BASS BY PETTIFORD/BURKE (BETHLEHEM)

OSCAR PETTIFORD , VINNIE BURKE (1954)

BASS BY PETTIFORD / BURKE


【パーソネル】

<#1-6>
JULIUS WATKINS (frh) CHARLIE ROUSE (ts)
DUKE JORDAN (p) OSCAR PETTIFORD (b,cello) RON JEFFERSON (ds)
<#7-14>
RONNIE ODRICH (cl,handclaps) JOE CINDERELLA (g)
DON BURNS (accord,hadclaps) VINNIE BURKE (b)
【収録曲】

(01-03) SEXTETTE / GOLDEN TOUCH / CABLE CAR
(04-06) TRICTROTISM / EDGE OF LOVE / OSCAR RIDES AGAIN
(07-09) THE CONTINENTAL / FOR ALL WE KNOW / YESTERDAYS
(10-12) IMAGINATION / TIME OUT / SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE
(13-14) ON THE ALAMO / HONEYSUCKLE ROSE
【解説】 ( 2016年05月29日更新 / 連載 1,212回 )

 ( 前回 までの粗筋 ) 神護寺と西明寺を散策した。 時間に余裕があったので高山寺も覗いてみたが、立入禁止のエリアに立ち入ってしまい、地味に静かに叱られた。 そう言えば 「鳥獣戯画」 を見るのをすっかり忘れていたが、レプリカだから、別に悔しくなんかないっ! …ということで、ゴールデンウィーク京都プチ旅の後半です。 今回の行程表は こちら 。 この後、予約してある先斗町の飯屋でクソ高いランチを食うことになっているんですが、その道中、時間調整を兼ねて、地味に神泉苑にでも立ち寄ってみようかと。 そんな話を前回、荒井薫子の 「OH!新鮮娘」 の歌声と共にお届けしましたよね。 あの動画だけだと、もしかして荒井薫子って、めっちゃ歌が下手なんじゃね? そう誤解する人が出てくるかも知れないので、今回は別の歌声も紹介しておきたいと思います。 ほれ 。 これを見て、もしかして荒井薫子って、歌だけじゃなくて、振り付けもヤバいんじゃね? そこのところに気付いて頂けたら本望なんっすが、ま、これは本人のせいではなく、振り付け師にかなり問題があるような気もするんですけど。  カニの横歩きから 「ウッフゥー!」 そして、ウキウキ♪  あと、ピンクのスパッツを穿かせたりする、スタイリストのセンスも。 色んな意味で、周囲に恵まれなかったな。 そう思わずにはいられませんが、それはそうと、高山寺の前からJRバスに乗って二条駅に向かう途中で、僕にある野望が目覚めてしまいました。 もしかしたらこれ、 仁和寺 にも行けるんじゃね? …と。 一度、行ってみたいと思いつつ、地下鉄では行きにくいエリアなので、その欲望を果たせずにいたんですが、この 高雄・京北線 というバスの停留所が門のすぐ目の前にあったりするんですよね。 バス待ちをしている小僧が、習わぬ経を読んじゃうレベルの門前っぷりだったりして、30分の猶予があれば、寺の雰囲気くらいは掴めるんじゃね? そんな気がしないでもないので、バスを途中で降りて、ちょっと様子を窺ってみることにしました。 清水寺や金閣寺、銀閣寺なんかと比べると、人気も知名度も今ひとつで、わりと空いてそう。 ただし、御室桜の時期は除く。 そんなイメージがあったんですが、遅咲きの御室桜というのが有名なんっすよね。 ちなみにオムロンは御室 (おむろ) に本社があったので、御室、ん〜♪ そういうアレだったりするんですが、その御室桜の時期を除いたにも係わらず、意外と混んでいたりして、入場券を買うのにけっこう時間を取られてしまったんですが、とりあえず 「御殿」 のエリアだけは何とか見て回ることが出来ました。 寺なのに御殿があるって、ちょっと珍しいっすよね。 皇族や貴族にゆかりが深いので、こんな御所風の建築物が見られるんだそうですが、池田貴族とか、鳥貴族とか、色んな貴族がここを訪れたりしたんでしょうなぁ。 ぶっちゃけ、あまり多くは期待していなかった、というか、どういうところなのかよく分からないまま中に入ったんですが、


< 仁和寺 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 おお、エエやん♪ まず最初に目に飛び込んでくるのは、「南庭」 。 枯山水の庭なんっすが、近くにある超有名な龍安寺の例のアレ(←見たことない)に比べると、広々とした水嶋ヒロ。 そういった風情で、かなりシンプルな造りになっていたりします。 向こうに見えているのがナントカという門で、左右に植わっているのが 「左近のナンタラ」 とか 「ウコンの力」 とかいうヤツ。 で、御殿のほうはアレです。 いくつかの建物が渡り廊下で接続されていて、いい感じに巡回出来るような造り。 詳しくは ここ を見て貰うとして、今回は時間の都合で、左下のエリアだけを軽く流した感じになります。 仁王門というところから中に入ったんですが、何か、臭 (にお) うモン。 そんなこともなく、普通の門でありましたな。 肛門とかだったら、何か臭いそうなんっすけどね。 (写真・上から2枚目) は白書院という所から撮ったものではないかと思うんですが、となると、向こうに見えているのは勅使門ということになりますな。 統一教会の勅使河原クンなんかが、この門から出入りするのではないかと思われます。 もう、ほとんどの人が忘れちゃったと思うんですが、新体操の元女王・山崎浩子の旦那っすよね、勅使河原クン。 通称テッシー。 で、その下の写真のような、こじんまりとしたプチ中庭のようなものがあって、 「ほぉ、ほぉ。」 とか思いながら歩いて行ったんっすが、その先に絶景が待ち構えておりました。


< 仁和寺 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 おお、凄ぇぇぇぇ! こっちが 「北庭」 ということになるようですが、南のほうが枯山水なのに対して、こちらは池泉式でありますな。 この2タイプを揃えるというのは、わりと有りがちな構成なんですが、ここの場合、池の向こうに抜群の距離感で五重塔が見えていて、見事! …としか言いようがありません。 で、この庭、ずーっと先の霊明殿というところから眺めても、実にいい感じだったりします。 (写真・いちばん下) 参照。 計算されつくした経産大臣。 そういったアレだったりして、とまあそんなことで、仁和寺は以上っす。 さすがに30分くらいの隙間時間で堪能出来るような規模ではありませんでしたが、ま、それなりに雰囲気は掴めたかな…と。 また今度、御室桜の咲く頃に、御室、ん〜♪ …ということで、定刻より10分くらい遅れてやってきたJRバスに乗って、二条まで移動。 バスが遅れると分かっていたら、もうちょっとだけゆっくり出来たんですが、というか、昼飯を予約するのも、良し悪しだったりしますよね。 時間も行く場所も昼飯に縛られることになって、緊縛プレイにまったくソソられるものを感じない僕にとっては、デメリットのほうが多かったりするんですが、でもまあ、美味いものを食って贅沢したいという気持ちもあるし、うーん…。 とまあそんなこんなで、地下鉄に乗って、京都市役所前で降りて、先斗町まで歩いて、本日のランチは こちら 。 数年前の春にも一度行ったことがあるんですが、わりと雰囲気がよかったし、食い物も美味かったし、定期的に案内の葉書を送ってくれたりもするので、リピってみることにしました。 ランチは2種類くらいあって、安いほうだと 5,000円、高いほうだと 7,500円くらい。 安いほうでも十分に高いやんっ! そう思われるかも知れませんが、安いほうだとメインは 「筍と大根 牛肉のおろし餡かけ」 とか、そんなの。 これ、筍と大根が主役っすよね? 牛肉は餡のほうに申し訳程度に購入されているだけっすよね? せいぜい頑張って挽肉20グラムとか。 頑張らなかった場合、牛肉はおろされていて、流動食みたいになっちゃってる可能性だって考えられます。 これが高いほうになると、メインは京都牛ステーキ。 そういうことになって、前回も食べたんですが、非常に美味だったという記憶があります。 ということで、えーい、高いほう、いったれ〜!

 お一人様の場合、カウンター席ということになって、わりと気楽でよかったりするんですが、今回は他のお客様にちょっと問題がありました。 何か、常連っぽい雰囲気の妙齢のオバハンが2人ずつ2組。 もしくは4人で1組。 そんな感じだったんですが、半分くらい席が空いているのに、すぐ隣に座るというのもちょっとアレなので、いちばん手前のところに一人だけ離れて、ポツンと。 孤独感が半端ねぇ。。。 板長さんは代替わりしたらしく、かなりヤングな青年だったりするんですが、妙齢のオバ様がたと楽しくお話されていて、ぜんぜん相手にしてくれねぇ。。。 ま、とりあえず、料理だけは普通に出してくれたので、別にいいっすけどね。 「料理人との会話を楽しみながら、カウンター席で充実した時間を…」 とか、そういうシチュエーションは、元からちょっと苦手だったりするし、放置しておいてくれて、むしろ本望でありますな。 で、料理のほうは、先ほど紹介した “一休” のヤツとはちょっと違うものあったりするんですが、

先附♪ 椀物♪ 造り♪


 まずは先附、椀物、造りの3点。 ウニがありますなぁ。 個人的にウニって、ぜんぜん好きではなかったりするんですが、多分に 「食わず嫌い」 だったりするので、試しに食べてみることにしたんですが、食ってみたら、おお、意外と美味しい♪ ぜんぜんイケますやん、これ。 で、後は平目の薄造りとか。 「平目はポン酢でお召し上がり下さい。」 と、若い見習い風のオニーサンに言われて、そこから少しだけ “料理人(?)との会話” が交わされたりしたんですが、 「どちらからお見えになられたんですかぁ?」 「んーと、三重県から。三重と言っても、ほとんど名古屋のほうなんっすけど…。」 「そうですかぁ。と言われても、よく分からないんですけど。つい最近、宮崎のほうから出てきたばっかりで。」 「・・・。」 ということで、次の料理に行ってみましょう。

焼八寸♪


 「焼八寸」 っすな。 ハッスンゴレライ、ハッスンゴレライ、フー♪ 果たしてどのようなものが焼かれていたのか、若い兄ちゃんから説明があったんですが、もうすっかり忘れてしまいました。 「今日は観光でどちらか行かれたんですかぁ?」 「ちょっと高雄のほうまで…。」 「そうですかぁ。 と言われても、ぜんぜん分からないんですけど。」 「・・・。」 ということで、 次の料理に行ってみましょう。 ちなみにこの先、料理の説明をされて、それに 「ほぉ。」と、適当な返答をする以外の会話はまったく交わされなくなっちゃったんですが、とまあそんなことで、真打ち登場。

メイン料理@京都牛ステーキ♪


 京都牛ステーキ♪ 柔らかくって、めっちゃ美味ちい♪ 量的には物足りないものがあったりするんですが、塩、ワサビ、焼肉のタレ風のもの。 いくつかのテイストで楽しむことが出来るし、やっぱ、これがあるのと無いのとでは、豪華さがぜんぜん違ってきますからね。 2,500円の差額を払ってでも、筍と大根の料理で妥協しなくて、大正解♪ で、ここまで来れば、あとは惰性みたいなものなんですが、

鉢物♪ 食事♪ 水物♪


 鉢物、食事、水物。 どれも美味しかったっす。 鉢物はパチモノではなくて、本物の味がしたんですが、 「かき餅まんじゅう銀餡かけ」 というヤツっすかね? で、食事のほうは、何らかのお茶漬け風のもの。 この2つがちょっと似たような系統の半汁物だったので、ご飯は乾き物のほうがよかったかな? そんな気がしないでもないんですが、で、最後の水物はフルーツゼリーでありました。 必要十分に瑞々しかったので、普通によかったな…と。 水物が乾き物の 「落雁」 とかだったりしたら、ちょっと嫌ですもんね。 え、これで 7,500円!? そう思われる人がいるかも知れませんが、こういうのは 「料理人との会話代」 も含めた値段っすからね。 今回は2言くらい会話を交わすことも出来たし、肉も美味かったから、ま、いっかぁ…と。 常連っぽいオバ様方は先に帰っちゃったので、最後は若い板長さんも愛想よく、ちょっとだけ話をしてくれたしぃ。 何気なく “一休” のクチコミを見たら、カウンター席だったので、店長さんが楽しい話をしてくださり、楽しく食事が出来ました。ちょっと減点したのは、若手の店員さんにも店長さんのような愛想があればいいなぁと感じたところです。 そんな事が書かれておりましたが、ま、宮崎クン(仮名)も、そのうちに慣れるだろうしぃ。 ま、人間には向き、不向きというのがあるので、一向に馴れ馴れしいキャラには成れなかったりするかも知れませんが、とまあそんなこんなで、続いては午後の部でありますな。 今回、メインの行き先を高雄方面にするか、瑠璃光院にするかで迷って、結局は前者のほうを選んだんですが、今からでも瑠璃光院、行けるんじゃね? そんな気がしないでもないので、蹴上浄水場のツツジと永観堂はやめて、そっちのほうに行ってみることにしました。 ここ っすな。 秋とか春とか冬とか、不定期に特別拝観をやっているようですが、拝観料は何と、 2,000円っ! 京都でも屈指のぼったくり寺として有名なんですが、それでも普通に人が押し寄せるんだから、ま、しょうがないっすよね。 何か、よさ気な写真が撮れそう。 そんな気配が人を寄せ付けるようですが、で、実際に行ってみたところ、受付のお姉さんは愛想がよかったし、拝観記念(?)に、ボールペンと写経の紙をくれたりしたので、ちょっとだけ得した気分。 アクセスはわりと簡単で、出町柳駅から叡山電鉄に乗って八瀬比叡山口駅で降りて、そこから歩いて10分弱といったところ。 京都駅からだと、出町柳駅に辿り着くまでがちょっとアレだったりするんですが、バスに乗らなくてもいいというのは、ちょっと気が楽ですよね。 場所的には去年の秋に行った修学院離宮と、三千院がある大原の中間点くらい。 ここからケーブルカーに乗って比叡山に行くことも可能なんですが、この辺りまで来ると、京都市内と言ってもかなり自然が豊かだったりして、駅を降りると綺麗な川の流れが僕を迎えてくれました。


< 瑠璃光院 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 高野川っすな。 この川は出町柳のところで賀茂川と合流して、鴨川と名前を変えて、市内の中心部を流れ下って行くんですが、で、その先はというと、嵐山の方から流れてくる桂川に合流するという、そういうシステムになっていたりします。 で、桂川 + 宇治川 + 木津川 = 淀川となって、大阪湾に流れ込むことになるんですが、ちなみに高雄を流れていた清滝川というのも桂川の支流だったりします。 で、この辺りの高野川は地元民のバーベキュー&水遊びスポットとなっているようで、大学生の集団やら、家族連れやら、パンツ姿の幼女やら…。 僕も子供の頃、親戚のおじさんに連れられて町屋川に遊びに行ったことがあるんですが、 「海パン持ってないから…」 と拒絶したのに、 「普通のパンツでええやん!」 とか言われて、ブリーフ姿で無理矢理に水遊びをさせられた苦い記憶が…。 近くにいたガキに 「普通のパンツって!」 とか言われて、めっちゃ傷付いたのを今でも鮮明に覚えているんですが、多感なパンツ幼女が心に深い傷を負わないことを祈らずにはいられません。 ま、そんなことはお構い無しに、楽しそうに水遊びに講じていたようなので、たぶん大丈夫だとは思うんっすけど。 とまあ、そんな世俗にまみれた光景を横目に歩いていくと、やがて (写真・上から2枚目) のような塀が表れて、「へぇ〜」と感心しているうちに、門のところに到着〜。 2,000円払って、ボールペンと書経の用紙が入った袋を貰い、ちょっとした庭を抜けて、建物の中に入場〜。 まず最初に階段を上って、2階から庭を眺めるという、ちょっと変わった造りになっていたりするんですが、いやあ、なかなか素晴らしいものでありますな、こりゃ。 板張りの部分がピカピカに磨き上げられていて、秋には “床もみじ” が楽しめるものと思われます。 こんなイメージ 。 ああ、こりゃ、 2,000円搾取しても、人が来ますわ〜。 同じく “床もみじ” で有名な実相院のほうは撮影禁止みたいだしぃ。  “青もみじ” の今の時期だと、ま、1,000円が分相応かな? そんな気がしないでもないんですが、この “床新緑” はもう1箇所、1階に降りて行く階段があるところの間でも楽しむことが出来ます。


< 瑠璃光院 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 (写真・いちばん上) 参照。 あー、これだと何か、ちょっと今ひとつですな。 実物はもっと綺麗だったりするんですけどね。 で、後はまあ、苔だとか、額縁庭園っぽい構図だとか、燈籠だとか、ちょっとした小さな小池だとか。 おい、小池! 思わず、そう呼びかけたくなっちゃうんですが、1階に常駐していた、誰も何も聞いてないのに、勝手にベラベラと蘊蓄を垂れたがる住職さん (←2,000円にはガイド料も込み?) によると、今がちょうど新緑がいちばん鮮やかな時期なんだそうで。 「あと2〜3日もすると葉っぱが茶色っぽくなって、ちょっと重い雰囲気になってしまいます。」 そう聞くと、何だかちょっと得した気分になっちゃいますなぁ。 とまあそんなことで、この京都の八瀬というエリア、パンツ姿の幼女込みで、けっこうオススメ♪ …だったりします。 で、後は夕食ですか。 今回は日帰りなんっすが、晩飯を食って、風呂にも入ってから帰るという、そんなプランを立ててみました。 当初は京都駅の近くで適当に飯を食って、風呂は京都タワーの ここ で済まそうかと思ったんですが、去年の秋に泊まった このホテル 。 ここの中の日本料理屋に こんなプラン があったので、頼んでみることにしました。 メシも風呂も、どちらもなかなか良かったので、リピってみようかと。 で、その結果の程は…、後半の途中に適当に紛れ込ませることにして、とりあえず、おしまい♪

 ということで、今日から “その他の楽器(ベース編)” をお届けしようと思います。 諸般の事情により、1回だけ (ドラムス編) に戻ることになろうかと思うんですが、で、今日はオスカー・ペティフォードヴィニー・バークっす。 前者は “オスペ師匠” の尊称で知られるベースの大御所、後者のほうは、個人的にはまったくよく知らない人なんっすが、どうやらこちらもベース弾きである模様。 2ベースの変則編成なのかと思ったら、そうではなく、それぞれがリーダーを務めた何の関連もない2枚の10インチ盤を、2つ合わせて12インチ盤にしてみましたぁ。 そういうアレだったりするようで、名付けて 『ベース・バイ・ペティフォード〜バーク』 。 で、このヴィニー・バークという謎の人物についてググってみたんですが、とりあえず ここ 参照っすか。 『ベースマン列伝』 って、こんな企画が少なくとも37回は続いていることに、ちょっと驚いたんですが、このエディ・コスタの奴はうちでも取り上げておりますな。 ほれ 。 まったく記憶から消し去られていたんですが、どうやらベース弾きである模様って書いてるじゃん、3年くらい前の僕。 とまあそんなことで、まずは “オスペ師匠” のほうから片付けておきたいと思うんですが、ジュリアス・ワトキンスのフレンチホルンに、チャーリー・ラウズのテナー。 ピアノがデューク・ジョーダンで、ドラムスがロン・ジェファーソン。 何だか、地味渋いファンキーに期待が持てそうな面子でありますな。 ということで、1曲目。  「セクステット」 。 何だかエロい響きで口にするのが恥ずかしいし、捻りがないし、曲名は6重奏団(セクステット)なのに演奏は5重奏団(クインテット)だったりするし、まったく何の取り柄もないタイトルなんですが、これを書いたのはジェリー・マリガンなんだそうで。 そのせいなのかどうかは知りませんが、演奏を聞いて、 「ん…?」 と思ってしまいました。 オスペ君のベースによるイントロはなかなかに強力なんっすが、続いて登場するテーマのアンサンブルは、洗練されたウエスト・コースト風の仕上がり。 1954年という、まだハード・バップも確立されてない頃の吹き込みなんですが、いわゆるクール・ジャズって奴? このところクソ暑い日が続いているので、クールなのは多いに結構なんですが、僕が期待していたのとは、ちょっと違うような気がしますなぁ。。。 その後、ラウズ、ジョーダン、ジェファーソンと続く各自のソロは、十分にアドリブしているので別にいいんですが、でもって、西海岸なテーマに戻って、おしまい。

 で、次。  「ザ・ゴールデン・タッチ」 。 「ザ・黄金のおさわり」 っすか。 おさわりバーと金粉ショーをコラボさせた、新しい風俗っすかね? 金粉ショーのどこがいいのか、僕にはまったく理解不能だったりするんですが、作曲したのはクインシー・ジョーンズ。 で、演奏のほうも小洒落たアレンジがキラリと光る、そういったアレになっておりますな。 この、キラリと光るところが金粉なんっすかね? 知的なセンスが感じられるテーマ部のアンサンブルに続いて、ペティフォードのチェロがフィーチャーされるんですが、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ほんのちょっとした小さなプチ小品でありましたが、ま、悪くはなかったかな…と。 で、次。  「ケーブル・カー」 。 ペティフォードとクラークの共作のようですが、このクラークというのは恐らくケニーではなかろうかと。 2管のハモリで小粋なテーマが演奏された後、ワトキンス、ジョーダンの順で短いソロがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ま、鋼索鉄道らしさは、それなりに表出されていたんじゃね? そのように評価していいのではなかろうかと。 元が10インチ盤なので、1曲の演奏が2〜3分程度だったりして、何とも物足りないものがあるんですが、とりあえず、次。 ペティフォードのオリジナルで、 「トリクトロティズム」 。 トリ食っとるって。 そういった主義を曲にしたものではないかと思われるんですが、トリ食っとると言えば、 「肉フェス」 で食中毒が出ましたなぁ。 「鶏むね肉のたたき寿司」って、それ、炎天下の屋外で食ったらアカンやつや…。 「肉フェス」 は去年の秋にナガシマで開催されたので行ってみたんですが、そんなに肉ばっかり食えねぇ。。。 そう思わされるイベントでありましたな。

 ということで、閑話休題。 ここで、京都プチ旅の夕食状況を簡単にレポートしておきたいと思います。 帰りの新幹線と風呂に入る時間を考えて、17時に予約を入れたんですが、これがちょっと失敗。 昼飯を食い終わったのが14時頃だったので、ぜんぜん腹が減ってねぇ。。。 おまけに店には他に誰も客がいなくて、かなり孤独だったりもしたんですが、ま、店の人は丁寧だし、愛想もいいしで、まったく問題は無かったんですけどね。 で、料理の内容はこちら。

選べる1ドリンク♪ 八寸♪ 煮物椀♪


 まずは特典の 「選べる1ドリンク」 。 岐阜羽島駅から家まで、クルマで帰らなければならないので、ジンジャーエールを選びました。 で、続いては 「八寸」 と 「煮物椀」 。 昔、イナリワンという名前の競走馬がいましたが、イナリの椀ではなくて、煮物の椀。 というか、汁物っすな。 京都の白味噌 (←かなり甘い) に、生麩 (?) を沈めたようなものでありました。 ちょっぴり添えられたカラシが、いいアクセントになっておりますな。 ということで、次。  「エッジ・オブ・ラブ」 。 ベースと2管のコール&レスポンスみたいな感じでテーマが演奏された後、ラウズのソロがあって、ベースと2管の絡みがあって、おしまい。 で、次。  「エッジ・オブ・ラブ」 は歌物なのか、ジャズ・オリジナルなのかは不明なんっすが、ここに来てようやく、マイナー調の地味なファンキー。 そういった雰囲気の曲が登場しましたな。 フレンチホルンが地味に効果的だったりして、オスカー君の弾くチェロも、なかなかいい感じでありますな。 で、続いては 「オスカー・ライズ・アゲイン」 。 タイトルから推測されるように、オスカー君のオリジナルだったりするんですが、小粋にバウンスする、スインギーなナンバー。 そういうアレだったりして、うーん、まあまあ? ということで、次です。

お造り盛り合わせ♪ 焼物♪ 焚合せ♪


 「お造り盛り合わせ」 と 「焼物」 と 「炊合わせ」。 前回、この店で晩飯を食った時は、サカナ系の焼物を+500円で国産牛の石焼に変更して貰って、結果、大満足だったんですが、残念ながら今回のスパ付きのプランには、そういうのがありません。 肉にするか、スパにするかで悩んだんですが、肉は昼に食うしぃ。 …というので、今回は我慢するとして。 結果、今回の焼物は魚の照り焼きと海老の塩焼きということになってしまって、うーん…。 やっぱりちょっとテンションが下がりますな。 そんなに肉ばっかり食えねぇ。。。 そう、 「肉フェス」 で思い知らされたんですが、肉がぜんぜん無いというのも、ちょっと寂しいっすなぁ。 「炊き合わせ」 も所詮は野菜を炊いて合わせただけのもので、 メインにはほど遠かったりするしぃ。。。 ということで、ここから後半っす。 ヴィニー・バークの部。 こちらのほうはかなり変則的な編成だったりして、ロニー・オドリッチのクラリネット、ドン・バーンズのアコーディオン、ジョー・シンデレラのギターと、およそモダン・ジャズらしからぬ楽器が顔を揃えていたりします。 こりゃ、演奏のほうにもあまり期待出来ないな。 そんな気配がひしひしと感じられるんですが、まず手始めは 「ザ・コンチネンタル」 。 後半のほうは1曲を除いて、すべて歌物ナンバーで占められているんですが、出だしは小粋なスイング・ナンバーといった風情。 「ああ、これかぁ。」 と、誰もがお馴染みのメロディだったりします。 ベースとクラとアコーディオンとギターの絡みは、めっちゃ室内楽的だったりして、ま、これはこれで、アリかな? そんな気がしないでもありません。 で、次。  「フォー・オール・ウイ・ノウ」 。 しみじみとしたバラードでありますな。 で、次。  「イエスタデイズ」 。 地味なバラードでありますな。 ということで、次。

揚物♪ 御飯・留椀♪ 水菓子♪


 「揚物」 と 「御飯・留椀」 、そして 「水菓子」 。 焼物がちょっとアレだったので、実質的なメインはこの天麩羅ということになったんですが、鯛なんかもあったりしたので、そこそこ満足。 水菓子は瑞々しいシャーベットと、水気の乏しい抹茶のブラウニーだか、なんだか。 抹茶のブラだけだと、水菓子として、どうよ? そんな気がしないでもないんですが、シャーベットが美味しかったので、満足♪ で、その後でスパのほうに行ったんですが、天然温泉もあるし、半露天風呂もあるし、サウナもあるし、スパ付きのプランで無ければ入る気がしないくらい高価だったりするので、客も少なくて、ゆっくりと寛ぐことが出来て、満足♪ これ、スパ付きのランチ・プランだったとしても、昼飯を食ったすぐ後で風呂に入らなければならないワケではないみたいだし、昼にここでランチを食って、夜に再び風呂に入りに来る。 そういうパターンもいいかも知れませんな。 とまあそんなことで、次。  「イマジネーション」 。 しみじみとしたバラードです。 ゆったりテンポの3連チャンで、ちょっとダレる感はあるんですが、続く 「タイム・アウト」 はバーク君のオリジナル。 適度に軽快な仕上がりだったりして、ま、いいんじゃないすかぁ? で、次。  「ソフトリー・アズ・イン・ア・モーニング・サンライズ」 。 日本名 「朝日のようにさわやかに」 でありますな。 朝日新聞とか、ぜんぜん爽やかじゃねーじゃん。 そんな気がしないでもないんですが、 「朝さわ」 好きの僕としては、この選曲は嬉しい限り。 ベースのピチカートによるメロディに、手拍子が絡むという、そういうノリのいい仕上がりだったりするんですが、パーソネルのところに担当楽器として (handclaps) と書かれていたのは、コレのことだったんっすな。 異色作であるが、遺書臭くはない。 そういうアレだったりして、なかなかよかったな。 そのように評価していいのではなかろうかと。

 とまあそんなことで、後は 「オン・ジ・アラモ」 「ハニーサックル・ローズ」 と続いて、今日のところは以上っす。

【総合評価】 ほんのちょっとしたプチ小品の寄せ集め。そんな感がないワケでもないんですが、おすぺ師匠の意外と知的な一面を垣間見ることが出来たし、クラリネットとアコーディオンのほうも、軽く聞き流すには適度だったりするし、たまにはこういう緩いのも、悪くないんじゃねーの? そんな気がしないでもない、そんな1枚でありました。


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