ANIME MEETS JAZZ (VICTOR)

立 石 一 海 (2012)

ANIME MEETS JAZZ


【パーソネル】

立石一海 (p) 佐藤忍 (b) 鈴木麻緒 (ds)
【収録曲】

(01-03) おしえて / サザエさん / ルパン三世のテーマ
(04-06) よあけのみち / 草原のマルコ / 夢の世界へ
(07-09) ドラえもんのうた / アンパンマンのマーチ / ルージュの伝言
(10-12) トムとジェリー / 花のささやき / 鉄腕アトム
(13-15) LINUS AND LUCY / さよならの夏 / はじめてのチュウ
【解説】 ( 2016年03月27日更新 / 連載 1,204回 )

 『クハナ!』 の撮影が順調に進んでいるようです。 桑名を舞台にした映画で、脚本・監督は秦建日子。 はたけん・ひこ? 日ペンの美子ちゃんみたいなギャルなのかと思ったら、単なる 「はた・たけひこ」 というオッサンだったんですが、wikipedia を見たら、本名なんっすな、これ。 1968年1月8日生まれの48歳って、僕と同い年じゃん! 単なるオッサンなのかと思ったら、意外とヤングだったんですが、小説家、劇作家、演出家、脚本家、ごく稀に作詞なんかもやっちゃっているようなんですが、今回、どういうワケだか映画監督も始めることになった模様です。 そのきっかけは、 ここ 参照。 この奥様が橋渡しをしたみたいっすな。 桑名に引っ越してきた当初の記事を読むと、僕たちの 「桑栄メイト」 を思いきり馬鹿にしてくれていて、ちょっと気に食わないんですが、最近は貝新のしぐれ煮を食べて改心したのか、桑名を盛り上げる方向に頑張ってくれているみたいで、有り難い限りです。 ここ を見る限り、貝新ではなくて、貝増派のようですが、貝増で貝を買います。 語呂的にはバッチリなので、贔屓したい気持ちはよく分かります。 桑名の奥様はそんな言葉遣いはしないんですが、この奥様は東京の出身ですからね。 そりゃ、桑名駅前とか、めっちゃショボく見えるに違いありませんが、ちなみに 「桑栄メイト」 をディスっている記事は こちら 。 桑名市民のソウルフード、新味覚のキャラを 「虚無的」 とか、ナメとんのか、この女! そう、反感を持たずにはいられませんが、でもまあ、馬鹿にされてもまったく反論出来ないほど、見事に寂れておりますな、こりゃ。 新味覚とドムドムだけ残して、さっさと立て直して貰ったほうがよさそうなんですが、女装している不審者も出没するみたいだしぃ。 犯人は30代〜40代の若者っすか。 果たして40代を “若者” と呼んでいいのか? そんな疑問が湧いてしまうんですが、ま、48歳を 「意外とヤング」 とか言っちゃう人もいるみたいだし、掃除のおばちゃんからすれば、40代でも十分にヤングやん♪ そういうことになるんでしょうな。

 で、映画のテーマはというと、「ジャズ」。 ほぉ。個人的には非常に嬉しいんですが、正直、何で? そんな疑問が沸き上がりますよね。 桑名とジャズって、何の接点も無さそうだし。 日本でも屈指の正統派ジャズ・サイトのウェブマスターが桑名に住んでいるらしい。 そんな噂を小耳に挟んだことはありますが、何だかめっちゃ怪しいし、後は長島のほうに “ジャズドリーム” というアウトレットモールがあるくらい。 名前の由来は、長島 = 木曽三川の河口。 ニューオリンズ = ミシシッピ川の河口。 ニューオリンズと言えば、ジャズ発祥の地。 ということは、長島 = めっちゃジャズやん♪ そういう、単なる思い付きのイメージ戦略みたいなもので、実質的にジャズ的な要素など皆無だったりします。 そんな桑名の地で、どうやってジャズを絡めるのかと思ったら、ストーリーは こんな感じ 。 ぶっちゃけ、かなり微妙ですな。 『スウィングガールズ』 の二番煎じ感が半端ありません。 タケヒコくん、もうちょっと頑張って欲しかったっすなぁ。。。 夏休みの工作で大活躍する “竹ひご” の足下にも及ばない。 そう言わざるを得ませんが、ヒロインの名前が “西田真珠” というのも、ちょっと。。。 三重県やから真珠。 そういう発想なんっすかね? 桑名映画なんやから、 “中井蛤” でエエやん。 そんな気がするんですが、三重県選出の議員にいましたよね、中井洽くん。 洽(ヒロシ)という漢字が蛤っぽいので、通称 “ハマグリ” 。 秋篠宮ご夫妻に野次を飛ばしたり、路チュー写真を撮られたりと、しょうもないことで有名になってましたが、そういう縁起の悪そうな名前は、演技の悪さに繋がる恐れもあるので、ま、名前は真珠ちゃんで、いいとして。 真珠の通う小学校は、町の人口減少や少子化のせいで廃校が決まっていて、そのせいか毎日の生活にいまひとつ張り合いがない。 ここのところがちょっと引っ掛かりますなぁ。 これではまるで、駅ビルがめっちゃ寂れている町みたいやんっ! で、次。 親友の瑞希は、同級生の海斗に初恋真っ最中だが、実は海斗の親は東京からの転勤組で、真珠や瑞希など地元密着型の大人たちとは、いろいろうまくいっていなかった。 この部分はよく分かりますな。 というか、海斗くんをわざわざ東京から転勤させなくても、名古屋からでも十分。 名古屋から桑名は電車で20分くらいの距離なんですが、あいつら、喋っている言葉が違い過ぎて、まったくシンパシーが湧かないんっすよね。 名古屋人と桑名の地元密着型の大人たちとは、いろいろうまくいかないこと、請け合い。 カレーのことを 「カレー」( ← 最初の “カ” にアクセント) とか言う奴らとは、一緒にココイチには行けねぇ!!

 で、次。 そんな時、元々はプロのジャズプレイヤーという先生が新しく赴任してきて、真珠たちは小学校生活の最後にジャズのビッグバンドをやることになった。 これもまあ、いいと思います。 元々はプロのジャズプレイヤーだという先生でも新しく赴任させないと、桑名とジャズは永遠に関わり合いになることの無いまま、終わってしまいますからね。 力業ではありますが、ま、必要悪のようなものではなかろうかと。 で、次。 大人たちのゴタゴタや、海斗の突然の転校などを乗り越え、真珠たちのビッグバンドは県大会を勝ち東海大会へと突き進む快進撃を見せる。 これはいけません。 そんな簡単に県大会を勝ち抜けるとか、ご都合主義もいいところ。 県大会を舐めるな! そう思わずにはいられませんが、どうせ舐めるなら県大会よりもケンタウロスっすよね。 上半身が人間で下半身がウマなので、下のほうを舐めると、きっとウマの味がして美味いと思うんすよね、ケンタウロス。 これがもしミノタウロスだったりすると牛頭人身なので、ミノ (第一胃) は人間、タン (舌) は牛、ロースは人間。 そういう区分になろうかと思うんですが、尻尾は無さそうなのでテールスープが作れなくて、 仙台の牛タン屋では使い物にならないっすよね、ミノタウロス。 で、次。 ところが、クライマックスの東海大会の本番直前、なんと、真珠のアルトサックスが壊れてしまう!!どうする真珠!! これまた、ありがちな展開でありますなぁ。。。 桑名が舞台の映画なので、ストーリーがちょっと陳腐なくらいは大目に見てあげたいと思うんですが、これがもし 『ヨツカイチ!』 とか 『スヅカ!』 とか 『ツ!』 という映画だったりしたら、 「ケッ!」 の一言で切り捨てちゃうレベル。 そもそもアルトサックスって、そんなに簡単に壊れちゃうものなんっすかね? クラ〜リネットならすぐ壊れるのも納得なんっすけどね。 真珠ちゃんのアルトが壊れたので、メンバーは全員、楽器を捨てて、ジャズバンドは急遽、合唱部に転身! 最後はみんなで 「おー、ぱっけまらーど、ぱっけまらーど、ぱおぱおぱっぱっぱ♪」 と元気に歌って、見事、東海大会で優勝! やったね♪ うん、オチが見えましたな。

 で、これ、去年の7月にオーディションをやっていました。詳しくは こちら 。 当初は 『ク・ハ・ナ!(仮)』 という名前だったみたいですな。 (仮) が取れる段階で、「 ・ 」(ナカグロ) が消えちゃったようですが、錦織圭の発言のお陰で品薄になった、その余波っすかね? それはノドグロなんで、あまり関係ないような気もするんですが、オーディションの “12歳に見える子供の部” には2000人くらいの応募があって、その中から女子児童ばかり10人くらいが選ばれたみたいです。 女児ばかりで、同級生の海斗くんはどうすんねん? ヒューストンからやって来るのか? …とか思ったら、海斗くんはゲイラカイトではないので、そんなとこからはやってこなくて、東京からやって来る模様です。 詳しい出演者は ここ 参照。 海斗くんも素人が演じるのかと思ったら、トーシローではなく、加藤清史郎っぽいっす。 おお、そんなビッグネームも出演するんっすな。 ビッグと言えば、ウドの大木っぽいウド鈴木の名前も。 いちばん舌に、あ、牛タンのお陰で、 “ATOK” が変な学習をしちゃってますが、いちばん下にある風間トオルが、恐らく “元々はプロのジャズプレイヤーという新しく赴任してくる先生” の役。 咲良菜緒 (チームしゃちほこ) という人も出るようですが、チームしゃちほこは、スターダストプロモーション所属の、名古屋在住の女性タレント6人で結成された女性アイドルグループである 。略称はしゃちほこ。 「ももいろクローバーZ」・「私立恵比寿中学」の姉妹グループ。 最近はワケのわからん名前のアイドルユニットが多いっすなぁ。 一昔前は 「おニャン子クラブ」 とか、 「うしろ髪ひかれ隊」 とか、 「渡り廊下走り隊」 とか、ネーミングのセンスが今よりもずっと洗練されていたんですけどねぇ。 で、あとは馬場ふみか。 この人は知ってます。 『THE FUNATSUYA & KUHANA!』 というショートムービーにも出ていました。  THE FUNATSUYA とのコラボのようですが、これがなかなかオシャレな仕上がりだったりしております。 動画は こちら 。 冒頭のダンスのシーンはアレっすな。 七里の渡しと九華公園の間の蟠龍櫓のところ。 あんなところでこんな若者集団、今まで一度も見たことねーぞ! そんな気がしてならないんですが、で、この動画に出てくる 「何か感じ悪い女」 が、馬場ふみか。 ぜんぜん知らなかったんですが、ググってみたら、2014年放送の 『仮面ライダードライブ』 にて敵幹部であるメディック役でテレビドラマ初出演。 そういうギャルであるようです。 で、主人公の2人が今回のオーディションで選ばれた女子児童なんですが、冒頭の台詞とか、思いっきり棒読みだったりして、いかにも素人っぽくて、微笑ましい限りです。 歩いているシーンは八間通りではないかと思うんですが、こうやって高級なカメラで撮影すると、何だかソレっぽく見えるものなんっすなぁ。 プロのカメラマン、凄ぇぇぇぇ! 途中に変な “ゆるキャラ” みたいなのが立っていたりするんですが、調べてみたら、 ごーたん という奴でした。 総合189位。 ゆめはまちゃんには負けますが、意外と健闘してるやんっ! で、このショートムービー、バックに流れる音楽が、最高にカッコいいっ♪ 女児2人も 「…ていうか、ジャズにホルンって、変ちゃう?」「ええやん。ほっといて!」 この辺りになると台詞も随分と自然になっているし、成長が著しいっすなぁ。 で、演奏がまた、ウマ過ぎぃ! これ、マジでこの娘たちが吹いているんっすかね? ま、格好だけでも十分に様になってますよね。サマー、サマー、あなーたサマサマ〜♪ で、ジャズにホルンって、めっちゃエエやんっ! 背景にぼやけて映る桑栄メイトも、こうしてみると、めっちゃカッコいいっ♪

 とまあそんなことで、映画のヒロインはこの2人に決定♪ そう、勝手に思い込んでいたんですが、 製作発表記者会見 を見て、唖然。 15分近い、無駄に長い動画だったりするんですが、今回、主役を務めるのは、NHK連続テレビ小説 「まれ」 でヒロインの少女時代を演じた松本来夢さんと、三重県津市出身の新人女優の久志本眞子さん。 えー、そうなん? 眞子さまは東京ガールズキッズの一員で、十両以上の力士は全員 「しこ名」 が言える相撲好きのギャルなんだそうですが、この動画で見る限り、ルックスがかなり微妙なような…。 他の写真だと、個人的にはけっこうタイプかも? そう思えるのもあったりするんですけどね。 少なくとも、性格はめっちゃ良さそうなんですけどね。 で、映画ではドラムスを担当する模様です。 これもちょっと、 「えっ?」 だったんですが、というのも 「クハナ!」 関連では、 こんな動画 もあるんっすよね。 ひなのタンのドラムス、凄過ぎぃ! で、ボーカルのオバハン、微妙過ぎぃ。。。 ここ を見ると、映画部の部長、林 恵美子 (エミちゃん) みたいですな。 .職業 : 飲食業 (五大茶屋店主) 、趣味 : 歌舞伎鑑賞、ジャズを聴くこと・歌うこと。 ま、趣味なら多少は微妙でも、しょうがないかぁ。。。 そんな気もするんですが、このジャズ好きのオバハンが 「桑名映画のテーマはジャズでエエんちゃう?」 そんなことを言い出したのではないかと思われるんですが、で、正直、相撲好きの眞子さまが、ひなのちゃんよりクールにドラムスを叩けるとは思えなかったりするし、うーん…。 オフシャルサイトのトップの写真を見ると、ひなのちゃんも眞子さまも2人ともスティックを持っているので、ドラムスが2人になるんっすかね? 他の女児はアルト、トランペット、ホルン、エレキベース、バイオリンを持っていたりして、かなり変則的な編成になる模様です。 何はともあれ、話の筋のほうはともかくとして、演奏のほうはけっこう期待が出来そうで、楽しみでありますな、こりゃ。 ちなみにフナツヤとのコラボの奴は本編のストーリーとはまったく関係無いようなので、念のため。

 で、撮影のほうは 3月16日頃から始まって、31日まで続くようです。 最終日は桑名市民会館でのロケで、1,300人のエキストラ、絶賛募集中♪ 動画もあります。 ほれ 。 眼鏡っ娘とチビっ娘はピアニカの担当っすかぁ。 で、クラウドファウンディングもやってるみたいです。 ほれ 。 眼鏡っ娘が何とも微妙で、いいっすよね。 ないわ〜。 ちょっと、お寒いものがあったりするんですが、そこはまあ、小学生の女児のことなので、大目に見てあげるとして。 これ を見ると、眼鏡とコンガとバイオリンの女児がジモティみたいっすな。 ひなのちゃんと、トランペットとホルンの姉妹は、四日市とか鈴鹿とか津とかだったりするんですかね? ヒロイン役を 「まれ」 の子役だかに取られちゃったのは残念なんですが、東京組の人達も頑張ってくれているみたいなので、ま、いっかぁ。 そんな気もしますな。 馬場ふみかちゃん、関西では 「ウンコ踏みか」 みたいな名前でちょっと気の毒なんですが、 これ を見ると安永餅を大量にゲットしたみたいだし、 こちら では 「ハマグリン」 などという、地元民もよく知らない謎の銘菓を。 ググってみたら こんなの がヒットしたんですが、負けちゃったんっすな、桑名ハマグリン。 無念です。 で、 奈津子さん は寺町通りの河津桜と、新味覚のギョーザを堪能された模様。 なっつん、 “桑名市民の心の友” の座をゲット♪ 風間トオルとか加藤清史郎は、まだ来てないようですが、オメーらもちゃんと食えよ! そう、厳命しておいて…と。 で、せっかくなので、さばクンも資金面で協力することにしました。 これ 。 3,000円だと、お礼状が貰えます。 おお、めっちゃ微妙。。。 5,000円だと、プラスして台本が。 おお、これは貴重っすな。 普通ではなかなか手に入らない、かなりのレアものっすよね。 で、倍率ドン、更に倍。 奮発して、10,000円を投資すると、原作書籍が付いてきます。 うーん、これは微妙。 んなもん、普通に買っても 1,512円っすからね。 秦監督サイン入。 この部分に 3,488円分の価値を見出せるかどうかなんですが、これはもう、きっぱりと、いらねーな。 そんな気がします。 で、倍率ドン、更に倍。 更に奮発して、20,000円をドブに捨てる覚悟があれば、エキストラ参加権が♪ いくらキャストに近い場所が確約されるとは言え、タダでも人が集まらなくて苦労しているみたいなのに、こんなのに投資する人、いるんっすかね? 小学生の女子児童を間近で合法的に “ガン見” 出来るチャンスではあるんですが、平日だから行けそうにもないし、うーん…。 ということで、ちょっと悩んだんですが、思い切って1万円を出資することにしました。 タケヒコくんのサインは別にいらないんですが、女児たちの3時の休憩の安永餅代や、馬場ふみかちゃんのハマグリン代の足しになるのなら、本望っす。 とまあそんなこんなで、後半に続く♪

 ということで今日は立石一海っす。 ドラムス編を1回お休みして、閑話休題で番外編をお届けしようかと思うんですが、フナツヤの動画がめっちゃいい感じだったので、 『クハナ!』 で音楽を担当しているカズミくんのアルバムを買ってみることにしました。 ジブリ映画の主題歌のジャズ化とか、そういうベタな路線でそこそこ人気がある人だったりするようです。 このところ、ビリー・コブハムやら、マカヤ・ンチョコやらの糞ハードな演奏ばかりで疲れたので、たまにはこういうユルユルな奴を取り上げてみるのも、いいんじゃね? そんな気がするんですが、個人的にジブリにはまったく思い入れがなかったりするので、昭和の時代のアニメの主題歌のほうを買ってみることにしました。 題して 『アニメ・ミーツ・ジャズ』 。 8割くらいは知っている曲なので気が楽なんですが、シンプルなピアノ・トリオのフォーマットで、肩肘張らない、アンメルツヨコヨコいらずな世界が展開されているのではなかろうかと。 ということで、まずは1曲目、 「おしえて」 『アルプスの少女ハイジ』 より )。 名作っすよね。 『アルプスの佐村河内守』 なんかが作られたりもして、近年でも根強い人気を誇っておりますな。 これ 。 ふるふると寂しげに首を横に振るゴーチの顔が、涙を誘います。 で、主題歌の 「おしえて」 も、名曲っすよね。 口笛は何故、遠くまで聞こえるの〜、あの雲は何故、私を待ってるの〜♪ 最後まで聞いても答えを教えてくれなくて、ジジィ、使えねぇ。。。 そんな、イライラした気持ちにさせられるんですが、ハイジもすぐにジジィを見捨てて、聞く相手を速攻で 「アルムのもみの木」 に変更してますよね。 ま、こいつも全然、何の役にも立たなかったりするんですけど。 で、演奏のほうはというと、 「ヨーレローレ、ロヒホー、ヨヒドゥディ、ヤホホー♪」 とかいう例の部分がベースの弓弾きで演奏されていて、ちょっと意表をつかれて、うひょ〜♪ 成るほど、そう来ましたかぁ。 で、 「口笛は何故〜」 から普通にピアノ主導になるんですが、テーマの後は主旋律を軽くフェイクする感じで、確かに “ジャズ的” ではあるんですが、それ以上でも、それ以下でもないような? 端からあまり本格的なものを期待していたワケではないんですが、ぶっちゃけ、ちょっと物足りない嫌いが無いわけではありません。 でもまあ、こんなものでしょうなぁ。。。

 ということで、次。  「サザエさん」 『サザエさん』 より )。 「お魚くわえたドラ猫、追っかけて〜♪」 のほうです。 「窓を開けましょ、ルルル、呼んでみましょう、サザエさん♪」 の、火曜日サザエさんではありません。 個人的にはウキエさんより、火曜日のハマさんちのミツエさんのほうが可愛い♪ そんなふうに思っていたんですが、主題歌はどちらも悪くないっすよね。 で、「お魚くわえたドラ猫〜」 のほうは、筒美京平の作曲だったんですな。 初めて知りました。 僕が知らなかっただけで、わりと有名な話みたいですが、ジャズとはまったく無縁そうな能天気ソングをどのように料理しているのかと思ったら、意外と様になっていて、ちょっと感心しました。 もともとスインギーなナンバーではありますからね。 御陽気系ラテン・ジャズ。 そういった感じでありますな。 で、今回はわりとアドリブも入っているし、ベースのピチカートも出てくるしで、ま、悪くはなかったな。 そのように評価していいのではなかろうかと。 で、次。   「ルパン三世のテーマ」 『ルパン三世』 より )。 これはもともと、ジャズ・ピアニスト大野雄二の曲なので、ちょっと反則気味っすよね。 悪い筈がありません。 ユウジくんの演奏のほうは聞いたことが無いんですが、このカズミ版は、実にいい感じのジャズ・ピアノに仕上がっているな。 そのように評価していいのではなかろうかと。 ここでもベースのピチカート・ソロがフィーチャーされるんですが、微妙に 「ジェリコの戦い」 みたいだったりするのも、ご一興かと。 ということで、次。 全部で15曲も入っているので、早足で片付けなければなりませんが、  「よあけのみち」 『フランダースの犬』 より )。 こんな歌、知らねーや。 そんなふうに思っていたんですが、聞いてみたらめっちゃ知ってました。 「ランランラ〜ン、ランランラ〜ン、zing-en zing-en klei-ne vlin-ders♪」 というヤツ。 原曲はスインギー系なんですが、ここでは少しテンポを落とした、ラブリィ&キュートな仕上がりになっていたりします。 パトラッシュ、僕はもう疲れたよ。。。 いや、4曲目で弱音を吐いている場合ではありませんな。 年末年始やお盆の高速道路の交通渋滞は、めっちゃアレだったりするんですけどね。 帰省ラッシュ、僕はもう疲れたよ。。。

 ということで、次。   「草原のマルコ」 。 これは( 『ちびまる子ちゃん』 より ) ではなくて、 『母をたずねて三千里』 より。 あっちの 「まる子」 の母はわざわざ三千里も尋ねなくても、家に帰れば普通にいますよね。 清水に草原とか、あまり無さそうだしぃ。 で、これ、個人的にはあまりよく知らない曲だったりしたんですが、バラード調で始まり、途中でスンギー路線に転じるという、そういうアレだったりして、なかなかいい感じ。 元歌のほうも聞いてみたんですが、さあ出発だ、今、日が昇る〜、希望の光、両手につかみ〜、ポンチョに夜明けの風をはらませて〜♪ この部分から急に、 “希望に溢れた調” になるんですな。 ジャズの素材としてはなかなかいい感じだったりして、カズミのアドリブも冴えていて、悪くはなかったな。 そのように評価していいのではなかろうかと。 で、次。  「夢の世界へ」 『楽しいムーミン一家』 より )。 ムーミンと言えば、 「ねぇムーミン、こっち向いて♪」 やろ!? そう思わずにはいられないんですが、これは違う曲でありました。 井上陽水でも無いっすよね? ぜんぜん知らない歌だったんですが、ワルツっぽくてリリカルな仕上がりだったりして、これ、ビル・エバンスの作曲なんだよね。 そう言われたら、思わず信じちゃいそうな? ちょっぴり 「ゴールデン・イヤリング」 っぽくもあったりするので、レイ・ブライアントに弾かせてみても、いいかも? 侮れませんなぁ、ムーミン。 で、次。  「ドラえもんのうた」 『ドラえもん』 より )。 これはもう、説明不要。 これ っすよね。 めっちゃ悪そうな顔のドラえもんっすな。 楽器が出来る人と、AA職人は、心の底から尊敬してしまうんですが、で、演奏のほうはというと、あまりにもメジャー過ぎて、ジャズ化するのは難しいんじゃね? そんな僕の懸念とは裏腹に、めっちゃ 「ドラえもん」 でありますな。 ぶっちゃけ、今ひとつジャジーでは無かったりするんですが、ま、しょうがないかな…と。

 で、次。  「アンパンマンのマーチ」 『それいけ!アンパンマン』 より )。 これまた難しい素材を…。 幼児向けとは思えない重い歌詞で有名な歌なんですが、ま、曲そのものは普通に能天気なので、意外と違和感は無かったりするかも? そう期待して聞いてみたところ、普通にめっちゃ 「アンパンマン」 だったんですが、ちょっぴりオスカー・ピーターソンっぽいハッピーなスタイルのピアノが意外とハマっていて、悪くありませんな。 敢えてマーチじゃなくて、オーソドックスな4ビートで料理しているのも賢明な措置だし、ベースのピチカート・ソロもフィーチャーされて、とまあそんなこんなで、次。  「ルージュの伝言」 。 アニメ、関係無いんじゃね? そう思っていたら、( 『魔女の宅急便』 より ) なんだそうです。 『風立ちぬ』 では 「ひこうき雲」 を使っていたし、ユーミン好きなんっすかね、パヤオくん。 個人的にユーミンとムーミンなら、 “ふーみん” のほうがいいかな? そんな気がするんですが、いやあ、懐かしいっすなぁ、細川ふみえ。 で、演奏のほうはというと、ま、普通に 「ルー伝」 でありました。 ということで、次。  「トムとジェリー」 『トムとジェリー』 より )。 このアメリカンなカートゥーンは劇中でもアメリカンな音楽要素が満載でしたよね。 ペコスおじさんの 「ケンボー♪」 とか、トムくんがベースを弾く 「恋ははかなく」 とか。 これ っすな。 猫を使って西洋風の大三味線。 何て昭和な台詞や! …って、思わず最後まで見入ってしまいましたが、主題歌そのものは純和製でありまして、作詞作曲は三木鶏郎。 出だし、ぜんぜん違う曲のように聞こえる、かなり崩したアレンジが施されているんですが、え、これ、どこかで聞いたことがあるような? で、記憶を辿っていくと、あ、これ、「ネズミだって生き物さ、猫だって生き物さ♪」 やん! そう気付くという算段なんですが、小粋な小唄っぽくて、ま、これはこれで、アリかな? そんな気がしないでもありません。

 で、次。  「花のささやき」 『小公女セーラ』 より )。 そんな女児向けのアニメは見ていなかったので、全然よく知らん歌だったりするんですが、これがまた、なかなかの名曲だったりします。 作詞:なかにし礼、作曲:森田公一って、めっちゃ昭和歌謡っぽいっすなぁ。 いかにも小公女らしい気品が感じられて、小女子 (コウナゴ) が好きのおじさんも大満足♪ で、次。  「鉄腕アトム」 『鉄腕アトム』 より )。 これは、ま、アレっすな。 わりとジャズっぽい雰囲気に仕上がっているところは評価していいと思うんですが、ということで、次。  「ライナス・アンド・ルーシー」 『スヌーピー (Peanuts) 』 より )。 スヌーピーのアニメとか、やってましたっけ? よく分からんのですが、曲そのものは洋物のようで、なかなかカッコいい仕上がりになっております。 ということで、次。  「さよならの夏」 『コクリコ坂から』 より )。 ジブリ物っすか。 これもよく知らない歌なんですが、山下達郎じゃないっすよね? ググってみたら、元々は森山良子が歌っていた同名のテレビドラマの主題歌なんだそうですが、リリカルなバラードに仕上がっていて、なかなかよかったな。 そんな気がします。 ということで、ラスト。  「はじめてのチュウ」 『キテレツ大百科』 より )。 これはもう、文句なしの名曲っすよね。 で、ピアノ・トリオによるジャズ風の演奏も、これはこれで悪くはないんですが、これはやっぱり原曲のほうがいいような? あの何とも言えない独特の声がたまらんっスよね。 とまあそんなこんなで、おしまい♪

【総合評価】 さすがに全部で15曲もあると、終盤でちょっと飽きちゃいましたが、ま、企画としては意外と悪くなかったかな…と。 結果的に、ぜんぜん知らない曲のほうが素直な気持ちで楽しむことが出来たんですが、アニメの主題歌にも侮れない名曲があったりしますよね。 もし続編を作るとするなら 『忍たま乱太郎』 の 「勇気100%」 と、『花の子ルンルン』 を、ヨロシク☆


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