GETTIN' INTO SOMETHIN' (EPIC)

DAVE BAILEY (1960/10/26,27)

GETTIN' INTO SOMETHIN'


【パーソネル】

CLARK TERRY (tp) CURTIS FULLER (tb) CHARLIE ROUSE (ts)
HORACE PARLAN (p) PECK MORRISON (b) DAVE BAILEY (ds)
【収録曲】

(01-02) SLOP JAH / LITTLE OLD MONGOOSE
(03-04) EVAD SMURD / BLUES FOR J.P.
【解説】 ( 2016年05月01日更新 / 連載 1,208回 )

 ( 前回 までの粗筋 ) 山形市で高い肉を食って、城跡を散策した。 …ということで、本日の宿泊地、赤湯温泉に移動〜。 今回の行程表は こちら なんっすが、山形新幹線に乗って、ちょっとだけ南に戻る形になります。 で、お泊まりする宿は こちら 。 めっちゃ良さげっすよね。 鼻毛よりも良さげ。 ま、世の中、鼻毛より良くないものって、あまり無いような気もするんですが、あまりにも良さそうなので、当初、候補として考えていた “かみのやま温泉” は止めて、赤湯に泊まることにしました。 山形新幹線で言うと、福島駅を出た次の駅が米沢で、それから高畠、赤湯、かみのやま温泉、山形の順に北上することになります。  “なんちゃって新幹線” なので、在来線の快速くらいのペースで、しょぼい駅にも停まってくれるんですが、ちなみに山形の向こうは天童、さくらんぼ東根、村山、大石田と来て、終点が新庄だじょー。 さくらんぼ東根駅というのは、山形新幹線の開業に合わせて新しく設置されたようですが、所在地は山形県東根市さくらんぼ駅前一丁目。 ふざけた地名アンド駅名っすな。 その昔、 “東根市立さくらんぼ小学校” というのもあったようですが、ロリ系の実にけしからんスケベなゲームに “私立さくらんぼ小学校” というシリーズがあることが発覚して、今では “東根市立大森小学校” という、めっちゃ無難な名前になっている模様です。 駅名のほうはそのまま存続しているんですが、こういうのがアリなら、リニア中央新幹線が開通して、桑名に新しい駅が出来ることになったら “新桑名” ではなく、 “はまぐり桑名” という名前にして欲しいものでありますなぁ。 もっとも、亀山に作るという案が濃厚らしいので、 “世界の亀山駅” とかになる可能性が高いんですけど。 シャープが没落しちゃったので、原点回帰して “亀山ローソク駅” もしくは “亀八食堂前” とかになるかも知れませんが、来てね、来てよね♪

 三重県民しか分からないローカルなネタになっちゃいましたが、で、サバくんは当初、天童まで足を延ばす予定だったりしました。 天童公園 で桜を愛でて、天童で天丼を食って、天童よしみ。 そういうプランを立ててみたんですが、桜が満開になるには微妙に早そうだし、天童は別に天丼が名物というワケでもなさそうだし、天童よしみは大阪府八尾市の出身だしぃ。 というので、行き先を山形市の霞城公園に変更したんですが、ちなみに天童は “鳥中華” というのが有名みたいっすな。 これ 。 こいつを食っておけば昼飯代が 700円で済んだところ、行き先の変更に伴って 6,000円の山形牛ランチ + ガーリックライス代 600円と、9.43倍くらいに暴騰しちゃったんですが、ま、安く済ませようと思えば、 玉こんにゃく と、 どんどん焼き という手もあったんですが、おやつ屋さんのホームページ クイックカウンターがゾロ目です 。 おー、微妙なキリ番ゲット、おめでとぉ〜♪ もしかして、自分で踏んじゃったとか? で、それを記念して割引きセールでもやるのかと思ったら、臨時休業のお知らせだったりするんですが、とまあそんなこんなで、赤湯駅に到着。 ここから宿までは2キロ弱という、何とも微妙な距離。 さば家から桑名駅までが、ちょうどそれくらいだったりするんですが、歩いて行く気になれるギリギリの線だったりするんですよね。 歩いて歩けないこともないんですが、宿の人が迎えに来てくれるというので、お願いすることにしました。 で、改札から外に出て、宿の車を探してみたんですが、それらしき物は見付からず。 もしかして出口を間違えたのかと思って周囲をウロウロしてみたんですが、改札口はここしか無さそうだし、うーん…。 ネットから予約を入れたんですが、そこに 「予約内容の確認の為、こちらから電話を入れさせて頂きます。」 そんな記載があって、実際に掛かって来たんですが、その際に送迎時間の打ち合わせをしたんっすよね。 「んーと、15時13分の到着っす。新幹線っす。天童のほうから行きまっす。」 シャイで無口で陰気なサバ君は極めて滑舌が悪く、ぼそぼそと暗い声でそのように告げたんですが、相手にちゃんと伝わらなかった可能性が…。 15時と午後の5時を間違っていたりするのかも知れず、だとすれば、このまま2時間ほど、ずーっと待たなければならなくなっちゃいます。 どうするサバくん。 君はこの試練に耐えることが出来るのか?

 ということで、電話を入れて、迎えに来て貰うことにしました。 柔やかな声で 「もう既に向かってますけど〜。」 とか言われて、もう一度、駅の建物に入って周囲を見回してみたところ、 「山茱萸」 と書かれたボードを持った兄ちゃんが立っているのを発見! あ、おったぁ! 下手に外に出てウロウロせずに、改札を出たところで待っていればよかったんっすな。 僕が乗った 「つばさ88号」 というのは臨時列車らしいので、宿にある時刻表には載って無くて、その次の15時26分に着くので来るつもりなんじゃね? そのように判断されたんじゃないかというのが僕の推測なんですが、何はともあれ、無事に辿り着くことが出来そうで、よかったっす。 ということで、辿り着きました。 この宿に関しては後日、別の機会に紹介することになると思うんですが、チェックインの手続きを済ませ、しばし休憩した後、周囲の散策に出発〜。 「ちょっと出掛けますぅ。」 と告げたところ、宿のオネーサンがこんなマップをくれました。

おりじなるさんぽまっぷ♪


 赤湯温泉って何も見るものが無さそうで、正直、微妙じゃね? そんな気がして、今ひとつ気が進まなくて、第一候補として “かみのやま温泉” のほうを考えていたんですが、すぐ裏手に 烏帽子山公園 というのがあるんですな。 何でも桜の名所なんだそうですが、て言うか 「さくら名所100選」 に選ばれてるじゃん。 マジかよ!? 先に宿を選んでしまってから、その事を知ったんですが、何だかめっちゃ得した気分♪ 詳しいことは さくらちゃん に聞いて貰うとして、ということで、行って来ましたぜ。


< 烏帽子山公園 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 とりあえずマップにある “湯の坂口” というところから登ってみることにしました。 こんな ところ。 うらぶれた裏路地で、ウラウラ! そういった雰囲気が濃厚なんですが、この暗い階段を昇っていくと、 (写真・いちばん上) みたいな景色が見えてきます。 天気はいいし、見晴らしもいいしで、気分は爽快。 で、そこから更に歩くと (写真・上から2枚目) の大鳥居が見えてきます。 オードリー・ヘップバーンも大満足の大鳥居っぷり…という程ではないような気もするんですが、高さ10.75m。 繋ぎ目のない石造としては日本一の大鳥居なんだそうで。 ほぉ。 そう言われてみると、確かに凄いっすなぁ。 継ぎ接ぎ (つぎはぎ) なら、いくらでも大きなものを造れるんですが、何でもいいけど「つぎはぎ」って、こんな漢字だったんですな。 追い剥ぎ、 “おぎやはぎ” と並ぶ “世界3大ハギ” のひとつなんですが、追い剥ぎなんか、ただの窃盗犯だから、カワハギを入れたほうがいいんじゃね? 個人的にはそんな気がするんですけどね。 ま、僕はカワハギがあまり好きではないので、別にどっちでもいいんっすけど。 ちなみに、この大鳥居の注連縄は重さが300kgもあるそうで、毎年4月18日に掛け替え作業が行われるんだそうです。 ほれ 。 今年は例年になく、満開の桜の下での作業となり…とありますが、今年は桜が満開になるのが1週間くらい早かった模様。 僕が行ったのがちょうどベストのタイミングだったんですが、何でもいいけどこの注連縄、両端が細過ぎじゃないっすかね? あるいは、真ん中が太過ぎなだけかも知れませんが、ツチノコみたいで、ちょっと不格好。 ブカッティの車は不格好ではないので、イタリア人のセンスを見習って欲しいところです。

 で、 (写真・ちょうど真ん中) は、桜のトンネルみたいになっているところ。 樹齢120年余のソメイヨシノをはじめ、25種類約1000本の桜が咲き誇ることから 「烏帽子山千本桜」 とも呼ばれている。 そういう触れ込みだったりするんですが、看板に偽りなし。 確かにここの桜は凄ぇぇぇぇ♪ 素直に賞賛に値すると思うんですが、先ほどの鳥居みたいに、ところどころにポイントとなる被写体があるのもいいっすな。 そう言えば、 こんな爺ィ もいたりするようなんですが、しまったぁぁぁ。 見るのを忘れてたぁぁぁ。。。 「花咲か爺さん」 っすな。 虐殺されたポチが哀れでならないんですが、元はと言えば、ポチが隣人相手に嫌がらせをしたのが原因なので、ポチのサイドにもちょっと問題があるような気もするんですけど。 畑を荒らしたりしてますからね。 ま、欲張りな爺さんが難癖を付けただけなのかも知れませんが、 「ここ掘れワンワン」 と言われて掘ってみたら、中から蛇や化け物が出て来たとか、そりゃ、欲張りな爺さんも怒りますわいな。 で、今気付いたんですが、これ、犬の名前が 「しろ」 になってますな。 ポチちゃうんかい? で、ちょっと調べてみたところ、裏の畑でポチが鳴く〜、正直じいさん掘ったれば〜、大判小判がザックザク♪ この歌の作詞者が、「何となく語呂がいいしぃ。」 という理由でポチと命名したものの、元々は特に名前が無かった。 もしくは、元々は 「しろ」 という名前だった。 そういった回答が得られたんですが、とまあそんなことで、次。 (写真・下から2枚目) は、大鳥居、花咲か爺さんと並ぶ “烏帽子山公園3大撮影ポイント” のひとつ、めがね橋。 この日は金曜日の夕方ということもあり、観光客と言うより、ジモティの人達がのんびりと散歩している感じだったんですが、それが何とも言えずにいい雰囲気。 よく見ると、右端のガキはピースサインをしておりますな。 左のほうのオネーサンは、何かポーズを決めちゃってくれているしぃ。 カメラをぶら下げていたので旅行者と察したのか、すれ違う際には 「こんにちは〜」 と、元気に挨拶してくれました。 ぶっちゃけ、男子児童にはまったく興味が無かったりするんですが、悪い気はしませんな。 で、 (写真・いちばん下) は、階段の途中から下界を見下ろした図。 なかなかいい感じなんじゃね? そう評価していいのではなかろうかと。


< 烏帽子山公園 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、次。 招魂碑と夫婦桜。 招魂、招魂、ショコショコ、招魂、麻原招魂〜♪ あんなヤツの魂は招かないほうが賢明かと思われますが、で、一方、夫婦桜。 写っているのは夫のほうではないかと思われますが、高さ10.6m、幹回り3.2mという、堂々とした巨木。 ソメイヨシノの寿命は60年くらいと言われておりますが、やれば出来るやん! そんな希望を持たされた気がします。 で、次。 桜からちょっと離れて、ユキヤナギ。 足下の黄色と青の花を後ボケに。 で、次。 桜句碑。 メタリックなモニュメント(?)との対比が、なかなかにお洒落。 で、その下は公園のあっちのほうの端っこから撮った1枚。 こっち方面はちょっと曇っちゃってたんですが、天気が良ければ向こうのほうに残雪の山が綺麗に見える筈。 イメージ写真は こちら 。 さくらちゃんのブログの1枚なんですが、僕が行った2日後の状況でありますな。 何でもいいけど、さくらちゃんのカメラ、撮像素子にゴミが付き過ぎぃ。 これが気にならないとか、血液型O型っすかね? で、向こうの雪山がなんという山なのか、ちょっと気になったので調べてみたんですが、残雪の輝く吾妻連峰・飯豊(いいで)朝日連峰を望む高台の公園です。 そのように書かれていたので、そのうちのどれかの連峰なのではなかろうかと。 方角からすると、飯豊連峰なんじゃね? そんな気がしないでもないんですが、いいですよね、飯豊山 (いいでさん) 。 飢餓とは無縁そうで。 で、最後は燈籠と枝垂れ桜の組み合わせ。 極めてありがちな構図なんっすが、燈籠を見ると、「あ、これ、撮うろう!」 そう思ってしまうのはカメラマンの性 (サガ) のようなものなので、ま、しょうがないかな…と。 とまあそんなことで、烏帽子山公園の散策は、以上っす。 写真には上げなかったんですが、この他に神社なんかもあったりして、見所も多数。 で、散策の軌跡は、こちらです。

  【烏帽子山公園の散策軌跡】 (←Click Here!!)

 距離にして1.75km、時間にして1時間弱、標高差は35mくらい。 実に手頃な散策コースでありますな。 駅からだと、往復で4キロほど追加されてしまって、ちょっと辛いので、赤湯温泉にお泊まりして行くのがベストでありますな。 僕はこの後、宿に戻って、温泉に浸かって、美味いものを食って、酒を飲んで、また温泉に浸かって…と、まさに極楽な状況でありました。 ちょうどこの日から 「さくら祭り」 が始まって、ライトアップもあるというので、夕食後に再度出掛ける予定だったんですが、んなもん、どうでもよくなってしまうくらい、夕方の散策だけで大満足。 ちょうど桜が見頃だったということもあるんですが、見晴らしもよくて気持ちよくて、個人的には山形市の霞城公園よりも、こっちのほうが満足度は上でした。 あっちのほうは東大手門を見損ねたりしたしぃ。 ま、こちらのほうでも花咲か爺さんを見損ねたんですが、ま、ダメージは最小限であると言えるのではなかろうかと。 とまあそんなこんなで、アカン湯だと勝手に決めつけていた赤湯温泉が、実はめっちゃイケてると判明した次第でありますが、ちなみにこの辺りはブドウの栽培がお盛んなようで、それを利用したワイナリーも何件かあったりします。 僕は行かなかったんですが、ワイの好きな酒は 「ワイン」 ナリよ。 そういう人やコロ助は、覗いて見るといいんじゃないかと。 とまあそんなことで、この続きはまた、次回♪

 ということで、今日はデイブ・ベイリーっす。 地味っすな。 脇役感が半端なかったりするんですが、意外とリーダー作が何枚かあったりして、このコーナーでもけっこう取り上げられたりしております。 ま、誰がリーダーでも大勢に影響がないジャム・セッション風の奴が多かったりするんですが、今日はそんなベイリーの 『ゲッティン・イントゥ・サムシン』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 ジャケットには参加者全員が登場していたりして、ジャケ絵を書くのがクソ面倒臭ぇぇぇ。。。 リーダーのベイリー君は真ん中ながらも、いちばん小さな占有スペースでちょこんと出ているだけだったりして、その謙虚で地味なキャラがよく表れていると思います。 で、サイドマンはというと、クラーク・テリーチャーリー・ラウズカーティス・フラーという、地味渋い3管編成。 ピアノはホレス・パーラン、ベースはペック・モリソンで、なかなか堅実なところを押さえておりますな。 通好み感が半端なかったりするんですが、全部で4曲しか入っていないところを見ると、いつものジャム風のアレだったりするものと思われるんですが、とまあそんなことで、では演奏を聞いてみることにしましょう。

 1〜3曲目まで、クラーク・テリーのオリジナルが並ぶんですが、まずは 「スロップ・ジャー」 。 MCやら、ざわめきやらが聞こえるのでライブなのかと思ったら、アルバムを吹き込むにあたってベイリーは、日頃から気心の知れ合っているプレイヤーたちに声をかけるとともに、スタジオにも親しい仲間や友人たちを招いて、いわばクラブでのジャム・セッションのような雰囲気を生み出してみせている。 そういうアレだったりするようで、ジョニー・グリフィンの 『スタジオ・ジャズ・パーティ』 のようなものだと思って貰えば、あながち大きな間違いは無いのではなかろうかと。 で、演奏のほうはというと、アフター・アワーズの寛ぎまくり系。 クラーク・テリーの参加がその空気をより濃厚にしちゃってくれております。 日本人の受けはあまりよろしくないキャラだったりするんですが、ま、たまにはこういうのもいいんじゃないっすかね? ゆる〜いテーマに続いて登場するのはホレス・パーランのピアノ。 独特のグルーヴ感があって、日本人にも受け入れられやすいスタイルの持ち主なんですが、ここでもそのブルージーな資質を遺憾なく発揮してくれていて、良好。 続くテリーのミュート・ソロはちょっとアレだったりするんですが、まさに名人芸である。 そう、日本語ライナーで岡崎正通クンは褒めているし、ま、ベテランの味といった感じっすかね? 以下、ラウズ、フラーの順でディープなソロが披露されて、最後はペック・モリソンがウォーキング・ベースで渋く締めて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 全般、いぶし銀っすな、こりゃ。

 ということで、次。  「リトル・オールド・マングース」 。 マングースというのはコブラの天敵のアレっすかね? 小腹が減ったから、コブラでも食うかぁ。 そんな軽いノリで襲ったりするようですが、小さくて年老いたマングースとなると、逆に毒牙でやられちゃうような? いずれにしろ、スリル溢れる展開が期待されるところなんですが、演奏のほうも、それなりにスピード感のある仕上がりになっていたりします。 歳を食っても、まだまだ若い蛇には負けねぇぜ! そんな気概を感じさせるんですが、シンプルなテーマの合奏に続いて、テリー君のソロが登場。 かなりノリノリだったりして、結構イケてます。 続くラウズのソロも良好。 この人、どれを聞いてもマンネリやしぃ。 そんなイメージがあったりして、日本での人気は今ひとつだったりするんですが、ハマった時は、意外とM.C.ハマー。 そういうアレだったりして、で、以下、フラーとパーランのソロが続いて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 とりたてて言うことのないシンプルでストレートな演奏なんですが、ケレン味の無さ過ぎるところが、ちょっぴり爽快。 ということで、残すところ、あと2曲ですな。 このままではあっさり終わり過ぎてしまう気がするので、余計な話を挟んでおこうかと思うんですが、いやあ、無事に終わりましたな、ジュニア・サミット。 全国的な話題になったのか、今ひとつ疑問ではあるんですが、とりあえず関連動画がアップされておりました。 これ 。 約3分ほど今ひとつ動きのない動画で桑名の紹介があって、その後、ジュニ・サミの関連行事の様子が紹介されるんですが、 “クハナ!キッズ・バンド” の演奏がBGMに使われております。 終盤に演奏の様子もチラッと出てくるんですが、これ、何ていう曲でしたっけ? パーカーの 「ナウズ・ザ・タイム」 ? どうせなら、もうちょっとお洒落な曲をやって欲しかったんですが、で、エコバッグ作りは このブログ でも紹介されておりますな。 「筍ちゃうわ!どー見てもコンガやろっ!!」 って、いや、確かにタケノコにも見えますなぁ。 で、石取祭のほうは こちら 。 ヤング外人さんのタイコのバチさばきが今ひとつだったりして、デイブ・ベイリーを見習え! そう言いたくなっちゃうんですが、何はともあれ楽しんでくれたみたいで、何よりでありますなぁ。

 ということで、本題に戻ります。 3曲目、 「イーヴァッド・スマード」 。  “スマード” と、 “ト” に濁点が付いているのが今ひとつスマートではないんですが、ブラウン=ローチ・クインテットあたりが取り上げそうな正統派のハード・バップ。 そういう感じのアレだったりして、テーマ部ではベイリーの巧みなバチさばきを堪能することが出来ます。 ソロ・パートはテリー、ラウズ、フラー、パーランの順。 短いながらも充実した出来映えだったりして、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 さ、残すところあと1曲ですな。 アルバムの最後を飾るのはパーラン君のオリジナルで、 「ブルース・フォー・J.P.」 。 タイトルにある “J.P.” というのはトロンボーン奏者のジュリアン・プリースターのことなんだそうです。  17分を超える長尺物なので、軟弱者の僕はちょっと警戒してしまったんですが、曲そのものは他でも聞いたことがある割とメジャーなアレだったりして、概ね、大丈夫でありました。 テーマに続いて、お得意のフレーズを嬉々として繰り出すラウズのソロがあるんですが、途中で残りの2管がつるんで絡んで来たりします。 それを受けてラウズが急に生き生きしだしたりして、これぞライブの醍醐味でありますなぁ。 伊良部の生ゴミとはワケが違います。 で、続くテリーのソロはまさに名人芸の域。 途中で2管が絡んで来るという手法も継承されていて (中略) でもって、テーマに戻って、おしまい。 色々と工夫が施されていて、長くても安心。 そう、長久手に住んでいる人も評価しておりましたが、とまあそんなことで、今日は以上っす。

【総合評価】 ぼーっと聞き流していると、何て言うこともない演奏が垂れ流されているだけ。 そのように思われてしまうんですが、じっくり耳を傾けると、なかなかに中身の濃い出来であるな。 そう気付かされる、そんな1枚でありました。 懸念されていたテリー君の参加はぜんぜん大丈夫だったし、ラウズもフラーもパーランもいいし、モリソンのベースは聞いて損は無いし、デイブ君も十分にベイリーだったし、とまあそんなこんなで、お薦め♪


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