルソン、ボビー・ティモンズ時代 (2) フレディ・ハバード、ウェイン・ショーター、シダー・ウォルトン時代 (3) +カーティス・フラーの3管時代。 そういうことになろうかと思うんですが、今回は 『ザ・ビッグ・ビート』 を取り上げてみたいと思います。 先ほどの時代区分で言うと、(1)から(2)への過渡期。 過渡期というと、加ト吉の冷凍さぬきうどん。 そんなのが頭に浮かんでくるんですが、冷凍と言えば、めっちゃ流通していたみたいっすな、CoCo壱番屋が廃棄したビーフカツとか、チキンカツとか。 岐阜羽島の 「みのりフーズ」 って、もしかしてアレっすかね? ソーセージマルメターノ? …と思って調べたら、それは “オーケーフーズ” でありました。 疑ったりして、すいませんでした。 あのオーケーフーズがソーセージを丸めた商品以外にオーケーを出す筈がありませんよね。 僕は最初から信じてました。 で、何の話でしたっけ? 過渡期。 そこから話が逸れちゃったんですが、本作は1960年3月の吹き込みで、リー・モーガンウェイン・ショーターボビー・ティモンズジミー・メリット。 そういった面子となっております。 モーダルな新主流派よりも、ファンキーなハード・バップのほうが好きなんだけど、ベニー・ゴルソンのテナーはちょっと苦手。 そういった趣向の人には持ってこいのアルバムでありますな。 中途半端だったりするんじゃね? そんな懸念が無いとは言い切れなかったりもするんですが、とりあえずまあ、聞いてみましょう。

 ということで、1曲目です。 ショーターのオリジナルで、 「ザ・チェス・プレイヤーズ」 。 ストップ&ゴーを繰り返すメロディーが、駒を動かしてはじっと考え込むチェスのゲームを思わせることからその名がつけられた。 そう、ナット・ヘンホフが書いた原文ライナー (訳:林田ひめじ) にありますが、ずーっと前から気になってしたんっすよね、林田ひめじ。 姫路出身? シメジ好き? あるいは、ひめ爺ィとかいう 「ヒデじい」 の親戚みたいなキャラ? で、ググってみました。 兵庫県姫路市林田町林田。 何か、ちょっと違うような気がしますなぁ。 音楽関係の著作の翻訳で広く活躍しているようですが、それはそうと、ナット・ヘンホフ。 納豆好きの変な保父。 そんなイメージしか湧いてこないんですが、納豆が苦手な僕としては、こんな保父がいる保育園には入園したくないものでありますなぁ。 ま、この年になって保育園に入園させられる心配はないと思うんですが、さしもの幼女好きの僕でも、保育園児はさすがに、ちょっと…。 そんな気がするんですが、で、曲のほうはアレです。 ストップ&ゴーを繰り返すメロディーが、駒を動かしてはじっと考え込むチェスのゲームを思わせる。 そういったアレでありますな。 言われなければ、ぜんぜん解らないレベルでチェス・プレイヤーだったりするんですが、ショーターにしては幾分、ファンキー色が強い。 そんな作風だったりしております。 で、ソロ先発はショーター。 タッド・ダメロンの 「グッド・ベイド」 らしき旋律を引用するなど、全般的に寛いだ雰囲気の阿部寛。 そういったアベだったりするんですが、単なるハード・バッパーとは一線を画した変態的モーダルなフレージングが、たまらんっ♪ 続くモーガンの余裕のある吹きっぷりも悪くなくて、時々、微妙に 「モーニン」 っぽくなっちゃうところも、ご愛嬌。 続くティモンズも地味に 「モーニン」 だったりするんですが、黒っぽさはかなり控え目だったして、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 オープニングにしては、やや派手さに掛ける嫌いがありますが、ま、適度に良好。 そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、次。 これまたショーターのオリジナルで、 「サキーナズ・ビジョン」 。 流れるようなメロディが、いかにもこの人らしいっすな。 「サキーナ」 というのは2歳になるブレイキーの娘の名前だ。 ショーターはこう語っている。 「大人には理解出来ない、子供の気持ちを表現しようと思ったんだ。 赤ん坊の口からでる言葉みたいな、無邪気で純真なものをね。」 さしもの幼女好きの僕でも、2歳児はさすがに、ちょっと…。 そんな気がするんですが、トランペット、テナーと続くソロは、いずれも疾走感に溢れていて、七宝焼き好きの人も納得の仕上がりだったり。 元気溌剌なモーガンに対して、廃棄カツレツなショーター。 そういった構図だったりするんですが、いや、それではぜんぜん褒め言葉になっていませんか。 真実を使えることよりも、韻を踏むほうを優先したりしますからね、僕のレビュー。 …とか言ってるうちにブレイキーのドンドン、ドコドコな太鼓のソロがあって、アフリカンなムードが高まって、途中からドコドコドコドコ、ドカドカドカドカ、ドンドンドコドコ、ドンドコドコドコと大暴れして、でもって、テーマに戻って、おしまい。 よかったな♪ そう、素直に讃えることが出来る、そんな1曲でありました。 ということで、次。  「ポライトリー」 はビル・ハードマンが書いた、マイナーなファンキー・チューン。 テーマの後、ティモンズが真っ黒なソロを披露してくれて、たまらんっ♪ その後、ジミー・メリットの地味なピチカート・ソロがフィーチャーされて、これは普通に、たまる。 そんなアレだったりするんですが、で、以下、テナーとトランペットのソロが出て来て、テーマに戻って、おしまい。 ショーターも悪くはないんですが、曲調が曲調だけに、モーガンとティモンズの出来がよかったな。 そんな気がしないでもありません。

 で、次。  「ダット・デア」 は言うまでもなく、ボビー・ティモンズの代表作となった 「ジス・ヒア」 の続編だ。 そういうアレだったりして、ちょっぴり “二匹目のドジョウ感” が漂ったりもするんですが、普通にファンキーな名曲であるな。 そのように言っていい思います。 ちなみにティモンズ君はジャズ・メッセンジャーズを去って、キャノンボール・アダレイのところに駆け寄って、再びブレイキーの元へと出戻って来た。 そういった時期だったりするんですが、それはそうと 「どじょう豆腐」 にされちゃうドジョウには、同情せざるを得ませんな。 これ 。日本豆腐協会は腐ってる! そう、糾弾せざるを得ないような鬼畜料理なんですが、ま、別に豆腐に罪があるワケではないんですけど。 むしろ、ドジョウの逃げ場所として、良心的な立ち位置にあると評価出来るんですが、実際はうまく豆腐の中には逃げ込んでくれなかったりするんですな。 何だかちょっとガッカリ。 が、演奏のほうはぜんぜんガッカリではなくて、むしろ、ガガーリン。 マーガリン、ジャネット・リンと並ぶ、 “世界・3大リン” の一人でありますが、真っ黒ファンキーの一辺倒ではなく、適度に知性を感じさせる仕上がりになっているのは、やはりショーターの功績が大きいと言えるのではなかろうかと。 で、次。 ショーターのオリジナルで、 「レスター・レフト・タウン」 。 いかにもこの人らしいっすな。 レスター・ヤングを偲んで作られたアレではないかと思われるんですが、ショーター、モーガン、ティモンズの順で各自のソロが披露されて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 普通によかった。 そのように評価していいのではないかと思われます。 僕のヤル気の欠落が顕著になってきましたが、ラストっす。 あと一息、頑張りましょう。  「イッツ・オンリー・ア・ペイパー・ムーン」 はお馴染みの歌物スタンダードなんですが、テーマ部はかなり凝った味付けが施されていて、ショーター、モーガン、ティモンズ、ブレイキーと続くソロはどれも好調だったりして、とまあそんなことで、テーマに戻って、今日のところは、おしまい。

【総合評価】 ファンキーとモーダルのいい感じの中途半端さが素敵で、とっても無難にジャズ・メッセンジャーズでありました。 とまあそんなことで、んじゃ、また再来週♪


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