( 前回 までの粗筋 ) 四国村を堪能した。 …ということで、続いては 栗林公園 であります。 当初は飯を食ってからライトアップを見に行くつもりだったので、夕食の時間を6時にしたんですが、夜は雨が降りそうな気配なので、夕方に前倒しすることにして。 その結果、時間に余裕がなくなってしまったので、ポイントを半分に絞って、ザクッと回ることにしたんですが、鉄道を利用する場合、JRの栗林公園北口駅から徒歩3分、もしくは琴電の栗林公園駅から徒歩10分でありますか。 JRのほうが近くて便利そうに思えるんですが、高徳線は糞ローカルで、電車は1本も走ってなかったりします。 ま、その代わりに汽車が走っているから別にいいんですが、おかげで、記者が汽車で貴社に帰社することも可能だったりします。 自分の会社のことを “貴社” と言うな! へりくだって “弊社” と言え! そういったビジネスマナー的な問題はともかくとして、ただ、その汽車も時間帯によっては1時間に1本だったりするので、実質的に走ってないも同然かと。 よって、必然的に琴電のほうを利用することになるんですが、とまあそんなこんなで、到着〜。
いいっすよね、栗林公園。 “日本三名園” よりも、こっちのほうが上。 そんな評価もあったりするんですが、金沢の兼六園、岡山の後楽園、水戸の偕楽園っすよね、三名園。 僕は3つのうち、兼六園にしか行ったことがないんですが、確かにあっちよりも、こっちのほうがいいな♪ そんな気がしないでもありません。 偕楽園よりも “快楽の園” とかのほうが気持ちよさそうだし、後楽園よりも “コーラック” のほうが便秘に効きそうだし、意外と大したことなかったりしますよね、三名園。 3つの中ではコーラック園がいちばん広くて、面積は133,000平方メートル。 …と言われても、まったくピンと来ないと思うんですが、これは東京ドーム2.8個分に相当するんだそうです。 おお、広いっ♪ で、一方、栗林公園はというと、750,000平方メートル = 16.0東京ドームなんだそうです。 成田童夢に換算したら、どれくらいになるのか、検討も付かないような広大さでありますな。 もしかしたら、広大 (←広島大学) よりも広大かも? めっちゃ広かった気がする修学院離宮でも11.5東京ドームらしいので、くりばやし君の突出ぶりが光るんですが、ただ無駄にだだっ広いだけではなく、様々に趣向が凝らされてたりもします。 紫雲山を借景として6つの池と13の築山を配した大名庭園で、回遊式庭園の南庭と近代的に整備された準洋式の北庭からなっている。 そういうアレだったりするんですが、ぶっちゃけ、準洋式の北庭のほうは僕の好みではなかったりするので、今回は南庭をほうだけを散策してみることにしました。 (写真・いちばん上) とか、(写真・いちばん下) とか、小高い山の上から池を見下ろすのが定番の構図だったりするんですが、今の時期、楓岸 (ふうがん) と呼ばれるエリアの紅葉っぷりも、なかなか見事だったりします。 南湖をうろうろしている和船もいいアクセントになりますよね。 菅笠みたいなのを強制的に被らされるようで、一人遊覧船とか、わりと大丈夫な僕でも、これはちょっとハードルが高かったりするんですけど。 足軽のコスプレをさせられるとか、考えただけでも足取りが重くなっちゃいますよね。 ま、僕は乗らないので、別にどうだっていいんっすけど。 …とまあそんなことで、栗林公園の散策軌跡は、こちら。
【栗林公園の散策軌跡】 (←Click Here!!)
琴電の駅からちょっと距離があるので、帰りはバスに乗ろうと算段して、上のほうに向かって歩いてみたんですが、どこにバス停があるのかよく分からなくて、結局は無駄に遠回りしただけになっちゃいました。 南のほうに向かうっぽいバス停は発見出来たんですが、高松駅方面に向かうのも、そこから乗ればよかったんすかね? 南庭の要点だけを回った感じなんですが、駅からの往復を含めて、3キロ弱、約1時間といったところでしょうか? 北庭までちゃんと見ようと思ったら、倍の時間を見ておかなければならんのですが、東門の近くには 栗林庵 というのがあって、ここも覗くとすれば、さらに15分は欲しいところかと。 無駄なくらいお土産物が充実しているんですが、何となく買ってみた かまどパイ というのが、カマドウマよりは美味しくて、よかったっす。 いや、食べたことはないんですけどね、カマドウマ。 あんな便所コオロギは、バンジョー神木 (こうのぎ) みたいな日系の中南米人しか食わないような気がするんですが、ググってみると 「何故か嫌われ者になっているカマドウマを食べて応援」 みたいな記事が出てきたりして、超閲覧注意。 とまあそんなこんなで、本日の宿泊先の クレメント高松 に移動〜。 このホテルに関して、詳しくはまた別の機会に書くとして、
で、翌日の朝であります。 雨が降るという予報だったので、ある程度は覚悟していたんですが、
どこを切り取っても、それなりに “絵” になる感じっすな。 倉敷という街は思ってたよりもぜんぜん都会で、近代的なビル街を歩いた先に、いきなりこんな “古い町並み” が出てくるというのは、確かにちょっと違和感があるんですが、別に後から作られた観光用のパチモンというわけでもなさそうだし、和風なのと洋風レトロなのとのバランスも、絶妙。 川の流れ具合や、柳の並木具合は、ちょっぴり城崎温泉に似ていたりするので、野々村クンなんかは号泣しちゃうかも知れませんな。 で、ここにはもうひとつ、とっておきのキラーコンテンツがあったりします。 大原美術館 。 ここは凄いっすぜ。 僕は美術の世界にはあまり造詣が深くなかったりするんですが、そんな僕でも知ってるような超有名画家の著名な作品が、たくさん展示されていたりします。 これ、絶対にパチモンやろ? そう、疑心暗鬼に陥らずにはいられませんが、どんなものがあるのかと言うと、 ほれ 。 モネの 「睡蓮」 、エル・グレコの 「受胎告知」 、ゴーギャンの 「かぐわしき大地」 、このあたりが有名&人気だったりするんですが、個人的なお気に入りはフレデリックの 「万有は死に帰す、されど神の愛は万有をして蘇らしめん」 が、お気に入り♪ 無駄に長ったらしいタイトルからして、厨二心をくすぐられまくりなんですが、161.0×1100.0cmという、池田大作を横に25人並べたくらいの大作で、物凄い物量の人々が圧倒的な精密さで描かれていて、凄ぇぇぇぇぇ! これを書き上げるのに25年ほど掛かったそうですが、それも納得の仕上がり具合。 これがいくらで売れたのかは知りませんが、そんなんで食っていけるんっすかね? うどん屋が掻き揚げを掻き揚げるのに25年掛かっていたら、まったく商売にならんのですが、ま、あれは1杯750円くらいっすからね。 それよりは高く売れたんだとは思うんですが、とまあそんなこんなで、倉敷の散策軌跡は、こちら。
【倉敷美観地区の散策軌跡】 (←Click Here!!)
駅から美観地区の入口までは1キロ弱、歩いて10分くらいでしょうか? 全体としての所要時間は、美術館でどれくらい大原するかで大きく変わってくるんですが、僕の場合、西洋美術のところを中心にザクッと回った感じで、昼食の時間を含めて3時間ちょっとといったところ。 ピーカンじゃなくても、美観地区はそれなりにビカーンだし、むしろ小雨に煙っているくらいのほうが風情があるし、美術館は雨でも関係がないし、天気が悪い時にもお薦めのスポットでありますな。 とまあそんなことで、岡山から新幹線に乗って、京都で途中下車して、晩飯を食べて、京都タワーの地下で風呂に入って、今回の2泊3日の旅は、おしまい♪
ということで、今日はローリンド・アルメイダとチャーリー・バードっす。 個人的に、特に白人のジャズ・ギターのアルバムって、あまりソソられるものがないな。 そう気付いてしまった昨今、あまり気は進まないんですが、今週もまた、盛り上がらないレビューになっちゃうのは必至。 そんなのを読まされるほうもいい迷惑なんですが、後半はバッサリ無視して貰っても、一向に一向一揆。 一日一歩、国木田独歩、三歩進んで、ニホニウム。 新元素の発見、おめでとぉ♪ ま、個人的には新元素よりも、信玄餅のほうが好きだったりするんですが、とまあそんなことで、 『タンゴ』 。 これ、いってみましょうかぁ。 ジャズ・ギターはあまり好きになれないんだけど、タンゴなら大丈夫なんじゃね? そんな気がしないでもなくて、ちょっとだけ期待が持てます。 日本でも人気っすよね、タンゴ。 「黒ネコのタンゴ」 が有名なんっすが、個人的には中森明菜の 「TANGO NOIR」(タンゴ・ノアール)が、推し。 振り向くだけであなた、罪な男〜、命を燃やして、踊れば Tango Tango〜 Tango3兄弟〜♪ NHKがめっちゃ推していて、シングルの発売日には自分のところのニュースでも取り上げて、 「およげ!たいやきくん」 を超えるのは確実! …とか、勝手に盛り上がっていたんですが、そこまでは伸びませんでしたよね、 「だんご3兄弟」 。 売上は 291.8万枚で、 「たいやき」 の 453.6万枚には遠く及ばず。 宮史郎とぴんからトリオの 「女のみち」 にも勝てなくて、後にサザンの 「TSUNAMI」 にも抜かれました。 詳しくは ここ 参照。 「黒ネコのタンゴ」 は16位なので、タンゴ史上、最多ではあるんですけどね。 でこれ、チャーリー・バードのほうは、過去に何度か取り上げたことがあるんですが、ローリンド・アルメイダは、初登場。 名前だけは聞いたことがあるんですが、その素性に関してはよく知らないので、ググってみました。 ラウリンド・アルメイダ (Almeida Laurindo、1917年 - 1995年) は、ブラジルのギタリスト 。 20世紀において、世界的に活躍したギタリストである。 ほぉ、ラウリンドと発音するのが正解なんっすかね? で、ブラジル人だったんっすな。 タンゴはブラジルではなくて、アルゼンチンなんっすが、ま、似たようなものだったりするし、チャリ・バーもラテン系は得意なので、何とかなるような気がするし、とまあそんなこんなで、では演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。
1曲目、 「オーキッズ・イン・ザ・ムーンライト」 。 “ORCHIDS” のカタカナ表記がこれで合っているのかどうかは甚だ疑問なんっすが、 ランの花のことなんっすかね? いかにも、月明かりに似合いそうなんっすが、イカには電球の光がいいみたいっすな。 で、演奏のほうは、アレっす。 タンゴっす。 ギター×2 + ベース + ドラムスという編成なんっすが、哀愁のメロディがいかにもイカだったりして、日本人受けすること、間違いなし。 やはり、ジャズを捨ててタンゴを拾うという選択は正解でしたな。 昔、 「いもや」 という駄菓子屋兼オモチャ屋で団子を売ってたそうですが、ガキ共が食い散らかしで道に捨てた団子の串を店のオッサンが拾って、再利用していた。 そんな噂を耳にしたことがあります。 団子の串を拾うという選択は正解だったのか、評価の分かれるところではありますが、ということで、次。 「ブルー・タンゴ」 。 これはアレです。 「青いタンゴ」 です。 言うほどブルーではなく、ほのぼの系の仕上がりだったりするんですが、ぜんぜん小難しくはない、大やさしいサウンドだったりして、ま、たまにはこういうのも、いいんじゃないっすかね? で、次。 「ジャロウシー」 。 正確な読み方は不明なんっすが、ちょっぴりイタリアな雰囲気も感じられたりして、とってもティラミス。 コーヒーやリキュールをしみ込ませたスポンジケーキなどとマスカルポーネチーズを加えたクリームを重ね、ココアをふりかけたイタリアの菓子。 ほぉ、そういう食い物だったんですな。 名古屋だとこれが 「でら味噌」 とかになったりするんですが、ということで、次。 この調子だと、今日の後半はすぐに終わっちゃいそうで何よりなんですが、 「ロス・エナモラドス」 。 ゆったりとしたバラード調のナンバーどす。
ということで、次。 「ラ・ロシータ」 。っすか「ラ・タシーロ」 なら “田代まさし” みたいでちょっとアレなんですが、ロシータなら、ま、大丈夫なんじゃなかろうかと。 個人的には「ラ・シロータ」 のほうが乳酸菌シロタ株みたいで、胃腸にはいいように思えるんですが、いかにも日本人好みな哀愁のメロディだったりして、ロシータは、素人 (シロート) ではないな。 そんな感じがして、なかなか。 で、次。 「タンゴ・アレグロ」 。 とってもタンゴで、荒れてなければ、グロでもない。 そんな穏健な作品に仕上がっております。 いいっすよね、穏健。 少なくとも、ツンケンしたギャルだとか、陰険なオッサンとかに比べると、真剣に案件に取り組んでくれそうな安心感があるんですが、ということで、次。 えーと、7曲目ということになろうかと思うんですが、 「ラ・クンパルシータ」 。 どこかで聞いたことがあるようなタイトルなんですが、曲のほうも、めっちゃお馴染みのヤツでありました。 これぞタンゴの中のタンゴ、キング・オブ・タンゴ、タンゴ3兄弟〜♪ そういったアレなんですが、ウルグアイのヘラルド・エルナン・マトス・ロドリゲス (Gerardo Matos Rodriguez、1897年 - 1948年) が作曲した、アルゼンチン・タンゴを代表する楽曲。 タンゴ楽団のアルバムやコンサートでは必ずと言ってよいほど演奏され、24時間365日、常に世界のどこかで必ず演奏されている、との伝説もあるほど、最も有名なタンゴの一つである。 そう、 Wikipedia にありますが、まさにそんな感じでありますな。 17歳でこれを作曲したとか、ロドリゲスくん、天才かよっ! 2本のギターで、お馴染みのテーマがいい感じに演奏されていて、とっても親しみやすい仕上がりとなっております。 う〜ん、クンパルシータぁぁぁ♪
で、次。 「アディオス・ムチャーチョス」 。 これも、どこかで聞いたことがあるようなメロディで、う〜ん、アディオスぅぅぅ、ムチャーチョスぅぅぅ♪ 1928年にフリオ・セサル・サンデルス (Julio Cesar Sanders) が作曲したタンゴの曲。 日本語では、「さらば友よ」という意味である。 ほぉ。 言われてみれば確かに、さよならは “アディオス” な気がするんですが、友達は “アミーゴ” じゃないんっすかね? ムチャーチョスでは、無茶をする千代大海みたいで、あまり友達にはなりたくない気がするんですが、ま、それはそうと、次。 「ザ・ムーン・ワズ・イエロー」 。 「月は黄色かった」 。 そういった情景を詠んだものではないかと思われますが、これまた、いい感じの哀感チューンでありますな。 ギターのアコースティックな響きが、とってもアコギ。 津にありますよね、阿漕という地名。 こんな話 で知られているんですが、この、まったく救いのないストーリーにあやかって、 平治煎餅 という名物が作られたりしております。 犯人逮捕のきっかけになった平治の菅笠のかたどった逸品として、広く津市民に親しまれております。
ということで、次。 「ヘルナンドス・ハイダウェイ」 。 いかにもタンゴっぽい作風です。 で、ラスト。 「タングエロ」 。 タンゴとエロとの融合が感じられる逸品です。 ということで、今日は以上っす。
【総合評価】 よくも悪くも、タンゴっすな。 お馴染みの曲もいくつかあるので、「あ、これ、知っとる〜♪」 で、それなりに楽しめるんですが、全体を通じて、やや一本調子な感は否めなくて、でもまあ、タンゴ集だから、しょうがないよね。 そんな気がしないでもなくて、平時にはやっぱり、平治煎餅だよね。 …といった、そんな1枚でありました。 ということで、アディオ〜ス♪