CHARLIE HADEN − JIM HALL (IMPULSE)

CHARLIE HADEN & JIM HALL (1990/7/2)

CHARLIE HADEN - JIM HALL


【パーソネル】

JIM HALL (g) CHARLIE HADEN (b)
【収録曲】

(01-03) BEMSHA SWING / FIRST SONG / TURNAROUND
(04-06) BODY AND SOUL / DOWN FROM ANTIGUA / SKYLARK
(07-08) BIG BLUES / IN THE MOMENT
【解説】 ( 2016年07月24日更新 / 連載 1,219回 )

 第二種電気工事士の技能試験が迫って来ました。 どれくらい迫っているのかと言うと、この原稿がアップされる頃には、既に終わっているという、かなり逼迫した迫り具合。 ぶっちゃけ、こんなもん書いてる場合じゃねえ! そんな気もするんですが、勝負を捨てる気は無いっすからね。 受かる気、満々。 が、勉強する気はあまりなかったりして、そのギャップに苦しんでいるところだったりするんですが、何とかしなければなりませんなぁ。 技能試験なので、技と能力が勝負。 枝 (えだ) と熊力 (くまぢから) は、わりとどうでもよかったりするんですが、いくつか覚えておかなければならないポイントもあったりするので、超付け焼き刃で、何とかしちゃおうかと。 読んで面白い物にはならないと思うんですが、そんな事、気にしている場合じゃねえ! ということで、早速、本題に入ることにしましょう。

 まずは こちら 。 準備万端 という練習セットを買ったところ、こんな紙が1枚入っていたんですが、 3−4 (スリーフォー) 式結線術 っすかぁ。 もしかしてこれ、門外不出の秘密兵器なんじゃね? そんな気がしないでもないので、マル秘部分にはモザイクを入れておいたんですが、どうしても気になる人は、自腹を切って 「準備万端」 を買って貰うか、あるいは押し入れの奥のほうからモザイク除去装置を引っ張り出しくるなどして、自力で何とかしてくださいね。 とりあえず僕としては、 “結線作業が簡単にできるおまじない” とやらを覚えなければならないんですが、全部で4ステップ。 これくらいなら、何とかなりそうですなー。

  STEP-1 : (白)コン・ブ
  STEP-2 : (黒)コン・スイ
  STEP-3 :  上上・下下
  STEP-4 :  スイッチ・ブ

 これだけではあまりにも何の事だか分からないので、ちょっとだけヒントを書いておこうと思うんですが、

  コンセント → コン
  負荷 → ブ
  スイッチ → スイ
  魚肉のすり身を竹など棒に巻きつけて焼いたもの、または蒸した加工食品 → チクワ

 そういう読み替えです。 最後の食材が試験で支給されることは無いと思うんですが、何となく頭に 竹輪麩(ちくわぶ) が浮かんで来たので、独断で追加しておきました。 (白) とか (黒) というのは電線の色なんですが、最初の “(白)コン・ブ” というのは、ちょっと危険ですな。 昆布は黒いじゃん。 そう、頭が混乱する恐れがあります。 利尻昆布のイメージは捨てて、おぼろ昆布とか、とろろ昆布とか、都こんぶなんかを想像したほうがいいかも? 白っぽい酢の粉が付いてたりしますからね、都こんぶ。 黒昆布か、白昆布かと言われると、どちらとも取れるグレーゾーン昆布だったりするんですが、で、続いては “(黒)コン・スイ” 。 これもちょっと意味不明なんですが、クロマティ、頭部死球で、昏睡。 そういったシーンを頭に浮かべるといいかも知れません。 で、 “上上・下下” 。 これはまあ、いいすかね。 畑中葉子の 「後ろから前から」 。 あれの続編のようなものだと思っておけばいいでしょう。 上上、下下、どうぞ〜♪ 何かちょっと楽しそうっすなぁ。 そうなってくると、最後の “スイッチ・ブ” というのも、ちょっと捻っておきたいところですな。 このままだと、どんな部活やねん? そんな疑問しか浮かんで来ないんですが、上から下へという流れの中で、吸うっ恥部 。 3−4 (スリーフォー) 式結線術というより、 “69式” じゃね? そんな気がしないでもないんですが、とりあえず先に進みましょう。

 続いては こちら 。 これは別に門外不出でも何でもないと思うので、無修正でお届けしたいと思うんですが、ケーブルと電線被覆の剥き寸法。 コンとかスイとかブとかにケーブルを接続する場合、外装を剥いて、中の電線の被覆も剥いて、中身の電線を露出させ、それを穴に差し込んだり、輪っかを作ってビスで留めたり。 そういった作業をすることになるんですが、その剥き剥きの寸法が決められていたりします。 その寸法をある程度、覚えておかねばならんのですが、まずはランプレセプタクル。 無駄に格好いい名前だったりするんですが、要は白熱電球を取り付けるソケットみたいなヤツです。 輪作りしてビスで留めるという、原始的な作業が求められるんですが、 (ペンチで輪作りの場合) とか、数字が2つあって、面倒っすよね。 ペンチで輪を作らない場合は、どうすんねん? そんな疑問が出てくるかと思うんですが、そういう場合は こいつ を使います。 何となく便利そうなので、物は試しと思って買ってみたんですが、これがまた、思った以上にクソ便利で、ちょっと感動しました。 まさに電気工事士の実技試験だけのための工具。 輪作りとか、子作りに比べると、ぜんぜん楽しくなさそうで、まったく乗り気ではなかったんですが、 この動画 を見ながらやってみたら、意外と面白いっ♪ いい感じに輪っかが出来たりすると、半端無い達成感が得られたりするんですが、ということで、剥き剥きの寸法。 教科書とはちょっぴり違うんですが、40mm外装を剥いて、20mm電線被覆を剥く。 これでイケそうですな。 江戸川乱歩 (ランプ) 、始終 (40) 、怪人二十 (20) 面相 。 シリーズ物っすからね。始終登場しますよね、二十面相。 で、次。 露出形コンセント。 何だか、春先になると増えそうなコンセントなんですが、これも輪作りして、ビス留めするタイプ。 寸法は35mmと20mm。 露出狂のサンコン (35) 、二重 (20) 橋で逮捕。 あんな警備の厳しそうなところで露出すりゃ、そりゃ…。 で、次。 ひとつ飛びますが、露出側に対抗するのが、埋込形端子。 みんなの部屋の壁に埋め込まれているコンセントやスイッチなんかがソレなんですが、これらの機器は輪っかを作らず、真っ直ぐな電線を穴に差し込む形状となっております。 差し込むだけなので、先っちょは短くていいんですが、電線そのものはたっぷり長めに。 100mm外装を剥いて、10mm電線被覆を剥く。  (100) (10) の王を埋葬 (埋設) 。 アザラシなら野ざらしでもいいんですが、さすがにライオンともなると、ちゃんと埋めてあげたほうが賢明かと。

 で、続いては引掛けシーリング。 これは蛍光灯の照明器具を吊すヤツですな。 丸形と角形があるんですが、施工方法は同じ。 電線部分を穴に差し込む形となります。 剥き剥き寸法は20mmと10mm。 ・・・。 えーと、何かいい覚え方は無いっすかね? とりあえず思い付いたのは、二条 (20) (10)で、ぶっかけ塩リンゴ (引掛けシーリング) というヤツなんですが、ちょっぴり意味不明だしぃ。 …とか悩んでいるうちに、重大な事実が発覚しました。 試験日は24日の日曜日だとばかり、ずーっと勝手に思い込んでいたんですが、よく見たら23日の土曜日じゃん!! そう言えば、学科試験と同じく、技能のほうも名古屋で受けるつもりだったんですが、希望受験地のところを空欄のまま出しちゃったみたいなんっすよね。 希望地を書いて返信しろ。 そんな通知が届いていたんですが、気が付いた時には既に提出期限を超過していて、強制的に三重県 (津) で受けさせられることになりました。 名古屋は24日で間違いないんですが、津のほうは23日なんっすなー。 土曜日に死ぬ気で勉強するっ! そんな意欲に満ち溢れまくっていたんですが、すっかり予定が狂ってしまいました。 ぶっちゃけ、こんな原稿を書いている場合じゃねえ! そんな気がしてならないんですが、とか言ってるうちに土曜日になって、試験のほうも終わってしまって、原稿を書く時間がたっぷり出来てしまいました。 結果のほうは・・・。 来年に向けて、頑張りまっす♪

 ということで、気を取り直して、剥き剥き寸法の続き。 端子台・配線用遮断機。 今年の前期の土曜日の部には出なかったので、明日、もしくは後期の部、あるいは来年の試験に出る可能性があるんですが、40mm外装を剥いて、10mm電線被覆を剥く。 端子台や配線用遮断機の端子部分は、線を差し込んでビスで締め付ける。 そういう構造になっているんですが、奥まで突っ込んで、ちょうどいい感じになる長さが10mmくらいだったりします。 単身 (端子) 者、四十(40)雀と(10)姉妹を飼う。 家に帰って誰もいないのは寂しいっすからね。 小鳥を飼うというのは、いい選択だと思いますが、ちなみに四十雀(シジュウカラ)、十姉妹(ジュウシマツ)と読むので、念の為。 で、最後はジョイント部分。 線と線とをリングスリーブ、もしくは差込形コネクタでジョイントするんですが、外装の剥き寸法はいずれも100mm。 ただし、アウトレットボックスの中でつなぐ場合は130mmになるようです。 で、電線被覆の剥き寸法は、リングスリーブの場合20mm。 参考書によっては30mmと書かれたものもあるんですが、はみ出した分は後で切り揃えることになるので、あまりシビアに考えなくても大丈夫かと。 差込形コネクタでジョイントする場合は12mmという細かい数字になるんですが、これとか、引掛シーリングの10mmとか、埋込形端子の10mmとかは、機器に長さを合わせる為のゲージが付いていたりするので、無理に覚える必要はありません。 とりえあずジョイント部分の場合、100mmまたは130mmで外装を剥いて、30mmで電線被覆を剥いて、差込形コネクタの場合は、後からゲージに合わせて、短くする。 そういう方法でいいのではなかろうかと。 乗員と(ジョイント)、(100)姓、参上(30)! 百姓の箱入り娘も参上(+30)! アウトレットボックスという箱の中でジョイントする場合は、百姓(100)に参上(30)を足して、130にする。 その部分も無理矢理に詠み込んでみました。 ちなみに試験問題には仕上がり寸法として150mmという数字が指定されるんですが、長いのはどれだけ長くてもオーケー、短いほうも半分くらいまでなら大丈夫。 そんな超ザル判定だったりするので、あまりシビアに考えなくても大丈夫かと。

 で、続いては これ 。 線と線とをリングスリーブで接続する場合、大中小、どれを使うかが問題になってきます。 電気工事士の技能試験の場合、大は出て来ないので、中か小か、どちらか。 で、小の場合、刻印というのも問題になって来ます。 こういうの で、ガチャンと押し潰すんですが、圧着終了後、端子に使用したダイスがわかるようにマークが入ります。 これっすな。 中のところに中を挟んでガチャンとすると、中の刻印が、小のところに小を挟んでガチャンとすると、小の刻印が。 ただし、1.6mmの線2本をジョイントする場合のみ、仕様するリングスリーブは小でいいんですが、ガチャンするのは小のところではなく、いちばん上の (1.6×2) というところ。 ここでガチャンすると、 “○” という刻印が打たれます。 で、リングスリーブの種類と刻印。 上のほうの表はややこし過ぎて覚えきれないので、その下の簡易版のほうで、十分。 電気工事士の技能の試験で使われる線は 1.6mmか2mmかの2つしかないんですが、2mmの線は1.6mm×2本と換算する…と。 (2)郎 = イチロー(16)2人分(×2)。 マジかよ? 優秀過ぎるやん、二郎♪ で、小(○)=1.6mm×2本まで。これは圧着工具に答えが書いてあるようなものなので、特に覚える必要はなくて、換算3〜4本で、小(小)。 これだけ押さえておけば大丈夫でしょう。 三枝(3〜4)、桂(小)枝。 個人的には、刻印の “○” と “小” の間違いくらい、大したこと無いじゃん。 そんなふうに思えてしまうんですが、このミスは 「重大な欠陥」 と判断されて、ガチャン間違いで、即、不合格。 そういう厳しい判定が下されるので、注意が必要です。 電気工事士の技能試験の場合、電源ケーブルには2mmの線が使われるので、電源が絡む接続は2本でも “小” の刻印になるというのを覚えておきましょう。 で、小と中との境目でありますが、4本のジョイントで、うち1本に電源が絡んで来ると “中” になります。 ま、 “小” のスリーブにはどう頑張っても入らなかったりするので、その場合は “中” にすれば大丈夫かと。

 とまあ、以上のポイントをしっかり押さえておいて、うっかりミスをしないように慎重に慎重に作業を進めれば、基本的な問題なら、まず大丈夫。 あとは応用編として、3路スイッチ、4路スイッチというのがあったりするんですが、3路スイッチは 左に“0”、右に “1”“3” という数字があったりします。 で、黒線を “0” に繋ぐというのがポイント。 三郎(3路)くん、 『クロ(黒)ーズ ZERO(0)』 を見る。 4路スイッチの場合、左に“1”“3” 、右に “2”“4”。 1本のケーブルを“1”と“3”に、もう1本のケーブルを“2”と“4”に繋ぎます。 四郎(4路)くん、死に(42)、遺産(13)貰う。 3路スイッチというのは階段の上と下のように、どちら側でも入・切が出来るスイッチのことなんですが、途中の踊り場にもスイッチを付けよう。 そのように思い立った場合、階段の上と下に3路スイッチを付けて、真ん中の踊り場には4路スイッチを使うことになります。 3で4を挟み込む形。 で、上上、下下、どうぞ〜♪ そのように接続するワケでありますが、これはもう、自分で実際にやってみないことには、なかなかピンと来ないでしょうな。 分かってしまえば “3−4 (スリーフォー) 式結線術” だけで、何とかなっちゃうような気が? そんな、かすかな自信が芽生えた中で迎えた試験の本番。 会場はだだっ広い体育館のようなところで、いくつかのグループごとに、ずらーっと机が並べられていて、なかなか壮観でありました。 机の奥行きが思ったよりも短くて、1つの机に2人が座る形なので、作業スペースはかなり狭いです。 そこに工具やら、危惧やら、電線やらを並べたり、広げたり、繋いだりしなければならないので、けっこう大変。 工業高校のクソ喧しい奴らなんかも多かったりして、こんなガキ共には負けられねぇ! そんな闘志がメラメラと湧いて来ます。 圧倒的な男優位の集団で、ギャルの含有率は1〜2%程度なんですが、僕の前の席はたまたま、2人とも若いギャルでありました。 女の子に負けるのは、ま、別にいいかな? そんな気がしないでもないんですが、ギャルの前で、恥だけは掻きたくないところっすよね。 ま、実際はギャルの後ろの席なので、そうそう醜態を見られる心配はないと思うんですが、工具を落としたりして、迷惑を掛けてはいけません。 緊張が高まる中、問題の用紙が配られました。 まだ中は見れないんですが、表紙のところに 「配布される材料一覧」 が載っていて、それを見れば、だいだいどの問題が出題されるのかを推測することが出来ます。 面倒な3路スイッチや4路スイッチ、アウトレットボックスなんかの名前はなくて、そこに書かれているのは、基本的な奴らばかりでありました。 もしかして、これ、超ラッキーだったりするのかも?

 そして、いよいよ試験開始。 問題は事前に公開されているんですが、 ここ 。 13個のうち、どれかが出題されることになるんですが、つい最近まで、まったく練習する気になれなくて、直近の2日間でとりあえず1から3まではやってみました。 後は飛び飛びで、適当に何問か。 練習不足もいいところだったんですが、よりによって 「No.1」 かよ!! 2も3もやる必要は無かったということになりますが、まじでラッキーっすよね、こりゃ。 後はミスしないように慎重に慎重に。 剥き剥き長さを間違えないように、“○”と“小”を間違えないように。 軽微な不具合とか言われると嫌なので、ランプのところの輪作りも、やり直して形を整えたりしました。 ケーブルの接続は “白コンブ” に、 “黒コンスイ” と。 後は最後の “吸うっ恥部” の接続だけなんですが、ここまで来て、心にちょっと余裕が生まれたので、残り時間をチェックしてみることにしました。 試験時間は40分。 …ということは、残り…、約5分。 アカンやんっ! 焦りまくりながら、何とかスイッチと負荷の接続3箇所のうち、1つだけリングスリーブをガチャンコンするところまでは出来たんですが、無情にもここで、 「はいっ、試験終了でーす!」 という合図が…。 「道具をすべて机の上に、両手を膝の上に置いて下さい。以後、すこしでも作業をした場合は、失格と見なします。」 …って、マジかよ!? あと2分くらいあれば格好は付きそうだったので、何とか隙を窺って作業を続けようかとも思ったんですが、結局のところ、なすすべも無く、僕の夏は終わりました。 一応、練習はやってみたんですが、制限時間40分とか、ぜんぜん気にしてなかったんっすよね。 輪作りの形とか、気にしている場合じゃなかったんっすな。 それが分かっただけでも、来年度に向けての大きな収穫であったな。 そう、自分に言い聞かせないと、ちょっとやりきれないんですが、隣の席の兄ちゃんも、前の席のギャル2人も、隣のテーブルの高校生もしっかり完成させていたし、うーん…。 この失敗を無駄にしない為に、敗因をしっかりと分析しなければならんのですが、道具や。 道具が悪かったからに違いない! そう思わずにはいられません。 リングスリーブをガチャンコする圧着工具は会社にあったヤツを借りたんですが、 よく見たら 「平光(ひらみつ)」 で書いてあるやんっ! 去年、平光クンが試験で使って、不合格になったヤツやん!  縁起悪っ! 自腹を切って買い換えてやるぅ! で、ついでに 合格ゲージ も買ってやるぅ!  合格配線チェッカー で合格配線をチェックしまくってやるぅ! 敗因は明らか。 平光ガッチャンもそうなんですが、それ以上に、練習不足だったのが致命的なんじゃね? そんな気がしないでもないので、来年は間違いなく受験希望地に 「愛知県」 と明記して、試験前日の土曜日の練習、頑張りまっす♪

 ということで、今日はチャーリー・ヘイデンっす。 本来なら、こんな原稿を書いてる場合じゃねぇ! そういう想定で、なるべく労力が最小限で済むように 『チャーリー・ヘイデン − ジム・ホール』 というアルバムをチョイスしてみたんですが、(1)ジャケ絵を書くのが簡単そう。 (2)参加者が2人だけなので、パーソネルのところを書くのが楽。 (3)ベースとギターのデュオって、どう考えてもつまらんに違いないので、真面目に曲解説を書かなくても、まったく良心が痛まない。 その3つが大きなポイントでありますな。 1960年代後半くらいの作品なのかと思ったら、2014年3月の録音だったんですが、チャーリー・ヘイデンとジム・ホールって、2年くらい前の時点では、まだ生きていたんですなー。 調べてみたらヘイデンは2014年の7月にお亡くなりになったようで、ほぼ、死ぬ直前っすな。 一方、ジム・ホールのほうは2013年12月にお亡くなりになったようです。 ということは、ん? 死んだ後? 改めて調べてみたら、僕の持ってる輸入盤に書かれていた 2014年3月22日というのは、パット・メセニーが何らかのコメントを寄せた日付であったようで、録音のほうは1990年7月2日、モントルー・インターナショナル・ジャズ・フェスティバル・ライブ。 そういうことであるようです。 2人共、ぜんぜん生きてるじゃん! それはそうと、ジャズ・フェスでベースとギターのデュオって、迷惑行為以外の何物でもないと思うんですが、おまけに演奏時間もクソ長いっすぜ。 いちばん短い曲でも 7分05秒、長いのだと 12分04秒。 それが全部で8曲も入っているんだから、苦行以外の何物でもありませんな。 当初の予定と違って、原稿を書く時間はたっぷりとあるんですが、真面目に曲解説を書かなくても、まったく良心が痛まない。 そういうアレであるのは間違いないようなので、ま、ぼちぼちいきますかぁ。

 ということで、1曲目。  「ベムシャ・スイング」 。 セロニアス・モンクのオリジナルで、確かに何となくベムシャっぽいんだけど、まったくスイングしない。そういったアレでありますな。 で、演奏のほうはというと、ベースのピチカートによるイントロに続いて、ギターが出て来て、テーマのメロディーを演奏する。 で、以下、2者の絡みによって、淡々と進んでいく。 そういうアレだったりするんですが、これぞ究極のインタープレイでありますな。 そう、前向きに捉えることも出来るし、ぶっちゃけ、危惧していたほど退屈な出来ではありませんでした。 その後、ベース、ギターの順で、各自の卓越したソロが披露されるんでしょうな。 個人的には、とりあえず、いいやぁ。 そんな気持ちになったので、次に進みます。 ヘイデンのオリジナルで、 「ファースト・ソング」 。 しみじみとしたバラードで、2つの弦楽器の絡みが何とも言えない寛いだムードの阿部寛。 そういうアレだったりして、とまあそんなことで、次。  「ターン・アラウンド」 はオーネット・コールマンの作品。 そういえはチャリ・ヘイ君は大網冷凍人間カルテットの出身でありましたな。 言われなければコールマンの曲だとは分からないような、アーシーなブルースだったりするんですが、で、演奏のほうはというと、魂の叫びであるな。 そのように評価していいのではなかろうかと。

 ということで、次。 このペースだと、今日の後半は目論見通り、すぐに終わっちゃいそうなので、ちょっと余談を挟みたいと思いますが、始まりましたなぁ、ゆるキャラグランプリ。 正直、まだやってたのかぁ。。。 そんな空気になって来ている気がするんですが、で、 ここ を見ても、桑名の 「ゆめはまちゃん」 の姿が見えないような? 今年こそ、四日市の 「こにゅうどうくん」 の野郎に負けちゃう予感がしていたんですが、それを見越して、敵前逃亡を図ったとか? ま、賢明な判断と言えるかも知れませんな。 僕としても、毎日投票する手間が省けるし、順位の変動に一喜一憂しなくて済むし、ま、よかったかな…と。 が、こにゅうどうくんの野郎が上位になったりすると悔しいので、とりあえず 「ごーたん」 に投票しておこうかと。 多度のキャラなので、そほど思い入れはなかったりするんですが、とまあそんなこんなで、次。 歌物スタンダードの 「ボディ・アンド・ソウル」 。 個人的に好きな曲なので、ベースとギターのデュオでどんなふうに演奏されているのか、期待に胸が膨らんで、ワクワク♪ で、実際のところ、ベースのピチカート主導で演奏されるテーマ部がなかなかいい感じだったりして、当たりなんじゃね? そんな気がしますな。 ま、最後まで聞き続ける気力は無かったりするんですが、ということで、次。 ジム・ホールのオリジナルで、 「ドーン・フロム・アンティグア」 。 なかなかいい感じのナンバーっすな。 出だしはお静かなんですが、途中から割と亀井静香になったりして、ま、悪くはないかな…と。

 で、次。 歌物ナンバーの 「スカイラーク」 。 しみじみとした地味なバラードで、滋味に溢れたジミー大西。 そういうアレだったりして、ということで、次。 ジム・ホールのオリジナルで、 「ビッグ・ブルース」 。 大きなブルースっす。 ということで、ラスト。 チャリ・ヘイ君のオリジナルで、 「イン・ザ・モーメント」 。 地味です。 ということで、今日は以上っす。

【総合評価】 ライブの余興として1曲くらい、こういうのがあっていいとは思うんですが、さすがに全8曲がベースとギターのデュオというのは、ちょっと…。 このジャズ・フェスに行っちゃった人、このCDを買っちゃった人、今日の原稿を読まされちゃった人、ご愁傷様です。。。


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