TOMMY POTTER'S HARD FUNK (METRONOME)

TOMMY POTTER (1956/9/10,13,16)

TOMMY POTTER'S HARD FUNK


【パーソネル】

ROLF ERICSON (tp) BENNY BAILEY (tp) <#8-11> AKE PERSSON (tb) <#1-6>
GUNNAR "HACKE" BJORKSTEN (ts) <#1,5,6> ERIK NORSTROM (ts) <#2-4,7> STIG GABRIELSSON (bs) <#1,5,6>
FREDDIE REDD (p) TOMMY POTTER (b) JOE HARRIS (ds)
【収録曲】

(01-03) THE IMP / KEESTER PARADE / RUSS AND ARLENE
(04-06) PUNSCH / T.N.T. / REETS AND I
(07-09) SPONTANEOUS / TUNNELBANEN / STAR EYES
(10-11) WHAT IS THIS THING CALLED LOVE? / GUESSIN'
【解説】 ( 2016年07月18日更新 / 連載 1,218回 )

 京都に行って来ました。 去年の秋、今年の正月、今年のゴールデンウィークに続いて、2ヶ月ぶり、4回目くらい。 桑名からだと手近だし、季節ごとに見所があるし、クソ高いメシ屋なんかもネットで簡単に予約出来たりするので、わりと偏愛しているんですが、そういえば先日、僕は2回ほど行ったことがある 先斗町ふじ田 の近くで火事があったみたいですな。 えーと、 ここ っすか。 先斗町で炭火焼を楽しむなら。 そういう店だったようですが、炭火で店まで焼けてしまって、ぜんぜん楽しめねぇ。。。 店の位置は、ふじ田くんの隣の隣の隣の隣の、道路を挟んだ反対側あたりのようで、延焼して炎上。 そういった事態は避けられたようですが、あの通りは道がクソ狭かったりするので、道路を挟んだ反対側と言っても、ぜんぜん “対岸の火事” では済まされませんからね。 消防車も入れずに消火活動も難航したようですが、こんな時、桂南光がいてくれたら…。 ま、南光がいたところで、難航する消火活動には、何の助けにもならなかったと思いますが、こんな時、オロナインH軟膏があったなら…。 従業員の男性(23)が右手をガラスで切って軽い怪我をしたようなので、桂南光よりはH軟膏のほうが役に立ちそうなんですが、何でもいいけどH軟膏って、何が “H(えっち)” なんっすかね? 何か、ヘンタイ的なプレイに使ったりするとか? メンソレータムに比べると、随分と穏やかなプレイであるように思われるんですが、とまあそんなことで、京都。 今回は会社の旅行で、日帰りで。 そういうプランだったんですが、で、どこに行ったのかと言うと、まずは 京都鉄道博物館 。 大宮のほうの “鉄博” には行ったことがあるんですが、今年の春にオープンした京都のほうが規模は大きいそうですな。 が、根が “梅小路蒸気機関車館” だけに、そっちのほうに重点が置かれているイメージだったりして、SLにもSMにも興味がない僕としては、ソソられ具合は、あんまり…。 当初、90分くらいの見学時間が予定されていたのが、諸般の事情により50分くらいに短縮されちゃったんですが、ま、いっかぁ…と。


< 京都鉄道博物館 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 が、実際に中に入ってみると、あ、こりゃ、ぜんぜん時間が足らんな…と。 もともと僕は、かなりの方向音痴だったりするんですよね。 更に運動音痴と、ただの音痴 (←歌が下手) 。 その “3痴” すべてを兼ね備えた 「痴人の愛」 だったりするんですが、館内で迷う → 外に出てからも迷う → 観光バスに戻れない → 集合時間に遅刻 → ド顰蹙。 そういった事態を避ける為に、かなり早めの現地からの撤退を心がけるようにしております。 時間ばかりが気になって、おちおち展示も見ていられないんですが、とりあえず本館の1階だけをザクッと回って、さっさと外に出ることにしました。 個人的にはとりあえず、 (写真・上から2番目) の信号機がよかったかな? そんな気がするんですが、もし、ポール・チェンバースが生き返って、 『GO…』 の続編の 『GO GO…』 というアルバムを作ることになったとすれば、これ、ジャケットに使ってもいいっすぜ? もしポール・チェンバースが生き返らなかったとすれば、郷ひろみでもいっかぁ。 そんな気もするんですが、デビュー前、フォーリーブスのバックに出演し 「ひろみです!」 と紹介され、会場から 「Go!Go!Let's Go Hiromi!」 と声援を受け、そのまま芸名が郷ひろみとなる。 ほぉ、そんな由来があったんっすかぁ。 これがもし、 「ヒロシです…」 という紹介だったら、こんなハイテンションな声援は受けなかったに違いありませんが、で、あとは扇形車庫に蒸気機関車がズラッと展示されているところを覗いて、おしまい。 四十にして惑わず。 そんな言葉がありますが、サバ君、48歳にして道に迷わず。 わりとあっさりバスの所まで辿り着けそうになったので、時間を潰す為にその辺を歩いてみることにしたんですが、この辺は 梅小路公園 という都市公園になっていたりします。 梅小路と言えば、武者小路、綾小路、山本浩二、塩麹と並ぶ “世界5大コージ” のひとつなんですが、 京都市水族館 なんかもあったりして、その気になれば余裕で1日くらいは時間を潰せそう。 こんな企画 もやっているようで、鉄博で鉄ちゃんのオッサンを見るより、水族館で浴衣ギャルを見るほうが、全然いいじゃん! そう思わずにはいられませんが、何でもいいけどこれ、館内 「かいじゅうカフェ」 にて 「ゆかたを着てきました」 とお申し出しないと、 「イルカとスプラッシュ!!かき氷」 を貰えないんですな。 んなもん、見れば分かるじゃん! これがもし、 「弟の山川豊を連れてきました!」 という条件なら、申告しないと見ただけでは分からないだろうし、鳥羽一郎以外、あまりにもハードルが高かったりするんですが、で、とりあえず (写真・いちばん下) 。 建物とガス燈(?)が、なかなかいい感じだったので、何となく撮ってみたんですが、 京野菜レストラン なんだそうで。 子供受け、悪そう。 オッサン受けも、悪そう。 ランチメニュー を見ると、お子さまランチプレートとか、お子さまカレーとかはあるので、お子様はこれで誤魔化せそうなんですが、おっさんランチプレートいうのは無いので、おっさん、不満。。。 ディナー だと 「極上お肉のめぐみ」 なんてのがあるので、あ、おっさん、ここでエエわ! そんな気もするんですが、とまあそんなこんなで、とりあえず鉄道博物館とその周辺は、以上っす。

 で、続いては昼飯。 からすま京都ホテルの中にある中華レストラン で、オーダーバイキング。 おお、なかなかエエやん♪ 面倒で無くて、おまけに好きなものが食えて、いいっすよね、オーダーバイキング。 小田くんもバイキンマンも、満足。 小田くん、欠席だったんっすけど。 西本願寺なんかを横目で見ながら、バスは烏丸通りを北上して、ホテルの前に停車。 さ、これから中華三昧だねっ♪ …と思ったら、その前に、錦市場まで歩いて行って、戻ってくる。 そんな企画が敢行されました。 鉄博の見学時間を削る替わりに、急遽追加された行程なんですが、錦市場には行ったことが無かったし、お土産に漬物も買えたし、祇園祭の準備状況なんかもチラっと見えたし、お姉さんから団扇 (うちわ) を貰えたりもしたので、ま、よかったかな? …と。 ホテルからはちょっと遠かったっすけどね。 とまあそんなこんなで、中華三昧タイム♪ 蒸し鶏とか、焼売とか、スープとか、小籠包とか、海老チリとか、酢豚とか、マーボー豆腐とか、青椒肉絲とか、鶏の唐揚げとか、帆立貝の甘辛炒めとか、揚げ蕎麦とか、いやあ、三昧しました。 が、おっさん連中が食べもしないのに無駄に料理ばかりオーダーして、デザートをオーダーしないうちに時間切れになってしまって、杏仁豆腐が食えなかったのが、無念。。。 座る席を間違えましたなぁ。。。 で、本日最後の目的地は サントリーのビール工場 。 ビールはあまり好きではないし、車の運転があるので飲めないし、工場見学で知見を深めたい! そんな向上心も無かったりするので、ぶっちゃけ、どうでもいい。 そんな企画だったりするんですが、自由行動で京都の町をブラブラするほうが断然、楽しいのにぃ。。。 昼飯の中華も、それはそれで三昧だったんですが、個人的には貴船の川床とかのほうが、よかったかな? そんな気もします。 あれ、一人では駄目なので、こういう機会こそ、チャンスだったんっすけどねぇ。 ま、そういうワガママは、自分が幹事になって強行するしか無いんですが、とまあそんなこんなで、ビール工場に到着〜。 で、結果のほうは…、ま、あんなものでしょうなぁ。 仕込工程とか、ビールが地味に仕組まれている様子を見るだけで、うーん…。 缶詰めや瓶詰めの工程はそれなりに動的ではありましたが、どうってことないな…と。 ただ、最後の試飲だけは、めっちゃ充実しておりました。 大きめのグラスでプレミアムモルツが3種類、3杯まで。 太っ腹やんっ♪ が、飲めない人は、かなり冷遇されちゃいます。 ノンアルコールビールやソフトドリンクもあるという話だったんですが、1杯目は使い捨てのコップに 「なっちゃん」 アップル味が2/3くらい。 おかわりが出来るのかどうかも不明で、周囲の人々がグビグビとビールを飲んでいる中、何だかいたたまれない気持ちになってしまいました。 でもまあ、それ以外はそれなりにアレだったし、幹事が頑張って考えてくれた行程にケチを付けるというのもアレだし、こうして何とか1回分のネタになったワケだし、とっても楽しかったね♪ そう、大人の感想を述べておくのが賢明なのではなかろうかと。

 で、幹事と言えば、来年あたりに回って来ちゃいそうな予感が。 「貴船の川床」 も捨てがたいんですが、アレ、けっこう値が張るし、料理も鮎の塩焼きとかだったりするので、雰囲気以外にはさほどソソられるものがなかったりします。 抹茶を飲んで、生八ッ橋を食べる。 そういった、プチ川床みたいなプランがあるといいんっすけどね。 無いんか? …と思って調べてみたところ、知恵袋に こんな解答 が。 いや、川側でない山側の店って、それ、ぜんぜん意味が無いし、何かこう、色々と、もういいっす…。 ちなみに、kirikiribitoさんが書かれているように、貴船だけでなく、鴨川にもありますよね、川床。 こっちのほうは 「かわどこ」 ではなくて、「かわゆか」 と読むそうなんですが、こっちのエリアなら鮎の塩焼きとかじゃない、もっとお洒落なものを食わせてくれるところも多数あります。 ただ、鴨川の川床 (かわゆか) の場合、川の上に床があるのではなく、河川敷みたいなところだったりするので、何か思っていたのと、ちょっと違うな…と。 やっぱり貴船の川床 (かわどこ) のほうが、ズンドコっすよねー。 2者の比較は ここ 参照。 鴨川の川床 (かわゆか) のほうも、よく見ると微妙に用水路(?)の上に床があったりするんですが、これって “高瀬川” けぇ? それは鴨川の西側、先斗町の向こうの木屋町通りを流れているヤツちゃうん? ちなみに京都にはもう1箇所、高雄にも川床 (かわどこ) だか、川床 (かわゆか) だかが、ありますよね。 ここ とか、 ここ とか。 雰囲気はよさそう。 ただし、食い物は鮎の塩焼きとか。うーん…。 京都以外には無いんけ? そう思って調べてみたところ、金沢とか、飛騨高山とか、そういう小京都っぽいところで、イベントみたいな感じでやっていたりするみたいなんですが、 これ とか。 このイメージ図では、盛り上がっているのか、そうでもないのか、今ひとつ判断しかねるものがあるんですが、 「楽しまナイト」 だけじゃなく、夏の間は常設して貰って、飛騨牛の串焼きとか、みたらし団子とか、そういうのを気軽に食べられるようにして頂けると嬉しいっすな。 で、飛騨高山。 三重県からの日帰り旅行としては、お手軽なスポットっすよね。 僕が幹事になった暁には、行き先、ここでいいんじゃね? そんな気がしてきました。

 プランとしては、そうですなぁ。 まずは ここ で、ラーメン工場を見学&試食。 個人的には、あまりオススメはしません。 飛騨大鍾乳洞&大橋コレクション館。 こっちのほうがオススメっすな。 2007年に盗まれて、2008年に目減りして戻って来た金塊も見れたりするしぃ。 何でもいいけど http://www.syonyudo.com/ って、何、日本を代表する鍾乳洞みたいなドメインを取得してんねん!? で、昼は 高山グリーンホテルの日帰りプラン を利用。 みんなには無国籍料理ランチバイキングでも食わせておいて、僕だけ幹事特権で、飛騨牛100gを陶板焼きで!日本料理 「緑亭」 で贅沢ランチ。 これでお願いしまっす。 ラウンジで味わう季節のケーキセットというのも付けて下さい。 で、ランチの後は終日、自由行動ということで、古い町並みを散策するなり、ホテルに残って温泉でのんびりするなり、フリーダムに各自で何とかして下さい。 ここ、 飛騨物産館 も併設されていて、いいっすよね。 今回の京都の旅は、錦市場の漬物屋以外、まともにお土産を買うところが無かったんっすよね。 帰りに三重県の関ドライブインで生八ッ橋を買ったりしておりましたが、で、いろいろと考えているうちに、猛烈に高山に行きたくなって来たので、来年の正月用に、個人的に宿を押さえてしまいました。 高山からはちょっと離れるんですが、飛騨古川の ここ 。 前にも一度ネタにしたことがあったかと思うんですが、その時は他の宿に変えちゃったんっすよね。 で、高山グリーンホテルの日帰りプランも押さえておきました。 月替わり御膳&季節のケーキ&ほっこり温泉♪  「飛騨牛100gを陶板焼きで!」 と、どっちにしようか悩んだんですが、月替わり御膳でもそれなりに飛騨牛が食えるみたいなので、ま、いっかぁ…と。 昼飯なら、ちょっとした焼肉みたいなので十分っすよね。 お泊まりは飛騨古川の八ツ三館 (やつさんかん) 、お土産はグリーンホテルの物産館 (ぶっさんかん)、焼肉のタレは晩餐館 (ばんさんかん) ということで、ヨロシク!

 ということで、今日はトミー・ポッターっす。 誰? …と、聞きたくなるような地味なベーシストなんですが、経歴のほうは、なかなか。 全盛期のチャーリー・パーカーと一緒に演っていた人だったりします。 有名な この写真 にも写ってますぜ。 ちなみに右端の半分切れている兄ちゃんは、まだ無名だった若かりし頃のジョン・コルトレーンなんだそうです。 あと、『ジ・アメイジング・バド・パウエル』 にも入ってますな。 俺、昔、パーカーやパウエルと一緒に演ったことがあるんだぜ! それだけで一生、食っていける…かどうかはともかく、少なくとも、年寄りになってからも自慢出来ますよね。 で、今日はそんなトミー・ポッターの 『トミー・ポッターズ・ハード・ファンク』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 全部で11曲も入っているので、2枚のアルバムを1つにまとめてみました系のCDだったりするのかも知れませんが、1956年、スウェーデンのストックホルムでの録音。 地元民が多く参加しているのか、名前を見ても読み方すらよく分からん人達が多かったりするので、詳しい面子の紹介は割愛させて貰うとして。 とりあえず、ピアノにフレディ・レッドが入っているというのがソソられるポイントだったりするんですが、とりあえず、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは、そのフレディ・レッドのオリジナルで、 「ザ・インプ」 。 どこかで聞いたことがあるような曲なんですが、 『ザ・コネクション』 に別の名前で入ってたヤツっすよね、多分。 なかなかいい感じのファンキー・チューンだったりして、立ち上がりは上々。 城みちるも、オダギリジョーも、上々だじょー。 そう、評価を下すに違いありませんが、3管 (?) のユニゾンでテーマが演奏された後、テナー、トロンボーン、ピアノ、トランペットの順で、各自の充実したソロが披露されます。 からあげクン・レッドなフレディ・レッドのプレイが光るんですが、その他、あまり素性がよく分からない管楽器担当の人たちも、実にいい出来だったりします。 特にテナーのグンナー・ハック・ブジョークステン (?) とかいう人は、ちょっぴりフランク・ヘインズっぽい風情が感じられて、秀逸。 中盤、地味にリーダのピチカート・ソロがフィーチャーされて、タイコのジョー・ハリスとの絡みで盛り上がって、ラストは管楽器とピアノとタイコのチェイスみたいなのがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 6分02秒という、さほど長くは無い演奏時間の中に、ハードバップの楽しさがギュギュッと凝縮した、そんな仕上がりでありました。 で、次。 ジョニー・マンデル作の 「キースター・パレード」 。 これはアレです。 シンプルなブルース。 そういった感じのアレなんですが、何だかダサくて、都会派アーバンな僕の趣向には、ちょっと…。 テーマの合奏の後、ロルフ・エリクソンというラッパ吹きのソロが出てくるんですが、やや中間派な風情だったりして、ちょっと…。 続くトロンボーンのソロもダサくてアレなんですが、フレディ・レッドのピアノで何とか挽回して、リーダーのピチカートが地味に続いて、で、最後はテナーのエリック・ノストロームっすか。 先ほどのブジョークステン (?) とかいう人に比べると、何だか古くさい感じがして、ちょっと…。 とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 1曲目がモロにタイプの出来だっただけに、やや落胆を感じさせる結果に終わってしまいましたが、この後、どっちのほうに転んでしまうのか、ちょっとドキドキ。

 ということで、3曲目。 タイニー・カーンという人の作で、 「ラス・アンド・アレン」 。 正しい読み方は不明なんっすが、明るく正しいハード・バップ。 そんな感じの仕上がりでありますな。 やや古くさい感もあるので、好みが分かれるところではないかと思うんですが、1・5・6の “イチコロ” と、2・3・4・7は別のセッションとなっていて、どうやらこの “兄さん死なない” 路線のほうが、ちょっとハズレである予感が…。 となると、続く 「パンスチ」 (?) も、あまり多くは期待出来そうにありませんが、ラッパ吹きとして全曲に参加しているロルフ・エリクソンのオリジナルでありますな。 作曲者を前面に押し出したリフ調のナンバーだったりするんですが、やはり、この人のソロはあまり僕の趣向にはそぐわないような…。 このままでは、最初の1曲だけやん! そういった結果に終わってしまいそうなんですが、ここでその最初のメンバーが帰ってくるので、ちょっと期待♪ ということで、 「T.N.T.」 。 3曲目と同じタイニー・カーンという人のオリジナルなんですが、TNTと言えば、トリニトロトルエン。 火薬の原料でありますな。 火薬と言えば花火なんですが、桑名の花火と言えば、TNTではなくて、NTN。 昔は東洋ベアリングという名前だったんですが、どこをどう略して、NTNになっちゃったんすかね? ちょっと気になったので、ググってみました。 NTNの名前の由来は、大阪の巴商会のボールベアリング部の発足を機に市場に登場したもので、技術を担当した西園二郎のN、資本を投入した社長丹羽昇のNと、これら2つを販売を担う巴商会のTで結び、商標としたもの。 ほぉ、調べてみたら、意外とつまらなかったっすな。 ちなみに今年の桑名の花火は、いつも見ていたエリアが有料席になっちゃいました。 ほれ 。 4人マスで1万円。 ちょっと高いような、そこそこ妥当なような? 前の日から席取りをする手間が省けたし、早めに手を打ったお陰で、前のほうの席を確保出来たっぽいので、ま、よかったかな? そんな気はするんですが、銭を徴収するからには、NTN以外のプログラムを、もうちょっと充実して欲しいところでありますなぁ。 花火の前にステージ・イベントがあるようなので、そっちのほうに食われちゃうのかも知れませんけど。 3代目三重県住みます芸人のカツラギ、社会人サッカーチームのヴィアティン三重、ゆめはまちゃん、映画 『クハナ!』 のトークショー。 そんな人達やハマグリが出演する模様。 ヴィアティンは名前を “桑名” から “三重” に変えて、どうでもよくなってしまったので、僕が支出した1万円は、クハナ・キッズのおやつのアイス饅頭代として、有効的に活用していただけたらと思います。 で、演奏のほうに話を戻しますが、期待されたメンバー・チェンジもさほど効果を発揮しなかったようで、あの輝かしい1曲目は、もう永遠に戻ってこないような気が…。 テーマに続くフレディ・レッドのピアノとか、それなりに聞き所はあるんですが、続くトロンボーンのソロはアレだし、うーん…。

 ということで、次。  「リーツ・アンド・アイ」 。 ベニー・ハリスの曲なんですが、バド・パウエルの演奏で有名なアレっすよね。 で、これが久々にちょっといい感じだったりするんですが、テーマ部はハード・バップ黎明期の熱気が感じられる仕上がりだったりしております。 が、ボントロやラッパのソロはちょっとアレだし、で、テナーのいいほうの人も、最初に思った程ではなかったりしますなぁ。。。 何だかネガティブなコメントばかりになって来ちゃいましたが、続く 「スポンティニアス」 では、よくないほうと思われていたテナーの人がけっこう頑張ってくれているし、ベースやドラムスのソロもフィーチャーされているし、全般的にラテンのフレーバーで、日本人の受けはよさそうだし、とまあそんなこんなで、次。 ここからは3つめのセッションということになるんですが、サックスやトロンボーンが抜けて、ベニー・ベイリーが加わった2トランペットのクインテット編成となります。 これがまた、ちょっと微妙だったりするんですが、とりあえずはベニー・ベイリーのオリジナルで、 「トゥネルバネン」 。 正しい読み方は、不明。 で、曲、演奏共に、出来としては、うーん…。 ということで、次。 歌物ナンバーの 「スター・アイズ」 。 パーカーゆかりのナンバーなんですが、これを2トランペットで演っちゃうとは、斬新というか、ひねくれているというか。 ミュートを駆使した、ほのぼの系の仕上がりだったりするんですが、クールで知的な僕の趣向には今ひとつ、そぐわないような…。 で、次。 これまた歌物スタンダードで、 「ホワット・イズ・ディス・シング・コールド・ラブ」 。 日本名 「恋とはどんなものでしょう」 、もしくは 「恋とはどんなものかしら」 。 いずれもオカマ調だったりして、カマ嫌いな僕としては、ちょっとアレでありますなぁ。 演奏のほうもミュートを駆使した、ほのぼの系だったりして、うーん…。 ということで、ラストっす。 ベイリーとエリクソンの共作で、 「ゲッシン」 。 特段、書くこともなかったりして、とまあそんなことで、今日のところは以上っす。

【総合評価】 終わってみれば、最初の1曲だけやん! そういうアレだったりして、尻すぼみ感が半端ありません。 “ハード・ファンク” と呼べそうなのは数曲に留まっているので、これは 『トミー・ポッターズ・あへあへ昆布』 というアルバムなんだ。 そう、自分に言い聞かせれば、そこまでの落胆はなくて、世の中、気の持ちようでありますなぁ。


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