VISITATION (STEEPLE CHASE)

SAM JONES (1978/3/20)

VISITATION


【パーソネル】

TERUMASA HINO (cor) BOB BERG (ts)
RONNIE MATHEWS (p) SAM JONES (b) AL FOSTER (ds)
【収録曲】

(01-03) OCCURANCE / VISITATION / JEAN MARIE
(04-06) BEFORE YOU / MY FUNNY VALENTINE / DEL SASSER
【解説】 ( 2016年07月10日更新 / 連載 1,217回 )

 暑いっすなぁ。 あまりにもクソ暑いので、椎茸にしちゃおうか? そんなふうに考えたりしている昨今でありますが、何の話なのかというと、 これ 。 砂丘にするか、椎茸にするかで、悩んだ挙げ句、とりあえず前者を選んだ僕ではありましたが、あまりのクソ暑さに、次第に砂丘熱が冷めて来ちゃいました。 僕の熱は冷めても、砂丘のほうはジリジリと熱を蓄積しているに違いなく、毎日クソ暑いところで仕事をしているのに、更に輪を掛けて暑いところへ遊びに行くとか、マゾかよ? そんな気がしてきたので、やっぱり椎茸ランチ&温泉にしようかな? そう、方向転換を図ることにしました。 「砂丘らっきょうバーガー」 にはちょっと惹かれるものがあるんですが、クソ暑い中で揚げ物とか、ちょっとヘビーっすよね。 今年は 「ガチ揚げ!」 、夏の暑い時期だからこそ揚げ物です! その心意気は立派だと思うんですが、よく3品も食いますなぁ、この大橋巨泉。 余命いくばくもないと噂されておりましたが、めっちゃ元気そうで、何より。 が、個人的に “夏に揚げ物” は、ちょっとヘビー。 ベビーカステラですら、ヘビー。 モソモソして、口の中の水分を持ってかれちゃいますからね。 ということで、夕方に浦富海岸で遊覧船に乗るというプランはそのままでいいとして、昼は椎茸&温泉に変更。 朝、7時前に新幹線に乗って姫路まで行って、そこから 「特急はくと」 というのに乗って、鳥取に向かおうかと思うんですが、関西や岡山方面から山陰に向かう特急には、この「はくと」の他に 「やくも」 や 「いなば」 というのがあったりします。 本名がイナバ君である僕としては 「特急いなば」 、捨てがたいな。 そんな気がするんですが、それと同時に 「特急やくも」 は、出来るだけ捨てたいな…と。 めっちゃ評判悪いっすからね。 自然振り子式で、めっちゃ揺れて、めっちゃ酔って、ゲロゲロ。 世間では 「特急はくも」 と揶揄されているようですが、ゲロを吐く = はくも。 その汚名を返上すべく、当局では座席の間隔を広めにした 「ゆったりやくも」 というのを導入したんですが、座席の間隔とか、そういう問題じゃねえ! …というので、何の解決にもなっていなかったりして、世間では 「ぐったりはくも」 などと呼ばれているんだそうで。

 帰りは安来のほうから乗る関係上、どうしても 「はくも」 に乗らなければならないんですが、行きは鳥取までなので、 「特急はくと」 にしようかな…と。 ゲロを吐くと = はくと…ではなく、はくと=白兎なので、ゲロゲロ問題は大丈夫かな? そんなふうに楽観しているんですが、姫路 8時36分発で、鳥取着が10時12分着。 椎茸ランチには早過ぎるし、かと言って、鳥取市内は砂丘以外にこれと言って見るところも無さそうだし、午前中に遊覧船に乗るというのも時間的に厳しいし、うーん…。 で、地図を見たところ、智頭 (ちず) というのが鳥取の手前にあるのを発見したんですが、調べてみると、まあまあそこそこ観光地? そんな気がしないでもありません。 ほれ 。 智頭宿や石谷家住宅、この辺りは駅からも近いみたいだし、智頭駅には 「はくと」 も停まるし、ちょっとした時間潰しスポットとしては、手頃なんじゃね? そんな気がしないでもありません。 同じようなのに “八頭(やず)” というのもあるんですが、たまに、ここの高校が甲子園に出て来て、あっさりと初戦で負けて、 「はちあたま」 とか馬鹿にされたりして、ちょっと有名っすよね。 で、こちらの観光はどんな具合なのかと思って調べてみたら、 これ 。 おお、女子部のレベルが高ぇぇぇ! 八頭だけに、八頭身美人が多い土地柄だったりするとか? 大いにソソられるものがあるんですが、小谷美貴タンが一緒に写真を撮ってくれたり、渡辺萌生(もえなま?)タンが一緒にリンゴを囓ってくれたりするワケではないと思うので、ま、今回は智頭でチーズケーキでも食ってみようかと。 で、宿は ここ を押さえておきました。 鳥取駅のすぐ近くなのに天然温泉が沸いていて、おまけに貸切風呂もあったりして、いいっすなぁ。 料理プランの選択肢が多いのも嬉しいポイントなんですが、いちばんスタンダードなのだと、 こんな感じ 。  “鳥取産黒毛和牛ロースミニステーキ にら味噌ソース” というのがどれくらいミニで、味噌がどれくらいニラなのか。 そこが評価の分かれ目になっちゃいそうなんですが、個人的にニラって、あまり好きではなかったりするんですよね。 レバーも苦手なので、レバニラ炒めが大好物なバカボンのパパとは、一生、解り合えないままであるに違いないんですが、 にら味噌とか、余計なことをしてくれちゃいましたなぁ。。。 にら味噌は、やめろ! そう、睨みを利かせてくれる人はいなかったんすかね? で、もし、ステーキのミニ具合が、思った以上にミニマムだったとしても、 「黒毛和牛しゃぶしゃぶ」 のほうで補えそうなんですが、あ、でも、これも “小鍋” っすからね。 小とか、ミニとかじゃなくて、もっとガッツリ、肉を食わせろ!!

 そういう人の為に、 こんな素敵なプラン もあったりします。 おお、ステーキから “ミニ” の字が消えたぁ♪ ソースから “にら” も姿を消したぁ♪ 鍋が “小” なのはそのままなんですが、ビーフシチューと黒毛和牛チーズロールが追加されてるぅ♪ 文句の付けようがないほど、ガッツリと肉を食わせて貰えそうですな。 こぜにや君って、小銭を貯め込んでいるケチ臭いヤツなのかと思ったら、意外と太っ腹じゃん! お魚よりお肉がお好みのお客様って、まさに僕のことだったりするんですが、で、このプランに決めたのかというと、さにあらず。 こっちのほう にしちゃったんですが、ビーフシチューとか、あまり温泉旅館で食べたいとは思わないし、黒毛和牛チーズロールというのも、クソ暑い中で揚げ物。 ちょっとヘビーっすなぁ。。。 それに対して、こっちのプランには “のどぐろの塩焼き” が付いてくるし、 “白烏賊そうめん” という謎の冷皿料理も。 白鳥 (はくちょう) の賊ソーメン? あんな高貴そうな鳥をソーメンにして食っちゃうとか、いかにも “賊” だよね? …とか思っていたんですが、よく見たら違ってました。 “白烏賊 (しろいか)” のソーメンっすな。 イカを細く、ソーメンみたいに切って食べるヤツ。 美味しそう♪ 白イカというのはこの辺りの名物であるらしく 「白いか天婦羅」 というメニューでも登場するんですが、これも美味しそう♪ クソ暑い中で揚げ物じゃん! そう思われるかも知れませんが、フライだと重そうなんだけど、天麩羅ならイケそう。 何となくそんな気がします。 いくら好きでも、肉ばっかりだと飽きちゃいそうだし、こっちのほうのプランに決定っ♪ …すな。 ちなみに、メイン料理が 【やわらか和牛ステーキ】 ではなく、 【天然あわびステーキ】 なプランもあったりするんですが、個人的にアワビというのは、お詫びのシルシに貰っても、ただ迷惑なだけ。 そういうアレだったりするんですよね。 貝類の類いって、どうもあまり得意ではないんっすよねぇ。。。

 …と、そこで問題になってくるのが、中皿の “鳥取県産天然岩がき” 。 僕は幸い、牡蠣に当たったことはないんですが、好きか嫌いかと言われれば、あまり好きではありません。 食べられないことは無いんですが、積極的に食べたいとは思えない。 そういうアレだったりするんですが、牡蠣フライなら、ぜんぜん大丈夫だったりするんですけどね。 が、 ※ 岩がきは基本的に焼いてお出ししております…なんだそうで、この “基本的” というのはどういう意味なのかというと、もしご要望があれば、ナマで出してあげてもいいよ♪ そういうことらいしんですが、ナマで出すな! 焼くな! 揚げろよ!! そう思わずにはいられませんな。 あ、でも、クソ暑い中で揚げ物とか、ちょっとヘビーではないかと…。 そう言われるかもしれませんが、余計な気を遣わなくていいんだって。 夏の暑い時期だからこそ揚げ物やろ! そんな気がするんですが、 ※ 8月中旬頃まで岩牡蠣(焼き)をお出しいたします。 該当期間中にご宿泊予定で召し上がれないお客様は事前にお知らせください。 岩牡蠣は白イカと並んで、この辺りの名産らしいので、ちょっと食べてみたいような気もするんですが、そんなに好きでもないものを無理して食べる必要性もないし、うーん…。 しばし悩んだんですが、召し上がれない旨を事前にお知らせしておくことにしました。 すると、このような返事が。

  > 早速ではございますが、岩牡蠣が召し上がれない旨承知いたしました。
  > 他のものに替えさせていただきます。なお、その他の貝類はお召し上がりいただけますでしょうか?

 え、何それ? 「牡蠣が食べられなければ、他の貝類を食べればいいじゃない♪」 みたいな? 牡蠣の替わりの “他のもの” が “その他の貝類” とか、ぜんぜん嬉しくないんっすけど…。 いぶかしながら、他の貝類も得意ではない旨を申し上げたんですが、

  > 貝類の件、承知いたしました。
  > 岩牡蠣を含めた貝類はお出ししない様、他の品に替えてご用意させていただきます。

 あ、そういう事っすかぁ。 牡蠣が駄目ということなんだけど、他の貝類は大丈夫なの? 岩牡蠣(焼き)以外にも、他の貝類の類いを出そうかと思ってたんだけど。 そう、こちらを気遣ってくれていたんですな。 そうとも知らず、もしかして、こぜにや君って、ちょっとアホ? そんなふうに思ってしまって、申し訳ありませんでした。 貝の替わりがイカなら、ぜんぜん大丈夫なので、よろしくね♪ …とまあそんなことで、 セントレア っす。 先週、行って来たんすよね。 が、1回分の原稿を任せるには、ちょっと力不足だったな。 そんな結果に終わってしまったので、とりあえず前にも書いたことがある 「ぐったりはくも」 のネタなんかで行数を稼いでおいたんですが、結果、残りのスペースが少なくなってしまいました。 手短に片付けておこうと思うんですが、まずは昼飯の部。 当初は ここ で “ぐるぐるウインナー” を買うつもりだったんですが、現地に赴いたところ、 “ぐるンナー” が陳列されているケースと、店員のいる場所とが離れていて、何となく注文しづらい空気が漂っていたので、どこかの店に入って、何か適当に食うかぁ…と。 結果、 ここ で、高山ラーメンを食べました。 あまり “中華そば” らしくない仕上がりでしたが、ラメーンとしては、普通に美味かったっす。 で、続いては、飛行機の撮影っす。


< セントレアのスカイデッキにて > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 スカイデッキには、もわーっとした暑い空気が停滞していて、歩いているだけで汗が吹き出して来ちゃいます。 あ、こりゃ、砂丘とか、絶対に無理! そう悟った次第でありますが、で、飛行機のほうもアレですな。 金網があるから撮りにくいし、飛行機そのものも普通の旅客機ばかりで地味だし、急上昇や急降下や宙返りなんかをしてくれるワケでもないので、ぶっちゃけ、つまらんっすな。 もっと激しく飛ばんかいっ! クソ暑いわりには天気が今ひとつだったんですが、晴れていれば対岸の山の景色とか、けっこう綺麗だったりするかも知れません。 位置関係は こんな感じ なんですが、ナガシマスパーランドのスチールドラゴンとか、けっこうよく見えるものなんですな。 飛行機と船とのコラボが楽しめるのも、海上空港ならでは。 何でもいいけど、撮像素子に思いっきりゴミが付いて、右上のほうに写り込んじゃってますな。 パソコンのディスプレイは殺虫剤が遺留じゃん ( ← 前回ネタ 参照 ) だし、とまあ、そんなこんなで、飛行機は以上っす。 で、続いては “Cool Jazz FESTIVAL” 。 オフィシャルサイトの案内が消えちゃったので、貰って来たチラシをスキャンしておきますが、 これ 。 セントレア空港音楽祭というイベントで、初日がスイートなコーラス。 コーラスとか、カルピスのパチモンじゃん。 そんなイメージしかなかったりするんですが、仙人掌人形とか、袈裟丸祐介とか、そういった人達が出ていた模様です。 子供コーラス・マルシュ、日進児童合唱団、トゥモローズ少年少女合唱団。 そういったところも出演させて、幼女好きのオッサンを釣ろうとしたようですが、僕はそんなのには引っ掛かりません。 クールなジャズ。 ただ、それだけが目的なので、2日目のほうに行くことにしたんですが、映画 『KUHANA!』 スペシャルライブ、 “jazz×kids” が生出演っ! いやあ、めっちゃ楽しみっすなぁ♪ 14時55分からイベントプラザ会場、16時00分からセンターピア会場。 2回の出番があるようですが、あまり帰りが遅くなってもアレなので、最初のほうだけ見ることにしました。 昼飯と買い物と飛行機撮影。 これだけで余裕で時間が潰せる予定だったんですが、思ったよりもちょっとアレだったので、とりあえず女児バンド以外の演奏も聞いてみますかね?


< Centrair Cool Jazz Festival 2016 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、まずは “納谷嘉彦 & Cool Jazz Quintet”。 今回のイベントの為に特別に結成された急造コンボであるらしく、リズムセクションの3人がオッサンで、フロントの3人がすべてギャル。 そういう構成だったりします。 フルート、トランペット、サックスという3管編成でありますな。 ぶっちゃけ、あまり多くは期待していなかったんですが、なかなか充実した演奏だったりして、いやあ、よかったっす。 1曲目が、ハンク・モブレイか何かで聞いたことがあるような気がするアレで、続いては 「スイート・ラブ・オブ・マイン」 。 マクリーンの 『デモンズ・ダンス』 に入っているウディ・ショウの名曲っすよね。 お主、なかなかやるな! そう言いたくなる選曲っすよね。 その後、 「聖者の行進」 か何かで、大衆に媚びたのはちょっとアレだったんですが、ラストの 「師走」 といかいうオリジナルは、ベースやドラムスの渾身のソロも聞けたりして、かなりハードでフリーな演奏を堪能することが出来ました。 いい意味、ぜんぜん “Cool Jazz” ちゃうやん! 惜しむらくは、リーダーの納谷嘉彦クンのトークが、かなりスベっていたんですが、基本、ジャズをやる人に喋りを期待するというのは、間違ってますよね。 黙って楽器を弾いていれば、ボロが出なかったのにぃ。。。 ところでこれ、写真を上げたりしても大丈夫なんっすかね? 特に撮影禁止というアナウンスは無かったし、他の人もバシバシ撮っていたので、たぶん大丈夫だとは思うんですが、で、続いては “Sweet Little Pod” というグループ。 ギャルばかりのボーカル+サックス+リズム・セクション。 そういった編成なんですが、この日はレギュラーのベーシストが双子を出産♪ …とのことで、臨時でオッサンが参加しておりました。 何でもいいけど、この歌のお姉さん、ちょっとパンツが見えそう。 そればかりが気になって、あまり演奏が記憶に残っていないんですが、 「ラブ・フォー・セイル」 とか 「テネシー・ワルツ」 とか、そういったスタンダードを演っておりましたな。 「上を向いて歩こう」 なんかを歌って、大衆に媚びたのはちょっとアレだったんですが、ガタイのいいサックスのお姉さんをフィーチャーした 「ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームズ」 は、なかなかいいバラードに仕上がっておりました。 とまあそんなこんなで、いよいよ KUHANA KIDS BAND の登場っ♪


< Centrair Cool Jazz Festival 2016 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 主演の松本来夢ちゃん (←よそ者)を除く9人のメンバーなんですが、トランペット、ホルン、バイオリン、キーボード×2、エレキベース、ドラムス×2、コンガという構成。 映画では全員が小学校6年生という設定なんですが、実際は小5から中3くらいの女子児童もしくは女子生徒だったりして、かなり身長差があったりします。 椅子席から撮ったので、観客の後ろ頭がちょっと邪魔だったりもするんですが、おお、みんな、写真や動画で見たのと同じ顔や〜♪ 「ないわ〜」 の眼鏡っ娘 (眼鏡なしバージョン) が、意外と可愛かったりしたのが収穫だったんですが、で、コンガの千惺ちゃんはナマで見ても、やっぱり正統派の美少女でありますなぁ。 ブサカワ要員だと勝手に思い込んでいた眞子さまは、意外と小顔だったりして、普通に可愛かったっす。 基本、この娘は写真写りが悪いんっすよね。 ステージでは演奏の前に、映画の紹介やら宣伝やらがあったりしたんですが、リーダー格のひなのちゃん、かなり緊張してましたなぁ。 というか、司会のオッサンが最悪だったんっすよね。 進行はグダグダだし、妙に馴れ馴れしいし、リアクションもウザい。。。 駒村真という “FM AICHI” のレジェンド (笑) なんだそうですが、アレならまだ、東海ラジオから宮地佑紀生容疑者を召喚したほうが、よかったような気が…。 で、いよいよ、演奏開始なんですが、ぶっちゃけ、小学生の女子児童や、中学生の女子生徒には、ちょっと荷が重過ぎるような…? プロやセミプロの人達が、散々盛り上げて後ですからね。  “Sweet Little Pod” のパンツが見えそうな歌のお姉さんも、「もの凄い演奏の後でやるというのも、ちょっと…」 と言ってたくらい、 “納谷嘉彦 & Cool Jazz Quintet” のラストのドラム・ソロは神懸かってましたからね。 司会のレジェンドなオッサンもも 「世界一のドラマー!」 とか、めっちゃ興奮してたしぃ。 その後、ギャル達のちょっと緩めの演奏で、少しは空気が緩和されたとは言え、このステージで演奏するというのは、相当な重圧が…。

 ハラハラしながら、事の成り行きを見守っていたんですが、いざ演奏が始まってみれば、え、マジかよ!? 思っていた以上に素晴らしい出来だったので、ちょっとビビりました。 JSやJCだからとか、地元の桑名ゆかりだからとか、そういった贔屓目を抜きにして、めっちゃスインギーで、迫力満点。 立石一海センセイが映画の為に作ったオリジナルとの事なんですが、半年くらい前まで、楽器をやったことがない娘もいたというのが信じられないくらい、見事に息の合った演奏を披露してくれました。 特にバイオリンの娘。 この楽器の編成では、埋没しちゃうに違いないと危惧していたんですが、グイングインと派手に弾きまくっていて、凄ぇぇぇぇ! 石川立都ちゃん、桑名の誇りや〜♪  “ポスト・寺井尚子” 、もしくは “女・葉加瀬太郎” の座を狙える逸材ではないかと思うんですが、いやあ、ちょっと感動しちゃいましたな、いや、マジで。 演奏が1曲だけしか聞けなかったのが残念なんですが、 映画 『KUHANA!』 9月3日(土)〜公開 、よろしくね♪

 ということで、今日はサム・ジョーンズっす。 手持ちのネタが尽きたので、今回用に1枚仕入れることにしたんですが、 『ヴィジテーション』 とかいうヤツ。 1978年の作品なんですが、日野皓正が参加していたりします。 懐かしいっすなぁ、ヒノテル。 僕がまだジャズにド素人だった頃に、何枚かアルバムを買ったことがあります。 ナベサダやマルタなんかと一緒に。 今から思えばフュージョン寄りのヤツばかりだったりするんですが、そのうち、日本人のやるジャズって、何かパチモンみたいで、ダサいよね。 そういった、間違った美意識が芽生えたりして、本場の本物に手を出すようになりました。 そうして最初に手に入れたのがマンハッタン・ジャズ・クインテット (笑) だったりするのは、人には知られたくない痛恨の黒歴史だったりするんですが、とまあそれはそうと、 『ヴィジテーション』 。 ヒノテルが入っていると言っても、大衆の受けを狙った日本制作盤というワケではなさそうで、その他の面子としてはテナーがボブ・バーグ、ピアノがロニー・マシューズ、ドラムスがアル・フォスターと、なかなか渋い中堅ドコロを集めたな。 そんな感じがしますな。 で、演奏に関しては、 ここ を参照して下さい。 飾りっ気皆無で、シンプル・イズ・ベスト。 僕が付け加えることなど、何もないように思える完成度の高いレビューでありますが、トップページは これ っすか。 1998年5月6日公開先に立たず。 うちの同じくらい歴史がある “ほ→むぺ→じ” のようですが、リンクは自由ですが、必ずリンクした旨のメールをください。なお、無断天才、いや無断転載はダメよ。 ああ、無断で転載しちゃいました。 バレたらきっと、叱られますな。 無断リンクはキリ番ゲットの踏み逃げにも匹敵する重篤な犯罪行為ですからね。 漫才なら笑って済ませるんですが、犯罪となると、そうともいかず、とまあそんなこんなで、では1曲目から聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずはトム・ハレルという人のオリジナルらしい 「オキュアランス」 。 いかにもこの時代だなあという感じのバンプからはじまる、めちゃかっこいい曲でありますな。 バンプって、何? …というのがよく分かってなかったりするんですが、バンプ・オブ・チキンというバンドがあることから、“棒々鶏” みたいなものなのではなかろうかと。 バンプ = 棒々鶏 (バンバンジー) の棒 (バン) 。 何となく辻褄は合いますよね。 で、曲のほうはというと、言葉で説明するのは難しいんですが、確かに格好いいっすよね。 ちょっと、ウディ・ショウあたりが書きそうな感じ? で、ソロ先発はヒノテル君なんですが、これがまた、実に真っ直ぐなストレート。 ちゃらいフュージョンなんか、やらせておくのが勿体無いような実力の持ち主でありますな。 続くボブ・バーグのソロもなかなかに吹っ切れていたりして、全般的にテンション、高ぇぇぇ! ロニー・マシューズのピアノも張り切っているし、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 確かにこれは、傑作かも知れない。 そう感じさせてくれる、素晴らしい立ち上がりでありました。 で、次。 アルバム・タイトル曲の 「ヴィジテーション」 。 ポール・チェンバースの作なんだそうですが、ベースとテナーのユニゾンによるテーマ、最後の部分だけ全員が入り、そのあとベースのピチカートソロになる。 そう、ふえたこ先生が書いておられる通りの展開となっております。 思わず 「バーチュオーゾ……」 と唸ってしまうとか、この先生、ただものではありませんな。 アル・フォスターの切れのいいブラシと、重厚なベースとの対比が素晴らしく、で、続くボブ・バーグのソロは、歌いまくりで呆れるぐらい感心してしまう超名ソロ。 その評価に僕も異存はありません。 ちょっぴり 「ヨーデル食べ放題」 を彷彿させる瞬間があったりもするんですが、で、以下、ヒノテル、ロニ・マシュと、各自の安定したソロが続くんですが、ピアノの出だしは 「パリジャン・ソロフェア」 の引用だったりして、引用は、いいんよう。 少なくも飲尿よりは、いいんにょう。 そんな気がしたりして、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 ロニー・マシューズのオリジナルで、 「ジーン・マリー」 。 典型的にモーダルな新主流派の仕上がりだったりして、作曲者のピアノが大活躍。 括約筋も大活躍。 ヒノテルとボブ・バーグも頑張っているし、とまあそんなことで、次。 今日は朝から部屋の掃除をしたり、床屋に行ったり、地味に機器の故障で呼び出されたり、市役所へマイナンバーカードを取りに行ったりで、地味に忙しかったので、適当に片付けて、さっさと終わりたい気、満々だったりするんですが、電気工事士の技能試験もジリジリと迫って来ているしぃ。 で、来週の土曜日は会社の慰安旅行でありますな。 日帰りで京都の鉄道博物館と、どこやらのビール工場に行くようです。 3連休の初日なので、来週の更新は月曜日まで延ばして、 「京都に行って来ました。」 みたいなネタにしようかと思っているんですが、とまあそんなこんなで、次。 1曲目と同じく、トム・ハレルという人の作らしい 「ビフォー・ユー」 。 ちょっぴりラテンなノリの軽快なナンバーで、ボブ・バーグのソロの出だしが、くーっ、超かっこいい。 いやあ、世の中に実生活で 「くーっ」 とか言うヤツ、実在したんですな。 「インド人を右に」 の人だけかと思っていたんですが、 これ 。 あ、こちらは 「くお〜!!」 でしたか。 ま、いずれにしろ、ボブ・バーグが 「くーっ」 もしくは 「くお〜!!」 なのは確かでありまして、で、以下、テルマサくん、マシューズくんの卓越したソロがあって、でもって、テーマに戻って、くお〜!! で、次。 歌物ナンバーの 「マイ・ファニー・バレンタイン」 。 ヒノ君のコルネットをフィーチャーした、卓越したバラードに仕上がっております。 ということで、ラスト。  「デル・サッサー」 。 ふえたこ先生が書いておられる通り、キャノンボール・アダレイが演っていたナンバーなんですが、サム・ジョーンズのオリジナルだったんっすな。 いかにもデル・サッサーらしい、でら颯爽 (←名古屋弁?) とした仕上がりなんですが、ピアノ、コルネット、ドラムス、テナーの順で、各自の卓越したソロが披露されて、でもって、CDには3曲ほど別テイクがオマケで入っていたりするんですが、そういうのはきっぱりと無視して、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 サム・ジョーンズがリーダーである必然性はあまり感じられませんでしたが、その分、ベースが無駄に前面に押し出されることもなく、素直な気持ちで楽しめる、そんな1枚でありました。 (ハード・バップ+新主流派)÷2な仕上がりだったりして、ヒノテルとボブ・バーグの熱演ぶりは、夏の暑い時期だからこそ揚げ物です! そんな気概を感じさせてくれて、くお〜!!


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