KESSEL'S KIT (RCA)

BARNEY KESSEL (1969/5)

KESSEL'S KIT


【パーソネル】

BARNEY KESSEL (g) CARLO PES (g) ANTONELLO VANNUCCHI (org)
GIOVANNI TOMMASO (el-b) ENZO RESTUCCIA (ds) CIRO CICCO (per)
【収録曲】

(01-03) B.J.'S SAMBA / MEU IRMAO / MALIBU
(04-06) ON THE RIVIERA / LISON / FREEWAY
(07-09) FROM MY HEART / SWING SAMBA / AMELIA
【解説】 ( 2016年12月04日更新 / 連載 1,235回 )

 京都と香川に行ってきました。 当初、倉敷に立ち寄って半日ほど散策して、鷲羽山か、屋島か、フェリーの上か、とにかくその辺りで瀬戸内海に沈む夕日を眺めて、琴平か、高松市内か、小豆島か、その辺りにお泊まりして、周囲の観光スポットを適当に回る。 そんなプランを立てていたんですが、あれこれと画策しているうちに、次第に香川熱が次第に冷めてきちゃいました。 もともと、見所があまり多くはない県だったりして、ガイドブックの類いも、その多くが “さぬきうどん” に費やされていたりするんですが、その数少ない観光スポットもあらかたクリアしてしまったしぃ。 何故、そんなところを行き先の候補にしちゃったのかと言うと、琴平にちょっと泊まってみたい宿があったからなんですが、それも次第にどうでもよくなってきちゃいました。 京都の紅葉スポットを回って、ライトアップとかを見たほうがいいんじゃね? だんだん、そんな気がしてきたんですが、あれこれと悩んだ結果、1日目は琴平の気になる宿に、2日目は京都に泊まる事にしました。 が、それも直前になって筑前煮。 金土日という日程だったんですが、天気予報によると、どうやら日曜日は雨になっちゃう予感。 土曜の夜の紅葉のライトアップも微妙な感じだし、そもそも京都の紅葉そのものが、既にピークを過ぎちゃったみたいなんっすよね。 高揚していた紅葉熱も冷めて、やっぱ、初志貫徹して、香川メインということにしようかと。 いいっすよね、初志貫徹。 少なくとも、精進料理と寒天よりはカロリーも高そうだし、が、やっぱり京都も完全には捨てがたいので、初日に半日ほど散策してから、琴平に移動。 翌日は高松辺りを散策して、そのまま市内にお泊まり。 で、最終日に倉敷に行ってみようかと。 大原美術館をメインにすれば、雨でもまったく問題は無いっすよね。 出来ればここに、瀬戸内海に沈む夕日と、栗林公園のライトアップも組み入れたいところなんですが、で、もうひとつ。 琴平の旅館から、近くの 「まんのう公園」 というところで開催されるイルミネーションを見に行くバスが出ているのが判明したので、それも押さえてみることにしました。 一人でイルミネーションって、意味ねーっしょ? イルミって、ネーチャンと一緒に見てこそ、イルミネーチャンじゃん。 そういった意見もあろうかと思います。 僕もまったくその通りだと思います。 でも、一緒に行ってくれるネーチャン、いねえじゃん。 とまあそんなこんなで、何とかプランも纏まったところで、出発〜。

 ということで、まずは京都っす。 いきたいエリアはいくつかあるんですが、嵯峨野だとか、金閣寺〜竜安寺〜仁和寺のルートだとか。 が、今回、京都に割ける時間はそんなに多くはないので、今回は金戒光明寺 (こんかいこうみょうじ) と真如堂というコースにしようかと。 今回と金戒で韻を踏んでいて、とっても巧妙な光明寺であるな。 そう評価していいのではないかと思うんですが、いかんせん、ちょっと地味。 地元では 「くろ谷さん」と呼ばれて親しまれているようでありますが、観光という点で言うと、新撰組の絡みでちょっと語られるくらいかと。 試しにググってみたら、最近では “アフロ仏像” がちょっとした人気らしいんですが、あ、これ、この寺にあったんすかぁ。 噂には聞いていたんですが、ここだとは知らなくて、見逃してしまいました。 ちゃんと下調べしたり、舌平目したりするべきでありましたなぁ。 ムニエルを作るわけではないので、ヒラメのほうは別にどうでもいいような気もするんですが、後悔先に立たず、金戒アフロ見れず。 ま、今回はお隣のほうがメインで、金戒はオマケくらいに考えていたから別にいいんですが、とまあそんなこんなで、まずは 真如堂 を目指すことにしましょうかぁ。 鉄道の駅からは離れているのでバスで行くことにしたんですが、京都駅からだと渋滞に巻き込まれるかも知れないので、地下鉄で丸太町まで行って、そこからバスに乗ることにして。 で、真如堂前というところで降りればオーケーです。 真如堂前ではあるんですが、真如堂ど真ん前というバス停ではないので、そこからちょっと歩かなければなりません。 距離は大したことないんですが、だらだらとした上り坂なので、ちょっぴり大変。 しばらくすると、左手のほうに細い石段が見えてきて、ナントカの庭・カントカの庭、公開中。 そんな張り紙が掲示されていたんですが、これは金戒光明寺のほうなんじゃね? そんな気がしたので、とりえあず素通りして、その先まで行ってみることにしました。 その結果、やっぱ、さっきのでよかったんじゃね? そんな気がしてきたので、引き返して石段を昇ってみることにしたんですが、それで正解でありました。 とまあそんなこんなで、到着〜。

< 真如堂 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 真如堂、貧乳堂、頻尿堂。 この3択なら、貧乳の次くらいにソソられる真如堂なんですが、正式には 「真正極楽寺」 と言うようです。 真如堂というのは、本堂の通称らしいんっすが、何年か前にJR東海の 「そうだ京都、行こう」 でも取り上げられております。 えーと、 これ っすか。 いいっすよね、 「そうだ京都」 。 少なくとも 「ソーダ鰹」 よりは生臭くない気がするし、ソーダ村の村長みたいにソーダを飲んで死んだりしなさそうだし。 バス亭から歩いてくると、本堂の裏に出ることになるんですが、このエリアの紅葉が、なかなか綺麗。 そこから渡り廊下を横切る形で本堂の正面に回り込む形になるんですが、三重塔もあったりして、なかなかに立派。 本堂の前は石段の参道になっているんですが、その両側に並んでいるカエデの木も見事。 境内を散策するだけなら無料なので、とっても感無量なんですが、朝早くから開いているというのもいいっすなぁ。 9時になれば有料エリアにも入れるようなんですが、どこで金を払えばいいのかよく分からなくて、ま、いっかぁ。 そんな気がしないでもないので、次の目的地、金戒光明寺に移動することにしました。 この2つは地図を見る限りでは隣接していて、互いに行き来が出来そうに思えるんですが、実際にどうなのかは定かではありません。 本堂の横あたりに南へ抜けられそうな通路があったんですが、行ってみたら墓場だったので、はかばかしくないな。 そのように判断して、引き返し。 境内を東から西に通り抜けて、普通の道に出れ境内を東から西に通り抜けて、普通の道に出れば何とかなりそうな気もするんですが、とりあえず来た道を戻って、小さな川に沿って、南下してみることにしました。 その結果、このルートは間違いなく、間違いであるな。 そう確信を持つことが出来たので、再び、だらだらとした上り坂を昇って、真如堂に引き返したんですが、いやあ、 “正真正銘のゴクラク” に行くのも、決してお気楽なものではありませんなぁ。 ま、道に迷いさえしなければいいだけの話ではあるんですけど。


< 真如堂 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、再び戻ってみたところ、本堂の扉が開いていて、中に入れるようになっていたので、せっかくなので、ちょっと覗いてみることにしました。 その結果、料金徴収所が本堂の中にあることが判明したんですが、仏像を遠目にチラっとみるだけなら無料、間近にじっくり観察しようと思ったら、500円払ってね♪ そういうシステムなんですな。 それだけ出費すれば、仏像だけでなく、2箇所ほどある庭も見ることが出来るので、けっこうお得だと思うんですが、本堂から渡り廊下を通って、庭があるほうの建物に移動するという、そういう動線でありますな。 で、まずは 「涅槃の庭」 。 “涅槃”と聞くとどうしても、 「おやじ、涅槃で待つ」 を思い出してしまうんですが、あのホモのおっさん、去年の2月にお亡くなりになったんっすな。 沖雅也がちゃんと待っていてくれたのか、ちょっと気になるところでありますが、で、この 「涅槃の庭」 は、比叡山など東山三十六峰を借景とした枯山水。 雄大な山並みと涅槃を表した石組が呼応。 そういった物であるようです。 いいっすよね、借景。 個人的にはシャケよりも好きだったりするんですが、で、もうひとつが 「隨縁の庭」 。 ホテルモントレの日本料理レストランが 「隨縁亭」 という、クソ難しい屋号だったりするんですが、縁に従うこと。縁に従って種々の相を生じること。 そういった意味であるようです。 …と、言われても、あまり意味がよく分からなかったりするんですが、庭そのものは極めて新しいもので、2010年に重森千青という人が作ったそうです。 四つ目の家紋をモチーフに作られた和風モダンな庭…とのことなんですが、平成生まれだけに、他ではあまり見たことがない斬新なデザインでありますな。 今回は窓が開いてなくて、あまりうまく撮れなかったんですが、で、 (写真・下から2番目) は、本堂をぐるりと取り巻く回廊(?)から、三重塔を撮ったもの。 「そうだ京都」 のポスターで、坊さんが徘徊していた辺りっすな。 とまあ、そんなこんなで、真如堂は、おしまい。 紅葉もいい感じにパラダイスだったし、道に迷ったおかげで優良な有料エリアも見ることが出来たし、で、続いては 金戒光明寺 。 真如堂の境内を東から西に通り抜けて、普通の道に出で南下したら、普通にたどり着けたんですが、後から調べたら、はかばかしくない墓場へと続く道。 そっちからも普通に行けたっぽいっすな。 墓場には鬼太郎が出るし、酒場には金魚が出るし、どちらもあまり一人では近付きたくないので、回避したのもやむを得ないところではありますが、江利チエミの 「酒場にて」 、香田晋の 「酒場の金魚」 、沢田研二の 「酒場でDABADA」 。 世界3大・酒場ソングで、ダバダ〜ダバダ〜♪


< 金戒光明寺 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、金戒光明寺。 秋の特別公開中とのことで、御影堂・大方丈・庭園の拝観料が大人600円で、山門は別料金で800円。 高っ! 山門、もしくは三門って、ちょこっと階段を上って、上のほうで景色を眺めて、仏像を愛でて、階段を降りたらそれで終わりで、所要時間はよくよく頑張ったところで、10分くらい。 その割には 強気の価格設定だったりして、コスパはよく無いっすよね。 でもまあ、せっかくなので上りましたけどね。 セット券だと4ヶ所回れて 1,200円なので、まあまあかな? …と。 で、ここ、建物的にはあまり大したものがなかったので、写真のほうは庭が中心になってしまいましたが、回遊式庭園はかなり広くて、まあまあだったかな? …と。 で、山門のほうは、南禅寺や知恩院なんかと比べると、やや地味かな? …と。 白青緑黄赤のゴレンジャーみたいな色の幕が飾られているのも、何だか俗っぽいな…と。 何より、中に入ってからは、上から眺める景色も含めて、すべて撮影禁止! …というのが、ちょっとアレでありました。 単眼鏡で景色を眺めていたら、 「それもアカン!」 と注意されちゃったし、南禅寺の三門よりも、うちのほうが眺めがいい。 あっちはいつでも上に昇れるけれど、うちのほうは期間限定だから、偉い。 そのような事も言っていて、謙虚さに欠けるところもマイナスポイントかと。 ということで、総体的に今ひとつ印象のよろしくない寺院でありましたが、ジーンと感動するようなところも特になかったしぃ。 ま、真如堂のオマケやな。 そういった位置付けでいいのではなかろうかと。 で、山門を抜けて、そこから地下鉄の蹴上駅のほうに行こうとして、またしても道に迷ってしまったんですが、そっちのほうに行こうと思ったら山門を潜ったら、すぐに引き返して、三重塔を目指して、そこに至る階段があまりにも長いので上まで行くのは断念して、手前のところで右に曲がって、南下する。 そういったルートがいいようですな。 すると、僕が泊まろうと思って、結局はやめちゃった 平安の森・京都 というホテルのところに出ることが出来ます。 ここまで来れば 永観堂 も近いんですが、午後のプランの関係で、ゆっくり散策する時間はないので、外からチラッと見るだけに留めました。 平日だというのに、かなりの人混みだったんですが、で、後は 南禅寺 の三門のところを通って、蹴上駅に到着〜。


< 栄摂院&さわりだけの永観堂&南禅寺 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 順序は少し前後するんですが、真如堂から移動する途中、ちょっとしたプチ寺院のようなものがあって、無料 (ただ) で中に入れるみたいなので、ちょっと覗いてみました。 金戒光明寺の塔頭で、栄摂院というところのようです。 無料 (ただ)なのに、結構ちゃんとしていて、ちょっと得した気分♪ チラ身しただけの永観堂の紅葉も綺麗だったし、とまあそんなこんなで、今回の散策のGPS軌跡は、こちら。

  【真如堂の散策軌跡】 (←Click Here!!)

 操作をミスったのか、途中までしか記録されていなかったので、真如堂オンリーになっちゃいましたが、バス停からの上り坂がけっこう大変だというのと、道に迷って無駄に歩き回った様子が窺われるのではなかろうかと。 とまあそんなこんなで、この続きはまた、次回♪

 ということで、今日はバーニー・ケッセルっす。 個人的に白人のジャズ・ギタリストには何の思い入れもなくて、何も期待はしてなかったりするんですが、コレクションが充実している振りをする為に、ま、一応は取り上げておこうかな…と。 それくらいの意識しか無かったりするので、今週もまた、ヤル気はありません。 「やる気!元気!井脇!」 の井脇ノブ子を見習え! そう言われるかも知れませんが、現在は自分の持ちネタを忘れオッサン化、老化、髪の生え際の後退が進行していると判明。 そんな現況が伝えられているし、世の中、やる気だけでは何ともならないというのが実情かと。 じゃ、やる気がなければ、髪の生え際の後退が進行しないのか? そう言われると、それは何とも言えないところなんですが、とりあえずまあ、 『ケッセルズ・キット』 、いってみましょうかぁ。 キットと言えば、キットカット。 鬼頭と言えば、 ギロチン工場 。 鬼頭さんも、いい感じにカットしてくれそうではあるんですが、この 『ケッセルズ・キット』 は、イタリアのミュージシャン (サイドギター、オルガン、エレクトリック・ベース、ドラムス、パーカッション) を従えて、 「ケッセル流ブラジル音楽」 と呼びたくなる、気持ちのいいサウンドを展開した作品だ。 そう、日本語ライナーで村井康司クンが書いているようなアレが展開されている模様。 ブラジル音楽と言っても、ブラジル人作曲家が1つもなく、ケッセルかサイドマンであるギターのカルロ・ペスのオリジナルと、イタリア人作曲家の曲で固めているところが面白い。 そういった記述も見られるんですが、カルロ・ペスとか、めっちゃブラジルっぽい名前なんですが、何者なんっすかね? ま、いずれにせよ、コンセプトとしては興味をソソられるものがあるので、ちょっとは期待していいのかも知れませんが、そんなことで、じゃ、1曲目から聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずはケッセルのオリジナルで、 「B.J ズ・サンバ」 。 B.J と言えば、ブラックジャックとか、不細工な女子高生とかが頭に浮かぶんですが、JK限定ではないので、別に不細工(B)な女子中学生(JC)でもいいんっすけど。 たとえ不細工でも、女子中高生というだけで許せる気はするんですが、で、この 「B.Jのサンバ」 はというと、ちょっぴり軽いノリのサンバでありますな。 ギターとオルガンとの絡みがなかなかいい感じで、その両者の軽快なソロを堪能することが出来ます。 オルガン担当はアントネロ・ヴァヌッツィ という、ローマ字入力しにくい、いかにもイタリアンな名前のオッサンなんですが、その実力は確かなものであるようです。 この楽器特有の泥臭さとは無縁なのは、南欧モノであるが故かも知れませんが、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 やや、軽すぎる嫌いはあるんですが、アルバムの導入部としては、いい感じであるな。 そのように評価していいのではなかろうかと。 で、続いてはカルロ・ペスのオリジナルで、 「ミウ・イルマオ」 。 これまたノリノリのラテン系で、ソロ・パートではヴァヌッツィ君の奮闘ぶりが目立ちます。 ローマ字入力しにくい名前も、一度書いてしまえば、後はコピペすればいいので楽なんですが、ヴァヌッツィ、ヴァヌッツィ、ヴァヌッツィ、ヴァヌッツィ。 何回でもイケますな。 さば君もイタリア風に、 “サヴァッツィ” とか名乗っても、いいんじゃね? そんな気がしたりもするんですが、オルガンに続いて登場するケッセルのギター・ソロも、 ノリノリだ!ポップン10分。 昔、つボイノリオがそんなラジオ番組をやっておりましたな。 実際の演奏のほうはトータルで5分もない短めのものだったりするんですが、それを感じさせない充実したソロの連続で、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 とっても、いいじゃん♪ そんな気がする、素晴らしい1曲でありました。

 で、次。 アントネロ・ヴァヌッツィ君のオリジナルで、 「マリブ」 。 マリブと言えば、手鞠麩というのがありますよね。 こんなの 。 おお、可愛いっ♪ 梅棒麩とか、青もみじ棒麩なんてのもあって、棒状のやつを切れば、いい感じに梅の花や紅葉の葉っぱになったりするんですが、一方、名古屋の周辺には角麩という、可愛くもなんともない麩があったりします。 こんなの 。 地味っすなぁ。。。 たまに、筑前煮なんかにコイツが混入していることがあって、かしわ (鶏肉) だと思って食べたら、角麩やんけ! そんなことがあったりして、その落胆は半端なかったりするんですが、で、この 「マリブ」 は、アレです。 物静かなバラードっす。 ギターの無伴奏ソロで始まり、そのまま最後までこれで押し通すのかと思ったら、途中からオルガンとリズムが入ってきて、で、これが何ともいい感じだったりします。 ラブリィ&プリティな手鞠麩みたいなマリブ、いいじゃん♪ ということで、次。 ケッセルのオリジナルで、 「オン・ザ・リヴィエラ」 。 僕の持っているCDでは 「リヴィエラにて」 という邦題が付けられているんですが、冬のリヴィエラ、男ってヤツは、港を出てゆく、船のようだね〜♪ あの歌で有名なアレっすよね。 そういう地名があるのかと思ったら、イタリア語で 「海岸」 「湖岸」 「川岸」 を意味する普通名詞なんだそうで。 かいがん、こがん、かわぎし。 どうして海と湖は音読みで、川だけ訓読みなんっすかね? …という問題は、とりあえず置いといて、これはアレっす。 めっちゃ日本人好みの曲調&仕上がりでありますな。 ギターとオルガンの絡み具合も絶妙だし、ケッセル、いいじゃん♪ そんなふうに開眼しちゃいそうな、そんな 「海岸にて」 でありました。

 で、次。 カロス・ペスのオリジナルで、 「リゾン」 。 必須アミノ酸にありそうっすよね。 バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、必須アミノ酸〜♪ by 作詞・作曲/塩サバ2号。 ありそうなんですが、無かったっすな、リゾン。 最近はヒスチジンも必須仲間に加わったようで、この歌もちょっぴり改定しなければなりませんが、で、これはアレです。 めっちゃ日本人好みの曲調&仕上がりでありますな。 先ほどの 「リヴィエラ」 よりもゆったりしたテンポで、ダレる寸前の危うい緊張感が漂っていたりして、素敵っ♪ で、次。  「フリーウェイ」 。 作者のところには “Giosy Capuano / Mario Capuano” とクレジットされておりますが、恐らく、イタリア人であろうということ以外、その素性は不明です。 で、曲のほうはというと、軽めのポップ・チューン。 そんな感じのノリでありますな。 悪くはないっす。 ドラムスとパーカッションが、軽快っ♪ で、続いてはケッセルのオリジナルで、 「フロム・マイ・ハート」 。 いい感じのスローナンバーっす。 で、続いてもケッセルの曲で、 「スイング・サンバ」 。 とってもスインギーなサンバっす。 で、アルバムの最後を飾るのは、作者のところに “Coggio / De Natale” とクレジットされている 「アメリア」 という曲。 ポップな感じのアレだったりして、悪くはないっす。 とまあそんなことで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 期待度はゼロに近いものがあったんですが、ええやん、これ♪ 全編、ブラジリアン。 それが9曲も続くと、終盤はさすがにちょっと飽きて来ちゃいましたが、ギターとオルガンのソロを存分に楽しむことが出来るので、ジャズ的に見ても、必要十分に楽しめるのではなかろうかと。 やや、ベタ過ぎる嫌いはあるんですが、ケッセル、いいじゃん♪ そう、開眼させられた1枚だったりして、オススメ☆


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