( 前回 までの粗筋 ) 神護寺と西明寺を散策した。 時間に余裕があったので高山寺も覗いてみたが、立入禁止のエリアに立ち入ってしまい、地味に静かに叱られた。 そう言えば 「鳥獣戯画」 を見るのをすっかり忘れていたが、レプリカだから、別に悔しくなんかないっ! …ということで、ゴールデンウィーク京都プチ旅の後半です。 今回の行程表は こちら 。 この後、予約してある先斗町の飯屋でクソ高いランチを食うことになっているんですが、その道中、時間調整を兼ねて、地味に神泉苑にでも立ち寄ってみようかと。 そんな話を前回、荒井薫子の 「OH!新鮮娘」 の歌声と共にお届けしましたよね。 あの動画だけだと、もしかして荒井薫子って、めっちゃ歌が下手なんじゃね? そう誤解する人が出てくるかも知れないので、今回は別の歌声も紹介しておきたいと思います。 ほれ 。 これを見て、もしかして荒井薫子って、歌だけじゃなくて、振り付けもヤバいんじゃね? そこのところに気付いて頂けたら本望なんっすが、ま、これは本人のせいではなく、振り付け師にかなり問題があるような気もするんですけど。 カニの横歩きから 「ウッフゥー!」 そして、ウキウキ♪ あと、ピンクのスパッツを穿かせたりする、スタイリストのセンスも。 色んな意味で、周囲に恵まれなかったな。 そう思わずにはいられませんが、それはそうと、高山寺の前からJRバスに乗って二条駅に向かう途中で、僕にある野望が目覚めてしまいました。 もしかしたらこれ、 仁和寺 にも行けるんじゃね? …と。 一度、行ってみたいと思いつつ、地下鉄では行きにくいエリアなので、その欲望を果たせずにいたんですが、この 高雄・京北線 というバスの停留所が門のすぐ目の前にあったりするんですよね。 バス待ちをしている小僧が、習わぬ経を読んじゃうレベルの門前っぷりだったりして、30分の猶予があれば、寺の雰囲気くらいは掴めるんじゃね? そんな気がしないでもないので、バスを途中で降りて、ちょっと様子を窺ってみることにしました。 清水寺や金閣寺、銀閣寺なんかと比べると、人気も知名度も今ひとつで、わりと空いてそう。 ただし、御室桜の時期は除く。 そんなイメージがあったんですが、遅咲きの御室桜というのが有名なんっすよね。 ちなみにオムロンは御室 (おむろ) に本社があったので、御室、ん〜♪ そういうアレだったりするんですが、その御室桜の時期を除いたにも係わらず、意外と混んでいたりして、入場券を買うのにけっこう時間を取られてしまったんですが、とりあえず 「御殿」 のエリアだけは何とか見て回ることが出来ました。 寺なのに御殿があるって、ちょっと珍しいっすよね。 皇族や貴族にゆかりが深いので、こんな御所風の建築物が見られるんだそうですが、池田貴族とか、鳥貴族とか、色んな貴族がここを訪れたりしたんでしょうなぁ。 ぶっちゃけ、あまり多くは期待していなかった、というか、どういうところなのかよく分からないまま中に入ったんですが、
おお、エエやん♪ まず最初に目に飛び込んでくるのは、「南庭」 。 枯山水の庭なんっすが、近くにある超有名な龍安寺の例のアレ(←見たことない)に比べると、広々とした水嶋ヒロ。 そういった風情で、かなりシンプルな造りになっていたりします。 向こうに見えているのがナントカという門で、左右に植わっているのが 「左近のナンタラ」 とか 「ウコンの力」 とかいうヤツ。 で、御殿のほうはアレです。 いくつかの建物が渡り廊下で接続されていて、いい感じに巡回出来るような造り。 詳しくは ここ を見て貰うとして、今回は時間の都合で、左下のエリアだけを軽く流した感じになります。 仁王門というところから中に入ったんですが、何か、臭 (にお) うモン。 そんなこともなく、普通の門でありましたな。 肛門とかだったら、何か臭いそうなんっすけどね。 (写真・上から2枚目) は白書院という所から撮ったものではないかと思うんですが、となると、向こうに見えているのは勅使門ということになりますな。 統一教会の勅使河原クンなんかが、この門から出入りするのではないかと思われます。 もう、ほとんどの人が忘れちゃったと思うんですが、新体操の元女王・山崎浩子の旦那っすよね、勅使河原クン。 通称テッシー。 で、その下の写真のような、こじんまりとしたプチ中庭のようなものがあって、 「ほぉ、ほぉ。」 とか思いながら歩いて行ったんっすが、その先に絶景が待ち構えておりました。
おお、凄ぇぇぇぇ! こっちが 「北庭」 ということになるようですが、南のほうが枯山水なのに対して、こちらは池泉式でありますな。 この2タイプを揃えるというのは、わりと有りがちな構成なんですが、ここの場合、池の向こうに抜群の距離感で五重塔が見えていて、見事! …としか言いようがありません。 で、この庭、ずーっと先の霊明殿というところから眺めても、実にいい感じだったりします。 (写真・いちばん下) 参照。 計算されつくした経産大臣。 そういったアレだったりして、とまあそんなことで、仁和寺は以上っす。 さすがに30分くらいの隙間時間で堪能出来るような規模ではありませんでしたが、ま、それなりに雰囲気は掴めたかな…と。 また今度、御室桜の咲く頃に、御室、ん〜♪ …ということで、定刻より10分くらい遅れてやってきたJRバスに乗って、二条まで移動。 バスが遅れると分かっていたら、もうちょっとだけゆっくり出来たんですが、というか、昼飯を予約するのも、良し悪しだったりしますよね。 時間も行く場所も昼飯に縛られることになって、緊縛プレイにまったくソソられるものを感じない僕にとっては、デメリットのほうが多かったりするんですが、でもまあ、美味いものを食って贅沢したいという気持ちもあるし、うーん…。 とまあそんなこんなで、地下鉄に乗って、京都市役所前で降りて、先斗町まで歩いて、本日のランチは こちら 。 数年前の春にも一度行ったことがあるんですが、わりと雰囲気がよかったし、食い物も美味かったし、定期的に案内の葉書を送ってくれたりもするので、リピってみることにしました。 ランチは2種類くらいあって、安いほうだと 5,000円、高いほうだと 7,500円くらい。 安いほうでも十分に高いやんっ! そう思われるかも知れませんが、安いほうだとメインは 「筍と大根 牛肉のおろし餡かけ」 とか、そんなの。 これ、筍と大根が主役っすよね? 牛肉は餡のほうに申し訳程度に購入されているだけっすよね? せいぜい頑張って挽肉20グラムとか。 頑張らなかった場合、牛肉はおろされていて、流動食みたいになっちゃってる可能性だって考えられます。 これが高いほうになると、メインは京都牛ステーキ。 そういうことになって、前回も食べたんですが、非常に美味だったという記憶があります。 ということで、えーい、高いほう、いったれ〜!
お一人様の場合、カウンター席ということになって、わりと気楽でよかったりするんですが、今回は他のお客様にちょっと問題がありました。 何か、常連っぽい雰囲気の妙齢のオバハンが2人ずつ2組。 もしくは4人で1組。 そんな感じだったんですが、半分くらい席が空いているのに、すぐ隣に座るというのもちょっとアレなので、いちばん手前のところに一人だけ離れて、ポツンと。 孤独感が半端ねぇ。。。 板長さんは代替わりしたらしく、かなりヤングな青年だったりするんですが、妙齢のオバ様がたと楽しくお話されていて、ぜんぜん相手にしてくれねぇ。。。 ま、とりあえず、料理だけは普通に出してくれたので、別にいいっすけどね。 「料理人との会話を楽しみながら、カウンター席で充実した時間を…」 とか、そういうシチュエーションは、元からちょっと苦手だったりするし、放置しておいてくれて、むしろ本望でありますな。 で、料理のほうは、先ほど紹介した “一休” のヤツとはちょっと違うものあったりするんですが、
高野川っすな。 この川は出町柳のところで賀茂川と合流して、鴨川と名前を変えて、市内の中心部を流れ下って行くんですが、で、その先はというと、嵐山の方から流れてくる桂川に合流するという、そういうシステムになっていたりします。 で、桂川 + 宇治川 + 木津川 = 淀川となって、大阪湾に流れ込むことになるんですが、ちなみに高雄を流れていた清滝川というのも桂川の支流だったりします。 で、この辺りの高野川は地元民のバーベキュー&水遊びスポットとなっているようで、大学生の集団やら、家族連れやら、パンツ姿の幼女やら…。 僕も子供の頃、親戚のおじさんに連れられて町屋川に遊びに行ったことがあるんですが、 「海パン持ってないから…」 と拒絶したのに、 「普通のパンツでええやん!」 とか言われて、ブリーフ姿で無理矢理に水遊びをさせられた苦い記憶が…。 近くにいたガキに 「普通のパンツって!」 とか言われて、めっちゃ傷付いたのを今でも鮮明に覚えているんですが、多感なパンツ幼女が心に深い傷を負わないことを祈らずにはいられません。 ま、そんなことはお構い無しに、楽しそうに水遊びに講じていたようなので、たぶん大丈夫だとは思うんっすけど。 とまあ、そんな世俗にまみれた光景を横目に歩いていくと、やがて (写真・上から2枚目) のような塀が表れて、「へぇ〜」と感心しているうちに、門のところに到着〜。 2,000円払って、ボールペンと書経の用紙が入った袋を貰い、ちょっとした庭を抜けて、建物の中に入場〜。 まず最初に階段を上って、2階から庭を眺めるという、ちょっと変わった造りになっていたりするんですが、いやあ、なかなか素晴らしいものでありますな、こりゃ。 板張りの部分がピカピカに磨き上げられていて、秋には “床もみじ” が楽しめるものと思われます。 こんなイメージ 。 ああ、こりゃ、 2,000円搾取しても、人が来ますわ〜。 同じく “床もみじ” で有名な実相院のほうは撮影禁止みたいだしぃ。 “青もみじ” の今の時期だと、ま、1,000円が分相応かな? そんな気がしないでもないんですが、この “床新緑” はもう1箇所、1階に降りて行く階段があるところの間でも楽しむことが出来ます。
(写真・いちばん上) 参照。 あー、これだと何か、ちょっと今ひとつですな。 実物はもっと綺麗だったりするんですけどね。 で、後はまあ、苔だとか、額縁庭園っぽい構図だとか、燈籠だとか、ちょっとした小さな小池だとか。 おい、小池! 思わず、そう呼びかけたくなっちゃうんですが、1階に常駐していた、誰も何も聞いてないのに、勝手にベラベラと蘊蓄を垂れたがる住職さん (←2,000円にはガイド料も込み?) によると、今がちょうど新緑がいちばん鮮やかな時期なんだそうで。 「あと2〜3日もすると葉っぱが茶色っぽくなって、ちょっと重い雰囲気になってしまいます。」 そう聞くと、何だかちょっと得した気分になっちゃいますなぁ。 とまあそんなことで、この京都の八瀬というエリア、パンツ姿の幼女込みで、けっこうオススメ♪ …だったりします。 で、後は夕食ですか。 今回は日帰りなんっすが、晩飯を食って、風呂にも入ってから帰るという、そんなプランを立ててみました。 当初は京都駅の近くで適当に飯を食って、風呂は京都タワーの ここ で済まそうかと思ったんですが、去年の秋に泊まった このホテル 。 ここの中の日本料理屋に こんなプラン があったので、頼んでみることにしました。 メシも風呂も、どちらもなかなか良かったので、リピってみようかと。 で、その結果の程は…、後半の途中に適当に紛れ込ませることにして、とりあえず、おしまい♪
ということで、今日から “その他の楽器(ベース編)” をお届けしようと思います。 諸般の事情により、1回だけ (ドラムス編) に戻ることになろうかと思うんですが、で、今日はオスカー・ペティフォードとヴィニー・バークっす。 前者は “オスペ師匠” の尊称で知られるベースの大御所、後者のほうは、個人的にはまったくよく知らない人なんっすが、どうやらこちらもベース弾きである模様。 2ベースの変則編成なのかと思ったら、そうではなく、それぞれがリーダーを務めた何の関連もない2枚の10インチ盤を、2つ合わせて12インチ盤にしてみましたぁ。 そういうアレだったりするようで、名付けて 『ベース・バイ・ペティフォード〜バーク』 。 で、このヴィニー・バークという謎の人物についてググってみたんですが、とりあえず ここ 参照っすか。 『ベースマン列伝』 って、こんな企画が少なくとも37回は続いていることに、ちょっと驚いたんですが、このエディ・コスタの奴はうちでも取り上げておりますな。 ほれ 。 まったく記憶から消し去られていたんですが、どうやらベース弾きである模様って書いてるじゃん、3年くらい前の僕。 とまあそんなことで、まずは “オスペ師匠” のほうから片付けておきたいと思うんですが、ジュリアス・ワトキンスのフレンチホルンに、チャーリー・ラウズのテナー。 ピアノがデューク・ジョーダンで、ドラムスがロン・ジェファーソン。 何だか、地味渋いファンキーに期待が持てそうな面子でありますな。 ということで、1曲目。 「セクステット」 。 何だかエロい響きで口にするのが恥ずかしいし、捻りがないし、曲名は6重奏団(セクステット)なのに演奏は5重奏団(クインテット)だったりするし、まったく何の取り柄もないタイトルなんですが、これを書いたのはジェリー・マリガンなんだそうで。 そのせいなのかどうかは知りませんが、演奏を聞いて、 「ん…?」 と思ってしまいました。 オスペ君のベースによるイントロはなかなかに強力なんっすが、続いて登場するテーマのアンサンブルは、洗練されたウエスト・コースト風の仕上がり。 1954年という、まだハード・バップも確立されてない頃の吹き込みなんですが、いわゆるクール・ジャズって奴? このところクソ暑い日が続いているので、クールなのは多いに結構なんですが、僕が期待していたのとは、ちょっと違うような気がしますなぁ。。。 その後、ラウズ、ジョーダン、ジェファーソンと続く各自のソロは、十分にアドリブしているので別にいいんですが、でもって、西海岸なテーマに戻って、おしまい。
で、次。 「ザ・ゴールデン・タッチ」 。 「ザ・黄金のおさわり」 っすか。 おさわりバーと金粉ショーをコラボさせた、新しい風俗っすかね? 金粉ショーのどこがいいのか、僕にはまったく理解不能だったりするんですが、作曲したのはクインシー・ジョーンズ。 で、演奏のほうも小洒落たアレンジがキラリと光る、そういったアレになっておりますな。 この、キラリと光るところが金粉なんっすかね? 知的なセンスが感じられるテーマ部のアンサンブルに続いて、ペティフォードのチェロがフィーチャーされるんですが、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ほんのちょっとした小さなプチ小品でありましたが、ま、悪くはなかったかな…と。 で、次。 「ケーブル・カー」 。 ペティフォードとクラークの共作のようですが、このクラークというのは恐らくケニーではなかろうかと。 2管のハモリで小粋なテーマが演奏された後、ワトキンス、ジョーダンの順で短いソロがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ま、鋼索鉄道らしさは、それなりに表出されていたんじゃね? そのように評価していいのではなかろうかと。 元が10インチ盤なので、1曲の演奏が2〜3分程度だったりして、何とも物足りないものがあるんですが、とりあえず、次。 ペティフォードのオリジナルで、 「トリクトロティズム」 。 トリ食っとるって。 そういった主義を曲にしたものではないかと思われるんですが、トリ食っとると言えば、 「肉フェス」 で食中毒が出ましたなぁ。 「鶏むね肉のたたき寿司」って、それ、炎天下の屋外で食ったらアカンやつや…。 「肉フェス」 は去年の秋にナガシマで開催されたので行ってみたんですが、そんなに肉ばっかり食えねぇ。。。 そう思わされるイベントでありましたな。
ということで、閑話休題。 ここで、京都プチ旅の夕食状況を簡単にレポートしておきたいと思います。 帰りの新幹線と風呂に入る時間を考えて、17時に予約を入れたんですが、これがちょっと失敗。 昼飯を食い終わったのが14時頃だったので、ぜんぜん腹が減ってねぇ。。。 おまけに店には他に誰も客がいなくて、かなり孤独だったりもしたんですが、ま、店の人は丁寧だし、愛想もいいしで、まったく問題は無かったんですけどね。 で、料理の内容はこちら。
とまあそんなことで、後は 「オン・ジ・アラモ」 、 「ハニーサックル・ローズ」 と続いて、今日のところは以上っす。
【総合評価】 ほんのちょっとしたプチ小品の寄せ集め。そんな感がないワケでもないんですが、おすぺ師匠の意外と知的な一面を垣間見ることが出来たし、クラリネットとアコーディオンのほうも、軽く聞き流すには適度だったりするし、たまにはこういう緩いのも、悪くないんじゃねーの? そんな気がしないでもない、そんな1枚でありました。