SOMETHING'S COMING! (RCA)

GARY BURTON (1963/8/14-16)

SOMETHING'S COMING!


【パーソネル】

GARY BURTON (vib) JIM HALL (g) CHUCK ISRAELS (b) LARRY BUNKER (ds)
【収録曲】

(01-03) ON GREEN DOLPHIN STREET / MELANIE / CAREFUL
(04-05) SIX IMPROVISATORY SKETCHES / SOMETHING'S COMING
(06-07) LITTLE GIRL BLUE / SUMMERTIME
【解説】 ( 2016年09月25日更新 / 連載 1,227回 )

 「秋分の日」 でしたなぁ。 ということで今日は 『秋分と醜聞』 というテーマでお届けしたいと思うんですが、その人の名誉や人格を傷つけるような、よくない噂。 男女関係や金銭に関する評判など。 スキャンダル。 そういうアレだったりしますよね、醜聞。 とりあえずこの言葉でググってみると、サジェスト機能で前田敦子、綾瀬はるか、矢口美樹。 そういったところが候補に上がって来たりするんですが、試しに前田敦子に関する “よくない噂” を確認したところ、 醜聞?前田敦子大?不倫密會男星洩床照 - 中時電子報 というのが出て来ました。 “?” が2つほど付いておりますが、「醜聞?」 のほうは、本当にそうなのか今ひとつ確信が持てないという “?” で、もうひとつのほうは文字化けした結果の “?” ではなかろうかと。 前田敦子って、大なの? …と疑問に思っているワケではなくて、何かこう、原稿の “稿” の字と “塙 (はなわ)” の中間形態みたいなヤツ。 左側が手偏のヤツです。 僕は中国語に疎いので、正確な意味は分からないんですが、不倫をして、密会して、男が星を洩らして、床で照り焼きを作っちゃったとか? もしそれが本当なら、実にけしからん話なんですが、リンク先はどうやら、『FRIDAY』 の記事である模様。 健全サイトに相応しくない、微妙にエロい写真があったので、リンクを貼るのは省略させて頂きますが、日本女團AKB48舊將前田敦子近日是非多多、被?爆看舞台劇不守規矩、不願意?帽被?出會場、今日又登上八卦雜誌 《FRIDAY》 封面、還被拍到跟男星新井浩文密會、流出床照? またしても “?” が多くて申し訳ないんですが、『FRIDAY』 というのは “八卦雑誌” だったんですな。 当たるも八卦、当たらぬも八卦。 どうやら、話半分くらいに思っておいたほうがよさそうなんですが、難道又是負面新聞??原來只是前田敦子主演深夜劇 《毒島百合子的赤裸裸日記》 (毒島ゆり子のせきらら日記) 的劇照うんぬん。 いきなり日本語が出て来ますが、前田敦子主演の恋愛ドロドロエンターテインメントっすか。 いかにも、つまらなさそう。。。 “せきらら” って、平仮名だとちょっぴり “キキララ” みたいで、リトルツインスターズな雰囲気があったりするんですが、中国語だと “赤裸裸”。 ま、日本語でも漢字で書けば同じなんですが、何だか生々しいっすな。 ま、いずれにしろ、床で照り焼きを作るというのは、いかんのではないか? そう、遺憾に思う次第でありますが、そんなことをしたら床がテリテリになっちゃうしぃ。

 で、この 『中時電子報』 とやら、他にどんな記事があるのかと思ったら、 江宏傑超放閃 「小愛在日本幾乎?餐為我煮」 とか。 卓球の愛ちゃんが晩餐に煮物を作ってくれた…みたいな? 堪稱日本國民偶像的福原愛、在日本知名度超高、?過去接受訪問時曾談到、喜歡食量大的男生。 日本の国民的アイドルの福原愛は、知名度抜群。 過去に訪問して談判して、喜んで大食いして、男が生まれた? え? 男児出産っすか? もしかして、出来ちゃった婚? だとすれば、ちょっとした醜聞だったりするんですが、“視頻熱門排行” というジャンルのところには、何やら恐ろしげなニュースが掲載されておりますな。 毒蟲母吸毒過量昏厥 2?兒的反應令人心碎 。 毒蟲母が毒をたくさん吸い過ぎて昏睡、2歳児が令人でなんちゃら。 惡靈現身? 英國男拍到的畫面令人寒毛直豎 。 悪霊が出現して、イギリス人の脈拍が令人で、ぞぞげが立った。 名古屋弁 「ぞぞげがたつ」 の使い方 参照。 どちらの事件にも “令人” というのが絡んでいるようですが、誰? レーニン? …と思って調べてみたら、どうやら人の名前ではなくて、人に〜させるという意味なんだそうです。 ここ で日本語に翻訳してみた結果、凶悪な魂は現れますか? イギリスが男性で画面をたたいて人のうぶ毛にずっと立てさせるの。 そんな不自由な日本語が出て来たんですが、 “寒毛” というのは “ぞぞげ” ではなくて “うぶ毛” なんっすかね? 普通に “さむげ” でいいような気もするんですが、寒毛、この胸に寒毛、誓うよ、寒毛♪ 佐野元春 「SOMEDAY」 の節で歌ってください。 この胸に寒毛♪…って、それ、ただの胸毛ちゃうん? そんな気がしないでもないんですが、とまあそんなことで、醜聞に関しては以上です。

 “醜聞” では半分くらいしか間が持たなかったので、残りは “秋分” で何とかしなければなりませんが、僕は “秋分の日” に関して、ある重大な発見をしてしまいました。 それは何かというと、 これ 。 場所と日付を指定すると、日の出・日の入の時間と方角が分かるという優れ物なんですが、好きなんすよね、日の出とか、日の入とか。 ま、 「本みりん」 は日の出よりもタカラ派だったりするんですけどね。 奥さん、みりんを選びましょう♪ 「てりっこ」 って、名前もいいっすよね。 床で照り焼きを作るのにも最適。 奥さんの福原愛も、きっと 「てりっこ」 を選ぶに違いありませんが、郷ひろみは松田聖子ではなく、二谷友里恵を選びましたけどね。 で、僕がどんな発見をしたのかというと、先ほどの日の出・日の入の時間と方角が分かるというサイト。 場所は別にどこでもいいので、日付として 「秋分の日」 を入れてみて下さい。 2016年だと 9月22日。 すると、おおっ! 日の出と日の入のラインが、真っ直ぐ一直線に! 柔道も真っ青な一直線ぶりなんですが、もしかして 「秋分の日」 って、太陽が真東から上って、真西に沈む日なんじゃね? それが僕の “発見” だったりするんですが、もしかして 「春分の日」 も同じなんじゃね? そう、脳裏にひらめいたので、試してみました。 今年だと 3月21日。 すると…、おおっ、やっぱり! それと同時に、新たな発見も。  「春分の日」 や 「秋分の日」 って、もしかして、昼と夜の長さが同じなんじゃね? そんなふうに思っていたんですが、よく見ると違っていました。 僕が住んでいる三重県桑名市の場合、今年の 「秋分の日」 の日の出の時間が 5時51分で、日の入の時間は17時41分。 もしかすると、これはアレっすかね? 日本標準時ってヤツ? 稲川淳二、高田純次と並ぶ “世界3大・じゅんじ” のひとつなんですが、アレじゃないと昼と夜の長さが同じにならないとか? そこで、マーカーを明石に移動してみました。 東経135度でありますな。 すると…、おおっ! 日の出が 5時48分で、日の入の時間は17時58分。 長さ、ちゃうやん! 実はこれ、以前にこのコーナーで検証したことがあるような気もするんですが、個人的にはもう、すっかり忘れちゃっているので、改めてお温習いしてみましょう。 「おさらい」 って、こんな周恩来みたいな漢字やったんか! これもまた新たな発見だったりするんですが、お温習いと周恩来。 よく見ると、一文字も合っていませんな。 「しゅうおんらい」って、もっとこう、習温来なイメージだったんですが、ぜんぜん字が違ってました。

 ということで、 「秋分の日」 と昼と夜の長さ。 答えは こちら 。 なるほど、日の出と日の入の定義によるものなんですな。 光の屈折で浮き上がるとか、そういう細かい話は無視するとして。 んなもん、麻原彰晃の空中浮遊と同じくらい、浮いてないに等しいと考えていいのではなかろうかと。 静止画でしか浮いてませんもんね、あのオッサン。 動画だと、浮いたと思った次の瞬間には着地しているしぃ。 いや、動画でもちゃんと浮遊しているところを見たことがあるぞ。 そういう人がいるかも知れませんが、思い出しました。 確かにそれ、僕も見たことがあります。 そこでの尊師はただ空中に浮遊するだけでなく、そのまま横方向に移動してたりもしてました。 オウム真理教、凄ぇぇぇ! 自前でアニメまで作れて、凄ぇぇぇ! で、 「秋分の日」 を過ぎると、日に日に日が落ちるのが早くなっていきます。 秋の日は釣瓶落とし、アキノの次はドゥテルテ氏。 フィリピンの大統領 っすよね。 懐かしいっすなぁ、昔のアキノとか、ラモスとか。 まさおがJリーグカレーを食べて、ラモスになるんっすよね。 これ 。 その “釣瓶落とし感” は、先ほどの日の出・日の入の時間と方角が分かるサイトでも体感することが出来るんですが、 「秋分の日」 から、1日ずつ日付を進めてみて下さい。 けっこうな勢いで角度が狭くなっていきますよね。 日の入の時間に着目すると、毎日1〜2分ずつ日が暮れるのが早くなっていきます。 最終的にどこまで角度が変化するのかというと、右端のカレンダーの下にある 「夏至・冬至を表示する」 。  ここをクリックすると出てくる黄色いラインのところまで。 これは緯度によって微妙に角度が変わるので、マーカーを上下させて確かめてみるのも一興なんですが、旅先とかで日の出や日の入を見てみたい。 写真にも撮りたい。 そう企んでいる人は、日の出・日の入の時刻だけでなく、この方角にも着目しなければなりません。 とりあえず僕は 11月26日頃に瀬戸内海に行こうか? そんなふうに画策しているんですが、具体的に言うと岡山県の鷲羽山とか、香川県の多度津とか、宇多津とか、高松とか、小豆島とか、その辺り。 そこで何がしたいのかと言うと、夕日が見たいな♪ …と。 瀬戸は日暮れて、夕波小波〜♪ あの世界をカメラに収めてみたいな♪ …と。

 夕日ならどこに沈んでくれてもいいのかというと、そういうワケにはいきません。 どうせなら、海に沈んで欲しいな♪ …と。 始末に困った死体なんかも、陸地にそのまま放置するよりは、海に沈めたほうが安心っすよね。 ま、沈めたと思っても、そのうちに浮かび上がって、そこで発見されることになるんですが、医師の野本岩男くんなんか、用心して鉄アレイを錘として括り付けたのに、それでも浮いて来ちゃいましたからね。 太陽も、せっかく海に沈んでくれたと思ったのに、次の日の朝になると、ひょっこり反対の方角から浮かんで来ちゃったりするんですが、とりあえず僕の場合、沈むところさえ写真に撮れたらいいので、その先のことまでは、ま、いっかぁ…と。 ということで、11月26日に夕日が海に沈んでくれそうなポイントを探してみることにしました。 その成果がこちらです。

瀬戸内夕日鑑賞スポット♪


 まず最初に、候補として考えていた高松の屋島。 イメージは こちら 。 おお、エエやん♪ 山頂に ホテル望海荘 というのがあるんですが、ここにお泊まりすれば、夕日だけでなく、夜景も楽しめそうです。 お料理のほうも、特選黒毛和牛の「すき焼き」 もしくは 「しゃぶしゃぶ」 コースというのがあるみたいで、エエやん♪ この2つから選ぶなら、 「しゃぶしゃぶ」 のほうがいいっすな。 昔、 「ノーパンしゃぷしゃぶ」 というのが流行ったことがあるんですが、 「ノーパンすき焼き」 というのは聞いたことがないしぃ。 ただ、このホテルは大浴場がないし、売店や自販機もないみたいなんっすよね。 いくつかタイプがある 部屋 のうち、天蓋付ベッドのある特別室というのに空きがあったんですが、こんなところに一人で泊まっても空しいだけっすよね。 で、そもそも、この時期の屋島って、ちゃんと海に夕日が沈むのか? …というと、これはあきらかにアウト。 夕日ラインが水平よりも上に来る、春分〜夏至〜秋分の期間じゃないと駄目っすな。 反対に岡山県側の鷲羽山は春分〜冬至〜春分の期間がベスト。 特に僕が行く予定の11月下旬頃は 鷲羽山第ニ展望台 からだと、ちょうど瀬戸大橋に沈む夕日が見れるのではなかろうかと。 イメージ画像は こちら 。 おお、完璧やん♪ すぐ近くには 鷲羽山下電ホテル というのがあって、ここなら幼女と混浴 (ただし湯あみ着を着用) まで出来ちゃいそうなんですが、料理が今ひとつサカナサカナしてそうなのと、古いほうの建物がボロそうなのと、朝食のバイキングが和食オンリーでハムとソーセージとベーコンが無さそうなのと、バスの便が悪そうなのとで、うーん…。 この2週間ほど、悩みに悩みまくって、色んなホテルに予約を入れて、すぐ気が変わってキャンセルして、あ、でも、やっぱり捨てがたいので取り直して、でもやっぱり、ちょっとアレなので、あっさりと捨てて。 そんな迷惑行為を繰り返している次第なんですが、今日の気分としては、鷲羽山に泊まるというプランは、無いかな…と。

 で、次に候補に上がったのは、 休暇村・五色台 。 料理のほうは “べえすえ” という大穴子とか、地蛸のプランとかがあったりして、ご当地感は満載。 いいっすよね、ご当地感。 少なくとも、後藤痴漢よりは犯罪では無いんですが、魚貝類の類いがあまり好きではない僕としても、地元の特産というのであれば、ちょっと食べてみたいかな? …と。 オプションで牛肉の陶板焼きを付ければ、肉っ気も賄えるしぃ。 で、海への夕日の沈み具合はと言うと、11月26日の時点では、かなり微妙。 海と陸地のギリギリ境界あたりに沈みそうな感じでありまして、うまく行けば、ちょうど ゴールドタワー のところに沈んでくれるかも? 何を血迷って宇多津にこんなものを建ててしまったのか、バブル期の浮かれ具合を今に伝える負の遺産なんですが、ま、山の上から眺めているだけなら、特に害は無さそうだしぃ。 総合的に見て、かなりソソされる宿泊地ではあるんですが、公共交通機関だと1日1便の送迎に頼るしかなくて、プランを立てる上で、多大なる制約が。 穴子も蛸も、そこまで熱心に食いたいワケでもないし、うーん…。 ということで、次の候補地、小豆島。 この時期の夕日の海への沈み具合は、これまた微妙なところ。 西の端っこのほうなら問題なんですが、このエリアはあまり宿が無かったりするんですよね。 小豆島は一度行ったことがあるので、観光的に特に見たいところもなかったりするしぃ。 前回は行けなかった 寒霞渓 が、ちょうど紅葉の見頃になりそうなんですが、その分、めっちゃ混みそうで、ロープウェイの待ち時間がぜんぜん読めなくて、行程が立てられないので、今回はパスかな…と。 エンジェルロードにはもう一度行ってみたい気がするので、お泊まりするならこのエリアなんですが、エンジェルロードから海に沈む夕日が見られるかどうかは、不明。 地図でみる限り、多分、アカンやろうな。 そんな気がするんですが、そこで奥の手を発動。 高松から小豆島に向かう船の上から、沈む夕日を見ればいいんじゃね?

 先ほどの地図をご覧下さい。 僕が考えた “海に沈む夕日が見えちゃうポイント” を薄く赤で塗っておいたんですが、高松−土庄 (航路) の後半が、ちょうどいい感じなんじゃね? そんな気がしてなりません。 この航路には高速艇 (所要時間35分) とフェリー (同60分) の2つがあるんですが、 夕日を眺めるなら、のんびりとフェリーに乗ったほうがいいっすよね。 大きい船ならデッキなんかもあるだろうし。 で、この日の日没は 16時55分。 夕暮れ〜夕焼け〜暗闇へと移り変わる30分前 −(日没)− 15分後くらいがベストなんですが、高松港 16:00発、土庄港 17:00着という、完璧な “サンセットクルーズ船” がありますな。 エンジェルロードに着く頃には、真っ暗。 そういった欠点はあるんですが、ま、それは次の日にでも見ればいいとして。 潮の満ち引きを見ると、道が出来て向こうの島まで歩いて渡れるのは 11月26日の夕方だけで、次の日の朝は4時頃から満ちてきちゃいそうなんですが、ぶっちゃけ、完全に干からびている状態のエンジェルロードって、あまり風情がなかったりするんですよね。 向こうの島まで歩いて渡るのは前回経験済みなので、ま、別にいっかぁ…と。 あんなところ、一人で渡ったところで、天蓋付ベッドと同じくらい、天涯孤独なみじめさを味わうだけだしぃ。 んなことで、船から見る瀬戸内の夕日、楽しみでっす。 イメージ画像は こちら 。 僕もこんな感じの写真を撮ってみたいので、船上に幼女の用意を、ヨロシクね♪

 ということで、今日はゲイリー・バートンっす。 通称・下痢鳩 (ゲリ・バト) 。 公園にそんなヤツがいたら迷惑なんですが、それはそうと、台風でしたなぁ。 思ったよりも南に逸れたので、大した影響は無いと思っていたんですが、意外なところで実害がぁ。 昼過ぎに会社の前の道路が冠水して、クルマが中に入ってこれねぇ! そんな、ちょっとした騒ぎがありました。 ふーん。大した雨でもないのに、津市は脆弱やな! そんな感じで半分、小馬鹿にしていたんですが、しばらくして、重大な事に気が付きました。 え? クルマが入って来れないということは、駐車場に止めてあるクルマも出せやんと言うこと? 帰れへんやんっ! 幸い、夕方までには雨も小降りになって、水も引いてくれたんですが、一方、その頃、桑名では こんな事態 が。 東員とか、いなべのほうへ行く時に、しょっちゅう通る道やんっ! うわぁぁぁ…。 幸い、巻き込まれたクルマとかは無かったようですが、現在、この区間は体面通行になっていて、夕方とかめっちゃ混んじゃってます。 とまあそんなことで、ゲイリー・バートン。  『サムシングス・カミング!』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 これを選んだのはもちろん、ジャケ絵を書くのが簡単そうだったからなんですが、サイドマンもなかなか。 ジム・ホールのギターに、チャック・イスラエルのベース、ラリー・バンカーのドラムス。 ギターよりもピアノじゃね? そんな気がしないでもないんですが、ジム・ホールなら事務を放ることもなさそうだし、期待していいかも? ということで、1曲目です。 歌物ナンバーの 「グリーン・ドルフィン・ストリート」 。 何だか、えらくオーソドックスなのを持ってきましたな。 で、演奏のほうはアレです。 イントロ無しで、いきなりテーマからスタートします。 ミディアム・ファーストで、なかなかスインギーなコスイギン。 そういうアレだったりしますが、昔、ロシアがソ連と呼ばれていた頃にいましたよね、コスイギン。 ずる賢い政治家で、コスイギンは、こっすいギン。 そんなふうに言われておりましたが、で、ソロ先発はジム・ホール。 手慣れた感じで手堅いアドリブを披露していて、流石やな。 そのように評価していいのではないかと思うんですが、で、続いてはバートンのソロ。 ソウルフルなミルト・ジャクソンとは対極にある、超クールなヴァイブの振動具合は、新しい時代の幕開けを予感させます。 斬新ではあるが、小難しくはない。 そういったアレでありまして、でもって、チャック・イスラエルの地味なベースのソロがあって、テーマに戻って、おしまい。 出だし、快調でありますな、こりゃ。

 が、この先、雰囲気が激変します。 2曲目の 「メラニー」 は M.Gibbs という人の作。  松崎しげる? それは、歩くメラニン色素。 メラニーとメラニンは、マロニーとマカロニくらい違うような気がするんですが、で、これはアレです。 斬新というか、前衛というか、プチ小難しいというか。 出だしは綺麗なバラード調なんですが、次第に思索の深みに嵌まっていくというか、だんだんワケがわからなくなって来て、ついていけねぇ。。。 ということで、早めに見切りを付けて、次。  「ケアフル」 。 1959年、ジミー・ジュフリーのヴァーヴ盤 『ジ・イージー・ウェイ』 で初演されたホールの代表作。 ブルース・コード風の構成だがワン・コーラスは16小節、 「ブルースと間違えないよう気を付けろ」 という意味をこめてこの表題にしたのだという。 そう、日本語ライナーで原田和典クンが書いているアレなんですが、僕が聞いた限りでは、まったく泥臭くなくて、陰気臭いブルース。 そういうアレだったりしております。 作曲者に敬意を表して、ジム・ホールのギターが最初からフィーチャーされているんですが、前曲に引き続いて、何だかプチ小難しい弾きっぷりっすなぁ。 もっとこう、ウォームな雰囲気のハゲ。 そんな印象があったんですが、キャラを変えたんっすかね? 続くバートンのソロは、ま、こんなもんでしょう。 冷めた中にも、ちょっぴりブルーな一面もあったりして、うーん、まずまず。 でもって、チャック・イスラエルの地味なベースのソロがあって、テーマに戻って、おしまい。 で、次。  「シックス・インプロヴィゼイトリー・スケッチズ」 。 2曲目と同じく、 M.Gibbs という人の作であるようです。 「6つの即興的スケッチ」 という日本語名が付けられておりますが、これを見ただけで、何かを察したくなりますな。 実際のところ、4人の魂が激しくぶつかり合う渾身のコレクティブ・インプロヴィゼーション、ここに炸裂! …みたいな、無駄にアグレッシブな作風ではないにせよ、聞いて面白いものでないのは確かでありまして、でもまあ、部分部分、ちょっぴり心を揺さぶられる展開もあったりして、即興って、素晴らしい♪

 とまあそれはそうと、映画 『クハナ』 の Yahoo! での評価が、残念なことになっておりますな。 ランキング3位に後退して、メダル圏外に脱落しちゃうのも時間の問題かと思われたんですが、あっという間にベスト10からも姿を消しました。 出だしの頃は 4.74とか、そんな高得点だったのに、今では 3.14まで低下。 円周率を下回るのも時間の問題でありますな、こりゃ。 ★★★★★ か ★☆☆☆☆ という、両極端な分布なんですが、最近は “最悪” しか目にしないようになって来ました。 ま、地元補正なして、客観的に見れば、めっちゃつまらなさそうな映画ではありますからなぁ。。。 ま、伝説の妖刀 『村正』 展のほうは盛り上がっているようなので、何よりなんですが、ということで、次。 アルバム・タイトル曲の 「サムシングス・カミング」 。 作者として L.Bernstein , S.Sondheim という2人の名前がクレジットされております。 映画のクチコミで否定的な意見が書かれているのを見ると、何だか気分が落ち込んでしまうので、僕も出来るだけ、前向きな感想を述べたいところではあるんですが、この演奏も何かアレでありますなぁ。。。 ま、一応はタイトル曲だけに、それなりに盛り上がっているようにも思えるんですが、意外なことにジム・ホールの参加がハズレの要因になっちゃっているような? ま、下痢鳩くんも、今ひとつ僕の趣向にはそぐわないキャラだったりするんですが、とまあそんなことで、次。  「リトル・ガール・ブルー」 。 ここに来てようやく、歌物スタンダードの登場っすな。 演奏のほうもオーソドックスに普通だったりして、エエんや、これで。 頑張って、ヘンに無理をしなくても。 そんな心境になってしまう僕は、根っからの保守派層でありますなぁ。 ジム・ホールのギターをフィーチャーした形なんですが、普通に楽しめる出来だったりして、何より。 途中から次第に退屈な展開になって来ちゃったりもするんですが、ま、いっかぁ。 …と。

 ということで、ラストっす。  「サマータイム」 。 最後も安心なスタンダードを持って来ましたか。 ミディアム・ファストのスインギー名仕上がりとなっていて、よかったな…と。 とまあそんなことで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 何かこう、クソ苦い部分をオブラートで包んだようなアルバム構成でありましたな。 真ん中の前衛パートを受け入れられるかどうかが評価の分かれ目になりそうなんですが、秋刀魚の腸 (はらわた) とかが苦手な、苦いもの嫌いの僕にはちょっとした拷問だったりして、無理。。。 さ、口直しに、ボンタンアメでも食べようっと。


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