THE CISCO KID (GROOVE MERCHANT)

REUBEN WILSON (1974)

THE CISCO KID


【パーソネル】

GARNETT BROWN (tb) MELVIN SPARKS (g) REUBEN WILSON (org)
BOB CRANSHAW (fender-b) MICKEY ROKER (ds) RAY AMANDO (conga)
【収録曲】

(01-03) THE CISCO KID / THE LAST TANGO IN PARIS / SUPERFLY
(04-05) WE'RE ONLY JUST BEGUN / SNAPS
(06-07) GROOVE GREASE / THE LOOK OF LOVE
【解説】 ( 2017年03月19日更新 / 連載 1,249回 )

 ナガシマスパーランドに新しい乗り物が登場しましたな。 えーと、 これ 。 日本初上陸! …っすかぁ。 ここの遊園地って、常に富士急ハイランドと張り合っていて、で、いつも微妙に負けちゃってる印象があるんですが、これも富士急に似たようなのがありませんでしたっけ? 勝っているのは、プールと温泉だけのような気がしないでもないんですが、ま、根がスパ (温泉) ランドなので、ここで負けるわけにはいきませんよね。 ハイランドに比べると、従業員のテンションもあまりハイでは無いランドという感じだったりするんですが、ま、そのおかげで、何とか僕でもバイトを全うすることが出来たんですけどね。 で、この新コースターも “嵐 (ARASHI) ” というネーミングがちょっと微妙に思えてしまいますな。 世間のイメージとしては、「あらし〜、あらし〜♪」 なんでしょうが、僕個人としては、 『ゲームセンターあらし』 の出っ歯、もしくは、相撲取りの荒勢のもみ上げが脳裏に浮かんでしまいます。 あるいは、『つるピカハゲ丸』 とか。 セコく生きなきゃ〜、ソソンの嵐〜♪ by つかせのりこ。  『できるかな』 の “おしゃべり” の人っすよね。 僕の中では、蒲池法子(かまちのりこ)、なんとか典子と並ぶ “世界3大・のりこ” の一人に数えられる偉人だったんですが、若くしてお亡くなりになっちゃいましたよね、つかせのりこ。 ちなみに蒲池法子(かまちのりこ)は松田聖子の本名、なんとか典子は中学時代に同じクラスだった女子生徒だったりするんですが、めっちゃ頭のいい優等生キャラだったのに、夏休みが終わったら急にケバくなっていて、唖然、呆然、洪秀全 (←太平天国の乱) 。 そんなエピソードで知られてますよね。 そんな超個人的なネタより、どう考えても酒井法子 (のりピー、もしくは、しゃぶピー) やろ? そう思われるかも知れませんが、法子 = のりこ。 これがイケるなら、漢字の読み方の試験で “法面” が出題されても大丈夫っすよね。 もう “ほうめん” とは読ませないぜ!

 何でもいいけど、急ケバ化ギャル@典子ちゃんのおかげで、個人的に “のりこ” という名前に、可愛いというイメージを持てなくなってしまった自分がいたりするんですが、 “子” を “男” に変えるとオッサンになる系の名前は、ダサい。 そんな法則もあったりしますよね。 のりこ → のりお、のぶこ → のぶお、よしこ → よしお、まさこ → まさお。 どれもダサくて、オバサンっぽい感じ、もしくは “Jリーグカレー” なイメージを与えてしまいます。 それ、 「まさお」 だけやん! そんな気がしないでもなにんですが、それはそうと、ナガスパの新コースター。 個人的にはどうでもよかったりするんですが、絶叫系を始め、遊園地にある乗り物って、ほとんど駄目だったりするんですよね。 ぐるぐる回る系 = 目が回って、気持ち悪い。 ゆらゆら揺れる系 = ゆらゆらして、気持ち悪い。 高く昇る系 = 高くて落ちて、死にそうで、怖い。 絶叫系 = いろいろヤバくて死にそうで、怖い。 コースター系で唯一楽しめるのは、ナガスパで言うと、 “ジェットコースター” くらい。 “ジェットコースター” という名前のジェットコースターがあるのは、全国でもここだけ。 そんな噂を耳にしたことがあるんですが、えーと、 これ 。 少なくとも40年くらい前から、コースそのものはずっと変わらずに生き延びているんですが、単純に位置エネルギーだけでゴールまで到達するシステムなので、客が少ないと重量不足で勢いがつかなくて、坂を登り切れなくて、逆走したりして、ある意味、けっこう絶叫系だったりするんですが、それを防ぐため、石油のポリ容器に砂を詰めて、座席に乗せたりしておりましたな。 コイツと、 テレコンバット と、 ボブカート くらいしか素直に楽しめる乗り物がなかったりするので、絶叫マシンなんかより、もっと “ゆる系” を増やして欲しいところなんっすけどねぇ。  ケロヨンジャンプ とか、ゆるそうに見えて、けっこうハードだったりするしぃ。

 ゆるいと言えば、ゆるキャラ・グランプリ。 一部既報なんですが、今年はナガスパで開催って、けっこう凄ぇぇぇぇ! ま、ぶっちゃけ、既にオワコン化していて、大して話題にならないような気もするんですが、地元民としては、何とか盛り上がって欲しいところでありますなぁ。 オフシャルサイトは、 こちら 。 「ゆめはまちゃん」 はともかく、何で四日市の 「こにゅうどうくん」 の野郎が地元民みたいな顔して前面に立ってんねん!? …というのが、ちょっと気にくわなかったりするんですが、ちなみに向かって右側に立っている変なキャラは伊賀の 「いがグリオ」 でありますな。 一万歩譲って、四日市は隣の市だから、まだ分からんでもないんですが、何で伊賀者ごときがこんなにフィーチャーされてんねん? 伊賀なら伊賀らしく、忍者のキャラでも出しとけよ! で、忍者なら忍者らしく、後ろのほうで忍んどれよ! そう思わずにはいられませんが、あとはえーと、津の空気キャラ、 「シロモチくん」 とか、南のほうの漁村キャラの 「たいみー」 とか、菰野 (こもの) のカモシカの 「こもしか」 なんかの姿も見えますな。 後は、個人的には “推し” なのに、今ひとつブレイクしない志摩の 「しまこさん」 とか。 正直、この人気も知名度も今ひとつな外様の奴らに、あまり多くは期待が持てそうにないので、地元の力で何とかしなければなりませんが、さてそこで、 くわにゃん 、登場♪ 「ゆるキャラ (R) グランプリ2017 in 三重桑名・ナガシマリゾート」 を (勝手に) 応援する動画…というのを勝手に作って配信してくれております。 ほれ 。 いきなりドムドムとは、ツボを押さえておりますなぁ。 絶滅が危惧される “元祖” ハンバーガーショップとして、このところ地味に注目されてますよね。 ちなみに僕が子供だった頃、桑名にはドムドムしか無かったんすよね。 で、しばらくして、僕が通う塾の近くにモンテカウベルとかいうのが出来たような?

 で、試しにググってみたら、いちばん最初に これ が出てきたんですが、ん? パルの地下にありましたっけ? 僕が記憶しているのは、今の福祉会館のあたりの地味な店なんですが、ととや(鮮魚)、くさりや(鮮魚)、この2つはライバル関係にありましたなぁ。 鮮魚なので、ととや。 とても分かりやすくて、しかもラブリー&キュート。 一方、鮮魚なのに “腐り屋” って、アカンやろ? そう思わずにはいられなくて、うちは断然、ととや派だったんですが、そういえばサザエとか、ここで買いましたなぁ。 寺町の夜店で買ったヤドカリが脱皮…というか、脱貝して、むき身になってしまい、これはアカン! …というので急遽、ヤドカリの宿用に好きでもないサザエを買ったんですが、むき身のヤドカリはサザエの殻には見向きもせず、そのまま死んじゃったんっすよね、確か。 サザエの肝を食うと、今でもその苦い記憶が蘇ってくるんですが、ま、そんな思い出がなくても、普通に苦くてキモいんですけどね、肝。 とまあそれはそうと、ゆるキャラの応援動画。 北勢戦隊ナローレンジャーの “ナローイエロー” こと、蓮花寺いずみちゃんも出てきますな。 くわにゃん曰く、北勢線隊ナローレンジャーのイエローは桑名高校の生徒って設定ですが、制服の資料がないので (特にリボンが) どうなっているのかさっぱりわかってないまま描いてます…とのことなんですが、いや、それはいけませんな。 報道は正確性が命。 桑高にこっそり潜入して、じっくり観察するとか、僕に協力出来ることがあれば、何なりと言ってくださいね。 市役所の職員に頼まれたら、断るワケにもいかないしぃ。 ちなみにこの制服、 “名古屋襟” というそうですな。 ここ に詳しく書かれておりました。 そうそう、白黒でシンプルで、シックなんっすよね。 それはそうと、三重県内にセーラー服の高校が3つしか無いって、マジっすか? ブルマとセットで、何とか保護活動を頑張って貰いたいものでありますが、で、肝心のキャラのほうはというと、作った本人が言ってる通り、かなり微妙なものがありますなぁ。。。 たけーるくん (←タケノコ) とか、いものん (←鋳物) とかはまだ分かるんですが、どちらも、それなりには名産みたいっすからね。 特に鋳物に関しては 「東の川口、西の桑名」 と呼ばれる日本の2大産地なんだそうですが、似たようなのにもうひとつ、 「東の富士急、西のナガシマ」 (←絶叫マシン) というのもあったりして、桑名 (←旧・長島町を含む) 、どちらも西の代表選手みたいな顔してて、やるやん♪

 で、後はえーと、 「パルの意思は、私たちが継ぎます」 の、サン&ファーレ。 何でもいいけど、パルの “意思” やなくて、 “遺志” ちゃうん? そんな気がしないでもないんですが、お亡くなりになっちゃいましたからね、パル。 首をくくって死んじゃったわけではないので、パルの “縊死” ではないし、中に病院は無かったので、パルの “医師” もいないし、ちなみにお隣の、まだ生き残っている “メイト” のほうには病院があったような? えーと、 これ っすか。 2014年5月現在という、あまり現在でもない古いデータなんっすが、桑員歯科とか、医療法人一信会とか、松原クリニックとか、カトウ医院とか、意外と医療系が充実。 モワレ (ブティック) とか、ラ・カイエ (ブティック) 、紀久 (ブティック) とか、ブティック・ノイ (ブティック) とか、アイドル (ブティック) とか、衣料系のほうも充実してるっぽく見えてしまうんですが、メイトにブティックなどというハイカラなもん、ありましたっけ? ドムドムと餃子の新味覚以外は人がいなくて、めっちゃ寂れている印象しかなかったりするんですけど。 4階には三重重工業株式会社中部営業所というのがあって、一瞬、え? 三菱重工? …と思ってしまったんですが、よく見たら三重重工っすな。 メイトには相応しい、パチモン臭い重厚な重工屋さんっぽくて、いいっすな。 で、一方、 サンファーレ のほうはというと、こちらも普通に寂れていたりするんですが、入っている店に魅力が無さ過ぎぃ。。。 パルの遺志を継ぐんなら、最低限、スガキヤ (ファーストフード) 、まつ重 (文房具) 、シルバー模型 (模型玩具店) 、北勢堂 (レコード) 、コマチヤ (おもちゃ) 、桑名スポーツ (スポーツ用品) 、関西電波 (家電) 、ペットショップ山下は入れて貰わんと…。 で、クワナ・ザ・カリーとか、リング・ベアとかは、無理矢理過ぎぃ。。。 NTT (←ベアリング屋さん) には花火大会でめっちゃお世話になっているので、フィーチャーしたくなる気持ちは分かるんですが、で、 「むらまさむらい」 は、ま、いっかぁ…と。 妖刀・村正は、もっと積極的にアピールしていったほうがいいっすよねー。 個人的にはこんな普通のサムライみたいなヤツよりも、 「ムラムラちゃん♪」 みたいな、ムラムラするキャラのほうがいいかな? …とは思うんっすけど。 いずれにしろ、まだあまりにも先の話過ぎて、地元でもぜんぜん盛り上がっていないというのが実情なんですが、とりあえずナガシマでは今、 「からだのふしぎ大冒険」 というのをやっているみたいっすな。 ウンコねたとか、小学生のガキかよ…。 ま、僕も嫌いではないんですが、絶叫マシン好きのあなたも、ウンコ好きの君も、この春はナガシマにGO!!

 ということで、今日はリューベン・ウィルソンっす。 いいっすよね、リューベン。 下痢便、和田勉と並ぶ “世界3大・ベン” の1人なんですが、ジャズの世界にはもう1人、ビッグ・ベンこと、ベン・ウェブスターという人もいますよね。 知名度で言うと、リューベンはビッグ・ベンよりもずっと格下で、 “小ベン” といった感じであるんですが、以前にも一度だけ、このコーナーで取り上げたことがあったかと。 えーと…、 これ っすな。 ニフティのFJAZZとか、また随分と懐かしいネタでありますなぁ。 1回分が実に手頃な分量で、これでいいじゃん。 そんな気がしてならないんですが、ま、この頃はこの頃で、週に5回の更新とかやってましたからね。 毎日1枚u pしているそのガッツ、すばらしい。 そう、褒められたようでありますが、今ではそんなガッツも石松も、お亡くなりになってしまいましたなぁ。。。 で、今日はそんなリューベン君の 『ザ・シスコ・キッド』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 前回のがキモいイラスト系で、どんな顔のオッサンなのかよく分からなかったんですが、こんなシスコのチンピラみたいな顔のオッサンだったんですな。 R&B臭が半端なく、中身にあまり多くは期待出来そうにありません。 で、面子のほうはというと、メルビン・スパークスのギター、ボブ・クランショウのベース、ミッキー・ローカーのドラムスと、意外と正当派でオーソドックスな人選。 そこにレイ・アマンドのコンガが入って、これが吉とでるか、凶と出るかなんっすが、レイのアマンドでは、ブルボンのルマンドと違って、さほどコーヒーに合うとも思えなかったりするしぃ。 ここまで、リューベンのオルガンを含めて、いかにもソウルな楽器編成なんですが、そこにガーネット・ブランのトロンボーンが入るようで、これはちょっと楽しみ。 確か、新主流派っぽいスタイルの人っすよね? ググってみても毛染めの通販しかヒットしなかったりするんですけど。 とまあそんなことで、期待と不安が入り交じる中、じゃ、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 1曲目、アルバム・タイトル曲の 「ザ・シスコ・キッド」 。 “THE WAR” というファンク・バンドの作品だそうです。 ファンクと、パンクと、パンツなら、僕はパンツがいちばん好きなんっすが、ファンクはその次なので、ま、そこそこ期待。 冒頭、フェンダー・ベースとチャカポコ・コンガとの絡みが、いかにも。 そんな感じなんっすが、そこにオルガンとテナーが入って、これぞファンクな世界が展開されます。 ん? テナー? クレジットには記載が無かったんですが、そんな楽器も入っているんですな。 で、ソロ先発はガーネット・ブラウン。 これがなかなかいい感じだったりして、で、続いて、誰だか分からないテナーの人のソロもフィーチャーされます。 名も無きキャラなんですが、実に立派な出来だったりして、ちゃんと名前を出したらな、アカンやろ!? …みたいな。 後半、そこにオルガンが絡んでくる辺りもエキサイティングだし、続くリューベンのソロに管楽器が絡んでくるのはちょっとお洒落だし、でもって、テーマには戻らず、フェードアウトして、おしまい。 意外と悪くないじゃん。 そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、次。  「ザ・ラスト・タンゴ・イン・パリス」 。 サックス奏者ガトー・バルビエルの名曲カバー。 マーロン・ブランド主演の同名官能映画のテーマ曲だが、内容の過激さと扇情的なラテン・タッチのサウンドが見事にハマリ大ヒットした作品。 そう、田中英俊クン (←誰?) が日本語ライナーに書いているようなアレだったりするようです。 過激で扇情的な官能映画って、エロいんっすかね? 個人的に洋物には、あまり興味がなかったりするんですが、ちょっと見てみたいような気もしますな。 Wikipediaを見たら、とてもニコニコ健全サイトでは引用出来ないようなタンゴが…、いや、単語が出てきたりしたんですが、本国イタリアに至っては公開後4日にして上映禁止処分を受け、日本でも下世話な話題ばかりが先行し、うんぬん。 一方、サウンド・トラックのほうは、ガトー・バルビエリが作曲、オリヴァー・ネルソンが編曲・指揮を担当したそうで、めっちゃ豪華。 で、このテーマ曲も実に日本人好みの哀愁ラテンな作風に仕上がっていたりします。 ガトー・バルビエル、やるやん! 伊達に 「加藤、腹冷える」 (←下痢、不可避) みたいな日本っぽい名前を名乗っているワケではありませんな。 テーマ部はオルガンが主旋律を主導して、そこにサックスが絡むというスタイルなんですが、チャカポコ・コンガもいいアクセントになっているし、全体的にやや軽めな仕上がりではあるんですが、聞きやすくて、いいじゃん♪ そのように評価していいのではなかろうかと。 ソロ・パートはオルガン、テナーの順で、どちらもなかなかいい感じなんっすが、これだけ頑張っても名前を出して貰えなくて、テナーの人、不憫。。。

 で、次。  「スーパー・フライ」 。 もちろんカーティス・メイフィールドのファンキー・クラシック。 そのように書かれているので、その筋の世界では有名だったりするんでしょうな。 タイトルは 「超・飛ぶ」 なのか、 「超・ハエ」 なのか、 「スーパーで売ってる揚げ物」 なのかは知りませんが、油がよくないのか、ちょっと胃にもたれる感はありますな。 桑名の 「こめ油」 を使えって!  通販ランキング でも、堂々のトップっすぜ。 で、演奏のほうはというと、うーん、まあまあ? リューベンのオルガンは存分に堪能出来るんですが、ガーネット・ブラウンの褐色茶色なトロンボーンのソロが聞けなくて、個人的にはちょっと残念。 基本、ホーンは賑やかし要員という方針のようでありますな。 ということで、次。  「ウィヴ・オンリー・ジャスト・ビガン」 。 こちらはカーペンターズの大ヒット曲なんだそうで、確かにどこかで聞いたことがあるようなメロディでありますな。 全体的にやや軽めな仕上がりなので、コアなマニアの受けはよくないでしょうが、めっちゃ聞きやすくて、いいかな? …と。 オルガンの他、テナーの人のソロもフィーチャーされているんですが、ガーネットくんは、ここでも地味。 脇役に徹するのか、脇毛を剃るのか、どっちにする? そんな選択を迫られて、自ら、脇毛ボーボーの道を選んだのであれば仕方がありませんが、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 リューベンのオリジナルで、 「スナップス」 。 アーシーなブルース・ナンバーで、都会派アーバンな僕の趣向にはそぐわなくて、うーん…。 念願のガーネット・ブラウンのソロがフィーチャーされてはいるんですが、トロンボーンの持つ泥臭さが前面に押し出されていて、ちょっとアレかな…と。 これなら別に出てきてくれなくてもよかった気がするんですが、続くテナーのソロのほうがよっぽどいい感じだったりして、とまあそんなこんなで、次。  「グルーブ・グリース」 。 これもリーダーが頑張って作ってくれた曲なんですが、ま、似たようなもんかな…と。 アンタは余計な欲を出したりせず、大人しくポップ・チューンだけ演ってればエエんや! そう言いたくなっちゃいますが、ま、純粋に演奏だけを見てみると、リューベン、ガーネット、テナーの人と続く各自のソロは、熱意と意欲に溢れまくっていて、ジャズ的スリルという点では、本作でも屈指のクッシー (←屈斜路湖在住の怪獣) 。 そういったアレだったりするんですけど。 ということで、ラスト。  「ザ・ルック・オブ・ラブ」 。 これはバカラックのナンバーだそうで、実に賢明な判断であるな。 そのように評価していいのではないかと思います。 バカラックにハズレは無いっすからね。 最低でもポケットティッシュか、使い捨てカイロくらいは当たるんですが、ここでは、ま、サンジルシの醤油くらいかな? …と。 オルガンが弾く主旋律にテナーが絡むというのは、いつものパターンなんっすが、テナーの人がちょっと頑張りすぎて、ちょっとウザいかな? …と。 で、その勢いのまま、テナーの人が最初にソロを取るんですが、個人的には、続くオルガンのソロのほうがいい出来だと思うし、とまあそんなこんなでテーマに戻って、で、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 ジャケットの見たよりは随分、ソフトでお洒落な作風でありまして、特に1・2・4曲目辺りは、傾聴に値する出来であるな…と。 ちょっと、軽過ぎな感はあるんですが、聞きやすくって、いいな♪ …と。 無記名なテナーの人も頑張っているし、ガーネット・ブラウンは、新主流派な人だよね…という先入観さえ持たなければアレだと思うし、グルーブ・マーチャントというレーベルの作品なんっすが、グルーブで、まあ、ちゃんとしているな…と。 そんな1枚でありました。


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