DUET IN DETROIT (ENJA)

ROY BROOKS (1983/8/26,1984/5/25,1987/7/2,1989/2/25)

DUET IN DETROIT


【パーソネル】

ROY BROOKS (ds,perc,singing-saw)
 WAYNE SHORTER (ts)
RANDY WESTON (p) <#1-3> WOODY SHAW (tp) <#4-5>
DON PULLEN (p) <#6-8> GERI ALLEN (p) <#9-10>
【収録曲】

(01-03) Introduction / ZULU / WALTZ FOR SWEETCAKES
(04-05) ELEGY FOR EDDIE JEFFERSON / JEFFUSO
(06-08) Introduction / FOEVER MINGUS / HEALING FORCE
(04-06) SAMBA DEL SOL / DUET IN TETROIT

【解説】 ( 2016年02月28日更新 / 連載 1,201回 )

 伊勢志摩サミットが近付いてきましたなぁ。 先日は 「開催まで、あと100日」 というので、地元ではちょっぴり話題になっていましたが、100日というのは長いようで、あっという間だったりしますよね。 百日咳の人は今のうちに何とかしないと、間に合わなくなっちゃいます。 百日紅も今のうちに植えておいたほうがいいかも? ちなみに 「百日紅」 と書いて 「サルスベリ」 だったりするんですが、「読めねぇ。。。」 そう、ヨメネイ師 (←ホメイニ師とハメネイ師の共通のパチモンの嫁) も嘆いておりました。 ホメイニ師とハメネイ師の共通のパチモンがホメネイ師 (←褒めないことで有名) で、その嫁がヨメネイ師なんっすよね。 嫁なのに 「師」 というのは、変じゃね? そんな気がしないでもないんですが、看護婦 → 看護師というアレからすると、ヨメネイ婦というのが正解? ま、どうでもいい話なので、先に進みますが、 伊勢志摩サミット 。 おお、こんな無駄に立派なサイトがあったんですな。 今日はこのネタだけでいけるかも? そんな期待が高まりますが、まずは 三重県ってどんな県 ? サミット参加国との友好・姉妹提携状況なんてのがありますが、ロングビーチ市 (アメリカ合衆国 カリフォルニア州) とか、いいっすなぁ。 四日市の癖に生意気だぞ! そう思わずにはいられませんが、桑名の姉妹都市なんか、行田市 (埼玉県) と白河市 (福島県) っすからね。 別にこれらの都市に不満がある訳ではなくて、親近感を持っていたりはするんですが、行田と言えば 「十万石まんじゅう」 っすよね。 うまい、うますぎる! ちなみに桑名は十一万石なので、微妙に110%くらい優越感を抱いていたりするんですが、 こんな店 もあったりしますな。 「十一万石まんじゅう」 というのは無かった気がするんですが、「郷土銘菓 白魚の里」 を堂々、伊勢神宮に奉納。 詳しくは 宣誓内容詳細 を参照。 もうちょっと字が上手な人に代筆を頼むとか、そういう手は無かったんすかね? ちなみに松尾芭蕉の名句というのは これ なんですが、ハマグリだけじゃなくて、白魚も獲れまっせ! 白魚にはシロウオとシラウオの2種類があるようですが、奉納品や俳句からすると、獲れるのは 「シラウオ」 のほうである模様。 地元民ながら見たことも食べたこともない、謎の郷土銘菓だったりするんですが、で、何の話でしたっけ? 姉妹都市っすか。 もう1箇所はえーと、白河市っすな。 この春、東北のほうへ遊びに行く予定なので、姉妹都市のよしみで、白河市にも寄ってみようか? そんな風に思ったりもしているんですが、 南湖公園 とか、ちょっとよざげ。 12代白河藩主・松平定信(楽翁公)が「大沼」と呼ばれていた湿地帯に堤を作って、うんぬん。 おう、楽翁公。 「らくおうこうのめいとくは〜、我らが心の鑑なり〜♪」 そう、日進小学校の校歌にも歌われている例のオッサンでありますな。 これはもう、ますますもって寄っていかなければなりませんが、ま、恐らく諸般の事情により、白河は素通りしちゃうことになると思うんですけどね。

 で、鈴鹿市の姉妹都市はル・マン市 (フランス共和国) 。 モータースポーツ繋がりなんでしょうが、これもめっちゃカッコええっすな。 鈴鹿の癖に生意気だぞ! そう思わずにはいられませんが、鈴鹿のカスは、鈴カステラでも食ってろ! そう言いたくなっちゃいますよね。 鈴カステラは美味しいので、ちょっと羨ましいんですが、あとはベルフォンテン市 (アメリカ合衆国 オハイオ州) などという、謎の都市とも仲良くやっているみたいです。 これは本田技研の繋がりであるようですが、で、続いては 三重県の日本一 。 おおい茶生産量とか、錠・かぎ出荷額とか、なばな収穫量とか、自動販売機出荷額とか、微妙なものが多いっすな。 おおい茶の生産量が多いと言われても、 「お〜いお茶」 ほどメジャーでも無いし。 ちなみに 「錠・かぎ」 は美和ロック、自販機は富士電機であるものと思われます。 これ によると、土鍋とゴムホースもイケるみたいですな。 前者が万古焼きなのは分かるんですが、ゴムホースのほうは初耳でありました。 自動車とかに使われるゴムホース。 これは発電機用のエンジンとかにも使われているので、職業柄、お世話になっております。 で、もうひとつは消防車の吸水ホース。 僕の家が燃えた時には大変お世話になりました。 が、個人的にゴムって、胡麻ほどにも好きではなかったりするんですよね。 ま、ゴミよりはマシ。 その程度のアレだったりするんですが、

  ゴマ > ゴム > ゴミ

 五十音とはちょっと違って、こういう並びだったりします。 ゴムの何がアレなのかというと、ゴム臭いのがちょっと嫌だったりするんですが、嫌いなところばかりではなく、ちょっといいな。 そう思える側面もあったりするんですけどね。 伸びる。 この部分に関しては、大いに評価しております。 ゴム紐なんかを手にすると、意味も無く、びよ〜んと伸ばしたくなっちゃいますよね。 そういうところは実に素晴らしいと思うんですが、ある一線を越えると、伸びきったまま縮まなくなってしまう。 そういうところは嫌です。 かなり嫌です。 弾性限界ってヤツっすか? ゴムだけでなく、バネでも同じ現象が起きるんですが、祭りの屋台で買ってくる、びよんびよんと階段を降りるバネのやつ。 アレも大抵、1週間もすれば伸びて駄目になっちゃいますよね。 変なふうに絡まったりして。 で、一方、ゴムのほうはというと、こちらのほうが事態は遙かに深刻です。 パンツのゴムが伸びきって、ずり落ちそうになって、ウゼぇ。。。 社員を伸ばす 「パンツのゴム理論」 。 こんな考え方もあるようですが、社員とパンツは違いますからね。 とまあそんなことで、このサミットのサイト、見た目はめっちゃ凝っているんですが、中身のほうは今ひとつでありましたなぁ。 今日はこのネタだけでいけるかも? そんな期待は、もろくも崩れてしまいましたが、ま、もともとサミット本番なんか別にどうだってよかったりするし。 で、本命のジュニアサミットのほうの情報は無いのかと思ったら、ありました。 ほれ 。 何だか地味で、いかにもお役所仕事やな。 そういうアレだったりするんですが、とりあえずポスターも作ったみたいです。 ほれ 。 桑名の蛤くらい、身の詰まった話し合い♪ ま、いいんじゃないっすかね? 桑名西高校の生徒たちと伊藤市長が知事へプレゼントするスイーツを作りました。 そんな記事もありますな。 これ 。 伊藤なるたか君、めっちゃ女子高生に囲まれてるやんっ! 正直、羨ましい。。。 俺、大きくなったら桑名市長になるんだ! そんな動機付けとしては最強でありますな、こりゃ。 知事へプレゼントするスイーツを作ったということなんですが、鈴木AKくん、めっちゃ女子高生からバレンタインスイーツ貰ってるやん! 桑名市長と三重県知事の兼務というのも、いいかも? そんな気もしてきたんですが、女子高生たちも、なるたか君から協賛品のスマックゴールドを手渡されたみたいで、よかったっすなぁ。 これ っすよね。 鈴木鉱泉の超ローカルな飲み物がジュニアサミット・オフシャル飲料に選定されて世界デビューを果たすとは、胸アツ♪ ちなみにこの “スマゴ” は広島県三原市の桜南食品というところでも作られているようですが、 ふるさと納税 で、お礼の品として貰えるみたいですな。 10,000円以上で20本入りをゲット。 個人的には たこカルテット も気になったりするんですが、 「たこせん」 は無難に美味しそうっすよね。 「たこ入りもみじ饅頭」 は、ちょっとどうか? そんな懸念があったりするんですが、チーズクリーム+たこ。 意外と悪くないかも? 桑名でも 「はまぐり入り安永餅」 とか、作ってみたらいいんじゃね? そんなアイデアが浮かんだりもするんですが、あるいは 「シラウオ入り郷土銘菓 白魚の里」 とか? 岐阜の銘菓に 鮎菓子 というのがあるんですが、それの白魚バージョンみたいな感じで。 求肥(ぎゅうひ)の代わりに白魚をぎっしり詰めておいても、見た目はどちらも似たようなものだから、案外イケるんじゃね? そんな気がしないでもありません。

 ふるさと納税って、けっこうレアなものがあったりするので面白いんですが、桑名の姉妹都市では一体どんなものが貰えるのか、ちょっと調べてみました。 まずは 行田市 。 ギョーザ…は、無いんっすな。 「十万石まんじゅう」 も無さそうです。 ご当地グルメで目立つところで言えば、おうちで揚げたて!「行田ゼリーフライ」 (冷凍30個入) 。 有名っすよね、ゼリーフライ。 これ 。 ゼリーのと、そうでないのと、2種類のフライがあって、僕は一度、行田ではないんですが、埼玉のどこかで、ただのフライのほうは食べたことがあります。 ただの安っぽいお好み焼きやな。 そういった感じで、決して褒められたものではなかったんですが、ゼリーフライのほうもぶっちゃけ、期待薄な食い物のような気がしてなりません。 30個入り。 持て余すでしょうなぁ。 100円の納税で 0.3個くらいだっから、試してみてもいいかな? そんな気はするんですが、で、試してみたいと言えば、 「はにわ作り体験」 。 はにゃ〜、埴輪でも有名だったんですな、行田って。 どちらかというと羽生 (はにゅう) とかのほうが、はにゃ〜なイメージだったりするんですが、 「はにわの館」 。 おお、めっちゃ楽しそう♪ 同じ埋蔵系でも土偶のほうはちょっと不気味だったりするんですが、埴輪はカラッと能天気っすよね。 あ、でも、はにわづくり体験チケットと、はにわマグネットをそれぞれペアで。 ペア物なんっすな、これ。 埴輪を一緒に作ってくれる彼女も友達もいないんっすよね、僕には。 1人で2埴輪とか、そういうのは駄目? で、「はにわマグネット」 というのも気になったので、ちょっと調べてみたんですが、 古墳にコーフン協会 。 こんなのがありました。 古墳シンガー 【まりこふん】 って…。 これ っすか。 おおっ、何て、無駄にソウルな! 双方中円墳〜♪ で、 「はにわマグネット」 らしきものは見当たらなかったんですが、近いところで言えば、 「ミニ埴輪7体セット」 っすか。  埴輪と言いつつ土偶や銅鐸も混ざってますが、気にしないで〜。 そう言われても、めっちゃ気になりますな。 土偶や銅鐸も混じってるやんっ!

 ということで、続いては 白河市 。 コロッケとか、ハムカツとか、メンチカツとか、そういうのが多いっすな。 ぶっちゃけ、ゼリーフライなんかよりも、こういう普通のコロッケやカツのほうが遙かに美味しいに違いありませんが、普通過ぎて、パンツのゴムは伸びても、食指は伸びません。 ネタにもならんっ! で、あとは、 「白河だるま」 とか。 いらんっ! 正直、ここの特産品にはあまり惹かれるものがなかったりするので、やっぱり今回は素通りさせて頂こうかと思うんですが、ふるさと納税で最近話題になったのは、 これ 。 いらんっ! 生きたままクール便でお送りします…って、そんなことして、凍死しないんっすかね? 10,000円以上の寄付で2匹って、何だか思ったよりもぜんぜんリーズナブルだったりするんですが、ダイオウグソクムシではなくて、ただのオオグソクムシなので、実はあまり珍しくもなかったりするとか? 3週間くらい待っていれば、普通に漁師が獲ってきてくれるみたいだし。 とまあそれはそうとジュニアサミットなんですが、参加者はG7各国から選出された15〜18歳の男女各2名なんだそうです。 意外と少人数なんですな。 もっとこう、女子中学生と女子高生の合同修学旅行みたいな、賑やかなのを連想していたんですが、この人数ではちょっと寂しいような? ま、総数はこれでいいとして、8〜13歳の女の子4名とかにしたほうがいいような? ちなみに日本代表も同じ構成で、本日 (2月27日) 、鈴木AK知事を表敬訪問した模様です。 ほれ 。 おお、真面目で聡明そうな4人組でありますなぁ。 この女子高生は2人共、けっこうタイプかも? 参加者の上限を18歳まで引き上げても、ぜんぜん大丈夫やな。 そんな気もしてきましたが、桑名市からは上堀内陸王クンが選ばれましたか。 上堀内とか、めっちゃ珍しい名字っすな。 桑名人なら、伊藤か水谷やろ? そんな気がしてならないんですが、でまた、名前のほうも凄いっすな。 陸王。 何となく、その辺を走らせたり、砲丸を投げさせたりすれば無双なんだけど、ちょっと頭は弱そう。 そんなイメージを持ってしまうんですが、地元の公立校じゃなくてくて、東海高校ということは、実はめっちゃ賢いんっすよね? で、稲葉クンも選ばれましたかぁ。 写真右端の洒落た服の少年のほうだと思われますが、僕と同じ名字ということは、頭も顔も性格も全てが抜群に素晴らしい、競走馬で言うと、ハンサムデイイヤツ。 そういった高校生であるに違いありません。 桑名の子と稲葉クンなら、男子高校生の参加も、ま、いっかぁ。 そんな気もしますな。

 一方、ギャルのほうは杏弥タンと春衣タンっすか。 何て読むのかと思ったら、 「あみ」 と 「はるい」 。 今風っすなぁ。 で、この少年少女たちは、ジュニサミの場でどのようなことをするのかと思ったら、「次世代につなぐ地球〜環境と持続可能な社会」をテーマに英語で議論し、その成果を文書にまとめて各国首脳に提言する。 え、マジっすか? ナガシマスパーランドで絶叫マシンに乗ってキャーキャー言ったり、ジャズドリームの 「きときと亭」 でノドグロの炙りを食べたり、多度大社にお参りして、お土産に多度豆を買ったりするだけとちゃうん? 英語で議論とか、考えただけでもめっちゃ気が重くなってきちゃいました。 ま、僕が選ばれたワケではないので、別に気に病む必要はまったくないんですが、こりゃ、東海高校の子とかが選ばれる筈でありますな。 ちなみに 「四日市公害と環境未来館」 と、赤須賀漁協と、NTN先端技術研究所の視察に行ったりもするみたいです。 こりゃ、昼飯は 「はまぐりプラザ」 で決定っすかね? 焼きはまぐり定食 1,800円は要予約なんですが、ま、その辺は役人の人がちゃんとしてくれると思うし。 で、そういうお堅い行事ばかりではなく、体験・交流行事というのもあるみたいですな。 詳しくは こちら 。 あ、よく見たら、視察は午後からになっておりますな。 ということは、 「焼きはまぐり定食」 は無しっすかね? 普通にホテル花水木で昼飯を食ってから出発っすかね? ちょっと残念なんですが、で、県内分散型体験・交流行事というのもある模様。 4コースに別れるみたいですが、

  Aコース 御在所ロープウエイ(菰野町)、鈴鹿サーキット(鈴鹿市)、関宿(亀山市)
  Bコース 深野だんだん田(松阪市)、まごの店(多気町)、一身田寺内町 専修寺(津市)
  Cコース 伊賀流忍者博物館(伊賀市)、赤目四十八滝(名張市)
  Dコース 伊勢神宮(伊勢市)、いつきのみや歴史体験館(明和町)

これ、Bコースがハズレ過ぎじゃないっすかぁ? ちなみに僕はAコースの3ヶ所と伊勢神宮以外は、どこも行ったことが無かったりするんですが、Cコースは、ちょっと行ってみたい気がします。 英語で議論とか、そっちのほうは、あっちのほうの稲葉クンにお任せするとして、交流行事だけ僕が代わりに行くというのは駄目っすかね? 杏弥タンと春衣タンに 「くノ一」 のコスプレをして貰ったりして、いやあ、何だか俄然、楽しみになってきちゃいました。 で、来週は地味に、 こんなイベント も行われるようです。 クリス・グレン氏やら、市長やらのトークは別にどうでもいいんですが、桑名高校ダンス部のステージイベントが! 桑名高校クッキング部 と桑名西高校調理部による 「桑名もち小麦のワッフルのトッピング教室」 が! 桑名高校、桑名西高校茶道部による 「その場で点てた抹茶の提供」 が! 物販スペースでは小杉食品の納豆と、すし工房なばなの 「箱ずし」 が!! これはまあ、実にどうでもいいんですが、とまあそんなこんなで、えーと…、おしまい♪

 ということで、今日はロイ・ブルックスっす。 60年代初頭のホレス・シルヴァー・コンボを皮切りに、スタンリー・タレンタイン、ユセフ・ラティーフ、チャールズ・ミンガスなどのバンドに参加。 そういった経歴の持ち主であるようですが、何だか今ひとつ素性のよく分からないアルバムを確保したので、とりあえず紹介しておきたいと思います。  『デュエット・イン・デトロイト』 というのがソレなんですが、この人、デトロイトの出身なんっすな。 デトロイターって奴? ちょっぴりザ・デストロイヤーっぽくてアレなんですが、1980年代に故郷デトロイトで定期的に行ってきたデュエット・ライヴの名演を集めた作品で、ウディ・ショウやランディ・ウエストン、ドン・プーレンらと相手に暴れまくったライヴ・アルバム! そういった物であるようです。 ぶっちゃけ、失敗した。 そんな気がしてならないんですが、デュオ物とか大抵、クソつまらなかったりするんですよね。 ソロじゃないだけマシだと思って諦めるしかありませんが、タイトルをよく見て、察しておくべきでありましたなぁ。。。 録音年も1983〜89年とバラバラで、寄せ集めもいいところ。 共通点と言えば、デトロイトで行われたデュオのライブという事くらいなんですが、ま、それならタイトルそのまんまなので、何の問題も無いんっすけど。

 とまあそんなことで、あまり多くは期待せずに聞いてみたいと思うんですが、まずは1984年のランディ・ウエストンとのデュオ。 これまた微妙な人選でありますな。 ちょっと癖の強い曲者。 そういったキャラだったりして、保守的でコンサバな、さば君の趣向には今ひとつ合致しなかったりするんですよね。 1〜3曲目までがソレなんですが、最初のヤツは単なるMCみたいなものなので、実質的には2曲。 で、まず手始めは 「ズル」 。 ラン・ウエくんのオリジナルでありますな。 ズルというと 『トムとジェリー』 のトム君が地獄に落ちる回を思い出すんですが、タイトルはそのまんま 「天国と地獄」 でしたっけ? 天国の番人に 「トム〜、ズルはいかん〜!」 とか言われちゃうヤツ。 番人は何でもお見通しなんですなぁ。 …というので、子供の教育には極めて有益でありましたが、で、演奏のほうはというと、アレです。 重厚でパーカッシブなウエストンのピアノと、ブルックスの軽快なドラムス&パーカッションとの対比が絶妙で、意外と悪くないかも? そういった仕上がりになっておりました。 デュオ物らしい退屈さは微塵も感じさせません。 よくよく考えたらピアノ・トリオというフォーマットもピアノ+ベース+ドラムスですからね。 そこから地味なベースが抜けたところで、言われなければ分からないくらいのレベルだったりするんですな。 合コンの場にサバ君がいようといまいと、まったく何の影響もないのと同じようなもので。 その分、ブルックスの存在感が半端無かったりするんですが、単なる伴奏の域を超越したメロディアスな叩きっぷりが、圧巻♪

 ということで、次。 これまたウエストンのオリジナルで、 「ワルツ・フォー・スイートケイクス」 。 「甘いケーキの為の3拍子」 っすか。 名前からして、いかにもスイーツな感じなんですが、いかにもスイーツと言えば、「たこ入りもみじ饅頭」 があるくらいだから、イカ入りのスイーツというのがあっても不思議ではないっすよね。 で、ググってみたら、やっぱりありました。 いかいかクッキー ♪ ま、クッキーなら饅頭に比べて、あまり抵抗感は無いっすよね。 えくらちゃんのクッキー も、普通にサクサクしていて、美味しかったしぃ。 で、演奏のほうはというと、癖もなく、曲者でもなく、普通にスイート&ラブリーだったりして、よかったな。 そういったアレだったりして、何より。

 ということで、次。 4〜5曲目は少し遡った1983年のアレでありまして、デュオのお相手はウディ・ショウっすか。 この人、かなり前衛系で、コンサバとは対極のアバンギャルドなオッサンだったりするんですが、意外と嫌いでは無かったりするので、ちょっと楽しみ。 で、まずはショウ君とブルックスの共作で、 「エレジー・フォー・エディ・ジェファーソン」 。 歌手のエディ・ジェファーソンに捧げられたアレなんですが、哀歌 (エレジー) を作られるような、何か哀しい出来事でもあったのかと思って調べてみたら、1979年にデトロイトでピストルで撃たれて死んじゃったんっすな。 あ、そりゃ、エレジーっすわ。 それがエレジー♪ そんな歌があったような気がするんですが、何でしたっけ? 中原理恵の 「ディスコ・レディー」? 摩天楼エレジーとか、そんな歌詞もあったと記憶しておりますが、記憶と言えば、キオークマンという奴もありましたよね。 これ 。 あ、まだ現役なんっすな。 めっちゃ安っぽいヘッドフォンにマイクを付けただけで税別 19,800円って、ぼったくりじゃね? そんな気がしないでもないんですが、昔はよく、雑誌の広告に載っていましたよね。 馬が9頭行くから、うまくいく。 そんな掛け軸の次のページだったりするので、怪しさ満開だったりするんですが、でもまあ 「睡眠学習機」 よりはマシ? あ、でも ここ を見ると、まったくのインチキ商品というワケでもなさそうですな。 ちょっとだけ見直してしまいましたが、で、演奏のほうはアレです。 前衛風で、めっちゃアグレッシブ。 でもまあ、ロイ・ブルックスのタイコが一線を越えることはないので、フリー・ジャズのような拒絶感はなくて、わりと耐えられるレベル。 テーマらしきものは出て来なくて、ひたすら2人でインプロビゼーション。 そういうアレだったりして、いやあ、熱いっすな。 指宿の砂蒸しと同じくらい、熱いっ砂。 ということで、次。 これまた参加者各位の連名による 「ジェフッソ」 。 前曲同様、ジェファーソンへのエレジーであるものと思われますが、こちらのほうは幾分、哀歌らしい沈痛ムードが感じられる仕上がりとなっております。 2分27秒の、ほんのちょっとした小さなプチ小品。 そういうアレだったりして、ま、いいかな? …と。

 で、次。 6〜8曲目は1987年のドン・プーレンとのソロ。 録音年の “1987” は 「桑名に行くわな」 。 そういうふうに暗記するといいんじゃないかと。 ま、こんなものを覚えたところで、何の意味もなかったりはするんですけど。 ちなみに、ゆめはまちゃんの生年月日は、ゆめはま9年8月7日だったりします。 で、ドン・プーレン。 僕はこの、手の甲でビュンビュンをピアノを弾く芸人系のオッサンが意外と好きだったりして、何枚かリーダー作を持っていたりするんですが、1995年にお亡くなりになっちゃったんすよね。 享年54歳くらいっすか。若いっすなぁ。。。 ちなみにウディ・ショウがホームから転落して地下鉄に轢かれて腕を切断しちゃったのが、1989年。 で、その年にお亡くなりになってしまったんですが、こちらは44歳くらいっすかね? 今のサバ君よりも若いやん。。。 で、ドン君と言えば、チャーリー・ミンガスとの絡みが有名なんですが、そのミンガスに捧げたものと思われるのが7曲目の 「フォーエバー・ミンガス」 。 6曲目はMCのようなものなので、ここからが本番ということになるんですが、ブルックスのオリジナルで、ミンガスというより、モンクに捧げられたっぽい曲調になっていたりします。 いや、その件で文句を言う気はさらさら無いんっすけど。 テーマそのものは能天気なんですが、演奏はかなりハードで、フリー。 もう、ワヤっすな。 ランディ・ウエストンの比ではなくて、この人のプレイが決して嫌いではない僕も、ちょっと引いてしまうレベル。 ちなみに例の “手の甲でグリグリ、ビュンビュン奏法” はあまり聞かれなかったりするんですが、ああいうのはちょっと出し惜しみするくらいがベストですからね。 ドン君、顔に似合わず、その辺りはよく弁えているようで。 ストライド・ピアノ風なのと、ワヤなのとが入り交じるカオスな世界でありまして、特別養護老人ホーム 「華旺寿」 も、びっくり。 亀山の関宿の奥のほうにあるんっすよね。 これ 。 かなり急な坂道の上にあるんですが、先日、かなり雪が積もった日に、坂の下に車を止めて職人さんが来るのを待っていたら、「ここに車を止めておいてもいいですかぁ? カオスなんですけど。」 そう、職員のお姉さんに聞かれたりしました。 とても、静かな老後を送れるとは思えなかったりするんですが、もうちょっと落ち着いた名前に出来なかったものなんっすかね? 特別養護老人ホーム 「稼頭央」 とか。

 で、次。 こちらはドン君のオリジナルで、 「ヒアリング・フォース」 。 実際の演奏を聞く前に、 ここ でネタをばらされてしまったんですが、 “Singing Saw” という、かなり斬新な隠し芸が披露されていたりします。 お〜ま〜え〜は〜ア〜ホ〜か〜。 別に伏せ字にする必要もないと思うんですが、横山ホットブラザースっすな。 日本のこぎり音楽協会関西支部 。 こういうのもあったりするんですが、意外と浸透しているものなんっすな、シンギング・ソー。 ここでのブルックスの “のこテク” も、なかなかの物でありまして、エレジーっぽい物悲しい曲調との対比が、何とも…。 ネタの一環なのか、あるいはマジなのか、その真意を諮りかねるものがあるんですが、後半のドン君のソロは至極真っ当な、魂を激しく揺さぶられるエモーショナルな仕上がりだったりしていて、やっぱりノコギリは、ちょっと余計だったような? とまあそんなこんなで、次。 9〜10曲目はジェリ・アレンとのデュオで、いちばん新しい1989年の吹き込み。 当時32歳という、期待の若手ギャル系ピアニストっすよね、ジェリちゃん。 で、まずはブルックスのオリジナル、 「サンバ・デル・ソル」 。 日本名 「産婆・出る・剃る」 。 何の捻りもありませんな。 産婆、出る。 何となく、出産シーンかな? そんな気がするんですが、剃るのはちょっと余計なような? で、ここではスティール・ドラムが駆使されているようです。 鉄のタイコ。 普通じゃん。 そんな気がするんですが、ググってみたら、 こんな奴 なんっすな。 こんなもんで音階が出せるんっすかね? ノコギリ同様、かなりテクが要りそうなんですが、それなりにサマになっておりますな。 というか、かなりイケてます。 楽器のチョイスのせいか、サンバというより、アフリカンな雰囲気になっていたりするんですが、ジェリたんのピアノも清心・刷新だったりして、なかなか。 この人の演奏は今まで聞いたことがなかったんですが、アルバム買ってみても、いいかも? そんな気にさせてくれました。 で、ラスト。 ジェリとブルックスの共作で、 「デュエット・イン・デトロイト」 。 真面目に作曲したというより、アドリブで適当に作った。 そういう感じのアレだったりするんですが、無機質でムキムキ♪ しつこく反復されるフレーズが呪術的なんですが、ギャル系だけに黒々しさはさほど感じられなかったりして、うーん、まずまず? 中盤以降はちょっぴりフリーになったりして、ソレなりにアレだったりするんですが、とまあそんなこんなで、今日のところは以上っす。

【総合評価】 デュオであることを感じさせない、なかなか濃い仕上がりでありましたな。 ウディ・ショウとの絡みは、その筋の人達からは熱烈に支持されそうだし、ノコギリやスティール・ドラムの演奏が聞けたりして、ネタ的にもちょっと美味しかったりします。 最後まで聞き通すには、それなりの覚悟と忍耐力が必要なんですが、さ、耐えましょう。


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