SJUNGO (PCM)

沢 田 駿 吾 (1984)

SJUNGO


【パーソネル】

沢田駿吾 (g) 北島直樹 (p) 水橋孝 (b) 奥平慎吾 (ds) & Others
【収録曲】

(01-02) DJANGO / NIGHT HAS A THOUSAND EYES
(03-04) STELLA BY STARLIGHT / FANFARE 〜FOR THE COMMON MAN〜
(05-07) SJUNGO / LOVE FOR SALE / IN A SENTIMENTAL MOOD
(08-10) STRAIGHT NO CHASER / DARN DAT DREAM / FLAMINGO
【解説】 ( 2017年02月19日更新 / 連載 1,246回 )

 受験シーズン、たけなわでありますなぁ。 たけなわ (酣・闌)。 見慣れない難しい漢字でありますなぁ。 知らないと、酣 (あまず) とか、闌 (かんとう) とか、読んじゃいそうなんですが、意味としては、(1)物事の勢いが最も盛んであること。また、その盛りの時。 (2)少し盛りを過ぎて衰えに向かうこと。また、その時。 あ、これっすな、 「宴もたけなわ、ぼく、ナガナワ。」 でお馴染みの長縄所長代理がよく言ってたのは。 “たけなわ” というのは、盛りを過ぎて衰えに向かうという意味やから、 “宴もたけなわ” というのは本当はおかしいんやでぇ。 そんな、めっちゃウザい蘊蓄を傾けていたような記憶があります。 (1)の意味もあるなら、ぜんぜんエエやん! 今さらながら、なんだか怒りがこみ上げてきちゃいましたが、そんなナガナワ君も定年退職でいなくなってしまった。 そんな噂で聞いて、思わずガッツポーズしちゃいました。 ヨッシャ! いや、別にそんなに嫌いではなかったんですけどね。 ネタ要員としては、なかなか貴重なキャラではなかったか? 今となってはそんなふうに思えなくもありません。 ネチっこい性格で、裏では “ヘビナワさん” と呼ばれたりもしていたんですが、蛇のことを “くちなわ” と呼んだりもするので、なかなか絶妙なネーミングであるなと、感心しておりました。

 とまあそれはそうと、受験シーズン、たけなわでありますなぁ。 芦田愛菜、超名門私立中に合格、昨夏から芸能活動セーブで1日12時間の猛勉強。 そんなニュースを目にしたんですが、いや、凄いっすな。 桜蔭、女子学院、雙葉のどれかではないか。 そのように噂されているようですが、 “女子御三家” と言うらしいっすな。 桑名在住の僕としては、まったくピンと来ないんですが、こっちのほうで言うと、暁、メリノール、セントヨゼフみたいなもん? 暁はいつの間にやら共学になっていて、しかも、いつの間にやら我らが海星高校よりも賢くなっていて、驚きを禁じ得ないんですが、それはそうと、メリノールも共学になるって、マジっすか? まさに驚愕の事態としか言いようがないんですが、清らかなメリノールのイメージが穢されるぅぅぅ…。 メリノールの制服を着た男子生徒とか、想像したくもないんですが、いや、さすがに男子は新たに新調するのかも知れませんが、女子の制服と言えば、四日市商業は今でもあの糞ダサい茶色だったりするんですかね? 不細工な生徒は “茶ブス” とか “ゴキブリ” とか呼ばれておりましたなぁ。 校則が厳しいらしく、いろいろ拘束されるので、卒業すると光速でケバくなっちゃいそうなんですが、で、中学受験と言えば、小学生の頃、同じクラスだった天才ニワ君が、東海中学を受験するらしい。 そんな噂を耳にしたことがありましたな。 当時、ニワ君に続いて2番手に賢い生徒だった秀才サバ君(仮名)は、とてもそんな学力はなかったので、めっちゃ妬ましいネタニエフ首相。 そんな心境だったんですが、落ちろ! そう、心の底から願っておりました。 その怨念が実って、天才ニワ君は東海中学に落ちちゃったんだか、受験そのものを断念したんだったかは定かではないんですが、僕と同じように、普通に近所の陽和中学校に通っていたような? だとすれば、案外、大したことはなかったんですな、天才ニワ君。 今は何をしているのか、ぜんぜん知らないんですが、意外と天才庭師になっていたりして、それはそれで、何とも妬ましいものがありますなぁ。 ワニの餌…とまでは、さすがに言いませんが、しょぼくれた人生を歩んでいることを願わずにはいられません。

 ということで、今日は万年筆について考えてみたいと思います。 唐突な展開なんですが、当時の小学生が中学生になると、お祝いに万年筆が貰えるというのが通例だったんっすよね。 親からではなくて、学研のおばちゃんから。 「中一コース」 という雑誌を年間購読すると、記念品として万年筆が貰えるというシステムだったんですが、その雑誌の金を払うのは親だったりするので、間接的には親から貰う。 そう言っていいのかも知れませんが、別段、親に感謝はしません。 学研のおばちゃん、ありがとぉ♪ 「中一コース」 ではなく、 「中一時代」 を年間購読しちゃったやつは当然、学研のおばちゃんから万年筆を貰えなかったりするんですが、ま、別口から同じような万年筆を貰えるようになっていたので、別に個人の好き好きだったりするんですが、ということで、今日はラジカセについて考えてみたいと思います。 よくよく考えてみると、万年筆について、さほど考えることは無かったりするので、思い出を3年ほど先に進めてみることにしたんですが、当時の中学生が高校生になると、お祝いにラジカセを買って貰えるというのが通例でありました。 いや、通例なのかどうかは知りませんが、少なくとも僕はラジカセが欲しかったので、それを買って貰うことにしました。 ラジカセというのはアレです。 ラジオとカセットが一体になった超スグレもの。 「ウォークマンとラジカセと、どっちがエエんや?」 と聞かれて、どちらも欲しかったんですが、悩んだ末に、ラジカセをチョイス。 その後、ウォークマンのほうは自力で調達した覚えがあるんですが、ソニー製の本物のやつは高くて手が出なかったので、 「遊歩人」 というパチモンで手を打った記憶が。 ウォークマンを和訳した上で、いかにもなB級っぽさが醸し出されていて、見事なネーミングであると評価せざるを得ませんが、めっちゃ安っぽくて、とても人前では使えない代物でありましたな。 こんなことなら、頑張って本物を万引きすればよかった。 そう思わせるに十分な実力の持ち主でありましたが、とまあそれはそうと、ラジカセ。  “ラジ” のほうに関しては、特に考えることもなかったりするので、 “カセ” のほうに焦点を当ててみたいと思うんですが、 “カセ” と言えばその昔、加勢大周とか、いましたよね。 しかも新旧の2種類が存在していたりするんですが、カセットに関しても特に書きたいことはなかったりするので、こっちのほうに話題をシフトしてみますかね?

 ということで、詳しくは こちら 。 おお、ムキムキっすなぁ。 ムキになって体を鍛えたかのようなムキムキぶりなんですが、初め、よく聞き取れなくて “チンカス” に聞こえたので…って、おーい。 新加勢大周とチンカス。 聞き間違えないことも…、ねーよ! あ、よく読んだら、新加勢とチンカスっすか。 それなら、聞き間違えないことも無いかも? ちなみに僕が加勢大周について僕が知っていることと言えば、生みの親だか、育ての親だかに相当する人が、大の勝海舟ファンだったので、それにちなんで加勢大周と名付けた。 そんなエピソードだったりするんですが、勝海舟といえば、CoCo壱番屋が廃棄したカツを回収して販売した “カツ回収事件” がちょっぴり話題になったりしましたよね。 で、 “勝 (かつ)” といえば、トンカツだとか、ハムカツだとか、海老カツだとか、カツアゲだとか、カツゲンのイメージがあったりするので、芸名として避けたくなる気持ちは何となく分かります。 それはそうとカツゲンって、何だかドカタのおっさんが昼飯で食べている定食みたいな印象があるんですが、乳酸菌飲料なんっすな。 ソフトカツゲンとか、何とかして柔らかいイメージを出そうと努力はしているようですが、そうじゃなくて、カツゲンのほうを何とかしろよ! そう、言いたくなっちゃうようなネーミングっすよね。 活力の元 = カツゲン。 そういうアレだったりするとか? そう思って調べてみたところ、カツゲンは元々 「活素(かつもと)」 という名前。 「活」 は 「勝つ」 、 「素」 は 「牛乳の素」 の意味。その後、1956年(昭和31年)、 「活源 (かつげん)」 に名称変更され、北海道内の一般消費者向けに販売が始まり、翌年 「カツゲン」 とカタカナ表記になった。 そういったアレであるようですが、ま、それはそうと、勝 (かつ) はやめて、加勢 (かせ) 。 コレは何となく分かります。 何か、一気呵成な勢いが感じられて、悪くないっすよね。 が、よくよく考えると、加勢 (かせ)というのはちょっぴり火星人っぽかったり、仮性○茎っぽかったりして、 “チン○ス” の元じゃね? そんな気がしないでもないんですが、問題は “海舟→大周” という変換。 大衆ウケを狙っての命名なのかも知れませんが、 “たいしゅう” だと、カラダが臭そう。 そっちのイメージが強かったりしますよね。 実際、 “くせぇ体臭” とか言われてたしぃ。

 で、このムキムキの黄色いランニングシャツのオッサンは、新しいほうの加勢大周のようですが、旧のほうの加勢大周は現在、都内のバーで働いているんっすな。 ギャラを払ってくれないとか、名前の使用禁止とか、何だか能年玲奈と、清水富美加と、レプロの騒動みたいなアレなんですが、で、新加勢大周クンは何だかんだで、結局、坂本一生に改名しちゃうんっすよね。 こちらは坂本龍馬にちなんだ名前のようですが、一時期、便利屋とかをやっていた模様。 加勢はヴァイオリニストに転向して、葉加瀬太郎になった。 そんな噂もありましたが、それはガセネタというか、加勢ネタというか、葉加瀬ネタというか。 新旧の加勢と違って、葉加瀬太郎は今でも真面目に頑張ってますよね。 コンサートグッズの 「靴下履かせたろう」 も人気のようで、何より。 個人的には 「脱がせたろう」 のほうが断然ソソられるものがあるんですが、あ、でも、太郎を脱がせてみたところで、ぜんぜんコーフンしないし、むしろ、かなり不快だったりするんですが、ちなみに 「脱がせたろう」 で画像検索したところ、 こんなの が出てきました。 おそ松さん抱き枕カバー登場!おもて面はF6バージョン。しかもパジャマを脱がせられるらしい。 いや、脱がせられなくって、いいっす…。 あとは、 こんなアプリ も。 このオネーサンを脱がせたろう出来るのなら、ちょっと期待出来そうなんですが、さてたろう君は 「すごくイライラするゲーム」 と、★☆☆☆☆の酷評だったりするし、で、あとはピコ太郎とかだったりして、成果のほどは皆無でありました。

 とまあ、そんなこんなで、受験シーズン。 無事、本命に合格することが出来れば言うことはないんですが、たとえ滑り止めの海星高校にしか受からなかったとしても、とりあえずどこかに入学することさえ出来れば、何らかの入学祝いは貰えます。 最近のお子様は、どんなものを貰って喜ぶのか、ちょっと気になったので調べてみました。 えーと、 これ 。 まずは小学生部門。 1位は目覚まし時計って、何かちょっと微妙な気が…。 個人的には これ がちょっと面白そうで、いいかな? そんな気がするんですが、レビューでは★☆☆☆☆の酷評でありますな。 ま、確かに時間はめっちゃ見にくそうで、子供だまし感が半端ないんっすけど。 でもまあ、所詮は子供が相手っすからね。 騙されればエエんや! で、2位は図書カード。 無難ですが、面白みは無いっすな。 こんなの贈ったところで、無難ではあるが、面白みの無いオッサンであるな。 そんな評価しか得られないに違いないので、あまりオススメはしません。 で、3位が文具セット。 個人的にはこれが嬉しいかも? ディズニーとかはぜんぜん欲しくなくて、貰えるならキティちゃん一択なんっすけど。 で、4位の傘というのも、悪くない選択かも? スターウォーズ R2D2 透明長傘って、ぜんぜんそんなふうには見えなかったりするんですが、で、5位は商品券でありますか。 無難ですが、面白みは無いっすな。 というか、小学校1年生相手に、商品券は無いやろ? そんな気がしてならんのですが、まだ、イヨさんの50円券とかのほうが喜びますよね。 子供会の役務で近所のドブさらいなんかをやると、ご褒美として貰える近所の駄菓子屋限定の手書きの商品券みたいなヤツ。 で、6位はヘアゴムセット (女の子) 。 あー、これもいいっすなぁ。 このリボン型のやつ、キティちゃんも愛用してますよね。 ヘアゴムセット (おっさん) とかだと、ちょっとアレなんですが、女の子ならぜんぜんアリだと思います。 で、7位がハンカチ・ティッシュ。 鼻紙だけだと商店街の年末のガラガラくじの残念賞みたいで、ちょっと残念なものがあるんですが、ハンカチとセットなら、ま、いいかも? 将来、立派なハンカチ王子に成長するかも知れないしぃ。 ただ、洟垂れの小学1年生に今治タオルというのはちょっと贅沢かも? 鼻水とか、鼻紙で拭けばエエんや! そう思わずにはいられませんが、鼻紙でも馬鹿にならないので、 “助六” で十分っすよね。 僕が子供の頃、 「大源」 という店によく買いにいかされた粗悪な便所紙のブランドなんっすけど。 で、8位は腕時計。 贅沢や。 いらんっ! で、9位は図鑑 (男の子) 。 これもちょっと、嬉しいかも? が、図鑑 (恐竜) とか、図鑑 (昆虫) とかならまだしも、 図鑑 (土管) みたいな、ワケの分からんシリーズを貰ってもアレなので、図書カードを貰って、それで自分で好きな本を買うほうがいいかも? で、10位は遠足グッズ。 水筒、ランチョンマット、お弁当箱などのセットっすかぁ。 個人的にはランチョンマットよりも、ランチョンミートを入れて貰ったほうが、そのままおかずになって、いいかな? そんな気がするんですが、いいっすよね、ランチョンミート。 少なくともスイッチョンミート (←ウマオイの肉) よりはマシかと。 イナゴでもイケるんだから、佃煮にすれば食えないことはないと思うんですけどね、スイッチョン。 ウマオイだから、ウマみたいに美味しいかも知れないしぃ。

 で、続いては中学生編。 こちらはベスト5までなので勝負が早いんですが、第1位は図書カードで、第2位が文房具。 何とも無難なチョイスなんですが、中学の入学祝いが クルトガ (388円) というのは、ちょっとどうかと。 せめて、ピンクレディの万年筆くらいは奮発して欲しいところっすよね。 学研のおばちゃんでもくれるのに、親族で何故それが出来ない? そう、小生意気な新中学生のガキに文句を言われちゃいそうです。 で、3位は電子辞書。 一気に値段が高くなっちゃいましたな。 中坊に電子は贅沢や! 紙の辞書で十分や! そう思わずにはいられませんが、で、4位はスポーツ用品。 プーマのバッグとか、いいっすよね。 ま、僕は小5くらいの時点で、同じようなのを持っていたんすけど。 プーマではなくて、日本ハムというブランドだったんですが、日ハムのファンクラブに入会したら、貰えました。 オカンが近所の日ハムの工場でパートしていた関係で、半強制的に入会させられたんですが、市販されていないレストランハンバーグなんかも安価に買えたみたいだし、なかなかいい職場でありましたなぁ。 大人になった僕は、その工場のすぐ裏にある水道施設に仕事で行ったりすることがあるんですが、時折、畜肉加工品らしい匂いが漂ってきたりして、感慨もひとしお。 で、第5位が腕時計。 Gショックとか、いかにも中学生の男子が喜びそうなチョイスっすよね。 まさおもきっと喜んでくれるに違いない。 そう確信してプレゼントしたのに、微妙な顔をされて、爺ィ、ショック…。 そんな事態にならないことを祈るしかありませんが、Casio腕時計 スタンダードデジタルウォッチ (966円) 。 あ、これはいわゆる “チープカシオ” って奴っすな。 さすがにこんな安物では、まさおもショックを隠せずに、Jリーグカレーも食べずに、自分の部屋に閉じこもっちゃうに違いありませんが、それはそうと、女子中学生が喜びそうなものがひとつもありませんな。 希望を言って貰えれば 、お兄さんが何でも好きなものを買ってあげるので、もし、これを見ている女子中の合格者がおられましたら、遠慮無く言ってね♪ ヘアゴムセットでも、ランチョンミートでも、便所紙の “助六” でも、なんでもいいので、ヨロシク☆

 ということで、今日は沢田駿吾っす。 駿吾クンの 『シュンゴ』 というアルバムを取り上げてみたいと思うんですが、昔、このタイトルを目にして、 「ジャンゴ」 をもじった、なかなか粋なタイトルであるな…と、感心した覚えが。 沢田研二の 「勝手にしやがれ」 みたいな帽子を被ったギャル(?)がモデルのジャケットのセンスも、なかなか。 特に太股が、うーん、たまらんっ♪ そんなふうに思っていたんですが、いざ、裏返してみたら こんなん だったりして、騙された感が半端ありません。 誰や、このオッサン! シュンゴか? これがシュンゴ本人なのか? だとすれば、このアルバムを手にしてしまった自分を激しく責めるしかありませんが、冒頭からもう、テンション下がりまくりぃ…。 ということで、中身のほうは適当に片付けちゃうことにしましょう。

 ということで、1曲目。 「シュンゴ」 ではなくて、 「ジャンゴ」 。 ジョン・ルイス作曲の本物でありますな。 で、これ、クレジットを見ると、シンプルなギター + ピアノ・トリオという編成っぽいんっすが、よく見ると “& Others” となっていて、賑やかし要員としてブラス軍団が追加されていたりします。 ちなにに、グループ名としては沢田駿吾 (ギター) と彼のグループというのが正式なものかと。 いかにも昭和50年代なセンスなんっすが、で、ここでのシュンゴ版の 「ジャンゴ」 はというと、ゆったりしたギターの無伴奏ソロで幕を開け、途中でちょっぴりブラスの賑やかしが入って、で、そこからギターのソロへ入っていくという、そういう流れ。 途中からミディアムに転じるのは、この曲の定番なんですが、ソロの途中でも結構、ブラスの連中が絡んできたりしますな。 それをゴージャスと捉えるか、ウザいと思うかで大きく評価が分かれそうなんですが、で、そうこうしているうちに、ピアノのソロが登場。 北島直樹という人のようですが、なかなかいい感じでありますな。 そこに水橋孝のベースが絡んで、しっかりとジャズな空気が感じられるようになるんですが、最後はまたムード歌謡なムードが漂い出したりして、でもって、おしまい。 ま、分かりやすい仕上がりではあるので、分かりにくいのが嫌な人には、いいんじゃないっすかぁ?

 で、次。  「ナイト・ハズ・ア・サウザンド・アイズ」 。 日本名 「夜は千の眼を持つ」 、通称 「ヨルセン」 として知られている曲っすな。 ブス専とか、フケ専とか、デブ専とか、世の中にはいろんな種類のマニアがいるようですが、 「ああん、昼間っからぁ♪」 という行為に決して耽ったりしない “夜専” というのは、とっても健全な種族であるな。 そのように評価していいのではなかろうかと。 で、これ、何だかサスペンスな雰囲気のタイトルなんですが、曲そのものは至って能天気。 それほど日本人ウケする楽曲でもなかったりするんですが、ここでのシュンゴ君は、ストリングス(?)を加えたりして、かなりポップな味付けで料理しておりますな。 テーマのメロディはサックスっぽい人が吹いていたりして、で、サビの部分はシュンゴが担当。 で、そのままギターのソロへと流れていくんですが、ちなみにここではガットギターを使っているそうです。 ガットギターとは、クラシック・ギターのようにガットを用いた弦を張って演奏するギター。 ほぉ、ギターというのはどれもガットを用いた弦を張って演奏するものだとばかり思っていたんですが、クラシックでは無いギターは違うんっすかね? …と思ったら、ガット = ナイロンなんかの弦なんだそうで、そうではないギターは金属の弦が張られていると。 言われてみたら確かにそうかも知れません。 が、言われなければ金属なのか、ガットなのか、聞いていてもよく分からなかったりして、で、そうこうしているうちにサックスの人のソロが出てきたりして、でもって、最後はベースと何らかの楽器の絡みみたいなパートがあって、テーマに戻って、おしまい。 全般、ややイージーにリスニングな仕上がりであるんですが、あまりハードなのは嫌という人にとっては、ま、いいんじゃないっすかぁ?

 で、次。  「ステラ・バイ・スターライト」 。 日本名 「星影のステラ」 っすな。 このタイトルを見ると、どうしても 「星影のワルツ」 とごっちゃになって、千昌夫の顔が浮かんで来てしまうんですが、先日、多度大社に豆を蒔きに来てましたな。 ほれ 。 おお、クハナキッズの千惺ちゃん、相変わらず正統派の美少女でありますな。 芦田愛菜より、ぜんぜんイケると思うんですが、で、演奏のほうはというと、背景にちょっぴりヴァイブの音が入ったりはするものの、概ね、オーソドックスな仕上がり。 シュンゴ君の、ちょっぴりウェスっぽいギターを堪能出来る仕組みとなっております。 北島直樹クンのピアノもなかなかいい感じっすな。 平泳ぎではに北島康介に、馬主としての実績では北島三郎に負けるかも知れませんが、この北島クンもなかなかの才人であると言っていいかも知れません。 少なくとも、中島くんよりは使えそうな予感が。  「中島くんは中学生」 。 ググってみたらこんなのがあったんですが、このギャル3人組の中では断然、花沢さんが魅力的っすよね。 何だか、フィーチャリング早川さんな話になっちゃっているのがちょっと不満なんっすが、で、演奏のほうはいつの間にやらヴァイブのソロになってますな。 浜田均クンという人のようですが、その後、ベースの人もフィーチャーされたりするし、タイコの人との掛け合いもあるし、で、最後は 「オールド・デビル・ムーン」 の引用もあったりして、普通にジャズっぽくて、いいじゃん。 そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、次。  「ファンファーレ」 。 副題として 〜フォー・ザ・コモン・マン〜 と書かれておりますが、原曲は御存知の通り、クラシックのコープランドの作品なんだそうで。 僕はぜんぜん、そんなことは存じてなかったんっすが、そっちの世界ではそこそこ有名だったりするんでしょうな。 冒頭のブラス・セクションがいかにもクラシックだったりして、個人的にはちょっとアレだったりするんですが、ま、本人がこれで満足しているのなら、他人がとやかく言う筋合いではないな…と。 で、そこから一転して、ファンクなノリになったりするんですが、まあ、このLPの中では、ちょっとした息抜き程度にお聴き願えればと思います。 そう、本人も語っているので、ま、その程度に聞いておこうかな…と。 いや、意外と悪くはなかったりするんですけどね、コイツも。 で、次。 アルバム・タイトル曲の 「シュンゴ」 。 無論、シュンゴ君のオリジナルなんですが、駿吾という名前と 「ジャンゴ」 を引っ掛けたのは、なかなかのセンスっすよね。 ユーキャンの “シュンゴ流行語大賞” にノミネートされても不思議ではないくらい。 で、曲のほうはというと、しみじみとしたバラード調だったりして、けれん味の無いオーソドックスなプレイを楽しめるという、そういうアレだったりして、なかなか。

 …と、ここまで、意に反して真面目に解説し過ぎちゃった感があるので、ここから本気を出します。 本気を出して、適当に流します。 ということで、 「ラブ・フォー・セール」 。 このCDでは 「恋は売り物」 という邦題が付けられているんですが、何というか、間違ってはいないんですが、随分とストレートっすな。 で、演奏のほうはというと、これまたストレート。 4ビートでご機嫌にスイングするという、そういうアレだったりするんですが、ということで、次。  「イン・ア・センチメンタル・ムード」 。 エリントンが書いたムード歌謡っす。 ここでのシュンゴ君のプレイは、ムード満点っす。 ウィズ・ストリングスなので、好き嫌いの評価は分かれるに違いありませんが、とってもセンチメンタルなムードであるな。 そのように評価していいのではなかろうかと。 で、次。  「ストレート・ノー・チェイサー」 。 金城寛文という人のアルトをフィーチャーしたナンバーで、とってもストレートであるな…と。 水橋孝君のベースとデュオの部分も、テンションが高く、全体にモーダルなバップ・ムードにあふれている好トラックですね。 そう、ライナーノート替わりの対談記事で行田クンとやらが述べている、そういったアレでありました。

 で、次。  「ダーン・ダット・ドリーム」 。 チャーリー・パーカー物をやったスーパー・サックス風なアレを目指して、多重録音によるスーパー・ギター風なパートを入れてみました。 そういったアレだったりする模様っす。 全体としては、お静かなバラードなんですが、中盤、確かに多重録音なスーパー・ギター風のパートがあったりして、ま、本人がそれで満足しているのなら、別にいいんじゃないっすかぁ? ということで、ラストっす。  「フラミンゴ」 。 レゲエのリズムを取り入れて、ブラス・パートも組み入れて、明るく、楽しく、賑々しく。 そういった趣旨でアレンジが施されたようですが、ま、本人がそれで満足しているのなら、別にいいんじゃないっすかぁ? とまあそんなことで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 硬軟織り交ぜた、バラエティに富んだ仕上がりであるな。 そのように評価していいのではなかろうかと思われますが、個人的に、イケるやん♪ …と思えるものもあれば、これはちょっと…。 そういうアレもあったりして、よくも悪くもエンターテイナーなシュンゴ君に、乾杯☆


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