MEMPHIS TO NEW YORK SPIRIT (BLUE NOTE)

JOHN PATTON (1969/6/9,1970/10/2)

MEMPHIS TO NEW YORK SPIRIT


【パーソネル】

MARVIN CABELL (fl,ss,ts) GEORGE COLEMAN (ts) <#6-11>
JAMES ULMER (g) <#1-5> JOHN PATTON (org) LEROY WILLIAMS (ds)
【収録曲】

(01-03) MEMPHIS / FOOTPRINTS / THE MANDINGO
(04-05) BLOODYUN / STENO
(06-08) MAN FROM TANGANYIKA / CISSY STRUT / DRAGON SLAYER
(09-11) BUDDY BOY / 2J / SWEET PEA
【解説】 ( 2017年03月12日更新 / 連載 1,248回 )

 春になったら、無駄に贅沢してやるぅ! …ということで、東北新幹線のグランクラスというのを予約してみました。 東北と言えば、これを書いている3月11日は、東日本大震災の日でありますなぁ。 あの日、僕は東北の山形ではなくて、岐阜の山県市というところにいたんっすが、山県と書いて、やまがた市。 紛らわしい名前っすな。 東北の仙台と、鹿児島の川内 (せんだい) も紛らわしくて、随分と前に鹿児島の川内でわりと大きな地震があった際、同じ会社の仙石クンが 「東北で大きな地震があった!」 とか、騒いでおりましたな。 ラジオで 「せんだい市」 と聞いて、勘違いしちゃったんでしょうな。 ちなみに仙石クンは “せんごく” と読むんですが、仙台と石巻を結ぶ仙石線は “せんせきせん” 。 ちなみに仙台藩は62万石だったそうなので、千石イエス ( ← 「イエスの方舟」 の主宰者 ) の620倍に相当するんですが、で、紛らわしい鹿児島のほうの川内市は、合併によって薩摩川内市というのになった模様。 紛らわしくなくなって、何よりでありますなぁ。 一方、岐阜の山県市のほうは、高富町と伊自良村と美山町が合併した結果、こんな名前になっちゃいました。 元が岐阜県山県郡だったとはいえ、もうちょっと何とかならなかったものかと。 で、僕は東日本大震災の当日、その山県市というところにいたんですが、まったく揺れには気付かなくて、えーと、 こんな感じ だったりしました。 あれから6年、月日が経つのは早いものでありますなぁ。。。

 震災復興…というワケではないんですが、去年の春、福島や宮城あたりの桜を目指して、4月中旬に東北へ遊びに行きました。 が、例年より満開になるのが1週間ほど早かったようで、その辺りのエリアは既に見頃を過ぎてしまっていて、うーん…。 ま、山形や米沢あたりがちょうど満開だったからよかったんですが、今年こそ、福島や宮城あたりの桜を愛でてやるぅ! 去年の教訓から4月上旬でプランを組んでみたんですが、今のところ、予想では桜の開花は “平年並み” ということで、うーん…。 今さら日程を変えるというのも、何だか負けを認めるみたいで悔しいので、桜なんか別に地元でも見られるから、どうでもいいっ! とりあえず前沢牛を食いまくって、温泉に浸かりまくって、ふやけてやるぅ! そういった方面に転向しようかと思っているんですが、あとはまあ、平泉だとか、一ノ関の 「ベイシー」 だとか。 一部既報、 ここ 参照でありますな。 1泊目は中尊寺の近くの地味な国民宿舎の 【前沢牛の旨いところを食べ比べプラン】 でいいとして、2泊目をどうしようか、激しく悩み中。 とりあえず、 ホテル志戸平 というところの 【一人旅】 <新客室> 豊沢の川音 「和〜nagomi〜」 前沢牛鉄板グリル和食会席プランというのを押さえてみたんですが、豊沢の川音というところが何となく、 「ゲスの極み乙女」 の川谷絵音っぽくて、いいかな? …と。 お部屋は和風ツインベッドを配した和洋室。 豊沢川対岸の四季の木々を大きな窓から望めるお部屋です。 …というのも、エエやん♪ ご夕食は岩手県花巻市で飼育された、ブランド豚肉 「白金豚 (はっきんとん)」 料理に、さらにメインで 『前沢牛の鉄板グリル 岩塩添え』 を含め、全9品の和食会席をご用意いたします。 …というのも、更にエエやん♪ 温泉のほうも “千人風呂” というのがあったりして、なかなかよさそうっすよね。 千人というのはさすがに、ちょっとサバを読み過ぎな感はあるんですが、仙人が3人くらい浸かっていそうな雰囲気は感じられたりします。 ただ、温泉の部に限って言えば、近くにある 大沢温泉 のほうが、更にソソられるものがあったりしますな。 大沢あかねと混浴♪ …みたいなのを期待したのに、大澤誉志幸みたいなオッサンしかいなくて、 そして僕は途方に暮れる。 そんな状況が容易に想像出来るんですが、調べてみたらここの菊水館で日帰りプランをやっているようなので、ま、こっちのほうは日帰ればいいかな? …と。 お一人様でも2,808円 (税込) で個室が使えて、いいぢゃん♪

 で、この大沢温泉には 「やはぎ」 というお食事処もあるようで、50円の追加料金で、部屋への出前も可能。 メニューは こちらのほう が詳しいんですが、おお、チキンカツ定食♪ とり天定食♪ いわい鶏の石焼ステーキセット♪ 鶏のきじやき重♪ 若鶏唐揚げ中華風♪ 焼き鳥 1本95円っ♪ ソソられるものがたくさん。 牛や豚もいいんですが、チキンとか、とりとか、鶏とか、若鶏とか、鳥も悪くないっすよね。 カツも、天麩羅も、唐揚げも、焼きも、どれも美味しそうなんですが、中でも “いわい鶏の石焼ステーキセット” というのに激しく惹かれるものがあります。 “いわい鶏” というのは恐らく、地鶏の類ではないかと思われるんですが、いいっすよね、地鶏。 僕は旅先で “自撮り棒” を使ったりはしないんですが、地鶏、食いてぇ! 激しく、食いてぇ! “いわい鶏” というのは、えーと、 これ っすな。 鶏フンはリサイクルされ、鶏フンボイラーの燃料として利用…って、バイオマスっすなぁ。 いいっすよね、バイオマス。 バイオマンとマスオさんの中間形態みたいで、大いにソソられるものがあるんですが、飼育方法は、平飼いで、鶏糞燃料中心の床面給温。 自分のウンコで、ホカホカ♪ でもって、そのお肉は石で焼かれて、ウマウマ♪ ちょっとトリさんが可哀想になっちゃうんですが、でもまあ、地鶏は こうなっちゃう のが運命だしぃ。 あー、 “ねぎま” も美味しいっすよね。 本来はネギとマグロで “葱鮪(ねぎま)” なんだそうですが、ネギと鶏も、美味ちい♪ マグロのネギトロも、美味ちい♪ ちなみに、ネギトロのネギというのは葱ではなく、スプーンなどで骨から身を “ねぎ取る” 。 そんな動詞から来ているという説もあるようですが、ということは、つまり、 “トロ” でもなかったりするとか? それなりに脂身の多い部位ではあるので、 “ねぎ取る” と “トロ” とを掛けてあったりするのかも知れませんが、で、もうひとつの気になるメニュー、 “鶏のきじやき重” 。 鶏 (ニワトリ) の雉 (キジ) や、き重? …とか読んでしまうとワケが分からないんですが、ニワトリを “きじ焼き” にして、お重の御飯にのっけた物。 そういった物であるものと思われます。 きじ焼き = 焼きものの一つで、とり肉や、かつお、ぶり、さばなどの魚の切り身などの材料を、しょうゆ、みりん、酒で作った漬け汁に漬けて焼いたもののこと。 ま、要は照り焼きのようなものだと思いますが、これもまた、美味しそうっすなぁ。 で、焼いてあったり、鶏であったりするもの以外では、イカゲゾピリ辛揚げ、ごぼうカリカリ揚げというのも美味しそうだし、ダッタンそばというのも気になるし、とりあえず大沢温泉、めっちゃ楽しみっ♪

 で、出発日まであと1ヶ月になったので、新幹線のほうも押さえなければならないんですが、せっかくだから奮発して、無駄に贅沢して、グランクラスというのに乗ってみようかな? そんなふうに画策していたりするんですが、一度体験してしまうと、グリーン車とか、ただの緑色のクルマじゃん! そんなふうに思えてしまうほど、快適だったりするんだとか。 詳しくは こちら 。 軽食 (和洋・どちらかをチョイス) 付き、おやつ (和洋・どちらも食える) 付き、飲み物はアルコールを含めて飲み放題、 電動リクライニングは43.6度まで傾けたい放題♪ 凄ぇぇぇぇ♪ でも、お高いんでしょ? そこがいちばん気になるところなんですが、こちら、普通車 + (だいたい) 1万円くらいとなっておりま〜す♪ 高ぇぇぇぇ! 凄ぇぇぇぇけど、高ぇぇぇぇ! ちなみに、おやつは洋菓子の部が “パウンドケーキ” のようなもの、和菓子の部が “おかき” のようなもの。  “おかき” のほうはアテンダントのお姉さんに頼めば、嫌な顔ひとつせず、にこやかに 「おかわり」 に応じてくれるみたいです。 で、軽食のほうは重食ではないので、重職を担っている人には満足出来ないかも知れませんが、住職なら喜んで食べちゃうくらいのレベルは確保されているようです。 洋食の部は “サンドイッチ+プチおかず” 、和食の部は “プチ弁当” みたいな感じっすかね? 東北本面行きと、東京方面行きとで、おかずの中身が変わるようですが、詳しいメニューは こちら 。 僕が利用を予定している東京行きは “上り” になるので、東北・北海道編のほうになるんっすかね? 東京編なら、さば山椒焼…はともかく、こごみ天ぷら、穂筍磯辺天ぷらなんかがあって、悪くないかも? そんなふうに思っていたんですが、ああん、こごみ、食べたかったのにぃ…。 いや、どんなものなのか、よく知らんのですけどね、こごみ。 小さな、ゴミみたいな魚? それなら、別にそんなに食いたくはなかったりするんですが、で、東北・北海道編はと言うと、帆立貝ひも数の子和えとか。 うーん、いらん…。 煮物も高野豆腐とか、人参とか、牛蒡とか、椎茸とか、地味なものばかりだし、これならまだ、洋食のほうがチキンのグリルが付くだけ、マシだったりするかも? あ、でも、北海道産明太子とポテトサラダのサンドとか、あまり食べたくはないし、うーん…。 こりゃ、予定を変更して、行きの “下り” のほうで利用したほうが得策かも知れませんな。 調べてみたら “こごみ” は小さなゴミではなくて山菜みたいなので、まったく問題は無いしぃ。 サバも山椒焼ならサバ臭さも軽減されるだろうし、唯一、 “子持ち大根煮” というのが謎メニュー過ぎて、ちょっと不安ではあるんですが、苦手なんっすよね、子持ち系って。 小学校の給食のメニューでは、子持ちシシャモのフリッターというのが最悪だったし、甘エビなんかも子持ちだったりすると、めっちゃキモいし、そういう系と大根を煮たものでない事を祈るしかありませんな。

 ま、“子持ち” でも、“肛門に血” よりはマシだと思って,受け入れるしかありませんが、もしグラクラの車内に秋田小町のような子持ちの若妻とかがいたら、僕の子持ち大根を無償で譲渡したいと思いますので、お気軽にお声掛けのほど、ヨロシクね☆

 ということで、今日はジョン・パットンっす。 この土曜日は仕事が入らなかったし、3月10日が工期末だと思い込んでいた2つの工事物件が、いずれも3月15日まで大丈夫だと判明して、すっかり気が抜けてしまって、今週もまたヤル気が起こりません。 余裕がありすぎると、かえってダラけてしまって、いけませんなぁ。 とまあそんなこんなで、今日は 『メンフィス・トゥ・ニューヨーク・スピリット』 というアルバムを取り上げてみたいと思うんですが、ジョン・パットン1970年のブルーノート最終作だが延期を繰り返し、4366、4418と2度レコード番号をもらいながら発売されなかった。 そういったアレであるようです。 吹き込ませるだけ吹き込ませておいて、発売しないとか、酷ぇぇぇ。 そう思われるかも知れませんが、ブルーノートの場合はまったく逆。 まったく売れる見込みがないのに、ジャズマンを援助する目的で、仕事を与えてギャラを支払っていたらしいっす。 金だけ渡すのは本人の為にならないので、きちんと仕事はさせる方針だったようですが、1970年となると、ライオン君は既に一線から身を退いて、フランシス・ウルフの時代になってるような気もするので、このアルバムがどういう意図で作られたのか、その辺りの事情は不明でありますな。 で、僕の持っているCDにはオマケが6曲も追加されていたりするんですが、これは本来、別のアルバムとして発売される予定だったのが、やっぱり没になっちゃった物であるらしく、実質的には2枚分のアルバムが楽しめるという、とってもお得な作品となっております。 全部で11曲、真面目にレビューしようとすれば、けっこう大変なんですが、適当に流しても物量だけで行数を稼ぐことが出来るので、ある意味、楽かな? そんな気がしないでもなくて、さ、頑張りましょう。

 ということで、まずは最初のセッションから。 パットン以下、ジェームス・ブラッド・ウルマーのギター、リロイ・ウィリアムスのドラムスが基本となって、そこにテナーとソプラノとフルートのマーヴィン・キャベルが加わるという、そういった編成であるようです。 このキャベルくんの素性がよく分からんところが、一抹の心配材料だったりするんですが、まずはパットン君のオリジナルで、 「メンフィス」 。 これが、いいっ♪ 凄く、いいっ♪ ソウルフルでポップな作風ではあるんですが、ファンクで、黒っぽくて、いいっ♪ テナーとオルガンの絡みでテーマが演奏された後、パットン、キャベルの順でソロが披露されて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 何というか、言葉で説明するのは難しいんですが、いやあ、よかったっす。 で、次。 ウェイン・ショーターのオリジナル、 「フットプリンツ」 。 オルガンで演るには、ちょっと意外な選曲なんですが、この人、新主流派っぽいのでも、意外とイケる口だったりして、悪くない仕上がりとなっております。 ちょっぴり軽めな味付けのテーマに続いて、パットンが長めのソロを披露して、続いてキャベルのテナーが登場。 ショーターと比べるのはちょっと酷かも知れませんが、意外とモーダルで先鋭的な吹きっぷりだったりして、健闘している遣唐使。 そういうアレだったりして、で、続くウルマーのギターも鋭角的でありますな。 そう、行方クンが書いているんですが、いいっすよね、鋭角。 僕は坂角の 「ゆかり」 があまり好きではないので、鋭角、頑張れ! …と、意味も無く応援したくなっちゃうんですが、海老くさ過ぎて、駄目なんっすよね、ゆかり。 紫蘇のふりかけの 「ゆかり」 のほうは、さっぱりしていて好きなんですが、とまあそんなことで、次。  「ザ・マンディンゴ」 はキャベルのオリジナル。 漂うような…と、行方クンの解説にありますが、満点…とは言えないまでも、マンディンゴではあるな。 そういったレベルには仕上がっております。

 で、次。 ウルマーのオリジナルで、 「ブラディアン」 。 意外に軽快な…と、行方クンの解説にありますが、というか、それしか書かれてなかったりするんですが、僕が聞いてみた感じでは、意外と軽快であるな。 そういった仕上がりの作品でありました。 ちなみにこのウルマーという人は、オーネット・コールマンの弟子にあたる人で、うるま市に住んでいて、好きなアニメは 『干物妹!うまるちゃん』 。 そんな嘘っぽい情報しか僕は持ち合わせてなかったりするんですが、ちょっぴりバカラックを思わせるような綺麗なメロディの曲だったりして、で、キャベルの吹くソプラノ・サックスが都会派アーバンな空気を醸し出していて、絶品♪ …でありますな。 ソロ1番手は作曲者が務めるの法則に基づいて、まず最初にウルマーが登場するんですが、サックスやオルガンに絡まれて、次第に熱くなっていく様が素晴らしく、この人のリーダー作もギター編で取り上げておくべきだったな…と、今さらながら。 で、続くパットンのオルガン・ソロは、意外とお洒落な仕上がりだったりして、もしかして、これ、本作のベスト・トラックなんじゃね? そんな気がしないでもありません。 ということで、次。 パットンくん作の 「ステノ」 。 ちょっぴり、べーしっ君の 「すてらのなばびこーん」 を彷彿させるタイトルなんですが、いや、 “すて” と “の” だけで、 “びこーん” 要素はどこにも含まれてなかったりするんですけど。 あえてテーマのファンキーな展開を外していくようなパットンの曲作りが印象的だ。 そのようなことが書かれておりますが、シンプルでアーシーなリフ・ブルース。 そういった感じのアレでありますな。 ソロ・パートはキャベル、ウルマー、パットンの順で、各自、うーん、まあまあ? 最後、タイコの人との絡みがあったりして、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で、続いては後半のオマケのセッションです。 こちらは本作より前の1969年の吹き込みで、ウルマーが抜けて、代わりにサックスのジョージ・コールマンが入る。 そういった構成になっております。 6曲中の3曲は、実は こいつ のオマケとして、既に取り上げられ済みであることが判明したんですが、それを読む限りでは、めっちゃ酷評しちゃってますな、当時の僕。 オマケなので気合いが入らなかったというのもあるんでしょうが、こうなってくると、今回が初登場の3曲のほうも、あまり期待が持てないかも? そんな気がしないでもないんですが、まずは、えーと、 「マン・フロム・タイガニーカ」 。  1967年にマッコイ・タイナーが 『テンダー・モーメンツ』 に録音したモーダルでエキゾチックなナンバーなんっすが、えーと、 これ っすな。 前半はお花の写真ネタなんですが、そういえば最近、ぜんぜんお花の写真を撮っていませんなぁ。 今度の東北も桜にはまったく期待が持てなくてアレなんですが、タンガニーカから来た男。…というタイトルに相応しく、とってもアフリカンで痰蟹烏賊な感じの曲。 そのように当時の僕は評しております。 で、今回のパットン版はというと、オリジナルとはちょっと違った感じのアレンジが施されていたりして、ぶっちゃけ、ちょっと微妙かと。 オルガンとかテナーとかのソロとかは、うーん、まあまあ?

 で、次。  「シシー・ストラット」 。 作曲者のところに4人ほどの名前がクレジットされておりますが、素性の程は不明っす。 シンプルでアーシーなリフ・ブルースっすな。 そういったアレでありまして、出来のほうはというと、うーん、まあまあ? サックスのソロの人はわりかし頑張っているな。 そのように評価していいかも知れません。 で、次。 キャベルくんのオリジナルで、 「ドラゴン・スレイヤー」 。 タイトルは何だか、めっちゃカッコいいんですが、曲の出来のほうは、うーん、まあまあ? で、残りの3曲はすべてパットン君のオリジナルなんですが、まずは 「バディ・ボーイ」 。 前回の僕によると、抑揚の希薄なモーダルなナンバーでございます。はっきり言ってちょっぴり退屈な演奏なので、無かったことにしておいてもさほど支障はないように思われます…と。 で、改めて聞き直してみた結果、その評価は、ま、妥当であるな…と。 そもそもジョージ・コールマンって、平坦で盛り上がりに欠けるソロを取る人やな。 そんな印象しか無かったりするしぃ。

 で、次。 もう少し我慢すれば1週間ほどは塩通を読まなくてもすむと思われますので、あともう一息耐えてくださいね。 人間、辛抱すればいつかきっといいことがあるハズです。 で、 「2J」 という曲です。 これもまた平坦なナンバーです。平坦にして瓢箪。そういったナンバーです。 さしものパットンも曲作りに関しては今ひとつ?という気がしないでもないんですが、 無理からモーダルな曲作りをしようとしたのが敗因であると言えるかも知れませんね。 ジョージ・コールマンだか、マーヴィン・キャベルだかのソロも必要十分にモーダルではありますが、はっきり言ってちょっぴり退屈な演奏でございます。 そう、以前の僕が酷評しているアレでありますが、ということで、ラスト。  「スイート・ピー」 。 名前こそラブリーでキュートなんですが、その実態は、エコキュート。 そんな感じの給湯器っぽい仕上がりの作風だったりします。 取り立ててよくもないけど、そんなに悪くも無い。 そういった程度のレベルには達していて、とまあそんなこんなで、今日のところは以上っす。

【総合評価】 本編に相当する前半は、オクラ入りしていたのが信じられないような素晴らしい仕上がりだったりして、特に1曲目と4曲目は傾聴に値する出来であるな…と。 対する後半のほうは、浣腸に値する出来。 その程度のアレだったりして、ま、オクラ入りも妥当なところかな…と。 ま、オマケは最初から無かったことにして、それでも十分に元が取れる “隠れ名盤” でありまして、超オススメ☆


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